JP3087016U - 乳児用椅子 - Google Patents

乳児用椅子

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JP3087016U
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ベクヒ キム
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ベクヒ キム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳児を楽な姿勢で保護し,容易に運搬保管で
き,ふくよかな感触と安楽感を有する乳児用椅子を提供
する。 【解決手段】 乳児の背を斜めに支持する第1支持部1
36と,傾いた第1支持部の下側に水平に設けられ,乳
児の尻部を支持する第2支持部とを備137え,第1支
持部は下端が基部に対して所定傾斜角に設定及び解除で
きるよう角度調節部を有するヒンジ部120で連結され
ている。基部110は支持部から加わる荷重を底面に分
散させ,乳児用椅子を安定させる。第1及び第2支持部
に被せられるクッション部140は,ふくよかな感触を
提供し,また,椅子を構成する金属棒の弾性がクッショ
ン部に作用するので,特に乳児の体重が第1支持部を通
じてヒンジ部に分散させる作用をして,椅子自体が弾力
を有することになる利点がある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,乳児用の椅子に関し,特に乳児が楽な姿勢で座れる角度を設定でき ,携帯時には折り畳んで持ち運べる椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乳児は身体的に未熟であるため,座っていることができないので,保育時には 保育者が背負うか,頭をまっすぐに立てるように抱いてやる必要がある。一方, 睡眠時や日常の世話のために布団に寝かせることも頻繁に繰り返されるため,保 育者の動線は大きくなり,非常に疲労を伴うという問題があった。乳児の情緒の 安定と心身の健やかな発達には寝かせきりは好ましくなく,また保育者の健康に 対する配慮が不可欠であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は,このような問題点に鑑みてなされたもので,その目的とするところ は,乳児を楽な姿勢で随意に保育者近くに保護し得て,移動又は旅行時には折畳 式で容易に運搬や保管ができ,ふくよかな感触と安楽感を有する乳児用椅子を提 供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を達成するために本考案は,基部に対して所定傾斜角に設定及び 解除できるよう連結され,乳児の背を斜めに支持する第1支持部と,前記傾いた 第1支持部の下側に水平に設けられ,乳児の尻部を支持する第2支持部とを備え ,前記第1及び第2支持部に被られるクッション部と,前記クッション部の前方 に設けられ乳児の下体を取り囲んで保護する保護帯とを備えることを特徴とする 乳児用椅子を提供する。
【0005】 第1支持部下端に設けられたヒンジ部は,基部の両端間に位置するヒンジ棒と ,前記ヒンジ棒の両端に嵌合されるコイルスプリングと,前記ヒンジ棒の両端に 嵌合され,内部の前記コイルスプリングの弾性力によりハウジングに結合される 制御ピンを有するホルダと,前記ホルダを貫通するヒンジ棒の両端に結合され, 前記ハウジングのブッシュホール内で第1支持部と結合されるブッシュとからな ることにより,第1支持部の基部に対する傾斜角を設定及び解除することができ る。
【0006】 前記クッション部は,前記第1支持部及び前記第2支持部に被せられるカバ部 と,前記第1支持部を取り囲んで固定するように,前記カバ部の両側端に形成さ れたロック部と,前記カバ部の前面で乳児の下体を支持保護する保護帯と,前記 カバ部の一側入口に形成された固定帯と,前記カバ部の他側の入口の内部及び固 定帯の端部に形成された相互対応するロック部材とを備えることにより,ふくよ かな感触と安楽感を提供することができる。
【0007】 また,椅子を構成する金属棒の弾性がクッション部に作用するので,特に乳児 の体重が第1支持部を通じてヒンジ部に分散させる作用をして,椅子自体が弾力 を有することになる利点がある。さらに,前記第1支持部,第2支持部,基部は 金属材環棒からなることを特徴とするため軽量であり,構造も非常に簡単である ので,製作及び取扱いが簡便であり,必要に応じて折畳むことができるので移動 又は旅行時には容易に運搬や保管ができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下,添付図面に基づいて,本考案の好適な実施の一形態を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施の形態によるフレームとクッション部を示す分解斜視図, 図2は本考案の一実施の形態によるヒンジ部の分解斜視図,図3は前記ヒンジ部 の制御ピン部の断面図,図4はヒンジ部の断面図,図5は本考案の一実施の形態 による乳児用椅子のフレームの折畳状態を示す概略図,図6は本考案の一実施の 形態による乳児用椅子の正面図である。
【0009】 図1および図5に示すように,本考案の一実施の形態によるによる乳児用椅子 100において,底面に対して背もたれが所定の角度に傾くようにするフレーム は断面環状の金属棒からなる。
【0010】 前記フレームは,底面に接触し,上部から加わる荷重に耐える構造を有するよ うに所定の形態に折曲された基部110と,前記基部110に対して所定の傾斜 角を維持するか,又は前記基部110に対して平行状態を維持し得る第1支持部 136と,前記第1支持部136の中間部に取り付けられ,基部110に対して 平行状態を維持するが,携帯又は保管時には第1支持部に平行状態を維持する第 2支持部137とから構成される。
【0011】 前記基部110と第1支持部136はヒンジ部120により連結され,ヒンジ 部120の調整で第1支持部136の角度を調整することができる。
【0012】 前記フレームに被られるクッション部140は,汗をよく吸収し,静電気を発 生しにくく,洗濯が便利な綿素材を選択し,第1支持部136及び第2支持部1 37をカバーし得る大きさにシート面141が形成され,シート面141の背面 一側に第1挿合口143が,他側に第2挿合口144が形成され,第1挿合口と 第2挿合口との間には,第1支持部136を取り囲んで締結されるロック部材1 46が形成される。
【0013】 シート面141の中央部には,図6に示すように,乳児の下体を支持するため の保護帯147が形成され,この保護帯の一側はシート面141の側端に固定さ れ,他側はシート面に着脱自在に形成され,これにロック片148が取り付けら れる。
【0014】 第1支持部136には,第2支持部137の角度が変えられるように支持具1 39が取り付けられる。前記支持具139は,内側面に第2支持部137を第1 支持部に対して所定の角度に支持するための支持段139aが突設され,第2支 持部137の回転軸138が挿入される軸孔139bが穿設される。
【0015】 前記第1支持部136と基部110を連結するヒンジ部120は基部110の 両端間に位置するヒンジ棒121の両端に構成される。図2および図3に示すよ うに,前記ヒンジ棒121の両端には係止片122が設けられることにより,コ イルスプリング123がヒンジ棒121に係止される。前記コイルスプリング1 23が嵌合されたヒンジ棒121の両端にはホルダ124が結合され,最終にブ ッシュ128が結合される。
【0016】 前記ヒンジ棒121が挿入されるホルダ124の通孔125内には支持段12 6が形成される。したがって、ホルダ124を内側に引き寄せると,前記コイル スプリング123が支持段126と係止片122との間で圧縮される。ホルダ1 24の一側面に突出された制御ピン127は第1支持部136の角度を設定する 。前記ブッシュ128は基部110の両端に結合されたハウジング131のブッ シュホール132に挿入され,ヒンジ棒121の両端はブッシュに挿入されて固 定される。
【0017】 前記ハウジング131の内側面には,ホルダ124制御ピン127が弾力的に 挿入,分離されるピン孔133が形成され,外周面には,第1支持部136の動 きを案内する設定孔134がブッシュホール132に連通されるように形成され る。前記ハウジング131の設定孔134には,第2支持部137の両端にそれ ぞれ挿入された第1支持部136の端部が挿通され,ブッシュホール132に位 置するブッシュ128の固定溝128aに挿合される。
【0018】 前記第1支持部136と第2支持部137に被せられるクッション部140は ,一側の挿合口143に第1支持部136が挿合され,他側の第2挿合口144 に第2支持部137が挿合され,固定帯145が引っ張られて,その先端のロッ ク部材146が第2挿合口144の内面に形成されたロック部材に付着される。 そして,クッション部140の中央に形成されたロック片148が第1支持部1 36を取り囲んで固定し,保護帯147のロック部材149もクッション部14 0のロック部材と結合される。
【0019】 このように構成される乳児用椅子に乳児を座らせるためには,まずフレームの 第1支持部136及び第2支持部137をクッション部140の第1挿合口14 3と第2挿合口144に挿入し,ロック部材146を有する固定帯145の端部 を第2挿合口144内に挿入すると,その内面のロック部材と結合されるので, クッション部140のシート面141が展開状態となる。
【0020】 次いで,第1支持部136と基部110を連結するヒンジ部120のホルダ1 24を持ち内側に引き寄せると,通孔125の内部のコイルスプリング123が ヒンジ棒121の係止片122と通孔125の支持段126との間で圧縮されて 弾性力を有することになる。そして,内側に引き寄せられるホルダ124の制御 ピン127がハウジング131から分離される。
【0021】 前記制御ピン127がハウジング131のピン孔133から分離されると,第 1支持部136は自由な状態となって,ハウジング131のブッシュホール13 2を中心に回転可能とされるので,第1支持部136が下方から上方に移動でき る。
【0022】 前記第1支持部136を上方に移動させた後,内側に引き寄せたホルダ124 の制御ピン127をハウジング131のピン孔133と合わせると,ホルダの内 部で弾性力を保有したコイルスプリング123により,ホルダ124がハウジン グ131側に移動すると同時に制御ピン127がピン孔133に挿入されること により,第1支持部136が上側に位置した設定孔134を遮断する。これによ り第1支持部136は基部110に対して傾いた状態を持続的に維持する。
【0023】 このようにして,第1支持部136を底面に対して適当な角度に設定した後, 乳児をクッション部140のシート面141上に座らせる。すると,乳児の体重 によりシート面141が下側に押されて固定帯145のロック部材146が更に 結合され,乳児の下体を取り囲んでいる保護帯147のロック片148をクッシ ョン部140に結合すると,乳児は楽にクッション部140に座っていることに なる。
【0024】 このような乳児用椅子100を移動又は保管しようとする場合は,まずクッシ ョン部140の固定帯145を第2挿合口144から抜き出し,クッション部1 40の中央部両側のロック部材を分離した後,第1支持部136と第2支持部1 37をクッション部140から抜き出す。
【0025】 次いで,ホルダ124を内側に引き寄せてホルダの制御ピン127をハウジン グ131のピン孔133から分離すると,ロック状態が解除されるので,設定孔 134内で第1支持部136を下方に押し下げた後,引き寄せていたホルダ12 4を放すと,圧縮されていたコイルスプリングの弾性力によりホルダ124が移 動し,制御ピン127が再びピン孔133に挿入されて設定孔134を遮断する ことになる。
【0026】 このように下方に押し下げられた第1支持部136を基部110に平行な状態 に配置し,第1支持部136の支持具にかかっている第2支持部137を反対位 置に回転させると,第2支持部137も第1支持部136及び基部110と同じ 平行状態をなすので,全体の体積が減少して,保管及び移動が容易になる。
【0027】 以上,添付図面を参照しながら本考案にかかる乳児用椅子の好適な実施形態に ついて説明したが,本考案はかかる例に限定されない。当業者であれば,実用新 案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または 修正例に想到し得ることは明らかでありそれについても当然に本考案の技術的範 囲に属するものと了解される。
【0028】
【考案の効果】 以上,詳細に説明したように本考案によれば,乳児を家庭のソファーに楽に 座らせた状態で随意に保育者近くに保護し得て,移動又は旅行時には折畳式で容 易に運搬や保管ができ,ふくよかな感触と安楽感を有する乳児用椅子を提供する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態によるフレーム及びクッ
ション部の分解斜視図である。
【図2】本考案の一実施の形態によるヒンジ部の分解斜
視図である。
【図3】本考案の一実施の形態によるヒンジ部の制御ピ
ン部の断面図である。
【図4】本考案の一実施の形態によるヒンジ部の断面図
である。
【図5】本考案の一実施の形態による乳児用椅子のフレ
ームの折畳状態を示す概略図である。
【図6】本考案の一実施の形態による乳児用椅子の正面
図である。
【符号の説明】
100 乳児用椅子 110 基部 120 ヒンジ部 121 ヒンジ棒 122 係止片 123 コイルスプリング 124 ホルダ 125 通孔 126 支持段 127 制御ピン 128 ブッシュ 128a 固定溝 131 ハウジング 132 ブッシュホール 133 ピン溝 134 設定孔 136 第1支持部 137 第2支持部 138 回転軸 139 支持具 139a 支持段 139b 軸孔 140 クッション部 141 シート面 143 第1挿合口 144 第2挿合口 145 固定帯 146 ロック部材 147 保護帯 148 ロック片 149 ロック部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部に対して所定傾斜角に設定及び解除
    できるよう連結され,乳児の背を斜めに支持する第1支
    持部と,前記傾いた第1支持部の下側に水平に設けら
    れ,乳児の尻部を支持する第2支持部とを備え,前記第
    1及び第2支持部に被られるクッション部と,前記クッ
    ション部の前方に設けられ乳児の下体を取り囲んで保護
    する保護帯とを備えることを特徴とする乳児用椅子。
  2. 【請求項2】 前記第2支持部は前記第1支持部に結合
    された支持具に回転可能に結合され,前記支持具には前
    記第2支持部を水平状態に支持する支持段が内側に形成
    されることを特徴とする請求項1記載の乳児用椅子。
  3. 【請求項3】 前記第1支持部を所定傾斜角に設定及び
    解除するヒンジ部が前記基部の両端間に位置するヒンジ
    棒と,前記ヒンジ棒の両端に嵌合されるコイルスプリン
    グと,前記ヒンジ棒の両端に嵌合され,内部の前記コイ
    ルスプリングの弾性力によりハウジングに結合される制
    御ピンを有するホルダと,前記ホルダを貫通するヒンジ
    棒の両端に結合され,前記ハウジングのブッシュホール
    内で第1支持部と結合されるブッシュとからなることに
    より,第1支持部の傾斜角を制御することを特徴とする
    請求項1または2に記載の乳児用椅子。
  4. 【請求項4】 前記クッション部は,前記第1支持部及
    び前記第2支持部に被せられるカバ部と,前記第1支持
    部を取り囲んで固定するように,前記カバ部の両側端に
    形成されたロック部と,前記カバ部の前面で乳児の下体
    を支持保護する保護帯と,前記カバ部の一側入口に形成
    された固定帯と,前記カバ部の他側の入口の内部及び固
    定帯の端部に形成された相互対応するロック部材とを備
    えることを特徴とする請求項1または2に記載の乳児用
    椅子。
  5. 【請求項5】 前記第1支持部,第2支持部,基部は金
    属材環棒からなることを特徴とする請求項1または2に
    記載の乳児用椅子。
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