JP3085886B2 - 循環ポンプの可動翼開度制御回路 - Google Patents

循環ポンプの可動翼開度制御回路

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JP3085886B2 JP07232405A JP23240595A JP3085886B2 JP 3085886 B2 JP3085886 B2 JP 3085886B2 JP 07232405 A JP07232405 A JP 07232405A JP 23240595 A JP23240595 A JP 23240595A JP 3085886 B2 JP3085886 B2 JP 3085886B2
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博充 松本
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    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

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  • Control Of Temperature (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインドサイ
クルプラントの海水冷却用循環ポンプの可動翼開度制御
方式の内、プラント起動/停止の最適翼開度を行う循環
水ポンプの可動翼開度制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインドサイクルプラントは、起動
/停止時や蒸気タービントリップ時等において蒸気ター
ビンバイパスによる復水器流入熱量が大きいという特徴
がある。蒸気タービン出力を関数とした翼開度制御方式
では、復水器での海水温度上昇制限を守ることを困難で
ある。
【0003】先ず、コンバインドサイクルプラント系統
概略を図2に示し説明する。コンバインドサイクルプラ
ントは、ガスタービン1にて燃焼した排ガスが排ガスボ
イラ2に送り込まれ、熱交換され蒸気が発生する。発生
した蒸気は蒸気タービン3へ送気される。
【0004】蒸気タービン3で仕事をした蒸気は、復水
器4へ回収され、凝縮され水となり、排ガスボイラ2へ
リターンされる。復水器4にて蒸気を凝縮させるのに海
水を循環している。海水を循環させる為に循環水ポンプ
5を設置し復水器へ海水を送っている。
【0005】その際、復水器の熱処理量に応じて海水量
を変化させる目的で循環水ポンプ可動翼6が制御され
る。
【0006】起動/停止時、蒸気タービントリップ時等
は、排ガスボイラで発生した蒸気をタービンバイパス弁
7を用いて復水器へ回収する構成であり、蒸気タービン
3で仕事をしない蒸気を回収する場合は復水器4の熱処
理量が増加する。すなわち、タービンバイパス運用、ガ
スタービンの特性等を考慮し制御回路が構成されてい
る。
【0007】従来コンバインドサイクルプラントの循環
水ポンプの可動翼開度制御回路を図3に示し説明する。
ガスタービン出力20sから関数発生器8にて排ガスボイ
ラ発生熱量8sを算出する。また蒸気タービン出力21s
より関数発生器10にて蒸気タービン動力熱量10sを算
出する。
【0008】上記にて算出した排ガスボイラ発生熱量8
sから蒸気タービン動力熱量10sを減算器9にて減算
し、復水器回収処理熱量9sを求める。
【0009】復水器回収処理熱量9sを流量係数器13
で定めた値で除算器12で割ることにより復水器循環海
水流量12sを求める。復水器循環海水流量12sに冷却水
冷却器の必要海水流量22sを加算器14で加算し必要循
環水流量14sを求める。必要循環水流量14sより関数発
生器15にて循環水ポンプ可動翼開度指令15sを作成し
可動翼を制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来制御回路にお
いて、起動/停止時、蒸気タービントリップ等にタービ
ンバイパス運用を実施している間は、復水器回収熱量
が、図2で示すバランスよりずれ、復水器出入口海水温
度差が運用制限値を越えるおそれがあった。またタービ
ンバイパス運転中に復水器出入口海水温度差が運用制限
値を越えないように可動翼を開いて運転した場合は、ポ
ンプの動力が増加し、経済的なプラント運用ができなく
なるという問題点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
【0012】すなわち、コンバインドサイクルプラント
へ冷却用海水を循環させる循環ポンプの可動翼開度制御
回路であって、ガスタービン出力から排ガスボイラ発生
熱量を算出する関数発生器と、蒸気タービン出力から蒸
気タービン動力熱量を算出する関数発生器と、前記排ガ
スボイラ発生熱量と前記蒸気タービン動力熱量とから復
水器回収処理熱量を算出する減算器と、同復水器回収処
理熱量と流量係数とから復水器海水循環流量を算出する
除算器と、同復水器海水循環流量と冷却水冷却器必要海
水量とから循環ポンプ可動翼開度指令を発信する関数発
生器とを備えた循環水ポンプの可動翼開度制御回路にお
いて、前記ガスタービン出力を一次遅れ要素を介して前
記排ガスボイラ発生熱量を算出する関数発生器に入力す
るとともに、タービンバイパス弁開動作中はタービンバ
イパス運用係数を前記排ガスボイラ発生熱量に乗算する
乗算器を設けた。
【0013】以上において、ガスタービン出力は一次遅
れ要素を経て関数発生器へ送られる。これにより、コン
バインドサイクルプラントにおいてガスタービンが変化
してから排熱回収ボイラの発生熱量が変化するまでには
時間遅れがあるが、その時間遅れを取り込み、排熱回収
ボイラの発生熱量が正確に算出される。
【0014】タービンバイパス運用時、すなわち、ター
ビンバイパス弁開動作中には、タービン運用係数(割り
増し係数)が乗算器で排ガスボイラ発生熱量にかけら
れ、タービンバイパス運用に対応した排ガスボイラ発生
熱量が出力される。以後の段は従来通り作動して循環水
ポンプ可動翼開度が制御される。
【0015】以上のようにして、排熱回収ボイラの発生
熱量遅れに対応するとともに、タービンバイパス運転時
にも対応した制御が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1によ
り説明する。なお、従来例で説明した部分は、同一の番
号をつけ説明を省略し、この発明に関する部分を主体に
説明する。
【0017】関数発生器8の前段にガスタービン出力20
sを受け、出力を関数発生器8へ送る一次遅れ要素19
を設ける。切替器17には通常運用係数24sが入力さ
れ、またタービンバイパス弁開動作中(信号)23sが切
替入力として、入力されている。さらにタービンバイパ
ス運用係数発生器16の出力がつながれている。
【0018】関数発生器8と減算器9の間には乗算器1
8がつながれる。乗算器18には切替器17の出力がつ
ながれる。
【0019】以上において、ガスタービン出力20sは一
次遅れ要素19を経て関数発生器8へ送られる。これに
より、コンバインドサイクルプラントにおいて、ガスタ
ービンが変化してから排熱回収ボイラの発生熱量が変化
するまでには時間遅れがあるが、その時間遅れを取り込
み、排熱回収ボイラの発生熱量8asが正確に算出され
る。
【0020】通常、すなわちタービンバイパス弁開動作
中23sがない場合、切替器17は通常運用係数24s(数
値 1.0 )を乗算器18へ出力する。以後の段は従来通
り作動して、制御される。
【0021】タービンバイパス運用時には、切替器17
はタービンバイパス弁開動作中23sを受け、タービンバ
イパス運用係数発生器16からの割増し係数に当るター
ビン運用係数17sに切り替え出力する。乗算器18でこ
れが排ガスボイラ発生熱量8asにかけられ、タービンバ
イパス運用に対応した排ガスボイラ発生熱量8bsが出力
される。以後の段は従来通り作動して循環水ポンプ可動
翼開度が制御される。
【0022】以上のようにして、排熱回収ボイラの発生
熱量遅れに対応するとともに、タービンバイパス運転時
にも対応した制御が行われる。
【0023】したがって、通常運転中と同様、プラント
起動・停止/蒸気タービントリップ時等タービンバイパ
ス運転時にも循環水ポンプ可動翼開度を制御し、復水器
出入口海水温度差の運用制限を越えることなく、経済的
にも最適な状態でコンバインドサイクルプラント運用が
可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
通常運転中と同様に、プラント起動・停止時/蒸気ター
ビントリップ時等タービンバイパス運転中も復水器入口
温度差の運用制限を越えることなく、経済的にも最適な
プラント運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の構成ブロック図であ
る。
【図2】従来例のコンバインドサイクルプラントの系統
図である。
【図3】同例のブロック図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン 2 排ガスボイラ 3 蒸気タービン 4 復水器 5 循環水ポンプ 6 循環水ポンプ可動翼 7 タービンバイパス弁 8 関数発生器 9 減算器 10 関数発生器 11 関数発生器 12 除算器 13 流量係数器 14 加算器 15 関数発生器 16 タービンバイパス運用係数器 17 切替え器 18 乗算器 19 一次遅れ要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−187612(JP,A) 特開 平2−161109(JP,A) 実開 昭60−78906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01K 23/10 G05D 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバインドサイクルプラントへ冷却用
    海水を循環させる循環水ポンプの可動翼開度制御回路で
    あって、ガスタービン出力から排ガスボイラ発生熱量を
    算出する関数発生器と、蒸気タービン出力から蒸気ター
    ビン動力熱量を算出する関数発生器と、前記排ガスボイ
    ラ発生熱量と前記蒸気タービン動力熱量とから復水器回
    収処理熱量を算出する減算器と、同復水器回収処理熱量
    と流量係数とから復水器海水循環流量を算出する除算器
    と、同復水器海水循環流量と冷却水冷却器必要海水量と
    から循環ポンプ可動翼開度指令を発信する関数発生器と
    を備えた循環水ポンプの可動翼開度制御回路において、
    前記ガスタービン出力を一次遅れ要素を介して前記排ガ
    スボイラ発生熱量を算出する関数発生器に入力するとと
    もに、タービンバイパス弁開動作中はタービンバイパス
    運用係数を前記排ガスボイラ発生熱量に乗算する乗算器
    を設けたことを特徴とする循環水ポンプの可動翼開度制
    御回路。
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