JP3085269B2 - 研磨剤供給装置及び研磨剤保管容器 - Google Patents

研磨剤供給装置及び研磨剤保管容器

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JP3085269B2 JP09334695A JP33469597A JP3085269B2 JP 3085269 B2 JP3085269 B2 JP 3085269B2 JP 09334695 A JP09334695 A JP 09334695A JP 33469597 A JP33469597 A JP 33469597A JP 3085269 B2 JP3085269 B2 JP 3085269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的機械研磨法
(Chemical Mechanical Polishing、以下、CMPとい
う)において、研磨機に研磨剤を供給する研磨剤供給装
置及び高濃度研磨剤を保管し、運搬する際に使用される
研磨剤保管容器に関し、特に、研磨剤供給装置内の調合
槽内部及び研磨剤保管容器内において、研磨剤が乾燥
し、凝集・凝固することを防止し、これによりウェハ表
面に生じる傷を抑制することができる研磨剤供給装置及
び研磨剤保管容器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程において、層
間膜等の平坦化プロセスにCMP技術が使用されるよう
になってきた。それは、半導体集積回路のデザインルー
ルの縮小化に伴い、微細なパターンを形成するための光
露光技術では短波長化で露光マージンが小さくなるた
め、半導体積回路の完全平坦化技術が必要になってきた
からである。
【0003】このCMP装置においては、研磨布を貼り
付けている回転定盤を回転させつつ、研磨布上に研磨剤
を滴下しながら、ウエハを回転させつつウエハ表面を研
磨布に押し付けることによりウエハを研磨し、ウエハ表
面を平坦化している。
【0004】CMP研磨に使用される研磨剤は、微細研
磨剤粒子をpH調整剤等の試薬を含む水溶液に分散させ
た固液分散系である。フュームドシリカ粒子をKOH添
加水溶液に分散したものが最も一般に使われているが、
その他の研磨剤として、コロイダルシリカ粒子及び酸化
セリウム粒子等も使われている。また、添加剤としてア
ンモニア等も使われている。
【0005】また、これらのCMP研磨剤は運搬時のコ
ストを削減するため、運搬時は高い濃度のまま運搬し、
研磨するときに純水で希釈して所定濃度に調合し、これ
をCMP研磨に使用するのが一般的である。
【0006】図13はCMPに使用される装置を示す概
念図である。研磨剤供給装置21は、研磨剤保管容器1
8から高濃度研磨剤を受け、この研磨剤と純水とを調合
し、調合後の研磨剤を複数のCMP装置20に対し供給
する。
【0007】図14は研磨剤供給装置21の模式的平面
図、図15及び図16は図14のC−C線断面図であ
り、図15は液面下降前の状態、図16は液面下降後の
状態を示す。
【0008】研磨剤供給装置21の調合槽1には、その
壁面3の上端に蓋19が被冠されている。そして、この
蓋19を挿通して配管12,14,26が調合槽1内に
挿入されている。また、調合槽1の底壁には配管13が
連結されている。配管12は研磨剤を調合槽1内に供給
するものであり、配管14は純水を調合槽1内に供給す
るものであり、配管13は調合槽1から研磨剤を排出す
るものであり、配管26は研磨剤を調合槽1に返戻する
ためのものである。配管13、26はCMP研磨装置2
0に連結され、研磨剤を循環させつつ研磨剤供給装置2
1からCMP研磨装置20への研磨剤の供給を行う。そ
して、配管13と配管26との間には、配管6が連結さ
れていて、研磨剤供給装置21とCMP研磨機との間を
循環する配管13及び26のバイパスとなっている。
【0009】この従来の研磨剤供給装置21において
は、配管12から高濃度の研磨剤が調合槽1内に所定量
供給され、更に、純水が配管14を介して所定量供給さ
れる。これにより、調合槽1内で、研磨剤と純水とが所
定濃度に調合され、研磨剤が所定濃度に希釈される。そ
の後、バルブ22が閉、バルブ23が開の状態で、ポン
プ7により調合槽1内の研磨剤5を配管13,6,26
を介して調合槽1に循環通流させ、研磨剤5を均一に混
合する。次いで、バルブ23を閉、バルブ22を開にし
て研磨剤5をCMP研磨装置20に供給し、ウエハの研
磨に供する。図16に示すように、調合槽1内の研磨剤
5の量が少なくなってきた場合には、配管12及び14
を介して高濃度研磨剤及び純水を調合槽1内に供給し、
再度混合した後、CMP研磨装置20に供給する。
【0010】しかしながら、従来の研磨剤供給装置21
には以下に示す問題点があった。即ち、図15に示す状
態から、CMP研磨装置20に研磨剤5を供給していく
と、使用した分だけ調合槽1内の液面11が下降する。
その際、図16に示すように、研磨剤5を使用する前の
液面11から、研磨剤5を使用した分だけ下降した液面
11までの壁面に、研磨剤17が付着する。その付着し
た研磨剤17はその後壁面にて乾燥し、凝集・凝固す
る。その乾燥し、凝集・凝固した研磨剤17は、例え
ば、壁面3から落下し研磨剤5の中に混在する。また別
の例では、次順の工程で調合槽1に研磨剤を貯める際
に、その新しい研磨剤5の中に分散されてしまう。この
ように、凝集・凝固した後、新しい研磨剤に混在してし
まった大粒径の研磨剤は、CMPを行なった際に、ウェ
ハに傷を発生させてしまう。このように、研磨剤の凝集
・凝固に起因してウエハに傷が発生した場合、上層に配
線層を形成するときに、配線のショート又は断線が生じ
てしまうという問題点がある。
【0011】また、図13に示す研磨剤保管容器18に
おいても、研磨剤を使用していくに従い、研磨剤供給装
置の調合槽1で生じる問題と同様の問題が起きる。
【0012】そこで、ウェハに発生する傷を防止する手
段として、特開平7−254579号公報には、配管1
3に研磨剤の温度を調節する装置を設けた技術が提案さ
れている。また、特開平7−263388号公報におい
ては、ウエハの研磨によって発生する研磨剤の微粉等の
飛散を防止することを目的として、研磨面とウエハとを
含む領域をその外部に対して区画すると共に、その区画
の内側に純水を散布しつつ研磨するウエハの研磨方法が
開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には、以下に示す問題点がある。先ず、特開
平7−254579号公報においては、配管13に研磨
剤の温度を調節する機能を設けても、一旦乾燥し、凝集
・凝固した研磨剤5は、配管13を通流する研磨剤の温
度を調節しただけでは、粒径がもとに戻ることはない。
このため、この従来技術では、ウェハに発生する傷を防
止することはできない。
【0014】また、特開平7−263388号公報にお
いては、微粉の飛散を防止することはできるが、研磨剤
の凝集及び凝固は防止することができない。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、研磨剤を保管する容器壁面での研磨剤の乾
燥を防止し、研磨剤の凝集・凝固を防止することができ
る研磨剤供給装置及び研磨剤保管容器を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る研磨剤供給
装置は、研磨剤と純水とを調合する調合槽と、この調合
槽内の調合後の研磨剤を化学的機械研磨機に供給する供
給手段と、前記調合槽の内部においてその壁面の温度が
最も低くなるように調合槽内部に温度差を設け、その温
度差により前記調合槽の内部の壁面に水滴をつける手段
とを有することを特徴とする。
【0017】本発明に係る他の研磨剤供給装置は、研磨
剤の循環供給源となる調合槽と、この調合槽内の研磨剤
を化学的機械研磨機に供給する供給手段と、前記調合槽
の内部においてその壁面の温度が最も低くなるように調
合槽内部に温度差を設け、その温度差により前記調合槽
の内部の壁面に水滴をつける手段とを有することを特徴
とする。
【0018】本発明に係る研磨剤保管容器は、研磨剤を
保管し、研磨剤供給装置に研磨剤を供給する研磨剤保管
容器において、その内部においてその壁面の温度が最も
低くなるように保管容器内部に温度差を設け、その温度
差により保管容器の内部の壁面に水滴をつける手段を有
することを特徴とする。
【0019】本発明においては、研磨剤の調合槽又は保
管容器の壁面の温度が最も低くなるように、調合槽又は
保管容器の内部に温度差を設ける。これにより、飽和蒸
気圧が前記壁面において最も下がるため、水蒸気が水滴
となって壁面に付着する。これにより、壁面における研
磨剤の乾燥が防止され、その凝集・凝固が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1及び2
は、本発明の第1実施例に係る研磨剤供給装置の調合槽
1の部分を示す断面図、図3は研磨剤供給装置の平面
図、図4は研磨剤供給装置の断面図である。本実施例の
研磨剤供給装置は、図13乃至16に示す従来の研磨剤
供給装置に対し、その調合槽1の壁面に調合槽1の壁面
を冷却する冷却部9を設けた点が異なる。
【0021】即ち、本実施例は、調合槽1と、その蓋1
9と、純水を供給するための配管14と、研磨剤を供給
する配管12と、研磨剤をCMP研磨機に送給する配管
13と、CMP研磨機に供給されなかった研磨剤を調合
槽1に戻す配管16と、配管13と配管16とを連結
し、研磨剤を調合槽1に循環させる配管6と、研磨剤5
を循環させるためのポンプ7と、研磨剤5を流す経路を
切り替えるバルブ22及びバルブ23とを有し、更に、
本実施例は、冷却部9と、この冷却部9に冷却水を供給
するチラー10とから構成された冷却装置2を有する。
冷却部9は調合槽1の壁面に接触するように設けられて
いる。
【0022】調合槽1は、研磨剤と純水とを調合し、所
定の濃度に希釈するためのもので、調合槽1は、蓋19
によって内部の湿度が変わらない程度に閉じられてい
る。調合槽1の材質は、好ましくは、HDPE(高密度
ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポ
リビニールクロライド)及びPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)等のポリマーである。
【0023】冷却装置2は、チラー10及び冷却部9よ
り構成され、チラー10によって所定の温度に制御され
た冷却水により、冷却部9が冷却される。なお、冷却部
9の冷却媒体としては、熱交換機によって冷却された冷
却空気を使用してもよい。冷却部9の材質は、熱伝導率
が高い物質であればよく、このような材質として、金属
又は合金がある。また、冷却装置2の冷却部9は、調合
槽1の壁面の外側全体に配置する必要はなく、一部に配
置してもよい。また、チラー10による冷却水の設定温
度は研磨剤5が凍らない程度の温度に設定する。調合槽
の内部の空気との相対的な温度差は、0〜30℃程度の
範囲とする。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、配管12を介して研磨剤を調合槽1に一定量供給
する。その後、配管14を介して純水を調合槽1に一定
量供給し、調合槽1の内部の研磨剤の濃度を所定の濃度
に希釈する。調合槽1内の研磨剤5はポンプ7により配
管6を通り5分程度循環通流され、調合槽1の内部の研
磨剤5の分散状態を均一にする。その後、バルブ22を
開、バルブ23を閉に切り替えることにより、研磨剤が
配管13から出てCMP研磨機に至り、その後配管26
から調合槽1に戻る循環路にする。これにより、研磨剤
5は、循環路よりCMP装置に供給される。
【0025】この場合に、冷却部9は、チラー10によ
り、調合槽1内部の空気の温度より20℃程度低く冷却
された冷却水により冷却されている。このように、調合
槽1の壁面が冷却部9によって冷却されるため、図1に
示すように、調合槽1の壁面3付近の空気の中に含まれ
る水蒸気は過飽和状態となり、水蒸気が壁面3に付着
し、水滴4となる。即ち、調合槽1の内部の飽和蒸気圧
が、調合槽1内の温度勾配により調合槽1の壁面3にお
いて下がるため、調合槽1の壁面3付近の水蒸気が壁面
3に付着して、水滴4となる。
【0026】研磨剤5がCMP装置に供給される前の研
磨剤5が配管6を介して調合槽1を循環している期間
は、調合槽1内中の研磨剤5の液面11の高さは変化し
ないが、研磨剤5がCMP研磨装置に供給されると、C
MP研磨に使用された分だけ、調合槽1内の研磨剤5の
液面11の高さは下がる。その際、液面11が下がって
も調合槽1の壁面付近は、水蒸気が過飽和状態にあるた
め、図2に示すように、液面11が下がると同時に壁面
3には水滴4が付着する。これにより、従来の調合槽
で、液面11が下がったときに起こる壁面3での研磨剤
5の乾燥が防止され、研磨剤の凝集・凝固を防止するこ
とができ、CMP研磨時にウェハ表面に生じる傷を防止
することができる。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図5は本第2実施例を示す断面図である。図5に示
す実施例は、図4に示す第1実施例に対し、純水を供給
する配管14を省略した点が異なる。本実施例のよう
に、調合槽1において研磨剤を希釈せずにCMP研磨装
置20に供給する場合においても、同様に、研磨剤は調
合槽1内で乾燥すると、凝集・凝固する。このため、本
実施例において、調合槽1の壁面を冷却部9により冷却
することにより、壁面3における研磨剤5の乾燥を防止
することによって、研磨剤の凝集・凝固を防止し、ウエ
ハに傷が発生することを防止できる。
【0028】次に、本発明の第3実施例について図6を
参照して説明する。本実施例は、図3及び4に示す第1
実施例の冷却部9の代わりに、複数の分割された冷却部
9aを壁面3の全面に配置し、更に液面11を検知する
センサー8を調合槽1の外部に設けた点で第1実施例と
異なる。センサー8は調合槽1の外部にその高さ方向に
複数個配置されており、液を検出しているセンサー8の
最大位置により、液面11を検知することができる。
【0029】図3及び4に示す第1実施例の場合は、調
合槽1全体を1個の冷却部9によって冷却するため、調
合槽1内部の空気も徐々に冷却される。このため、調合
槽内部に相対的な温度差を維持するためには、調合槽1
の壁面を更に冷却する必要がある。このため、調合槽1
の壁面と調合槽1の内部の空気とに効率よく温度差を設
けることができない。
【0030】これに対し、本実施例は、調合槽1と調合
槽1内部の空気とに、より多くの温度差を設け、効率よ
く本発明の効果を得ることができるものである。即ち、
研磨剤5の液面11をセンサー8によって検知し、各セ
ンサー8に設置された冷却水制御部27により、チラー
10によって冷却された冷却水を冷却部9aに送る配管
の開閉を行なう。その際、センサー8によってその冷却
部9aが液面11より上方にあるかどうかを検知し、液
面11より上方にある冷却部9aのみ、冷却水制御部2
7により冷却水を流し、冷却する。そうすることによ
り、研磨剤5の液面11より上方にある調合槽1の壁面
と、調合槽1の内部の空気との間に、より効率的に温度
差を設けることが可能となる。このため、本実施例は、
壁面の乾燥をより効率的に防止することができる。
【0031】本実施例は、1つのチラー10から全ての
冷却部9aに冷却水を供給するものであるが、これに限
らず、チラーを例えば各冷却部9a毎に複数設けてもよ
い。
【0032】次に、本発明の第4実施例について図7を
参照して説明する。本実施例は、図3及び4に示す第1
実施例におけるものと同様の調合槽1内に、研磨剤5の
温度を制御するための加熱器15を設け、調合槽1の外
部に加熱器15の温度を制御するための温調装置16を
設けている。
【0033】本実施例においては、冷却装置2で調合槽
1の全体を冷却しても、研磨剤5の温度が変化しないよ
うに加熱器15により制御できるため、調合槽1の内部
の空気をある一定の値に維持できる。そのため、調合槽
1の壁面と調合槽1内部の空気との間により多くの温度
差を設けることができ、効率よく本発明の効果が得られ
る。なお、冷却装置2の冷却部9は少なくとも1つあれ
ばよい。
【0034】次に、図8及び9を参照して本発明の第5
実施例について説明する。本実施例は、本発明を、研磨
剤を保管・運搬する容器(以下、研磨剤保管容器とい
う)に適用した例である。図8は研磨剤保管容器18の
平面図であり、図9は図8のB−B線断面図であり、研
磨剤保管容器18の内部構造を示す。この研磨剤保管容
器18は調合槽1と異なり、その上壁の一部に研磨剤を
取り出すための蓋19が設けられている。本実施例にお
いても、研磨剤保管容器18の壁面に、第1実施例と同
様に、冷却部9を設け、この冷却部9にチラー10から
冷却水を供給して冷却部9を冷却する。本実施例におい
ても、研磨剤供給装置における実施例と同様の効果を奏
する。
【0035】図10は本発明の第6実施例を示す断面図
である。本実施例は、研磨剤供給装置に関する第3実施
例に対応する研磨剤保管容器の実施例である。本実施例
は、研磨剤保管容器18の壁面に複数の冷却部9aを設
け、各冷却部9aについて冷却水制御部27により個別
に温度制御できるようにしたものである。本実施例にお
いても、チラー10は1個に限らず、複数個設けても良
いことは勿論である。
【0036】図11は本発明の第7実施例を示す断面図
である。本実施例は、研磨剤供給装置に関する第4実施
例に対応する研磨剤保管容器の実施例である。本実施例
においても、図9に示す実施例に対し、加熱器15を研
磨剤保管容器18内に設けると共に、その温度を制御す
るための温調装置16を容器外部に取り付けたものであ
る。本実施例も第4実施例と同様の効果を奏する。
【0037】図12は本発明の第8実施例を示す断面図
である。本実施例は、図3及び4に示す実施例のように
調合槽1の壁面を冷却する代わりに、加熱器24を調合
槽1内に設け、この加熱器24を調合槽外部の温調装置
25により通電加熱し、所定の温度に制御する。
【0038】本実施例は、調合槽1の内部の空気を暖め
ることにより、調合槽1の内部の空気と、調合槽1の壁
面との温度差を設けるという点で、他の実施例と異な
る。しかし、本実施例においても、調合槽1の内部空気
と壁面3との間に温度差を設けることができるので、図
1及び2に示す現象と同様の現象が生じ、壁面3に水滴
が付着する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
研磨剤供給装置の調合槽又は研磨剤保管容器の壁面と、
その内部との間に、壁面側が低温となるように温度差を
設けたので、水滴が壁面に付着し、研磨剤の乾燥を防止
することができ、これにより、研磨剤の凝集・凝着を防
止することができる。このため、この凝集・凝着した研
磨剤に起因するウエハの傷発生を防止することができ
る。これにより、ウエハに形成された半導体チップの歩
留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の動作を説明するための調
合槽の断面図である。
【図2】同じく、本発明の第1実施例の動作を説明する
ための調合槽の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る研磨剤供給装置の平
面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る研磨剤供給装置の断
面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る研磨剤供給装置の断
面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る研磨剤供給装置の断
面図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る研磨剤保管容器の平
面図である。
【図9】図8B−B線断面図である。
【図10】本発明の第6実施例に係る研磨剤保管容器を
示す断面図である。
【図11】本発明の第7実施例に係る研磨剤保管容器を
示す断面図である。
【図12】本発明の第8実施例に係る研磨剤供給装置を
示す断面図である。
【図13】従来の研磨剤供給装置とCMP装置との配置
関係を示す模式図である。
【図14】従来の研磨剤供給装置の平面図である。
【図15】図13のC−C線断面図である。
【図16】図13のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1;調合槽 2;冷却装置 3;壁面 4;水滴 5;研磨剤 6、12、13、14、26;配管 7;ポンプ 8;センサー 9;冷却部 10チラー 11;液面 15、24;加熱器 16、25;温調装置 17;研磨剤 18;研磨剤運搬容器 19;蓋 20;CMP装置 21;研磨剤供給装置 22、23;バルブ 27;冷却水制御部

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨剤と純水とを調合する調合槽と、こ
    の調合槽内の調合後の研磨剤を化学的機械研磨機に供給
    する供給手段と、前記調合槽の内部においてその壁面の
    温度が最も低くなるように調合槽内部に温度差を設け
    その温度差により前記調合槽の内部の壁面に水滴をつけ
    る手段とを有することを特徴とする研磨剤供給装置。
  2. 【請求項2】 研磨剤の循環供給源となる調合槽と、こ
    の調合槽内の研磨剤を化学的機械研磨機に供給する供給
    手段と、前記調合槽の内部においてその壁面の温度が最
    も低くなるように調合槽内部に温度差を設け、その温度
    差により前記調合槽の内部の壁面に水滴をつける手段と
    を有することを特徴とする研磨剤供給装置。
  3. 【請求項3】 前記温度差を設ける手段は、前記調合槽
    の壁部に設けられた冷却部と、この冷却部に冷却水を供
    給するチラーであることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の研磨剤供給装置。
  4. 【請求項4】 前記温度差を設ける手段は、前記調合槽
    の壁部に設けられた冷却部と、この冷却部に冷却空気を
    供給する熱交換機であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の研磨剤供給装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却部は、調合槽内の研磨剤の高さ
    方向に複数個に分割されており、各冷却部の温度を個別
    に制御することができることを特徴とする請求項3に記
    載の研磨剤供給装置。
  6. 【請求項6】 前記温度差を設ける手段は、前記調合槽
    の内部の研磨剤を加熱する加熱器であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の研磨剤供給装置。
  7. 【請求項7】 前記温度差を設ける手段は、前記調合槽
    の内部の空気を加熱する加熱器であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の研磨剤供給装置。
  8. 【請求項8】 研磨剤を保管し、研磨剤供給装置に研磨
    剤を供給する研磨剤保管容器において、その内部におい
    てその壁面の温度が最も低くなるように保管容器内部に
    温度差を設け、その温度差により保管容器の内部の壁面
    に水滴をつける手段を有することを特徴とする研磨剤保
    管容器。
  9. 【請求項9】 前記温度差を設ける手段は、壁部に設け
    られた冷却部と、この冷却部に冷却水を供給するチラー
    であることを特徴とする請求項に記載の研磨剤保管容
    器。
  10. 【請求項10】 前記冷却部は、研磨剤の高さ方向に複
    数個に分割されており、各冷却部の温度を個別に制御す
    ることができることを特徴とする請求項8に記載の研磨
    剤保管容器。
  11. 【請求項11】 前記温度差を設ける手段は、内部の研
    磨剤を加熱する加熱器であることを特徴とする請求項
    に記載の研磨剤保管容器。
  12. 【請求項12】 前記温度差を設ける手段は、内部の空
    気を加熱する加熱器であることを特徴とする請求項
    記載の研磨剤保管容器。
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