JP3084361U - 光ファイバーミニプラグ用カバー部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に製造プロセスを簡略化できると共に、製
造コストも抑えることができる光ファイバーミニプラグ
用カバー部材を提供する。 【解決手段】 前カバー（１０）と、固定カバー（２
０）とを有し、前カバー（１０）は光ファイバー（１０
０）の一端に設置され、固定カバー（２０）は前カバー
（１０）の後端から被嵌されると共に、固定カバー（２
０）の前端に前カバー（１０）の前端と対応する絶縁部
（２１）が設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本考案は、特に製造プロセスを簡略化できると共に、製造コストも抑えること ができる光ファイバーミニプラグ用カバー部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図６乃至図８に示すように、従来の光ファイバープラグは前カバー（９１）と 、外カバー（９２）と、接合カバー（９３）とを有し、 前カバー（９１）は光ファイバーを挿設するための中空構造を有し、その中間 に射出成形により絶縁カバー（９１１）が設けられると共に、後部に多重リング 部（９１０）が設けられ、 前記外カバー（９２）は光ファイバー（９０）が前カバー（９１）内に挿入さ れる前に挿入され、 接合カバー（９３）は射出成形により一体成形され前カバー（９１）の中間に 被嵌され、続いて、外カバー（９２）でカバーされた光ファイバー（９０）が前 カバー（９１）の後方から挿入されると共に、前カバー（９１）の後端における 多重リング部（９１０）がプレスにより変形されて、光ファイバー（９０）をし っかりと連結させる。次に、前カバー（９１）における多重リング部（９１０） の外表面に射出方法により突出リング（９３０）を有する接合カバー（９３）が 設けられた後、再び外カバー（９２）を前方へ向かって押圧すると、該外カバー （９２）が接合カバー（９３）をカバーし、且つ接合されると共に、接合カバー （９３）の突出リング（９３０）によって外カバー（９２）との接合効果が加強 される。これにより、従来の光ファイバープラグの製造工程が完了する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、従来の光ファイバープラグは先ず前端部材の製造メーカーが射出 成形により絶縁カバー（９１１）を前カバー（９１）の中間に被嵌し、その後、 後端部材の製造メーカーが射出成形により前カバー（９１）の後部における多重 リング部（９１０）に突出リング（９３０）を有する接合カバー（９３）の被嵌 を行うので、このような二重の射出成形は工程が複雑になるだけではなく、沢山 の関連部件も必要になり、製造コストが高くなってしまう。

【０００４】 本考案は上記の課題を解決するものであり、単に後端部材の製造メーカーが前 カバーの後端をプレスした後に、外カバーを押し込んで組合わせればよいだけな ので、製造工程を簡略化できると共に、部材数が減少するので、製造コストも抑 えることができる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 前カバー（１０）と、固定カバー（２０）とを有し、 前カバー（１０）は光ファイバー（１００）の一端に設置され、固定カバー（ ２０）は前カバー（１０）の後端から被嵌されると共に、固定カバー（２０）の 前端に前カバー（１０）の前端と対応する絶縁部（２１）が設けられることを特 徴とする光ファイバーミニプラグ用カバー部材、 及び、前カバー（１０）と、固定カバー（２０）と、外カバー（３０）とを有 し、 前カバー（１０）は光ファイバー（１００）の一端に設置され、固定カバー（ ２０）は前カバー（１０）の後端から被嵌されると共に、固定カバー（２０）の 前端に前カバー（１０）の前端と対応する絶縁部（２１）が設けられ、固定カバ ー（２０）の中間の上下相対位置に前カバー（１０）の後端と対応する少なくと も一つのプレス成形孔（２２）が形成されると共に、各プレス成形孔（２２）の 両側に夫々固定孔（２３）が形成され、固定カバー（２０）の後部に突出リング （２４）が設けられ、外カバー（３０）は光ファイバー（１００）と固定カバー （２０）の外側に被嵌されることを特徴とする光ファイバーミニプラグ用カバー 部材、を提供する。

【０００６】 以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。

【０００７】 図１は本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カバー部材の分解斜視図であ り、図２は本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カバー部材を組合わせた状 態を示す斜視図であり、図３は本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カバー 部材を組合わせた状態を示す側面断面図であり、図４は本考案に係わる光ファイ バーミニプラグ用カバー部材をプレスした状態を示す側面断面図であり、図５は 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カバー部材の斜視図である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、本考案の光ファイバーミニプラグ用カバー部材は前カバー （１０）と、固定カバー（２０）と、外カバー（３０）とを有し、 前カバー（１０）は光ファイバー（１００）を挿設するための中空構造を有し、 固定カバー（２０）は射出成形により前カバー（１０）の外部に設けられ、 外カバー（３０）は固定カバー（２０）の外部に被嵌される。

【０００９】 前記固定カバー（２０）の前端に前カバー（１０）の前端と対応する管状の絶 縁部（２１）が設けられ、固定カバー（２０）の中間の適当位置に前カバー（１ ０）の後端と対応し、固定カバー（２０）の軸方向に対して垂直な少なくとも一 個のプレス成形孔（２２）が形成されると共に、各プレス成形孔（２２）の両側 に夫々固定孔（２３）が形成され、また、該プレス成形孔（２２）は固定カバー （２０）の中間における上下相対位置に夫々形成される。

【００１０】 更に、固定カバー（２０）の後段に、より大きい外径を有する突出リング（２ ４）が設けられ、その突出リング（２４）によって固定カバー（２０）と外カバ ー（３０）とをしっかりと連結する。

【００１１】 以下、本考案の製造プロセスを説明する。 光ファイバープラグを組合せる時は、図２及び図３に示すように、先ず射出成 形により前カバー（１０）の外側に固定カバー（２０）を被嵌して、光ファイバ ー（１００）の一端を外カバー（３０）内に挿入し、その後、前カバー（１０） を光ファイバー（１００）の端部に取付けて、固定カバー（２０）におけるプレ ス成形孔（２２）を通過させ、次に、前カバー（１０）の後端をプレスして変形 させて、前カバー（１０）内における光ファイバー（１００）を固定する（図４ を参考）。そして、再び外カバー（３０）を前方へ向かって押し込めば、固定カ バー（２０）の中間をカバーして、組合せが完了する（図５を参考）。

【００１２】 以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定さ れるものではなく、本考案の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能で あることはいうまでもない。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上記の構造を有するので、以下の効果を達成できる。 １．本考案は一度のプレス工程だけ行えばよいので、従来より製造が容易になり 、製造プロセスが簡略化できる ２．本考案は前カバーに、絶縁部を有する固定カバーを設けることにより、接合 カバーを使用しなくてもよくなるので、部材数を減らすことができ、製造コスト を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カ
バー部材の分解斜視図である。

【図２】 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カ
バー部材を組合わせた状態を示す斜視図である。

【図３】 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カ
バー部材を組合わせた状態を示す側面断面図である。

【図４】 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カ
バー部材をプレスした状態を示す側面断面図である。

【図５】 本考案に係わる光ファイバーミニプラグ用カ
バー部材の斜視図である。

【図６】 従来の光ファイバープラグの斜視図である。

【図７】 従来の光ファイバープラグの組合わせ状態を
示す分解斜視図である。

【図８】 従来の光ファイバープラグの他の組合わせ状
態を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１０ 前カバー ２０ 固定カバー ２１ 絶縁部 ２２ プレス成形孔 ２３ 固定孔 ２４ 突出リング ３０ 外カバー ９０ 光ファイバー ９１ 前カバー ９２ 外カバー ９３ 接合カバー １００ 光ファイバー ９１０ 多重リング部 ９１１ 絶縁カバー ９３０ 突出リング

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前カバー（１０）と、固定カバー（２
   ０）とを有し、 前カバー（１０）は光ファイバー（１００）の一端に設
   置され、固定カバー（２０）は前カバー（１０）の後端
   から被嵌されると共に、固定カバー（２０）の前端に前
   カバー（１０）の前端と対応する絶縁部（２１）が設け
   られることを特徴とする光ファイバーミニプラグ用カバ
   ー部材。
2. 【請求項２】 固定カバー（２０）の中間の上下相対位
   置に前カバー（１０）の後端と対応する少なくとも一つ
   のプレス成形孔（２２）が形成されると共に、該各プレ
   ス成形孔（２２）の両側に夫々固定孔（２３）が形成さ
   れ、固定カバー（２０）の後部に突出リング（２４）が
   設けられることを特徴とする請求項１に記載の光ファイ
   バーミニプラグ用カバー部材。
3. 【請求項３】 前カバー（１０）と、固定カバー（２
   ０）と、外カバー（３０）とを有し、 前カバー（１０）は光ファイバー（１００）の一端に設
   置され、固定カバー（２０）は前カバー（１０）の後端
   から被嵌されると共に、固定カバー（２０）の前端に前
   カバー（１０）の前端と対応する絶縁部（２１）が設け
   られ、固定カバー（２０）の中間の上下相対位置に前カ
   バー（１０）の後端と対応する少なくとも一つのプレス
   成形孔（２２）が形成されると共に、該各プレス成形孔
   （２２）の両側に夫々固定孔（２３）が形成され、固定
   カバー（２０）の後部に突出リング（２４）が設けら
   れ、外カバー（３０）は光ファイバー（１００）と固定
   カバー（２０）の外側に被嵌されることを特徴とする光
   ファイバーミニプラグ用カバー部材。