JP3087145B2 - 繊維状カルボキシアルキルセルロースの製造方法 - Google Patents

繊維状カルボキシアルキルセルロースの製造方法

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JP3087145B2 JP04039776A JP3977692A JP3087145B2 JP 3087145 B2 JP3087145 B2 JP 3087145B2 JP 04039776 A JP04039776 A JP 04039776A JP 3977692 A JP3977692 A JP 3977692A JP 3087145 B2 JP3087145 B2 JP 3087145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然セルロースあるい
は再生セルロースよりなる繊維状セルロースの繊維長さ
を保ちながら繊維状カルボキシアルキルセルロースを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、天然セルロースあるいは再生
セルロースの繊維長さや状態を保ちながらカルボキシメ
チル化する方法としては、例えば、特開昭56−154
58号、特開昭57−153001号(特公昭60−1
5641号)、特開昭60−60101号(特公昭63
−55521号)、特開昭60−139899号があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカルボキシアルキルセルロースの製法にあっ
ては、反応機の中心部から円周部に、あるいはその逆方
向に反応液を循環しているため、ロール状に整形あるい
は保形された物は、均一にカルボキシアルキルエーテル
化されるが、不定形状であるバルク状のリンターパル
プ、コットン、再生セルロース等の場合は、反応溶液が
均一に流れないため反応溶液がまんべんなくセルロース
と接することができず、得られる繊維状カルボキシアル
キルセルロースの溶解性および吸水性等にバラツキを生
ずるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたものである。すなわ
ち、本発明の繊維状カルボキシアルキルセルロースの製
造方法は、セルロースとカルボキシアルキル化エーテル
化剤を、水性アルカリ性媒体中で反応させることによ
り、溶解性カルボキシアルキルセルロースを製造するに
あたり、繊維状、カット状または綿状セルロースのアル
カリ化およびエーテル化反応工程において、多孔部を上
下に備えた筒を内部に有する密閉容器を使用し、容器外
より薬液を容器内に導入し、薬液を前記筒の上部より下
部へまたは下部より上部へ通過させた後に容器外へ流出
させる液循環系を用い、前記繊維状、カット状または綿
状セルロースを筒内に充填し、薬液を圧入循環して反応
を行ない、反応後、減圧濾過方法あるいは圧縮減圧濾過
方法により脱液することを特徴とする。
【0005】このように、多孔部を上下に備えた筒を内
部に有する密閉容器を使用し、容器外より薬液を容器内
に導入し、薬液を筒の上部より下部へ、または下部より
上部へ圧送循環させることにより、均一性が大きく向上
しバラツキがなくなる。これは、反応薬液がセルロース
充填層を通過する速度が筒内のどの場所でも一定で変わ
らないこと、および上から下への流れやその逆の流れも
同一流速で行なえること等によって、薬液が均一に流れ
てセルロースにまんべんなく接して反応するからであ
る。
【0006】また、筒の下部を減圧にすれば、反応薬液
の吸引脱液が可能であり、それに加えて上部を押せば、
圧縮吸引脱液も可能である。さらに、同一容器で、精
製、乾燥も可能である。なお、筒の多孔部は、多数の孔
を有するパンチングメタル板や金網スクリーンで構成す
ることができる。その際、多孔部の孔の大きさは用いる
セルロースによって異なるが、通常は0.5〜3mmま
たは80〜10メッシュが好ましい。
【0007】本発明のアルカリ化に使用するアルカリ化
剤としては、NaOH、KOH、LiOHがあげられ、
中でもNaOHが好ましい。アルカリ化剤の使用量は、
カルボキシエーテル置換度(DS)によるが、用いるエ
ーテル化剤に対し、0.03〜0.5モル/モル過剰量
用いるのが好ましい。(なお、この場合の過剰量とは、
アルカリ化剤のモル数からエーテル化剤のモル数の2倍
を差引いた値である。)本発明に使用するエーテル化剤
としては、α−ハロゲノ酢酸またはその塩があげられ、
中でもモノクロル酢酸(MCA)またはその塩が好まし
い。また、これらの混合品でも良い。使用量は、必要と
するDSによる。DSは3.0まで可能であるが、通常
は0.1〜1.2、好ましくは0.1〜0.9である。
DSが0.1未満では吸水能力が劣る。1.2を超える
と、塩の生成が多くなり、薬液の循環が悪くなるととも
に、得られた繊維状カルボキシアルキルセルロースを用
いてなる紙、不織布の感触が硬くなり、強度が低くなる
傾向にある。
【0008】本発明に使用するセルロースは、ウッドパ
ルプ、バルク状リンターパルプ、麻パルプ、コットン、
麻セルロース、長繊維状再生セルロース、長さ2mm以
上のカット再生セルロース等、パンチングメタル板や金
網スクリーン等の多孔部に目詰りを生じない状態の物で
あれば、いずれでも良い。
【0009】薬液は薬剤と反応溶媒とからなるが、反応
溶媒の組成は、2−プロパノール(イソプロパノール、
IPA)90〜50%(重量%、以下同様)、メタノー
ル5〜25%および水5〜30%が好ましい。より好ま
しくは、IPA88〜60%、メタノール8〜18%お
よび水15〜25%である。エーテル化剤の有効利用率
の面からは、メタノールと水の組成が少ない方が良い
が、少なすぎると均一性面に影響が出てくる。すなわ
ち、メタノールは、エーテル化剤の有効利用率面では負
の因子であるが、アルカリセルロースの均一生成面では
大きな効果がある。
【0010】反応溶媒の総容量(リットル)は、セルロ
ース重量(kg)の5〜50倍量が好ましく、より好ま
しくは10〜30倍量である。5倍量未満では、液量が
不定気味になる。50倍量を超えると、エーテル化剤の
有効利用率や反応時間で不利になる。
【0011】本発明方法においては、セルロースが繊維
状を保つように、カルボキシアルキルエーテル化は特殊
な装置を用いて行なわれる。すなわち、多数の孔を有す
るパンチングメタル板や金網スクリーン等の多孔部を上
下に備えた筒を内部に有する密閉容器を用いる。この筒
内に前記不定形繊維状セルロースを充填し、前記反応溶
媒にアルカリを混合した薬液を外部より容器内部へ導入
し、筒の下部から上部に、または上部より下部に圧送循
環させ、アルカリセルロースを生成する。その後、薬液
にエーテル化剤を添加し、同じく圧送循環させながら昇
温し、60〜80℃の温度で1〜5時間エーテル化す
る。若干冷却後、容器外に薬液を流出させ、さらに下部
の減圧設備を運転して、減圧濾過あるいは圧縮減圧濾過
で反応薬液を脱液する。この様な方法によって、繊維長
が種々異なるセルロースもその長さや形状を保ったま
ま、工業的に有利にカルボキシアルキルエーテル化する
ことができる。
【0012】このようにして得られた繊維状カルボキシ
アルキルセルロースを用いて、乾式抄紙方法、乾式不織
方法等により、水溶性紙、水解性紙、吸水性紙、水溶性
不織布、水解性不織布、吸水性不織布、水溶性シート、
水解性シート、吸水性シート等を容易に製造することが
でき、さらに、これらを用いた種々の製品を得ることが
できる。
【0013】以下、図示の一例に基づき本発明の方法を
詳述する。図1は、本発明の方法を実施するための装置
の一例を示す断面図的説明図である。
【0014】図において、円筒型密閉容器1の内部に円
筒2が嵌合されている。この円筒2は、その上下部に、
多数の孔を有するパンチングメタル板や金網スクリーン
で構成された多孔部3を備えている。この上下の多孔部
3,3はほぼ同面積である。容器1の下部には、薬液の
導入管4が設けられている。また、容器1の上部には、
薬液の流出管5が設けられており、この流出管5は薬液
槽6に連結している。薬液槽6では、反応溶媒成分とし
てのIPA、メタノールおよび水、アルカリ化剤として
のNaOH、ならびにエーテル化剤としてのMCAを投
入し、エーテル化反応処理薬液が調製される。
【0015】調製された薬液は、循環ポンプ7およびバ
ルブ8を経て導入管4より密閉容器1内へ圧入される。
密閉容器1内へ圧入された薬液は、円筒2の下部の多孔
部3を通って円筒2内へ入り、円筒2内に充填されたセ
ルロースを処理して上部の多孔部3より上方へ抜ける。
その後に、流出管5よりバルブ9を経て薬液槽6へ還送
される。このように、本発明の方法を実施するための装
置は液循環系に構成されている。
【0016】装置の稼動に際しては、まず円筒2を密閉
容器1より外し、この円筒2内に処理する繊維状、カッ
ト状または綿状セルロースを充填した後に、これを密閉
容器1内へ装着する。次に、薬液槽6に前記の組成に調
製された反応溶媒を仕込み、これにNaOHを添加し、
水性アルカリ性媒体を調製する。これを密閉容器1に循
環することにより、セルロースがアルカリと反応してア
ルカリセルロースを生成する。アルカリセルロースの生
成は周知の通りの広範囲の温度範囲で起こるが、10〜
50℃が適当である。
【0017】次に、MCA溶解槽10において、MCA
を前記反応溶媒に溶解し、この溶液を薬液槽6に滴下
し、若干の均一化循環を実施した後に、加温兼冷却パイ
プ11を通る蒸気により加熱昇温して50〜80℃でエ
ーテル化する。エーテル化時間は、通常30〜240分
程度であり、好ましくは30〜120分である。エーテ
ル化終了後は薬液の圧送を停止し、バルブ12,8を閉
じてバルブ13を開放し、ポンプ7を用いて密閉容器1
内の薬液を脱液する。さらに、減圧ポンプ14を運転す
るとともに、圧縮装置15を運転して上部の多孔部3を
押し下げてセルロースを圧縮し、反応薬液の脱液を行な
う。薬液は、バルブ16を通って、コンデンサ17で凝
縮し、受槽18へ落下する。回収された反応薬液は、図
示しない回収薬液処理装置に移送される。
【0018】中和、洗浄は、メタノール50〜95%水
溶液を反応時と同じく圧送循環させて行なう。過剰およ
び未反応のNaOHは、酢酸、塩酸等を用いて中和する
が、酢酸の方が好ましい。中和程度は、循環メタノール
水中のアルカリ度をチェックすることにより知ることが
できる。中和後の洗浄については、単一濃度一回洗浄を
行なうか、複数濃度で多数回洗浄するかは、求める脱塩
率や乾燥速度に関係してくるが、洗浄メタノール水調製
槽の数を増加させれば循環−脱液−循環等により容易に
行なえる。洗浄は、1回目をメタノール60〜75%水
で行ない、2回目をメタノール80〜90%水で行なう
2回洗浄が、脱塩、乾燥の点から好ましい。
【0019】洗浄液を脱液した後に、熱風入口19から
取入れた加熱空気を密閉容器1内を通過させることによ
り繊維状カルボキシアルキルセルロースを乾燥させる。
乾燥に用いた加熱空気は熱風出口20を通って排出され
る。
【0020】
【実施例】実施例1 円筒2に20mmカットレーヨン5kgを充填し、IP
A60%、メタノール20%および水20%の混合溶媒
73リットルに、NaOH2.4kgを溶解させた薬液
を30分循環させた。次に、MCA2.7kgを混合溶
媒に溶解した溶液4.5kgを、薬液槽6に20分かけ
て滴下した。5分間均一化循環した後、薬液槽6を65
℃に昇温して2時間エーテル化した。エーテル化終了
後、バルブを脱液に切替えて、反応薬液を薬液槽6に戻
し、次に75%メタノール水溶液を循環させた。循環メ
タノール水中のアルカリ度をチェックし、遊離のアルカ
リがなくなるまで、循環メタノール水に50%酢酸を滴
下した。反応薬液と同様に脱液し、熱風にて乾燥して繊
維状カルボキシメチルセルロースを得た。
【0021】実施例2 NaOH1.5kg、5mmカットレーヨン5kg、M
CA1.6kgを溶解した溶液2.7kgを用いた以外
は実施例1と同様とした。
【0022】実施例3 円筒2にバルク状リンターパルプ5kgを充填し、IP
A70%、メタノール18%および水12%の混合溶媒
66リットルを循環させながら、1分後に40%NaO
H溶液9kgを30分かけて薬液槽6に滴下した。次
に、MCA4.0kgを混合溶媒に溶解した溶液6.7
kgを30分かけて薬液槽6に滴下した。以降、実施例
1と同様に操作した。
【0023】比較例1 IPA60%、メタノール20%および水20%の混合
溶媒3リットルにNaOH57.2gを溶解したアルカ
リ液を、有効撹拌4リットル容量の一軸リボンブレンダ
ーに仕込み、5mmカットレーヨン200gを入れ、2
0rpmで撹拌しながら30分間アルカリ化を行なっ
た。次に、MCA62.4gを混合溶媒に溶解した溶液
180.8gを30分かけて滴下し、65℃に昇温して
120分エーテル化を行なった。エーテル化終了後、5
0%酢酸で中和した後、反応薬液を脱液し、75%メタ
ノール水3リットルで2回洗浄し、乾燥した。
【0024】比較例2 比較例1と同じ操作を二軸ニーダーにて実施した。
【0025】比較例3 図2に示す構造の密閉容器を用いて、アルキル化および
エーテル化を行なった。図2において、円筒型密閉容器
51の内部中央に、円周に多数の孔を有するパイプ52
が設けられている。また、容器51内にはパイプ52を
包囲する40スクリーンかご53が設置されており、
このスクリーンかご53の上下に遮蔽板54,54が設
けられている。反応薬液はパイプ52の孔から横方向に
放射状に噴出する。このスクリーンかご53内にポリノ
ジックレーヨンステーブル4kgを充填し、IPA70
%、メタノール16%および水14%の混合溶媒60リ
ットルを60℃に調整し、密閉容器51に循環した後、
薬液槽にNaOH1.6kgを投入し、溶解させた後3
0分間循環した。次に、MCA1.65kgを混合溶媒
に溶解した溶液2.8kgを30分かけて薬液槽に滴下
し、65℃で120分エーテル化を行なった。以降は、
脱液、洗浄、乾燥を行なった。
【0026】比較例4 比較例3と同じ構造の密閉容器を用いた。スクリーンか
ご53内にポリノジックレーヨンステーブル4kgを充
填し、80%エタノール水72リットルにMCA1.4
8kgとNaOH1.41kgを溶解したアルカリ性反
応薬液を循環させ、65℃で5時間反応させた。以後、
脱液、洗浄、乾燥を行なった。
【0027】実施例1〜3および比較例1〜4の結果を
表1に示す。
【0028】なお、表中のDS、MCA有効利用率およ
び溶解性については、次のようにして測定・評価した。
【0029】 DS 試料0.5gをルツボに精秤し、灰化した後にルツボご
とビーカーに入れ、ルツボが沈むまでイオン交換水を入
れた。これに1/10NのHSOを50ml添加し、1
0分間煮沸した。冷却した後に、フェノールフタレイン
を指示薬として用いて1/10NのKOHで滴定した。得ら
れた値より次式に従ってDSを求めた。式中、Sは1/10
N−KOHの滴定数(ml)、Bは空試験における1/10
N−KOHの滴定数(ml)、Fは1/10N−KOHの力
価である。
【数1】
【0030】 MCA有効利用率
【数2】
【0031】 溶解性 試料1.1gをイオン交換水200gに溶解し、次の基
準に従って評価した。 +++ : 完溶した。 ++ : 不溶膨潤繊維が散見された。 + : 不溶膨潤繊維が多数認められた。 − : 殆どが膨潤状繊維であった。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4 実施例2において得られた繊維状カルボキシメチルセル
ロースを用いて、乾式不織方法により、容易にシート状
にすることができた。得られた坪量72g/mのシー
トを3cm角に切断し、これを500mlのビーカーに
水500mlを入れた水面に静かに置いたところ、3秒
以内に透明に溶解した。
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、溶解性および吸
水性等にバラツキのない種々の長さの繊維状カルボキシ
アルキルセルロースが容易に得られる。従って、この繊
維状カルボキシアルキルセルロースを用いて、乾式不織
方法、乾式抄紙方法等により、水溶性不織布、水溶性
紙、水溶性シート等が容易に作れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の一例を示
す断面図的説明図である。
【図2】比較例の方法を実施するための装置を示す断面
図的説明図である。
【符号の説明】
1……円筒型密閉容器 2……円筒 3……多孔部 4……薬液の導入管 5……薬液の流出管 6……薬液槽 7……循環ポンプ 8……バルブ 9……バルブ 10……MCA溶解槽 11……加温兼冷却パイプ 12……バルブ 13……バルブ 14……減圧ポンプ 15……圧縮装置 16……バルブ 17……コンデンサ 18……受槽 19……熱風入口 20……熱風出口 51……円筒型密閉容器 52……パイプ 53……スクリーンかご 54……遮蔽板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 11/12 CA(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースとカルボキシアルキル化エー
    テル化剤を、水性アルカリ性媒体中で反応させることに
    より、溶解性カルボキシアルキルセルロースを製造する
    にあたり、繊維状、カット状または綿状セルロースのア
    ルカリ化およびエーテル化反応工程において、多孔部を
    上下に備えた筒を内部に有する密閉容器を使用し、容器
    外より薬液を容器内に導入し、薬液を前記筒の上部より
    下部へまたは下部より上部へ通過させた後に容器外へ流
    出させる液循環系を用い、前記繊維状、カット状または
    綿状セルロースを筒内に充填し、薬液を圧入循環して反
    応を行ない、反応後、減圧濾過方法あるいは圧縮減圧濾
    過方法により脱液することを特徴とする繊維状カルボキ
    シアルキルセルロースの製造方法。
  2. 【請求項2】 多孔部が、多数の孔を有するパンチング
    メタル板または金網スクリーンで構成されている請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 エーテル化が、モノクロル酢酸またはそ
    の塩によるカルボキシメチル化である請求項1または2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 セルロースが、ウッドパルプ、バルク状
    リンターパルプ、コットン、長繊維状再生セルロース、
    長さ2mm以上のカット再生セルロース、麻セルロー
    ス、麻パルプからなる群から選択される少なくとも1種
    である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 薬液が薬剤と反応溶媒とからなり、反応
    溶媒が2−プロパノールとメタノールと水の混合溶媒で
    ある請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応溶媒の組成が、2−プロパノール9
    0〜50重量%、メタノール5〜25重量%、水5〜3
    0重量%である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法で製造した繊維状カルボキシアルキルセルロースを用
    いてなる水溶性紙、水解性紙、吸水性紙、水溶性不織
    布、水解性不織布、吸水性不織布、水溶性シート、水解
    性シートおよび吸水性シートならびにそれらを用いた製
    品。
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