JP2532519Y2 - 軸間距離測定具 - Google Patents
軸間距離測定具Info
- Publication number
- JP2532519Y2 JP2532519Y2 JP1991048697U JP4869791U JP2532519Y2 JP 2532519 Y2 JP2532519 Y2 JP 2532519Y2 JP 1991048697 U JP1991048697 U JP 1991048697U JP 4869791 U JP4869791 U JP 4869791U JP 2532519 Y2 JP2532519 Y2 JP 2532519Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- measurement
- measuring
- axis
- distance
- axes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クランクシャフト等の
異なる2つの軸間の距離を測定する測定具に関するもの
である。
異なる2つの軸間の距離を測定する測定具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、クランクシャフトのジャ−ナル軸
とピン軸との距離を測定する方法に、定盤とマスタ−を
使用し、ダイヤルゲ−ジ等で測定する方法がある。これ
は図4Aに示すように、ワ−クWの一方の基準となる軸
1,1を定盤に取付けたセンタ−11付きの支柱12で両側
から芯出しして取付け、図4Bに示すように、ワ−クW
を回転して測定軸2の最高点とマスタ−13とを測定具14
で比較し、基準軸1,1と測定軸2との軸間距離Lを測
定するものである。実開昭55−6825号公報には、
このような測定方式において、マグネスケ−ル等の複数
の測定器を使用したものが記載されている。
とピン軸との距離を測定する方法に、定盤とマスタ−を
使用し、ダイヤルゲ−ジ等で測定する方法がある。これ
は図4Aに示すように、ワ−クWの一方の基準となる軸
1,1を定盤に取付けたセンタ−11付きの支柱12で両側
から芯出しして取付け、図4Bに示すように、ワ−クW
を回転して測定軸2の最高点とマスタ−13とを測定具14
で比較し、基準軸1,1と測定軸2との軸間距離Lを測
定するものである。実開昭55−6825号公報には、
このような測定方式において、マグネスケ−ル等の複数
の測定器を使用したものが記載されている。
【0003】また、Vブロックで基準軸を支持し、特殊
軸間距離測定器で測定する方法がある。これは図5に示
すように、2個のVブロック5で基準となる軸1をそれ
ぞれ支持して測定軸2を位置決めし、基準ブロック5と
一体的に形成した測定部15にマグネスケ−ル等の電気的
測長器17,18と摺動する測定子16を設置し、測定子16を
測定軸2の一側にセットし、測定軸2の直径上の両端を
電気的測長器17,18の測定子19,20の変位で測り、その
測定値を演算して軸間距離Lを算出するものである。
軸間距離測定器で測定する方法がある。これは図5に示
すように、2個のVブロック5で基準となる軸1をそれ
ぞれ支持して測定軸2を位置決めし、基準ブロック5と
一体的に形成した測定部15にマグネスケ−ル等の電気的
測長器17,18と摺動する測定子16を設置し、測定子16を
測定軸2の一側にセットし、測定軸2の直径上の両端を
電気的測長器17,18の測定子19,20の変位で測り、その
測定値を演算して軸間距離Lを算出するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4に示す従来の測定
方法では、両端面にセンタ−孔のあるワ−クでないと測
定できないし、ワ−クを回転してその最高点を測定する
ので、測定に時間がかかる。また、測定軸の直径に影響
され、軸間距離Lの測定値に誤差が出る。図5に示した
特殊測定具を使用した測定方法では、電源及び演算機能
を備えた大型の装置が必要となり、設備投資が高額とな
るだけでなく、測定軸の真円度の不良が判別できない。
本考案は、上記の課題を解決し、簡易な構成で測定値に
誤差が入いらず、測定軸の真円度の判別も可能な軸間距
離の測定具を提供することを目的とするものである。
方法では、両端面にセンタ−孔のあるワ−クでないと測
定できないし、ワ−クを回転してその最高点を測定する
ので、測定に時間がかかる。また、測定軸の直径に影響
され、軸間距離Lの測定値に誤差が出る。図5に示した
特殊測定具を使用した測定方法では、電源及び演算機能
を備えた大型の装置が必要となり、設備投資が高額とな
るだけでなく、測定軸の真円度の不良が判別できない。
本考案は、上記の課題を解決し、簡易な構成で測定値に
誤差が入いらず、測定軸の真円度の判別も可能な軸間距
離の測定具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、測定物の基準
軸を支持する少なくとも2個の基準Vブロックと前記測
定物の測定軸を支持する測定Vブロックとを測定物の所
定軸間距離だけずらせて定盤に設置し、前記測定Vブロ
ックのV形支持面の両面の前記測定軸のそれぞれの支持
部位において該測定軸に接触するフラット測定子を有す
る測長器を配設した軸間距離測定具である。
軸を支持する少なくとも2個の基準Vブロックと前記測
定物の測定軸を支持する測定Vブロックとを測定物の所
定軸間距離だけずらせて定盤に設置し、前記測定Vブロ
ックのV形支持面の両面の前記測定軸のそれぞれの支持
部位において該測定軸に接触するフラット測定子を有す
る測長器を配設した軸間距離測定具である。
【0006】
【作用】測定物を基準Vブロックと測定Vブロックにセ
ットし、測定Vブロックにおける測定軸のV面からの距
離を2つの測長器で測る。測定物の軸間距離が所定寸法
である場合は、測長器の読みはいずれも0となる。測定
物の軸間距離が所定寸法より短い場合は、一方の測長器
は0を指すが、他方の測長器は+xを指し、測定物の軸
間距離が所定寸法より長い場合は、両測長器の値が逆に
なる。また、測定軸が真円形でない場合は、両方の測長
値がいずれも0とならず、それぞれ+y,+zを指すこ
とになり、測定軸の真円度不良が判別できる。
ットし、測定Vブロックにおける測定軸のV面からの距
離を2つの測長器で測る。測定物の軸間距離が所定寸法
である場合は、測長器の読みはいずれも0となる。測定
物の軸間距離が所定寸法より短い場合は、一方の測長器
は0を指すが、他方の測長器は+xを指し、測定物の軸
間距離が所定寸法より長い場合は、両測長器の値が逆に
なる。また、測定軸が真円形でない場合は、両方の測長
値がいずれも0とならず、それぞれ+y,+zを指すこ
とになり、測定軸の真円度不良が判別できる。
【0007】
【実施例】図1A,Bは、本考案の実施例のそれぞれ正
面図、平面図である。例えば、測定物をクランクシャフ
トとした場合、ジャ−ナル軸1,1を支持する2個の基
準Vブロック5,5と、クランクシャフトのピン軸2を
支持する測定Vブロック4とをクランクシャフトの所定
軸間距離Lだけずらせて定盤3に設置し、測定Vブロッ
ク4のV形支持面の両面にそれぞれダイヤルゲ−ジ6,
6を配設する。各ダイヤルゲ−ジ6には、角度付き測定
子7とフラット測定子8を設け、フラット測定子8の先
端が測定ブロック4のV形面の両面から突き出してピン
軸2に当るようにしてある。ワ−クWの基準軸1,1を
基準ブロック5,5に、測定軸2を測定ブロック4にセ
ットし、測定ブロック4の一部を断面とした図2に示す
ように、測定ブロック4のV形面における各浮き上がり
量をダイヤルゲ−ジ6,6で測るようにしたもので、こ
の測定具の定盤3に取っ手9を設けて可搬式としてあ
る。
面図、平面図である。例えば、測定物をクランクシャフ
トとした場合、ジャ−ナル軸1,1を支持する2個の基
準Vブロック5,5と、クランクシャフトのピン軸2を
支持する測定Vブロック4とをクランクシャフトの所定
軸間距離Lだけずらせて定盤3に設置し、測定Vブロッ
ク4のV形支持面の両面にそれぞれダイヤルゲ−ジ6,
6を配設する。各ダイヤルゲ−ジ6には、角度付き測定
子7とフラット測定子8を設け、フラット測定子8の先
端が測定ブロック4のV形面の両面から突き出してピン
軸2に当るようにしてある。ワ−クWの基準軸1,1を
基準ブロック5,5に、測定軸2を測定ブロック4にセ
ットし、測定ブロック4の一部を断面とした図2に示す
ように、測定ブロック4のV形面における各浮き上がり
量をダイヤルゲ−ジ6,6で測るようにしたもので、こ
の測定具の定盤3に取っ手9を設けて可搬式としてあ
る。
【0008】次に、具体的な測定方法について説明す
る。図3Aに示すように、ワ−クWのマスタ−W0を用
いて各ダイヤルゲ−ジ6,6’が0を指すように調整す
る。ワ−クWの軸間距離Lが所定寸法である場合は、両
方のダイヤルゲ−ジ6,6’の読みはいずれも0とな
る。ワ−クWの軸間距離Lが所定寸法より短い場合は、
図3Bに示すようにダイヤルゲ−ジ6は0を指すが、他
方のダイヤルゲ−ジ6’は+xを指し、ワ−クWの軸間
距離が所定寸法より長い場合は、図3Cに示すように逆
にダイヤルゲ−ジ6’は0を指すが、ダイヤルゲ−ジ6
は+xを指すことになり、+xの公差を決めて置けば、
ワ−クWの合否の判定が直ちに行える。
る。図3Aに示すように、ワ−クWのマスタ−W0を用
いて各ダイヤルゲ−ジ6,6’が0を指すように調整す
る。ワ−クWの軸間距離Lが所定寸法である場合は、両
方のダイヤルゲ−ジ6,6’の読みはいずれも0とな
る。ワ−クWの軸間距離Lが所定寸法より短い場合は、
図3Bに示すようにダイヤルゲ−ジ6は0を指すが、他
方のダイヤルゲ−ジ6’は+xを指し、ワ−クWの軸間
距離が所定寸法より長い場合は、図3Cに示すように逆
にダイヤルゲ−ジ6’は0を指すが、ダイヤルゲ−ジ6
は+xを指すことになり、+xの公差を決めて置けば、
ワ−クWの合否の判定が直ちに行える。
【0009】ワ−クWの測定軸2が真円形でない場合
は、図3Dに示すようにダイヤルゲ−ジ6,6’はいず
れも0とならずそれぞれ+y,+zを指すことになる。
これにより、測定軸2の真円度不良が判別できる。
は、図3Dに示すようにダイヤルゲ−ジ6,6’はいず
れも0とならずそれぞれ+y,+zを指すことになる。
これにより、測定軸2の真円度不良が判別できる。
【0010】以上の実施例では、測定具に取っ手を設け
て可搬式としたが、固定式の測定具とすることができる
のは勿論であり、機械式のダイヤルゲージに代えて電気
式の測定器を用いて自動化を図ることもできる。
て可搬式としたが、固定式の測定具とすることができる
のは勿論であり、機械式のダイヤルゲージに代えて電気
式の測定器を用いて自動化を図ることもできる。
【0011】
【考案の効果】本考案は、簡易な構成で軸間距離の測定
が可能となり、測定値に誤差が入ることもなく、また、
測定軸の真円度不良を判別することも可能となる。
が可能となり、測定値に誤差が入ることもなく、また、
測定軸の真円度不良を判別することも可能となる。
【図1】本考案の実施例を示す正面図及び平面図。
【図2】本考案の実施例の一部断面図。
【図3】本考案の測定状態の説明図。
【図4】従来の測定の説明図。
【図5】従来の特殊測定具の説明図。
1 基準軸 2 測定軸 3 定盤 4 測定ブロック 5 基準ブロック 6 ダイヤルゲ−ジ 7 角度付き測定子 8 フラット測定子
Claims (1)
- 【請求項1】 測定物の基準軸を支持する少なくとも2
個の基準Vブロックと前記測定物の測定軸を支持する測
定Vブロックとを測定物の所定軸間距離だけずらせて定
盤に設置し、前記測定VブロックのV形支持面の両面の
前記測定軸のそれぞれの支持部位において該測定軸に接
触するフラット測定子を有する測長器を配設したことを
特徴とする軸間距離測定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991048697U JP2532519Y2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 軸間距離測定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991048697U JP2532519Y2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 軸間距離測定具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04134005U JPH04134005U (ja) | 1992-12-14 |
JP2532519Y2 true JP2532519Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31926999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991048697U Expired - Lifetime JP2532519Y2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 軸間距離測定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532519Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5993844U (ja) * | 1982-12-16 | 1984-06-26 | 豊田工機株式会社 | クランクピン割出精度確認装置 |
JPH0439529Y2 (ja) * | 1985-12-30 | 1992-09-16 | ||
JPH0626801Y2 (ja) * | 1988-09-29 | 1994-07-20 | トヨタ自動車株式会社 | 簡易位置度測定装置 |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP1991048697U patent/JP2532519Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04134005U (ja) | 1992-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001330428A (ja) | 3次元測定機の測定誤差評価方法及び3次元測定機用ゲージ | |
US5571222A (en) | Process and arrangement for measuring tapered thread | |
JPH0236881B2 (ja) | ||
JPH0296609A (ja) | V型溝の検査方法及び加工方法 | |
CN210981108U (zh) | 内花键齿顶圆直径检验夹具 | |
JP2532519Y2 (ja) | 軸間距離測定具 | |
JPH049701A (ja) | キー溝測定装置及びその使用方法 | |
CN113188423B (zh) | 一种轴用零部件径向孔对称度检测用定位装置及检测系统 | |
GB2064132A (en) | Gauging parts of a constant velocity joint | |
US5121555A (en) | Proximity differential indicator for aligning machine tools | |
CN115683014A (zh) | 用于坐标测量设备的检查量规和异常判断方法 | |
GB2260819A (en) | Gauge for checking dimensions of springs | |
CN210689488U (zh) | 一种便携式对称度检测装置 | |
CN210952580U (zh) | 测量轴类齿轮零件两处齿轮误差的简易测量装置 | |
US5799406A (en) | Coordinate measuring machine certification apparatus | |
JPS61217703A (ja) | 円筒部材用寸法測定装置 | |
CN112945046A (zh) | 一种塞尺检定工具及检定方法 | |
JP2988204B2 (ja) | スプラインのはめ合い誤差測定方法 | |
JP2504561B2 (ja) | 形状測定装置 | |
JPH07294241A (ja) | 内外長さ測定器 | |
JPH0643681Y2 (ja) | 楕円状の断面を持つ筒状体の寸法測定器 | |
CN216205995U (zh) | 一种自定心孔位、沟槽尺寸测量装置 | |
US3214839A (en) | Gauge for measuring alignment or misalignment and axially spacing of shafts | |
JP2992172B2 (ja) | ユニバーサルジョイント用十字形軸の直角度・水平度測定方法及び装置 | |
JPH0628642Y2 (ja) | 被検査物のセンター支持装置 |