JP3088614B2 - アレイ探傷方法及びその装置 - Google Patents

アレイ探傷方法及びその装置

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JP3088614B2 JP06181548A JP18154894A JP3088614B2 JP 3088614 B2 JP3088614 B2 JP 3088614B2 JP 06181548 A JP06181548 A JP 06181548A JP 18154894 A JP18154894 A JP 18154894A JP 3088614 B2 JP3088614 B2 JP 3088614B2
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼溶接部等の検査に
用いられるアレイ探傷方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼溶接部の検査には、一般に超音波斜
角探傷方法が採用されている。図5はこの溶接部超音波
斜角探傷方法であって、超音波探傷器100で発生した
パルス電圧は横波探触子101内の振動子102に印加
され、振動子102から発生した縦波の超音波はくさび
103内を伝播後、スネルの法則(数1)に従って横波
にモード変換されて被検体aに伝播して行く。被検体a
内にきずbが存在すると、横波超音波はこのきずbで反
射されてこれとは逆の順路で被検体a内を伝播し、振動
子102にて受信される。超音波探傷器100は反射波
を電気的に処理してこの結果を表示器(一般にオシロス
コープ)104にきずエコーとして表示する。きずエコ
ーの位置は、超音波が伝播した時間に相当し、きずエコ
ーの大きさは反射の大きさ、一般的にはきずbの高さに
関する情報となる。予め、縦波超音波がくさび103内
を伝播する時間と、横波超音波が被検体aに入射する角
度(及び伝播速度)とが既知であれば、数2、数3によ
りきずbの位置を正確に知ることが可能となる。これら
の機器の調整は鉄鋼材料と超音波特性が同一の図6に示
す標準試験片a′を用いて簡便に行われる。この詳細な
検査方法はJISZ3060で規定されており、図6を
基にした場合の入射角θS は数4により測定される。
【0003】
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】
【数3】
【0006】
【数4】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、横波の伝播速度
が必ずしも一般的な鉄鋼材料や標準試験片と同一でない
鉄鋼材料が多く見られるようになってきた。また、一体
の鉄鋼材料であっても部位によって伝播速度が大きく異
なる材料も見られるようになってきた。上記超音波探傷
は、入射する角度(及び伝播速度)が既知の場合に始め
て有効となる検査方法であるため、図7に示すように材
料毎に(伝播速度と)入射角度を数5により実際に測定
して補正する方法も採られている。しかし、この測定は
繁雑であり、かつ検査範囲が広範囲に亘る場合や高い検
査精度が要求される場合には多くの箇所で測定する必要
がある。また、一定の角度の横波超音波で探傷するため
には、材料の音速が変わる度に異なる入射角の探触子を
用意しなければならない。
【0008】
【数5】
【0009】本発明の目的は、アレイ探触子を用いて行
うアレイ探傷において、簡単且つ迅速な音速測定を行い
つつ、一定の角度の横波超音波探傷を行うことができる
方法とその装置を提案することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアレイ探傷
方法及びその装置の構成は次のとおりである。
【0011】1.アレイ振動子群と校正用振動子を組み
込んたアレイ探触子を用いて、校正用振動子から超音波
を発生させてこの反射波をアレイ振動子群で受信し、こ
の受信した最も高いエコーが得られるアレイ振動子を特
定することにより横波超音波の被検体内における伝播速
度を求めて、この値によりアレイ振動子群を駆動するタ
イミングを制御して、一定の角度の横波超音波でアレイ
探傷を行う方法。
【0012】2.同一斜角の微小なアレイ振動子を走査
方向に多数整列させると共に電気的な方法で前記アレイ
振動子に印加するパルス電圧を切り換えることにより走
査を可能にしたアレイ探触子群と、前記アレイ探触子内
に組み込まれた校正用振動子と、前記アレイ探触子の校
正用振動子にパルス電圧を印加することにより超音波を
発生させてアレイ振動子群でこれを受信し、この受信エ
コーの最も高いアレイ振動子を特定することにより横波
超音波の伝播速度を求めて、この値によりアレイ探触子
群を駆動するタイミングを制御する横波超音波でアレイ
探傷を行う超音波探傷器と、から成るアレイ探傷装置。
【0013】
【作用】被検体の表面にアレイ探触子を置き、先ず校正
用振動子にパルス電圧を印加して超音波を発生させ、こ
の超音波をアレイ探触子のくさびから被検体内に横波超
音波として入射し、この反射波をアレイ振動子群で受信
し、最も高いエコーのアレイ振動子を特定することによ
り横波超音波の被検体内における伝播速度を求め、この
値によりアレイ振動子群を駆動するタイミングを制御し
て、一定の角度の横波超音波でアレイ探傷を行い、これ
を基にして前記数2及び数3によりきずの位置を求め
る。
【0014】
【実施例】図1に本発明を実施するための装置の一例
と、図2に装置の作動タイムテーブルと、図3にエコー
高さ測定チャートと、図4にアレイ振動子群の駆動方法
を示す。尚、各々のアレイ振動子の構造は、標準試験材
(VBO=3230m/s)において所望の横波入射角θ
BOが得られるものとする。
【0015】(1) 音速測定 アレイ探触子2内に組み込んだ校正用振動子3にパルス
発生器7で発生したパルス電圧を印加して縦波超音波
(VA )を発生させて、これがくさびから被検体1に入
ると横波超音波(VB )にモード変換する。横波超音波
は被検体1の底面で反射して再び被検体1からアレイ探
触子2のくさび内に入ると縦波超音波(VA′)にモー
ド変換される。この時、まず電子スイッチ6′を動作さ
せてアレイ探触子2内に一定の斜角で平行に多数組み込
んだアレイ振動子群4のうち番号1のアレイ振動子の信
号のみを受信してその信号の強さ(エコー高さ)をA/
D変換器12で測定する。上記受信するアレイ振動子4
の番号を1から順にn番まで送信を行いつつ繰り返す。
この測定結果はCPU10において例えば図3の様に確
認することができ、最大エコー高さが得られるアレイ振
動子番号が(n−2)であることが判明する。
【0016】(2) 音速評価 横波超音波の入射角θB ・伝播速度VB は数6により求
められる。
【数6】
【0017】(3) 探傷条件評価 各アレイ振動子群を位相差を与えずに、同時に駆動する
と所望の入射角θBOからずれてしまう場合には、図4に
示す様に駆動タイミングをΔt秒だけずらして駆動す
る。Δtは数7により求められる。
【数7】 上記(2)(3)の評価はCPUにて自動的に行われる。
【0018】(4) 横波斜角(アレイ)探傷 アレイ振動子群1〜i番目を駆動する場合を説明する。
電子スイッチ6は1〜i番目を送受信できる様セットす
る。送信遅延回路7′がΔt秒間隔でパルス発生器7か
らパルス電圧を発生させる。この時、Δt秒間隔でi番
目のアレイ振動子から順にi−1、i−2…1と駆動さ
せる。これにより被検体1には所望の横波探傷角度θBO
で入射する。きず等からの反射波がアレイ振動子で受信
されると、各々のアレイ振動子の受信された電圧は送信
とは逆に遅延回路8でΔt秒間隔ずつ遅延時間を与えら
れ位相を調整して加算器9で1コの受信波形として表示
器11に表示される。
【0019】アレイ振動子数が多い時には(4) の動作を
2〜i+1番目、3〜i+2番目、…n〜i+(n−
1)番目と繰り返すことで超音波ビームの走査を行うこ
とができる。
【0020】上記走査を行ったのち、アレイ探触子を二
次元方向に移動しながら溶接部に沿って隈なく上記(1)
〜(4) を繰り返す。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように、被検体の伝播速
度を測定しつつアレイ探傷を行えるようにした。この結
果、アレイ探触子は各アレイ振動子間で超音波を発射す
る時間を調整することにより、入射角を自在にコントロ
ールできるので、音速の異なる材料や検査箇所でも一定
の角度で超音波を入射させることができ、よって、アレ
イ探傷作業を迅速かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したアレイ探触子とアレイ探傷方
法の説明図。
【図2】アレイ探傷装置のタイムテーブルの説明図。
【図3】エコー高さ測定チャートの説明図。
【図4】アレイ探触子の駆動方法の説明図。
【図5】超音波探傷法の説明図。
【図6】入射角の測定法の説明図。
【図7】入射角の測定法の説明図。
【符号の説明】
1 被検体 2 アレイ探触子 3 校正様振動子 4 アレイ振動子 5、5′増幅器 6、6′電子スイッチ 7 パルス発生器 7′送信遅延回路 9 加算器 10 CPU 11 表示器 12 AD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−245055(JP,A) 特開 昭58−103662(JP,A) 特開 昭62−855(JP,A) 特開 平6−58908(JP,A) 特開 平3−146859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレイ振動子群と校正用振動子を組み込
    んたアレイ探触子を用いて、校正用振動子から超音波を
    発生させてこの反射波をアレイ振動子群で受信し、この
    受信した最も高いエコーを出力するアレイ振動子を特定
    することにより横波超音波の被検体内における伝播速度
    を求めて、この値によりアレイ振動子群を駆動するタイ
    ミングを制御して、一定の角度の横波超音波でアレイ探
    傷を行う方法。
  2. 【請求項2】 同一斜角の微小なアレイ振動子を走査方
    向に多数整列させると共に電気的な方法で前記アレイ振
    動子に印加するパルス電圧を切り換えることにより走査
    を可能にしたアレイ探触子群と、 前記アレイ探触子内に組み込まれた校正用振動子と、 前記アレイ探触子の校正用振動子にパルス電圧を印加す
    ることにより超音波を発生させてアレイ振動子群でこれ
    を受信し、この受信エコーの最も高いアレイ振動子を特
    定することにより横波超音波の伝播速度を求めて、この
    値によりアレイ探触子群を駆動するタイミングを制御す
    る横波超音波でアレイ探傷を行う超音波探傷器と、 から成るアレイ探傷装置。
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