JP3088479U - ティーバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カップ内の空間を充分に利用して、ティ
ーバック内の茶葉を充分に広げて、お茶の成分を充分に
溶け出させるので、おいしいお茶が楽しめ、また、２度
以上使用する場合でも、水面に浮くことがないティーバ
ッグを提供する。 【解決手段】 本考案のティーバッグは、蛇腹型の伸縮
する本体を持ち、その中には茶葉を入れるようになって
いる。本体の穴は比較的密で親水性の紙材で作られてい
る。頭頂部及びその中央はそれぞれ本体の第一、第二穴
あき部分と粗密の程度が異なっている。したがって、未
使用時は圧縮され扁平な円盤状の真空包装である。使用
時は、まず引き伸ばしてから、カップの中に入れて熱い
お湯を注ぎ、適当な時間内にティーバッグを取り出せ
ば、おいしいお茶が飲めるようになっている。このよう
に、カップ内の空間を利用して、ティーバッグ内の茶葉
を充分に広げて、お茶の成分を充分に溶け出させるの
で、おいしいお茶が楽しめる。また、２度以上使用する
場合でも、ティーバッグが水面に浮くことがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はティーバッグに関する。本考案のティーバッグは、カップの容器に対 応し、充分な密閉空間があることによって、茶葉を充分に広げることができる。 そして、２度目に使用する際、ティーバッグ内に空気が残留して水分が充分に進 入しないという心配がない。さらに、ティーバッグがカップの中に落ち込んで取 り出しにくいといったことも避けられるという特徴を持つ。

【０００２】

【従来の技術と課題】

近年来、台湾でお茶を飲む習慣が一層盛んになり、医学上の研究レポートでも 、お茶に抗癌作用があることが発表されている。したがって、これからさらにお 茶人口の増加が期待できる。茶道は中国で二千年前から伝えられている。人々は 、仕事の合間に友人や家族と共にお茶を飲みながら、楽しく語らい、心と体の疲 れを癒すのである。現在、多くの人は伝統的なお茶の入れ方を用いてお茶を入れ ている。伝統的なお茶の入れ方は、茶葉を急須の中で充分に広げる。その量は急 須とほぼ同量である。そして、適当な時間内にお茶を注ぎ出すことがおいしいお 茶を入れる方法である。 初期のティーバッグは、通常、適量の茶葉を扁平状の紙製の袋に入れたもので ある。使用の際、ティーバッグの空間は充分ではなく、袋の中の茶葉がお湯に浸 って充分に広がることができない。お茶の味も完全に溶け出すことができない。 したがって、そのお茶の味は薄く、真のお茶のおいしさを味わうことができない 。また、ティーバッグの容量に制限があり、濃いお茶を好む人にとっては、物足 りない感じがする。そして、２度以上使用する際、ティーバッグがお湯に浸され た後、その中の熱い空気が放出できず、ティーバッグが水面に浮いてしまい、テ ィーバッグを何度も振り動かして水分を充分にティーバッグの中に浸透させなけ ればならない。その上、ティーバッグの糸がカップの中に落ち込み、ティーバッ グを取り出しにくくなることがある。 そこで、業界では、ティーバッグの空間不足を解決するため、立体型ティーバ ッグを開発した。図１を参照いただきたい。ティーバッグ１０には定量の茶葉を 入れてある。中の茶葉はあらかじめ量を決め（通常は一人分）、密閉されて、図 のようなティーバッグとなる。そのティーバッグの頂点部分には綿の糸１１がつ いている。綿糸１１のもう一方の端には紙片１２がついている。これは、ティー バッグ使用時にティーバッグを取り出しやすいようにする目的でつけられている 。 このタイプのティーバッグは、茶葉が広がる空間を確保し、お茶の味がよくな ったという点では改善がみられるものの、ティーバッグの体積とカップの比例か ら見ると、あきらかに問題がある。一般的に、茶葉を直接カップに入れた時、茶 葉が広がる空間は最大になり、そのお茶の味は香りがよくおいしいと言える。し かし、従来の立体型のティーバッグは体積が小さく、カップ全体から見ると小さ な空間部分に過ぎない。茶葉がその小さい空間で広がるのはかなり制限される。 結果、お茶の香りと味も充分よいものとは言えない。また、立体型のティーバッ グも２度以上使用する際、同様に水面に浮くという状況が見られる。そして、綿 の糸と紙片がカップの中に落ち込むという状況もやはり発生する。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案ティーバッグは、蛇腹型の伸縮する本体を持ち、その中には茶葉を入れ るようになっている。本体の穴は比較的密で親水性の紙材で作られている。頭頂 部及びその中央はそれぞれ本体の第一、第二穴あき部分と粗密の程度が異なって いる。したがって、未使用時は圧縮されて扁平な円盤状の真空包装である。使用 時は、まず引き伸ばしてから、カップの中に入れて熱いお湯を注ぎ、適当な時間 内にティーバッグを取り出せば、おいしいお茶が飲めるようになっている。この ように、カップ内の空間を充分に利用して、ティーバック内の茶葉を充分に広げ て、お茶の成分を充分に溶け出させるので、おいしいお茶が楽しめる。また、２ 度以上使用する場合でも、ティーバッグが水面に浮くことがない。

【０００４】

【考案の実施の形態】

ティーバッグ１は従来と同じ親水性のよい紙材でできたバッグ本体１０からな る。図２と図３を参照いただきたい。本考案のティーバッグの本体１０は、蛇腹 型の伸縮する袋である。未使用時は圧縮され扁平状で、どれも真空包装である。 使用時は、引き伸ばして広げる。バッグ本体１０内には適量の茶葉が入れてある 。バッグ本体１０全体は穴が比較的密な親水性の紙材でできている。頭頂部分は 目がやや粗い第一穴あき面１３で、その中央は目がもっと粗い第二穴あき面１４ である。また、バッグ本体１０頭頂部中央の適当な位置に綿の糸１１と紙片１２ が取り付けられている。 上述のバッグ本体１０の頭頂部にある第一、第二穴あき面１３、１４は、簡素 化して第一穴あき面１３だけの形式でもよい。図４に示したように、この形状も 同様に水分お湯を注ぎやすいようになっている。 図５を参照いただきたい。使用の際は、まず、ティーバッグ１をあらかじめ伸 ばして広げ、カップ２の中に入れる。そこに熱いお湯を注ぐと、茶葉が充分な密 閉空間で充分に広がり、かなり豊かなおいしいお茶が溶け出してくる。ティーバ ッグ１の本体１０の頭頂部にある、第一、第二穴あき面１３、１４は、お湯を注 ぐ時とお茶を注ぎきる時に大変便利である。特に、２度以上使用する場合、ティ ーバッグ１の中に空気が充満して浮くことがない。また、本考案のティーバッグ １の体積とカップの容量が比例上ちょうどよく、綿の糸１１と紙片１２がカップ 内に落ち込むようなことがない。 図６を参照いただきたい。本考案のティーバッグ１の本体１０は、上述の円柱 形以外に、四角柱、六角柱、そして、八角柱等多角柱でも可能である。カップと の相性もよく、充分にその体積を活かすことができる。さらに、多様化して、装 飾的な効果も望める。

【０００５】

【考案の効果】

本考案のティーバッグは、研究改良を重ね、従来のティーバッグが持つ欠点を 改善するに至った。ティーバッグを使用することにより、お茶の入れ方を簡単化 し、誰でもおいしいお茶が入れられるので、外国人でも容易に台湾のお茶を楽し むことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来のティーバッグの立体図である。

【図２】 本考案のティーバッグを畳んだ状態を示した
立体図である。

【図３】 本考案のティーバッグを広げた状態を示した
立体図である。

【図４】 本考案のティーバッグの、もう一つの実施例
である。

【図５】 本考案のティーバッグの、実際の使用例を示
した立体図である。

【図６】 本考案のティーバッグの、異なった形態の実
施例である。

【符号の説明】

１ ティーバッグ １０ ティーバッグ本体 １１ 綿の糸 １２ 紙片 １３ 第一穴あき面 １４ 第二穴あき面 ２ カップ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中に適量な茶葉を入れたバッグ本体から
   なり、バッグ本体の頭頂部の適当な位置には面糸と紙片
   が取り付けられていて、 バッグ本体は蛇腹状の伸縮する形態になっていて、全体
   が比較的目の細かい親水性の紙材でできていて、頭頂面
   には目のやや粗い第一穴あき面があり、その中央にはも
   っと目の粗い第二穴あき面があって、効果的にお茶を出
   すという特徴をもつ、 ティーバッグ。
2. 【請求項２】 頭頂面に第一穴あき面だけを設け、製造
   過程を簡単化した、請求項１に記載の、ティーバッグ。
3. 【請求項３】 本体の形が、四角柱、六角柱、あるい
   は、八角柱等の多角柱でも可能で、カップとの比例もち
   ょうどよく、その容積を充分に利用する効果がある、請
   求項１に記載の、ティーバッグ。