JP2002230386A - 利益還元方法及びシステム - Google Patents

利益還元方法及びシステム

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JP2002230386A
JP2002230386A JP2001023590A JP2001023590A JP2002230386A JP 2002230386 A JP2002230386 A JP 2002230386A JP 2001023590 A JP2001023590 A JP 2001023590A JP 2001023590 A JP2001023590 A JP 2001023590A JP 2002230386 A JP2002230386 A JP 2002230386A
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customer
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English (en)
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Masaru Nozaki
野▲崎▼  賢
Yutaka Yoshikawa
吉川  裕
Takao Sekimoto
崇男 関本
Masayuki Nakagawa
雅之 中川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客と取引仲介者との間における商取引の実績
に応じた利益還元を行う方法およびシステムで、取引仲
介者に対し、顧客への販売促進において他の商品提供者
の商品よりも自社商品をより積極的に薦めてもらえるよ
うなインセンティブとなる利益還元を実現することを課
題とする。 【解決手段】顧客と取引仲介者との間で発生した商取引
の実績に関する実績情報を入手し、前記実績情報と前記
実績情報に関する商取引を行った取引仲介者と顧客の情
報を合わせて記憶する。前記記憶した実績情報を取引仲
介者毎に集計し、前記取引仲介者毎に集計した実績情報
を相互に比較しながら、利益還元対象とする取引仲介者
を選択し、利益還元量を算出する。また、前記利益還元
対象として選択した取引仲介者との商取引があった顧客
を前記記憶した情報から検索し、前記顧客に対する利益
還元量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品やサービスの
購入者または利用者と仲介者または提供者との間での売
買や利用に関する実績に応じて利益を還元する方法及び
そのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】商品またはサービスを購入した顧客(以
下、顧客)に対して、購入実績に応じた利益を顧客に還
元するサービス提供方法として、例えば、ポイント還元
サービスがある。ポイント還元サービスでは、商品また
はサービスを販売する店舗(以下、販売店舗)は顧客に
会員カードを発行し、顧客の商品やサービスの購入金額
に応じたポイントを付与し、顧客は蓄積されたポイント
を次回以降の購入時に割り引きとして用いることができ
る。ポイント還元サービスは、家電量販店などで行われ
ており、例えば、顧客の購入金額の10%をポイントとす
る場合では、10,000円の買い物をした顧客に対して1,00
0円分に対応するポイントを提供し、顧客は次回以降の
買い物において、蓄積されたポイント分の代金を割り引
いた金額で商品またはサービスを購入することができる
ものである。ポイント還元サービスを用いることによ
り、会員カードを発行する店舗は、顧客の囲い込みを行
うことができる。
【0003】また、購入実績に応じた利益を顧客に還元
するサービスの別の形態として、予め定められた一定金
額または購入金額に比例した金額を顧客に返却するキャ
ッシュバック・サービスがある。キャッシュバック・サ
ービスは、特定商品を購入した顧客に対して、商品また
はサービスを提供する企業(以下、商品提供企業)また
は販売店舗が、購入後に金券などを提供するものであ
る。キャッシュバック・サービスを利用することによ
り、キャッシュバック・サービスの対象となる商品の販
売を促進することができる。
【0004】また、米国特許第6,029,141号では、ネッ
トワーク上での商取引に関して、ネットワーク上で運営
される仮想的な商品提供企業が提供している商品または
サービスを、ネットワーク上で運営される仮想的な販売
店舗において顧客に対して紹介し、その販売実績に応じ
て、商品提供企業が販売店舗に報酬を与える方法が記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のポイン
ト還元サービスによれば、販売店舗にとっては顧客の囲
い込みが可能である。しかし、顧客にはどの商品提供企
業の商品を購入してもポイントは同じであるため、商品
提供企業にとっては、顧客に自社商品を他社の同様な商
品に代えて購入してもらえるような効力はない。
【0006】また、上記従来技術のキャッシュバック・
サービスによれば、商品提供企業がキャッシュバック・
サービスを顧客に直接提供する場合、商品またはサービ
スの販売店舗に対しては何の効力もないため、販売店舗
において該企業の商品を他社商品よりも積極的に販売促
進してもらえるとは限らない。
【0007】また、商品提供企業がキャッシュバック・
サービスを顧客だけでなく販売店舗に対して提供するこ
とも考えられるが、この場合、商品提供企業にとって
は、商品またはサービスの提供価格を値下げしているだ
けとなり、販売店舗に対して自社商品を積極的に販売促
進してもらうための効力とならない。
【0008】また、米国特許第6,029,141号に記載の従
来技術においては、販売実績に応じた販売店舗に対する
報酬により販売店舗のインセンティブは与えられるが、
顧客に自社商品を他社の同様な商品に代えて購入しても
らえるような効力はない。
【0009】さらに、上記いずれの従来技術において
も、販売実績が多くなれば利益還元をする金額が多くな
り、結果として商品提供企業の負担増につながる場合が
多いという問題がある。
【0010】本発明の目的は、商品提供企業が、販売店
舗に対して、自社の商品またはサービスを他社の同等商
品またはサービスよりも積極的に販売させることができ
る利益還元方法及びシステムを提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、商品提供企業が、顧客に対し
て、自社商品を他社の同様な商品に代えて購入させるこ
とができる利益還元方法及びシステムを提供することで
ある。また、本発明のさらに他の目的は、あらかじめ設
定した金額を、販売実績または購入実績に応じて販売店
舗または顧客に対する利益還元として分配できる利益還
元方法及びシステムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、商品またはサービスの提供者が提供した
商品またはサービスを複数の取引仲介者がそれぞれ複数
の顧客に販売する商取引において、前記取引仲介者と前
記顧客との間における商取引の実績に応じた利益還元を
行う利益還元方法であって、前記顧客と前記取引仲介者
との間で発生した商取引の実績に関する実績情報を取得
するステップと、前記実績情報を取引仲介者別に集計す
る集計ステップと、前記取引仲介者別に集計した実績情
報を相互に比較することにより、利益還元対象とする取
引仲介者を選択する選択ステップと、前記利益還元対象
として選択した取引仲介者に対しての利益還元量を算出
する算出ステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記利益還元対象として選
択した取引仲介者に対して商取引を行った顧客を求める
ステップと、求めた顧客に対する利益還元量を算出する
ステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【0013】また本発明は、商品またはサービスの提供
者が提供した商品またはサービスを複数の取引仲介者が
それぞれ複数の顧客に販売する商取引において、前記取
引仲介者と前記顧客との間における商取引の実績に応じ
た利益還元を行う利益還元方法であって、前記顧客と前
記取引仲介者との間で発生した商取引の実績に関する実
績情報を取得するステップと、前記実績情報を顧客別に
集計する集計ステップと、前記顧客別に集計した実績情
報を相互に比較することにより、利益還元対象とする顧
客を選択する選択ステップと、前記利益還元対象として
選択した顧客に対しての利益還元量を算出する算出ステ
ップとを備えたことを特徴とする。
【0014】また本発明は、前記利益還元対象として選
択した顧客に対して商取引を行った取引仲介者を求める
ステップと、求めた取引仲介者に対する利益還元量を算
出するステップとをさらに備えたことを特徴とする。
【0015】例えば、前記選択ステップは、前記集計ス
テップで集計した結果に基づき、取引実績が多い上位の
所定数の取引仲介者または顧客を利益還元対象として選
択する。あるいは、前記集計ステップで集計した結果に
基づいて前記複数の取引仲介者または顧客をグループ分
けし、該グループ分けした中から前記提供者が選択した
グループの取引仲介者または顧客を利益還元対象として
選択したり、前記集計ステップで前回集計した集計結果
と今回集計した集計結果とを比較し、取引実績の伸び率
を求め、該伸び率に基づいて利益還元対象を選択すると
よい。
【0016】前記実績情報と顧客に関する情報に基づい
て顧客の特性を分析し、どのような条件を満たす顧客が
どのような購買行動をとるかという傾向を表すルールを
取得するステップをさらに備え、前記選択ステップは、
利益還元対象を選択する際、前記ルールに基づいて抽出
した顧客の実績情報を使用して利益還元対象を選択する
ものとしてもよい。
【0017】前記実績情報は、所定期間内での商取引の
実績、または、ある商品種別に関する商取引の実績とす
ればよい。
【0018】さらに本発明は、商品またはサービスの提
供者が提供した商品またはサービスを複数の取引仲介者
がそれぞれ複数の顧客に販売する商取引において、前記
取引仲介者と前記顧客との間における商取引の実績に応
じた利益還元を行う利益還元システムであって、前記顧
客と前記取引仲介者との間で発生した商取引の実績に関
する実績情報を取得する手段と、前記実績情報を取引仲
介者別または顧客別に集計する集計手段と、前記取引仲
介者別または顧客別に集計した実績情報を相互に比較す
ることにより、利益還元対象とする取引仲介者または顧
客を選択する選択手段と、前記利益還元対象として選択
した取引仲介者または顧客に対しての利益還元量を算出
する算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】前記取引仲介者別に集計した実績情報をグ
ラフまたは表として画面に表示する手段と、利益還元対
象とする取引仲介者を選択するときに、前記表示された
グラフまたは表を用いて、利益還元対象とする取引仲介
者を選択する手段とをさらに備えてもよい。
【0020】本発明によれば、商取引の実績情報を月毎
や年毎などに取引仲介者毎に集計し、前記集計した実績
情報をそれぞれの取引仲介者毎に比較しながら、利益還
元対象とする取引仲介者を選択することにより、商取引
の実績があった取引仲介者に対して利益還元を行うこと
ができる。例えば、あらかじめ設定していた利益還元分
の金額を、集計した実績が多い上位数名のみに利益還元
することにより、商品提供者の負担は同じで、実績上位
者により多い利益還元を与えることができる。取引仲介
者にとっては、商取引の実績が他の取引仲介者よりも多
ければより多い利益還元が得られることになり、本発明
による利益還元方法を適用する商品提供者が提供する商
品をより積極的に顧客に対して販売促進させる効果があ
る。
【0021】また、本発明によれば、商取引の実績が他
の取引仲介者よりも多かった取引仲介者で商取引を行っ
た顧客に対しても利益還元を行うことにより、取引仲介
者により顧客への販売促進を進めやすくする効果があ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。
【0023】ここでは、商品またはサービスを提供する
提供者(以下、商品提供企業)が、該商品またはサービ
スを販売やレンタルなどの形で仲介する仲介者(以下、
販売店舗)に対して該商品またはサービスを提供し、販
売店舗は、商品またはサービスを購入または利用する者
(以下、顧客)に対して該商品またはサービスを販売す
るような、商品提供企業、販売店舗、及び顧客の三者か
らなる商取引における利益還元サービス提供方法及びシ
ステムについての実施形態を説明する。販売店舗として
は、実際に接客により商品またはサービスを販売する店
舗でもよいし、ネットワーク上の仮想的な店舗でもよ
い。以下では、記述を簡略化するために、商品を例にし
て説明するが、商品と同様にして、サービスに対しても
本発明を適用可能である。
【0024】以下、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0025】図1に、本第1実施形態に係る還元量算出
装置200の構成を示す。図示するように、還元量算出
装置200は、販売データ入力手段201、販売情報管
理データベース202、販売実績集計手段207、還元
対象選択手段208、還元量算出手段209、及び還元
量情報212を備えている。販売情報管理データベース
202は、販売実績情報管理テーブル203、店舗情報
管理テーブル204、商品情報管理テーブル205、及
び顧客情報管理テーブル206を備えており、顧客に関
する情報が蓄積されている。還元量情報212は、販売
店舗または顧客に還元する利益に関する情報を記憶する
ものであり、例えば、金額や商品提供企業の収益に対す
る還元量とする分の比率が記憶される。
【0026】なお、図1中の顧客情報分析手段210及
び顧客セグメントルール211は、後述する第2の実施
形態で使用する構成要素であり、第1の実施形態では使
用しない。
【0027】本実施形態では、還元量算出装置200
は、商品提供企業に設置され、販売データの管理と利益
還元量の算出を行う。販売データ入力手段201は、販
売店舗から該販売店舗が顧客に対して販売した商品に関
する販売データ250を取得し、販売情報管理データベ
ース202に入力する。販売実績集計手段207は、販
売情報管理データベース202に蓄積された販売データ
を店舗毎、商品毎、顧客毎など様々な角度から集計す
る。還元対象選択手段208は、販売実績集計手段20
7により集計された結果を用いて、利益を還元する対象
を選択する。ここで、利益とは、販売や購入などの実績
に応じて販売店舗または顧客に還元される、例えば、金
銭や金銭に交換可能なポイントなどのことである。還元
量算出手段209は、還元対象選択手段208で選択さ
れた還元対象に関して、販売店舗または顧客に対して還
元する利益を算出し、還元情報251として出力する。
【0028】還元量算出装置200の入力データである
販売データ250は、販売データ入力手段201で利用
可能な形態であれば形式は規定しない。例えば、販売デ
ータ250は、店舗情報、顧客情報や、商品名、売上
日、売上金額などの商品情報を保持するカンマで区切ら
れたファイルであってもよい。また、販売データ入力手
段201が提供する入力インタフェース画面に必要な情
報を手入力することにより販売データ250を得てもよ
い。
【0029】還元量算出装置200の出力データである
還元情報251は、利益の還元を受ける販売店舗や顧客
に関する情報と還元量に関する情報を持つデータであれ
ば、形式は規定しない。例えば、還元情報251は、還
元量算出手段209がハードディスク装置などに出力す
るファイルであってもよい。また、還元情報251は、
還元量算出手段209がプリンタ装置などに出力する紙
であってもよい。前記出力する紙は、販売店舗や顧客の
住所、氏名などの情報と還元量が記されたものであった
り、還元量分の金銭に交換可能な金券であってもよい。
【0030】図2に、販売実績情報管理テーブル203
の形態の一例を示す。
【0031】販売実績に関するデータは図示するような
テーブル形式で管理され、該テーブルには販売データ毎
に1レコードとしてデータを保持している。すなわち、
販売実績情報管理テーブル203は、商品提供企業の提
供する商品が販売された実績を示し、商品を販売した販
売店舗、商品を購入した顧客、商品の売上金額や粗利益
などの情報を管理するものであり、管理番号301、店
舗番号302、商品番号303、顧客番号304、売上
日305、単価306、個数307、売上金額308、
及び粗利益309を備えている。
【0032】管理番号301は、販売実績毎の情報を管
理するユニークな番号である。店舗番号302は、商品
を販売した販売店舗を識別するための番号であり、店舗
情報管理テーブル204に保持されている販売店舗情報
と紐付けするために用いられる。商品番号303は、販
売した商品を識別するための番号であり、商品管理情報
テーブル205に保持されている商品情報と紐付けする
ために用いられる。顧客番号304は、商品を購入した
顧客を識別する番号であり、顧客情報管理テーブル20
6と紐付けするために用いられる。売上日305、単価
306、個数307、売上金額308、及び粗利益30
9は、当該販売実績の売上日、単価、個数、売上金額、
及び粗利益を示す。
【0033】図3に、店舗情報管理テーブル204の形
態の一例を示す。
【0034】販売店舗に関するデータは図示するような
テーブル形式で管理され、該テーブルには販売店舗毎に
1レコードとしてデータを保持している。すなわち、店
舗情報管理テーブル204は、商品提供企業の商品を販
売する販売店舗に関する情報を管理するテーブルであ
り、販売店舗の店舗番号302、店名402、住所40
3、業種404、従業員数405、及び還元量406な
どを備えている。還元量406は、還元量算出装置20
0に備えられている還元量算出手段209により算出さ
れた当該販売店舗に利益還元される分が記述されるフィ
ールドである。
【0035】図4に、商品情報管理テーブル205の形
態の一例を示す。
【0036】商品に関するデータは図示するようなテー
ブル形式で管理され、該テーブルには商品毎に1レコー
ドとしてデータを保持している。すなわち、商品情報管
理テーブル205は、商品提供企業が提供する商品に関
する情報を管理するテーブルであり、商品の商品番号3
03、商品名502、種目503、単価504、及び粗
利益505などを備えている。
【0037】図5に、顧客情報管理テーブル206の形
態の一例を示す。
【0038】顧客に関するデータは図示するようなテー
ブル形式で管理され、該テーブルには顧客毎に1レコー
ドとしてデータを保持している。すなわち、顧客情報管
理テーブル206は、商品を購入した顧客に関する情報
を管理するテーブルであり、顧客の顧客番号304、氏
名602、性別603、年齢604、住所605、電話
番号606、登録年月日607、職業区分608、年収
609、独身・既婚の区分である婚否610、購入回数
611、購入総金額612、及び還元量613などを備
えている。顧客情報管理テーブル206では、顧客特性
を分析するために、顧客の性別や年齢などの属性を表す
情報を保持する。還元量613は、還元量算出装置20
0に備えられている還元量算出手段209により算出さ
れた該顧客に利益還元される分が記述されるフィールド
である。
【0039】図6は、還元量算出装置200が備える販
売データ入力手段201の処理手順を示すフローチャー
トである。
【0040】図示するようにこの処理では、まず、販売
データ入力手段201は、還元量算出装置200の入力
である販売データ250を入手する(ステップ80
1)。次に、前記入手した販売データ250に、顧客情
報が含まれているかを確認する(ステップ802)。顧
客情報は、商品を購入した顧客に関する情報である。販
売データ250は、上述したように、販売店舗が顧客に
商品やサービスを販売した際の店舗情報や顧客情報、及
び商品名、売上日、売上金額などの商品情報であるが、
顧客が商品購入にあたって自己の情報を開示しない場合
などもあるので、販売データ250には顧客情報が含ま
れない場合もある。ステップ801で販売データに顧客
情報が含まれている場合には、ステップ803へ進み、
含まれていない場合には、ステップ806へ進む。
【0041】ステップ803では、前記顧客情報が顧客
情報管理テーブル206に既に登録されているか、新規
顧客であるかを調べる。新規顧客である場合には、顧客
情報管理テーブル206へ前記顧客情報を追加する(ス
テップ804)。既に登録されている顧客である場合に
は、必要が有れば、顧客情報管理テーブル206に登録
されている情報(年齢や住所などの属性情報)を更新す
る(ステップ805)。
【0042】次に、前記入手した販売データ250に記
述されている販売店舗が既に登録されているか、新規登
録の販売店舗であるかを調べる(ステップ806)。新
規登録である場合には、店舗情報管理テーブル204へ
前記販売店舗に関する情報を追加する(ステップ80
7)。既に登録されている販売店舗である場合には、必
要が有れば、店舗情報管理テーブル204に登録されて
いる情報を更新する(ステップ808)。
【0043】最後に、前記入手した販売データ250の
情報を、販売実績情報管理テーブル203に追加する
(ステップ809)。ここでは、販売実績情報管理テー
ブル203のデータ入力に必要な情報を、関連する店舗
情報管理テーブル204、商品情報管理テーブル20
5、及び顧客情報管理テーブル206から取得する。
【0044】なお、本実施形態では、店舗情報管理テー
ブル204に、販売データ250が発生した販売店舗を
登録するようにしたが、商品提供企業と取引がある販売
店舗を事前に登録しておいてもよい。この場合には、ス
テップ806〜808は不要となる。
【0045】また、本実施形態では、商品情報管理テー
ブル205は、商品提供企業により事前に作成されるも
のとしたが、図6に示したような処理手順と同様にし
て、販売データ250が発生した商品に関する情報を登
録することにより作成してもよい。
【0046】図7は、還元量算出装置200が備える販
売実績集計手段207、還元対象選択手段208、及び
還元量算出手段209の処理手順を示すフローチャート
である。この処理は、販売データがある程度蓄積されて
から、例えば、月毎や年毎などに実行される。
【0047】図示するようにこの処理では、まず、販売
実績集計手段207は、販売実績情報管理テーブル20
3に記憶されている販売店舗毎の売上金額を集計し、店
舗別販売実績管理テーブル1100へ書き込む(ステッ
プ901)。
【0048】図8に、店舗別販売実績管理テーブル11
00の形態の一例を示す。店舗別販売実績管理テーブル
1100は、前記集計結果を記憶するためのテーブルで
ある。店舗別販売実績管理テーブル1100は、店舗情
報管理テーブル204で定義されている店舗番号30
2、売上高順位により分類したグループの番号であるグ
ループ番号1101、売上高による順位である順位11
02、売上高1103、及び延べ顧客数1104などを
備えている。店舗別販売実績管理テーブル1100は、
本実施形態の装置を実現するコンピュータ上のメモリに
保持される。なお、ハードディスク装置などにファイル
として保持してもよい。ステップ901では、販売実績
情報管理テーブル203において、同一の店舗番号30
2を持つレコード(表の行)の売上金額308の合計を
求めて売上高1103として設定し、同一の店舗番号3
02が存在するレコード数を求めて延べ顧客数1104
として設定する。グループ番号1101は後述するステ
ップ903で設定され、順位1102は後述するステッ
プ902で設定される。
【0049】ステップ901の後、店舗別販売実績管理
テーブル1100に書き込まれた店舗毎の情報を売上高
順に並び替えて、順位1102に売上高順に番号を付与
する(ステップ902)。なお、ここでは並び替えを行
って順位1102を設定したが、並び替えを行わずに売
上高順に番号を付与してもよい。次に、順位1102の
上位から、例えば10%毎を一つのグループとして分類
し、集計結果テーブル1200に書き込む(ステップ9
03)。
【0050】図9に、集計結果テーブル1200の形態
の一例を示す。集計結果テーブル1200は、前記グル
ープ毎の集計結果を記憶するためのテーブルである。集
計結果テーブル1200は、グループの識別子であるグ
ループ番号1101、グループ毎の売上高の和である売
上高合計1202、及び、売上高合計1202の商品提
供企業の全売上高合計に占める比率である売上高合計比
率1203を備えている。集計結果テーブル1200
は、本実施形態の装置を実現するコンピュータ上のメモ
リに保持される。なお、ハードディスク装置などにファ
イルとして保持してもよい。
【0051】再び図7に戻って、ステップ903の後、
還元対象選択手段208は、集計結果テーブル1200
に記憶されている集計結果を還元対象選択画面700に
表示する(ステップ904)。
【0052】図10に、還元対象選択画面700の表示
例を示す。還元対象選択画面700は、横軸に売上高に
よる順位の割合である売上高順位を持ち、縦軸に売上高
合計を持つグラフ701、グラフ701において選択さ
れているグループの売上高合計とその売上高合計の全売
上高に占める比率を表示する選択情報表示部分702、
還元対象の選択を決定する還元対象選択ボタン703、
及び還元対象選択の実行を取り消し画面を閉じるキャン
セルボタン704を備えている。グラフ701では、集
計結果テーブル1200のグループ毎の情報が棒グラフ
で表示されている。ユーザは、棒グラフをクリックする
ことにより、還元対象としてグループを選択することが
でき、選択されたグループに対応する棒グラフは、例え
ば、黒く強調表示される。また、ユーザは、選択済みの
棒グラフを再度クリックすることにより非選択とするこ
とができる。図10は、売上高ランキング上位30%ま
でが選択されている例であり、この場合、図9に示した
集計結果テーブル1200から、全売上高の80.9%
が含まれることが分かる。したがって、売上高ランキン
グにより上位30%の販売店舗を選択することにより、
全売上高の80.9%を占める販売店舗に対して利益還
元を行えることになる。
【0053】再び図7に戻って、ステップ904の後、
還元対象選択画面700におけるユーザの操作を待ち、
グラフがクリックされた場合にはステップ906へ進
み、還元対象選択ボタン703がクリックされた場合に
はステップ907へ進み、キャンセルボタン704がク
リックされた場合にはステップ909へ進む(ステップ
905)。
【0054】ステップ906では、クリックされたグラ
フ表示部分に対応するグループが選択済みである場合に
は非選択とし、非選択である場合には選択に変更し、さ
らに、変更内容に従い、選択情報表示部分702の表示
を変更する。ステップ906の後、ステップ905に戻
る。
【0055】また、ステップ907では、いずれかのグ
ループが選択されているかを確認し、いずれかのグルー
プが選択されている場合にはステップ909へ進む。た
だ一つのグループも選択されていない場合には、ステッ
プ908へ進み、グループが選択されていないことをエ
ラーメッセージとしてユーザに表示し、ステップ905
へ戻る(ステップ908)。
【0056】次に、還元量算出手段209は、還元対象
として選択したグループに分類されている販売店舗の還
元量を算出し、算出した還元量を、店舗番号302を用
いて対応する店舗情報管理テーブル204のレコードの
還元量406に記述する(ステップ909)。販売店舗
の還元量算出方法に関しては後述する。
【0057】次に、還元対象として選択された販売店舗
で商品を購入した顧客を、販売実績情報管理テーブル2
03における店舗番号302と顧客番号304を用いて
検索し、顧客毎の還元量を算出し、該顧客の顧客情報管
理テーブル206の還元量613に記述する(ステップ
910)。顧客の還元量算出方法に関しては後述する。
【0058】最後に、前記ステップ909及び910で
算出した還元量を用いて還元情報251を作成し、還元
量算出装置200から出力する(ステップ911)。
【0059】次に、還元対象として選択された販売店舗
に対する還元量算出方法を説明する。
【0060】還元量情報212に金額が記憶されている
場合には、その金額を還元量とし、商品提供企業の収益
に対する比率が記述されている場合には、別途計算した
前記収益にその比率を掛け合わせて還元量とする。ま
た、商品提供企業により事前に設定された分割比率によ
り、前記還元量を販売店舗向けと顧客向けに分割する。
さらに、店舗別販売実績管理テーブル1100から、還
元対象として選択された販売店舗の売上高1103の合
計を算出し、前記合計に対する各販売店舗の売上高の占
める比率を求め、その比率と前記販売店舗向けの還元量
との積を該販売店舗への還元量とする。このようにする
ことにより、あらかじめ設定した還元量を効果的に実績
のあった販売店舗や顧客に分配することができる。
【0061】また、販売店舗に対する還元量算出方法の
別の例として、販売店舗が分類される集計結果テーブル
1200のグループ毎に一律の還元量を設定してもよ
い。また、売上高ランキング1102を用いる代わり
に、延べ顧客数1104のランキングを用いて還元量を
設定してもよい。
【0062】次に、還元対象として選択された顧客に対
する還元量算出方法を説明する。
【0063】顧客情報管理テーブル206から、還元対
象として選択された各顧客の購入総金額612の合計を
算出し、前記合計に対する各顧客の購入総金額の占める
比率を求め、その比率と前記顧客向けの還元量との積を
該顧客への還元量とする。
【0064】また、顧客に対する還元量算出方法の別の
例として、顧客が商品を購入した販売店舗が分類される
集計結果テーブル1200のグループ毎に一律の還元量
を設定してもよい。この場合には、顧客は、少額購入で
も売上高ランキングの高かった販売店舗で購入すれば、
多くの利益還元が得られることになる。また、集計結果
テーブル1200などの情報から選択されたグループの
売上高合計の和に対する各グループの売上高合計の割合
に応じて、前記顧客向け還元量をグループ毎の還元量に
分割し、前記グループ毎に分割した還元量を、顧客の購
入総金額に応じて分配し、該顧客への還元量としてもよ
い。この場合には、売上高ランキングの低かった販売店
舗で購入した高額購入の顧客が多くの利益還元を得られ
ることもある。
【0065】以上説明したように、上記実施形態によれ
ば、販売店舗にとっては、他の販売店舗よりも販売実績
を多くすることが利益還元につながるため、利益還元サ
ービスを提供する商品提供企業の商品を販売促進する効
果がある。また、販売実績が多かった販売店舗から商品
を購入した顧客に対しても利益還元を行うことにより、
販売実績が多い販売店舗の集客力をより高める効果があ
る。また、あらかじめ設定された還元量を販売実績のあ
る販売店舗及び購入実績のある顧客に対して有効に分配
することができる。
【0066】なお、上記実施形態では、還元対象選択画
面700を用いて還元対象を選択したが、例えば、売上
高ランキングの上位10%以内や上位10位までなど
と、事前に還元対象として選択する範囲を設定してもよ
い。この場合、ステップ904〜908は不要となる。
【0067】また、販売店舗毎の売上高を集計し、売上
高の大きさによるランキングを還元対象の選択基準とし
たが、売上高ではなく、例えば、延べ顧客数などによる
ランキングによる還元対象選択を行ってもよい。
【0068】また、まず、販売店舗を還元対象として選
択し、還元対象として選択された販売店舗で購入した顧
客についても還元対象としたが、販売店舗だけを還元対
象としてもよい。また、逆に、顧客毎の購入総金額61
2などの情報を用いて、例えば、購入総金額612が大
きい顧客を還元対象として選択し、該顧客が購入した販
売店舗を還元対象としてもよい。また、顧客毎の取引実
績に基づいて顧客のグループ分けを行い(例えば、上述
した販売店舗のグループ分けと同様にすればよい)、顧
客に関して図10と同様の還元対象選択画面を表示し、
ユーザに還元対象の顧客のグループを選択させるように
してもよい。
【0069】また、店舗別販売実績管理テーブル110
0を用いたが、店舗別販売実績管理テーブル1100が
備えるグループ番号1101、順位1102、売上高1
103、及び延べ顧客数1104を、店舗情報管理テー
ブル204に新たに備えてもよい。
【0070】また、還元対象選択画面700が備えるグ
ラフ701として棒グラフを用いたが、棒グラフの代わ
りに円グラフなどの他のグラフを用いてもよいし、集計
結果テーブル1200のような表をそのまま用いてもよ
い。
【0071】また、販売店舗が商品提供企業の商品を顧
客に販売する形態を示したが、販売店舗と商品提供企業
が同一である形態をとってもよい。この場合、顧客毎の
販売データが蓄積、集計され、他の顧客との購入実績の
比較により、顧客毎の還元量が算出される。
【0072】また、顧客に関する情報を販売データ25
0から入手するようにしたが、商品提供企業が顧客に対
して顧客番号を事前に発行し、顧客が販売店舗で商品を
購入するときに前記顧客番号を販売店舗に提示し、前記
顧客番号を販売データ250に追加してもよい。また、
前記顧客番号などの顧客に関する情報を販売データ25
0に追加するのではなく、販売データの入手とは別のタ
イミングで入手し、販売情報管理データベース202へ
追加してもよい。
【0073】また、顧客に関する情報を入手し、商品提
供企業から顧客に対しても利益還元を行うようにした
が、顧客に関する情報を入手せずに、販売店舗だけに利
益還元を行ってもよい。また、商品提供企業では、顧客
に関する住所や氏名などの個人情報は入手せずに、販売
店舗により一意に設定された顧客番号を用いて顧客情報
を管理してもよい。
【0074】また、商品提供企業が顧客への利益還元を
顧客へ直接行うようにしたが、顧客への利益還元分も前
記顧客が商品購入した販売店舗に対して提供してもよ
い。
【0075】また、販売店舗の販売実績をトータルで集
計したが、商品種別毎、すなわち、ある1つの商品、ま
たは、ある2つ以上の商品群に対する販売実績を集計
し、指定した商品種別の販売実績が多かった販売店舗と
その顧客に対して利益還元をしてもよい。
【0076】また、販売データを集計して集計結果から
還元対象を選択したが、前回の集計結果と今回の集計結
果とを比較して、売上高などの伸び率を考慮して還元対
象を選択してもよい。この場合、販売実績情報管理テー
ブル203や顧客情報管理テーブル206に、前回の集
計結果である売上高合計、延べ顧客数、及び購入総金額
などを記憶しておく。
【0077】また、販売データ入力手段201は、販売
店舗毎に異なる形式の販売データに対応するために、販
売データの形式毎に設けてもよい。
【0078】また、商品提供企業において販売データを
販売店舗から入手する形態を示したが、販売店舗におい
て該販売店舗における販売データを集計した集計結果を
商品提供企業へ報告し、商品提供企業は前記報告された
集計結果を用いて利益還元を行ってもよい。
【0079】また、顧客が販売店舗から商品を購入する
形態を示したが、商品提供企業が直接顧客に商品を販売
する販売経路を含んでもよい。
【0080】また、商品提供企業が利益還元サービスを
提供する形態を示したが、販売店舗が顧客に対して利益
還元する場合に、本実施形態の利益還元サービスを用い
てもよい。
【0081】また、商品提供企業が商品を販売店舗に提
供し、販売店舗が顧客に対して商品を販売する形態を示
したが、商品提供企業としてクレジットカード発行会
社、販売店舗としてクレジットカード加盟店、顧客とし
てクレジットカード保有者としてもよい。この場合、販
売データ250はクレジットカードの利用履歴データと
なり、クレジットカード利用金額が多かった加盟店と前
記加盟店でカード利用をした保有者に対して利益還元を
行う。また、販売店舗としてクレジットカード加盟店の
代わりに、顧客をクレジットカード会員として加入させ
た店舗またはカード加入を斡旋した店舗としてもよい。
【0082】また、商品を、保険商品や、金融商品など
としてもよい。この場合、保険商品や金融商品などをよ
り多く顧客に斡旋した店舗に対して利益還元を行うこと
になる。
【0083】また、販売店舗としてネットワーク上で運
営するホームページなどに広告を掲示するプロバイダ、
顧客として前記ホームページを閲覧する人、商品提供企
業として前記広告提示を依頼した企業としてもよい。こ
の場合、販売データ250は前記広告が顧客によりクリ
ックされたという情報となり、クリックされた回数が多
かったプロバイダと前記プロバイダの広告をクリックし
た顧客に対して利益還元を行う。
【0084】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0085】本実施形態は、上述した第1の実施形態の
変形例であるので、以下では第1の実施形態と異なる部
分のみを説明する。本実施形態における還元量算出装置
200の構成は、図1で説明した第1の実施形態と同じ
である。ただし、第2の実施形態では、顧客情報分析手
段210及び顧客セグメントルール211を備えている
点が異なる。
【0086】顧客情報分析手段210と顧客セグメント
ルール211を用いた利益還元サービス提供方法の処理
手順を説明する。この処理は、販売データがある程度蓄
積されてから、例えば、月毎や年毎などに実行される。
【0087】まず、顧客情報分析手段210は、販売情
報管理データベース202のデータを用いて顧客の特性
を分析する。例えば、顧客情報管理テーブル206が保
持するデータを用いて、購入総金額612が多い顧客の
特性を分析する。分析結果は、例えば、「If 性別が男
性で、年収が800万円以上で、婚否が既婚である、Th
en 購入総金額が多い」というIf-Thenルールの形で得ら
れ、購入総金額が多い優良顧客の特性を示すものである
と捉えることができる。顧客情報分析手段210は、分
析の結果得られたこのようなルールを、顧客セグメント
ルール211として出力する。このIf-Thenルールは、I
f部分であるルールを満たす条件を示す条件部と、Then
部分であるルールの結論を示す結論部と呼ばれるものか
ら構成される。条件部を満たす顧客には、実際に購入総
金額が多い優良顧客と、実際には購入総金額が少ない顧
客の両方が含まれることがある。前記条件部を満たす実
際には顧客購入総金額が少ない顧客は、顧客属性が優良
顧客と似ている顧客であり、将来の優良顧客であると考
えることができる。顧客セグメントルール211では、
このようなルールを一つ以上保持するものである。なお
本実施形態では、分析を行うための手法は規定しない。
【0088】次に、販売実績集計手段207は、顧客セ
グメントルール211の条件部を満たす顧客に関する情
報を集計し、店舗別販売実績管理テーブル1100や集
計結果テーブル1200を作成する。また、売上高11
03、延べ顧客数1104、売上高合計1202、及び
売上高合計比率1203は、前記顧客セグメントルール
211の条件部を満たす顧客に関する情報だけを集計し
た集計結果とする。
【0089】次に、還元対象選択手段208は、前記集
計結果を用いて還元対象とする販売店舗を選択する。
【0090】最後に、還元量算出手段209は、選択対
象となった販売店舗と顧客に対する還元量を算出し、前
記還元量を用いて還元情報251を作成する。この処理
は、第1の実施形態と同じである。
【0091】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、顧客情報の分析結果に基づく特定の顧客層に対す
る販売実績が多かった販売店舗とその顧客に対して利益
還元を行うことができる。
【0092】なお、本実施形態では、If-Thenルールの
形式の顧客セグメントルールを用いたが、顧客の特徴量
を算出する関数の出力値が事前に設定した閾値以上であ
る顧客を見つけるような方法を顧客セグメントルールと
してもよい。前記関数と前記閾値の最も簡単な例は、あ
る属性項目の一次式で、年収609が800万円以上で
あるとか、購入回数611が5回以上などである。
【0093】また、顧客情報分析手段210により販売
情報管理データベース202のデータを分析し、顧客の
特性を示すルールを得たが、顧客の特性を示すルールと
してこれまでの経験などから得たルールを用いてもよ
い。
【0094】また、優良顧客に対する利益還元を行う例
を示したが、購入総金額612が少ないような顧客に対
して利益還元を行ってもよい。
【0095】また、第1の実施形態で示したクレジット
カード発行会社が利益還元サービスを提供する形態にお
いても同様に適用可能である。販売店舗として顧客をク
レジットカード会員として加入させた店舗またはカード
加入を斡旋した店舗とした場合では、例えば、優良顧客
を多く加入させた店舗に対して利益還元を行うことがで
きる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
商品提供者は、取引仲介者と顧客のどちらか一方、また
は、両方に対して、商取引の実績に応じた利益還元を行
うことができ、取引仲介者に他の商品提供者の商品より
も本発明による利益還元を行っている商品提供者の商品
をより積極的に販売促進させる効果がある。また、商取
引の実績が他の取引仲介者よりも多かった取引仲介者で
商取引を行った顧客に対しても利益還元を行うことによ
り、取引仲介者に顧客に対する販売促進を進めやすくす
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る還元量算出装置の構成図
である。
【図2】第1の実施形態に係る販売実績情報管理テーブ
ルの構造の一例を示す模式図である。
【図3】第1の実施形態に係る店舗情報管理テーブルの
構造の一例を示す模式図である。
【図4】第1の実施形態に係る商品情報管理テーブルの
構造の一例を示す模式図である。
【図5】第1の実施形態に係る顧客情報管理テーブルの
構造の一例を示す模式図である。
【図6】第1の実施形態に係る販売データ入力方法の処
理手順を示すフローチャート図である。
【図7】第1の実施形態に係る還元量算出方法の処理手
順を示すフローチャート図である。
【図8】第1の実施形態に係る店舗別販売実績管理テー
ブルの構造の一例を示す模式図である。
【図9】第1の実施形態に係る集計結果テーブルの構造
の一例を示す模式図である。
【図10】第1の実施形態に係る還元対象選択画面を示
す模式図である。
【符号の説明】
200 還元量算出装置 201 販売データ入力手段 202 販売情報管理データベース 203 販売実績情報管理テーブル 204 店舗情報管理テーブル 205 商品情報管理テーブル 206 顧客情報管理テーブル 207 販売実績集計手段 208 還元対象選択手段 209 還元量算出手段 210 顧客情報分析手段 211 顧客セグメントルール 212 還元量情報 250 販売データ 251 還元情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関本 崇男 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 中川 雅之 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスソリューション事 業部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品またはサービスの提供者が提供した商
    品またはサービスを複数の取引仲介者がそれぞれ複数の
    顧客に販売する商取引において、前記取引仲介者と前記
    顧客との間における商取引の実績に応じた利益還元を行
    う利益還元方法であって、 前記顧客と前記取引仲介者との間で発生した商取引の実
    績に関する実績情報を取得するステップと、 前記実績情報を取引仲介者別に集計する集計ステップ
    と、 前記取引仲介者別に集計した実績情報を相互に比較する
    ことにより、利益還元対象とする取引仲介者を選択する
    選択ステップと、 前記利益還元対象として選択した取引仲介者に対しての
    利益還元量を算出する算出ステップとを備えたことを特
    徴とする利益還元方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の利益還元方法において、 前記利益還元対象として選択した取引仲介者に対して商
    取引を行った顧客を求めるステップと、 求めた顧客に対する利益還元量を算出するステップとを
    さらに備えたことを特徴とする利益還元方法。
  3. 【請求項3】商品またはサービスの提供者が提供した商
    品またはサービスを複数の取引仲介者がそれぞれ複数の
    顧客に販売する商取引において、前記取引仲介者と前記
    顧客との間における商取引の実績に応じた利益還元を行
    う利益還元方法であって、 前記顧客と前記取引仲介者との間で発生した商取引の実
    績に関する実績情報を取得するステップと、 前記実績情報を顧客別に集計する集計ステップと、 前記顧客別に集計した実績情報を相互に比較することに
    より、利益還元対象とする顧客を選択する選択ステップ
    と、 前記利益還元対象として選択した顧客に対しての利益還
    元量を算出する算出ステップとを備えたことを特徴とす
    る利益還元方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の利益還元方法において、 前記利益還元対象として選択した顧客に対して商取引を
    行った取引仲介者を求めるステップと、 求めた取引仲介者に対する利益還元量を算出するステッ
    プとをさらに備えたことを特徴とする利益還元方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れか1つに記載の利益
    還元方法において、 前記選択ステップは、前記集計ステップで集計した結果
    に基づき、取引実績が多い上位の所定数の取引仲介者ま
    たは顧客を、利益還元対象として選択することを特徴と
    する利益還元方法。
  6. 【請求項6】請求項1から4の何れか1つに記載の利益
    還元方法において、 前記選択ステップは、前記集計ステップで集計した結果
    に基づいて前記複数の取引仲介者または顧客をグループ
    分けし、該グループ分けした中から前記提供者が選択し
    たグループの取引仲介者または顧客を利益還元対象とし
    て選択することを特徴とする利益還元方法。
  7. 【請求項7】請求項1から4の何れか1つに記載の利益
    還元方法において、 前記選択ステップは、前記集計ステップで前回集計した
    集計結果と今回集計した集計結果とを比較し、取引実績
    の伸び率を求め、該伸び率に基づいて利益還元対象を選
    択することを特徴とする利益還元方法。
  8. 【請求項8】請求項1から4の何れか1つに記載の利益
    還元方法において、 前記実績情報と顧客に関する情報に基づいて顧客の特性
    を分析し、どのような条件を満たす顧客がどのような購
    買行動をとるかという傾向を表すルールを取得するステ
    ップをさらに備え、 前記選択ステップは、利益還元対象を選択する際、前記
    ルールに基づいて抽出した顧客の実績情報を使用して利
    益還元対象を選択することを特徴とする利益還元方法。
  9. 【請求項9】請求項1から6の何れか1つに記載の利益
    還元方法において、 前記実績情報は、所定期間内での商取引の実績、また
    は、ある商品種別に関する商取引の実績であることを特
    徴とする利益還元方法。
  10. 【請求項10】商品またはサービスの提供者が提供した
    商品またはサービスを複数の取引仲介者がそれぞれ複数
    の顧客に販売する商取引において、前記取引仲介者と前
    記顧客との間における商取引の実績に応じた利益還元を
    行う利益還元システムであって、 前記顧客と前記取引仲介者との間で発生した商取引の実
    績に関する実績情報を取得する手段と、 前記実績情報を取引仲介者別または顧客別に集計する集
    計手段と、 前記取引仲介者別または顧客別に集計した実績情報を相
    互に比較することにより、利益還元対象とする取引仲介
    者または顧客を選択する選択手段と、 前記利益還元対象として選択した取引仲介者または顧客
    に対しての利益還元量を算出する算出手段とを備えたこ
    とを特徴とする利益還元システム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の利益還元システムに
    おいて、 前記取引仲介者別に集計した実績情報をグラフまたは表
    として画面に表示する手段と、 利益還元対象とする取引仲介者を選択するときに、前記
    表示されたグラフまたは表を用いて、利益還元対象とす
    る取引仲介者を選択する手段とをさらに備えたことを特
    徴とする利益還元システム。
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