JP3367033B2 - 粉粒体の気送装置 - Google Patents

粉粒体の気送装置

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JP3367033B2
JP3367033B2 JP02835696A JP2835696A JP3367033B2 JP 3367033 B2 JP3367033 B2 JP 3367033B2 JP 02835696 A JP02835696 A JP 02835696A JP 2835696 A JP2835696 A JP 2835696A JP 3367033 B2 JP3367033 B2 JP 3367033B2
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恒美 林
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赤武エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、粉粒体を空気や窒
素ガス、アルゴン等の気体によってパイプラインにより
輸送する、粉粒体の気送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を、あたかも液体のようにパイプ
ラインにより輸送する前記気送装置には、粉粒体を圧力
気体で押し出す、あるいは圧力気体に粉粒体を混ぜて吹
き飛ばす等の圧送方式と、気体を吸引することにより粉
粒体を吸い込む吸引方式とがあるが、いずれの方式にお
いても、ベルトコンベア、バケットコンベア等による機
械的輸送装置に較べて次のような長所を有している。 (1)パイプを利用することにより、輸送ラインがコン
パクトであり、配管のレイアウトが自由である。 (2)機械的輸送装置のように、輸送途中に動く機械的
装置がなく、粉粒体を密封系で輸送できるので、異物の
混入等を防止できる。 (3)水平方向、上下方向を含む三次元的な輸送が自由
に遂行できる。 (4)輸送距離が変化しても、パイプを変更するのみで
自由に対応できる。 (5)洗浄が容易である。
【0003】このように、機械的輸送装置に較べて多く
の優れた長所を有する粉粒体の気送装置ではあるが、粉
粒体によっては輸送が困難な場合がある。それは付着性
の強い粉粒体である。付着性の強い粉粒体としては、例
えば、亜鉛華(酸化亜鉛──Zn O) 、酸化チタン(T
i 2)、石膏、特殊顔料、湿った微粉等を挙げることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したような付着性
の強い粉粒体を気送装置により輸送した場合には、パイ
プの中に付着し、成長し、そして遂にはパイプを閉塞す
る。あるいは、粉粒体がパイプの中に付着すると、これ
が流れる気体によって乾燥したり、変質したりする。そ
の結果、固い固着が発生し、その部分に粉粒体が詰まっ
てしまうことになる。
【0005】このような閉塞状態を解除するため、従来
においては、次のような対策がなされていた。 (1)パイプを叩く。──固い鋼管の外側から叩くの
で、その効果の範囲が狭く、全長には及ばない。また騒
音が激しく、作業環境を損なうので、実用的ではない。
したがって、詰まりを生じたときの緊急対策にすぎな
い。 (2)気体の圧力を高くして押し出す。──かえって固
く押し詰めてしまって、押し出すことが不可能となるこ
とが多い。
【0006】以上の説明から明らかなように、付着性の
強い粉粒体を気送装置により輸送した場合には、閉塞状
態となることは避けられず、しかもこの閉塞状態を確実
に解除することは、著しく困難であるか、不可能であっ
た。このことに起因して従来においては、付着性の強い
粉粒体は、気送装置により輸送することなく、機械的輸
送装置により輸送せざるを得なかった。したがって、気
送装置により輸送することの前記メリットを享有するこ
とができない、というのが実情であり、改善が要望され
ているところであった。
【0007】本発明は、以上の事実に基づいてなされた
もので、その目的は、付着性の強い粉粒体であっても、
閉塞することなく、パイプラインにより輸送することが
できる、新規な粉粒体の気送装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、入口と出口とを有するパイプ手段と、粉粒体を気体
と共に該入口から導入し該出口から排出するよう該パイ
プ手段に粉粒体流路を介して接続された気体圧発生手段
と、該パイプ手段の該入口を開閉するよう配設された第
1バルブ手段と、該パイプ手段の該出口を開閉するよう
配設された第2バルブ手段と、圧力気体源と、該圧力気
体源と該パイプ手段の該入口とを連通する気体流路手段
と、該気体流路手段を開閉する第3バルブ手段とを含
み、該パイプ手段は弾性を有するホースからなり、該第
1バルブ手段及び該第2バルブ手段を閉じてから該第3
バルブ手段を開くと、該ホースは、該圧力気体源から該
気体流路手段を通して導入された圧力気体の正圧の上昇
により膨張し、膨張後、該第2バルブ手段を開くと該
力気体の正圧の低下により実質上元の形状に戻る、こ
を特徴とする粉粒体の気送装置、が提供される。
【0009】本発明において、例えば、粉粒体の輸送が
開始されてから設定時間の経過後、あるいは粉粒体を輸
送する気体圧力が設定値に達したとき、気体圧発生手段
の作動を停止することができる。前記設定条件は、いず
れもホース内への粉粒体の付着状態を予測して規定され
る。これにより粉粒体の輸送が停止される。次に、ホー
ス入口側に配設された第1バルブ手段と出口側に配設さ
れた第2バルブ手段とを閉じる。これによりホースは密
封状態となる。次いで第3バルブ手段を作動させて圧力
気体源からホース内に圧力気体を供給する。圧力気体の
供給から設定時間の経過後、あるいはホース内の気体の
圧力が所定値に達したとき、第2バルブ手段を開く。す
なわち、ホースは弾性を有しているので、気体圧力の上
昇により半径方向外方に膨張させられる(内径が拡大さ
れる)。このことに起因して、ホース内面に付着した粉
粒体は内面から剥離させられる。したがって、前記時間
又は圧力の設定条件は、いずれもホース内面に付着した
粉粒体が剥離するに十分なホースの膨張量を予測して規
定される。以上のようにして第2バルブ手段が開かれる
と、ホース内の圧力気体及び粉粒体は、ホースの出口か
ら高速で排出(噴出)される(フラッシングされる)。
これにより膨張していたホースは元の形状に戻り、剥離
した粉粒体は気体と共に排出される。
【0010】ホース内に付着した粉粒体の剥離及び排出
を十分確実に遂行するためには、前記フラッシングを何
度か繰り返すことが好ましい。すなわち前記のように第
1回目のフラッシングが遂行された後、第2バルブ手段
を閉じる。圧力気体源からの圧力気体の供給は継続され
ているので、再びホースは膨張しはじめる。そして前記
と同様の作動(フラッシング)を設定回数だけ繰り返し
た後、第2バルブ手段を開いた状態とし、第3バルブ手
段を閉じ、圧力気体の供給を停止する。更に第1バルブ
手段を開く。以上の繰り返し作用により、ホース内に付
着した粉粒体は一層確実に剥離、排出されるので、次の
運転においては、ホース内には粉粒体の付着が実質上存
在しない状態で、粉粒体の輸送(気送)が遂行される。
したがって、本発明によれば、付着性の強い粉粒体であ
っても、パイプラインが閉塞されることはないので、気
送装置により輸送することが可能となり、その多くのメ
リットを享有することができるのである。
【0011】前記作用は、理論的には手動操作によって
も可能である。したがって本発明は前記した構成を有す
ることにより、前記作用及び効果を達成することが可能
となる。また前記本発明は、圧送方式、吸引方式の何れ
の気送装置をも含むものである(圧送方式に限定される
理由はない)。すなわち前記本発明における「気体圧発
生手段」とは、「正圧発生手段」、「負圧発生手段」の
何れをも含むものである。「正圧発生手段」とは、粉粒
体を圧送するための圧力(正圧)気体を発生させる手段
であれば何れでもよい(具体的には、ルーツブロワ、フ
ァン、コンプレッサ等、気体を吸込圧力より高い圧力で
圧送する機械)。また「負圧発生手段」とは、粉粒体を
吸引輸送するための負圧を発生させる手段であれば何れ
でもよい(具体的には、ルーツブロワ、ターボ形ファン
等、気体を大気圧より低い圧力に吸引する機械である真
空ポンプ)。
【0012】本発明の他の局面によれば、入口と出口と
を有するパイプ手段と、粉粒体を気体と共に該入口から
導入し該出口から排出するよう該パイプ手段に粉粒体流
路を介して接続された気体圧発生手段と、該パイプ手段
の該入口を開閉するよう配設された第1バルブ手段と、
該パイプ手段の該出口を開閉するよう配設された第2バ
ルブ手段と、圧力気体源と、該圧力気体源と該パイプ手
段の該入口とを連通する気体流路手段と、該気体流路手
段を開閉する第3バルブ手段と、該気体圧発生手段、該
第1バルブ手段、該第2バルブ手段及び該第3バルブ手
段を作動制御する制御手段を含み、該パイプ手段は、
導入された圧力気体の正圧の上昇により膨張し、かつ該
圧力気体の正圧の低下により実質上元の形状に戻ること
ができる弾性を有するホースからなり、該制御手段は、
該気体圧発生手段を作動させて粉粒体の輸送が開始され
てから設定時間の経過後、該気体圧発生手段を停止させ
て粉粒体の輸送を停止し、該第1バルブ手段及び該第2
バルブ手段を閉じ、該第3バルブ手段を開いて該圧力気
体源から圧力気体を該ホース内に供給し、該第3バルブ
手段を開いてから設定時間の経過後又は該ホース内の気
体圧力が設定以上になると、該第2バルブ手段を開い
て該ホース内の圧力気体及び粉粒体を該出口から排出さ
せるよう制御する、ことを特徴とする粉粒体の気送装置
が提供される。
【0013】この発明においては、装置の運転が制御装
置により行なわれるので、自動運転が可能である。また
粉粒体の輸送工程の中で、粉粒体の輸送が開始されてか
ら所定の時間毎に、間欠的にホース内に付着した粉粒体
の剥離、排出作業(フラッシング)が自動的に遂行され
るので、粉粒体の付着によってパイプラインが閉塞され
ることなく、付着性の強い粉粒体の輸送が円滑かつ確実
に遂行される。その結果、付着性の強い粉粒体の輸送を
高い効率をもって、低コストで遂行することが可能とな
る。
【0014】粉粒体には、特に付着性が強くて、付着が
成長する時間が、粉粒体の輸送を開始してから1〜2分
間と、きわめて短いものもある。この発明によれば、前
記フラッシング作業を開始する前記設定時間を適宜選定
できるので、この場合においても十分対応可能であり、
したがって従来不可能であった気送が可能となる。
【0015】本発明の更に他の局面によれば、入口と出
口とを有するパイプ手段と、粉粒体を気体と共に該入口
から導入し該出口から排出するよう該パイプ手段に粉粒
体流路を介して接続された気体圧発生手段と、該パイプ
手段の該入口を開閉するよう配設された第1バルブ手段
と、該パイプ手段の該出口を開閉するよう配設された第
2バルブ手段と、圧力気体源と、該圧力気体源と該パイ
プ手段の該入口とを連通する気体流路手段と、該気体流
路手段を開閉する第3バルブ手段と、該気体圧発生手
段、該第1バルブ手段、該第2バルブ手段、及び該第3
バルブ手段を作動制御する制御手段を含み、該パイプ
手段は、導入された圧力気体の正圧の上昇により膨張
し、かつ該圧力気体の正圧の低下により実質上元の形状
に戻ることができる弾性を有するホースからなり、該制
御手段は、該気体圧発生手段を作動させて粉粒体の輸送
が開始された後、粉粒体を輸送する気体圧力が設定値以
上になると、該気体圧発生手段を停止させて粉粒体の輸
送を停止し、該第1バルブ手段及び該第2バルブ手段を
閉じ、該第3バルブ手段を開いて該圧力気体源から圧力
気体を該ホース内に供給し、該ホース内の気体圧力が設
定値以上になるか又は該第3バルブ手段を開いてから設
定時間の経過後、該第2バルブ手段を開いて該ホース内
の圧力気体及び粉粒体を該出口から排出させるよう制御
する、ことを特徴とする粉粒体の気送装置が提供され
る。
【0016】この発明においては、装置の運転が制御装
置により行なわれるので、自動運転が可能である。また
粉粒体の輸送工程の中で、粉粒体を輸送する気体圧力が
設定値以上になる(付着が成長したことを感知する)度
に、ホース内に付着した粉粒体の剥離、排出作業が自動
的に遂行されるので、粉粒体の付着によってパイプライ
ンが閉塞されることなく、付着性の強い粉粒体の輸送が
円滑かつ確実に遂行される。その結果、付着性の強い粉
粒体の輸送を高い効率をもって、低コストで遂行するこ
とが可能となる。
【0017】前述のように、粉粒体には、特に付着性が
強くて、付着が成長する時間が、粉粒体の輸送を開始し
てから1〜2分間と、きわめて短いものもある。この発
明によれば、粉粒体を輸送する気体圧力が設定値以上に
なる度に、前記フラッシング作業が開始されるので、こ
の場合においても十分対応可能であり、したがって従来
不可能であった気送が可能となる。
【0018】第1バルブ手段及び該第2バルブ手段は
ピンチバルブからなる、ことが好ましい。
【0019】この発明においては、ピンチバルブの開閉
作動の度に、弾性を有する内管が半径方向の内外に変形
させられる。その結果、粉粒体の輸送通路を規定する内
管に付着した粉粒体の剥離が自動的に遂行される。した
がって、粉粒体の流路を構成する第1バルブ手段及び該
第2バルブ手段における粉粒体の付着の成長、閉塞は確
実にかつ自動的に防止される。
【0020】ホースの該入口と該第1バルブ手段との
間には二重管ユニットが配設され、該二重管ユニット
は、粉粒体の輸送通路を規定しかつ多孔性材料により構
成された内管と、該内管との間に実質上密封空間が形成
されるよう配設された外管とを備え、該気体流路手段は
該密封空間に開口する、ことが好ましい。
【0021】この発明においては、第3バルブ手段が開
かれて、圧力気体源から圧力気体が二重管ユニットの密
封空間に供給されると、この圧力気体は、多孔性材料か
らなる内管を通り抜けてホース内に供給される。この過
程で、内管に付着した粉粒体の剥離が自動的に遂行され
る。したがって、粉粒体の流路を構成する内管における
粉粒体の付着の成長、閉塞は確実にかつ自動的に防止さ
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従って構成された粉粒体の気送装置の一実施の形態
を詳細に説明する。図1を参照して、全体を番号2で示
す粉粒体の気送装置においては、粉粒体を輸送する気体
として、それに限定されることはないが、エアが利用さ
れている。RB1は、気体圧発生手段である圧送式のル
ーツブロワ、4は、粉粒体収容ホッパであって、その下
端部にはロータリバルブRVが内蔵されている。ロータ
リバルブRVの最下端には図示しない粉粒体流路が形成
され、この粉粒体流路とルーツブロワRB1とはパイプ
6を介して接続されている。ルーツブロワRBの上流側
にはエアフィルタ8が配設されている。ロータリバルブ
RVは図示しないモータにより回転駆動され、ホッパ2
内の粉粒体が前記粉粒体流路に所定量づつ供給される。
【0023】PV1は、ロータリバルブRVの下流側に
装着されたピンチバルブ(第1バルブ手段を構成す
る)、10は、ピンチバルブPV1の下流側に装着され
た二重管ユニットである。12はホースであって、その
入口12aは二重管ユニット10に接続され、出口12
bはピンチバルブPV2(第2バルブ手段を構成する)
の上流側に接続されている。ピンチバルブPV2の下流
側はバッグフィルタ14に接続されている。
【0024】実質上同一の構成をなすピンチバルブPV
1及びPV2は、例えば、型式名「704型」、「70
3型」、商品名「OKMネオピンチバルブ」として、株
式会社奥村製作所から販売されているものを使用するこ
とができる。ピンチバルブPV1及びPV2は、貫通孔
が形成された金属製バルブ本体と、その貫通孔内に配設
された円筒状のゴム製スリーブとを備えている。スリー
ブの軸方向両端は貫通孔内に密に固定され、スリーブ外
周面の軸方向中間部と貫通孔の内周面との間には密封空
間が形成されている。スリーブは通常、粉粒体の流路を
形成している。
【0025】16は、圧力気体源であるエアタンク、1
8はコンプレッサである。エアタンク16内にはコンプ
レッサ18によって発生させられた圧力空気が所定圧で
貯蔵されている。エアタンク16とピンチバルブPV1
の前記密封空間とは、気体流路手段を構成するパイプ2
0を介して接続されている。パイプ20には電磁切換弁
SV1が配設されている。電磁切換弁SV1は3ポート
電磁切換弁から構成され、OFFのときには、その上流
側を閉じて下流側を大気に連通させ、ONのときには、
大気との連通を遮断すると共にその上流側と下流側とを
連通させるよう構成されている。
【0026】同様に、エアタンク16とピンチバルブP
V2の密封空間とは、気体流路手段を構成するパイプ2
2を介して接続されている。パイプ22には電磁切換弁
SV2が配設されている。電磁切換弁SV2は電磁切換
弁SV1と実質上同一の構成をなしているので、説明は
省略する。
【0027】電磁切換弁SV1及びSV2がOFFのと
き、ピンチバルブPV1及びPV2の各密封空間には圧
力エアは供給されず、大気に連通した状態となる。した
がって、ピンチバルブPV1及びPV2の各スリーブは
変形しないので、ホース12の入口及び出口は開かれた
状態にある。他方、電磁切換弁SV1及びSV2がON
とされると、ピンチバルブPV1及びPV2の各密封空
間には、エアタンク16から圧力エアが供給される。し
たがって、ピンチバルブPV1及びPV2の各スリーブ
は半径方向内方に変形させられ、変形前において形成し
ていた粉粒体の流路を閉じるので、ホース12の入口及
び出口は閉じられる。この状態から電磁切換弁SV1及
びSV2がOFFにされると、ピンチバルブPV1及び
PV2の各スリーブは変形前の形状に復元し、ホース1
2の入口及び出口は開かれる。
【0028】二重管ユニット10は、粉粒体の輸送通路
を形成する内管と、内管との間に実質上密封空間が形成
されるよう配設された外管とを備えている。内管は、多
孔性材料、例えば多孔性のポリエチレン、その他の多孔
性合成樹脂、セラミック、焼結合金等により形成され
る。このような二重管構造は、特開平7−109018
号公報に開示されている。
【0029】エアタンク16と二重管ユニット10の前
記密封空間とは、気体流路手段を構成するパイプ24を
介して接続されている。パイプ24には電磁開閉弁SV
3が配設されている。第3バルブ手段を構成する電磁開
閉弁SV3は2ポート電磁開閉弁からなり、OFFのと
きには、その上流側と下流側との連通を遮断し、ONの
ときには、上流側と下流側とを連通させるよう構成され
ている。
【0030】電磁開閉弁SV3がOFFのとき、二重管
ユニット10の密封空間には圧力エアは供給されない。
この状態では、内管は、粉粒体の輸送通路を形成してい
る。内管を構成する多孔性材料の孔は各々微細であり、
粉粒体が付着することもあって、粉粒体の輸送圧力が損
なわれることはない。他方、電磁開閉弁SV3がONと
されると、二重管ユニット10の密封空間には、エアタ
ンク16から圧力エアが供給される。圧力エアは、多孔
性材料からなる内管を通ってホース12内に供給され
る。この過程で、内管に付着した粉粒体の剥離が自動的
に遂行される。したがって、粉粒体の輸送中において
も、適宜、電磁開閉弁SV3をONとして、前記密封空
間へ圧力エアを供給し、粉粒体の内管への付着を防止す
ることもできる。
【0031】ホース12は、導入された圧力気体の正圧
が上昇すると膨張し、かつ圧力気体の正圧が低下すると
実質上元の形状に戻ることができる弾性を有する材料か
ら構成されることが重要である。ホース12を構成する
材料としては、例えば、ビニル、ポリプロピレン、テト
ロン(商標名)等の合成樹脂、合成ゴム等を挙げること
ができるが、前記特性を有する材料であればいずれでも
よい。この実施の形態におけるホース12は、商品名
「テトロンブレードホース」としてプラステク株式会社
から販売されているものが使用されている。
【0032】番号S1及びS2はそれぞれ圧力検出器で
あって、前記気送装置2に、必要に応じて配設されるも
のである。圧力検出器S1はルーツブロワRB1の下流
側のパイプ6に配設され、粉粒体の輸送圧力(エア圧)
を検出することができる。他方、圧力検出器S2はエア
タンク16と二重管ユニット10とを接続するパイプ2
4に配設され、ホース12内のエア圧を検出することが
できる。
【0033】図示はしていないが、前記気送装置2に
は、全体の作動を制御する制御手段が備えられている。
この制御手段は制御部と操作部とを備えている。制御部
はマイクロコンピュータから構成され、制御プログラム
に従って演算処理する中央処理手段、制御プログラムを
格納するROM及び設定時間、設定圧力値等を格納する
RAMを有する記憶手段と、作動時間を計時するタイマ
T1、T2、T3、T4、T5、電磁切換弁SV2のO
N−OFF繰り返し回数をカウントするカウンタ、入出
力インターフェース等を備えている。操作部は、電源ス
イッチ、装置の作動スイッチ、設定時間、設定圧力値、
前記繰り返し回数等を直接入力するテンキー等の各種入
力キーが配設された操作盤からなり、装置作動指令信号
や設定時間、設定圧力値、繰り返し回数等の各種信号を
前記制御部に送出する。以上のように構成された制御手
段は操作部からの入力信号、圧力検出器S1、S2から
の検出圧力信号等に基づき、制御プログラムに従って所
定の演算処理を実行し、粉粒体流路にエアを送給するル
ーツブロワRB1、粉粒体流路にホッパ4から粉粒体を
供給するロータリバルブRV、ピンチバルブPV1及び
PV2を開閉作動させる電磁切換弁SV1及びSV2、
二重管ユニット10への圧力エアの供給を制御する電磁
開閉弁SV3等に制御信号を出力する。
【0034】次に、前述した粉粒体の気送装置2の作動
手順の概要を、図1及び図2と共に、図4及び図5に示
すフローチャートを参照して説明する。図4及び図5
は、気送装置2の制御を、設定圧力値に基づくことな
く、設定時間に基づいて遂行する作動手順をフローチャ
ートとして示すものである。
【0035】気送装置2の作動を開始するには、先ず前
記した操作部の電源スイッチをONにする。電源スイッ
チがONすると、図4のフローチャートで示すように制
御部は動作をスタートする。ここでタイマT1〜T5の
各々の設定時間及びカウンタのセット回数をテンキーに
より入力する。なおタイマ設定はこれ以外にも遂行され
るが、ここでは説明の簡略化のため省略する。これら設
定時間、セット回数等は制御部のRAMに格納される。
各タイマT1〜T5の各々の設定時間、カウンタのセッ
ト回数が入力され、作動準備が完了すると、装置の作動
スイッチがONされる。以上のステップは図4のフロー
チャートでは省略してある。
【0036】装置の作動スイッチがONされた後、最初
のステップS−1では、図示しない電動モータに制御信
号が出力されてルーツブロワRB1が作動させられる。
圧力エアがバッグフィルタ14に向けて供給される。図
示しない所定時間の経過後、ステップS−2に進み、制
御部から図示しない他の電動モータに制御信号が出力さ
れてロータリバルブRVが作動させられる。これにより
ホッパ4内の粉粒体が所定量づつその下方の図示しない
粉粒体流路に供給され、圧力エアに混合されて、ピンチ
バルブPV1、二重管ユニット10、ホース12の入口
から出口を経てピンチバルブPV2を通りバッグフィル
タ14に輸送される。
【0037】ロータリバルブRVが作動を開始した後、
タイマT1が計時を開始する(ステップS−3)。タイ
マT1は粉粒体の輸送が開始されてからの時間を計時す
るもので、その設定時間は、粉粒体の付着が成長する前
の適宜の時間に設定されることが好ましい。したがっ
て、粉粒体の付着の強さにより適宜決定される。ステッ
プS−4では、タイマT1が設定時間に達したか否かが
判断される。設定時間に達していなければ待ち、設定時
間に達したならばステップS−5に進む。
【0038】ステップS−5においては、制御部から前
記電動モータに制御信号が出力されてロータリバルブR
Vが停止させられ、粉粒体流路への粉粒体の供給が停止
される。図示しない所定時間の経過後、ステップS−6
に進み、制御部から前記他の電動モータに制御信号が出
力されてルーツブロワRB1が停止させられ、圧力エア
の供給が停止される。図示しない所定時間の経過後、ス
テップS−7に進む。ステップS−7において、制御部
から電磁切換弁SV1及び電磁切換弁SV2に制御信号
が供給されてそれぞれONとされ、ピンチバルブPV1
及びPV2が閉じられる。ホース12はピンチバルブP
V1及びPV2間で密封状態となる。図2はこの状態を
示している。図示しない所定時間の経過後、制御部から
電磁開閉弁SV3に制御信号が供給されてONとされ、
二重管ユニット10からホース12へ圧力エアが供給さ
れる(ステップS−8)。ホース12は弾性部材からな
るので、ある圧力値から半径方向外方に脹らみ始める。
【0039】電磁開閉弁SV3がONとされてからタイ
マT2が計時を開始する(ステップS−9)。タイマT
2はホース12に圧力エアが供給され始めてからの時
間、すなわちホース12を膨らます時間を計時するもの
で、その設定時間はホースの内面に付着した粉粒体が剥
離するに十分な膨張量を予測して設定される。ステップ
S−10では、タイマT2が所定時間に達したか否かが
判断される。所定時間に達していなければ待ち、所定時
間に達したならばステップS−11に進む。なお、ステ
ップS−9及びステップS−10において、これらに代
わる別のステップを遂行する制御も考えられる。すなわ
ち、別のステップにおいては、圧力検出器S2により検
出されるホース12内のエアの圧力が設定値に達したか
否かが判断される。エアの圧力が設定値に達していない
なら待ち、達したならばステップS−11に進む。この
エア圧の設定値は、ホース12の膨張が、付着した粉粒
体を剥離させるに十分な程度に遂行されることを予測し
て規定される。
【0040】ステップS−11では、制御部から電磁切
換弁SV2に制御信号が供給されてOFFとされ、ピン
チバルブPV2が開かれ、フラッシングが遂行される。
同時にタイマT3が計時を開始する。タイマT3は電磁
切換弁SV2のOFF時間、すなわちピンチバルブPV
2が開いている時間(フラッシングの時間)を規定して
いる。ステップS−12では、タイマT3が設定時間に
達したか否かが判断される。設定時間に達していなけれ
ば待ち、設定時間に達したならばステップS−13に進
む。
【0041】ステップS−13において、カウンタが電
磁切換弁SV2のON−OFF繰り返し回数Nをnにセ
ットする。ステップS−14では、制御部から電磁切換
弁SV2に制御信号が供給されてONとされ、同時にタ
イマT4が計時を開始する。タイマT4は電磁切換弁S
V2のON時間、すなわちピンチバルブPV2が閉じて
いる時間を規定している。この時間は密封状態にあるホ
ース12内へ圧力エアが供給される時間である。ホース
12を膨らます時間であるタイマT4はタイマT2と同
じとしてもよいし、相違させてもよい。ステップS−1
5では、タイマT4が設定時間に達したか否かが判断さ
れる。設定時間に達していなければ待ち、設定時間に達
したならばステップS−16に進む。なお、ステップS
−14及びステップS−15におけるタイマT4による
制御に代えて、圧力検出器S2により検出されるホース
12内のエアの圧力が設定値に達したか否かの判断によ
る制御によってもよい。この判断において、エアの圧力
が設定値に達していないなら待ち、達したならばステッ
プS−16に進む。このエア圧の設定値は、最初にホー
ス12を膨張させるエア圧より低くても、同じでもよ
い。
【0042】ステップS−16において、制御部から電
磁切換弁SV2に制御信号が供給されてOFFとされ、
同時にタイマT5が計時を開始する。タイマT5は電磁
切換弁SV2のOFF時間、すなわちピンチバルブPV
2が開いている時間を規定している。タイマT5の設定
時間、すなわちフラッシングの時間は、タイマT3の設
定時間と同じとしてもよいし、相違させてもよい。ステ
ップS−17では、タイマT5が設定時間に達したか否
かが判断される。設定時間に達していなければ待ち、設
定時間に達したならばステップS−18に進む。
【0043】ステップS−18では、カウンタでセット
された電磁切換弁SV2のON−OFF繰り返し回数N
が、設定回数nに達したか否かが判断される。設定回数
nに達していなければステップS−14に戻り、ステッ
プS−14からステップS−17までの作動が繰り返さ
れる。回数Nが、所定回数nに達したならば、それは、
ホース12内に付着した粉粒体は十分確実に剥離された
ことであり、ステップS−19に進む。
【0044】ステップS−19では、制御部から電磁切
換弁SV3に制御信号が供給されてOFFとされ、ホー
ス12への圧力エアの供給が停止され、フラッシングが
終了する。次に制御部から電磁切換弁SV1に制御信号
が供給されてOFFとされ、ピンチバルブPV1が開か
れる(ステップS−20)。以上によりホース12内の
掃除が完了し、配管は連通される。次に再び元のステッ
プS−1に戻り、同じ作動が繰り返される。
【0045】図4及び図5により説明した気送装置2に
おけるフラッシングの制御は、所定の時間に基づいて遂
行されるものであるが、これをパイプ内のエアの圧力に
基づいて遂行する他の制御形態もある。その場合、図1
に示す気送装置2には、2点鎖線で示す圧力検出器S1
及びS2が設けられ、これらの圧力検出器S1及びS2
からの信号が制御部に入力される。図4及び図5を流用
して、他の制御形態を、主として前記制御と相違する部
分について説明する。
【0046】電源スイッチをONにして制御部の動作を
スタートさせた後、パイプ6内及びホース12内の所定
圧力(設定圧力値)、タイマT3〜T5の各々の設定時
間及びカウンタのセット回数をテンキーにより入力す
る。作動準備が完了すると、装置の作動スイッチがON
される。
【0047】ステップS−1、ステップS−2までは同
じ作動が遂行される。次に、ステップS−3及びステッ
プS−4に代わる別のステップが遂行される。この別の
ステップにおいては、圧力検出器S1により検出される
パイプ6内のエアの圧力が設定値に達したか否かが判断
される。エアの圧力が設定値に達していないなら待ち、
達したならばステップS−5に進む。このエア圧の設定
値は、ホース12内の粉粒体の付着の成長の度合いを予
測して規定される。ステップS−5からステップS−8
までは同じ作動が遂行される。次に、ステップS−9及
びステップS−10に代わるステップが遂行される。こ
こでは、圧力検出器S2により検出されるホース12内
のエアの圧力が設定値に達したか否かが判断される。エ
アの圧力が設定値に達していないなら待ち、達したなら
ばステップS−11に進む。このエア圧の設定値は、ホ
ース12の膨張が、付着した粉粒体を剥離させるに十分
な程度に遂行されることを予測して規定される。なお、
この制御において、先に述べたステップS−9及びステ
ップS−10と同様のタイマT2による制御を遂行する
ことも考えられる。ステップS−11からステップS−
20までの作動手順は全く同様であってもよいし、ステ
ップS−14及びステップS−15におけるタイマT4
による制御に代えて、圧力検出器S2により検出される
ホース12内のエアの圧力が設定値に達したか否かの判
断による制御によってもよい。
【0048】図3には粉粒体の気送装置2の他の実施の
形態が示されている。なお図1と同一部分は同一符号で
示し説明は省略する。図3における気送装置2が図1に
示す気送装置2と相違するところは、気送の方式が吸引
式であることであって、その他の構成は実質上同一であ
る。すなわち図3において、気送の吸引源として真空式
のルーツブロワRB2がバッグフィルタ14の下流側に
配置されている。また配管系が負圧となるので、その影
響を避けるために、ピンチバルブPV1及びPV2に代
えて、ボールバルブBV1及びBV2が使用されてい
る。実質上同一の構成をなすボールバルブBV1及びB
V2は、貫通孔が形成された本体の内面に球状面が形成
され、この球状面に球状の外面を有するバルブ体が回転
自在に嵌合されている。バルブ体には貫通孔が形成さ
れ、その開位置では、バルブ体の貫通孔と本体の貫通孔
とが整合・連通し、開位置から90°旋回させられた閉
位置では、バルブ体の球状外面が本体の貫通孔を閉じる
よう構成されている。バルブ体には軸30が設けられ、
この軸30は本体に回転自在に支持されると共に本体の
外方に突出し、この突出部にレバー32が装着され、レ
バー32の先端にはアクチュエータであるエアシリンダ
34のピストンロッドの先端が連結されている。
【0049】前記パイプ20はボールバルブBV1のエ
アシリンダ34に接続され、前記パイプ22はボールバ
ルブBV2のエアシリンダ34に接続されている。各ボ
ールバルブBV1及びBV2は、エアシリンダ34内の
バネにより通常は開位置に位置付けられている。電磁切
換弁SV1がONとなるとエアタンク16から圧力エア
がエアシリンダ34に供給され、ボールバルブBV1は
閉位置に旋回させられる。同様に、電磁切換弁SV2が
ONとなるとエアタンク16から圧力エアがエアシリン
ダ34に供給され、ボールバルブBV2は閉位置に旋回
させられる。このようなボールバルブBV1及びBV2
としては、例えば、型式名「10K、20K」、商品名
「ポケットレス型ボールバルブHP3」として、日本ボ
ールバルブ株式会社から販売されているものを使用する
ことができる。
【0050】以上の説明から明らかなように、図3にお
ける気送装置2は、基本的には図1に示す気送装置2と
吸引方式が相違するのみであるから、前述した図1に示
す気送装置2と実質上同一の作用及び効果が達成される
ものである。したがって、その説明は省略する。なお、
図3における気送装置2において、ピンチバルブPV1
及びPV2が気送時における負圧に耐えられる(ゴムス
リーブが小径となるように変形しない)ものであれば、
使用可能である。
【0051】以上、本発明による粉粒体の気送装置の実
施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、
ホース12の入口、出口をそれぞれ開閉する第1バルブ
手段、第2バルブ手段は、実施の形態に示すピンチバル
ブあるいはボールバルブに限定される理由はなく、流路
を開閉する他の形態のバルブ手段であれば成立する。ま
た気体圧発生手段についても、圧送式ルーツブロワ、真
空式ルーツブロワに限定される理由はなく、他の形態の
圧力ポンプ、吸引ポンプであっても成立する。
【0052】
【発明の効果】本発明に従って構成された粉粒体の気送
装置によれば、付着性の高い粉粒体であっても、それが
成長して閉塞を生ずる前の段階において、適宜、パイプ
の内面から剥離させることができるので、気送が可能と
なる。その結果、気送による多くのメリットを享有する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された粉粒体の気送装置の
一実施の形態を概略的に示す構成図。
【図2】図1の他の作動態様を示す図。
【図3】本発明に従って構成された粉粒体の気送装置の
他の実施の形態を概略的に示す構成図。
【図4】図1に示す粉粒体の気送装置の作動手順の一部
を示すフローチャート。
【図5】図1に示す粉粒体の気送装置の作動手順の一部
を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 粉粒体の気送装置 4 粉粒体収容ホッパ 10 二重管ユニット 12 ホース 14 バッグフィルタ 16 エアタンク 20、22、24 パイプ RB1 圧送式ルーツブロワ RV ロータリバルブ PV1、PV2 ピンチバルブ SV1 電磁切換弁 SV2 電磁切換弁 SV3 電磁開閉弁 S1、S2 圧力検出器 BV1、BV2 ボールバルブ RB2 真空式ルーツブロワ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−277504(JP,A) 特開 昭56−49477(JP,A) 特開 平5−201538(JP,A) 特開 平7−109018(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 53/00 - 53/28 B65G 53/32 - 53/66

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口と出口とを有するパイプ手段と、粉
    粒体を気体と共に該入口から導入し該出口から排出する
    よう該パイプ手段に粉粒体流路を介して接続された気体
    圧発生手段と、該パイプ手段の該入口を開閉するよう配
    設された第1バルブ手段と、該パイプ手段の該出口を開
    閉するよう配設された第2バルブ手段と、圧力気体源
    と、該圧力気体源と該パイプ手段の該入口とを連通する
    気体流路手段と、該気体流路手段を開閉する第3バルブ
    手段とを含み、 該パイプ手段は弾性を有するホースからなり、該第1バ
    ルブ手段及び該第2バルブ手段を閉じてから該第3バル
    ブ手段を開くと、該ホースは、該圧力気体源から該気体
    流路手段を通して導入された圧力気体の正圧の上昇によ
    り膨張し、膨張後、該第2バルブ手段を開くと該圧力気
    体の正圧の低下により実質上元の形状に戻る、ことを特
    徴とする粉粒体の気送装置。
  2. 【請求項2】 入口と出口とを有するパイプ手段と、粉
    粒体を気体と共に該入口から導入し該出口から排出する
    よう該パイプ手段に粉粒体流路を介して接続された気体
    圧発生手段と、該パイプ手段の該入口を開閉するよう配
    設された第1バルブ手段と、該パイプ手段の該出口を開
    閉するよう配設された第2バルブ手段と、圧力気体源
    と、該圧力気体源と該パイプ手段の該入口とを連通する
    気体流路手段と、該気体流路手段を開閉する第3バルブ
    手段と、該気体圧発生手段、該第1バルブ手段、該第2
    バルブ手段及び該第3バルブ手段を作動制御する制御手
    を含み、該パイプ手段は、導入された圧力気体の正圧の上昇によ
    り膨張し、かつ該圧力気体の正圧の低下により実質上元
    の形状に戻ることができる弾性を有するホースからな
    り、 該制御手段は、該気体圧発生手段を作動させて粉粒体の
    輸送が開始されてから設定時間の経過後、該気体圧発生
    手段を停止させて粉粒体の輸送を停止し、該第1バルブ
    手段及び該第2バルブ手段を閉じ、該第3バルブ手段を
    開いて該圧力気体源から圧力気体を該ホース内に供給
    し、該第3バルブ手段を開いてから設定時間の経過後又
    は該ホース内の気体圧力が設定以上になると、該第2
    バルブ手段を開いて該ホース内の圧力気体及び粉粒体を
    該出口から排出させるよう制御する、ことを特徴とする
    粉粒体の気送装置。
  3. 【請求項3】 入口と出口とを有するパイプ手段と、粉
    粒体を気体と共に該入口から導入し該出口から排出する
    よう該パイプ手段に粉粒体流路を介して接続された気体
    圧発生手段と、該パイプ手段の該入口を開閉するよう配
    設された第1バルブ手段と、該パイプ手段の該出口を開
    閉するよう配設された第2バルブ手段と、圧力気体源
    と、該圧力気体源と該パイプ手段の該入口とを連通する
    気体流路手段と、該気体流路手段を開閉する第3バルブ
    手段と、該気体圧発生手段、該第1バルブ手段、該第2
    バルブ手段、及び該第3バルブ手段を作動制御する制御
    手段を含み、該パイプ手段は、導入された圧力気体の正圧の上昇によ
    り膨張し、かつ該圧力気体の正圧の低下により実質上元
    の形状に戻ることができる弾性を有するホースからな
    り、 該制御手段は、該気体圧発生手段を作動させて粉粒体の
    輸送が開始された後、粉粒体を輸送する気体圧力が設定
    値以上になると、該気体圧発生手段を停止させて粉粒体
    の輸送を停止し、該第1バルブ手段及び該第2バルブ手
    段を閉じ、該第3バルブ手段を開いて該圧力気体源から
    圧力気体を該ホース内に供給し、該ホース内の気体圧力
    が設定値以上になるか又は該第3バルブ手段を開いてか
    ら設定時間の経過後、該第2バルブ手段を開いて該ホー
    ス内の圧力気体及び粉粒体を該出口から排出させるよう
    制御する、ことを特徴とする粉粒体の気送装置。
  4. 【請求項4】 該第1バルブ手段及び該第2バルブ手段
    はピンチバルブからなる、請求項1〜3のいずれか1項
    記載の粉粒体の気送装置。
  5. 【請求項5】 該ホースの該入口と該第1バルブ手段と
    の間には二重管ユニットが配設され、該二重管ユニット
    は、粉粒体の輸送通路を規定しかつ多孔性材料により構
    成された内管と、該内管との間に実質上密封空間が形成
    されるよう配設された外管とを備え、該気体流路手段は
    該密封空間に開口する、請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の粉粒体の気送装置。
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