JP3088360B2 - 自動二輪車の組立ライン - Google Patents

自動二輪車の組立ライン

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JP3088360B2
JP3088360B2 JP09270230A JP27023097A JP3088360B2 JP 3088360 B2 JP3088360 B2 JP 3088360B2 JP 09270230 A JP09270230 A JP 09270230A JP 27023097 A JP27023097 A JP 27023097A JP 3088360 B2 JP3088360 B2 JP 3088360B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の組立
インの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の組立方法は、例えば特開平
2−83125号公報「自動二輪車のエンジン組付け方
法及び装置」に示されるものがあり、同公報の産業上の
利用分野に明記された通り、自動二輪車のフレームにエ
ンジンを取付けるものであり、詳しくはフレームを矯正
しつつエンジンを組付けるというものである。即ち、従
来はパイプやビームを格子状に組み、溶接することで予
めメインフレームを製造し、このメインフレームに前後
の車輪などとともにエンジンを組付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム合金フレ
ームの実用化に伴なって車体フレーム、特にメインフレ
ームの軽量化が図られており、一方、高出力化要求か
ら、エンジンは大きく重くなる傾向にある。組立によっ
てメインフレームは僅かではあるが歪んでおり、この様
なメインフレームにエンジンを組付けようとすると、エ
ンジンがうまく取りつかないという不具合が発生するよ
うになった。その対策が、上記公報技術(フレームを矯
正しつつエンジンを取付ける。)である。
【0004】しかし、メインフレームの製造過程でも溶
接歪を是正するために、矯正作業を実施しており、これ
に加えてエンジン組付け直前に矯正作業を実施するので
は、重複作業となって、生産性は低下する。しかも、メ
インフレームが増々軽量化されて華奢になり、発生歪が
増大するなかで、エンジン組付け直前での矯正作業は高
度な技術が必要になってきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
自動二輪車の組立工程を全面的に見直して上記課題を解
決すると共に、従来からの懸案であった作業者の負担軽
減も併せて達成可能な技術を確立することに成功した。
具体的には、請求項1の自動二輪車の組立ラインは、自
動二輪車の半完成ワークを吊り下げて搬送すると共にワ
ーク間ピッチ調整機構を備えたオーバヘッドコンベア
と、このオーバヘッドコンベアから受取った半完成ワー
クを載せて搬送すると共にワーク間ピッチ調整機構を備
えた地上コンベアとからなり、この地上コンベアにワー
クの地上からの高さを調整することのできるワーク高さ
調整機構を備えている自動二輪車の組立ラインにおい
て、ワーク高さ調整機構は、台車に固定したガイド筒
と、このガイド筒に上下スライド可能に挿入した大径の
ロッドと、このロッドの回転止めを図るべくロッドに設
けた長溝及びガイド筒から延ばし たピンと、前記ロッド
の上端に取付けたパレットと、前記ロッドの下端に設け
たコロと、このコロの走行面としてアップ若しくはダウ
ン形成した誘導路とからなり、誘導路のアップ若しくは
ダウンに対応してロッドを昇降させることにより、パレ
ットに載せた半完成ワークの地面からの高さを調整する
ことができることを特徴とする。
【0006】作業姿勢が楽になる位置にワークの高さを
変更する。この結果、作業者の負担が軽くなり、作業の
能率が上がる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の組立ライ
ンの平面図であり、自動二輪車の組立ライン1は、エン
ジンにメインフレームを結合するエンジン−フレーム結
合コンベア2と、前後輪等を取付けるオーバヘッドコン
ベア10と、シート、カウル等の備品を取付ける地上コ
ンベア40とからなる。
【0008】図2は図1の2−2矢視図であり、オーバ
ヘッドコンベア10は、空中に架設した軌条11に複数
のカー12・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)を走
行自在に取付けたものであり、詳細は後述する。地上コ
ンベア40については、後述する。
【0009】図3は図1の3−3矢視図であり、オーバ
ヘッドコンベア10は、梁13から延ばしたサポート1
4で支えた軌条11に、駆動輪15及び補助輪16を備
えたカー12を懸架し、このカー12に高さ調整機構2
0(後述の高さ調整機構と区別するために「第1高さ調
整機構20」と記す。)を介してワーク把持機構30を
吊り下げたものである。高さ調整機構20は、例えばX
リンク21を介して昇降フレーム22を吊下げ、この昇
降フレーム22を昇降ジャッキ23で上げ下げするよう
にしたものである。なお、24は昇降モータ、17は走
行モータである。
【0010】カー12は、走行モータ17及び制御部か
らなるワーク間ピッチ調整機構を備えている。即ち、走
行モータ17は速度可変モータ、具体的には、直流モー
タを電圧制御するか、交流モータをVVVF(電圧変
化、周波数変化)制御する形式のモータであって、図示
せぬ制御部からの指令で指定された速度で前進する。な
お、走行モータ17は軌条11に沿って敷設した架線
(図示せぬ)から給電させる。従って、カー12はいわ
ゆるトロリーカーであって、独自に速度を設定すること
ができるので、前後のカー12との間隔を変更すること
も自由にでき、ワーク間ピッチを調整することができ
る。
【0011】図4は図3の4矢視図(ただし、ワークは
不図示)であり、上記の梁13、サポート14、軌条1
1、駆動輪15、カー12、Xリンク21、昇降フレー
ム22及び昇降ジャッキ23の取合いを示す。
【0012】以下、走行路の入り側から見たときの方向
を「左」、「右」といい、必要に応じて、部材の符号に
左は「L」、右は「R」を添える。ワーク把持機構30
は、昇降フレーム22の下面に取付けたブラケット3
1,31(奥の31は不図示)と、これらのブラケット
31,31に図面表裏方向に掛け渡した左右2本のシャ
フト32L,32Rと、これらシャフト32L,32R
を同期回転させるギヤ33L,33Rと、左のシャフト
32Lの前端に取付けた前アーム34Lと、後端(図3
参照)に取付けた後アーム35Lと、同様に右のシャフ
ト32Rに取付けた前・後アーム34R,35R(後の
35Rは不図示)と、一方のシャフト32Rを旋回させ
るアーム旋回シリンダ36とからなる。37,37は振
れ止めローラである。
【0013】アーム旋回シリンダ36で前アーム34R
を想像線の位置まで旋回させると、ギヤ33L,33R
を介してシャフト32Lが反時計方向に廻り、結果、前
アーム34Lも想像線の位置まで旋回する。図示せぬ後
アーム35L,35Rも同様である。なお、このときに
は振れ止めローラ37,37も想像線の位置まで移動し
て、ガイド38,38から離れる。
【0014】図5は図2の5部拡大図であり、地上コン
ベア40の要部を示す。地上コンベア40は、ドグと称
する突起41・・・を備えたコンベアチェーン42と、こ
のコンベアチェーン42の上に水平に設けたコンベアガ
イド43,43(手前の43は不図示)と、このコンベ
アガイド43,43に嵌合するコロ44・・・を備えた前
台車45及び後台車46と、前台車45に第2高さ調整
機構50を介して昇降可能に取付けた前パレット47
と、後台車46に第2高さ調整機構50を介して昇降可
能に取付けた後パレット48と、前パレット47の前部
に取付けたワーク間ピッチ調整機構60とからなる。
【0015】第2高さ調整機構50は、後台車46に固
定したガイド筒51と、このガイド筒51にスライド可
能に挿入した大径のロッド52と、このロッド52の下
端に設けたコロ53とからなる。コロ53の走行面とし
ての誘導路55がアップ若しくはダウンすれば、ガイド
筒51に対してロッド52が上下し、ロッド52上の後
パレット48を上下させることができる。56はピン、
57は長溝であり、ロッド52の回転止め作用を発揮す
る。前台車45に設けた第2高さ調整機構50も同構造
である。
【0016】図6は本発明に係る地上コンベアの第1実
施例平面図であり、左右のコンベアガイド43,43に
コロ44・・・が嵌合していること、前台車45で連結部
材49を介して後台車46を牽引していること、前台車
45の前部に取付けたワーク間ピッチ調整機構60の下
にコンベアチェーン42を走らせていることを示す。ワ
ーク間ピッチ調整機構60の詳細は後述する。61は突
起検出センサであり、突起41・・・の数をカウンタする
ための検出端である。例えば、赤外線を発射し、反射光
があれば突起あり、戻らなければ突起なしとして、突起
41・・・を数える光電子スイッチである。
【0017】なお、後パレット48は自動二輪車の後輪
を左右から挟持する挟持板48a,48aを備えるが、
これらの挟持板48a,48aをスライドさせるレー
ル、シリンダなどは省略した。
【0018】図7(a),(b)は本発明に係るワーク
間ピッチ調整機構(第1実施例)の平面図及び側面図で
ある。ワーク間ピッチ調整機構60は、前台車45に取
付けた2又ブラケット62と、このブラケット62の基
部寄りに渡したピン63と、このピン63で上下スイン
グ可能に取付けたスイング片64と、このスイング片6
4の作用で上下する、かん抜き65と、スイング片64
を閉じ側に付勢するばね66とからなる。67,67
は、かん抜き65をガイドする縦溝である。かん抜き6
5は実線で示した下限位置でコンベアチェーン42の突
起41に当り、想像線で示す上限位置で突起41に当ら
ない構造とした。
【0019】図8(a),(b)は本発明に係るワーク
間ピッチ調整機構(第1実施例)の作動説明図である。 (a)は平面図であり、コンベアガイド43の側方にシ
リンダユニット71を配置し、それのピストンロッド7
2にくさび片73を取付け、このくさび片73を実線及
び想像線の二位置に選択的に移動するようにしたもので
ある。 (b)は側面図であり、くさび片73で口をこじ開ける
様にしてスイング片64を上へスイングさせる。コンベ
アチェーン42の突起41からかん抜き65が外れ、且
つくさび片73で前進が妨げられるため、コンベアチェ
ーン42は進むものの、前台車45はストップする。
【0020】(a)において、シリンダユニット71を
作動させて、くさび片73を想像線の位置へ後退させれ
ば、(b)において、スイング片64は下方へスイング
し、かん抜き65が下り、かん抜き65が次の突起41
に掛った時点から前台車45は前進を再開する。
【0021】図9(a),(b)は第1実施例に係るワ
ーク間ピッチ調整機構の作用図である。 (a)において、コンベアチェーン42のリンク長さを
仮に200mmとすれば、突起41は200mmピッチ
(リンク当り突起1個)、100mmピッチ(リンク当
り突起2個)の如くに自由に設けておくことができる。
今、前台車45と次の前台車45との間隔(ピッチ)L
1は、1200mm(=6×200)であるとする。図
8(a),(b)の操作を行えば、図9(b)に示すと
おりに、例えば前台車45と次の前台車45との間隔
(ピッチ)L2を、1600mm(=8×200)に変
更することができる。
【0022】図10は第1実施例に係るワーク間ピッチ
調整機構の総合的作用図であり、地上コンベア40は床
4より下に戻り部分があるため、この戻り部分の終り近
傍にシリンダユニット71を配置する。
【0023】今まで説明しなかったが、本発明では最も
密にしたときの台車45,46・・・を、地上コンベア4
0のループに掛けてある。従って、中庸のピッチの場合
は、台車45,46は余るので、それらをシリンダユニ
ット71の1次側エリアAにプールしておくことにす
る。そのために、図5及び図6の後台車46の背面には
ダミーくさび片75を設け、このダミーくさび片75で
後続の前台車45のスイング片64を上げ、コンベアチ
ェーン42との係合を外すようにした。その結果、エリ
アAでは複数組の台車45,46・・・が静止し待機して
いることになる。
【0024】図10に戻って、くさび片73を後退させ
ると、先頭の前台車45は前進し始める。この前台車4
5は決められたピッチを保っている。くさび片73は台
車45,46が通過したら前進させておく。前台車45
の前進により、次の前台車45のかん抜きが落ち、次の
突起41に掛った時点から前進を開始し、くさび片73
に当った時点で停止する。後続の台車45,46も同様
である。従って、シリンダユニット71でくさび片73
を出し入れするだけで、任意にピッチを変更することが
できる。これが、第1実施例に係るワーク間ピッチ調整
機構60の原理である。
【0025】以上の構成からなる組立ラインを用いた自
動二輪車の組立工程を説明する。図11(a)〜(c)
は本発明のメインフレーム取付工程説明図である。な
お、矢印はワークの流れ方向を示し、工程は図1のエン
ジン−フレーム結合コンベア2上で実施する。 (a):エンジン81を専用台82に載せる。 (b):このエンジン81に上から車体フレームのメイ
ンフレーム83を被せ、ボルトなどで結合する。メイン
フレーム83には外力が加わっていないので歪がなく、
極めて容易にエンジン81に取付けることができる。リ
ヤサスペンション84も取付ける。 (c):メインフレーム83に仮リヤフレーム85を取
付ける。取付はボルト、溶接の何れであってもよい。こ
の仮リヤフレーム85は、後工程で本物のリヤフレーム
を取付けるまでのダミー材であるが、オーバヘッドコン
ベア10で吊り下げるときに必要なメンバーである。
【0026】図12(a)〜(c)は本発明の車輪取付
工程説明図である。なお、矢印はワークの流れ方向を示
し、工程は図1のオーバヘッドコンベア10で実施す
る。 (a):ワーク把持機構30で把持した半完成ワークW
1を床から十分に高いレベルH1まで上げ、下からマフ
ラー付き排気管86を取付ける。 (b):半完成ワークW2をやや低いレベルH2まで下
げ、前輪87付きフロントフォーク88を、下からヘッ
ドパイプ89に挿入する。 (c):半完成ワークW3を更に低いレベルH3まで下
げ、後輪91付きリヤスイングアーム92を斜め下から
取付ける。この様に、オーバヘッドコンベア10で搬送
しつつ、半完成ワークW1〜W3を、作業姿勢が楽にな
るように上げ下げすることを特徴とする。なお、ワーク
高さ調整は、そのときの機種情報を制御部にインプット
し、制御部でポジション毎の高さを割出し、その高さに
第1高さ調整機構20を運転するようにすれば、簡単に
実行できる。無論、制御方法は一例を示したまでで、任
意である。
【0027】図13(a)〜(c)は本発明の艤装工程
説明図である。なお、矢印はワークの流れ方向を示し、
工程は図1の地上コンベア40で実施する。 (a):前輪87を前パレット47、後輪91を後パレ
ット48に載せる。誘導路55は第1路55aと第2路
55bとからなり、第1路55aに前台車45のコロ5
3を載せ、第2路55bに後台車46のコロ53を載せ
ることで、前・後パレット47,48を同時に上下させ
る。 (b):前・後パレット47,48を低位置にして、リ
ヤフレーム94を取付け、シート95を載せる。そし
て、上や横から取付けなければならない備品(フロント
カウルなど)を取付ける。 (c):前・後パレット47,48を高位置にして、サ
イドカウル96などを下や横から取付ける。以上は一例
を示したもので、備品の組立順は機種や構造によって種
々であるから、変更自在である。要は、備品を楽に組付
けることができる高さにワークを上げ下げできることを
特徴とする。
【0028】なお、説明を補足すると、図12ではカー
12,12の間隔、即ちワークのピッチを組付けの難易
度に合せて粗密にすること、図13ではパレット47,
48と次のパレット47,48との間隔、即ちワークの
ピッチを同様に調整しながら、作業を行うことで、生産
性を高い水準に維持することができる。
【0029】図14は本発明に係る地上コンベアの第2
実施例平面図であり、本例ではコンベアチェーンを2条
とし、一方を高速チェーン42H、他方を低速チェーン
42Lとし、高速チェーン42Hを図2の高速駆動源9
8Hで駆動し、低速チェーン42Lを図2の低速駆動源
98Lで駆動するようにしたものである。前台車45の
前部に2個のワーク間ピッチ調整機構60L,60Rを
取付け、後台車46の後部に2個のダミーくさび片75
L,75Rを設けた。それ以外は図6の機構と同じであ
るから符号を流用して説明を省略する。
【0030】図15は図14の15部拡大図であり、コ
ンベアガイド43の両側方に低高切換えシリンダ101
及び高低切換えシリンダ102(ただし、2個のシリン
ダ101,102は十分に離れているため、一方を想像
線で示した。)を配置し、2又ブラケット62L,62
Rに速度切換えロッド103をスライド可能に取付けた
ことを特徴とし、その他は図8で述べたものと同じであ
る。なお、速度切換えロッド103は、2個の大径部1
04,105を小径部106で連結した部材であり、2
個の大径部104,105の一方のみが左右何れかのブ
ラケット62L又は62Rに貫入する様に小径部106
の長さを決定した。
【0031】図16(a)は図15の16a−16a断
面図、(b)は図15の16b−16b断面図である。
(a)では、小径部106がスイング片64Rの下方に
あるため、かん抜き65Rは下がって低速チェーン42
Lの突起41に掛っていることを示す。このとき、
(b)では大径部105がスイング片64Lを押上げて
いるため、かん抜き65Lは高速チェーン42Hの突起
41に掛っていない。
【0032】従って、図15の状態では、台車45は低
速で進んでいることになる。仮に、低高切換えシリンダ
101のピストンロッドを前進させて、速度切換えロッ
ド103を矢印の如く強制移動すれば、図16の
(a),(b)が入替わった形態となって、台車45は
高速で走り始める。次に、高低切換えシリンダ102の
ピストンロッドを前進させて、速度切換えロッド103
を矢印の如く強制移動すれば、図16の(a),
(b)に戻って、台車45は低速になる。
【0033】図17は第2実施例に係る速度切換え要領
図であり、地上コンベア40の出口下方に低高切換えシ
リンダ101を配置し、入口下方に高低切換えシリンダ
102を配置する。4,4は床である。低高切換えシリ
ンダ101で台車45,46の速度を低速から高速に切
換え、高低切換えシリンダ102で台車45,46の速
度を高速から低速に切換えることにより、地上コンベア
40の地上部分を含む部分を低速領域、戻りの部分を高
速領域とすることができる。いわゆるクイックリターン
により、空の台車45,46を速かに入口に戻すことが
できるので、地上コンベア40に必要な台車45,46
の数量を大幅に削減することができる。数が少なけれ
ば、台車45,46の製作費用、維持費用ともに削減す
ることができ経済的である。
【0034】なお、1次側エリアAに空の台車45,4
6をプールし、シリンダユニット71及びくさび片73
で台車45と次の台車45との間隔、即ちピッチを調節
できることは図10で述べた通りである。一例として、
図17に示す通り、くさび片73の1次側に高低切換え
シリンダ102(又は低高切換えシリンダ101)を並
べて設け、くさび片73で台車45を停止させた状態で
シリンダ102(又は101)で速度切換えロッド10
3をスライドさせれば、シリンダ102(又は101)
でより確実に速度を切換えることができる。しかし、台
車45,46を走らせたままで、速度切換えロッド10
3をシリンダ102(又は101)でスライドさせるこ
とが可能であるから、低高切換えシリンダ101、高低
切換えシリンダ102及びくさび片73並びにシリンダ
ユニット71の配置位置は自由に選択できる。くさび片
73並びにシリンダユニット71の数は複数個であって
も差支えない。
【0035】尚、オーバヘッドコンベア並びに地上コン
ベアの詳細構造は上記実施例と同等の機能を発揮するも
のであれば、別の形式であってもよい。ワーク間ピッチ
調整機構も同様である。また、ワーク高さ調整機構も上
記実施例と同等の機能を発揮するものであれば、別の形
式であってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の自動二輪車の組立ラインでは、作業姿
勢が楽になる位置にワークの高さを変更するので、作業
者の負担が軽くなり、作業の能率が向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の組立ラインの平面図
【図2】図1の2−2矢視図
【図3】図1の3−3矢視図
【図4】図3の4矢視図(ただし、ワークは不図示)
【図5】図2の5部拡大図
【図6】本発明に係る地上コンベアの第1実施例平面図
【図7】本発明に係るワーク間ピッチ調整機構(第1実
施例)の平面図及び側面図
【図8】本発明に係るワーク間ピッチ調整機構(第1実
施例)の作動説明図
【図9】本発明の第1実施例に係るワーク間ピッチ調整
機構の作用図
【図10】本発明の第1実施例に係るワーク間ピッチ調
整機構の総合的作用図
【図11】本発明のメインフレーム取付工程説明図
【図12】本発明の車輪取付工程説明図
【図13】本発明の艤装工程説明図
【図14】本発明に係る地上コンベアの第2実施例平面
【図15】図14の15部拡大図
【図16】図15の16a−16a断面図及び16b−
16b断面図
【図17】本発明の第2実施例に係る速度切換えの要領
【符号の説明】
1…自動二輪車の組立ライン、2…エンジン−フレーム
結合コンベア、10…オーバヘッドコンベア、11…軌
条、12…カー、20…高さ調整機構(第1高さ調整機
構)、30…ワーク把持機構、40…地上コンベア、4
5…前台車、46…後台車、47…前パレット、48…
後パレット、50…高さ調整機構(第2高さ調整機
構)、51…ガイド筒、52…ロッド、53…コロ、5
5…誘導路、56…ピン、57…長溝、60,60L,
60R…ワーク間ピッチ調整機構、81…エンジン、8
3…メインフレーム、87…前輪、88…フロントフォ
ーク、91…後輪、92…リヤスイングアーム、W1〜
W3…半完成ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 雅哉 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−223135(JP,A) 特開 平7−81644(JP,A) 特開 平5−185336(JP,A) 特開 平4−64507(JP,A) 特開 平9−71272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 303

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車の半完成ワークを吊り下げて
    搬送すると共にワーク間ピッチ調整機構を備えたオーバ
    ヘッドコンベアと、このオーバヘッドコンベアから受取
    った半完成ワークを載せて搬送すると共にワーク間ピッ
    チ調整機構を備えた地上コンベアとからなり、この地上
    コンベアにワークの地上からの高さを調整することので
    きるワーク高さ調整機構を備えている自動二輪車の組立
    ラインにおいて、 前記ワーク高さ調整機構は、台車に固定したガイド筒
    と、このガイド筒に上下スライド可能に挿入した大径の
    ロッドと、このロッドの回転止めを図るべくロッドに設
    けた長溝及びガイド筒から延ばしたピンと、前記ロッド
    の上端に取付けたパレットと、前記ロッドの下端に設け
    たコロと、このコロの走行面としてアップ若しくはダウ
    ン形成した誘導路とからなり、 誘導路のアップ若しくはダウンに対応してロッドを昇降
    させることにより、パレットに載せた半完成ワークの地
    面からの高さを調整することができることを特徴とした
    自動二輪車の組立ライン。
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