JP3085869B2 - 半月部の内径測定ゲージ - Google Patents

半月部の内径測定ゲージ

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JP3085869B2 JP06314397A JP31439794A JP3085869B2 JP 3085869 B2 JP3085869 B2 JP 3085869B2 JP 06314397 A JP06314397 A JP 06314397A JP 31439794 A JP31439794 A JP 31439794A JP 3085869 B2 JP3085869 B2 JP 3085869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面略半円型に凹んだ
半月部の内径を精密に測定するためのゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランスミッション内では、図
3に示すように、固定軸(20)の一端部をミッションケ
ース(21)の内面に一体形成した断面略半円型の半月部
(22)に嵌合し、当該一端部をボルト(23)等を用いて
半月部(22)に固定する場合がある。
【0003】この半月部(22)の内径面(24)は、ミッ
ションケース(21)の鋳造後、機械加工によって仕上げ
加工されるのであるが、加工誤差が避けられないことか
ら内径面(24)の仕上げ寸法にはごく僅かながらもバラ
ツキが生じる。従って、加工完了後、次工程への搬送前
に半月部(22)の内径が所定の公差内にあるか否かを個
々に検査する必要がある。
【0004】このような半月部(22)の内径を測定する
ための一手段として、エアゲージによる測定が考えられ
る。即ち、半月部(22)の軸穴(25)に所定径の棒状体
を嵌合し、この棒状体の先端部外周面からエアを噴出し
てエアの漏れ具合から半月部(22)の内径を測定するの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図示のよう
に、半月部(22)の軸穴(25)の半周部分がミッション
ケース(21)の内部空間に開放しており、また、半月部
(22)の内径面がボルト通し穴(26)を介してミッショ
ンケース(21)の外部と連通している状況では、エアの
抜け量が多く、そのため高精度の測定は期待できない。
また、エアの供給源、給気管等を必要とするため、設備
が大がかりになる欠点もある。
【0006】この他、径を異ならせた2つの軸部材の外
径面に光明丹を塗布し、両軸部材を順次半月部(22)に
押しあて、両軸部材の半月部内径面(24)との当たり具
合の相違から内径を検査することも可能であるが、この
方法では、半月部(22)の内径が一定の公差内にあるか
否かを判定できるに止まり、内径寸法そのものを直接的
に計測することはできない。従って、不良品に再び仕上
げ加工を施す場合等には、所要切削量が明らかではない
ために再加工が困難化する。
【0007】そこで、本発明は、半月部の内径寸法を高
精度に且つ直接的に測定することのできる簡単な構造の
測定ゲージの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明にかかる測定ゲージは、断面略半円型に凹んだ半
月部の内径を測定するためのゲージであって、半月部に
挿入可能の接触部材と、接触部材の内部に摺動自在に設
けられたスピンドルと、接触部材の前方側円周面とその
両側面との境界部にそれぞれ設けられ、半月部の内径面
と同時に接触可能な一対の固定接触子と、スピンドルの
先端部に設けられ、半月部の内径面と接触可能であり、
当該内径面との接触位置と、これから離隔する位置との
間で移動可能な一つの可動接触子と、両固定接触子に対
する可動接触子の相対位置を測定するゲージ部とを具備
し、接触部材の前方側円周面の曲率を半月部の曲率より
も小さくしたものである。
【0009】
【作用】一般に円弧状の3点の位置が特定されれば、そ
の円弧の径を演算することができる。即ち、3点のう
ち、2点の位置が既知であれば、これに対する残りの1
点の相対位置を特定することにより、円弧の径を知るこ
とができる。従って、半月部の内径面と接触可能な2つ
の固定接触子を既知に位置に設けると共に、可動接触子
を当該内径面と接触可能に設け、両固定接触子に対する
可動接触子の相対位置をゲージ部で測定すれば、半月部
の内径を測定することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明装置の一実施例を図1及び図2
に基づいて説明する。
【0011】図1に示すように、本発明にかかる測定ゲ
ージは、ブロック状の接触部材(1)と、接触部材
(1)の内部に摺動自在に設けられたスピンドル(2)
と、スピンドル(2)の後端部に取り付けられたゲージ
部(3)とを具備する。
【0012】接触部材(1)は、厚肉円板の両側部を、
その中心線(x)を中心として対称に且つ平行に切除し
た形状をなす。接触部材(1)の両端部に形成された円
周面(5a)(5b)の直径(d)は、当該円周面(5a)
(5b)の曲率が半月部(6)の内径面(6a)の曲率より
も小さくなるよう設定される。また、図2に示すよう
に、接触部材(1)の幅(s)は、半月部(6)の入口
幅(t)よりも小さくされており、従って、接触部材
(1)は半月部(6)内に容易に挿入可能である。
【0013】接触部材(1)は、立体凹型に形成された
把持部材(7)の切欠き部(7a)に、一方の円周面(5
a)を半月部(6)側に突出させて収納される。接触部
材(1)及び把持部材(7)は、ビス等の着脱手段(図
示省略)によって固定されており、この着脱手段を解除
すれば(ビスを緩めれば)両者を分離できるようになっ
ている。
【0014】把持部材(7)及び接触部材(1)の中心
部には、外筒(8)が挿入されている。外筒(8)の先
端部は、接触部材(1)の中央部近傍まで延びており、
一方、その基端部はゲージ部(3)に固定されている。
外筒(8)と把持部材(7)とは、ビス(9)により固
定されている。
【0015】スピンドル(2)は、その軸線を接触部材
(1)の中心線(x)に合致させて外筒(8)内にスラ
イド可能に収納される。スピンドル(2)の基端部は、
ゲージ部(3)内に延びており、一方、その先端部は、
接触部材(1)の前方側円周面(5a)の近傍まで延びて
いる。スピンドル(2)の先端部は、半月部(6)の内
径面(6a)と点接触可能な略球面状に形成されている
(以下、この球面部分を可動接触子(10)と称する)。
【0016】ゲージ部(3)は、スピンドル(2)の前
進距離を指針等により表示するもので、例えば公知のダ
イヤルゲージ等がそのまま使用される。このゲージ部
(3)の指針は、歯車機構及びラック等(何れも図示省
略)を介してスピンドル(2)に連結されており、スピ
ンドル(2)を前後動させればその初期位置からの移動
距離がゲージ部(3)の指針によって表示される。
【0017】以下、上述した内径測定ゲージの使用方法
及び作用を説明する。
【0018】先ず、スピンドル(2)を初期位置に戻
し、ゲージ部(3)の指針を0に合わせる。ここで初期
位置は、例えば前方側円周面(5a)にこれと同曲率の円
弧を重ねた際に、可動接触子(10)の先端部が当該円弧
上に位置するよう設定する(図2中、破線で示す)。
【0019】次に、把持部材(7)を掴んで接触部材
(1)を半月部(6)に挿入し、前方側円周面(5a)が
半月部(6)の内径面(6a)と接触するまで把持部材
(7)を押し込む。これにより、前方側円周面(5a)と
その両側面(11)との境界部に形成された2つの角部
(12:以下、固定接触子と称する)が半月部(6)の内
径面(6a)と同時に接触する。
【0020】次に、把持部材(7)を半月部(6)側に
押圧しながら、ゲージ部(3)のハンドル(13)を回し
てスピンドル(2)を前進させる。図2中の実線で示す
ように、可動接触子(10)が半月部(6)の内径面(6
a)に接触したところで、ゲージ部(3)の指針からス
ピンドル(2)の前進距離(L)を読み取る。
【0021】この前進距離(L)を、両固定接触子(1
2)の位置と可動接触子(10)の初期位置とから予め演
算しておいた基準値と比較することにより、半月部
(6)の内径が公差内にあるか否かを判断することがで
きる。例えば、半月部(6)の内径が20mm、その公差が
0〜0.025mmである場合には、測定した前進距離(L)を
予め演算した基準値、例えば0.0125mm〜0.0252mmと比較
することにより、半月部(6)の内径が公差内にあるか
否かを判断することができる。
【0022】また、この前進距離(L)から半月部
(6)の内径そのものを演算することも可能である。従
って、基準内径寸法に対するずれ量が把握可能となり、
例えば不良品を再加工する場合にも所要切削量を明らか
にして能率よく再仕上げを行なうことが可能となる。こ
の場合、ゲージ部(3)に、スピンドル(2)の前進距
離(L)を内径寸法に変換する機構を設け、ゲージ部
(3)の指針で内径寸法を直接表示するようにすれば、
さらに簡単に内径寸法を視認することができて便利であ
る。
【0023】加工寸法の異なる半月部(6)を検査する
場合には、接触部材(1)を把持部材(7)から取り外
し、当該半月部(6)の寸法に合致する円周面(5a)を
備えた新たな接触部材(1)を把持部材(7)に装着
し、同様の手順で測定すればよい。
【0024】但し、接触部材(1)は、半月部(6)に
挿入した際に、その表面の2箇所が半月部(6)の内径
面(6a)と同時に接触できる形状でなければならない。
【0025】また、可動接触子(10)の初期位置は、作
業者の都合により任意の位置に設定可能である。例え
ば、当該初期位置を両固定接触子(12)間を結ぶ線上に
設定してもよく、この場合には、上述した前進距離
(L)の基準値や内径寸法をより簡単に演算することが
できるという利点が得られる。この初期位置は、両固定
接触子(12)を平面上に配置した場合に特に有益であ
る。
【0026】さらに、本実施例では、演算の容易化のた
め、可動接触子(10)の移動域を両固定接触子(12)の
直角二等分線上に設定しているが、当該移動域を直角二
等分線から左右にずれた位置に設定してもよく、また、
両固定接触子(12)を結んだ線に対して斜め方向に設定
してもよい。また、本実施例は、当該移動域を両固定接
触子(12)の間に設定したものであるが、これを何れか
一方の固定接触子(12)の外方に設定しても理論上は測
定可能である。
【0027】また、本実施例では、ミッションケース
(14)に設けた半月部(6)の内径測定用として本ゲー
ジを使用しているが、本ゲージは、これに限らず、略半
円型に凹んだ形状の半月部を有するあらゆる部材の内径
測定用として好適である。
【0028】
【発明の効果】このように、本発明によれば、半月部の
内径が所定の公差内にあるか否かのみならず、内径寸法
そのものを直接的に測定することが可能となる。従っ
て、基準内径寸法に対するずれ量が把握可能となり、例
えば不良品を再加工する場合にも所要切削量を明らかに
して能率よく再仕上げを行なうことができる。また、迅
速且つ正確に測定可能であり、簡単で且つ小型の構造で
あるから取り扱いに便利であるという利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる測定ゲージの全体構成を示す正
面一部断面図である。
【図2】内径の測定状況を示す要部拡大正面図である。
【図3】(a)図はミッションケースに設けられた半月
部を示す縦断面図、(b)図は(a)図中のA−A線で
の横断面図である。
【符号の説明】
3 ゲージ部 6 半月部 6a 内径面 10 可動接触子 12 固定接触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−109301(JP,A) 実開 昭55−68007(JP,U) 実開 昭56−107503(JP,U) 実開 昭63−174004(JP,U) 実開 平4−51603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 3/00 - 3/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略半円型に凹んだ半月部の内径を測
    定するためのゲージであって、半月部に挿入可能の接触
    部材と、接触部材の内部に摺動自在に設けられたスピン
    ドルと、接触部材の前方側円周面とその両側面との境界
    部にそれぞれ設けられ、半月部の内径面と同時に接触可
    能な一対の固定接触子と、スピンドルの先端部に設けら
    れ、半月部の内径面と接触可能であり、当該内径面との
    接触位置と、これから離隔する位置との間で移動可能な
    一つの可動接触子と、両固定接触子に対する可動接触子
    の相対位置を測定するゲージ部とを具備し、接触部材の
    前方側円周面の曲率が半月部の曲率よりも小さいことを
    特徴とする半月部の内径測定ゲージ。
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KR102020825B1 (ko) * 2018-06-21 2019-09-17 강대현 모서리 측정용 r-게이지

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