JP3087596B2 - 電着塗装装置 - Google Patents
電着塗装装置Info
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Description
ものであり,特に品質の良い塗装を安価に実現すること
のできる電着塗装装置に関する。
電着槽91内に液状の電着材(塗料)92を貯留し,電
着材92に浸漬しながら被塗物81を移動させる。そし
て,電着槽91に設けた電極93を通過する際に,被塗
物81の表面に電着材92を電着させる。即ち,被塗物
81が電極93を通過する際に,開閉器953を作動さ
せ,電極93と被塗物81間に直流電源装置951から
電圧を印加し,電気泳動作用によって電着材92を被塗
物81に付着させる。
装置90においては,種類の異なる被塗物81を連続投
入して塗装する場合には,塗装品質にばらつきや不具合
を生じ,また電着材92の使用量や使用電力等に無駄が
生じるという問題がある。即ち,用いられる電極93の
面積等塗装条件は一定であるのに対し,被塗物81の種
類により面積,形状などが異なり,被塗物81の種類や
部位によって塗膜の膜厚が変化し,品質の良否が生じ
る。
ぎる場合(電極面積/被塗物面積,で定義される極比が
大きい場合)には,カチオン型電着塗装では発生ガスに
よるピンホール状の凹部やガスを内包した凸部などが発
生する。本発明は,かかる従来の問題点を鑑みてなされ
たものであり,多品種の被塗物が流れる場合において
も,均一で品質の良い塗膜を安価に形成することのでき
る電着塗装装置を提供しようとするものである。
電着槽と,被塗物を移動させる搬送手段と,被塗物の進
行方向に沿って上記電着槽内に配置された複数の電極
と,被塗物位置検出手段及び被塗物識別手段と,外部指
令に応じて上記各電極毎に個別に電圧を印加することの
できる電源装置と,上記被塗物位置検出手段及び被塗物
識別手段から被塗物の位置情報及び識別情報を受け,上
記電源装置に対して各電極に対する通電タイミング等の
通電指令を発する制御装置とを有する電着塗装装置であ
って,上記複数の電極は,被塗物の進行方向に対して直
角方向に設けられた縦長形状の電極により構成し,かつ
これら電極の一部は,短尺の電極となして,上記電極槽
の上部と下部とに高低差を設けて配置してあることを特
徴とする電着塗装装置にある。
極が複数あり,かつ被塗物位置検出手段及び被塗物識別
手段が設けられており,制御装置は,上記被塗物位置検
出手段及び被塗物識別手段からの情報に基づいて,電源
装置に対して電極毎の通電指令を発することである。上
記電極には,棒状又は帯状の縦長電極があり,またこれ
らを混在させてもよい。また,複数の電極の中の一部
は,短尺の電極となして,上部と下部とに高低差を設け
て配置してある。
ルする場合には,被塗物の進行方向に対して直角方向に
立設した複数の縦長形状の電極を用いることが好まし
い。なぜならば,1本の縦長形状の電極は,少量の電着
材を上下の方向に沿って一様に電着させることができる
から,これを複数用いることによりきめ細かい塗膜の制
御が可能となるからである。また,電極1本が被塗物に
電着材を電着する範囲が狭いため,前後に位置する他の
被塗物に与える影響が少なく,被塗物を接近させて搬送
できる。
る方法により平均塗膜形成時間が上下位置で異なるよう
に制御可能に配置する。塗膜形成時間を上下位置によっ
て制御可能としたことにより,高さの異なる被塗物に対
応が可能となるからである。また,電極を同じ高さに平
均的に配置すると,通常は被塗物の中央部における塗膜
の厚さが,他の部位に比べて大きくなり易いが,上記方
法によってこれを均一化するなどの制御が可能となるか
らである。
物に光を照射して位置を検知する光学式の位置センサ
や,コンベアのチェーンリンク数をカウントする機械式
の位置センサなど各種のものがある。また,被塗物識別
手段には,例えば,被塗物の形状や大きさを光学的にパ
ターン認識するものや,被塗物に貼付されたバーコード
情報により製品の仕様を識別するものなどがある。
置検出手段が設けられているから,制御装置は被塗物位
置検出手段から得られる情報と被塗物の搬送手段の速度
とから,どのような時刻に被塗物が電極位置に到着する
か等の情報を予め知ることができる。また,制御装置
は,被塗物識別手段から例えば被塗物の形状,面積,材
質などの情報を得ることができる。
手段と被塗物識別手段とから,各被塗物が各電極をどの
ようなタイミングでどれだけの所要時間で通過するかを
知ることができるから,各電極に対する通電開始時間と
通電時間の長さとを制御して被塗物毎に塗膜の膜厚を所
望のものに随時制御することが可能である。
要求仕様に対応した塗膜の形成が可能となる。それ故,
被塗物によって塗膜過剰になることがなく,電着材や電
力を過度に消費することがない。そして,前記のよう
に,電極の上下方向の配列を変え,通電時間を制御して
塗膜の膜厚を上下方向に変化させることができる。
動タイミングと作動時間とを調整することにより,被塗
物の進行方向に対して膜厚を制御することも可能であ
る。上記のように,本発明によれば,多品種の被塗物が
連続して投入される場合においても,均一で品質の良い
塗膜を安価に形成することのできる電着塗装装置を提供
することができる。
0を収容する電着槽11と,被塗物81を移動させる搬
送手段12と,被塗物81の進行方向に沿って電着槽1
1内に配置された複数の電極13,14と,被塗物81
の進行方向における電極13,14の前方に設けられた
被塗物位置検出手段21及び被塗物識別手段22と,外
部指令に応じて電極13,14毎に別個に電圧を印加す
ることのできる電源装置25と,電源装置25に対して
通電指令を発する制御装置30とを有する電着塗装装置
1である。
電極13と,棒状の一対のサブ電極14とからなる。搬
送手段12は,被塗物81を吊下するハンガー121を
一定の速度で移動させるコンベア装置である。電源装置
25は,ダイオードを用いた直流電源26と,電極1
3,14別の給電線281〜283を形成する分電盤2
7と,給電線281〜283を別個に開閉することので
きる開閉器盤29とを有する。
のハンガー121を移動させるチェーンリンクを近接ス
イッチで検知して被塗物81の位置を検出する機械式の
センサである。また,被塗物識別手段22は,被塗物8
1の通過による光電管への光の断続によって被塗物81
の形状を識別する光学式のセンサである。図1におい
て,符号19は電着材40のレシーブ槽である。また,
被塗物81の形状に対応した電極13,14に対する通
電スケジュールが定められており,制御装置30には被
塗物81の形状に対応した開閉器の制御プログラムが予
め内蔵されている。
情報に基づいて対応する制御プログラムを所定の起動タ
イミングにより起動させる。そして,この起動タイミン
グは,被塗物位置検出手段21の位置検出情報とコンベ
アの速度とに基づいて決定する。即ち,制御装置30
は,被塗物81が電極13,14を通過するタイミング
に合わせて,メイン電極13とサブ電極14とを所定の
時間だけ通電させる。メイン電極13は,比較的長い塗
膜形成時間の制御に用いるものであり,サブ電極14
は,比較的短い塗膜形成時間の制御に用いるものであ
る。
により被塗物81の形状に合わせて電極13,14を通
電させるから,被塗物81に対して過不足なく塗膜が形
成される。それ故,電着材40が過剰に消費されること
もなく,電力の利用も極めて効率的である。また,多品
種の被塗物が連続して投入される場合においても,均一
で品質の良い塗膜を安価に形成することのできる電着塗
装装置1を提供することができる。
を長短2種類の縦長形状とすることもできる。そして,
短尺の電極16は,電着槽11の上部と下部とに高低差
を設けて配置し,中央部に電極作用が及ばないように配
置されている。かかる縦長の電極15,16を用いるこ
とにより,上記図1の場合よりもきめの細かい塗膜の制
御が可能となる。
えば,図3に示すように,メイン電極13(同図
(a))と本例の長尺電極15(同図(b))とを同じ
高さとし,横幅(被塗物81の進行方向の寸法)w1 ,
w2 をそれぞれ1000mmと60mmであったとす
る。そして,被塗物81の搬送速度が2m/minであ
るとする。すると,メイン電極13に通電する場合と,
通電しない場合とによって,被塗物81に対する塗膜形
成時間は30秒間増加又は減少する。
位で塗膜形成時間を増減することができる。従って,縦
長形状の電極15を用いる本例の電着塗装装置1はより
細かい塗膜制御が可能となる。また,電極15の1本が
被塗物に電着材を電着する範囲が狭いため前後に位置す
る他の被塗物に与える影響が少なく,被塗物を接近して
搬送できる。また,短尺の電極16は,中央部にかから
ないように配置されており,電極16は中央部に塗膜を
形成しないから,被塗物81の中央部の塗膜が他部に比
べて厚くなることを防止することができる。
1,172を上下方向に位置をずらして配置し,上部の
短尺電極171と下部の短尺電極172の通電を別個に
制御するように構成することもできる。これにより,被
塗物81の上部又は下部の一方の膜厚が他部よりも厚く
なるようすることができる。
説明図。
図。
搬送手段,13,14...電極,21...被塗物位
置検出手段,22...被塗物識別手段,25...電
源装置,30...制御装置,81...被塗物,
Claims (1)
- 【請求項1】 液状の電着材を収容する電着槽と,被塗
物を移動させる搬送手段と,被塗物の進行方向に沿って
上記電着槽内に配置された複数の電極と,被塗物位置検
出手段及び被塗物識別手段と,外部指令に応じて上記各
電極毎に個別に電圧を印加することのできる電源装置
と,上記被塗物位置検出手段及び被塗物識別手段から被
塗物の位置情報及び識別情報を受け,上記電源装置に対
して各電極に対する通電タイミング等の通電指令を発す
る制御装置とを有する電着塗装装置であって,上記複数の電極は,被塗物の進行方向に対して直角方向
に設けられた縦長形状の電極により構成し, かつこれら電極の一部は,短尺の電極となして,上記電
極槽の上部と下部とに高低差を設けて配置してある こと
を特徴とする電着塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07031361A JP3087596B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 電着塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07031361A JP3087596B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 電着塗装装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08199398A JPH08199398A (ja) | 1996-08-06 |
JP3087596B2 true JP3087596B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=12329109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07031361A Expired - Lifetime JP3087596B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 電着塗装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3087596B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059527A (ja) | 2008-09-08 | 2010-03-18 | Toyota Motor Corp | 電着塗装モニタリング装置とその方法および電着塗装物の製造方法 |
JP5708471B2 (ja) * | 2011-12-20 | 2015-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 電着塗装システム |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP07031361A patent/JP3087596B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08199398A (ja) | 1996-08-06 |
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