JP3084179U - 紙製スタンドホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】メニューや写真等を、例えばテーブル上での省
スペース化を図りつつ、見栄え良く立てた状態にて飾る
ようにする。 【解決手段】紙製のスタンドホルダーを、断面三角形状
に折曲形成される折り畳み自由な紙製のスタンド部２
と、紙製のカードホルダー部３との間に、別のカードの
一部を挟んで保持できる構成として、写真等の紙類を多
数であってもまとめてスタンド状態に容易に保持できる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、紙製スタンドホルダーに関し、殊に名札、メニュー及び写真等を例 えばテーブル上に立てた状態にて飾るためのスタンドホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば結婚式場の披露宴会場において、一般にテーブルには食器や料理以外に も名札や料理メニュー表、或いは席次一覧表等の紙類が置かれる。さらには、新 郎新婦から来賓へのメッセージや写真等が添えられていることも珍しくない。 このため、メインとして料理を置くべきテーブルのスペースがより狭くなり、 来賓側の人には食事をゆっくりととりにくいという不具合が生じるとともに、会 場側の人には事前にテーブル上に置く物の配置、配膳に苦慮するという不具合が 生じる。

【０００３】 かかる不具合を解決するため、例えば写真の場合は予めスタンド部を備える装 飾用フレーム（実公平５−１９０１０号）を使用して当該写真をテーブル上に立 て掛けたスタンド状態で飾ることがある。 或いは、例えば料理メニュー表を製作するとともにこれを２つ折りにしてテー ブル上にスタンド状態で飾ることがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のように装飾用フレームを使用して写真を立てても、その 他の紙類、例えば料理メニュー表、名札、席次一覧表等を置くスペースはやはり 必要となり、省スペース効果が極めて小さいという問題点がある。 これ故に、全ての紙類を装飾用フレームを使用してスタンド状態にしようとし ても、コスト面でも見栄えという面でも実用的でないのが現状である。

【０００５】 また、多数の装飾用フレームを使用することは、会場を準備する側の人にとっ て、装飾用フレームをスタンド状態にすることに手間がかかるという問題点もあ る。 或いは、上記のように厚紙製の料理メニュー表を折り曲げて立てても、折り曲 げることのできない写真等はやはりテーブル上にそのまま置かざるを得ず、省ス ペース効果があがらないという問題点がある。

【０００６】 これ故に、写真等を除いた折曲可能な紙類をすべて厚紙で製作して折り曲げて 立てても、やはりコスト的に不利になるとともに、全体としての見栄えも悪いと いう問題点もある。 従って、テーブル上の上記紙類を全て厚紙で製作することは、実用性に欠ける 。

【０００７】 本考案は、このような現状を踏まえてなされたもので、紙製のスタンド部と紙 製のカードホルダー部の間に料理メニュー表等の紙類を容易に挟んで保持できる ように構成し、かつ前記カードホルダー部に写真等を挿入できるように構成する とともに、ワンタッチにして折り畳み状態とスタンド状態とのいずれの状態にも 選択可能に構成することにより、簡単な製作工程にてかつコスト的にも有利に製 作可能とできるとともに、使い勝手性にも優れ、加えてテーブル上の空スペース を可及的に確保できるスタンドホルダーを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このため、請求項１の考案では、断面三角形状に折曲形成されて、底面と前面 側傾斜面と背面側傾斜面とからなる紙製のスタンド部と、背面側の台紙と前面側 の窓枠とからなり、これらの間にカードを保持可能な紙製のカードホルダー部と 、を備える紙製スタンドホルダーを、前記スタンド部の前面側傾斜面に対し、そ の前側に前記カードホルダー部の台紙を配置し、前記スタンド部の前面側傾斜面 と前記カードホルダー部の台紙とを互いの下端部にて接着し、該接着部上方にお ける前記スタンド部と前記カードホルダー部との間に別のカードの一部を挟んで 保持できる構成とする。

【０００９】 請求項２の考案では、前記スタンド部の前面側傾斜面と前記カードホルダー部 の台紙とは、互いの下端部にて、スペーサを介して、接着される構成とする。 請求項３の考案では、前記カードホルダー部は、背面側の矩形状の台紙と、前 面側の矩形状の窓枠とからなり、前記窓枠の２以上３以下の辺の外側の縁部を前 記台紙に接着してなり、残りの少なくとも１辺における前記台紙と前記窓枠との 間にカード挿入部が形成される構成とする。

【００１０】 請求項４の考案では、前記スタンド部は、前記底面に折り目線を介して前面側 傾斜面と背面側傾斜面とのうちいずれか一方の傾斜面が連なり、この一方の傾斜 面に折り目線を介して他方の傾斜面が連なる１枚の紙からなり、折り目線により 折曲して断面三角形状とされ、前記底面の端縁側に折り目線を介して連なる接着 片を前記他方の傾斜面の一部に接着してなる構成とする。

【００１１】 請求項５の考案では、前記スタンド部は、前記底面の略中央に全幅にわたる折 り目線が形成され、折り畳み可能である構成とする。 請求項６の考案では、前記他方の傾斜面の端縁側に折り目線を介して連なる前 記底面と略同じ大きさの補強片を有する構成とする。

【００１２】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、紙製のスタンド部と紙製のカードホルダー部との間 に、別のカードとしての名札、料理メニュー表、席次一覧表等の紙類及び写真等 の紙類をスタンド状態に保持することができるとともに、写真等の紙類はカード ホルダー部に保持させることもできるので、テーブル上に紙類配置用のスペース を大幅にとる必要がなく、配置スペースの著しい省スペース化を図れる。また、 複数の紙類をまとめてスタンド状態に保持できるので、テーブル上が整理されて 見栄えの向上にも寄与する。さらに、会場で予め配膳等準備をする会場側の人は 、効率よく紙類をスタンド状態に保持できることによる作業性の向上も図れ、使 い勝手性が向上する。

【００１３】 また、スタンド部とカードホルダー部それぞれが紙製であるので、製作工程が 比較的簡単化できるとともに材料費も低廉に抑えることができ、製作性及び経済 性において有利とできる。 請求項２の考案によれば、スタンド部とカードホルダー部との間にスペーサを 介したことにより、別のカードを保持する隙間が大きくなるので、厚い紙からな るカードであっても或いはカードの枚数は多くなっても、スムーズに保持させる ことが可能となり、使い勝手性が向上する。

【００１４】 請求項３の考案によれば、カードホルダー部にカード挿入部を形成して、カー ドとしての写真等の紙類の出し入れを容易にできるようにしたので使い勝手性が 向上する。 請求項４の考案によれば、スタンド部は１枚の紙材の所定部位に設けた折り目 線に沿って折曲し、かつ所定部位のみを接着して形成するので、製作が容易であ り、高い製作性を得ることができる。

【００１５】 請求項５の考案によれば、スタンド部底面の略中央部にて全幅にわたって折り 畳める構成としたので、当該スタンドホルダーの搬送時若しくは持ち帰り時は折 り畳んだ状態にて行えることから持ち運びに便利となり、使い勝手性が向上する 。 請求項６の考案によれば、スタンド部底面と略同じ大きさの補強片を、当該ス タンド部を構成する紙材に連なる同一の紙材にて備える構成としたので、特に紙 類の保持状態時の安定性が高まり、使い勝手性が向上する。

【００１６】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の一実施形態を示す紙製スタンドホルダーの斜視図、図２はその 右側面図である。 紙製スタンドホルダー１は、断面三角形状に折曲形成される比較的厚目の紙製 のスタンド部２と、カードとしての写真等を挿入して保持可能とした比較的厚目 の紙製カードホルダー部３とから成り、前記スタンド部２の前面側傾斜面２１の 下端部と、前記カードホルダー部３の背面側を構成する台紙３１の下端部とが、 スペーサ４を介して接着される。

【００１７】 スタンド部２は、図３の展開図に示すように、大略長方形状の１枚の厚紙の所 定部位に折り目線を設け、該折り目線に沿って折曲して形状される。 即ち、折り目線２ａを介して接着片２１に連なる底面２２は、折り目線２ｃを 介して背面側傾斜面２４に連なり、該背面側傾斜面２４は折り目線２ｄを介して 前面側傾斜面２５に連なる。そして、該前面側傾斜面２５は折り目線２ｅを介し て前記底面２２と略同一形状の補強片２６に連なる。２ｂは底面２２の略中央部 に全幅に亘って形成される折り目線、２３は底面２２の両側にそれぞれ形成され る半円形状の１対の切欠で、スタンド部２の折り畳み時に指先によって補強片２ ６を回動するためのものである。

【００１８】 かかる１枚からなる厚紙を断面三角形状に折り曲げ、接着片２１と前面側傾斜 面２５とを例えば両面テープで接着することにより、スタンド部２を形成する。 ここで、背面側傾斜面２４と前面側傾斜面２５とは長さが異なる。背面側傾斜 面２４を僅かに長く形成し、これにより、例えば前面側傾斜面２５と底面２２と の角度を約８０°とする一方、背面側傾斜面２４と底面２２との角度を約６０° とする。

【００１９】 このため、料理メニュー等の紙類を前面側傾斜面２５と台紙３１とによって形 成される隙間５に保持したとき、紙類が背面側に傾いて保持されるが、スタンド ホルダー１の背面側への転倒を未然に防止できる。 また、補強片２６を底面２２と略同じ大きさに形成したので、スタンド部２を 広げた時に折り目線２ｂがあるために底面２２が直線的に十分に広がらない不具 合を解消できる。これにより、スタンド部２を広げたときに補強片２６はロック 機能をも備えるので、スタンドホルダー１の立設時の安定度を高められる。

【００２０】 さらに、スタンドホルダー１の搬送時若しくは持ち帰り時は、例えば図４に示 すように折り畳むことができるので、持ち運びが容易となり、製作者は勿論のこ と、会場を準備する側の人、参加した人などにとって非常に使い勝手が良い。 カードホルダー部３は、矩形状の前記台紙３１と、厚紙を例えば３層に重ねた 窓枠３２とからなり、台紙３１及び窓枠３２の外寸は略同じである。台紙３１と 窓枠３２は、上辺と下辺との縁部において両面テープにより接着されている。

【００２１】 したがって、右辺と左辺との縁部において台紙３１と窓枠３２との間に写真な どのカードを挿入するためのカード挿入部３４が形成されるので、カードの挿入 が可能である。 ここで、窓枠３２は、重合した厚紙の内周端及び外周端を斜めに切断し、これ によって装飾性を高めて見栄えを良くしている。

【００２２】 また、台紙３１は、その左右両辺の略中央部に半円形状の１対の切欠３３，３ ３を形成し、これにより例えば写真の出し入れの動作をスムーズに行えるように している。 尚、台紙と窓枠の両面テープによる接着は上下の２辺に限るものではなく、例 えば左右の２辺でも良く、さらには例えば上下左等の３辺であっても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態を示す紙製スタンドホル
ダーの斜視図

【図２】 本考案の一実施形態を示す紙製スタンドホル
ダーの側面図

【図３】 同上実施形態のスタンド部の展開図

【図４】 同上実施形態のスタンドホルダーを折り畳ん
だ状態を表す側面図

【符号の説明】

１ 紙製スタンドホルダー ２ スタンド部 ３ カードホルダー部 ４ スペーサ ５ 隙間 ２２ 底面 ２４ 背面側傾斜面 ２５ 前面側傾斜面 ２６ 補強片 ３１ 台紙 ３２ 窓枠 ３４ カード挿入部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】断面三角形状に折曲形成されて、底面と前
   面側傾斜面と背面側傾斜面とからなる紙製のスタンド部
   と、 背面側の台紙と前面側の窓枠とからなり、これらの間に
   カードを保持可能な紙製のカードホルダー部と、を備
   え、 前記スタンド部の前面側傾斜面と前記カードホルダー部
   の台紙とを互いの下端部にて接着し、該接着部上方にお
   ける前記スタンド部と前記カードホルダー部との間に別
   のカードの一部を挟んで保持できるようにしたことを特
   徴とする紙製スタンドホルダー。
2. 【請求項２】前記スタンド部の前側傾斜面と前記カード
   ホルダー部の台紙とは、互いの下端部にて、スペーサを
   介して、接着されることを特徴とする請求項１記載の紙
   製スタンドホルダー。
3. 【請求項３】前記カードホルダー部は、背面側の矩形状
   の台紙と、前面側の矩形状の窓枠とからなり、前記窓枠
   の２以上３以下の辺の外側の縁部を前記台紙に接着して
   なり、残りの少なくとも１辺における前記台紙と前記窓
   枠との間にカード挿入部が形成されることを特徴とする
   請求項１又は請求項２記載の紙製スタンドホルダー。
4. 【請求項４】前記スタンド部は、前記底面に折り目線を
   介して前面側傾斜面と背面側傾斜面とのうちいずれか一
   方の傾斜面が連なり、この一方の傾斜面に折り目線を介
   して他方の傾斜面が連なる１枚の紙からなり、折り目線
   により折曲して断面三角形状とされ、前記底面の端縁側
   に折り目線を介して連なる接着片を前記他方の傾斜面の
   一部に接着してなることを特徴とする請求項１〜請求項
   ３のいずれか１つに記載の紙製スタンドホルダー。
5. 【請求項５】前記スタンド部は、前記底面の略中央に全
   幅にわたる折り目線が形成され、折り畳み可能であるこ
   とを特徴とする請求項４記載の紙製スタンドホルダー。
6. 【請求項６】前記他方の傾斜面の端縁側に折り目線を介
   して連なる前記底面と略同じ大きさの補強片を有するこ
   とを特徴とする請求項５記載の紙製スタンドホルダー。