JP3088536U - Posシステム - Google Patents

Posシステム

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JP3088536U JP2002001292U JP2002001292U JP3088536U JP 3088536 U JP3088536 U JP 3088536U JP 2002001292 U JP2002001292 U JP 2002001292U JP 2002001292 U JP2002001292 U JP 2002001292U JP 3088536 U JP3088536 U JP 3088536U
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優 宮崎
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ジー・アンド・ジーファルマ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品側の情報と会員側の情報を複合して総合
して正当に評価し、その評価に基づいて会員ごとに異な
る公平で矛盾のない値引を容易にかつ確実に実施するP
OSシステムを提供する。 【解決手段】 POSシステム1は、ホスト2又はレジ
スタ端末3の少なくとも一方に値引要素記憶部2Cを、
レジスタ端末3に値引決定部3Cを備え、これらホスト
2とレジスタ端末3とを相互に交信可能に接続した。値
引要素記憶部2Cは、会員情報に基づく値引要素と、商
品情報に基づく値引要素を記憶している。値引決定部3
Cは、会員情報と商品情報とに基づいて値引要素記憶部
から値引要素を読み出して、該値引要素と予め設定した
値引要素の採用条件に基づいて精算時に値引量を決定す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、会員の店に対する全体的な貢献度を正当に評価して、会員ごとに異 なる値引を公平かつ矛盾なく実施するPOSシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
商品側の値引には次の種類がある。期間又は時間の条件を満たしたときに行う 値引(以下、期間値引という)。予め設定した同商品について数量の条件を満た したときに行う値引(以下、まとめ値引という)。予め設定した商品の組み合わ せの条件を満たしたときに行う値引(以下、セット値引という)。予め設定した 同価格で異なる商品について数量の条件を満たしたときに行う値引(以下、バン ドル値引という)。予め設定した商品の組み合わせと数量の条件を同時に満たし たときに行う値引(以下、ミックスマッチ値引という)。以下、上記の値引の種 類を総称して「商品側値引」ということとする。
【0003】 また、上記した商品側の値引とは別な値引として次の種類がある。登録した会 員証の提示があった場合に行う値引(以下、会員値引という)。クーポン券や金 券の提示があった場合に行う値引(以下、クーポン値引という)。精算時の値引 ではないが所定の購入額に達したときに金券や金額を支払う値引(以下、キャッ シュバック値引という)。以下、上記の値引の種類を総称して「会員側値引」と いうこととする。
【0004】 従来のPOS(Point Of Sales)レジスタシステム(以下、POSシステムとい う)は、次の処理により上記した値引処理を行う。すなわち、商品の精算前(又 は後)に会員証の提示があれば、会員番号を入力し、会員情報を読み出す。また 、クーポン券及び金券の提示があればそれらを入力する。その後、会員情報や入 力した情報によって会員側値引処理を行う。商品の精算時、レジスタ端末で商品 に付したコードを読み取り、商品情報をホストから読み出す。この読み出した情 報によって商品側値引処理を行う。
【0005】 ここで、例えば次の公報では、予め会員にランクを定め、精算時に会員証に記 録したランクを読み取り(読み出し)、会員のランクごとに異なる値引を実施す ることを提案している。特開平1−211198号、特開平6−68105号、 特開2000−149147号、特開2000−172957号(以下、従来A という)。
【0006】 従来AにおけるPOSシステムは、会員のランクごとに異なる値引が実施でき るものの、以下に説明するように会員1個人ごとに異なる値引を実施することが できない。
【0007】 従来Aにおいて、会員1個人ごとに異なる値引を行うことができない例を次に 示す。継続して同商品を特定量購入している会員と、そのときだけ前記同商品を 前記同量購入している会員とが共に、会員値引+まとめ買い値引、という同じ値 引となる。つまり、非会員(というランク)とは異なる値引となるが、店の貢献 度が高い会員Aと、貢献度が低い会員Bとの値引が同じとなる。
【0008】 こうした不具合を解消すべく、例えば特開平6−119559号(以下、従来 Bという)では、会員の購入履歴から、前回のバンドル値引の対象外商品を検出 し、今回の購入商品と併せてバンドル値引することを提案している。さらに、例 えば特開平8−202955号(以下、従来Cという)では、会員の来店間隔に よって異なる値引を実施することを提案している。
【0009】 従来例B,Cでは、会員証の提示があったときに、会員証から購入履歴や来店 履歴を読み出して値引処理に用いている。このようにすることで、購入履歴や来 店履歴が異なる値引を行え、また、会員ごとに異なる値引を行うことができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、従来Bは、購入履歴に基づいて値引(商品側値引)を、また従 来Cは、来店履歴に基づいて値引(会員側値引)を各々行うので、以下に記す不 具合が生じていた。
【0011】 従来Bにおいて、例えば来店間隔が短く、1回の購入個数が少ない会員と、来 店間隔が長く、1回の購入個数が多い会員とを比較する。その結果、来店間隔を 無視する点で、来店間隔が短い(購入個数が少ない)会員には値引を実施しない ときが生じる。一方、購入個数が多い(来店間隔が長い)会員には値引を常に実 施する。
【0012】 従来Cにおいては、上記の逆で、購入履歴を無視する点で、来店間隔が短い( 購入個数が少ない)会員は値引を常に実施する。一方、購入個数が多い(来店間 隔が長い)会員には値引を常に実施しない。
【0013】 つまり、従来B,Cを含む従来のPOSシステムは、会員の店に対する貢献度 を会員側と商品側から総合して正当に評価していないので、上記したように不公 平で矛盾した値引を実施するという不具合が生じていた。
【0014】 仮に従来A,B,Cを合わせた構成としても、次の理由から、会員側と商品側 から総合して正当に評価して値引を実施することができなかった。すなわち従来 のPOSシステムは、通常、商品情報を記憶した商品マスタファイル、会員情報 を記憶した会員マスタファイルを備えている。この基本構成において値引実施可 能とするには、従来は以下の2つの手法を採用していた。
【0015】 手法a:商品マスタファイル及び会員マスタファイルの情報に値引の情報を加 え、精算時に値引情報を商品情報及び会員情報と共に読み出す。手法b:さらに 値引マスタファイルを加え、精算時に商品情報及び会員情報とは別に値引マスタ ファイルから値引情報を読み出す。
【0016】 しかしながら、手法aでは、値引量や値引目的が変更したときには、非常に手 間暇をかけて商品マスタファイルと会員マスタファイルの修正作業を行う必要が 生じる。また、手法bでは、手法aほどではないにしても、やはり同様に値引マ スタファイルの修正作業を行う必要が生じる。
【0017】 また、手法bは、予め設定した値引マスタファイルの情報によって必ずしも値 引目的に沿った値引が行われない可能性がある。この理由は、精算時に会員及び 商品情報に基づいて値引マスタファイルから全ての値引情報を読み出し、値引目 的に沿った情報のみを選択するのではなく、精算時に会員及び商品情報に基づい た値引情報のみを読み出すからである。したがって値引目的ではない値引を実施 したり、値引目的に沿った値引を実施しないときが生じる。
【0018】 本考案は、上記の問題を解決するものであり、商品側の情報と会員側の情報を 複合して総合して正当に評価し、その評価に基づいて会員ごとに異なる公平で矛 盾のない値引を容易にかつ確実に実施するPOSシステムを提供することを目的 とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のPOSシステムは、ホスト又はレジス タ端末の少なくとも一方に値引要素記憶部を、レジスタ端末に値引決定部を備え た。値引要素記憶部は、会員情報に基づく値引要素と、商品情報に基づく値引要 素を記憶している。値引決定部は、精算時に会員情報と商品情報とに基づいて値 引要素記憶部から値引要素を読み出して、該値引要素と予め設定した値引要素の 採用条件に基づいて値引量を決定する。
【0020】 このようにすることで、会員情報と商品情報を複合的に考慮し、会員が店に貢 献した度合いを正当に評価できる。したがって会員ごとに異なる公平かつ矛盾の ない値引を行うことができる。また、値引要素記憶部のメンテナンスを煩雑に行 う必要がなく、値引目的に沿った値引を容易にかつ確実に実施できる。
【0021】
【考案の実施の形態】
本考案は、例えば次の形態により実施する。POSシステムは、レジスタ端末 とホストとを相互に交信可能に接続している。ホストは、少なくとも、会員の各 種情報を記憶した会員情報記憶部と、商品の各種情報を記憶した商品情報記憶部 を有している。一方、レジスタ端末は、少なくとも、例えば会員番号に基づいて 会員情報記憶部から会員情報を読み出す会員情報読出部、例えば商品のバーコー ドに基づいて商品情報記憶部から商品情報を読み出す商品情報読出部を有してい る。
【0022】 さらに、本考案のPOSシステムは、ホスト又はレジスタ端末に値引要素記憶 部を、レジスタ端末に値引決定部をそれぞれ備えている。「値引要素」とは会員 情報及び商品情報、値引を実施するための条件、値引量、を1つとした情報体( 例えばファイル)である。本考案のPOSシステムは、この値引要素を、会員情 報及び商品情報に基づいて値引要素記憶部から読み出す。
【0023】 値引決定部は、精算時に会員情報と商品情報とに基づいて値引要素記憶部から 値引要素を読み出すと共に、読み出した値引要素と予め設定した該値引要素の採 用条件とに基づいて値引量を決定する。つまり本考案は、値引要素にて値引量を 決定するのではなく、値引決定部で設定した採用条件を満たす値引要素を採用し て値引量を決定するホスト及びレジスタ端末で構成されたPOSシステムである 点が特徴となる。
【0024】 したがって本考案のPOSシステムは、値引決定部において今回の値引目的に 沿った値引要素の採用条件を設定すれば、値引目的の設定変更が非常に容易に行 えるという作用効果がある。当然に、従来から知られている会員側値引及び商品 側値引(会員値引、クーポン値引、キャッシュバック値引、期間値引、まとめ値 引、セット値引、バンドル値引、ミックスマッチ値引)を自由にかつ柔軟に組み 合わせて実施することも可能である。
【0025】 そして、値引量は、例えば購入個数が多い、来店間隔が短い、購入金額が多い 、のように店への貢献度が高い値引要素を採用するほど多くなる。したがって本 考案のPOSシステムは、単純に値引の情報を読み出して実施するのではなく、 全ての値引要素を読み出したうえで、会員情報と商品情報を複合して総合的に店 への貢献度を相当に評価し、値引目的となる採用条件に沿った値引要素を採用す るので、会員ごとに値引が異なりかつ公平で矛盾しない。
【0026】
【実施例】
以下に本考案の実施例について図面を参照して説明する。図1は本考案のPO Sシステムの構成を示す。図2は本考案のPOSシステムにおける会員情報記憶 部を示す。図3は本考案のPOSシステムにおける商品情報記憶部を示す。図4 は本考案のPOSシステムにおける値引要素記憶部を示す。図5は本考案のPO Sシステムの動作を示す。
【0027】 1は、本考案のPOSシステムであり、次の構成としている。2は、後述する 複数のレジスタ端末3と双方向に交信可能なホストである。ホスト2は、通信手 段、演算手段等(本考案と直接関係しないので図示及び説明を省略する)を備え た例えばサーバーである。そして、ホスト2は、本願の考案と直接関係する構成 要素としてその記憶領域に、会員情報記憶部2A(図2参照)、商品情報記憶部 2B(図3参照)、例えば本実施例では値引要素記憶部2C(図4参照)を格納 している。
【0028】 会員情報記憶部2A、商品情報記憶部2B、値引要素記憶部2C(以下、総称 するときは「各記憶部2A〜2C」という)は、本考案では特別に次のように構 成している。各記憶部2A〜2Cは、各々を格納する記憶領域において、それぞ れ全体の記憶領域にファイルを格納している。
【0029】 つまり、本考案における各記憶部2A〜2Cは、会員、商品、値引要素ごとに 1ファイルを作成して、会員、商品、値引要素の複数ファイルを記憶領域に格納 している。このようにすることで、従来のように会員情報、商品情報を1つのデ ータベースファイルとした場合に較べて、以下の作用効果が生じる。
【0030】 すなわち、例えば会員情報ごとに1ファイルとすることで、多くの事柄を記録 しても当該ファイルは、従来のデータベースファイルに較べれば容量が小さい。 したがって例えば会員情報を読み出す(検索する)際、従来のように1つのデー タファイル全体のなかから読み出すのではなく、その会員の1ファイルを検索し て読み出すので時間がかからない。
【0031】 また、例えば会員情報についての項目を増減する際、従来のようにデータベー スファイル全体に修正を加えるのではなく、該当する会員の1ファイルのみに修 正を加えるので、管理とメンテナンスが容易となる。
【0032】 このように、従来とは異なる記憶構造を採用することで、本考案においては、 次の点で有利となる。すなわち会員、商品、値引要素の各情報について非常に多 くの内容を当該ファイルに記述することが可能となり、かつ精算時に多くの情報 を迅速に読み出すことができる。
【0033】 各記憶部2A〜2Cについて、以下、具体的に説明する。会員情報記憶部2A は、図2(a)に示すように会員情報記憶部2Aの記憶領域に、図2(b)に示 すように各会員ごとのファイルF1(以下、会員ファイルF1という)を格納す る。会員ファイルF1は、図2(c)に示すように、例えば以下のように会員の 詳細な情報を記述している。
【0034】 会員番号。住所。電話番号。クーポン。キャッシュバック。前回来店日時。今 回来店日時。来店間隔。来店総回数。月平均来店回数。購入総額。前回購入額。 今回購入額。1回平均購入額。月平均購入額。前回購入商品。今回購入商品。
【0035】 ここで、再度、本考案で採用する構造と従来のデータベース構造とを比較する 。例えば本考案において、「今回購入商品」という項目には、購入した商品を個 数と共に全て記述する。このとき、従来のデータベースファイルは、購入商品の 数だけ行又は列をデータベースファイル全体に亘って増加する必要がある。した がってデータベースファイルが非常に大きくなり、上記の行や列の増減の作業及 び読み出に非常に時間がかかる。
【0036】 これに対して、本考案で採用する記憶構造では、当該会員ファイルF1におい て、「今回購入商品」という項目に購入した商品を個数と共に全て記述するのみ の作業でよく、また会員ファイルF1自体が小さいので記述作業と読み出しに時 間がかからない。
【0037】 商品情報記憶部2Bは、図3(a)に示すように商品情報記憶部2Bの記憶領 域に、図3(b)に示すように各商品ごとのファイルF2(以下、商品ファイル F2という)を格納する。商品ファイルF2は、図3(c)に示すように、例え ば以下のように商品の詳細な情報を記述している。
【0038】 商品番号。値段。分類。メーカー。仕入れ年月日。陳列年月日。前日購入個数 。本日購入個数。月平均個数。最近3ヶ月購入会員。本日購入会員。
【0039】 値引要素記憶部2Cは、図4(a)に示すように値引要素記憶部2Cの記憶領 域に、図4(b)に示すように各値引要素ごとのファイルF(以下値引ファイル F3という)を格納する。値引ファイルF3は、図4(c)に示すように、例え ば以下の情報を記述している。
【0040】 値引ファイルF3(値引0001):会員番号、値引(本実施例では)額。 値引ファイルF3(値引0002):商品番号、個数、値引額。 値引ファイルF3(値引0003):メーカー、値引額。
【0041】 ここで、本考案のPOSシステム1は、会員ファイルF1及び商品ファイルF 2の記述に基づいて値引要素記憶部2Cから読み出した値引ファイルF3を全て 採用することはない。また、値引ファイルF3は、一度作成しておけば、値引目 的の変更ごとに記述内容の修正や変更を行う必要はほとんどない。この点が後に 詳述する本考案の大きな特徴である。
【0042】 3は、ホスト2と交信可能に接続されたレジスタ端末である。レジスタ端末3 は、次の構成については本願の考案と直接関係しないので図示及び説明を省略す る。会員証のコード番号を読み取る会員コード読取手段。商品に付したバーコー ドを読み取る商品コード読取手段。演算手段。そして、レジスタ端末3は、会員 情報読出部3A、商品情報読出部3B、及び値引決定部3Cを備えている。
【0043】 会員情報読出部3Aは、上記した会員コード読取手段によって会員証のコード を読み取ったときに、会員情報記憶部2Aから該当する会員ファイルF1を読み 出す。商品情報読出部3Bは、上記した商品コード読取手段によって商品のコー ドを読み取ったときに、商品情報記憶部2Bから該当する商品ファイルF3を読 み出す。
【0044】 値引決定部3Cは、読み出した会員ファイルF1及び商品ファイルF2の記述 内容に基づいて、つまり会員ファイルF1及び商品ファイルF2内の記述項目を 検索キーとして、値引要素記憶部2Cから全ての値引ファイルF3を読み出す。 値引決定部3Cは、予め設定した採用条件に沿って読み出した値引ファイルF3 を採用して値引量を決定する。この値引量は精算時の処理に反映される。
【0045】 上記構成のPOSシステム1は、図5のようにして値引処理を行う。手順1( 以下#1と記す)では、精算時に会員であるか否かの判断を行う。#1の処理に おいて、会員証の提示があり、上記したようにコード読取手段によって会員証の コードを読み取ったときは(#1でYES)、#2の処理を行う。
【0046】 #2の処理では、会員情報記憶部2Aから図2に示した該当する会員ファイル F1を特定し、この会員ファイルF1から図2(c)に示した情報の全項目を読 み出す。なお、#1の処理において、会員証の提示がない場合又は会員コードが 読み取れないときは(#1でNO)、#4の処理を行う。
【0047】 #3の処理では、#2の処理で読み出した会員ファイルF1の記述項目を検索 キーとして、図4に示した値引要素記憶部2Cから値引ファイルF3の有無を判 断し、値引ファイルF3が有る場合は全て読み出す。
【0048】 #3の処理において、値引ファイルF3を読み出した場合(#3でYES)、 読み出した値引ファイルF3はレジスタ端末3における不図示のバッファに一時 格納する。一方、値引ファイルF3がない場合(#3でNO)、付加値引要素( この付加値引要素を採用するか否かは値引決定部3Cで予め設定しておく)をバ ッファに一時格納して(#4)、#5の処理を行う。なお、「付加値引要素」及 び#4については、後に説明する。
【0049】 #5の処理では、#1の処理と並列して商品コード読取手段によって読み取っ た商品のコードに基づいて、商品情報記憶部2Bから図3に示した商品ファイル F2を特定し、情報の全項目を読み出す。
【0050】 #6の処理では、#5の処理で読み出した商品ファイルF2の記述項目を検索 キーとして、図4に示した値引要素記憶部2Cから値引ファイルF3の有無を判 断し、値引ファイルF3が有る場合は全て読み出す。
【0051】 #6の処理において、値引ファイルF3を読み出した場合(#6でYES)、 読み出した値引ファイルF3をレジスタ端末3における不図示のバッファに一時 格納する。一方、値引ファイルF3がない場合(#6でNO)、付加値引要素( この付加値引要素を採用するか否かは値引決定部3Cで予め設定しておく)をバ ッファに一時格納して(#7)、#8の処理を行う。なお、#7及び#7におけ る付加値引要素についても後に説明する。
【0052】 #8の処理は、値引決定部3Cが、予め設定した値引ファイルF3の採用条件 に沿って、読み出した値引ファイルF3を採用して値引量を決定する。ここで、 例えば本実施例では、会員ファイルF1の記述項目に基づく値引ファイルF3を 有し(#3でYES)、商品ファイルF2の記述項目に基づく値引ファイルF3 を有し(#6でYES)ている場合で説明する。
【0053】 なお、「予め設定した」値引ファイルF3の採用条件とは、例えば次の条件を 意味する。値引ファイルF3に優先順位を付けて、順位の高い値引ファイルF3 を採用する。期間、日、時間に該当する値引ファイルF3を採用する。最低限の 値引を保証するように値引ファイルF3を採用する。
【0054】 つまり、本考案のPOSシステム1は、値引ファイルF3の記述を逐一変更し て値引量を変動するのではなく、読み出した値引ファイルF3の採用する組み合 わせで値引量を変動する。したがって、例えば生鮮食品について閉店間際の値引 や、タイムバーゲンのように、ある一時期の値引の実施に容易に対応できる。
【0055】 本実施例では、値引決定部3Cは、値引ファイルF3の採用条件を次のように 設定しているとして説明する。(1)値引量を300〜500円とする。(2) (1)の値引の範囲でできるだけ多く値引を実施する。(3)(2)を実施すべ く以下の値引ファイルF3の優先順位の上位から採用する。(4)#4,#7の 付加値引要素が存在しても採用しない。以下に、採用する値引ファイルF3と共 にその優先順位、及び記述内容を記す。
【0056】 1「会員番号;記述のある会員なら100円値引」 2「ポイント;3000P以上なら100円値引」 3「今回来店日時;’01/08/02 18:30以降なら100円値引」 4「来店間隔:1日なら100円値引」 5「前回購入商品;記述のある商品なら50円値引」 6「商品番号;商品0001を3個以上なら50円値引」 7「分類;シャンプーとリンスのセットなら50円値引」 8「メーカー;○○会社なら50円値引」 9「仕入年月日;’00/06/01〜’00/06/07なら100円値引」 10「最近3ヶ月購入会員;記述のある会員なら100円値引」
【0057】 ここで、本実施例では、以下の条件で精算を行うこととする。なお、以下の条 件において、K1〜K5は会員ファイルF1から、S6〜S10は商品ファイルF 2からの記述項目の一部を、上記した1〜9の値引ファイルF3に対応させて記 している。
【0058】 会員ファイルF1から読み出した会員0001の情報の一部。 K1「購入者;会員0001」 K2「ポイント;1000P」 K3「購入日時;01/08/02 17:00」 K4「購入者来店間隔;1日」 K5「前回購入商品;商品0001/1個,商品0002/3個,…」
【0059】 商品ファイルF2から読み出した商品0001と商品0002の情報の一部。 (商品0001について) S6「商品0001;(会員0001が今回は)1個」 S7「分類;シャンプー」 S8「メーカー;○○会社」 S9「仕入年月日;’00/06/01〜’00/06/07」 S10「最近3ヶ月購入会員;会員0001…」
【0060】 (商品0002について) S6「商品0002;(会員0001が今回は)3個」 S7「分類;リンス」 S8「メーカー;○○会社」 S9「仕入年月日;’00/06/01〜’00/06/07」 S10「最近3ヶ月購入会員;会員0001…」
【0061】 値引決定部3Cは、採用条件(1)〜(4)に沿って順位付した条件1〜10と 条件K1〜K5と、商品0001及び商品0002のついての条件S6〜S10と から、以下のようにして値引量を決定する。
【0062】 1:K1=該当する/100円値引 2:K2=該当せず/値引なし 3:K3=該当せず/値引なし 4:K4=該当する/100円値引 5:K5=商品0001が該当する/50円値引, 商品0002が該当する/50円値引 6:S6=該当せず/値引なし 7:S7=該当する/50円値引 8:S8=該当する/50円値引 9:S9=該当する/100円値引 10:S10=商品0001について会員0001が該当する/100円値引, 商品0002について会員0001が該当する/100円値引
【0063】 ここで、上記した採用条件(1)〜(4)により、精算時に実施する値引は、 次のようになる。上記した全ての値引は700円となるが、500円までで優先 順位の上位から採用することとしているから、9,10の値引は採用せず、上限の 500円の値引を精算時に実施することとなる(#9)。もちろん、値引ファイ ルF3の採用条件を変更し、値引の範囲(上限500円)を外せば、全ての値引 (700円)を実施して精算を行うこととなる。
【0064】 なお、#4,#7の処理における付加値引要素とは、値引ファイルF3を意味 し、#4,#7の処理を通過するときに値引決定部3Cが値引要素記憶部2Cか ら読み出す。値引ファイルF3の記述としては、例えば以下のとおりである。
【0065】 会員ではない客がその場で会員となったなら100円値引。 客が店についてのアンケートに回答したなら100円値引。 特定商品についてのアンケートに回答したなら100円値引。 売り子の薦めで複数購入したなら100円値引。
【0066】 図5の#8までにおいて、例えば会員ではない客の精算時には、次の処理によ って値引を行う。#4の処理において、付加値引要素を一時的にバッファに格納 する。同様に、図5の#7の処理において、購入する商品について値引要素が存 在しないときに付加値引要素を一時的にバッファに格納する。#7における付加 値引要素も、上記同様に、値引に採用するか否かは値引決定部3Cの上記した採 用条件によって決定する。このようにすることで、例えば会員ではない、又は値 引対象商品ではない、という理由で値引の特典が得られないという不利を解消す ることができる。
【0067】 そして、精算後のレシートには、実施した値引の内訳を明記する。このように すれば、会員(及び会員ではない客)が値引を実感でき、来店及び購入意欲の増 進を図ることができる。
【0068】 このように、本考案のPOSシステム1は、従来のPOSシステムにおける不 具合を解消し、例えば会員ごとに、店に貢献した度合いを正当に評価して公平で 矛盾のない値引を実施できる。
【0069】 また、本考案のPOSシステム1は、従来の値引マスタファイルを備えたPO Sシステムと較べて、値引決定部3Cで値引目的に沿った値引ファイルF3を採 用するか否かを判断するだけなので、値引ファイルF3自体を煩雑に修正したり 変更する必要がない。
【0070】 なお、本考案は上記した実施例に限定されず、種々の変更が可能である。例え ば上記実施例では、値引要素記憶部2Cと値引決定部3Cを、ホスト2とレジス タ端末3に分けて設けたが、ホスト2とレジスタ端末3の両方に値引要素記憶部 2Cを設けてもよい。このようにしても上記と同等の作用効果を得ることができ る。
【0071】 また、ホスト2に設けている会員情報記憶部2A、商品情報記憶部2Bをレジ スタ端末3にも備えた構成としてもよい。このようにすれば、精算時に逐一ホス ト2と交信する時間を短縮できるので、精算時の処理が迅速となる。なお、この 場合、ホスト2との交信は閉店後の集計処理時に行う。
【0072】 値引決定部3Cにおける値引ファイルF3の採用条件は、上記に限らず任意の 設定とすることができる。また、値引ファイルF3については、ファイル数の増 減とそのファイル内の記述内容を、任意に設定できる。
【0073】 しかし本考案の場合、値引決定部3Cにて値引ファイルF3の採用又は不採用 を決定するから、値引ファイルF3の数と記述内容は予め可能な限り設定してお けば、頻繁に保守又は更新作業を行う必要はない。この点においても、本考案の POSシステム1は、従来のものに較べて扱いが容易でメンテナンス性に優れて いる。
【0074】
【考案の効果】
以上のように、本考案のPOSシステムは、商品情報及び会員情報に基づいて 読み出す値引要素を、値引の目的に沿った採用条件により採用して値引量を決定 する。つまり本考案のPOSシステムは、商品情報と会員情報の両方を複合して 店に対する総合的な貢献度を正当に評価した値引量を決定する。したがって会員 ごとに異なる公平で矛盾のない値引を容易にかつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のPOSシステムの構成を示す図であ
る。
【図2】本考案のPOSシステムにおける会員情報記憶
部を示し、(a)は記憶領域を、(b)は格納状態を、
(c)はファイルの記述例を、各々示す図である。
【図3】本考案のPOSシステムにおける商品情報記憶
部を示し、(a)は記憶領域を、(b)は格納状態を、
(c)はファイルの記述例を、各々示す図である。
【図4】本考案のPOSシステムにおける値引要素記憶
部を示し、(a)は記憶領域を、(b)は格納状態を、
(c)はファイルの記述例を、各々示す図である。
【図5】本考案のPOSシステムの動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 POSシステム 2 ホスト 2A 会員情報記憶部 2B 商品情報記憶 2C 値引要素記憶部 3 レジスタ端末 3A 会員情報読出部 3B 商品情報読出部 3C 値引決定部 F1 会員ファイル(会員情報) F2 商品ファイル(商品情報) F3 値引ファイル(値引要素)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レジスタ端末での精算時に値引処理を行
    い、会員情報を記憶した会員情報記憶部、商品情報を記
    憶した商品情報記憶部を有したホストと、会員情報を読
    み出す会員情報読出部、商品情報を読み出す商品情報読
    出部を有したレジスタ端末とを相互に交信可能に接続し
    たPOSシステムにおいて、前記ホスト又は前記レジス
    タ端末の少なくとも一方に予め設定した値引要素を記憶
    した値引要素記憶部を有し、前記レジスタ端末に前記会
    員情報と前記商品情報とに基づいて前記値引要素記憶部
    から値引要素を読み出し、この読み出した該値引要素と
    予め設定した該値引要素の採用条件とに基づいて精算時
    に値引量を決定する値引決定部を備えたことを特徴とす
    るPOSシステム。
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