JP3084619B2 - 吊扉用ローラ脱落防止装置 - Google Patents
吊扉用ローラ脱落防止装置Info
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- JP3084619B2 JP3084619B2 JP09130456A JP13045697A JP3084619B2 JP 3084619 B2 JP3084619 B2 JP 3084619B2 JP 09130456 A JP09130456 A JP 09130456A JP 13045697 A JP13045697 A JP 13045697A JP 3084619 B2 JP3084619 B2 JP 3084619B2
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Description
の技術分野に属するものであり、より具体的には吊扉用
ローラの脱落を防止するための装置を改良したものに関
する。
吊扉開閉方式では、レールを有する長いベースを扉用開
口の上辺部沿いに取り付けたり、ローラを有するハンガ
を扉の上側に取り付けたりした後、ローラをレール上に
掛けるように乗せて扉を吊り支えている。こうして吊り
支えられた扉はこれをレール沿いに無理なく開閉させる
ことができるが、人や物が衝突するとか強風による煽り
を受けるとかいったように、大きな力が扉面に作用した
場合にはローラがレールから外れてしまう。これはロー
ラ付きハンガが不測の事態でベース側から脱落するとい
うことであり、そのために扉が扉用開口の正規位置から
離脱するという事態が発生する。
置がいくつか提案されている。ちなみに特開平7−23
8735号公報は、そのような装置の具体例として図5
に示すものを公開している。
た従来装置は、図5を参照して以下のようなものであ
る。ベース101は下部前面に中空部102を有する。
下部平面板103は中空部102と一体のものであって
中空部102の下部前面から前方へ突出している。下部
平面板103の前縁には円弧状に隆起したレール104
が形成されている。脱落防止板105は下部平面板10
3との上下間隔を保持して中空部102の上部前面に取
り付けることができるものである。そのようなタイプの
取付用部材としてビス106で締め付けられる二枚の固
定金具107・108が中空部102の前面に組み込ま
れている。ハンガ201はその上端側にローラ202を
有するものである。図5の従来装置は、扉301を吊り
支えてこれをレール沿いに開閉移動させるために、ベー
ス101を扉用開口の上辺部沿いに取り付けたり、ハン
ガ20側の下端を扉上部に取り付けたりした後、ローラ
202をレール104上へ掛けるように乗せている。ま
た、ローラ202がレール104から外れるのを防止す
るために脱落防止板105をローラ202の上部周面側
に配し、これを二つの固定金具107・108で固定し
ている。
がレール104から外れるのを脱落防止板105が防止
する。したがって既述の外力が扉301の板面に作用し
たとしても、ローラ202がレール104から外れるよ
うな事態は殆ど起こらない。この従来装置は、また、そ
れ以前の従来技術にみられた種々の欠点を解消している
点でも望ましいといえる。
来装置にも下記のような課題が残されている。その一つ
は脱落防止板105がベース101に対して別ものにな
っていることである。これはベース101以外に脱落防
止板105をも成形加工するというものであるために部
品製造工程が増加する。それにベース101と脱落防止
板105との寸法を整合させることにもなるからこれら
の加工難度も増す。他の一つはコストアップである。コ
ストアップは、二つの固定金具107・108を要する
という部品増加や上記の部品製造などに起因して生じる
ものである。さらに他の一つは、脱落防止板105をロ
ーラ202の上部周面にあてがい、これを二つの固定金
具107・108で固定するという組立作業の煩わしさ
である。
題に鑑み、製作の簡略化・部品数の削減・コストダウン
・組立作業の省力化などを満足させたり、その他の有用
性や有益性をも確保したりすることのできる吊扉用ロー
ラ脱落防止装置を提供しようとするものである。
吊扉用ローラ脱落防止装置は所期の目的を達成するため
に下記の課題解決手段を特徴とする。すなわち本発明の
請求項1に記載された装置は、扉を吊り支えてこれをレ
ール沿いに開閉させるための手段として、扉用開口の上
辺部沿いに取り付けられた長いベースがその前面側にレ
ールを有していたり、扉上部に取り付けられたハンガが
レールに対応するローラを有していたりするとともに、
ハンガ側のローラがベース側のレール上に乗せられてい
るものにおいて、下壁の先端上面にレールを有する縦断
面溝形の長いチャンネル部がベース前面の長さ方向沿い
に設けられていること、および、扉上部に取り付けられ
たハンガが、扉上部から立ち上がる起立部と、起立部の
前面に直交してその前面側へ突出している支軸と、支軸
を介して回転自在に支持されているローラと、起立部の
前面側においてローラに隣接しているフックと、同じく
起立部の前面側においてローラに隣接している抑制片と
を備えていて、これらのうちのフックが、ローラ最下部
よりも高くローラ中心部よりも低い位置からローラ前面
側へ向けて突出している突出片と、突出片の先端から下
向きに折れ曲がってローラ最下部よりも低く垂れ下がっ
ている鉤片とで形成されているとともに、これらのうち
の抑制片がローラ最上部とほぼ同高の位置からローラ前
面側へ向けて突出していること、および、ハンガ側にあ
るローラとフックと抑制片がベース側のチャンネル部内
に嵌め込まれてローラがレール上に乗せられているとと
もに、レールを乗り越えてチャンネル部の後壁内面とレ
ール内面との間に介入したフックの鉤片がこれら各内面
と衝突自在に対応しており、かつ、抑制片がチャンネル
部の上壁内面と衝突自在に対応していることを特徴とす
る。
防止装置は、請求項1記載のものにおいて、扉上部に取
り付けられた下側取付座や下側取付座から立ち上がる前
側取付座を有する支持部材と、前側取付座の前面に取り
付けられた取付部材と、支軸を介して取付部材の前面に
取り付けられたローラと、取付部材の下部に一体形成さ
れて取付部材の前方へ突出するフックと、取付部材の上
部に一体形成されて取付部材の前方へ突出する抑制片と
をハンガが備えているというものである。
ンガを介して牽連関係にある。したがって扉は、ハンガ
側のローラがベース側のレール上を扉開閉方向へ走行す
るときにこれと共に移動する。本発明装置においては、
ハンガ側にあるフックの鉤片がレールを乗り越えてチャ
ンネル部(ベース側)の後壁内面とレール内面との間に
介入している。かかる鉤片は、扉板面と直交する方向の
外力が扉に作用したときにレール内面に引っ掛かったり
チャンネル部の後壁内面に突き当たったりするというも
のであるから、このように動きの制約される範囲内でレ
ール上のローラ脱輪を防止する。一方、本発明装置にお
いてチャンネル部の上壁内面と衝突自在に対応している
ハンガ側の抑制片も、ローラがレール上から浮き上がっ
たり跳ね上がったりするのをその上壁内面との衝突によ
り阻止する。したがってローラは、この点でもレールか
ら脱輪しがたいものになる。
止装置の実施形態を添付の図面にしたがい説明する。
2は開口枠、21はボックス、31はベース、41はハ
ンガ、71は扉を示す。
たものは正面四角形のものであり、これは建物その他の
出入口に該当する。アルミニウム系の金属成形品ないし
金属加工品で代表される開口枠12は、扉用開口11を
枠取りすべくこれに嵌め付けられたものである。この開
口枠12の上辺部は一般に「無目鴨居」のようにいわれ
ている。図示例の場合は、扉自動開閉装置の分野で「エ
ンジンボックス」と称されているボックス21により開
口枠12の上辺部が構成されている。
属成形品ないし金属加工品からなる。ボックス21は、
図2に明示されたリア部材22やフロント部材23と、
図1に明示された二枚のサイド蓋24とを有している。
このようなボックス21は、リア部材22とフロント部
材23とを合体したりその合体物の両端面を二枚のサイ
ド蓋24で塞いだりすることにより、横方向に長い断面
略四角形の中空体になる。図2を参照してボックス21
の下面には、扉71の厚さを少し上回る幅の開放部25
がボックス21の長さ方向に沿いに形成されている。
ベース31は、後部垂直板32と上部水平板33と下部
水平板34とで形成されたチャンネル形状のものであ
り、後部垂直板32の内面における上下方向の中間部か
ら中間水平板35が突出している。ベース31もアルミ
ニウム系の金属成形品ないし金属加工品からなる。ベー
ス31の下部側には、ベース31のチャンネル形状より
も小さなものであって後壁37と上壁38と下壁39と
の合体構造からなるチャンネル部36が一体形成されて
おり、下壁39の先端上面にはレール40も形成されて
いる。チャンネル部36における後壁37・上壁38・
下壁39・レール40は一例として下記のようなもので
ある。後壁37は下部水平板34の先端部と中間水平板
35の先端部とにわたって形成されている。上壁38は
中間水平板35の先端部側から段差をもってその前方へ
突出している。下壁39は下部水平板34の先端部に連
続し、レール40は断面半円形をなして下壁39の上向
いた先端部に形成されている。
に図3・図4を参照して明らかなように、支持部材42
・取付部材53・ローラ55・支軸56などを主体にし
て構成されている。これらのうちでローラ55を除く部
品や部材は金属製であるが、ローラ55の場合は硬質の
ゴム製または合成樹脂製で周面に凹部を有する。支持部
材42は、水平な下側取付座43と垂直な前側取付座4
6とが直角に交差したアングル形状のものである。下側
取付座43には、円形の貫通孔44が中央部にあったり
前後方向に長い長孔45が両側部にあったりする。前側
取付座46の中央部は窓孔47で開口されており、窓孔
47の下辺部から後方へ突出した突出座部48が下側取
付座43と平行している。この突出座部48にはネジ孔
49が形成されていてボルト50がネジ孔49にねじ込
まれている。前側取付座46にはこれらのほか、上下方
向に長い長孔51が窓孔47の両側に形成されていた
り、上辺部から下方へ向けて切り込まれた二つの縦溝5
2が両端寄りに形成されていたりする。取付部材53は
通常ブラケットと称される大小二枚の細長い板材54・
62からなる。その一方の板材54の前面両側部には、
二つのローラ55がそれぞれの支軸56を介して回転自
在に取り付けられており、通孔57が板面の中央部(両
支軸56の間)に開けられている。一方の板材54に
は、また、その下辺中央部と一体になったフック58や
その上辺中央部と一体になった抑制片61などもある。
フック58は板材54の下辺中央部からその前方へ突出
した突出片59と、突出片59の先端から下向きに折れ
曲がった鉤片60とで形成されている。抑制片61は板
材54の上辺中央部からその前方へ突出したものであ
る。他方の板材62は、その前面中央から前方へ突出し
た雄ネジ(ボルト)63と、その下辺中央部から後方へ
突出した二股片64と、二股片64の両側から後方へ突
出した二本の雄ネジ(ボルト)65とを有しており、板
材62の上部両隅にはネジ孔66がそれぞれ形成されて
いる。各雄ネジ59・61にはこれらと対をなす雌ネジ
(ナット)67・68が付帯する。このような取付部材
53の場合は、板材62側の雄ネジ63を板材54側の
通孔57に通しつつ板材54の後面(背面)と板材62
の前面とを重ね合わせた後、通孔57を貫通した雄ネジ
63の端部から雌ネジ67を締め付けることにより両板
材54・62が合体される。なお、ハンガ41における
支持部材42と取付部材53は、後述のごとく扉71を
ベース31のレール40に吊り掛けるときに合体され
る。
ス72の上辺部と下辺部または板ガラス72の周囲部に
フレーム(前記と同じ材質の金属製框材)が取り付けら
れたものであって周知である。図示例の扉71において
は、この場合のフレームとして、板ガラス72の上辺部
に取り付けられた上部フレーム(横框材)73のみが示
されている。
の上辺部を構成している。このようなボックス21に対
してベース31を取り付けたりハンガ41を介して扉7
1をベース31に吊り掛けたりするときは、一例として
以下のようになる。
けるときに用いられるハンガ41は二個またはそれ以上
のものであるが、図示例においては二個のハンガ41が
用いられる。ボックス21の内部(リア部材22の内
面)に取り付けられる前のベース31には、各ハンガ4
1の取付部材53に付されたローラ55があらかじめ嵌
め込まれている。すなわちローラ55は、図2のように
ベース31の一端または他端の開放面からチャンネル部
36内(上壁38と下壁39との間)に嵌め込まれてレ
ール40上に乗っている。このローラ嵌め込み状態のと
きは、板材54側のフック58や抑制片61がチャンネ
ル部36内に介入しているほか、レール40を乗り越え
てチャンネル部36の後壁37内面とレール40内面と
の間に介入したフック58の鉤片60がこれら各内面と
衝突自在に対応したり、抑制片61がチャンネル部36
の上壁38内面と衝突自在に対応したりする。図2にお
いてフロント部材23がリア部材22と合体されていな
いとき、すなわちリア部材22の前面が開放状態にある
とき、ローラ55を嵌め込まれた後のベース31が開口
枠12の上辺部13に沿うような態様でリア部材22の
内面にあてがわれてここにビス止めされる。これに対す
るハンガ41の支持部材42は、その下側取付座43を
上部フレーム73の上面にあてがい、これら下側取付座
43・上部フレーム73にわたりビスBをねじ込むとい
ったことにより扉71の上部に取り付けられる。この後
は、板材62側の二股片64を前側取付座46の前面側
から窓孔53に通して該二股片64をボルト50頭部と
突出座部48上面との間に介入させるということや、板
材62側の両雄ネジ61を前側取付座46の前面側から
両長孔51に通すということを同時に行って板材62の
裏面を前側取付座46の前面に重ね合わせ、かつ、これ
らをボルト50とネジ孔49や二対の雄ネジ61・雌ネ
ジ67などで締め付けることにより、支持部材42と取
付部材53とが相互に合体される。かくて上記の部品や
部材が図2のごとく組み立てられたとき、ローラ55付
きのハンガ41を介してベース31のレール40に吊り
掛けられた扉71がレール40に沿って扉開閉方向へ走
行するようになる。
連結などは、ベース31をリア部材22の内面に取り付
けたり、扉71をベース31のレール40に吊り掛けた
りするのと相前後して行われる。
部材22の左端部側には部品取付用のスペースがある。
かかるリア部材22の左端部内には、周知の歯車伝動系
で繋がれたモータ(減速機構付き)Mと原動プーリP1
とが取り付けられている。具体的にはモータMや原動プ
ーリP1の各取付板をリア部材22の内面にあてがい、
該各取付板をビス止めすることによりリア部材22に取
り付けられる。原動プーリP1と対応する従動プーリP
2は図1においてベース31の右端部側に取り付けられ
ている。具体的には従動プーリP2の取付板をベース3
1の内面にあてがい、これをビス止めすることにより取
り付けられる。図1において原動プーリP1と従動プー
リP2とにわたって掛け回されたベルトVは実質的にエ
ンドレスのものであるが、その下辺部の中間には張力調
整式の牽引手段が介在されている。この牽引手段は二つ
の端末金具K1・K2と調整ネジ棒Rと連結金具K3と
からなり、連結金具K3には調整ネジ棒Rと対応するネ
ジ部Nが設けられている。二つの端末金具K1・K2は
切断されたベルトVの両端部に取り付けられていて、一
方の端末金具K1には調整ネジ棒Rが連結されたり他方
の端末金具K2が連結金具K3に固定されたりする。ま
た調整ネジ棒Rと連結金具K3のネジ部Nとがネジ結合
される。この牽引手段は、ベルトVの動きを扉71に伝
えてこれを開閉方向に牽引するものであるため、図2の
ごとく連結金具K3を介して扉71に連結される。なお
ベルトVとしては、内面に多数の歯を有する歯付きベル
ト(タイミングベルト)が用いられる。したがって原動
プーリP1や従動プーリP2もタイミングベルトに対応
するものが用いられる。その他、図1におけるベース3
1の左端に端末板Eが取り付けられたり、端末板Eと衝
突するストッパSが同図左側のハンガ41に取り付けら
れたりする。
ントロ−ルボックス)Cや電気系統のコネクタHが取り
付けられる。これは前記と同様、これらの取付板をリア
部材22の内部に配置してビス止めするというものであ
る。ベース31内の空間には図示しない電線なども収納
される。そして他の必要な部品・部材の取り付けを終え
た後、ボックス21のリア部材22に対して両サイド蓋
24が施されたりフロント部材23が装着されたりす
る。
や取付部材53などがハンガ41を構成している。そし
てハンガ41が扉71の上部に取り付けられたときに、
支持部材42の前側取付座46や取付部材53の両板材
54・62などが扉71の上部から起立するものであ
る。したがって前側取付座46・両板材54・62など
は扉上部から起立した起立部ということになり、フック
58や抑制片61などはその起立部の前面側から突出し
たものということになる。
せたときは、ベルトVが時計回り方向へ回転したり反時
計回り方向へ回転したりしながら扉71をこれの開閉方
向へ牽引する。すなわち、モータM→ベルトV→連結金
具K3→上部フレーム73といったように、モータMの
動力が扉71に伝わるので、ローラ55付きのハンガ4
1を介してベース31のレール40上に吊り掛けられて
いる扉71は所定の方向へ開閉移動する。この際、ロー
ラ55が安定してレール40上を走行するということを
フック58や抑制片61がサポートする。
向の力が扉71に作用したとしてもローラ55はレール
40から外れない。これはそのような力が扉71に作用
したとき、ハンガ41側にあるフック58の鉤片60が
レール40の内面に引っ掛かったりチャンネル部36の
後壁37内面に突き当たったりしてレール40上からの
ローラ脱輪を防止するからである。ローラ55がレール
40上から浮き上がったり跳ね上がったりするというこ
とについては、ハンガ41側の抑制片61がチャンネル
部36の上壁38内面と衝突してこれを阻止する。した
がってローラ55は、この点でもレール40から脱輪し
がたい。それにローラ55の各部がチャンネル部36の
後壁37・上壁38の各内面に強く衝突するといったこ
とや、レール40と接触しているローラ円周面(凹部)
に無理な力が及ぶといったこともフック58や抑制片6
1が防止する。したがってローラ55に対する防護機能
も十分に確保することができる。
周面がレール40との摩擦で摩耗するためにローラ円周
面の凹部が幅広くなる。このような摩耗はレール40上
を走行するローラ55に対してガタツキを発生させるだ
けでなく、ローラ脱輪の一因にもなる。フック58や抑
制片61は、このようなときにも上記のごとく機能して
ローラ脱輪を防止する。また、ローラ55の円周面が一
定の摩耗量に達したときには、ローラ円周面の凹部が深
くなるためにフック58の鉤片60先端がチャンネル部
36の下壁39上面に接触する。そして当該接触状態に
至ったフック58の鉤片60先端は、それ以降において
生じるローラ円周面の摩耗を遅くする。ローラ摩耗がこ
のレベルに達したときは、また、扉71の開閉に際して
上記接触部間で摩擦音が発生する。かかる摩擦音はロー
ラ交換時期や点検時期の報知になる。
うに防止するための主要部は、ベース31のチャンネル
部36やハンガ41の取付部材53(とくに板材54)
などである。ベース31やハンガ41におけるこれら各
部は、自明のとおり、ローラ55の大きさに対応して設
定されるものである。したがってこれら各部の寸法はロ
ーラサイズに応じて変更される。また、ハンガ41の取
付部材53が両板材54・62のうちのいずれか一枚か
らなることもある。このケースにおいて、取付部材53
が板材54のみからなるときには該板材54に二股片6
4が形成され、取付部材53が板材62のみからなると
きは該板材62にローラ55が取り付けられたりフック
58や抑制片61が形成されたりする。もちろんこれら
のケースでも既述と同様のローラ脱輪防止が行われる。
本発明装置の他の実施態様においてハンガ41側にフッ
ク58のみが設けられ、抑制片61が省略されるという
こともある。
は、ベース側のチャンネル部やレールとハンガ側のフッ
クや抑制片とが相互に関わり合って以下のような効果を
発揮するものである。
ときに、フックの鉤片がレールの内面に引っ掛かったり
チャンネル部の後壁内面に突き当たったりしてレール上
からのローラ脱輪を防止する。ローラがレール上から浮
き上がったり跳ね上がったりするということも、抑制片
がチャンネル部の上壁内面と衝突してこれを阻止する。
それにフックや抑制片は、ローラの磨耗いかんに拘わら
ず、これがレール上を安定して走行するということもサ
ポートする。したがってローラの安定走行はもちろんの
こと、不測の外力が作用したときのローラ脱輪を防止し
て扉を常に扉用開口の正規位置に保持することができ
る。
保持することのできるフックと抑制片は、また、ローラ
の各部がチャンネル部の後壁とか上壁とかの内面に強く
衝突するといったことや、レールと接触しているローラ
円周面に無理な力が及ぶといったことをも防止するもの
であるから、ローラに対する防護機能も発揮する。
た部分に一体成形するだけのものであるから、ベース側
のレールに対してローラ脱落防止機能のあるハンガを簡
略に製作することができ部品数の増加もともなわない。
こうしたハンガは、また、これをそのままチャンネル部
のあるベースに組み付けるだけでよいから、組立作業の
省力化や同タイプのベースに対する互換性・汎用性など
も実現させる。
立作業の省力化・互換性・汎用性などを製品コストに有
利に反映させることができる。すなわち、これらが製品
をコストダウンさせる。
値になったときには、ローラ外径が小さくなることに起
因してフックの鉤片先端がチャンネル部の下壁上面に接
触する。そして扉開閉に際して上記接触二者間で発生す
る摩擦音がそのローラ摩耗量(ローラ交換時期の到来し
たこと)を報知するので、ローラ交換を含めた点検時期
を適切に知ることができる。かかる接触状態は、また、
フックの鉤片先端がそれ以降において生じるローラ円周
面の摩耗を遅くするという点でも望ましい。
た扉自動開閉機構を略示した正面図である。
面図である。
図である。
視図である。縦断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】扉を吊り支えてこれをレール沿いに開閉さ
せるための手段として、扉用開口の上辺部沿いに取り付
けられた長いベースがその前面側にレールを有していた
り、扉上部に取り付けられたハンガがレールに対応する
ローラを有していたりするとともに、ハンガ側のローラ
がベース側のレール上に乗せられているものにおいて、
下壁の先端上面にレールを有する縦断面溝形の長いチャ
ンネル部がベース前面の長さ方向沿いに設けられている
こと、および、扉上部に取り付けられたハンガが、扉上
部から立ち上がる起立部と、起立部の前面に直交してそ
の前面側へ突出している支軸と、支軸を介して回転自在
に支持されているローラと、起立部の前面側においてロ
ーラに隣接しているフックと、同じく起立部の前面側に
おいてローラに隣接している抑制片とを備えていて、こ
れらのうちのフックが、ローラ最下部よりも高くローラ
中心部よりも低い位置からローラ前面側へ向けて突出し
ている突出片と、突出片の先端から下向きに折れ曲がっ
てローラ最下部よりも低く垂れ下がっている鉤片とで形
成されているとともに、これらのうちの抑制片がローラ
最上部とほぼ同高位置からローラ前面側へ向けて突出し
ていること、および、ハンガ側にあるローラとフックと
抑制片がベース側のチャンネル部内に嵌め込まれてロー
ラがレール上に乗せられているとともに、レールを乗り
越えてチャンネル部の後壁内面とレール内面との間に介
入したフックの鉤片がこれら各内面と衝突自在に対応し
ており、かつ、抑制片がチャンネル部の上壁内面と衝突
自在に対応していることを特徴とする吊扉用ローラ脱落
防止装置。 - 【請求項2】扉上部に取り付けられた下側取付座や下側
取付座から立ち上がる前側取付座を有する支持部材と、
前側取付座の前面に取り付けられた取付部材と、支軸を
介して取付部材の前面に取り付けられたローラと、取付
部材の下部に一体形成されて取付部材の前方へ突出する
フックと、取付部材の上部に一体形成されて取付部材の
前方へ突出する抑制片とをハンガが備えている請求項1
記載の吊扉用ローラ脱落防止装置。
Priority Applications (1)
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JP09130456A JP3084619B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | 吊扉用ローラ脱落防止装置 |
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JPH10299329A JPH10299329A (ja) | 1998-11-10 |
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1997
- 1997-05-02 JP JP09130456A patent/JP3084619B2/ja not_active Expired - Lifetime
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