JP3086659B2 - ワークの位置決め装置 - Google Patents
ワークの位置決め装置Info
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Description
配置された多数のワーク保持部材に対して、ワーク供給
用の多数のモジュールを正確に位置決めしながらワーク
を供給するために用いられる位置決め装置に関するもの
であり、特に、めっき治具の多数のワーク保持用の爪に
対して、ワークを正確に位置決めしながら供給するに適
した位置決め装置に関するものである。
部材である爪を一定ピッチで配置したものであるが、め
っき治具は手作業により制作されるため、爪のピッチに
多少のばらつきがある。例えば、基準ピッチが50mmであ
っても実際には45〜55mm程度の範囲に爪のピッチがばら
つくことがある。このため、ワークの着脱を人手により
行う場合には特に問題はないが、ワークの取付けを自動
的に行う場合にはワークを爪に対して正しく位置決めす
ることができず、爪とワークが接触してワークの装着率
が低下し、また爪を変形させてしまう等の問題があっ
た。
の問題点を解決し、ワーク保持部材のピッチに多少のば
らつきがある場合にも、ワークをワーク保持部材に対し
て自動的に正しく供給することができる位置決め装置を
提供するためになされたものである。
めになされた本発明は、ワーク保持部材に供給されるワ
ークの位置決め装置であって、固定ベースに敷設された
レール上に間隔が固定された一対の駆動プレートと、該
駆動プレート間の前記レール上にワーク供給用の多数の
モジュールとをスライド自在に配置するとともに、各モ
ジュールに前記駆動プレート間に張設された移動ベルト
用のクランプと、固定ベース間に張設された固定ベルト
用のクランプとを搭載し、さらに固定ベース上に前記駆
動プレートを往復移動させる駆動機構と、前記駆動プレ
ートを片側に寄せたときに各モジュールを密着させるス
トッパとを設けたことを特徴とするものである。
態を示す。図1は本発明の装置の概略的な平面図であ
り、1は固定ベース、2、2は固定ベース上に敷設され
たレール、3はレール2、2上にスライド自在に配置さ
れたワーク供給用のモジュール、4は同じくレール2、
2上にスライド自在に配置された駆動プレートである。
この例では、中骨の両側に12本ずつの爪(ワーク保持部
材)を備えためっき治具5に対してワークを供給してい
る。なお、実際には図2に示すようにめっき治具5は爪
を上下方向としてホルダーに固定されているが、図1等
では爪の位置が分かりやすいように、片側の爪を横向き
として示した。また、図2に示されるように各モジュー
ル3の上面にはワーク供給用コンベヤ6およびワークス
トッパ7が搭載されているが、図1等ではこれらは省略
した。
ュール3は6枚であり、その両側に駆動プレート4、4
が配置されている。めっき治具5の爪が片側12本である
にもかかわらずワーク供給用のモジュール3を6枚とし
たのは、この例では爪のピッチが50mmでモジュール3の
幅が65mmであるため、各爪に対して1枚ずつのモジュー
ル3を配置することが物理的に不可能なためである。従
ってこの例では先ずめっき治具5の奇数本目の爪に対し
て各モジュール3を位置決めしてワークを供給し、その
後に偶数本目の爪に対して各モジュール3を位置決めし
てワークを供給する方法を採用している。しかし爪のピ
ッチがモジュール3の幅よりも大きい場合には、このよ
うな複雑な方法を取る必要はない。
8により連結されており、間隔は常に一定に固定されて
いる。図の右側の駆動プレート4の下面にはめねじ9が
固定されており、送りねじ10が螺合されている。この送
りねじ10は図示を略したサーボモータ等の駆動機構によ
り回転され、駆動プレート4、4を一定間隔に保ったま
ま左右にスライドさせることができる。11は端部が駆動
プレート4、4に固定された移動ベルト11であり、この
移動ベルト11も駆動プレート4、4と一体となって左右
にスライドされる。
ベルト12が設けられている。この固定ベルト12は固定ベ
ース1、1間に張設されたものであって、駆動プレート
4、4が動いたときにも一定位置を保つ。なお、13は固
定ベース1に取り付けられたストッパである。このスト
ッパ13の役割については後記する。
示すようなクランプ14が設けられている。このクランプ
14はソレノイド15がオフとされると実線で示すようにレ
バー16がクランプ用スプリング18の力で傾斜し、レバー
16の先端の駒17が移動ベルト11又は固定ベルト12を下側
からモジュール3との間に挟む。これによってモジュー
ル3を移動ベルト11又は固定ベルト12に対してクランプ
することができる。またソレノイド15がオンとされる
と、ソレノイド15の押圧によって二点鎖線のようにクラ
ンプが解除される。図3では1個のクランプ14のみが示
されているが、各モジュール3には移動ベルト11用のク
ランプ14aと固定ベルト12用のクランプ14bとの2個ず
つのクランプ14が設けられている。移動ベルト11用のク
ランプ14aと固定ベルト12用のクランプ14bとが同時に
クランプ状態となることはない。クランプ14の構造につ
いては様々な変形が可能であることはいうまでもない。
を説明するが、説明の便宜上、図7に示すようにモジュ
ール3に右から左に向かって1〜6の番号を付けてお
く。先ず各モジュール3のクランプ14a、14bを開放し
たうえ、図7に示すように送りねじ10により駆動プレー
ト4、4を右側に移動させる。その結果、6番目のモジ
ュール3は左側の駆動プレート4により押され、各モジ
ュール3は順次玉突き状に右側に移動される。しかし、
1番目のモジュール3はストッパ13に当たりそれよりも
右側には動けないため、最終的には図7に示すように6
枚のモジュール3及び左側の駆動プレート4が密着した
状態となる。これが原位置であり、この状態で待機して
いる。
持部材(爪)の位置を測定する。図4はこのための測定
装置の平面図であり、図5はその側面図である。これら
の図に示されるように、めっき治具5は両端部をホルダ
ー19により水平に支持され、その爪の位置をセンサ20、
20により測定される。センサ20、20はU字状のヘッド21
に爪を挟むように取り付けられており、このヘッド21を
ロータリーエンコーダを備えた送りねじ22によってめっ
き治具5と平行に走行させることにより、全部の爪の位
置を読み込む。センサ20、20は走行しながら各爪に付い
て図6に示すl 1 、l2 等の距離を読み込み、予め入力
されている爪の直径dを用いてL1= (l 1 +l2 +d)
/2等の式により各爪の中心位置を自動的に演算する。
このようにして演算された各爪の中心位置は、図6に示
すように基準点からの距離を示す位置データL1、L2・・
L12 として記憶される。このため、爪のピッチのばらつ
きは位置データとして取り込まれる。次の表1にこのよ
うにして得られた位置データの一例を示す。
準点から51mmの位置にある。そこで各モジュール3の移
動ベルト11用のクランプ14aを作動させ、固定ベルト12
用のクランプ14bを開放した状態で、駆動プレート4、
4を左方向に51mmだけ移動させ停止する。その結果、図
8のように1番目のモジュール3は1本目の爪の正面位
置で停止するので、1番目のモジュール3の移動ベルト
11用のクランプ14aを開放し、固定ベルト12用のクラン
プ14bを作動させる。この結果、1番目のモジュール3
は固定ベルト12に固定され、その後は駆動プレート4、
4とともに移動ベルト11が動かされても、一定位置を保
つこととなる。
置にあるが、既に基準点から51mmだけ全体が移動済みで
あるため、157 −51=106mm だけ駆動プレート4、4を
左方向に移動させ、停止する。その結果、図9のように
2番目のモジュール3は3本目の爪の正面位置で停止す
るので、3番目のモジュール3の移動ベルト11用のクラ
ンプ14aを開放し、固定ベルト12用のクランプ14bを作
動させる。この結果、3番目のモジュール3の位置も固
定される。なおこのとき1番目のモジュール3は固定ベ
ルト12にクランプされているため動かない。
mmの位置にあるので駆動プレート4、4を254 −157 =
97 mm だけ移動させて5本目の爪を位置決めし、同様の
動作を繰り返して図10のように1〜6番目の全てのモジ
ュール3が、めっき治具5の奇数本目の爪に対して正確
に位置決めされる。そこで、各モジュール3上のワーク
供給用コンベヤ6からめっき治具5の奇数本目の爪に対
して、自動的にワークを供給して取り付ける。
の位置決めを行う。この場合、前記と同様の動作を繰り
返してもよいが、全モジュール3を図7の原位置まで戻
すことは時間のロスである。このため、全モジュール3
の固定ベルト12に対するクランプを開放し、移動ベルト
11にクランプした状態としたうえ、次のような方法を取
る。
ついて隣接する既に位置決め済みの奇数本目の爪との間
隔を見ると、6本目の爪が45mm、10本目の爪が46mm、4
本目の爪が49mm、2本目の爪が52mm、8番目と12本目の
爪が53mmである。そこで駆動プレート4、4により全体
を45mm左側に移動させ、6本目の爪の正面位置で3番目
のモジュール3を停止させ、その位置で固定ベルト12に
クランプする。次に駆動プレート4、4により全体を1
mm左側に移動させると、最初の位置から45+1=46mm移
動したこととなり、10本目の爪の正面位置に5番目のモ
ジュール3が来ることとなる。そこで5番目のモジュー
ル3をクランプする。以下同様の動作を繰り返して、全
ての偶数本目の爪に対してモジュール3を位置決めした
うえ、前記と同様に自動的にワークを供給して取り付け
る。なお、このようにしてめっき治具5の片側の12本の
爪に対するワークの取付けが完了したら、めっき治具5
の上下を反転させたうえ、同様の動作を繰り返せばよ
い。
ワーク保持部材のピッチに多少のばらつきがある場合に
も、その位置を測定したうえでワーク保持部材に対して
ワーク供給用の多数のモジュールを位置決めすることが
できるから、ワークを自動的に正しく供給することがで
きる。このため、従来のようにワーク保持部材を変形さ
せてしまうおそれがない。また測定位置に対して自由に
位置決めができるので、ワーク保持部材のピッチの変化
に対応できる利点がある。なお、本発明は必ずしもめっ
き治具の爪に対するワークの供給装置に限定されるもの
ではなく、種々のワーク保持部材に対するワークの供給
に広く適用することができる。
る。
図である。
平面図である。
の平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ワーク保持部材に供給されるワークの位
置決め装置であって、固定ベースに敷設されたレール上
に間隔が固定された一対の駆動プレートと、該駆動プレ
ート間の前記レール上にワーク供給用の多数のモジュー
ルとをスライド自在に配置するとともに、各モジュール
に前記駆動プレート間に張設された移動ベルト用のクラ
ンプと、固定ベース間に張設された固定ベルト用のクラ
ンプとを搭載し、さらに固定ベース上に前記駆動プレー
トを往復移動させる駆動機構と、前記駆動プレートを片
側に寄せたときに各モジュールを密着させるストッパと
を設けたことを特徴とするワークの位置決め装置。 - 【請求項2】 駆動機構が、予め測定されたワーク保持
部材の位置データに応じて駆動プレートを移動させるも
のである請求項1に記載のワークの位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08286755A JP3086659B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ワークの位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08286755A JP3086659B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ワークの位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130893A JPH10130893A (ja) | 1998-05-19 |
JP3086659B2 true JP3086659B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17708631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08286755A Expired - Fee Related JP3086659B2 (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ワークの位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3086659B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108127463A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-08 | 杭州泰好和旺传动科技有限公司 | 一种智能自动化专机设备 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP08286755A patent/JP3086659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108127463A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-06-08 | 杭州泰好和旺传动科技有限公司 | 一种智能自动化专机设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10130893A (ja) | 1998-05-19 |
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