JPH09184164A - 多軸掘削装置 - Google Patents

多軸掘削装置

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JPH09184164A
JPH09184164A JP25474596A JP25474596A JPH09184164A JP H09184164 A JPH09184164 A JP H09184164A JP 25474596 A JP25474596 A JP 25474596A JP 25474596 A JP25474596 A JP 25474596A JP H09184164 A JPH09184164 A JP H09184164A
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shaft
signal
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浩一 十河
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彰 渡辺
Ryosuke Taniguchi
良輔 谷口
Takahiro Sakamoto
隆博 坂本
Takashi Shimada
隆史 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号ケーブル線を不要とし、掘削中に傾斜角度
などの掘削情報をリアルタイムで得て、高い精度の掘削
を行う。 【解決手段】掘削情報検出器11と、音響発振子12
と、地上側に設けられた音響発振子12からの信号を受
ける受信子13とを有し、掘削情報検出器11からの掘
削情報信号は有線で音響発振子12に与えられて、掘削
情報信号に応じて音響発振子12を発振させ、この発振
を掘削軸6の音響振動に変換させて掘削軸6を伝送媒体
として受信子13に与え、この受信子13において音響
振動を電気信号に変換して掘削情報信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多軸掘削装置に係
り、特にベースマシンに支持されて立設されたリーダ沿
って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを回転
駆動させる回転駆動手段を有し、前記各掘削軸相互は、
その下方部分において、各掘削軸をその軸心回りに回転
自在に抱持する連結部材により連結された多軸掘削装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多軸掘削装置は、地中連続壁や
ソイル柱列杭の造成に用いられいる。
【0003】近年、この多軸掘削装置(以下単に掘削装
置ともいう)による要求される掘削深度はより深まる方
傾向にある。しかるに、この掘削装置はその装置構造の
点から、また、地盤強度の深さ方向のばらつきに伴う反
力により、掘削過程で徐々に曲がったり、捩じれたりす
ることが多い。掘削軸の傾斜・捩じれが過度に生じる
と、造成される壁面が設計通りとならず、特に既設の壁
または続いて造成する壁との連続性が確保できない事態
が生じる。
【0004】そこで、最近は、掘削軸内に傾斜計を設け
て、傾斜度合いを測定しながら、掘削軸の傾斜を修正す
ることが行われている。
【0005】この例としては、特開昭62−11011
1号、特開平1−94117号、特開平1−27868
7号、特開平5−71122号、特開平6−34643
5号公報に記載のものを挙げることができる。
【0006】これらは掘削軸内に傾斜計などの検出器を
設けてその軸内を通して地上に信号ケーブル線を介して
信号を導くか、掘削軸とは別に制御管を設け、その内部
に傾斜計を設けてその管内を通して地上に信号ケーブル
線を介して信号を導くかするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方式
には、根本的に次記の問題が残されている。
【0008】(1)多軸掘削機における掘削軸内の信号
ケーブル線を介して信号を伝達するものであるために、
その信号ケーブル線を通すためのスペースの確保を行う
必要があるところ、特に継手部分において、困難性をき
たし、継手を含めた掘削軸の構造上の制約が大きいばか
りでなく、掘削軸の長さが長くなるに従って、その損傷
の都度交換する必要のある信号ケーブル線のコストが嵩
む。
【0009】(2)回転する掘削軸内に傾斜計を設けて
回転中に傾斜角度を検出することは一般に困難であり、
したがって、掘削軸の回転を止めた後に傾斜角度を測定
する間欠的な測定とならざるを得ない。
【0010】(3)この種の掘削では、所定の長さの掘
削が終了したならば、単位掘削軸を継ぎ足して続く深度
に対する掘削を要するが、単位掘削軸の継ぎ足し時にお
いて、信号ケーブル線の継ぎ足しも行う必要があり、こ
れが施工能率を低下させる原因となっていた。
【0011】したがって、本発明の課題は、信号ケーブ
ル線を不要とし、したがって、掘削軸の継ぎ足しにおけ
る信号ケーブル線の連結およびその付帯作業を不要とす
るばかりでなく、掘削中に傾斜角度などの掘削情報をリ
アルタイムで得ることができ、したがって、きわめて高
い精度の掘削を行うことが可能となる多軸掘削装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した請求
項1記載の発明は、ベースマシンに支持されて立設され
たリーダ沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸および
これを回転駆動させる回転駆動手段を有し、前記各掘削
軸相互は、その下方部分において、各掘削軸をその軸心
回りに回転自在に抱持する連結部材により連結された掘
削装置において、前記掘削軸内または連結部材に設けら
れた掘削情報検出器と、この掘削情報信号検出器の近傍
の掘削軸に固定された音響発振子と、地上側に設けられ
た前記音響発振子からの信号を受ける受信子とを有し、
前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
情報信号を得る構成としたことを特徴とする多軸掘削装
置である。
【0013】請求項2記載の発明は、ベースマシンに支
持されて立設されたリーダ沿って昇降自在とされた、複
数の掘削軸およびこれを回転駆動させる回転駆動手段を
有し、前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各
掘削軸をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材に
より連結された掘削装置において、前記連結部材に固定
された掘削情報検出器および音響発振子と、地上側に設
けられた前記音響発振子からの信号を受ける受信子とを
有し、前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で
前記音響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音
響発振子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動
に変換させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に
与え、この受信子において音響振動を電気信号に変換し
て掘削情報信号を得る構成とし、前記連結部材と前記受
信子との間は音響振動が伝播可能である関係にあること
を特徴とする多軸掘削装置である。
【0014】これらの発明において、前記掘削情報検出
器は、掘削軸の傾斜を検出する傾斜検出器であり、この
傾斜検出器が掘削軸列の両端または連結部材の両端部に
設けられている態様が提供される。
【0015】請求項4記載の発明は、ベースマシンに支
持されて立設されたリーダ沿って昇降自在とされた、複
数の掘削軸およびこれを回転駆動させる回転駆動手段を
有し、前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各
掘削軸をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材に
より連結された掘削装置において、前記連結部材に固定
された掘削情報検出器および音響発振子と、少なくとも
一つの掘削軸内でかつ連結部材の近傍に設けられた中継
送受信部と、この中継送受信部からの無線信号を受ける
地上側に設けられた前記音響発振子からの信号を受ける
受信子とを有し、前記掘削情報検出器からの掘削情報信
号は有線で前記音響発振子に与えられて、掘削情報信号
に応じて音響発振子を発振させ、この発振を前記連結部
材および掘削軸の音響振動に変換させて当該掘削軸を伝
送媒体として前記中継送受信部に与え、この中継送受信
部から受信子に無線信号で与え、この受信子において掘
削情報信号を得る構成とし、前記連結部材と前記受信子
との間は音響振動が伝播可能である関係にあることを特
徴とする多軸掘削装置である。
【0016】さらに、請求項5記載の発明は、ベースマ
シンに支持されて立設されたリーダ沿って昇降自在とさ
れた、複数の掘削軸およびこれを回転駆動させる回転駆
動手段を有し、前記各掘削軸相互は、その下方部分にお
いて、各掘削軸をその軸心回りに回転自在に抱持する連
結部材により連結された掘削装置において、前記連結部
材に固定された掘削情報検出器、音響発振子およびこれ
らを動作させる電源バッテリーと、地上側に設けられた
前記音響発振子からの信号を受ける受信子とを有し、前
記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音響
発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振子
を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換さ
せて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、こ
の受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削情
報信号を得る構成とし、前記連結部材と前記受信子との
間は音響振動が伝播可能である関係にあることを特徴と
する多軸掘削装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明を具体的にさらに詳説
する。本発明の多軸掘削装置1は、たとえば図1〜図3
に示す全体構造を有するものである。すなわち、ベース
マシン2の前方において支持された設置されたリーダ3
に沿って昇降自在にされており、このリーダ3はベース
マシン2のリーダ受台4とバックステイ5により支える
構造となっている。リーダ3には、複数の掘削軸6,6
…(図示例では3本)が鉛直方向に移動可能なように並
列に沿わせて配置され、その掘削軸6,6…の頭部に
は、リーダ3に沿ってスライドする動力源7が搭載され
ている。動力源7の動力は多軸減速機8を介して各掘削
軸6,6…に分配されるようになっていっている。
【0018】掘削軸6の本数は複数本であることが本発
明において必須であるが、複数本である限りその本数に
限定はないものの、好適には3〜5本である場合におい
て本発明の利点が明確に現れる。これらの掘削軸6,6
…はリーダ3に固定された振れ止め装置9により振れ止
めが図られた状態で、これをガイドとして上下動可能に
支持されている。
【0019】動力源7としては、油圧モータが用いられ
ることもあるが、一般的には電動モータが多く用いられ
る。この種のモータは一台に限られず、複数台用いるこ
とも可能である。このモータからの動力は図示しない歯
車列により一つにまとめられ、多軸減速機8により回転
数が減速されて各掘削軸6,6…に分配される。
【0020】各掘削軸6,6…は、振れ止め装置9より
下方に攪拌ヘッド6a,6a…を有し、下端に掘削ヘッ
ド6b,6b…が取り付けられている。攪拌ヘッド6a
は翼片または螺旋翼などで構成される。掘削軸6,6…
相互の離間間隔は深度が深くなるに従って拡がる傾向が
あるために、適宜の位置において各掘削軸6,6…相互
はその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材10によ
り連結される。
【0021】構造は図示しないが、掘削軸6内にはセメ
ントミルクなどの地盤固化材や安定液が供給され、削孔
内に注入可能となっている。
【0022】本発明では、かかる掘削装置1による掘削
に際して、主に掘削している過程での掘削情報を得て精
度の高い掘削を行うとするものである。図4に掘削情報
の全体の系統を示した。すなわち、連結部材10に傾斜
計11などの掘削情報検出器が設けられ、この傾斜計1
1の近傍の連結部材10に音響発振子12が固定され、
さらに地上側の適宜の位置、たとえば掘削軸6の上端部
に前記音響発振子12からの信号を受ける音響受信子1
3が設けられている。
【0023】傾斜計11からの傾斜角度信号は有線で音
響発振子12に対して与えらて、その信号に応じて音響
発振子12を発振させ、この発振を掘削軸6の音響振動
に変換させて当該掘削軸6を伝送媒体として音響受信子
13与え、この音響受信子13において音響振動を電気
信号に変換して傾斜角度を得る構成としてある。
【0024】ここにおいて、音響発振子としては、圧電
型発振子や音響発振子などを使用することができるが、
本発明では、音響発振子を使用することがより好まし
く、以下では音響発振子のうち、特に磁歪発振子12を
用いた場合の上記掘削情報の系統を、図5をも参照しな
がらさらに詳しく説明する。
【0025】傾斜計11(11x,11y)に連結して
信号発信側に、増幅器31、A/D変換器32およびイ
ンパルス変調器33を有する信号変換処理部30が設け
られている。この信号変換処理部30から、磁歪発振子
12に励磁電流およびインパルス電流を与えるための励
磁電流制御装置33が設けられている。傾斜計11から
の傾斜角度信号は、増幅器31で増幅され、A/D変換
器32によりデジタル信号に変換され、次いでインパル
ス変調器33で変調されたのち、励磁電流制御装置33
に与えられる。励磁電流制御装置33では、前記変調信
号に基づいて、インパルス電流を磁歪発振子12に与
え、磁歪発振子12を発振する構成となっている。磁歪
発振子12は、これが固定された掘削軸6に弾性波を与
える。
【0026】一方、信号受信側では、掘削軸6に固定さ
れた、磁歪型の受信子または音響振動を検出する加速度
計などからなる音響受信子13により前記弾性波を受
け、これを電気信号として変換し、その電気信号は、増
幅器17Aで増幅されたのちスリップリング17Bを介
して有線にて管理室18に伝送し、その復調器20にお
いて復調して傾斜角度信号を得る構成としてある。
【0027】傾斜計11、信号変換処理部30および磁
歪発振子12を動作させるために、図6および図7にお
いても参照されるように、連結部材10に電源バッテリ
ー14が設けられている。傾斜計11としては、一方向
のみでもよいが好ましくはX軸およびY軸の両方向につ
いての傾斜角度を測定するために、そのX軸およびY軸
専用の傾斜計11x,11yを設ける。このような傾斜
計としては、差動トランス、歪みゲージ、静電容量、加
速度計などの各種測定器を用いることができる。さら
に、各掘削軸6,6…がなす軸列の捩じれを計測するた
めに、両端の掘削軸6,6にそれぞれ傾斜計11,11
を設けるのが望ましい。また、必要ならば方位計15を
連結部材10に固定して方位信号を取り込んで掘削情報
とすることができる。この方位計15は、図4、図7に
示すように連結部材10に固定して、該連結部材10の
方位を検出することによって、当該連結部材10に固定
された傾斜計11、11の方位(掘削開始時に設定た基
準方位からのズレ)を測定するためのものである。この
ような連結部材10に設ける場合の方位計15として
は、磁気コンパスやジャイロなどの絶対方位を示すもの
を使用することができる。また、16は後述する掘削深
度計である。
【0028】かくして、傾斜計11および方位計15か
らの信号は磁歪発振子12に与えられた後、音響振動信
号に変換され、掘削軸6を伝送媒体として音響受信子1
3に与えられて、増幅器17Aおよびスリップリング1
7Bを介して有線にて、ベースマシン2または管理室1
8に設けた中央演算処理装置19に送信される。さら
に、掘削深度計16からの深度信号をも中央演算処理装
置19に取り込み、これらの掘削情報を解析演算処理
し、結果をCRTなどの表示装置21に表示させるとと
もに、記録装置22に記録する。
【0029】上記説明では、音響受信子13で受信した
信号を、掘削軸6の上部に設けたスリップリング17B
を介して取り込み、有線にて中央演算処理装置19に送
信する方法を採用しているが、FM波などの電波を用い
て無線にて中央演算処理装置19に送信することもでき
る。この場合、図8に示すように電波送信器17Xを音
響受信子13近傍の掘削軸6に設け、中央演算処理装置
19側に電波受信器20Xを設ける。また、音響受信子
13を掘削軸6ではなく、掘削軸6の上端部に設けたス
イベル部(図示せず)に静止状態(掘削軸6と一緒に回
転しない)で設置することによって、この音響受信子1
3から直接、有線により信号を送信することもできる。
掘削軸6とスイベル部は音響振動が伝播可能な関係にあ
る。
【0030】上記実施例においては、伝送受発信手段と
して一対の磁歪発振子12および音響受信子13を用い
ているので、2つの傾斜計11,11および方位計15
からの信号を発信タイミングをずらして区別して伝送す
ることができる。もちろん、磁歪発振子12および音響
受信子13の対を増設して専用の伝送受発信手段を構成
することもできる。
【0031】上記の形態を実施するに際しての具体例に
ついて説明する。図6および図7は連結部材10近傍の
構造の詳細例であり、各掘削軸6,6,6の周囲にはカ
ラー23が設けられ、これらを一体的に連結体10Aが
包んでいる。掘削軸6の所定個所には上部フランジ部6
Aが一体的に形成され、各掘削軸6,6,6と連結体1
0Aとを挿嵌した後に、連結体10Aの下部に下部フラ
ンジ6Bが掘削軸6に螺合されて連結体10Aを固定す
るようにしてある。掘削軸6は、いわゆるBCメタル2
4が介在されたカラー23との間において摺動しながら
回転可能とされている。25は補強用のリブである。
【0032】かかる連結部材10に対して、両端に傾斜
計11,11、電源バッテリー14および磁歪発振子1
2が設けられている。
【0033】磁歪発振子12は連結部材10に固定さ
れ、この連結部材10は掘削軸6に対して、図示例のよ
うに、部材を介在させて実質的に密に音響振動が伝播可
能なように連結されているので、その音響振動は掘削軸
6を通して前記受信子13まで伝播可能である関係にあ
る。
【0034】磁歪発振子12は、たとえば図9に示す外
形をもつものであり、金属磁歪素子12aを多数積層し
たものに対して励磁コイル12bを巻回し、その励磁コ
イル12bに大電流を流して励磁させて、同図矢印方向
の振動加速度を生成させるものである。図6および図7
に示す連結部材10に磁歪発振子12を固定する場合に
おいても(掘削軸6に直接固定する場合にも)、振動の
伝播性および解析精度からして、磁歪発振子12の振動
方向を鉛直方向(掘削軸6の軸心方向)に選択するのが
望ましい。
【0035】ところで、この種の多軸削孔装置に対して
掘削軸を振動の伝送媒体とすることは不可能であるので
はないかと懸念していた。すなわち、この種の掘削軸
は、ネジによる連結接合ではなく、ピン接合によって連
結し、回転トルクは角(たとえば六角)連結部を介して
連結するために、主にそのピン接合部分がネックとなっ
て振動が伝達されないと懸念していた。しかし、現実に
実験を繰り返したところ、良好な伝送を行うことができ
ることが知見された。
【0036】図10〜図15は掘削軸6の連結構造例を
示すものである。すなわち、突継手60は端部外面が六
角筒となり、これに対して受継手61の内面も六角筒形
に形成され、図15に示すように、これらの突継手60
と受継手61とを嵌合した後に、受継手61のピン挿入
孔61aに接合ピン62を挿通させて、突継手60の外
面に形成された半円筒凹部60aに係止させて、最終的
には接合ピン62の抜け止めを止めピン挿入孔61bか
ら止めピン(図示せず)を挿入して接合ピン62を固定
するものである。
【0037】図10に示されているように、連結部材1
0部分においては保持強度負荷がかかるので、前記の突
継手60および受継手61の両者の機能を有する中間継
手63により単位掘削軸6,6相互が連結される。単位
掘削軸6は、一端に突継手60を他端に受継手61を固
定し、中間継手63を介在させることなく連結すること
を可能である。
【0038】前記の例では、磁歪発振子12を連結部材
10に固定したものである。これに対して、掘削軸6自
体、図16に示すように、たとえば中間継手63にその
長手方向に沿って磁歪発振子12を固定することも可能
である。
【0039】実際に、図15の継手60,61同士の接
合部分において振動がどのように伝播するか調べた。結
果を図17に示す。同図によれば、磁歪発振子12によ
る加振側の測定点Aと反対側の測定点Bとの間でさほど
減衰がないことが判る。また、図16に示す態様におい
て、3つの継手を経由して単位掘削軸を3本連結した状
態で掘削を行っている過程で、振動の伝播性を調べたと
ころ、図18に示す結果を得た。この結果から判るの
は、別の手段により計測した掘削中の雑音データとの比
較から、その雑音を拾うものの、確実に磁歪発振子12
からの振動データを検知できることである。
【0040】本発明において、掘削情報検出器および音
響発振子の設置位置としては、種々の態様がある。すな
わち、(A)掘削情報検出器および音響発振子12の両
者を連結部材10に設ける場合、(B)掘削情報検出器
を連結部材10に設け、音響発振子12は掘削軸内(本
発明において「掘削軸内」とは掘削軸の内面のみを意味
するのではなく、外面に設けることも意味する。すなわ
ち、非回転の連結部材10とは関係なく、掘削軸自体に
設けることを意味する。)に設ける場合、(C)掘削情
報検出器および音響発振子12の両者を掘削軸6内に設
ける場合がある。
【0041】これらのいずれの場合においても、掘削情
報検出器と音響発振子12とは有線で信号が与えられ
る。しかし、(C)の場合以外の場合には、ある条件が
必要となる。
【0042】すなわち、(A)の場合には、連結部材1
0と受信子13との間は音響振動が伝播可能である関係
にあることである。したがって、連結部材10の振動を
掘削軸6自体に伝播させるように、前述例のような連結
構造を採用することである。
【0043】他方、この場合において、振動が連結部材
10から掘削軸6に伝播するときに減衰することがある
場合には、図19のように、中継送受信器120を設け
て、一旦音響発振子12からの振動を受信し、そこで増
幅した状態で発振させて、受信子13に向かって振動を
発信できる。また、掘削軸が過度に長くなる場合には、
中継器を掘削軸の長さ方向に適宜の数で設置できる。こ
の場合における中継送受信器120は、磁歪型受信子1
3と磁歪発振子12とを組み合わせた例であり、掘削軸
6の上部に設けた磁歪型受信子13に対して、振動を発
信する無線信号発信手段を構成している。他方、中継送
受信器120としては、磁歪型受信子により振動を検出
するものの、発信はたとえばFM波などの電波発信によ
り行い、その電波を掘削軸6の上部に設けた電波受信子
13により受信した後、外部に電波受信器20に対して
発信させる構成を採ることもできる。
【0044】一方、(B)の場合には、掘削情報検出器
は非回転であるのに対して、音響発振子12は回転する
掘削軸6に設けられるので、有線で信号を与える際に、
電動モータなどに採用されているスリップリングなどに
より電気的に接合する必要がある。この例を図20に示
した。すなわち、傾斜計11からのリード線31を連結
固定端子32および掘削軸と共に回転する回転端子33
を介して、リード線34により連結するものである。
【0045】なお、(C)の場合において、図21に示
すように、両端の掘削軸6、6内に傾斜計11、11を
設ける場合には一対の伝送手段では配線等が複雑になる
ため、それぞれの掘削軸6、6に磁歪発振子12、12
と受信子13、13を設け、各傾斜計11、11の専用
伝送手段を設けるのが好ましい。また、(C)のように
掘削軸6内に傾斜計11を固定する場合、傾斜計11の
方位は、絶対方位を示す方位計15を傾斜計11と一緒
に掘削軸6内に固定して測定することも可能であるが、
図21のように掘削軸6の上端付近にロータリエンコー
ダやポテンションメータなどの回転角度から方位を出力
する方位計15A,15Aを設けて、掘削軸6の回転角
度から傾斜計11の方位を測定することもできる。この
方式のほうが、前述の絶対方位計15を用いる方式に比
べ装置が簡便でしかも安価なため、好適である。
【0046】また、信号変換処理部、励磁電流制御装置
および電源バッテリー14の設置位置については、掘削
情報検出器と磁歪発振子12との位置関係に応じて、掘
削軸6または連結部材10のどちらかに適宜に選択され
る。また、図4、図8、図19、図20、図21におい
ては信号変換処理装置及び励磁電流制御装置は図示して
いない。
【0047】図22は、掘削深度計16の測定原理を示
したものである。すなわち、動力源7および多軸減速機
8のケーシング16Aに対して、リーダ3の頂部に滑車
16Bを設け、ベースマシン2のたとえばリーダ受台4
に掘削深度(速度)計16を設け、これらにワイヤ16
Cを巻き掛けて、掘削に伴って昇降するケーシング16
Aの移動量をワイヤ16Cの移動量として、掘削深度計
16により検出するものである。掘削深度計16では、
ワイヤ16Cの移動量をドラムの回転角度として検出
し、深度を検出する。具体的にはロータリエンコーダや
ポテンショメータを使用することができる。16Dはワ
イヤ16Cの張るための滑車である。
【0048】(実施例)以上の装置の下で、現実に連続
地中壁の造成に際して、傾斜および捩じれを計測したと
ころ、明確に傾斜および捩じれを計測できたとともに、
その計測結果に基づいて造成した連続地中壁はかつて得
られなかった高い精度のものとなった。
【0049】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、信号ケー
ブル線を不要となり、したがって、掘削軸の継ぎ足しに
おける信号ケーブル線の連結およびその付帯作業を不要
となるばかりでなく、掘削中に傾斜角度などの掘削情報
をリアルタイムで得ることができ、したがって、きわめ
て高い精度の掘削を行うことが可能となるなどの利点が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸掘削装置例の側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】掘削軸の先端部分の正面図である。
【図4】全体の装置構成の概要図である。
【図5】信号伝達系の概要図である。
【図6】掘削軸連結部分の正面図である。
【図7】その横断面図である。
【図8】態様を異にする装置構成例の概要図であるQ
【図9】磁歪型発信子の説明図である。
【図10】連結部分における連結構造を示す縦断面図で
ある。
【図11】受継手の半断面正面図である。
【図12】その平面図である。
【図13】突継手の半断面正面図である。
【図14】その平面図である。
【図15】継手相互に連結構造を示す縦断面図である。
【図16】掘削軸内に音響発振子を設けた例の縦断面図
である。
【図17】振動の伝播性の試験結果を示すグラフであ
る。
【図18】振動の伝播性の他の試験結果を示すグラフで
ある。
【図19】態様を異にする例の信号の送受信系統を示す
概要図である。
【図20】さらに別の例における信号の送受信系統を示
す概要図である。
【図21】別の例における信号の送受信系統を示す概要
図である。
【図22】掘削深度の検出例を示す概要図である。
フロントページの続き (72)発明者 坂本 隆博 長崎市丸尾町6番14号 三菱電機株式会社 長崎製作所内 (72)発明者 島田 隆史 長崎市丸尾町6番14号 三菱電機株式会社 長崎製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースマシンに支持されて立設されたリー
    ダ沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを
    回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
    をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
    結された掘削装置において、 前記掘削軸内または連結部材に設けられた掘削情報検出
    器と、この掘削情報信号検出器の近傍の掘削軸に固定さ
    れた音響発振子と、地上側に設けられた前記音響発振子
    からの信号を受ける受信子とを有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
    響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
    子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
    させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
    この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
    情報信号を得る構成としたことを特徴とする多軸掘削装
    置。
  2. 【請求項2】ベースマシンに支持されて立設されたリー
    ダ沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを
    回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
    をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
    結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器および音響発
    振子と、地上側に設けられた前記音響発振子からの信号
    を受ける受信子とを有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
    響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
    子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
    させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
    この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
    情報信号を得る構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
    である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。
  3. 【請求項3】掘削情報検出器は、掘削軸の傾斜を検出す
    る傾斜検出器であり、この傾斜検出器が掘削軸列の両端
    または連結部材の両端部に設けられている請求項1また
    は2記載の多軸削孔装置。
  4. 【請求項4】ベースマシンに支持されて立設されたリー
    ダ沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを
    回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
    をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
    結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器および音響発
    振子と、少なくとも一つの掘削軸内でかつ連結部材の近
    傍に設けられた中継送受信部と、この中継送受信部から
    の無線信号を受ける地上側に設けられた前記音響発振子
    からの信号を受ける受信子とを有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
    響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
    子を発振させ、この発振を前記連結部材および掘削軸の
    音響振動に変換させて当該掘削軸を伝送媒体として前記
    中継送受信部に与え、この中継送受信部から受信子に無
    線信号で与え、この受信子において掘削情報信号を得る
    構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
    である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。
  5. 【請求項5】ベースマシンに支持されて立設されたリー
    ダ沿って昇降自在とされた、複数の掘削軸およびこれを
    回転駆動させる回転駆動手段を有し、 前記各掘削軸相互は、その下方部分において、各掘削軸
    をその軸心回りに回転自在に抱持する連結部材により連
    結された掘削装置において、 前記連結部材に固定された掘削情報検出器、音響発振子
    およびこれらを動作させる電源バッテリーと、地上側に
    設けられた前記音響発振子からの信号を受ける受信子と
    を有し、 前記掘削情報検出器からの掘削情報信号は有線で前記音
    響発振子に与えられて、掘削情報信号に応じて音響発振
    子を発振させ、この発振を前記掘削軸の音響振動に変換
    させて当該掘削軸を伝送媒体として前記受信子に与え、
    この受信子において音響振動を電気信号に変換して掘削
    情報信号を得る構成とし、 前記連結部材と前記受信子との間は音響振動が伝播可能
    である関係にあることを特徴とする多軸掘削装置。
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