JP3088307B2 - 多軸掘削装置 - Google Patents
多軸掘削装置Info
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Description
り、特にベースマシンに支持されて立設されたリーダに
沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを回
転駆動させる回転駆動手段を有し、前記各掘削軸相互
は、その下方部分において、各掘削軸をその軸心回りに
回転自在に抱持する連結部材により連結された多軸掘削
装置に関する。
ソイル柱列杭の造成に用いられている。
置ともいう)に要求される掘削深度はより深まる方傾向
にある。しかるに、この掘削装置はその装置構造の点か
ら、また、地盤強度の深さ方向のばらつきに伴う反力に
より、掘削過程で徐々に曲がったり、捩じれたりするこ
とが多い。掘削軸の傾斜・捩じれが過度に生じると、造
成される壁面が設計通りとならず、特に既設の壁または
続いて造成する壁との連続性が確保できない事態が生じ
る。
て、傾斜度合いを測定しながら、掘削軸の傾斜を修正す
ることが行われている。
1号、特開平1−94117号、特開平1−27868
7号、特開平5−71122号、特開平6−34643
5号公報に記載のものを挙げることができる。
設けてその軸内を通して地上に信号ケーブル線を介して
信号を導くか、掘削軸とは別に制御管を設け、その内部
に傾斜計を設けてその管内を通して地上に信号ケーブル
線を介して信号を導くかするものである。
には、根本的に次記の問題が残されている。
ケーブル線を介して信号を伝達するものであるために、
その信号ケーブル線を通すためのスペースの確保を行う
必要があるところ、特に継手部分において、困難性をき
たし、継手を含めた掘削軸の構造上の制約が大きいばか
りでなく、掘削軸の長さが長くなるに従って、その損傷
の都度交換する必要のある信号ケーブル線のコストが嵩
む。
回転中に傾斜角度を検出することは一般に困難であり、
したがって、掘削軸の回転を止めた後に傾斜角度を測定
する間欠的な測定とならざるを得ない。
削が終了したならば、単位掘削軸を継ぎ足して続く深度
に対する掘削を要するが、単位掘削軸の継ぎ足し時にお
いて、信号ケーブル線の継ぎ足しも行う必要があり、こ
れが施工能率を低下させる原因となっていた。
ル線を不要とし、したがって、掘削軸の継ぎ足しにおけ
る信号ケーブル線の連結およびその付帯作業を不要とす
るばかりでなく、掘削中に傾斜角度などの掘削情報をリ
アルタイムで得ることができ、したがって、きわめて高
い精度の掘削を行うことが可能となる多軸掘削装置を提
供することにある。
項1記載の発明は、ベースマシンに支持されて立設され
たリーダに沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およ
びこれを回転駆動させる回転駆動手段を有し、前記各掘
削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸をその軸
心回りに回転自在に抱持する連結部材により連結された
掘削装置において、前記連結部材に固定された掘削情報
検出器および音響発振子と、地上側に設けられた前記音
響発振子からの信号を受ける受信子とを有し、前記掘削
情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音響発振子
に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振子を発振
させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換させて当
該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、この受信
子において音響振動を電気信号に変換して掘削情報信号
を得る構成とし、前記連結部材と前記受信子との間は音
響振動が伝播可能である関係にあることを特徴とする多
軸掘削装置である。
は、掘削軸の傾斜を検出する傾斜検出器であり、この傾
斜検出器が掘削軸列の両端または連結部材の両端部に設
けられている態様が提供される。
持されて立設されたリーダに沿って昇降自在とされた、
複数の掘削軸およびこれを回転駆動させる回転駆動手段
を有し、前記各掘削軸相互は、その下方部分において、
各掘削軸をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材
により連結された掘削装置において、前記連結部材に固
定された掘削情報検出器および音響発振子と、少なくと
も一つの掘削軸内でかつ連結部材の近傍に設けられた中
継送受信部と、この中継送受信部からの無線信号を受け
る地上側に設けられた前記音響発振子からの信号を受け
る受信子とを有し、前記掘削情報検出器からの掘削情報
信号は有線で前記音響発振子に与えられて、掘削情報信
号に応じて音響発振子を発振させ、この発振を前記連結
部材および掘削軸の音響振動に変換させて当該掘削軸を
伝送媒体として前記中継送受信部に与え、この中継送受
信部から受信子に無線信号で与え、この受信子において
掘削情報信号を得る構成とし、前記連結部材と前記受信
子との間は音響振動が伝播可能である関係にあることを
特徴とする多軸掘削装置である。
シンに支持されて立設されたリーダに沿って昇降自在と
された、複数の掘削軸およびこれを回転駆動させる回転
駆動手段を有し、前記各掘削軸相互は、その下方部分に
おいて、各掘削軸をその軸心回りに回転自在に抱持する
連結部材により連結された掘削装置において、前記連結
部材に固定された掘削情報検出器、音響発振子およびこ
れらを動作させる電源バッテリーと、地上側に設けられ
た前記音響発振子からの信号を受ける受信子とを有し、
前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
情報信号を得る構成とし、前記連結部材と前記受信子と
の間は音響振動が伝播可能である関係にあることを特徴
とする多軸掘削装置である。
する。本発明の多軸掘削装置1は、たとえば図1〜図3
に示す全体構造を有するものである。すなわち、ベース
マシン2の前方において支持されて設置されたリーダ3
に沿って昇降自在にされており、このリーダ3はベース
マシン2のリーダ受台4とバックステイ5により支える
構造となっている。リーダ3には、複数の掘削軸6,6
…(図示例では3本)が鉛直方向に移動可能なように並
列に沿わせて配置され、その掘削軸6,6…の頭部に
は、リーダ3に沿ってスライドする動力源7が搭載され
ている。動力源7の動力は多軸減速機8を介して各掘削
軸6,6…に分配されるようになっている。
明において必須であるが、複数本である限りその本数に
限定はないものの、好適には3〜5本である場合におい
て本発明の利点が明確に現れる。これらの掘削軸6,6
…はリーダ3に固定された振れ止め装置9により振れ止
めが図られた状態で、これをガイドとして上下動可能に
支持されている。
ることもあるが、一般的には電動モータが多く用いられ
る。この種のモータは一台に限られず、複数台用いるこ
とも可能である。このモータからの動力は図示しない歯
車列により一つにまとめられ、多軸減速機8により回転
数が減速されて各掘削軸6,6…に分配される。
下方に攪拌ヘッド6a,6a…を有し、下端に掘削ヘッ
ド6b,6b…が取り付けられている。攪拌ヘッド6a
は翼片または螺旋翼などで構成される。掘削軸6,6…
相互の離間間隔は深度が深くなるに従って拡がる傾向が
あるために、適宜の位置において各掘削軸6,6…相互
はその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材10によ
り連結される。
ントミルクなどの地盤固化材や安定液が供給され、削孔
内に注入可能となっている。
に際して、主に掘削している過程での掘削情報を得て精
度の高い掘削を行うとするものである。図4に掘削情報
の全体の系統を示した。すなわち、連結部材10に傾斜
計11などの掘削情報検出器が設けられ、この傾斜計1
1の近傍の連結部材10に音響発振子12が固定され、
さらに地上側の適宜の位置、たとえば掘削軸6の上端部
に前記音響発振子12からの信号を受ける音響受信子1
3が設けられている。
響発振子12に対して与えられて、その信号に応じて音
響発振子12を発振させ、この発振を掘削軸6の音響振
動に変換させて当該掘削軸6を伝送媒体として音響受信
子13に与え、この音響受信子13において音響振動を
電気信号に変換して傾斜角度を得る構成としてある。
型発振子や音響発振子などを使用することができるが、
本発明では、音響発振子を使用することがより好まし
く、以下では音響発振子のうち、特に磁歪発振子12を
用いた場合の上記掘削情報の系統を、図5をも参照しな
がらさらに詳しく説明する。
信号発信側に、増幅器31、A/D変換器32およびイ
ンパルス変調器33を有する信号変換処理部30が設け
られている。この信号変換処理部30から、磁歪発振子
12に励磁電流およびインパルス電流を与えるための励
磁電流制御装置34が設けられている。傾斜計11から
の傾斜角度信号は、増幅器31で増幅され、A/D変換
器32によりデジタル信号に変換され、次いでインパル
ス変調器33で変調されたのち、励磁電流制御装置34
に与えられる。励磁電流制御装置34では、前記変調信
号に基づいて、インパルス電流を磁歪発振子12に与
え、磁歪発振子12を発振する構成となっている。磁歪
発振子12は、これが固定された掘削軸6に弾性波を与
える。
れた、磁歪型の受信子または音響振動を検出する加速度
計などからなる音響受信子13により前記弾性波を受
け、これを電気信号として変換し、その電気信号は、増
幅器17Aで増幅されたのちスリップリング17Bを介
して有線にて管理室18に伝送し、その復調器20にお
いて復調して傾斜角度信号を得る構成としてある。
歪発振子12を動作させるために、図6および図7にお
いても参照されるように、連結部材10に電源バッテリ
ー14が設けられている。傾斜計11としては、一方向
のみでもよいが好ましくはX軸およびY軸の両方向につ
いての傾斜角度を測定するために、そのX軸およびY軸
専用の傾斜計11x,11yを設ける。このような傾斜
計としては、差動トランス、歪みゲージ、静電容量、加
速度計などの各種測定器を用いることができる。さら
に、各掘削軸6,6…がなす軸列の捩じれを計測するた
めに、両端の掘削軸6,6にそれぞれ傾斜計11,11
を設けるのが望ましい。また、必要ならば方位計15を
連結部材10に固定して方位信号を取り込んで掘削情報
とすることができる。この方位計15は、図4、図7に
示すように連結部材10に固定して、該連結部材10の
方位を検出することによって、当該連結部材10に固定
された傾斜計11、11の方位(掘削開始時に設定した
基準方位からのズレ)を測定するためのものである。こ
のような連結部材10に設ける場合の方位計15として
は、磁気コンパスやジャイロなどの絶対方位を示すもの
を使用することができる。また、16は後述する掘削深
度計である。
らの信号は磁歪発振子12に与えられた後、音響振動信
号に変換され、掘削軸6を伝送媒体として音響受信子1
3に与えられて、増幅器17Aおよびスリップリング1
7Bを介して有線にて、ベースマシン2または管理室1
8に設けた中央演算処理装置19に送信される。さら
に、掘削深度計16からの深度信号をも中央演算処理装
置19に取り込み、これらの掘削情報を解析演算処理
し、結果をCRTなどの表示装置21に表示させるとと
もに、記録装置22に記録する。
信号を、掘削軸6の上部に設けたスリップリング17B
を介して取り込み、有線にて中央演算処理装置19に送
信する方法を採用しているが、FM波などの電波を用い
て無線にて中央演算処理装置19に送信することもでき
る。この場合、図8に示すように電波送信器17Xを音
響受信子13近傍の掘削軸6に設け、中央演算処理装置
19側に電波受信器20Xを設ける。また、音響受信子
13を掘削軸6ではなく、掘削軸6の上端部に設けたス
イベル部(図示せず)に静止状態(掘削軸6と一緒に回
転しない)で設置することによって、この音響受信子1
3から直接、有線により信号を送信することもできる。
掘削軸6とスイベル部は音響振動が伝播可能な関係にあ
る。
して一対の磁歪発振子12および音響受信子13を用い
ているので、2つの傾斜計11,11および方位計15
からの信号を発信タイミングをずらして区別して伝送す
ることができる。もちろん、磁歪発振子12および音響
受信子13の対を増設して専用の伝送受発信手段を構成
することもできる。
ついて説明する。図6および図7は連結部材10近傍の
構造の詳細例であり、各掘削軸6,6,6の周囲にはカ
ラー23が設けられ、これらを一体的に連結体10Aが
包んでいる。掘削軸6の所定個所には上部フランジ部6
Aが一体的に形成され、各掘削軸6,6,6と連結体1
0Aとを挿嵌した後に、連結体10Aの下部に下部フラ
ンジ6Bが掘削軸6に螺合されて連結体10Aを固定す
るようにしてある。掘削軸6は、いわゆるBCメタル2
4が介在されたカラー23との間において摺動しながら
回転可能とされている。25は補強用のリブである。
計11,11、電源バッテリー14および磁歪発振子1
2が設けられている。
れ、この連結部材10は掘削軸6に対して、図示例のよ
うに、部材を介在させて実質的に密に音響振動が伝播可
能なように連結されているので、その音響振動は掘削軸
6を通して前記受信子13まで伝播可能である関係にあ
る。
形をもつものであり、金属磁歪素子12aを多数積層し
たものに対して励磁コイル12bを巻回し、その励磁コ
イル12bに大電流を流して励磁させて、同図矢印方向
の振動加速度を生成させるものである。図6および図7
に示す連結部材10に磁歪発振子12を固定する場合に
おいても(掘削軸6に直接固定する場合にも)、振動の
伝播性および解析精度からして、磁歪発振子12の振動
方向を鉛直方向(掘削軸6の軸心方向)に選択するのが
望ましい。
掘削軸を振動の伝送媒体とすることは不可能であるので
はないかと懸念していた。すなわち、この種の掘削軸
は、ネジによる連結接合ではなく、ピン接合によって連
結し、回転トルクは角(たとえば六角)連結部を介して
連結するために、主にそのピン接合部分がネックとなっ
て振動が伝達されないと懸念していた。しかし、現実に
実験を繰り返したところ、良好な伝送を行うことができ
ることが知見された。
示すものである。すなわち、突継手60は端部外面が六
角筒となり、これに対して受継手61の内面も六角筒形
に形成され、図15に示すように、これらの突継手60
と受継手61とを嵌合した後に、受継手61のピン挿入
孔61aに接合ピン62を挿通させて、突継手60の外
面に形成された半円筒凹部60aに係止させて、最終的
には接合ピン62の抜け止めを止めピン挿入孔61bか
ら止めピン(図示せず)を挿入して接合ピン62を固定
するものである。
0部分においては保持強度負荷がかかるので、前記の突
継手60および受継手61の両者の機能を有する中間継
手63により単位掘削軸6,6相互が連結される。単位
掘削軸6は、一端に突継手60を他端に受継手61を固
定し、中間継手63を介在させることなく連結すること
が可能である。
10に固定したものである。これに対して、掘削軸6自
体、図16に示すように、たとえば中間継手63にその
長手方向に沿って磁歪発振子12を固定することも可能
である。
合部分において振動がどのように伝播するか調べた。結
果を図17に示す。同図によれば、磁歪発振子12によ
る加振側の測定点Aと反対側の測定点Bとの間でさほど
減衰がないことが判る。また、図16に示す態様におい
て、3つの継手を経由して単位掘削軸を3本連結した状
態で掘削を行っている過程で、振動の伝播性を調べたと
ころ、図18に示す結果を得た。この結果から判るの
は、別の手段により計測した掘削中の雑音データとの比
較から、その雑音を拾うものの、確実に磁歪発振子12
からの振動データを検知できることである。
響発振子の設置位置としては、種々の態様がある。すな
わち、(A)掘削情報検出器および音響発振子12の両
者を連結部材10に設ける場合、(B)掘削情報検出器
を連結部材10に設け、音響発振子12は掘削軸内(本
発明において「掘削軸内」とは掘削軸の内面のみを意味
するのではなく、外面に設けることも意味する。すなわ
ち、非回転の連結部材10とは関係なく、掘削軸自体に
設けることを意味する。)に設ける場合、(C)掘削情
報検出器および音響発振子12の両者を掘削軸6内に設
ける場合がある。
報検出器と音響発振子12とは有線で信号が与えられ
る。しかし、(C)の場合以外の場合には、ある条件が
必要となる。
0と受信子13との間は音響振動が伝播可能である関係
にあることである。したがって、連結部材10の振動を
掘削軸6自体に伝播させるように、前述例のような連結
構造を採用することである。他方、この場合において、
振動が連結部材10から掘削軸6に伝播するときに減衰
することがある場合には、図19のように、中継送受信
器120を設けて、一旦音響発振子12からの振動を受
信し、そこで増幅した状態で発振させて、受信子13に
向かって振動を発信できる。また、掘削軸が過度に長く
なる場合には、中継器を掘削軸の長さ方向に適宜の数で
設置できる。この場合における中継送受信器120は、
磁歪型受信子13と磁歪発振子12とを組み合わせた例
であり、掘削軸6の上部に設けた磁歪型受信子13に対
して、振動を発信する無線信号発信手段を構成してい
る。他方、中継送受信器120としては、磁歪型受信子
により振動を検出するものの、発信はたとえばFM波な
どの電波発信により行い、その電波を掘削軸6の上部に
設けた電波受信子13により受信した後、外部に設けら
れた図示しない電波受信器に対して発信させる構成を採
ることもできる。
は非回転であるのに対して、音響発振子12は回転する
掘削軸6に設けられるので、有線で信号を与える際に、
電動モータなどに採用されているスリップリングなどに
より電気的に接合する必要がある。この例を図20に示
した。すなわち、傾斜計11からのリード線31を連結
固定端子32および掘削軸と共に回転する回転端子33
を介して、リード線34により連結するものである。
すように、両端の掘削軸6、6内に傾斜計11、11を
設ける場合には一対の伝送手段では配線等が複雑になる
ため、それぞれの掘削軸6、6に磁歪発振子12、12
と受信子13、13を設け、各傾斜計11、11の専用
伝送手段を設けるのが好ましい。また、(C)のように
掘削軸6内に傾斜計11を固定する場合、傾斜計11の
方位は、絶対方位を示す方位計を傾斜計11と一緒に掘
削軸6内に固定して測定することも可能であるが、図2
1のように掘削軸6の上端付近にロータリエンコーダや
ポテンションメータなどの回転角度から方位を出力する
方位計15A,15Aを設けて、掘削軸6の回転角度か
ら傾斜計11の方位を測定することもできる。この方式
のほうが、前述の絶対方位計を用いる方式に比べ装置が
簡便でしかも安価なため、好適である。
および電源バッテリー14の設置位置については、掘削
情報検出器と磁歪発振子12との位置関係に応じて、掘
削軸6または連結部材10のどちらかが適宜に選択され
る。また、図4、図8、図19、図20、図21におい
ては信号変換処理装置及び励磁電流制御装置は図示して
いない。
したものである。すなわち、動力源7および多軸減速機
8のケーシング16Aに対して、リーダ3の頂部に滑車
16Bを設け、ベースマシン2のたとえばリーダ受台4
に掘削深度(速度)計16を設け、これらにワイヤ16
Cを巻き掛けて、掘削に伴って昇降するケーシング16
Aの移動量をワイヤ16Cの移動量として、掘削深度計
16により検出するものである。掘削深度計16では、
ワイヤ16Cの移動量をドラムの回転角度として検出
し、深度を検出する。具体的にはロータリエンコーダや
ポテンショメータを使用することができる。16Dはワ
イヤ16Cの張るための滑車である。
傾斜および捩じれを計測したところ、明確に傾斜および
捩じれを計測できたとともに、その計測結果に基づいて
造成した連続地中壁はかつて得られなかった高い精度の
ものとなった。
ブル線が不要となり、したがって、掘削軸の継ぎ足しに
おける信号ケーブル線の連結およびその付帯作業が不要
となるばかりでなく、掘削中に傾斜角度などの掘削情報
をリアルタイムで得ることができ、したがって、きわめ
て高い精度の掘削を行うことが可能となるなどの利点が
もたらされる。
ある。
である。
る。
ある。
概要図である。
す概要図である。
図である。
…掘削軸、10…連結部材、11…傾斜計、12…音響
発振子(磁歪発振子)、13…音響受信子、15…方位
計、16…掘削深度計、19…中央演算処理装置。
Claims (4)
- 【請求項1】ベースマシンに支持されて立設されたリー
ダに沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれ
を回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器および音響発
振子と、地上側に設けられた前記音響発振子からの信号
を受ける受信子とを有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
情報信号を得る構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。 - 【請求項2】掘削情報検出器は、掘削軸の傾斜を検出す
る傾斜検出器であり、この傾斜検出器が掘削軸列の両端
または連結部材の両端部に設けられている請求項1記載
の多軸削孔装置。 - 【請求項3】ベースマシンに支持されて立設されたリー
ダに沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれ
を回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器および音響発
振子と、少なくとも一つの掘削軸内でかつ連結部材の近
傍に設けられた中継送受信部と、この中継送受信部から
の無線信号を受ける地上側に設けられた前記音響発振子
からの信号を受ける受信子とを有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
子を発振させ、この発振を前記連結部材および掘削軸の
音響振動に変換させて当該掘削軸を伝送媒体として前記
中継送受信部に与え、この中継送受信部から受信子に無
線信号で与え、この受信子において掘削情報信号を得る
構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。 - 【請求項4】ベースマシンに支持されて立設されたリー
ダに沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれ
を回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器、音響発振子
およびこれらを動作させる電源バッテリーと、地上側に
設けられた前記音響発振子からの信号を受ける受信子と
を有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
情報信号を得る構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25474596A JP3088307B2 (ja) | 1995-11-02 | 1996-09-26 | 多軸掘削装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28586895 | 1995-11-02 | ||
JP7-285868 | 1995-11-02 | ||
JP25474596A JP3088307B2 (ja) | 1995-11-02 | 1996-09-26 | 多軸掘削装置 |
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