JP3084498U

JP3084498U - 豆腐収納容器

Info

Publication number: JP3084498U
Application number: JP2001005850U
Authority: JP
Inventors: 光義亀山
Original assignee: 株式会社天狗
Priority date: 2001-09-04
Filing date: 2001-09-04
Publication date: 2002-03-22
Anticipated expiration: 2007-09-04

Abstract

(57)【要約】【課題】この考案は豆腐にかけた調味料や薬味が豆腐
表面から落ちることを防止することができる豆腐収納容
器を提供することにある。【解決手段】上面の開口３がフィルム９で閉じられ、
かつ内部に豆腐１５が充填される容器本体２の底部４
に、上記容器本体の内側に突出する凸部５を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は豆腐を充填して収納する豆腐収納容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の豆腐収納容器は、上面に開口を有する合成樹脂製の容器本体に未凝固の豆腐を充填するとともに、この容器本体の開口をフィルムで閉塞して形成され、容器本体の内壁は平滑面によって構成されている。

【０００３】そのため、豆腐収納容器を使用した際には、未凝固の豆腐は容器本体内に充填された後に凝固して、滑らかな表面を有する充填豆腐が形成される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、豆腐収納容器の容器本体が椀状に形成されている場合、凝固された充填豆腐は、容器本体の形状に倣って凸椀状に形成される。これをさらに盛り付ける場合にはフィルムを剥離し、容器本体の開口を下にして充填容器を皿に盛り付けたとき、充填豆腐は皿の上面で凸椀状となる。しかも、充填豆腐の表面は容器本体の内周面が滑らかに形成されているために、滑らかに仕上げられる。したがって、豆腐の表面に液体状の調味料をかけたときに、この調味料は豆腐の上面にとどまらず容易に流れ落ちてしまう。また、取り出された豆腐にネギやしそなどの薬味をかけたときに、上記調味料と同様に豆腐から容易に落ちてしまう。

【０００５】この考案は、豆腐にかけた調味料や薬味が豆腐表面から落ちることを防止することができる豆腐収納容器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は上面の開口がフィルムで閉塞され、かつ内部に豆腐が充填される容器本体の底部に、上記容器本体の内側に突出する凸部を設けたことを特徴とする豆腐収納容器にある。

【０００７】請求項２の考案は上記容器本体はほぼ半球状であることを特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器にある。

【０００８】請求項３の考案は上記容器本体はほぼ矩形状であることを特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器にある。

【０００９】請求項４の考案は上記凸部は半球状であることを特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器にある。

【００１０】請求項５の考案は上記容器本体の上面にはカバーが着脱可能に設けられ、このカバーと上記フィルムの間に形成された中空部には調味料が収納可能であることを特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器にある。

【００１１】この考案によれば、容器本体の底部に内側に突出する凸部を設けたため、容器本体から取り出した豆腐を容器本体の底部側が上方になるようにして皿に盛り付けたときに豆腐の上面に上記凸部に対応した凹部が形成されることになる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照にしながらこの考案の実施の形態について説明する。

【００１３】図１、図２及び図３に示す豆腐収納容器１は合成樹脂たとえばポリエチレンテレフタレートからなるほぼ半球状又は椀状の容器本体２を備えている。

【００１４】この容器本体２は、上部に開口３を有しており、底部４にはこの容器本体２の内側に突出したほぼ半球状の凸部５が形成されている。したがって、容器本体２の底部４の下部には凹部が形成されている。

【００１５】上記容器本体２の上端部には容器本体２の径方向外方に向かって水平に張り出したリング状の第１のフランジ部６が一体的に形成されている。この第１のフランジ部６の外周縁には上記容器本体２の下方に向かって伸びる縁壁部７が形成されており、この縁壁部７の下端には鍔部８が上記容器本体２の径方向外方に向かって突出して形成されている。

【００１６】上記第１のフランジ部６の上記開口３側には、この開口３を密閉するように上記第１のフランジ部６の外周縁とほぼ同じ大きさで、薄く、破れ難く、かつ好ましくは透明なフィルム９がその周縁部を引き剥がし可能に貼り付けられる。つまり、容器本体２の内部に未凝固の豆腐を充填した後、開口３がフィルム９によって封止される。

【００１７】上記容器本体２の上面には図３に示すカバー１０が取り付けられている。このカバー１０は上記容器本体２に形成された第１のフランジ部６の内周とほぼ同径の小径部１１と、この小径部１１の下端から径方向外方に向かって張り出した第２のフランジ部１２と、この第２のフランジ部１２の外周縁から下方に延びて形成された大径部１３から構成されている。また、上記第２のフランジ部１２の外周縁は上記容器本体２に形成された第１のフランジ部６の外周縁よりもやや大径となっている。

【００１８】上記大径部１３の内周面には、その径方向内側に突出して設けられた保持部１４が上記内周面のほぼ全周にわたって、かつその周方向に沿って形成されている。

【００１９】つまり、上記容器本体２に形成された第１のフランジ部６の開口３側に上記カバー１０に形成された第２のフランジ部１２が当接するとともに、上記容器本体２の鍔部８と上記カバー１０の保持部１４が係合することによって、上記カバー１０は容器本体２に着脱可能となっている。

【００２０】このように容器本体２の上面にカバー１０を設けることにより、上記開口３に設けられたフィルム９と上記カバーの小径部１１の内部とで構成される空間部に例えば醤油などの調味料が収納可能となっている。

【００２１】上記豆腐収納容器１への豆腐１５の収容は以下のように行われる。まず、成形された容器本体２の内部に未凝固で液状の豆腐原料をほぼ一杯に充填する。豆腐収納容器１に豆腐原料を充填したならば、容器本体２の第１のフランジ部６に上記開口３側からフィルム９を貼り付けて、上記豆腐原料を密封する。そして、豆腐収納容器１ごと、ボイル槽で過熱凝固反応を起こさせ、急速冷却装置で冷却する。これによって、いわゆる充填豆腐１５が形成される。

【００２２】充填豆腐１５を食するときには、容器本体２から上記開口３を閉塞するフィルム９を引き剥がす。そして、皿の上面に容器本体２の開口３側を接合させた後容器本体２を上記豆腐１５から引き離すように上方に取り除く。

【００２３】これによって、皿の上面に盛られた豆腐１５の上面には上記容器本体２の底部４に形成された凸部５に対応した凹部が形成される。この凹部に上記液体状の調味料や薬味を収容するようにかけると、これら調味料や薬味が凹部によって豆腐の上部から落ちるのを防止することができる。

【００２４】なお、上記容器本体２の形状は上記一実施の形態に限定されるものではなく、例えば図４に示すように矩形形状であってもよい。

【００２５】また、上記凸部５は上記一実施の形態に限定されるものではなく、液体状の調味料や薬味を豆腐上面に安定して載置することができればその形状を限定されるものではない。

【００２６】

【考案の効果】

この考案によれば、豆腐にかけた調味料や薬味が豆腐の上面から落ちることを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施の形態に係る豆腐収納容
器の構成を示す斜視図。

【図２】同実施の形態の豆腐収納容器の正面図。

【図３】同実施の形態の豆腐収納容器及びカバーの側面
断面図。

【図４】この考案の他の実施の形態を示す容器本体の斜
視図。

【符号の説明】

１…豆腐収納容器２…容器本体３…開口４…底部５…凸部６…第１のフランジ部９…フィルム１５…豆腐

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面の開口がフィルムで閉塞され、かつ
内部に豆腐が充填される容器本体の底部に、上記容器本
体の内側に突出する凸部を設けたことを特徴とする豆腐
収納容器。
【請求項２】上記容器本体はほぼ半球状であることを
特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器。
【請求項３】上記容器本体はほぼ矩形状であることを
特徴とする請求項１記載の豆腐収納容器。
【請求項４】上記凸部は半球状であることを特徴とす
る請求項１記載の豆腐収納容器。
【請求項５】上記容器本体の上面にはカバーが着脱可
能に設けられ、このカバーと上記フィルムの間に形成さ
れた中空部には調味料が収納可能であることを特徴とす
る請求項１記載の豆腐収納容器。