JP3086576B2 - 冷菓ミックスの加熱殺菌装置 - Google Patents

冷菓ミックスの加熱殺菌装置

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JP3086576B2
JP3086576B2 JP05312225A JP31222593A JP3086576B2 JP 3086576 B2 JP3086576 B2 JP 3086576B2 JP 05312225 A JP05312225 A JP 05312225A JP 31222593 A JP31222593 A JP 31222593A JP 3086576 B2 JP3086576 B2 JP 3086576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、アイスクリーム、シ
ェーク等の冷菓原料(ミックス)の加熱殺菌処理を行う
冷菓ミックスの加熱殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平3−191749号公報
(A23G9/30)には、予冷されているミックスタ
ンクから冷却シリンダ内に送り込まれた冷菓ミックス
を、冷却シリンダ内で回転するビーターにより撹拌する
ことにより泡と液が混在したシェーク状のソフトクリー
ムを製造し、生成したソフトクリームを取出レバーの操
作によって所定量取り出す冷菓製造装置が開示されてい
る。
【0003】係るソフトクリーム等の乳製品の販売に当
たり、余った冷菓ミックスを再利用する場合には、衛生
管理上営業終了時に+68℃の状態で30分維持する
(或いはそれと同等の殺菌処理)等の加熱殺菌処理を行
い、翌日の再利用までの間低温(+10℃以下)状態に
保管しなければならない。そのため、従来より低温加熱
殺菌装置と称される別個の装置を準備し、ミックスタン
ク内の残余ミックスを全て一旦取り出して係る低温加熱
殺菌及び冷却保存する方法が採られている。
【0004】この種低温加熱殺菌装置は、例えば出願人
が先に出願した特願平3−312562号に示す如く、
直接加熱及び冷却によるミックスの変質及び凍結を防止
するために、外槽とこの外槽内に間隔を存して収納した
内槽とから構成し、これら内外両槽間に水、若しくは食
塩水等のブラインを注入してそれら熱媒体を介して内槽
内の冷菓ミックスを加熱殺菌及び冷却保存する構成とさ
れている。また、内槽内の冷菓ミックスを万遍なく加熱
殺菌若しくは冷却し、或いは凍結を防ぐために、内槽内
には冷菓ミックスを撹拌する撹拌機が取り付けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外槽及
び内槽間に注入するべき熱媒体(水やブライン)の注入
量が少なかったり、蒸発或いは漏水等の要因によりその
水位が低下した場合、ヒーターからの熱が内槽内の冷菓
ミックスに有効に伝達されなくなり、殺菌増殖温度帯を
長時間かけて通過する事となり、殺菌不良が発生する問
題があった。
【0006】ここで、細菌増殖温度帯とは25℃〜45
℃で、芽胞菌等の耐熱性のある細菌はこの温度帯を時間
をかけて通過すればする程増殖し、食中毒の原因となる
ものである。本願発明は上述した問題に鑑みてなされた
もので、細菌増殖温度帯の通過時間が長くなった場合、
警報を発して極力食中毒の発生を防止することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための手段として、請求項1の発明は、断熱壁にて構成
された外槽と、該外槽内に間隔を存して収納保持され、
内部に処理ミックスを収容する内槽と、前記外槽及び内
槽間に注入された水又はブラインから成る熱媒体と、該
熱媒体を加熱するためのヒータと、前記熱媒体の温度を
直接若しくは間接的に検知する温度センサーと、該温度
センサーの出力に基づき前記ヒータの運転を制御する制
御装置とを具備した冷菓ミックスの加熱殺菌装置におい
て、加熱殺菌時、25℃〜45℃の細菌増殖温度帯の通
過時間が所定時間を越えたとき警報を発する警報手段を
具備する冷菓ミックスの加熱殺菌装置を提供するもので
ある。
【0008】また、請求項2の発明は、ミックスを貯蔵
保存するホッパーと、このホッパーより適宜供給される
ミックスを冷却撹拌し冷菓を製造する冷却シリンダと、
これらホッパー及び冷却シリンダを冷却する冷凍装置
と、ミックスの殺菌時に形成されて前記ホッパー及び冷
却シリンダを加熱するホットガス回路、或いはヒータ等
の加熱殺菌手段とを備える冷菓製造装置において、加熱
殺菌時、25℃〜45℃の細菌増殖温度帯の通過時間が
所定時間を越えたとき警報を発する警報手段を具備する
冷菓ミックスの加熱殺菌装置を提供するものである。
【0009】
【作用】本願発明の作用としては、ヒータの異常やガス
リーク等によって加熱能力や冷却不足が発生すると昇温
及び降温時間が長くなり、25℃〜45℃の細菌増殖温
度帯を長時間かけて通過する事となる。この場合、予め
設定されている所定時間以上の時間をかけて細菌増殖温
度帯を通過したか否かを判断し、所定時間以上かかって
いる時には警報手段にて警報を発する様に制御する。
【0010】
【実施例】次に、図面に基づき本願発明の実施例を説明
する。図1は請求項1の発明の冷菓ミックスの加熱殺菌
装置の実施例としての加熱殺菌及び冷却保存機能を具備
した低温加熱殺菌装置Pの制御装置Cの電気回路図、図
2は低温加熱殺菌装置Pの縦側断面図である。また、図
3は請求項2の発明の冷菓ミックスの加熱殺菌装置を具
備した冷菓製造装置Q、図4は冷菓製造装置Qの熱媒配
管経路構成説明図である。
【0011】まず請求項1の発明を説明すると、図2に
於いて、低温加熱殺菌装置Pの本体1は下部の機械室2
と、上部の外槽部3とより構成されている。機械室2内
には、コンプレッサ4と凝縮器5等から構成された冷却
装置が配設されており、機械室2内の上方位置には取付
金具6によって撹拌モーター7が垂直に固定されてい
る。
【0012】外槽部3は伝熱性の良い材料、例えばステ
ンレス等の鋼板で一体成形された上面開口の外槽8と、
外槽8の周囲を囲繞する断熱壁とから構成されている。
そして外槽8の側面周囲を被う断熱壁9aは発泡ポリウ
レタンにより形成され、一方外槽8の底面を被う断熱壁
9bはグラスウールより形成している。10は断熱壁9
a内に埋設され、外槽8の側面周囲に熱伝導的に接して
蛇行状に巻回配設された冷却器としての冷却パイプで、
この冷却パイプ10は前記冷却装置と配管接続されて周
知の冷凍サイクルを構成する。11は外槽8の底面に熱
伝導的に接して配設されたヒーターとしての加熱ヒータ
ーである。外槽8底部に対応する断熱壁9bは加熱ヒー
ター11を収納する空間を形成するように外槽8から離
間しており、その背後にグラスウールが位置し、これに
よって加熱ヒーター11からの熱が外槽8に良好に伝達
されるように構成している。
【0013】また、断熱壁9bの中央部分のグラスウー
ルは削除されて開口部13を形成している。そして、撹
拌モーター7の回転軸15の先端には永久磁石を具備し
た動力伝達用磁石盤16が取り付けられ、開口部13に
対応して配置されている。また、外槽8の底部上面中央
には撹拌モーター7の回転軸15と同一軸芯上に位置す
る支軸19が設けられ、この支軸19には動力伝達用磁
石盤16の永久磁石と磁気的に結合する永久磁石を有
し、動力伝達用磁石盤16が回転すると一緒に同期して
同方向に回転する撹拌機18が回転自在に支持される。
この撹拌機18は撹拌羽根を有し、回転して後述する内
槽と外槽8間に注入される熱媒体としての水またはブラ
インを撹拌するものである。
【0014】前記内槽23も同様のステンレス鋼板の一
体成形にて構成された上面開口の容器状を呈し、内部に
残余冷菓ミックスを所要量収容して、前記外槽8内に間
隔を存して収納保持されるものである。この内槽23の
底部上面中央にも支軸24が設けられ、この支軸24に
撹拌機25が回転自在に支持されて設けられている。支
軸24は内槽23が外槽8内の所定位置に収納された状
態で前記撹拌モーター7の回転軸15及び支軸19と同
一軸芯状に位置し、撹拌機25も永久磁石を有し、撹拌
機18の永久磁石と磁気的に結合し、結果的に前記動力
伝達用磁石盤16と磁気的に結合して動力伝達用磁石盤
16及び撹拌機18と一緒に同期して同方向に回転す
る。この撹拌機25には上方に延在する軸12に複数の
羽根17を具備した撹拌羽根20が取り付けられ、回転
して内槽23内のミックスを撹拌する。また、28は内
槽23の把手であり、29は後述するブライン等を排出
するための電磁弁付きの排水装置である。
【0015】係る内槽23には前述の如く加熱殺菌処理
する冷菓ミックスを収容し、図2に示すようにその上部
が外槽8より少許上方に出た状態で外槽8内に間隔を存
して収納保持させる。そして内槽23と外槽8との間の
間隔30には熱媒体としての水または塩化カルシウム、
食塩水等のブラインが所定水位まで注入される(以後の
説明においては間隔30内にブラインが注入されたもの
とする)。
【0016】次に、請求項2の発明を図3及び図4によ
り説明する。請求項2の冷菓製造装置Qは、2種類のソ
フトクリーム、例えばバニラソフトクリームとチョコレ
ートソフトクリームとが製造され、抽出できるソフトク
リームとしては、バニラソフトクリーム、チョコレート
ソフトクリーム、そして、これらをミックスしたミック
スソフトクリームの三種類が販売可能となっている。
【0017】101は装置本体、102は冷菓(ソフト
クリーム)の原料、即ちミックスを貯溜するホッパーに
して、ミックス補給時に取り出されるホッパーカバー1
03を有すると共に、ホッパー102の周囲に巻回した
ホッパー冷却コイル104にてミックスが保冷される。
また、内底部に設けたインペラー105がインペラーモ
ータ106により回転されて、ミックスが凍結しないよ
うに撹拌される。また、このインペラー105は、ホッ
パー102にミックスが所定量以上入れられ、前記ホッ
パー冷却コイル104に冷却時と逆に流れる冷媒ガス、
即ちホットガスにより加熱殺菌される時も回転駆動され
る。107はホッパー102にミックスが所定量以上有
るか否かを検知するミックスレベルセンサーで、一対の
導電極より成り、ミックスが不足し所定量以下であると
ミックスを介する導通状態の遮断が検知されて後述する
加熱殺菌工程を行わないようホットガスの流通停止、ま
たインペラー105を回転させないようになっている。
108はミックス供給器109によりホッパー102か
ら適宜供給されるミックスをビーター110により回転
撹拌して冷菓を製造する冷却シリンダで、その周辺に蒸
発器11を配している。ビーター110はビーターモー
タ112、駆動伝達ベルト、減速機113、回転軸を介
して回転される。製造された冷菓は、フリーザードア1
14に配した取出レバー115を操作するとプランジャ
ー116が上下動し、抽出路117を開にして取り出さ
れる。ここで、本装置では取出レバー115が三本設け
られている。即ち、左の取出レバー115Aはバニラ
用、右の取出レバー115Bはチョコレート用、そして
中央の取出レバー115Cはバニラとチョコレートのミ
ックスという具合である。その為に、冷却シリンダ10
8A,108Bが二つ設けられており、冷却シリンダ1
08Aはバニラソフトクリーム製造用、冷却シリンダ1
08Bはチョコレートソフトクリーム製造用となってい
て、取出レバー115Aと冷却シリンダ108Aとはそ
の間を抽出路117Aを介して連通し、又、取出レバー
115Bと冷却シリンダ108Bとはその間を抽出路1
17Bを介して連通する一対一の対応としてバニラとチ
ョコレートの抽出をさせ、一方、取出レバー115Cに
対しては抽出路117C,117Cを介して双方の冷却
シリンダ108A,108Bと連通関係とすることによ
ってミックスソフトクリームの抽出可能としている。
尚、冷菓取出時には、それぞれのビーター110(他方
は回転せず)が回転し冷菓の送出作用をも果たす。
【0018】次に、ホッパー102及び冷却シリンダ1
08を冷却する冷凍装置について説明する。118はコ
ンプレッサで、119はコンプレッサ118からの吐出
冷媒を冷凍サイクル時(実線矢印)、加熱サイクル時
(点線矢印)とで流れる向きを逆に切り換える四方弁、
120は水冷コンデンサで、逆止弁121を介して流入
する高温、高圧の冷媒ガスを凝縮、液化して液化冷媒と
する。液化冷媒は逆止弁122を経てドライヤー123
より出ると二手に別れ、一方は冷却シリンダ弁24、冷
却シリンダ用キャピラリーチューブ125を介して蒸発
器111に流入して、ここで蒸発気化し冷却シリンダ1
08を冷却する。そして、他方は冷却ホッパー弁12
6、前段のホッパー用キャピラリーチューブ127を介
してホッパー冷却コイル104に流入して、同様にここ
で蒸発気化しホッパー102を冷却した後、後段のキャ
ピラリーチューブ128を経て出て行く。そして、冷却
シリンダ108及びホッパー102を冷却した後の冷媒
ガスはアキュームレーター130に合流後、四方弁11
9を介してコンプレッサ118に戻る冷凍サイクルを形
成して、冷媒が実線矢印方向に流れる冷却運転が行われ
る。ところで、この冷却運転において、良質の冷菓を得
るべく冷却シリンダ108及びホッパー102を所定の
設定値温度範囲(冷却シリンダ:約−3℃〜−8℃、ホ
ッパー:+5℃〜+10℃)に冷却維持する必要があ
る。その為、冷却シリンダ108の温度を検出するシリ
ンダセンサー131を設け、このセンサー131により
予め設定した上限設定値温度で冷却シリンダ弁124を
ON(開)、コンプレッサ118をONして冷却を行
い、下限設定値温度で冷却シリンダ弁124をOFF
(閉)、コンプレッサ118をOFF(閉)とする冷却
運転制御を行わす。同様にホッパー102に対しても、
ホッパー102の温度を検出するホッパーセンサー13
2を設けて、予め設定した上限、下限の設定値温度でそ
れぞれ冷却ホッパー弁126の開閉、コンプレッサ11
8のON、OFFを行わせる。但し、冷却シリンダ10
8の冷却が優先する制御となっており、冷却シリンダ弁
124がOFFの条件のもとで、冷却ホッパー弁126
はONとなるようにしている。
【0019】上述した冷却運転の基で販売が成された
後、閉店時には加熱方式によるミックスの殺菌を行うこ
ととなる。この場合には、冷凍装置を冷凍サイクルから
加熱サイクルの運転に切り換える。即ち、四方弁119
を操作して冷媒を点線矢印の様に流す。すると、コンプ
レッサ118からの高温、高圧の冷媒ガス、即ちホット
ガスは四方弁119、アキュームレータ130を経て二
手に別れ、一方は直接蒸発器111に、他方は逆止弁1
33を介してホッパー冷却コイル104に流入して、そ
れぞれにおいて放熱作用を生じ、規定の殺菌温度で所定
時間、冷却シリンダ108、ホッパー102は加熱され
る。放熱後の液化冷媒はそれぞれホットガスシリンダ弁
134、ホットガスホッパー弁135を介して合流後、
水冷コンデンサー120にて気液分離し、冷媒ガスは並
列に設けたリバース電磁弁136及びリバースキャピラ
リーチューブ137を通り、四方弁119を経てコンプ
レッサ118にと戻る加熱サイクルを形成する。138
は冷却シリンダ108の加熱温度を検知する殺菌保冷セ
ンサーで、ミックスに対して規定の殺菌温度が維持され
るように予め定めた所定温度範囲の上限、下限の設定温
度値でホットガスシリンダ弁134及びコンプレッサ1
18をON、OFF制御する。また、ホッパー102の
加熱制御は前記ホッパーセンサー132が兼用され、冷
却シリンダ108に設定した同一の設定温度値でホット
ガスホッパー弁135及びコンプレッサ118のON、
OFF制御が行われるようになっている。また、前記殺
菌、保温センサー138は、加熱殺菌後冷却に移行し、
翌日の販売時点まで或る程度の低温状態に、即ち保冷温
度(+8℃〜+10℃程度)に維持するようにコンプレ
ッサ118のON、OFF制御及び冷却シリンダ弁12
4、冷却ホッパー弁126のON、OFF制御をする。
【0020】上述した加熱殺菌は営業終了時に行われ、
ホットガスにより冷却シリンダ108、ホッパー102
の加熱を行うものである。ミックスの加熱殺菌に際して
は、+68℃の加熱温度で30分以上との規定があり、
それを満足すべく、本実施例では70℃以上の温度で約
30分としている。以上説明した請求項1の発明の加熱
殺菌装置Pであっても、請求項2で説明した冷菓製造装
置であっても、本願発明は加熱殺菌に関しての発明であ
るため、請求項1の発明、即ち加熱殺菌装置Pを用いて
請求項1及び請求項2の発明を説明する。
【0021】以下に加熱殺菌装置Pに於ける回路構成を
図1を参照して説明する。図1において制御装置Cは汎
用のマイクロコンピュータ31によって構成されてお
り、マイクロコンピュータ31には外槽8の側面低部に
設けられ、前記ブラインの温度を直接若しくは間接的に
検知する温度センサー32の出力が増幅器33を介して
入力される。この温度センサー32の近傍の外槽8側面
には、実質的にそれと同一箇所の温度を検知する監視セ
ンサー50が設けられ、この監視センサー50の出力は
同様に増幅器51を介してマイクロコンピュータ31に
入力されている。また、マイクロコンピュータ31には
低温加熱殺菌装置Pに設けた表示パネル34に配置した
殺菌スイッチ36(第2のスイッチ)、冷却スイッチ3
7及び停止スイッチ38(第1のスイッチ)の出力が入
力される。
【0022】マイクロコンピュータ31の出力と電源V
CC間には加熱ヒーターリレー39、コンプレッサリレー
40、撹拌モーターリレー41、低速リレー42、中速
リレー43、高速リレー44及び聴覚的警報を発する警
報手段である警報ブザー49が接続され、加熱ヒーター
リレー39の接点39Aは前記加熱ヒーター11と、コ
ンプレッサリレー40の接点40Aは前記コンプレッサ
4とそれぞれ直列に接続され、各直列回路は交流電源A
Cに並列に接続される。マイクロコンピュータ31の出
力には更に、表示パネル34に配置した視覚的警報を発
する警報LED52が接続される。
【0023】また、撹拌モーターリレー41の接点41
Aはモーター回転制御回路45と直列に交流電源ACに
接続される。このモーター回転数制御回路45は、低速
用抵抗46が接続された場合には、その出力に接続され
た前記撹拌モーター7を低速回転数(15r.p.m)
で回転し、中速用抵抗47が接続された場合には、撹拌
モーター7を中速回転数(30r.p.m)で回転し、
高速用抵抗48が接続された場合には、撹拌モーター7
を高速回転数(110r.p.m)で回転する。各抵抗
46,47,48には各リレー42,43,44の接点
42A,43A,44Aがそれぞれ直列に接続されてお
り、これによってマイクロコンピュータ31の出力でモ
ーター回転数制御回路45に接続される抵抗を変更し、
撹拌モーター7を停止状態から、低速回転数、中速回転
数及び高速回転数へと回転数制御できるように構成され
ている。
【0024】以上の構成で、図5乃至図12を参照して
低温加熱殺菌装置Pの動作を説明する。図5乃至図10
はマイクロコンピュータ31のプログラムを示すフロー
チャートであり、図11は冷却工程及び保冷工程におけ
る温度センサー32の検出するブラインの温度推移及び
コンプレッサ4と撹拌モーター7の動作を示す図、図1
2は加熱殺菌工程における温度センサー32の検出する
ブラインの温度推移及び加熱ヒーター11と撹拌モータ
ー7の動作を示す図である。尚、以下の説明では内槽2
3内に所定量の冷菓ミックスが収容され、間隔30内に
はブラインが注入されたものとする。
【0025】図5の主フローチャートにおいて、ステッ
プS122で冷却スイッチ37がON(押されたこと)
か否か判断し、YESならばステップS1に進み、NO
ならばステップS7に進む。使用者が冷却スイッチ37
をONすると、マイクロコンピュータ31はステップS
1に進んでLED警報が発生しているか否か判断し、こ
こでは発生していないものとすると、ステップS2に進
んで冷却動作フラグが1(セット)か否か判断し、NO
であればステップS3に進み、YESならばステップS
7に進むがここではNOであるからステップS3に進ん
で冷却動作フラグをセットし、ステップS4で殺菌動作
フラグをリセットし、次にステップS5でプルダウンフ
ラグをセットし、続いてステップS6で8℃冷却フラグ
をセットしてステップS7に進む。ステップS7では冷
却動作フラグが1(セット)か否か判断し、ここではセ
ットされているからステップS8に進んで冷却サブルー
チンを実行する。
【0026】図6はこの冷却サブルーチンのフローチャ
ートを示す。図6のステップS26でプルダウンフラグ
が1(セット)されているか判断し、ここではセットさ
れているからステップS27で8℃冷却フラグが1(セ
ット)か否か判断し、セットされているからステップS
28に進んで温度センサー32の出力に基づくブライン
の温度が+8℃以下か否か判断する。冷却工程開始の当
初はブラインの温度も高いのでステップS29に進み、
コンプレッサリレー40に通電して接点40Aを閉じ、
コンプレッサ4をON(運転)して主フローチャートに
戻る。
【0027】係るコンプレッサ4の運転に伴い冷却パイ
プ10が冷却作用を発揮し始めると、図11の如くブラ
インの温度は急速に低下して行く。そして、+8℃に到
達するとステップS28からステップS30に進んでコ
ンプレッサリレー40を非通電として接点40Aを開
き、コンプレッサ4をOFF(停止)する。次に、ステ
ップS31で8℃冷却フラグをリセットし、ステップS
32に進んでブラインの温度が+4℃以下か否か判断
し、ここではNOであるからステップS33に進んでコ
ンプレッサリレー40がON(通電)されてコンプレッ
サ4がONしているか否か判断し、ここではOFFであ
るからステップS34に進んでマイクロコンピュータ3
1が機能として有する冷却間欠タイマのカウントが10
分経過したか否か判断し、NOであれば主フローチャー
トに戻る。そして、以後はステップS27からはステッ
プS32に進むことになる。
【0028】冷却間欠タイマはコンプレッサ4がOFF
してからカウントを開始しており、OFFから10分経
過するとステップS34からステップS35に進んでコ
ンプレッサ4をONし、ステップS36で冷却間欠タイ
マをクリアする。ステップS33でYESの場合はステ
ップS37にて冷却間欠タイマのカウントが10分経過
したか否か判断し、NOであれば主フローチャートに戻
る。冷却間欠タイマはステップS36でクリアされてか
らカウントを開始しており、コンプレッサ4のONから
10分経過するとステップS37からステップS38に
進んでコンプレッサ4をOFFし、ステップS39で冷
却間欠タイマをクリアする。その後、ブラインの温度が
+4℃に達したらステップS32からステップS40に
進んでプルダウンフラグをリセットし、次にステップS
41で撹拌モーターONフラグをリセットすると共に、
ステップS42でマイクロコンピュータ31が機能とし
て有する撹拌間欠タイマをクリアしてステップS43に
進む。以後はステップS26からステップS43に進む
ことになる。
【0029】このように、冷却運転の開始後、温度セン
サー32の検知するブラインの温度が+8℃に達した
ら、以後は冷却工程における設定温度の+4℃に達する
まで図11に示すようにコンプレッサ4を10分間隔で
間欠的に運転する。冷却運転の開始後、ブラインの温度
は急速に低下して行き、温度センサー32の検知するブ
ラインの温度が+8℃以下になると冷却パイプ10が接
している外槽8の内面には氷が成長し始める。この状態
で冷却を続行すると外槽8の内面には氷層が生成されて
ブラインの冷却効率が低下し、結果的にブラインを介し
たミックスの冷却が損なわれることになる。しかしなが
ら実施例では+8℃に達した段階で10分間隔の間欠運
転に入る。即ち、外槽8内面の氷は10分間の停止中に
融解するので、氷層の発生を防止、若しくは制御するこ
とができ、ミックスの冷却を効率良く行えるようにな
る。
【0030】次に、ステップS43ではコンプレッサリ
レー40がON(通電)されてコンプレッサ4がONし
ているか否か判断し、OFFしていればステップS44
に進んでブラインの温度が+6℃に上昇したか否か判断
し、上昇したらステップS46でコンプレッサ4をON
する。ステップS43ではコンプレッサ4がONしてい
る場合はステップS45に進んでブラインの温度が+4
℃に降下したか否か判断し、降下したらステップS47
でコンプレッサ4をOFFする。以後はこれを繰り返し
て+6℃と+4℃の間でコンプレッサ4をON−OFF
制御し、保冷工程に入る。係る保冷運転により内槽23
内のミックスはブラインを介して冷却及び保存されるの
で、局部的な冷却による凍結等が回避される。
【0031】次に、図5の主フローチャートに戻って、
ステップS124では殺菌スイッチ36がONか否か判
断し、YESならばステップS9に進み、NOならばス
テップS14に進む。使用者が販売で残ったソフトクリ
ーム等の冷菓ミックスを内槽23内に回収して殺菌スイ
ッチ36をONすると、ステップS9に進んでLED警
報が発生しているか否か判断し、ここでは発生していな
いものとすると、ステップS10に進んで殺菌動作フラ
グが1(セット)か否か判断し、NOであればステップ
S11に進み、YESならばステップS14に進むがこ
こではNOであるからステップS11に進んで殺菌動作
フラグをセットし、ステップS12で冷却動作フラグを
リセットすると共に、ステップS13で殺菌中フラグを
リセットしてステップS14に進む。ステップS14で
は殺菌動作フラグが1(セット)か否か判断し、ここで
はセットされているからステップS15に進んで殺菌サ
ブルーチンを実行する。
【0032】図7に殺菌サブルーチンのフローチャート
を示す。図7のステップS48では加熱ヒーターリレー
39がON(通電)されて加熱ヒーター11がONして
いるか否か判断し、OFFしていればステップS49に
進んでブラインの温度が+70℃以下か否か判断し、以
下であればステップS51でマイクロコンピュータ31
は加熱ヒーターリレー39に通電して接点39Aを閉じ
(ON)、加熱ヒーター11に通電(ON)してステッ
プS54に進む。冷菓ミックスを回収した状態ではブラ
インの温度は低いので、ステップS49からはステップ
S51に進み、加熱ヒーター11を通電して加熱殺菌工
程に入る。ステップS48で加熱ヒーター11がONし
ている場合は、ステップS50に進んでブラインの温度
が+72℃以上になったか否か判断し、達していなけれ
ばステップS51に進んで加熱ヒーター11をONし続
ける(昇温運転)。ステップS54では殺菌中フラグが
セット(1)されているか否か判断し、ここではセット
されていないから主フローチャートに戻る。
【0033】以上を繰り返して加熱ヒーター11を発熱
させ、ブライン及び内槽23を介して回収したミックス
を加熱して行く。それによってミックスは徐々に融解し
て行くと共に、ブラインの温度も上昇し、やがて図10
の如くブラインの温度が+72℃に達すると、ステップ
S50からステップS52に進んで加熱ヒーターリレー
39を非通電として接点39Aを開き(OFF)、加熱
ヒーター11の発熱を停止(OFF)し(昇温運転停
止)、ステップS53で殺菌中フラグをセットしてステ
ップS54に進む。ステップS54では殺菌中フラグが
セットされているからステップS55に進んでマイクロ
コンピュータ31が機能として有する殺菌時間タイマの
カウントが40分経過したか否か判断し、経過していな
ければ主フローチャートに戻る。以後はこれを繰り返し
て+70℃と+72℃の間で加熱ヒーター11をON−
OFF制御して保持運転を行い、回収したミックスの加
熱殺菌を実行する。そして、最初に+72℃に達してか
ら40分経過すると、殺菌時間タイマのカウントが終了
し、ステップS55からステップS56に進んで殺菌動
作フラグをリセットして加熱殺菌工程を終了し、次にス
テップS57,S58,S59で冷却動作フラグ、プル
ダウンフラグ及び8℃冷却フラグをそれぞれセットして
主フローチャートに戻る。
【0034】このように、殺菌サブルーチンではマイク
ロコンピュータ31は温度センサー32の検知するブラ
インの温度に基づいて加熱ヒーター11の通電を制御
し、規定の+68℃以上の状態を30分間以上継続して
内槽23内のミックスを加熱殺菌処理する。この加熱殺
菌工程中にもミックスはブラインを介して加熱されるの
で局部的な加熱による変質等の発生は防止される。ま
た、加熱殺菌サブルーチンではマイクロコンピュータ3
1は加熱殺菌工程の終了後、冷却動作フラグ、プルダウ
ンフラグ及び8℃冷却フラグをそれぞれセットするの
で、以後は図5の主フローチャートのステップS7から
ステップS8に進んで冷却サブルーチンを実行するよう
になる。即ち、加熱殺菌工程の後は自動的に冷却工程が
行われるように構成されている。
【0035】次に、図5の主フローチャートに戻って、
ステップS16では冷却動作フラグが1(セット)か否
か判断し、NOであればステップS18に進み殺菌動作
フラグが1(セット)か否か判断し、NOであればステ
ップS20に進んでマイクロコンピュータ31は撹拌モ
ーターリレー41を非通電とし、接点41Aを開いてモ
ーター回転制御回路45を非通電として撹拌モーター7
をOFF(停止)する。一方、冷却動作フラグがセット
(1)されており、前記冷却工程或いは保冷工程を実行
している場合には、ステップS16からステップS17
に進んで冷却撹拌モーターサブルーチンを実行する。
【0036】図8はこの冷却撹拌モーターサブルーチン
のフローチャートを示す。図8のステップS60ではプ
ルダウンフラグが1(セット)か否か判断する。ここ
で、冷却工程が開始されてからブラインの温度が+4℃
まで降下し、図6のステップS40でリセットされるま
ではプルダウンフラグはセットされているため、ステッ
プS60からはステップS77に進んで撹拌モーターO
Nフラグが1(セット)か否か判断する。ここではセッ
トされているものとすると、ステップS85に進み、マ
イクロコンピュータ31が機能として有する撹拌間欠タ
イマの積算が6分経過したか否か判断する。ここでは経
過していないから、ステップS86で撹拌モーターリレ
ー41に通電(ON)して接点41Aを閉じ、ステップ
S87からステップS89で各リレー42〜44の内、
高速リレー44のみに通電(ON)して接点44Aを閉
じ、高速用抵抗48をモーター回転制御回路45に接続
して撹拌モーター7を高速回転数で回転させる。そし
て、ステップS85で撹拌間欠タイマの積算が6分経過
すると、ステップS90に進んで撹拌間欠タイマをクリ
アし、ステップS91で撹拌モーターONフラグをリセ
ットして主フローチャートに戻る。
【0037】これによって今度はステップS77からス
テップS78に進み、撹拌間欠タイマの積算が3秒経過
したか否か判断し、ここでは経過していないからステッ
プS81〜ステップS84を実行して各リレー41,4
2,43及び44を非通電(OFF)とし、撹拌モータ
ー7を停止する。撹拌間欠タイマはクリアされてから積
算を開始しており、ステップS78で撹拌間欠タイマの
積算が3秒経過すると、ステップS79に進んで撹拌間
欠タイマをクリアし、次にステップS80で撹拌モータ
ーONフラグをセットして主フローチャートに戻る。従
って、以後は再びステップS77からステップS85に
進むようになる。
【0038】このようにマイクロコンピュータ31はミ
ックスの温度が比較的高いプルダウン中は、撹拌モータ
ー7を高速回転数で回転して撹拌機25を介し、撹拌羽
根20を高速回転するので、内槽23内のミックス全体
が万遍なく冷却されるようになる。また、このプルダウ
ン中マイクロコンピュータ31は撹拌モーター7を6分
運転し、3秒停止する間欠運転を実行するので、仮りに
撹拌機25が動力伝達用磁石盤16及び撹拌機18の回
転に追随できず、回転不能状態に陥った場合にも、6分
運転及び3秒停止の経過後の再起道時に起動されること
になり、撹拌羽根20が長時間停止する不都合が回避さ
れる。
【0039】そして、ブラインの温度が+4℃まで降下
して保冷工程に入り、図6のステップS40からステッ
プS42でプルダウンフラグ及び撹拌モーターONフラ
グがリセットされ、撹拌間欠タイマがクリアされると、
今度はステップS60からステップS61に進んでコン
プレッサリレー40が通電されてコンプレッサ4が運転
されているか否か判断し、停止している場合にはステッ
プS62に進んで撹拌モーターONフラグがセットされ
ているか否か判断し、ここではリセットされているから
ステップS63に進んで撹拌間欠タイマの積算が10分
経過したか否か判断する。そして、経過していなければ
ステップS73〜ステップS76を実行して各リレー4
1,42,43及び44を非通電(OFF)とし、撹拌
モーター7を停止する。
【0040】撹拌間欠タイマはクリアされてから積算を
開始しており、ステップS63で撹拌間欠タイマの積算
が10分経過したら、ステップS65に進んで撹拌モー
ターONフラグをセットし、ステップS66で撹拌間欠
タイマをクリアする。次に、ステップS67〜ステップ
S70を実行して撹拌モーターリレー41及び中速リレ
ー43のみを通電し、他は非通電として中速用抵抗47
をモーター回転制御回路45に接続して撹拌モーター7
を中速回転数で回転させる。また、ステップS61でコ
ンプレッサ4が運転している場合にもステップS65に
進んで同様の処理により撹拌モーター7を中速回転数で
回転させる。
【0041】そして、今度はステップS62からステッ
プS64に進み、撹拌間欠タイマの積算が10分経過し
たか否か判断し、経過していなければステップS67に
進んで撹拌モーター7の中速回転を続行する。そして、
10分経過するとステップS64からステップS71に
進み、撹拌モーターONフラグをリセットし、ステップ
S72で撹拌タイマをクリアしてステップS73に進
み、前述同様にステップS73〜ステップS76で撹拌
モーター7を停止する。
【0042】このように、保冷工程に入った後において
は図11の如くマイクロコンピュータ31はコンプレッ
サ4の運転中は強制的に撹拌モーター7を運転するもの
の、それ以外は10分運転、10停止の間欠運転を実行
する。この保冷工程ではミックスの温度も略安定してく
るので、温度の均一化の観点に立つと冷却工程中に比較
して撹拌の重要性は少なくなる。一方で、保冷工程中の
過度の撹拌はミックスの泡立ちを促進することになる
が、実施例では保冷工程中の撹拌モーター7の回転数を
中速とし、且つ、間欠運転するので、不必要な撹拌によ
るミックスの泡立ちを防止し、逆に脱気を促進すること
ができるようになる。また、同様に撹拌機25が回転不
能状態に陥った場合にも、10分運転及び10分停止の
経過後の再起動時に起動されることになり、撹拌羽根機
20が長時間停止する不都合が回避される。
【0043】図5の主フローチャートに戻って、冷却動
作フラグがリセットされていて殺菌動作フラグがセット
(1)されており、前記加熱殺菌工程を実行している場
合には、ステップS18からステップS19に進んで殺
菌撹拌モーターサブルーチンを実行する。図9はこの殺
菌撹拌モーターサブルーチンのフローチャートを示す。
図9のステップS92では殺菌中フラグが1(セット)
か否か判断する。ここで、加熱殺菌工程が開始されてか
らブラインの温度が+72℃まで上昇し、図7のステッ
プS53でセットされるまでは殺菌中フラグはセットさ
れないため、ステップS92からはステップS93に進
み、マイクロコンピュータ31が機能として有する速調
タイマの積算が20分経過したか否か判断し、経過して
いなければ次にステップS94で速調タイマの積算が1
0分経過したか否か判断し、経過していなければステッ
プS95に進む。ここで、速調タイマは加熱殺菌工程の
開始時から積算を開始しているが、ここでは開始直後で
あるからステップS93からステップS94、ステップ
S95に進み、ステップS95〜ステップS98を実行
して各リレー41,42,43及び44を非通電(OF
F)とし、撹拌モーター7を停止する。
【0044】そして、加熱殺菌工程の開始から10経過
して速調タイマの積算が10分となると、ステップS9
4からステップS99に進み、撹拌モーターリレー41
に通電して接点41Aを閉じ、ステップS100〜ステ
ップS102を実行して低速リレー42のみを通電し、
他のリレー43及び44は非通電として低速用抵抗46
のみをモーター回転制御回路45に接続して撹拌モータ
ー7を起動し、以後は低速回転数で回転させる。
【0045】ここで、加熱殺菌工程当初の冷菓ミックス
はシェーク状であり、低温で且つ粘度が非常に高いの
で、係る状態で撹拌モーター7を起動すると冷菓ミック
スの抵抗によって撹拌機25が動力伝達用磁石盤16の
回転に追随することができずに回転不能となる危険性が
あるが、本実施例では上記の如く加熱殺菌工程の開始直
後の10分間は撹拌モーター7を停止して置くので、係
る回転不能状態の発生を回避することができる。その
後、加熱ヒーター11による加熱によって図12の如く
ブラインの温度は徐々に上昇して行くので、冷菓ミック
スは内槽23に接している部分から融解し始め、その粘
度が低下する。従って、加熱殺菌工程の開始から10分
経過した頃には撹拌羽根20に加わる抵抗も小さくなる
と共に、マイクロコンピュータ31は10分経過後に低
速回転数にて撹拌モーター7を回転させるので、撹拌機
25は動力伝達用磁石盤16及び撹拌機18の回転に追
随して円滑に起動することができるようになる。
【0046】係る撹拌モーター7の低速回転数での回転
が10分間継続されると、ステップS93で速調タイマ
の積算が20分となるので、ステップS93から今度は
ステップS103に進み、撹拌モーターリレー41に通
電して接点41Aを閉じ、ステップS104〜ステップ
S106を実行して中速リレー43のみを通電し、他の
リレー42及び44は非通電として中速用抵抗47のみ
をモーター回転制御回路45に接続して撹拌モーター7
の回転数を上昇させ、以後は中速回転数で回転させる。
ここで、回収した冷菓ミックスは前述の如くシェーク状
であるが、加熱ヒーター11の加熱によりその温度が徐
々に上昇して行くため融解し、加熱殺菌工程の開始から
20分以上経過した頃には解凍が完了し、ミックスは内
槽23内で液の部分と泡の部分とに上下に分離するよう
になる。この泡はそのまま放置すれば本来自ら壊れて行
く(脱気)性質のものではあるが、泡内部の空気が断熱
層となるため、泡の部分には温度が伝わり難く、従っ
て、加熱殺菌作用を有効に伝達させるためには、ミック
スはできるだけ脱気されて泡は少ない方が好都合である
が、この状態で撹拌モーター7を高速回転し、撹拌羽根
20によりミックスを過度に撹拌すると逆にミックスの
泡立ちを引き起こし、脱気を阻害してしまう問題があ
る。
【0047】しかしながら、本実施例ではこのように解
凍したミックスの温度が比較的低い段階では、撹拌モー
ター7を中速回転数にて運転し、撹拌羽根20を中速に
てゆっくり回転させるので、内槽23内のミックスは下
方の液と上方の泡とが分離した状態で混ぜられることな
く撹拌されるようになる。従って、本発明によれば液状
態のミックスを、泡と混ぜ合わせること無く撹拌し、不
必要な泡立ちを抑えつつ局部的な加熱による変質を防止
すると共に、泡の部分については過度に撹拌せずに自己
崩壊による脱気を促進することができるようになる。ま
た、撹拌羽根20は内槽23内中央まで延在しているた
め、その羽根17の中速回転によって上方の泡を破壊す
ることができ、それによって脱気を更に促進することが
できるようになる。
【0048】そして、係る加熱が更に進行してブライン
の温度が+72℃に達すると、図7のステップS53で
殺菌中フラグがセットされるので、以後はステップS9
2からステップS107に進んで撹拌モーターONフラ
グが1(セット)か否か判断する。ここではリセットさ
れているものとすると、ステップS108に進み、前記
撹拌間欠タイマの積算が3秒経過したか否か判断する。
ここでは経過していないからステップS111〜ステッ
プS114を実行して各リレー41,42,43及び4
4を非通電(OFF)とし、撹拌モーター7を停止す
る。撹拌間欠タイマはクリアされてから積算を開始して
おり、ステップS108で撹拌間欠タイマの積算が3秒
経過すると、ステップS109に進んで撹拌間欠タイマ
をクリアし、次にステップS110で撹拌モーターON
フラグをセットして主フローチャートに戻る。従って、
以後はステップS107からステップS115に進むよ
うになる。
【0049】ステップS115では撹拌間欠タイマの積
算が6分経過したか否か判断し、ここでは経過していな
いからステップS116に進んで撹拌モーターリレー4
1に通電(ON)して接点41Aを閉じ、ステップS1
16からステップS119で各リレー42〜44の内、
高速リレー44のみに通電(ON)して接点44Aを閉
じ、高速用抵抗48をモーター回転制御回路45に接続
して撹拌モーター7を高速回転数で回転させる。撹拌間
欠タイマはクリアされてから積算を開始しており、ステ
ップS115で撹拌間欠タイマの積算が6分経過する
と、ステップS120に進んで撹拌間欠タイマをクリア
し、ステップS121で撹拌モーターONフラグをリセ
ットして主フローチャートに戻る。これによって以後は
再びステップS107からステップS108に進むよう
になる。
【0050】このようにマイクロコンピュータ31はブ
ラインの温度が加熱殺菌工程の設定温度+72℃まで上
昇し、40分のミックス殺菌中は、撹拌モーター7を高
速回転数で回転して撹拌機25を介し、撹拌羽根20を
高速回転するので、脱気せずに残留した泡の部分と液の
部分全体を撹拌して内槽23内のミックス全体を万遍な
く加熱できるようになる。また、この最中にもマイクロ
コンピュータ31は撹拌モーター7を6分運転し、3秒
停止する間欠運転を実行するので、仮りに撹拌機18及
びまたは25が動力伝達用磁石盤16の回転に追随でき
ず、回転不能状態に陥った場合にも、6分運転及び3秒
停止の経過後の再起動時に起動されることになり、撹拌
羽根20が長時間停止する不都合が回避される。
【0051】図5の主フローチャートに戻って、マイク
ロコンピュータ31はステップS21で停止スイッチ3
8がONされたか否か判断し、ONされたらステップS
22,S23,S24及びS25で冷却動作フラグ、殺
菌動作フラグ、プルダウンフラグ及び殺菌中フラグをそ
れぞれリセットする。次に、ステップS126で警報ブ
ザー49による警報を解除し、ステップS127で殺菌
スイッチ36がONされたか否か判断し、ONされたら
ステップS128で警報LEDによる警報を解除してス
テップS129の警報サブルーチンを実行する。また、
ステップS21で停止スイッチ38がONされていない
場合、及びステップS127で殺菌スイッチ36がON
されていない場合にもステップS129に進む。
【0052】図10はこの警報サブルーチンのフローチ
ャートを示す。図10のステップS130では殺菌動作
フラグが1(セット)か否か判断し、YESならばステ
ップS131に進み、NOならばステップS146に進
む。ここで、殺菌スイッチ36がONされているものと
すると、殺菌動作フラグは1(セット)となっているか
らステップS131に進み、殺菌中フラグが1(セッ
ト)か否か判断し、NOならばステップS132に進
み、YESならばステップS138に進むが、ここで
は、加熱殺菌工程が開始された当初の昇温運転中であ
り、図5の殺菌サブルーチン内でブラインの温度は+7
2℃に達しておらず、殺菌中フラグも1(セット)とな
っていないものとすると、ステップS132に進んで1
0分フラグが1(セット)か否か判断する。
【0053】ここでは、10分フラグはリセットされて
いるものとすると、ステップS133に進んで加熱殺菌
工程が開始から10分経過したか否か判断する。そし
て、経過していなければステップS134に進んで今度
は開始から5分経過したか否か判断し、経過したものと
するとマイクロコンピュータ31はステップS135に
進んで加熱殺菌工程開始から5分後の温度センサー32
の検知するブラインの温度を記録する。次に、加熱殺菌
工程の開始から10分経過すると、ステップS133か
らステップS136に進んで10分フラグを1(セッ
ト)とし、次にステップS137で現在(加熱殺菌工程
開始から10分経過した時点)のブラインの温度と、開
始から5分後のブラインの温度(即ち、現在から5分前
の温度)との差が20℃以上か否か判断する。即ち、マ
イクロコンピュータ31は加熱殺菌工程開始から5分後
の温度と10分後の温度との差により、ブラインの温度
上昇率を判断する。そして、ステップS137でYES
ならばステップS145に進み、NOならばステップS
146に進む。
【0054】ここで、内槽23及び外槽8間のブライン
の水量の注入量が少なく、または、蒸発や漏水によりそ
の水位が低くなった場合には、加熱ヒーター11によっ
て加熱される対象の熱容量が少なくなるから、加熱殺菌
工程開始後の昇温運転時にブラインの温度は急激に上昇
する。特に、加熱殺菌工程開始後の10分間は撹拌モー
ター7も停止しており、内槽23内の冷菓ミックスも撹
拌されないから、ブラインの温度はなお一層急激に上昇
する。
【0055】係るブラインの水位低下により昇温運転時
の温度上昇率が高くなり、ステップS137における温
度差が20℃以上となると、マイクロコンピュータ31
はステップS145に進んでLED警報及びブザー警報
出力を発生し、警報LED52を点灯すると共に、警報
ブザー49を鳴動させる。これによって使用者はブライ
ンの注入不足等による水位低下を的確に把握し、迅速に
対処することができるようになる。それによって、内槽
23内の冷菓ミックスの殺菌不良の発生を未然に防止す
ることができるようになる。
【0056】次に、加熱殺菌工程における昇温運転が終
了し、図7の殺菌サブルーチン内でブラインの温度が+
72℃に達して保持運転に入り、殺菌中フラグが1(セ
ット)とされている場合には、ステップS131からス
テップS138に進んで温度センサー32の検知するブ
ラインの温度が+60℃以下か否か判断し、YESなら
ばステップS145に進み、NOならばステップS13
9に進む。
【0057】ここで、内槽23及び外槽8間のブライン
の水量の注入量が少なく、または、蒸発や漏水によりそ
の水位が低くなった場合には、内槽23上部の冷菓ミッ
クスは十分に加熱されなくなる。従って、保持運転に入
った時点においても、内槽23上部の冷菓ミックスの温
度は低く、保持運転中に加熱ヒーター11の発熱が停止
すると冷菓ミックスの温度は再び急速に低下する。特
に、保持運転中は撹拌モーター7は高速で回転してお
り、内槽23内の冷菓ミックスは上部の冷たいミックス
と良く混ざるので、ブラインの温度はなお一層急激に低
下する。
【0058】係るブラインの水位低下により保持運転時
のブラインの温度が低下し、ステップS138において
保持運転時の下限温度である+70℃より十分に低い+
60℃以下となると、マイクロコンピュータ31はステ
ップS145に進んで前述同様LED警報及びブザー警
報出力を発生し、警報LED52を点灯すると共に、警
報ブザー49を鳴動させる。これによって使用者はブラ
インの注入不足等による水位低下を的確に把握し、迅速
に対処することができるようになる。それによって、内
槽23内の冷菓ミックスの殺菌不良の発生を未然に防止
することができるようになる。
【0059】次に、マイクロコンピュータ31はステッ
プS139において加熱ヒーター11がON(発熱)し
ているか否か判断し、NOならばステップS141でヒ
ーターONフラグをリセットし、YESならばステップ
S140に進んでヒーターONフラグが1(セット)か
否か判断する。ステップS140でNOであればステッ
プS142でヒーターONフラグセット(1)し、次に
ステップS143で加熱ヒーター11のON回数を積算
する。次に、ステップS144ではこのON回数が4回
か否か判断し、NOであればステップS146に進み、
YESであればステップS145に進む。以後これを繰
り返して保持運転中の加熱ヒーター11のON回数を積
算する。
【0060】ここで、内槽23及び外槽8間のブライン
の水量の注入量が少なく、または、蒸発や漏水によりそ
の水位が低くなった場合には、加熱ヒーター11の発熱
が停止すると前述の如くブラインの温度は急激に低下す
る。それによって、加熱ヒーター11の発熱が再開され
ると、水量が少ないため、ブラインの温度は急速に上昇
する。即ち、ブラインの水量が少ないと、保持運転時に
加熱ヒーター11は頻繁に運転・停止されるようにな
り、その回数は増加する。
【0061】係るブラインの水位低下により保持運転時
のヒーターON回数が増加し、ステップS144におい
て4回以上(正常時は2回程)となると、マイクロコン
ピュータ31はステップS145に進んで前述同様LE
D警報及びブザー警報出力を発生し、警報LED52を
点灯すると共に、警報ブザー49を鳴動させる。これに
よって使用者はブラインの注入不足等による水位低下を
的確に把握し、迅速に対処することができるようにな
る。それによって、内槽23内の冷菓ミックスの殺菌不
良の発生を未然に防止することができるようになる。
【0062】次に、マイクロコンピュータ31はステッ
プS146において温度センサー32と監視センサー5
0の出力に基づき、これらの検知している温度の差の絶
対値を算出する。そして、その差か3℃以上か否か判断
し、3℃以上となったらステップS147に進んで前述
同様LED警報及びブザー警報出力を発生し、警報LE
D52を点灯すると共に、警報ブザー49を鳴動させ
る。
【0063】ここで、温度センサー32と監視センサー
50は同一の温度を検知しており、それらの感知する温
度の差が3℃以上と云うことは温度センサー32の異常
と判断できる。係る異常な温度センサー32の出力に基
づいて加熱ヒーター11の制御を行った場合、ブライン
の温度制御は不可能となり、冷菓ミックスの加熱し過ぎ
や、殺菌不足等の殺菌不良を引き起こすが、本発明によ
れば係る場合に上述の如き警報を発するので、使用者は
温度センサー32が異常となったことを的確に把握し、
迅速に部品交換等の処置を行うことができるようにな
る。それによって上述の如き冷菓ミックスの殺菌不良の
発生を未然に防止することができる。
【0064】次にマイクロコンピュータ31は、ステッ
プS148に於いて温度センサー32が45℃以下か否
か判断し、YESならばステップS149に進み、NO
ならばステップS152に進み、冷却タイマーの時間ク
リアをする。ここでは、45℃以下になっているとする
と、ステップS149に進んで温度センサー32が25
℃以上か否か判断し、YESならばステップS150に
進み、NOならばステップS152に進む。ここでは、
温度センサー32が25℃以上であるとすると、ステッ
S150に進んで冷却タイマーが40分経過したか否
か判断し、YESならばステップS151に進み、NO
ならば主フローチャートに戻る。ステップS151はL
ED警報及びブザー警報出力を発生し、警報LED52
を点灯すると共に、警報ブザー49を鳴動させる。
【0065】ここでは、加熱昇温中の加熱能力不足や加
熱殺菌工程終了後の冷却能力不足等により、加熱時間や
冷却時間が長くなると、殺菌増殖温度帯(45℃〜25
℃)での細菌の増殖が活発になり冷菓ミックスの殺菌不
良を引き起こす。このため、この区間の冷却は素早く通
過しなければならず、時間管理を必要とする。本発明に
よれば、係る場合に上述の如き警報を発するので、内槽
23内の冷菓ミックスの殺菌不良の発生を未然に防止す
ることができる。
【0066】尚、ステップS145,ステップS147
及びステップS151における警報動作は後述する解除
操作が行われるまで継続される。以下、図5の主フロー
チャートに戻ってこの解除動作について説明する。警報
が発生した場合、先ず停止スイッチ38をONすると、
マイクロコンピュータ31はステップS21からステッ
プS22,S23,S24及びS25と進んで冷却動作
フラグ、殺菌動作フラグ、プルダウンフラグ及び殺菌中
フラグをそれぞれリセットするので、低温加熱殺菌装置
Pはその動を停止する。次に、マイクロコンピュータ3
1はステップS126で警報ブザー49による警報を解
除するので、この時点で警報ブザー49のみが停止す
る。
【0067】ここで、停止スイッチ38と共に殺菌スイ
ッチ36がONされていれば、マイクロコンピュータ3
1はステップS127からステップS128に進んで警
報LED52による警報を解除するので、この時点で警
報LED52は消灯する。しかしながら、停止スイッチ
38のみがONされた場合にはステップS127からス
テップS129に進むので、LED警報は解除されずに
継続される。また、係る状態でその後冷却スイッチ37
がONされた場合、或いは殺菌スイッチ36がONされ
た場合にはマイクロコンピュータ31はステップS1か
らステップS123に進み、或いはステップS9からス
テップS125に進むので、警報ブザー49は再び鳴動
される。
【0068】従って、停止スイッチ38と殺菌スイッチ
36が共にONされない限り警報は維持されるので、機
器担当者のみに係る操作を把握させて置くことにより、
例えば夜間等の機器担当者が不在のときに警報が発生し
た場合に、周囲の者が停止スイッチ38をONして警報
ブザー49を停止させた後にも機器担当者は警報LED
52の点灯により異常が発生した事実を確実に把握する
ことができるようになると共に、低温加熱殺菌装置Pの
メンテナンスを行うこと無く運転が再開される不都合を
防止できる。それによって、低温加熱殺菌装置Pの異常
運転を確実に防止できると共に、異常が生じたときの冷
菓ミックスを確実に廃棄することができるようになる。
【0069】尚、以上の実施例ではミックスの冷却・保
冷機能を具備した低温加熱殺菌装置P及び冷菓製造装置
Qについて説明したが、それに限らず、冷菓等の加熱殺
菌機能を有する製品であれば本発明は有効である。
【0070】
【発明の効果】低温加熱殺菌装置、或いは冷菓製造装置
の加熱殺菌工程時、ヒータの異常やガスリーク等によっ
て加熱能力不足や冷却能力不足が発生し、細菌増殖温度
帯を所定時間以上かけて通過した場合、冷菓に食中毒の
原因となる細菌が増殖しているため、警報を発して食中
毒の原因となる冷菓を廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷菓ミックスの加熱殺菌装置の実施例
としての低温加熱殺菌装置の制御装置の電気回路図であ
る。
【図2】低温加熱殺菌装置の縦断側面図である。
【図3】従来の冷菓製造装置の縦側断面図である。
【図4】従来の冷菓製造装置の冷媒回路図である。
【図5】マイクロコンピュータのプログラムを示す主フ
ローチャートである。
【図6】マイクロコンピュータのプログラムを示す冷却
サブルーチンのフローチャートである。
【図7】マイクロコンピュータのプログラムを示す殺菌
サブルーチンのフローチャートである。
【図8】マイクロコンピュータのプログラムを示す冷却
撹拌モーターサブルーチンのフローチャートである。
【図9】マイクロコンピュータのプログラムを示す殺菌
撹拌モーターサブルーチンのフローチャートである。
【図10】マイクロコンピュータのプログラムを示す警
報サブルーチンのフローチャートである。
【図11】冷却工程及び保冷工程に於ける温度センサー
の検出するブラインの温度推移及びコンプレッサと撹拌
モーターの動作を示す図である。
【図12】加熱殺菌工程に於ける温度センサーの検出す
るブラインの温度推移及び加熱ヒーターと撹拌モーター
の動作を示す図である。
【符号の説明】
P 低温加熱殺菌装置 Q 冷菓製造装置 C 制御装置 8 外槽 11 加熱ヒーター 23 内槽 32 温度センサー 49 警報手段 52 警報LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−191753(JP,A) 特開 平5−146257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 9/00 - 9/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱壁にて構成された外槽と、該外槽内
    に間隔を存して収納保持され、内部に処理ミックスを収
    容する内槽と、前記外槽及び内槽間に注入された水又は
    ブラインから成る熱媒体と、該熱媒体を加熱するための
    ヒータと、前記熱媒体の温度を直接若しくは間接的に検
    知する温度センサーと、該温度センサーの出力に基づき
    前記ヒータの運転を制御する制御装置とを具備した冷菓
    ミックスの加熱殺菌装置において、加熱殺菌時、25℃
    〜45℃の細菌増殖温度帯の通過時間が所定時間を越え
    たとき警報を発する警報手段を具備することを特徴とす
    る冷菓ミックスの加熱殺菌装置。
  2. 【請求項2】 ミックスを貯蔵保存するホッパーと、こ
    のホッパーより適宜供給されるミックスを冷却撹拌し冷
    菓を製造する冷却シリンダと、これらホッパー及び冷却
    シリンダを冷却する冷凍装置と、ミックスの殺菌時に形
    成されて前記ホッパー及び冷却シリンダを加熱するホッ
    トガス回路、或いはヒータ等の加熱殺菌手段とを備える
    冷菓製造装置において、加熱殺菌時、25℃〜45℃の
    細菌増殖温度帯の通過時間が所定時間を越えたとき警報
    を発する警報手段を具備することを特徴とする冷菓ミッ
    クスの加熱殺菌装置。
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