JP3123356U - 湯飲み - Google Patents
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Abstract
【課題】茶の香りを楽しみながら飲用することができ、しかも、高温での飲用に適している茶や薬効成分のある茶などにも用いることが可能な湯飲みを提供する。
【解決手段】内部にティーバックPを収納する収納部5を設けた略筒状の湯飲み本体1と、該湯飲み本体1の開口上部から周囲に広がって設けられた飲み口部2と、上端部に指掛け部4が設けられ、湯飲み本体1の開口部を施蓋する蓋体3とからなる。飲み口部2は、略花弁形状を成して八方向に広がって設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】内部にティーバックPを収納する収納部5を設けた略筒状の湯飲み本体1と、該湯飲み本体1の開口上部から周囲に広がって設けられた飲み口部2と、上端部に指掛け部4が設けられ、湯飲み本体1の開口部を施蓋する蓋体3とからなる。飲み口部2は、略花弁形状を成して八方向に広がって設けられている。
【選択図】図1
Description
本考案は、主に日本茶や中国茶など香りを楽しむお茶を淹れるのに好適な湯飲みに関するものである。
従来、例えば日本茶や中国茶などの香りを楽しむお茶は多く、烏龍茶や鉄観音茶などの青茶を楽しむ場合、聞香杯が使用されている。この聞香杯は、茶を飲む前にこの聞香杯にお茶を注ぎ、次にこの聞香杯から飲杯にお茶を移し変えた後、聞香杯内の香りを楽しみ、その後、飲杯に移した茶を飲んで味わうものである。この聞香杯は、一般に、直径30〜40mm程度、高さ50〜60mm程度の細長い有底筒状を成しており、一方、飲杯は、お猪口のような形状が一般的である。
また、従来の特殊な湯飲みとして、特許文献1に記載されている湯飲みや特許文献2に記載されている湯飲みなどが提案されている。
特許文献1に記載の湯飲みは、湯飲み茶碗の内部に茶こしを設けたものである。この茶こしは、湯飲み内部の茶こしを形状記憶合金で揺動自在に設けたもので、茶こしに湯を注ぐと、この湯の熱により茶こしが揺動するように設けている。
特許文献2に記載の湯飲みは、急須やティーポットを使用する必要のない湯飲みであり、湯飲み本体の上部に茶葉収容部を一体に形成したもので、この茶葉収容部に入れた茶に、湯を注ぐと、茶葉収容部の底部に設けた漉し孔から湯飲み本体の内部に茶が溜まるように設けたものである。
実公昭62-34492号公報
特開平7-298973号公報
従来の聞香杯は、飲杯と別々に使用されているので、日本茶のように香りを楽しみながら同時に茶の飲み口や味を楽しむといった使用はできない。しかも聞香杯から飲杯に茶を移し変えてから飲むので、飲杯から飲むときに、茶の温度が低くなってしまう。このように、低い温度での飲用に適している茶葉は良いが、高温での飲用に適している茶葉や薬用茶などを用いて高温で飲用するには不適等であった。
また、従来の特殊な湯飲みの中には、特許文献1、2に記載の如く、茶こしと湯飲みとを一体に設けたものは提案されているが、聞香杯と飲杯とを一体に設けたものはいまだ提案されていない。
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、茶の香りを楽しみながら飲用することができ、しかも、高温での飲用に適している茶や薬効成分のある茶などを高温で飲用することも可能な湯飲みの提供を目的とするものである。
本考案の第1の手段は、聞香杯状を成した縦長の湯飲み本体1と、該湯飲み本体1の開口上部から周囲に広がる略椀形状に設けられた飲み口部2と、上端部に指掛け部4が設けられ、湯飲み本体1の開口部を施蓋する蓋体3とから構成している。
第2の手段の飲み口部2は、略花弁形状を成して八方向に広がって設けられている。
第3の手段の湯飲み本体1は平面略八角形状を成し、該湯飲み本体1の内部に、略スティック状のティーバックPを収納する収納部5を設け、該収納部5の側面に、上部に至るほど次第に大径になる複数の漉し孔6を開穿している。
第4の手段の蓋体3は、平面略八角形状且つ断面略ドーム状を成し、該蓋体3の上端部に蓋体3を持ち上げる略リング状又は略フック形状の指掛け部4を設けたことを課題解消のための手段とする。
本考案の請求項1により、略聞香杯状の湯飲み本体1から飲み口部2に流れてくる茶の香りが、鼻の周囲に位置する飲み口部2に集まるので、香りを楽しみながら茶を飲むことができる。しかも、湯飲み本体1と飲み口部2とが一体に形成されているので、高温での飲用に適している茶葉や薬効成分のある薬用茶などを高温で飲用することも可能になる。
また、第2の手段により、略花弁形状成して八方向に広がって設けられている飲み口部2により、湯飲み本体1からの香りを飲み口部2内に保つことで、効果的な聞香が可能になると共に、外観を楽しみながら茶を飲用することもできる。
更に、第3の手段により、収納部5にティーバックPを装着して茶を入れることができるので、このティーバックPの使用によって常に一定の味や香りを楽しむことが可能になる。
そして、第4の手段の蓋体3によって、湯飲み本体1に香りを閉じ込めておき、必要に応じて必要な分だけ蓋体3を開放することで、より味わい深く効果的な聞香が可能になる。
このように本考案によると、茶の香りを極めて効果的に楽しみながら飲用することができ、しかも、高温での飲用に適している茶葉や薬効成分のある薬用茶などを高温で飲用することも可能になるなどといった有益な種々の効果を奏するものである。
本考案の最良の形態は、内部に略スティック状のティーバックPを収納する収納部5を設けた略筒状の湯飲み本体1と、該湯飲み本体1の開口上部から略花弁形状を成して八方向に広がって設けられた飲み口部2と、上端部に蓋体3を持ち上げる略リング状又は略フック形状の指掛け部4が設けられ、湯飲み本体1の開口部を施蓋する蓋体3とを設けることで、当初の目的を達成するものである。
本考案は、烏龍茶や鉄観音茶など様々な香りをもつ茶を楽しむ際の、聞香用の茶器として使用する外、薬効茶を服用する際の茶器や、日本茶などのように味と香りを楽しむ際の茶器として使用する。
本考案の主要な構成は、湯飲み本体1、飲み口部2、蓋体3から成る(図1参照)。次に図面を参照して各構成について説明する。
湯飲み本体1は、所謂、聞香杯としての機能を有するように聞香杯を模し細長い有底筒状に形成されている(図1参照)。但し、一般の聞香杯は、直径30〜40mm程度、高さ50〜60mm程度のサイズであるが、本考案はそれより一回り大きく形成している。たとえば、直径70mm程度、高さ110mm程度に大きく形成し、湯飲み本体1に対して少な目の茶を注ぐようにすることで、湯飲み本体1から茶を移し変えなくとも湯飲み本体1内で生じる香りを、あたかも聞香杯のように楽しむことが可能になるものである。
この湯飲み本体1の内部には、略スティック状のティーバックPを収納する収納部5を設けることも可能である。この際、湯飲み本体1を平面八角形状に形成し、一側面の内側に収納部5を設けている(図4参照)。図示の収納部5の側面に、上部に至るほど次第に大径になる複数の漉し孔6を開穿しており、この収納部5にティーバックPを装填し、湯飲み本体1内に湯を入れるだけで茶を注出できるようにしている(図5参照)。
更に、湯飲み本体1の開口部内周縁に沿って突条7を設けている(図1参照)。この突条7は、湯飲み本体1の開口部の直径を一旦絞りこむことで、その後、飲み口部2に広がる香りをより効果的に広がるようにしたものである。更に、湯飲み本体1が高温になる場合には、この湯飲み本体1を包むような、持ち手付きの化粧袴(図示せず)などを利用して湯飲み本体1を持つことも可能である。
飲み口部2は、湯飲み本体1の開口上部から周囲に広がるように設けられた略椀形状の部分で、図示例では、略花弁形状を成して八方向に広がって設けられている(図4参照)。この飲み口部2により、茶の香りが聞き茶をする者の鼻の周囲に広がり、より効果的に香りを楽しむことができる(図8参照)。このあと、飲み口部2から香りを楽しんだ後の茶を飲用するものである(図9参照)。この場合、湯飲み本体1から飲み口部2に流れた茶は、飲み口部2にて温度が下がり、あたかも聞香杯から飲杯に移した状態で飲むことができる。一方、高温に適した茶葉を用いる場合は、高温のまま湯飲み本体1から飲み口部2に移すことも可能になる。このように、本考案では、茶葉に適した温度に自由に調整することができる。
薬効茶を服用する場合は、その薬効茶に適した温度や薬効茶に適した形状の茶器で服用するのが望ましい。たとえば、中国の茶はおよそ300種類以上あり、あらゆる効能をもつといわれている。一方、気功などで知られる「気」は、正八角形の全方位に生じるとされている。そこで、湯飲み本体1や飲み口部2の形状を平面正八角形に形成することで、薬効茶に適した飲用ができる。また、薬効茶の中でも、牡丹は、花の王とも医の花とも称されている。すなわち、牡丹の根は、生薬として用いられ、滋養強壮、鎮静、頭痛、腹痛、婦人疾患、高血圧、鼻炎などに効くといわれている。そこで、飲み口部2の形状を平面略八角形に形成すると共に、牡丹の花弁を模す八花弁状に形成することで、きき茶や薬効茶の飲用に好適な湯飲みとすることができる。
蓋体3は、湯飲み本体1の開口部を施蓋するもので、図示例の蓋体3は、平面略八角形且つ断面略ドーム状を成している(図2、3参照)。断面略ドーム状の蓋体3は、茶の香りが飛散しないように湯飲み本体1内に閉じ込めておき、香りを楽しむときに蓋体3の一部を開いて使用する。そこで、蓋体3の開閉を容易にするために、蓋体3の上端部に蓋体3を持ち上げる指掛け部4を設けている。図示の指掛け部4は、略リング状(図2参照)又は略フック形状(図6参照)を成している。そして、茶の香りを楽しむときや飲むときに、この指掛け部4に指を掛けて蓋体3を持ち上げるようにする(図8、9参照)。
尚、本考案は図示例に限定されるものではなく、湯飲み本体1、飲み口部2、蓋体3若しくは指掛け部4の形状や寸法の変更、あるいは、収納部5の有無など、本考案の要旨を変更しない範囲において自由に変更することができるものである。
1 湯飲み本体
2 飲み口部
3 蓋体
4 指掛け部
5 収納部
6 漉し孔
7 突条
P ティーバック
2 飲み口部
3 蓋体
4 指掛け部
5 収納部
6 漉し孔
7 突条
P ティーバック
Claims (4)
- 聞香杯状を成した縦長の湯飲み本体と、該湯飲み本体の開口上部から周囲に広がる略椀形状に設けられた飲み口部と、上端部に指掛け部が設けられ、湯飲み本体の開口部を施蓋する蓋体とからなることを特徴とする湯飲み。
- 前記飲み口部は、略花弁形状を成して八方向に広がって設けられた請求項1記載の湯飲み。
- 前記湯飲み本体は平面略八角形状を成し、該湯飲み本体の内部に、略スティック状のティーバックを収納する収納部を設け、該収納部の側面に、上部に至るほど次第に大径になる複数の漉し孔を開穿した請求項1又は2記載の湯飲み。
- 前記蓋体は、平面略八角形状且つ断面略ドーム状を成し、該蓋体の上端部に蓋体を持ち上げる略リング状又は略フック形状の指掛け部を設けた請求項1乃至3いずれか記載の湯飲み。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006003273U JP3123356U (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 湯飲み |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006003273U JP3123356U (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 湯飲み |
Publications (1)
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JP3123356U true JP3123356U (ja) | 2006-07-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102201442B1 (ko) * | 2019-07-30 | 2021-01-13 | 손광우 | 꽃잎개화 차뚜껑 |
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2006
- 2006-04-28 JP JP2006003273U patent/JP3123356U/ja not_active Expired - Fee Related
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