JP3085251U - 就寝移載両用シーツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ベッドに於ける、患者の仰臥、横臥、伏臥、正
座、ひざ組み等にかかわらず，移載する事ができる事と
介添え者の労力の負担を軽減する装置を提供する。 【解決手段】両端に四角形の連結フック穴設け連結フッ
ク穴より中央方向の両面にファスナーループを取り付け
たシーツ（１）と、両面にファスナーループとファスナ
ーフックを、それぞれ固着した着衣保持ベルト（８）
と、連結フックを両端に取り付けた連結ベルト（９）よ
りなる就寝移載両用シーツと、あや目状のローレット目
を付けた駆動ローラーである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、老人、病人、身体障害者（以下、患者と呼称する）の移載に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

患者を周回装置で移載する介助装置（特開平６−３２７７２７、特開平７−２５ ５７９１、特開平８−１３１４８４等）がある。

【０００３】 従来の装置は介助者が患者を押し込み、装置に乗せる補助作業を行う方式である 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ベッドより患者の移載時、患者の各姿勢すなわち仰臥、横臥、伏臥、正座、ひざ 組み等の姿勢での移載と患者の寝間着、シーツ等の交換時に患者を抱えて移動す る作業を、なくすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の就寝移載両用シーツ（以下、シーツと呼称）１にあっては患者の移載 時、移載方向側の連結ベルト９に張力を加えることにより、発生する該シーツの 、しわ、歪等を少なくするために、両縁に略四角形の連結フック用穴４を複数設 け、複数の該連結ベルトで負荷を分散する、

【０００６】 そして、該シーツの両縁の連結フック用穴より中央よりで、かつ患者と接触する 面の両側に帯状の、面ファスナーのループ面（以下、ファスナーループと呼称） ２ａ，３ａを略全長に渡り縫い付け又は接着剤等で固着する、

【０００７】 また、該シーツの両縁の連結フック用穴４より中央よりで、かつ患者と接触しな い面の両側に帯状のファスナーループ５ａ、６ａを略全長に渡り縫い付け、又は 接着剤等で固着する、

【０００８】 さらに、該シーツをマットレス１６に掛けた時、ファスナーループ５ａ，６ａに 略合致する位置に、面ファスナーのフック面（以下、ファスナーフックと呼称） ５ｂ，６ｂを該マットレスに縫い付け、又は接着剤で固着する、ファスナーフッ ク５ｂ、６ｂの長さはマットレスの全長と略同等か又は短くして複数取り付けて も良い。

【０００９】 シーツのファスナーループ５ａ，６ａをマットレス１６に固定したファスナーフ ック５ｂ、６ｂに装着する事により該シーツのずれ、しわ、又はベッド１７の背 もたれ起こしの作動による偏りを防止する。

【００１０】 連結ベルト９両端の先端部を略Ｕ字形に折り曲げて連結フック１０を挟み縫い付 ける、連結フックを取り付けた該連結ベルトはシーツ１の連結フック用穴４に掛 けて移載時に用いる、

【００１１】 そして、ベッドの背もたれ起こしを作動又はシーツ１の交換時等には連結フック をシーツより取り去り、フリーローラー１３ｃ及び駆動ローラー１１にそれぞれ 掛けておく。

【００１２】 着衣保持ベルト８の表面に該着衣保持ベルトと同寸法のファスナーループ７ａを 裏面に該着衣保持ベルトと同寸法のファスナーフック２ｂを縫い付け又は接着し 、該着衣保持ベルトを複数個作製する、

【００１３】 そして、シーツ１のファスナーフック２ａに、複数個の着衣保持ベルト８に固定 したファスナーフック２ｂを、位置を合わせて取り付ける、

【００１４】 また、着衣保持ベルト８をシーツ１に装着する位置はファスナーフック２ｂの長 さがシーツ全長であるから任意に装着できる。

【００１５】 前合わせ式寝間着、肌着等の患者の肌に接しない表面にファスナーフックを複数 取り付けておく、

【００１６】 そして、本考案のシーツと駆動ローラーを１台のベッドに装着し、着衣保持ベル トに該前合わせ式寝間着、肌着等を広げて面ファスナーを介して装着する、

【００１７】 また、本考案のシーツと駆動ローラーを装着した他の１台のベッドに仰臥した患 者を乗せる、２台のベッドを並列に置き、該前合わせ式寝間着、肌着等を装着し たベッドと患者のベットの位置合わせを行う、

【００１８】 さらに、並べたベッド２台のハンドルを回す事により該前合わせ式寝間着、肌着 等の上に患者を乗せる事ができる、着せ替え完了後着衣保持ベルトを取り去る。

【００１９】 請求項２にあっては軸のメタル部を除いた全外周面にあや目の角すい状の突起物 を多数創製した駆動ローラー１１である、

【００２０】 そして、該駆動ローラーは略角すい状の突起物が連結ベルトに食い込み駆動力を 伝達する構造である、

【００２１】 さらに、本考案の駆動ローラーを設けることにより連結ベルトに大きな圧力を加 えたり巻付け角度を大きくして摩擦力を発生させる装置を設ける必要がない、ま たシート、連結ベルト等の軸方向ずれに蛇行防止装置を必要がない。

【００２２】

【考案の実施の形態】

フリーローラー１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄを８個のフリーローラー軸受１ ４ａ，１４ｂ，１４ｃ、１４ｄ、１４ｅ，１４ｆ，１４ｇ、１４ｈに，それぞれ セットし該フリーローラー軸受をベッド１７の四隅にボルト等で固定する。

【００２３】 駆動ローラー１１を駆動ローラー軸受１２にセットし、フリーローラー１３ｄと 連結ベルト９を挟んだ位置に２個の駆動ローラー軸受をベッドにボルト等で固定 する、

【００２４】 そして、駆動ローラー軸受はボルト等により連結ベルトの厚さに対する調整が可 能なる構造とする、

【００２５】 また、駆動ローラーの先端にハンドル１５を取り付けて駆動ローラーの回転を行 う。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は次に記載する効果を発揮する。

【００２７】 患者を仰臥、横臥、伏臥、正座、ひざ組み等の状態で、移載できる。

【００２８】 移載時、介助者が患者に対して、抱いて移動、押し込み又は引込み等の補助作業 を必要としない、よって介助者を重労働から解放する事ができる。

【００２９】 ベッド、担架、検査台等に組み込む事により、腕力のない高齢者や女性にも移載 作業、シーツの交換、寝間着等の着せ替えをする事ができる。

【提出日】平成１３年１１月２１日（２００１．１１．２１）

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１９

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１９】軸のメタル部を除いた外周面に突起物を多数創製した駆動ロー ラー１１である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 マットレスに掛けた形状の、シーツの斜視
図である。

【図２】 マットレスに掛けた形状の、シーツの正面
図である。

【図３】 着衣保持ベルトの両面に面ファスナーを固
定した斜視図である。

【図４】 連結ベルトに連結フックを装着した斜視図
である。

【図５】 あや目状のローレット目を施した駆動ロー
ラーの斜視図である。

【図６】 ローレット目を施した駆動ローラーの断面
拡大図である。

【図７】 シーツ、連結ベルト、着衣保持ベルトをセ
ットした斜視図である。

【図８】 シーツ、連結ベルト、着衣保持ベルトをセ
ットした部分拡大斜視図である。

【図９】 本考案をベッドに組み込みした断面図であ
る。

【図１０】 連結ベルトを放しシーツをマットレスに面
ファスナーで取付け、着衣保持ベルトを外した断面図で
ある。

【図１１】 本考案をベッドに組み込みした全体斜視図
である。

【図１２】 本考案を２台のベッドに組み込み並べた断
面図である。

【符号の説明】

１ 就寝移載両用シーツ ２ａ 面ファスナーのループ面 ２ｂ 面ファスナーのフック面 ３ａ 面ファスナーのループ面 ３ｂ 面ファスナーのフック面 ４ 連結フック用穴 ５ａ 面ファスナーのループ面 ５ｂ 面ファスナーのフック面 ６ａ 面ファスナーのループ面 ６ｂ 面ファスナーのフック面 ７ａ 面ファスナーのループ面 ８ 着衣保持ベルト ９ 連結ベルト １０ 連結フック １１ 駆動ローラー １２ 駆動ローラー軸受 １３ａ、１３ｂ、１３ｃ、１３ｄ フリーローラー １４ａ、１４ｂ、１４ｃ、１４ｄ フリーローラー軸受 １４ｅ、１４ｆ、１４ｇ、１４ｈ フリーローラー軸受 １５ ハンドル １６ マットレス １７ ベッド Ａ メタル軸頸部 Ｂ あや目状ローレット目

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１３年１１月２１日（２００１．１１．
２１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】 就寝移載両用シーツ

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】両端に略四角形の連結フック用穴（４）を
   複数設け、かつ両縁の両面に面ファスナーのループ面
   （２ａ，３ａ，５ａ，６ａ）を取り付けてなる就寝移載
   両用シーツ（１）と、表面に面ファスナーのフック面
   （２ｂ）と裏面に面ファスナーのループ面（７ａ）を固
   着してなる着衣保持ベルト（８）と、連結フック（１
   ０）を両端に取り付けた連結ベルト（９）よりなる就寝
   移載両用シーツ。
2. 【請求項２】ローラー両端のメタル軸頸部を除いた外周
   に、あや目状のローレット目を付けた駆動ローラー（１
   １）。