JP3088218B2 - レーザ加工機の制御装置 - Google Patents

レーザ加工機の制御装置

Info

Publication number
JP3088218B2
JP3088218B2 JP05145293A JP14529393A JP3088218B2 JP 3088218 B2 JP3088218 B2 JP 3088218B2 JP 05145293 A JP05145293 A JP 05145293A JP 14529393 A JP14529393 A JP 14529393A JP 3088218 B2 JP3088218 B2 JP 3088218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
workpiece
processing
retreat
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05145293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0716773A (ja
Inventor
寛文 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP05145293A priority Critical patent/JP3088218B2/ja
Publication of JPH0716773A publication Critical patent/JPH0716773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3088218B2 publication Critical patent/JP3088218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工機の制御装
置におけるレーザ光の焦点と被加工物との位置制御に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工における加工面の品質を確保
するためには、レーザ光の焦点と被加工物との相対位置
を一定に保つことが重要である。しかしながら、被加工
物が平坦であることはまれであり、被加工物毎に異なっ
た反りがある。また、被加工物は、レーザ加工にともな
う熱影響によっても反りが発生してくる。したがって、
従来よりレーザ加工時には、このレーザ光の焦点と被加
工物との相対位置を一定に保つために、X,Y軸の加工
面上を移動させながらX,Y軸の加工面に垂直方向のZ
軸を被加工物の反り状態に追従させる位置制御を行って
いる。このZ軸を被加工物の反り状態に追従させて位置
制御を行いながらX,Y軸の加工面上を移動させる動作
を倣い動作と呼んでいる。
【0003】しかし、レーザ加工においては、被加工物
に穴が開いていたり、すでに行ったレーザ切断加工のた
めに被加工物が存在しない領域が存在したりする。この
ような被加工物が存在しない領域上を加工ヘッドが倣い
動作状態で通過すると、加工ヘッドが落ち込んで加工ヘ
ッドを破損する危険がある。また、レーザ加工による切
断加工を行わないで移動する空走動作時には、被加工物
の反りの起伏以上に加工ヘッドを逃がしておかないと加
工ヘッドが被加工物の反りの起伏に衝突して破損する危
険がある。このような上記の問題を解決するために、レ
ーザ加工する場合のみ倣い動作を行なっている。レーザ
加工の加工終了点から次の加工開始点までの動作は、倣
い動作を停止させてZ軸の機械原点方向に加工ヘッドを
逃がす操作を行い、加工ヘッドを逃がした状態を維持し
て次の加工開始点まで早送り移動を行い、そして倣い動
作を開始してレーザ光の焦点と被加工物との相対位置が
一定になるようにZ軸の加工ヘッドの位置決めを行い、
そして倣い動作を行いながら次のレーザ加工を開始して
いく。
【0004】従来においては、この倣い動作を停止して
Z軸の機械原点方向に加工ヘッドを逃がす操作を、Z軸
の機械原点方向に一定の移動量をプログラムやパラメー
タなどの手段で指令して行っていた。
【0005】図13は従来のレーザ加工装置におけるZ軸
の位置制御の構成図である。位置制御部3とモータ制御
部4とサーボドライバ5とモータ6と位置検出器7とに
より閉ループを構成してZ軸方向の加工ヘッドの位置制
御を行っている。倣い動作時には、ギャップセンサ11の
ギャップ情報とギャップ基準値9の目標ギャップ情報と
の比較をギャップ比較器10が行い、その比較情報をもと
に目標のギャップを維持するように倣い動作時移動指令
生成器8が位置制御部3に移動指令を行っている。通常
動作時の移動には通常動作時移動距離生成部1が移動距
離を、倣い退避動作時の移動には倣い退避時移動距離格
納部24が移動距離を通常動作時移動指令生成部2に対し
て指示し、指示された移動距離を移動するように通常動
作時移動指令生成部2が位置制御部3に移動指令を行っ
ている。倣い退避時移動距離格納部24が無い場合は、N
Cのパートプログラムの中にZ軸の相対移動距離の形で
記述し退避動作指示を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、レーザ加工機に
おいては、レーザ加工がいろいろな加工物にも使用され
るようになり、加工単価を安くするためにレーザ加工時
間を短縮する要望が高くなってきている。この要望を解
決するためには、余分な移動を極力なくすことが重要に
なってくる。
【0007】しかしながら、上記の従来のZ軸の倣い退
避動作のような一定の移動量の方式では、退避したZ軸
位置でX,Y軸の加工面上のどの位置に移動させても加
工ヘッドが被加工物に接触しないようにするためには、
被加工物の反り量を含めた移動量になる。このため、実
際に必要なZ軸の倣い退避位置よりかなり機械原点に近
い位置まで無駄に移動させることになる。図14は従来の
倣い退避動作の移動量が一定のときの加工ヘッドの移動
動作を表わした図である。28は機械原点、29は従来の加
工ヘッドの移動軌跡である。Fは被加工物27の板厚、G
は加工ヘッドと被加工物27との適正ギャップ量、Eは加
工前の被加工物27の最大反り量、Hは加工により熱など
の影響で被加工物がさらに反ると予測される最大反り量
である。Z軸の倣い退避動作への移行は各レーザ加工の
加工終了点に行われる。このため、加工ヘッドのZ軸位
置は、レーザ加工時の倣い動作により被加工物27と適正
ギャップ量を保った位置となる。したがって、Z軸の倣
い退避距離は、常に一定の(E+H)の値になる。
【0008】Bは予想される最適な倣い退避位置であ
る。Bの位置を越えた移動動作が無駄に移動した距離に
なる。このように、無駄に移動する距離の往復時間だけ
余分に加工時間が長くなってしまうという欠点があっ
た。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、倣い動作からの加工ヘッドを逃がす距離を一定では
なく、予想される最適な倣い退避位置にすることにより
加工時間を短くできるレーザ加工装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のレーザ加工機の制御装置は、加工ヘッドのZ
軸方向の機械原点からの位置を監視するZ軸位置監視部
と、前記加工ヘッドを倣い動作位置から退避するための
機械原点からの位置を格納するZ軸退避位置格納部と、
倣い動作終了時における前記Z軸位置監視部の機械原点
からの位置情報と前記Z軸退避位置格納部の位置情報と
をもとに退避距離を算出する倣い退避距離演算部とを備
、加工ヘッドのZ軸方向の機械原点からの被加工物の
下面の位置を基準位置として格納するZ軸加工基準位置
格納部と、被加工物の材質、板厚、大きさ、反り量の情
報を格納する被加工物情報格納部と、前記被加工物情報
格納部の情報をもとに前記Z軸加工基準位置格納部の位
置からのZ軸退避距離を算出するZ軸基準位置退避距離
演算部と、前記Z軸加工基準位置格納部の基準位置情報
と前記Z軸基準位置退避距離演算部より算出されたZ軸
退避距離とによりZ軸退避位置を算出するZ軸退避位置
自動演算部とを付加することにより、前記Z軸退避位置
格納部へ格納する位置情報を自動的に算出するように構
成したものである。
【0011】さらに、本発明のレーザ加工機の制御装置
は、前記Z軸位置監視部とZ軸退避位置格納部と倣い退
避距離生成部とに加えて、加工前の被加工物最大反り量
を測定するための被加工物反り量測定用移動指令生成部
と、前記被加工物反り量測定用移動指令生成部により
X,Y軸方向に移動させてZ軸倣い動作を行い前記Z軸
位置監視部により得られるZ軸方向の機械原点からの位
置で原点に一番近い位置を格納する加工前Z軸退避位置
格納部と、被加工物の材質、板厚、大きさの情報を格納
する被加工物情報格納部と、前記被加工物情報格納部の
情報をもとに加工による被加工物の最大反り量を算出す
る加工反り量演算部と、前記加工前Z軸退避位置格納部
の加工前退避位置情報と前記加工反り量演算部より算出
された加工による被加工物の最大反り量とによりZ軸退
避位置を算出するZ軸退避位置自動演算部とを付加する
ことにより、前記Z軸退避位置格納部へ格納する位置情
報を自動的に算出するように構成したものである
【0012】
【作用】発明は上記第1の構成により、Z軸基準位置
退避距離演算部は、被加工物情報格納部の材質、板厚、
大きさ、反り量の情報をもとに、被加工物の下面の基準
位置からのZ軸方向の退避距離を算出する。この退避距
離には、加工前の被加工物の最大反り量の他に、加工ヘ
ッドと被加工物とのギャップ、被加工物の板厚、加工に
ともなって発生する反り量も含まれている。Z軸退避位
置自動演算部は、Z軸加工基準位置格納部の基準位置情
報と、退避距離とをもとにZ軸退避位置情報を算出し、
Z軸退避位置格納部に格納する。倣い動作終了時、倣い
退避距離生成部は、Z軸位置監視部により得られる現在
のZ軸方向の機械原点からの位置情報と、Z軸退避位置
格納部の退避位置情報とをもとに退避距離を算出し、予
想される最適な倣い退避位置Bへ移動させる。このよう
に、加工ヘッドを逃がす距離を最適にすることにより加
工時間を短縮することが可能となる。
【0013】さらに、上記第の構成により、被加工物
反り量測定用移動指令生成部は、加工前の被加工物最大
反り量を測定するために、被加工物の最大に反っている
場所の倣い動作を可能とするX,Y軸の移動指令を生成
する。この被加工物反り量測定用移動指令生成部により
X,Y軸方向に移動させてZ軸倣い動作を行い、Z軸位
置監視部により得られるZ軸方向の機械原点からの位置
で原点に一番近い位置を加工前Z軸退避位置格納部に格
納する。被加工物情報格納部の被加工物の材質、板厚、
大きさの情報をもとに加工による被加工物の最大反り量
を算出して加工反り量演算部に格納する。Z軸退避位置
自動演算部は、加工前Z軸退避位置格納部の位置情報
と、加工反り量演算部で算出された加工による被加工物
の最大反り量とをもとにZ軸退避位置情報を算出し、Z
軸退避位置格納部に格納する
【0014】
【実施例】下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の各実施例に関連する
参考例におけるレーザ加工装置における位置制御の基本
構成図である。図1において、1〜11は従来例における
各部と同一機能を有するので、その詳細な説明は省略す
る。12は加工ヘッドのZ軸方向の機械原点からの位置を
監視するZ軸位置監視部、13は加工ヘッドを倣い動作位
置から退避するための位置を格納するZ軸退避位置格納
部、14は倣い動作終了時におけるZ軸位置監視部12の機
械原点からの位置情報とZ軸退避位置格納部13の位置情
報とをもとに退避距離を算出する倣い退避距離演算部で
ある。
【0015】上記構成において、作業者はまず被加工物
の加工前の最大反り量と加工による被加工物の最大反り
量とを考慮したZ軸退避位置情をZ軸退避位置格納部13
に格納しておく。倣い退避距離生成部14は、倣い動作終
了時に、Z軸位置監視部12による現在のZ軸方向の機械
原点からの位置とZ軸退避位置格納部13の退避位置情報
とをもとに退避距離を算出し、通常動作時移動指令生成
部2を介して加工ヘッドをZ軸退避位置へ移動させる。
このZ軸退避位置は、図5のZ軸方向の加工ヘッドの移
動軌跡を示す図において、予想される最適な倣い退避位
置Bに相当し、加工ヘッドは29に示される加工ヘッドの
移動軌跡に沿って矢印のように移動する。これにより、
図14に示した従来の移動軌跡29に比べて加工時間が短縮
されることがわかる。
【0016】図2は本発明の第の実施例のレーザ加工
装置における位置制御の基本構図である。図2におい
て、1〜14は第1の実施例における各部と同一機能を有
するので、その詳細な説明は省略する。15は加工ヘッド
のZ軸方向の機械原点からの被加工物の下面位置を基準
位置として格納するZ軸加工基準位置格納部、16は被加
工物の材質、板厚、大きさ、反り量の情報を格納する被
加工物情報格納部、17は被加工物情報格納部16の情報を
もとに被加工物の下面の基準位置からの加工ヘッドのZ
軸退避距離を算出するZ軸基準位置退避距離演算部、18
はZ軸加工基準位置格納部15の基準位置情報とZ軸基準
位置退避距離演算部17より算出されたZ軸退避距離とに
より機械原点からのZ軸退避位置を算出するZ軸退避位
置自動演算部である。
【0017】上記構成において、Z軸基準位置退避距離
演算部17は、被加工物情報格納部16の材質、板厚、大き
さ、反り量の情報をもとに、被加工物の下面の基準位置
からのZ軸方向の退避距離を算出する。この退避距離
は、加工前の被加工物の最大反り量の他に、加工ヘッド
と被加工物とのギャップ、被加工物の板厚、加工にとも
なって発生する反り量も含まれている。Z軸退避位置自
動演算部18は、Z軸加工基準位置格納部15の基準位置情
報と、Z軸基準位置退避距離演算部17で算出されたZ軸
退避距離とをもとに機械原点からのZ軸退避位置を算出
し、これをZ軸退避位置格納部13に格納する。以後の動
作は参考例と同じである。
【0018】図3は本発明の第の実施例のレーザ加工
装置における位置制御の基本構成図である。図3におい
て、1〜14は第1の実施例における各部と同一機能を有
するので、その詳細な説明は省略する。19は加工前の被
加工物最大反り量測定用移動指令生成部、20はこの被加
工物最大反り量測定用移動指令生成部19により加工ヘッ
ドをX,Y軸方向に移動させてZ軸倣い動作を行い、こ
のときZ軸位置監視部12により得られるZ軸方向の機械
原点からの位置で原点に一番近い位置を格納する加工前
Z軸退避位置格納部、21は被加工物の材質、板厚、大き
さの情報を格納する被加工物情報格納部、22はこの被加
工物情報格納部21の情報をもとに加工による被加工物の
最大反り量を算出する加工反り量演算部、23は加工前Z
軸退避位置格納部20の加工前退避位置情報と加工反り量
演算部22より算出された加工による被加工物の最大反り
量とにより機械原点からのZ軸退避位置を算出するZ軸
退避位置自動演算部である。
【0019】上記構成において、被加工物反り量測定用
移動指令生成部19は、加工前の被加工物最大反り量を測
定するために、被加工物の最大に反っている場所の倣い
動作を可能とするX,Y軸の移動指令を生成する。この
被加工物反り量測定用移動指令生成部19により加工ヘッ
ドをX,Y軸方向に移動させてZ軸倣い動作を行う。こ
のとき、Z軸位置監視部12により得られるZ軸方向の機
械原点からの位置で原点に一番近い位置を加工前Z軸退
避位置格納部20に格納する。一方、被加工物情報格納部
21の被加工物の材質、板厚、大きさの情報をもとに加工
による被加工物の最大反り量を算出して加工反り量演算
部22に格納する。Z軸退避位置自動演算部23は加工前Z
軸退避位置格納部20の位置情報と、加工反り量演算部22
で算出された加工による被加工物の最大反り量とをもと
に機械原点からのZ軸退避位置情報を算出し、Z軸退避
位置格納部13に格納する。以後の動作は参考例と同じで
ある。
【0020】図4は本発明の実施例に関連する参考例2
におけるレーザ加工装置における位置制御の基本構成図
である。図4において、1〜11は従来例における各部と
同一機能を有するので、その詳細な説明は省略する。ま
た、24は加工ヘッドの倣い動作から退避するための移動
距離を格納する倣い退避時移動距離格納部であり、従来
のものと同じである。25は加工ヘッドのZ軸方向の機械
原点からの指定位置到達を監視する位置調節可能なZ軸
指定位置到達監視部、26は倣い退避時移動距離格納部24
の退避距離での退避動作中にZ軸指定位置到達監視部25
よりの到達情報を認識して、倣い退避動作の打ち消しを
通常動作時移動指定生成器2を介して指示する倣い退避
動作打ち消し指示部である。
【0021】上記構成において、倣い退避時移動距離格
納部24は、通常動作時移動指令生成器2に対して従来例
と同様な倣い退避距離を指示する。そして、倣い動作打
ち消し指示部26は、倣い退避動作中にZ軸指定位置到達
監視部25より指定位置への到達情報を受け取ると、通常
動作時移動指令生成部2に対して倣い退避動作の打ち消
しを指示するとともに、残移動距離をキャンセルさせ
る。これにより、Z軸指定位置到達監視部25で指定され
た位置の範囲内に倣い退避動作が終了できる。
【0022】以下上記各実施例における具体例をさらに
詳細に説明する。図6は上記参考例において、Z軸退避
位置を教示できるようにした例を示す構成図である。図
6では、まずZ軸倣い退避位置教示用移動指令生成部31
を使用して、加工開始前に手動動作モードで加工ヘッド
を被加工物が一番反っている位置にX,Y軸を移動させ
る。さらに、Z軸倣い退避位置教示用移動指令生成部31
を使用して、手動モードでZ軸方向の加工による被加工
物の最大反り量を考慮した最適な倣い退避位置と思われ
る位置に移動させる。そして、Z軸位置監視部12から得
られる機械原点からの位置情報をZ軸退避位置格納部13
に格納する。これにより、Z軸退避位置格納部13への機
械原点からの位置情報の格納を簡単に実施できる。
【0023】図7は上記参考例においてZ軸退避位置を
教示できるようにした、さらに他の例を示す構成図であ
る。図7では、まず、レーザ加工により発生すると予想
される最大反り量を退避余裕距離格納部32に格納してお
く。そして、Z軸倣い退避位置教示用移動指令生成部31
を使用して、加工開始前に手動動作モードで加工ヘッド
を被加工物が一番反っている位置にX,Y軸を移動させ
る。このX,Y軸の位置上でZ軸の倣い動作を実行させ
る。この倣い動作開始によりZ軸は、加工ヘッドと被加
工物とのギャップがギャップ基準値9に設定されている
ギャップ位置になるように位置決めされる。この位置決
めされた加工ヘッドの機械原点からの位置はZ軸位置監
視部12に位置情報として作成される。Z軸退避位置演算
部33は、Z軸位置監視部12の位置情報と退避余裕距離格
納部32に格納されている距離とにより最適な倣い退避位
置を算出して、Z軸退避位置格納部13に格納する。
【0024】図8は上記第の実施例においてZ軸加工
基準位置を教示できるようにした例を示す構成図であ
る。ここでは、まず、Z軸加工基準位置教示用移動指令
生成部34を使用して、加工開始前に手動動作モードでZ
軸方向の被加工物の下面の基準位置に移動させる。そし
て、Z軸位置監視部12から得られる機械原点からの位置
情報をZ軸加工基準位置格納部15に格納する。
【0025】図9は上記第の実施例においてZ軸退避
位置の算出方法を説明する構成図である。被加工物情報
格納部16に格納されている材質、板厚、大きさ、最大反
り量の情報35〜38をもとに、Z軸基準位置退避距離演算
部17は、倣い動作条件知識ベース格納器43に格納されて
いる内部の知識ベースにしたがって、倣い動作用ギャッ
プ演算器39、加工による反り率抽出器40、被加工物の加
工反り量演算器41、退避距離演算器42を用いて、加工基
準位置からの退避距離を演算する。Z軸退避位置自動演
算部18は、Z軸加工基準位置格納部15に格納されている
加工基準位置情報とZ軸基準位置退避距離演算部17の退
避距離情報とにより最適な退避位置を算出し、Z軸退避
位置格納部13に格納する。
【0026】図10は上記第の実施例においてZ軸退避
位置の算出方法を説明する構成図である。被加工物情報
格納部21に格納されている材質、板厚、大きさの情報35
〜37をもとに、加工反り量演算部22は、倣い動作条件知
識ベース格納器44に格納されている内部の知識ベースに
したがって、加工による反り率抽出器40、被加工物の加
工反り量演算器41を用いて、加工によって発生すると予
想される最大反り量を演算する。Z軸退避位置自動演算
部23は、後に述べる操作によって格納された加工前Z軸
退避位置格納部20の位置情報と加工反り量演算部22の最
大反り量とにより最適な退避位置を算出し、Z軸退避位
置格納部13に格納する。
【0027】図11は上記第の実施例における加工前の
被加工物反り量測定のための加工ヘッド移動パターンの
一例を説明する斜視図である。図3の被加工物加工反り
量測定用移動指令生成部19により図11のような移動パタ
ーンが作成される。加工ヘッド30のZ軸の下方向移動
は、Z軸倣い動作の開始指示により行う、ギャップセン
サ11を用いてのZ軸のギャップ位置決め動作である。Z
軸倣い動作をさせながら移動軌跡29に示すようにX,Y
軸方向に移動させ、Z軸位置監視部12により得られるZ
軸方向の機械原点からの位置で原点に一番近いZ軸の位
置情報を測定し、加工前Z軸退避位置格納部20に格納す
る。そして、倣い動作を停止させて、もとのZ軸位置に
移動させて終了する。図11の場合は、被加工物27の外周
と対角線上をZ軸の倣い動作させて被加工物27の加工前
の最大反り量を決定している。
【0028】図12は上記参考例2における加工ヘッドと
Z軸指定位置到達監視部25との位置関係を説明するため
の斜視図である。Z軸指定位置到達監視部25は、Z軸方
向の機械原点に対して固定されているが、X,Y軸方向
に関しては加工ヘッド30の移動にともなって移動する。
加工ヘッドに治具が取り付けられており、加工ヘッドが
上下するとその治具も同様に上下する。Z軸指定位置到
達監視部25は、前記治具がある一定距離内に近づくとZ
軸指定位置到達指令を出す。したがって、最適なZ軸の
倣い退避位置に到達したときにZ軸指定位置到達指令が
出るように前記治具とZ軸とZ軸指定位置到達監視部25
との位置調節を行っている。Z軸の倣い退避動作に関し
ては、図4を用いて説明する。倣い退避時移動距離格納
部24には、従来と同様に一定の移動量が退避移動距離と
して格納されており、その一定移動量でZ軸方向に退避
動作を開始させる。倣い退避動作打ち消し指示部26は、
Z軸指定位置到達監視部25の指定位置到達情報を受け取
ると、通常動作時移動指令生成部2に対して倣い退避動
作の打ち消しを指示するとともに残移動距離をキャンセ
ルさせる。これにより、Z軸指定位置到達監視部25で指
定された位置の範囲内に倣い退避動作を終了できる。
【0029】以上の説明から明らかなように、本実施例
によるレーザ加工装置は、倣い動作から退避するとき
に、加工ヘッドをZ軸方向の機械原点に対して一定の最
適な退避位置に移動するようにしているため、加工ヘッ
ドと被加工物との衝突を防止する倣い退避動作において
往復で発生していた無駄な移動を無くすことができ、レ
ーザ加工時間の大幅な短縮が容易に実現できる点で優れ
た効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、倣い動作
から退避するために加工ヘッドをZ軸方向の機械原点に
対して一定の最適な退避位置に移動する際に、被加工物
の材質、板厚、大きさ、反り量を入力するだけで自動的
にZ軸退避位置を算出することが可能である。
【0031】また、被加工物反り量測定用移動指令生成
部を用いて被加工物が変わる毎に自動的に被加工物の最
大反り量を測定し、被加工物の加工反り量も考慮してZ
軸退避位置を決定する場合、被加工物の反りのバラツキ
が大きい薄板の場合は非常に有効である。また、被加工
物毎に反り量を測定するため、前述の最大反り量を毎回
設定しない場合よりは最適な退避位置に近い退避位置を
算出できる。しかし、被加工物の反り量を測定するた
め、全く加工されていないことが必要条件となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のレーザ加工装置における位置制御の基
本構成図
【図2】本発明の第の実施例のレーザ加工装置におけ
る位置制御の基本構成図
【図3】本発明の第の実施例のレーザ加工装置におけ
る位置制御の基本構成図
【図4】参考例2のレーザ加工装置における位置制御の
基本構成図
【図5】本発明のレーザ加工装置における加工ヘッドの
移動軌跡説明図
【図6】本発明の第1の実施例のレーザ加工装置におい
てZ軸退避位置を教示するようにした一例を示す構成図
【図7】参考例のレーザ加工装置においてZ軸退避位置
を倣い動作を使用して教示するようにした他の例を示す
構成図
【図8】本発明の第の実施例のレーザ加工装置におい
てZ軸加工基準位置を教示するようにした一例を示す構
成図
【図9】本発明の第の実施例のレーザ加工装置におい
てZ軸退避位置の算出方法を説明する構成図
【図10】本発明の第の実施例のレーザ加工装置にお
いてZ軸退避位置の算出方法を説明する構成図
【図11】本発明の第の実施例のレーザ加工装置にお
いて加工前の被加工物反り量測定のための加工ヘッド移
動パターンを説明するための斜視図
【図12】参考例2のレーザ加工装置において加工ヘッ
ドとZ軸指定位置到達監視部との位置関係を説明するた
めの斜視図
【図13】従来例のレーザ加工装置における位置制御の
基本構成図
【図14】従来例のレーザ加工装置における加工ヘッド
の移動軌跡説明図
【符号の説明】
A Z軸機械原点位置 B 最適な倣い退避位置 C 加工前倣い退避位置 D 加工基準位置 E 被加工物の加工前最大反り量 F 被加工物の板厚 G 倣いギャップ H 加工による最大反り量 1 通常動作時移動距離生成部 2 通常動作時移動指令生成部 3 位置制御部 4 モータ制御部 5 サーボドライバ 6 モータ 7 位置検出器 8 倣い動作時移動指令生成部 9 ギャップ基準値 10 ギャップ比較器 11 ギャップセンサ 12 Z軸位置監視部 13 Z軸退避位置格納部 14 倣い退避距離生成部 15 Z軸加工基準位置格納部 16 被加工物情報格納部 17 Z軸基準位置退避距離演算部 18 Z軸退避位置自動演算部 19 被加工物反り量測定用移動指令生成部 20 加工前Z軸退避位置格納部 21 被加工物情報格納部 22 加工反り量演算部 23 Z軸退避位置自動演算部 24 倣い退避時移動距離格納部 25 Z軸指定位置到達監視部 26 倣い退避動作打ち消し指示部 27 被加工物 28 機械原点 29 加工ヘッドの移動軌跡 30 加工ヘッド 31 Z軸倣い退避位置教示用移動距離生成部 32 退避余裕距離格納部 33 Z軸退避位置演算部 34 Z軸加工基準位置教示用移動距離生成部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器からのレーザ光を、レーザ
    光を集光するレンズを設けた加工ヘッドに入射させ前記
    加工ヘッドにより集光されたレーザ光の焦点と被加工物
    の位置関係を一定に保つ倣い動作のために、前記加工ヘ
    ッドのZ軸方向の移動を制御して加工するレーザ加工機
    の制御装置において、前記加工ヘッドのZ軸方向の機械
    原点からの位置を監視するZ軸位置監視部と、前記加工
    ヘッドを倣い動作位置から退避するための機械原点から
    の位置を格納するZ軸退避位置格納部と、倣い動作終了
    時における前記Z軸位置監視部の機械原点からの位置情
    報と前記Z軸退避位置格納部の位置情報とをもとに退避
    距離を算出する倣い退避距離生成部とを備え、加工ヘッ
    ドのZ軸方向の機械原点からの被加工物の下面の位置を
    基準位置として格納するZ軸加工基準位置格納部と、被
    加工物の材質、板厚、大きさ、反り量の情報を格納する
    被加工物情報格納部と、前記被加工物情報格納部の情報
    をもとに前記Z軸加工基準位置格納部の位置からのZ軸
    退避距離を算出するZ軸基準位置退避距離演算部と、前
    記Z軸加工基準位置格納部の基準位置情報と前記Z軸基
    準位置退避距離演算部より算出されたZ軸退避距離とに
    よりZ軸退避位置を算出するZ軸退避位置自動演算部と
    を設け、倣い動作から退避するための機械原点からの位
    置を自動的に算出するレーザ加工機の制御装置。
  2. 【請求項2】 レーザ発振器からのレーザ光を、レーザ
    光を集光するレンズを設けた加工ヘッドに入射させ前記
    加工ヘッドにより集光されたレーザ光の焦点と被加工物
    の位置関係を一定に保つ倣い動作のために、前記加工ヘ
    ッドのZ軸方向の移動を制御して加工するレーザ加工機
    の制御装置において、前記加工ヘッドのZ軸方向の機械
    原点からの位置を監視するZ軸位置監視部と、前記加工
    ヘッドを倣い動作位置から退避するための機械原点から
    の位置を格納するZ軸退避位置格納部と、倣い動作終了
    時における前記Z軸位置監視部の機械原点からの位置情
    報と前記Z軸退避位置格納部の位置情報とをもとに退避
    距離を算出する倣い退避距離生成部とを備え、加工前の
    被加工物最大反り量を測定するための被加工物反り量測
    定用移動指令生成部と、Z軸倣い動作を行いながら前記
    被加工物反り量測定用移動指令生成部によりX,Y軸方
    向に移動させて前記Z軸位置監視部により得られるZ軸
    方向の機械原点からの位置で原点に一番近い位置を格納
    する加工前Z軸退避位置格納部と、被加工物の材質、板
    厚、大きさの情報を格納する被加工物情報格納部と、前
    記被加工物情報格納部の情報をもとに加工による被加工
    物の最大反り量を算出する加工反り量演算部と、前記加
    工前Z軸退避位置格納部の加工前退避位置情報と前記加
    工反り量演算部より算出された加工による被加工物の最
    大反り量とによりZ軸退避位置を算出するZ軸退避位置
    自動演算部とを設け、加工前に被加工物の倣い動作を行
    って加工中の倣い動作から退避するための機械原点から
    の位置を自動的に算出するレーザ加工機の制御装置。
JP05145293A 1993-06-17 1993-06-17 レーザ加工機の制御装置 Expired - Fee Related JP3088218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05145293A JP3088218B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 レーザ加工機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05145293A JP3088218B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 レーザ加工機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0716773A JPH0716773A (ja) 1995-01-20
JP3088218B2 true JP3088218B2 (ja) 2000-09-18

Family

ID=15381797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05145293A Expired - Fee Related JP3088218B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 レーザ加工機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3088218B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5166589B1 (ja) * 2011-10-21 2013-03-21 ファナック株式会社 加工ヘッドのアプローチ動作を制御するレーザ加工用制御装置
JP6869910B2 (ja) * 2018-02-09 2021-05-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 アームレスト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0716773A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3916260B2 (ja) 加工処理装置
KR970010889B1 (ko) 레이저가공기 및 레이저가공기의 초점설정방법
US20100145499A1 (en) Method for processing workpiece in tool machine and behavior measurement device
US5715375A (en) Robot control system for executing multi-layer welding
JPS61123493A (ja) レ−ザ加工装置
JP2004164328A (ja) 一人camシステムおよび一人camプログラム
WO2014196066A1 (ja) 数値制御装置
JP2000198047A (ja) 工作機械
JP3333681B2 (ja) 刃先位置計測装置
CN114769988A (zh) 一种焊接控制方法、系统、焊接设备及存储介质
JP3088218B2 (ja) レーザ加工機の制御装置
JP3547564B2 (ja) 数値制御装置および数値制御装置における工具長補正方法
JP3756793B2 (ja) 工作機械の熱変位補正装置
JP3424130B2 (ja) レーザ加工機
JP3093192B2 (ja) ワーク加工装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4236483B2 (ja) 工具摩耗補正機能を備えた工作機械
JP3051576B2 (ja) ワークの変形防止クランプ方法
JP3467965B2 (ja) レーザ加工装置
JPH10175085A (ja) 3次元レーザー加工機における倣い軸制御方法と装置
JP3868579B2 (ja) レーザ加工方法およびその装置
JP7405986B2 (ja) レーザ加工システム
JP7457108B2 (ja) 工具測定システム及び制御方法
WO2024111062A1 (ja) 制御装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
KR950014594B1 (ko) 디엔씨(dnc) 시스템의 다축에러 보상방법
JP3520631B2 (ja) レーザ加工機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees