JP3083924U - 宝石の支持構造 - Google Patents

宝石の支持構造

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俊雄 坂本
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株式会社サカモト・インダストリーアート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宝石の美しさをより際立たせることのできる
宝石の支持構造を提供する。 【解決手段】 宝石の支持構造1は、宝石4と、宝石4
の裏面側に宝石4から適宜の距離を隔てて配設され、か
つ宝石4に対向した鏡面を有する反射部5と、宝石4と
反射部5の間に介在して、宝石4を支持するための宝石
支持部6とを含む。反射部5の鏡面は、宝石4の反射像
を拡大像として形成することのできる凹面鏡であること
が好ましい。宝石4の反射像は、宝石支持部6の開口部
7を通して見ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ペンダント等の宝飾品における宝石の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ペンダント等の宝飾品において、宝石を極力大きく見せるために、種々 の方法が提案されている。 例えば、宝石を支持する係止爪が、宝石のガードル部及びクラウン部を覆う部 分(面積)を少なくすることによって、宝石のガードル部の輪郭を強調し、宝石 を大きくかつ美しく見せる方法が知られている。 また、宝石のクラウン部の周縁部分に形成されたカット部に模したカット形状 を有する環状体を、宝石のガードル部の外周に沿って装着し、一種の錯覚によっ て宝石を大きく見せかける方法も知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の宝石の支持構造は、宝石自体を直接、目で見て観賞することを前提にし ているため、宝石の美しさを最大限に発揮させようとしても、宝石の大きさによ って美しさの度合が規定されてしまう傾向があった。したがって、小さな宝石を 用いている場合には、大きな宝石と比べて見栄えがせず、宝飾品としての価値が 低くなる傾向があった。 一方、従来は、宝石のクラウン部(表面側の部分)のみが観賞の対象となり、 宝石のパビリオン部(裏面側の部分)については、観賞の対象とならないのが、 一般的であった。すなわち、ペンダントを例にとると、クラウン部の側が、外方 (外部から見える方向)を向き、パビリオン部の側が、内方(着用者の方向)を 向くため、外から宝石を見た場合、パビリオン部の部分は、直接の観賞対象とは ならなかった。 そこで、本考案は、宝石の実寸法の大小にかかわらず、その宝石の持つ色彩等 の美しさを際立たせることができ、かつ、パビリオン部(宝石の裏面側の部分) を観賞の対象として積極的に利用した宝石の支持構造を提供することを目的とす る。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、宝石の裏側に適宜の距離を隔てて鏡面を配置し、宝石の反射像を も観賞対象とすれば、上記目的を達成することができることに想到し、本考案を 完成した。 すなわち、本願請求項1に記載の宝石の支持構造は、宝石と、該宝石の裏面側 に該宝石から適宜の距離を隔てて配設され、かつ上記宝石に対向した鏡面を有す る反射部と、上記宝石と上記反射部の間に介在して、上記宝石を支持するための 宝石支持部とを含むことを特徴とする。 このように構成すれば、宝石を見る者は、宝石のクラウン部のみならず、反射 部の鏡面に表れた宝石のパビリオン部の反射像をも見ることができ、従来とは異 なった形態で宝石の美しさを観賞することができる。
【0005】 ここで、上記反射部の鏡面は、例えば、凹面鏡として形成することができる( 請求項2)。 このように凹面鏡とすることによって、宝石の反射像が、凹面鏡特有の幻想的 な形態で、かつ実寸法よりも拡大されて表れることができるとともに、反射部の 裏側の面(凹面鏡を形成する側とは反対側の面)が、球面状に湾曲した凸面とし て形成されることになるため、着用者の衣類に対して引っ掛かるような不便がな くなり、宝飾品(例えば、ペンダント等)として快適に身に付けることができる 。
【0006】 上記宝石と上記反射部の鏡面の間の距離は、上記宝石の反射像が上記宝石の拡 大された像となるように定めることができる(請求項3)。 このように上記距離を定めることによって、宝石を正面から見た場合に、宝石 の周囲に宝石の反射像が、拡大された形で大きく表れ、独特の美観を呈すること ができる。特に、小さな宝石を用いる場合には、反射像の拡大倍率を大きくする ことによって、宝石の周囲に大きな反射像を形成させ、見栄えを良好にすること ができる。
【0007】 上記宝石支持部は、例えば、上記宝石の反射像を観賞するための開口部を有す る枠体として形成することができる(請求項4)。 このように開口部を有する枠体として宝石支持部を形成することによって、種 々の形状(例えば、三角形)に形成可能な開口部を通して、宝石の反射像を効果 的に楽しむことができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本考案の宝石の支持構造の一例を説明する。 図1は、本考案の宝石の支持構造の一例を示す斜視図、図2は、図1に示す宝 石の支持構造の構成部分である宝石支持部を示す斜視図、図3は、図1に示す宝 石の支持構造の構成部分である反射部を示す斜視図、図4は、図1に示す宝石の 支持構造を鉛直方向に中央で切断した状態を示す断面図である。
【0009】 本考案の宝石の支持構造1は、図1中、着用者の首に掛けるためのペンダント の本体として形成されている。本考案の宝石の支持構造1の上端には、小径の環 体2が固着されており、小径の環体2には大径の環体3が鎖状に接続され、大径 の環体3中にペンダントの鎖(図示せず)を挿通することができるようになって いる。宝石の支持構造1は、使用時(つまり、鎖付きのペンダントを首に掛けた 着用時)において、大径の環体3が鉛直方向の上端に位置するように配置される 。 なお、本明細書中において、宝石の支持構造1の各部位の位置や方向について は、大径の環体3が宝石の支持構造1の上端に位置する着用時の状態(図1に示 す通りの状態)を基準にして説明する。
【0010】 宝石の支持構造1は、宝石4と、宝石4の裏面側に宝石4から適宜の距離を隔 てて配設された反射部5と、宝石4を支持する枠体である宝石支持部6とからな る。 宝石4は、特に種類が限定されず、例えば、ガーネット、エメラルド、アメジ スト、サファイア、ルビー等が挙げられる。本考案においては、宝石4の反射像 が観賞対象となることから、特に、有色の宝石を用いることが好ましい。なお、 本明細書中において、「宝石」の語は、貴石、半貴石、人造石等を広く含むもの とする。
【0011】 宝石支持部6は、図2に示すように、正面から見た場合に正方形(ただし、角 部が上下方向および左右方向に位置する。)になるように、4本の湾曲した板状 の棒状体を組み合わせたかの如き形状を有する外周部6aと、外周部6aの内方 に4つの三角形の開口部7が形成されるように、外周部6aの内壁に接して固着 された平板状で正方形の板状部6bとからなる。正方形の板状部6bの中央には 、宝石を埋め込むための円形の孔8が穿設されている。 なお、外周部6a、開口部7、板状部6bは、図2に示すもの以外に、種々の 形状に形成することができる。また、宝石支持部6は、必ずしも、外周部6aと 板状部6bとに区別され得るように構成する必要もなく、1つまたは複数の開口 部を有する枠体として任意の形状に形成することができる。
【0012】 反射部5は、図3に示すように、図2に示す宝石支持部6の外形に合致するよ うに、凹面側の正面から見た場合に正方形(ただし、角部が上下方向および左右 方向に位置する。)になるように形成されている。 反射部5は、宝石支持部6が位置する側に、一定の曲率半径を有する凹面鏡5 aを有する。すなわち、反射部5は、球面の一部を正方形状に切り取った適宜の 厚みを有する板状体として形成されており、かつ、鏡面を形成し得る白金(Pt )、銀、ステンレス鋼等の材質から構成されているため、凹面の部分が凹面鏡と して作用するようになっている。 反射部5は、その正方形の4つの角部の各々に、わずかな面積を有する鉛直方 向に延びる平坦面である接合部を有する。一方、宝石支持部6についても、反射 部5に対応して同様の接合部が設けられている。そして、反射部5の接合部と宝 石支持部6の接合部を溶接することによって、反射部5と宝石支持部6とが一体 化した本考案の宝石の支持構造1を得ることができる。
【0013】 反射部5の縁部(図3参照)と、宝石支持部6の縁部(図2参照)は、略同一 の曲率半径を有するように形成されている。したがって、反射部5と宝石支持部 6が組み合わせられた状態においては、図1に示すように、略楕円形状の開口部 9が形成される。開口部9は、反射部5と宝石支持部6の間の空隙内に入射する 光の量を多くするので、宝石4の反射像の明度を大きくする働きを有する。 宝石の支持構造1は、宝石4の反射像を目視して観賞するための開口部7を有 するのみならず、宝石支持部6と反射部5の間の空隙内に入射する光の量を増加 させて、宝石4の反射像の明度を高めるための開口部9を有するため、宝石4の 反射像をより一層美しくすることができる。
【0014】 図4は、宝石4と凹面鏡5aの位置関係を説明するために、宝石の支持構造1 を鉛直方向に切断した状態を示したものである。凹面鏡5aの曲面の中心点であ る球心を符号Cで示し、凹面鏡の面の中心である鏡の極を符号Oで示し、球心C と極Oを通る鏡軸に対して小さい角をしている近軸光線が鏡面で反射した時の焦 点を符号Fで示している。なお、焦点Fと極Oの距離は、球心Cと極Oの距離( 凹面鏡の球面の半径)の1/2である。
【0015】 図4中、宝石支持部6の孔8に嵌め込まれた宝石4と、反射部5の凹面鏡5a の距離は、宝石4の反射像が、拡大された像として形成されるように定められて いる。 すなわち、宝石4は、凹面鏡5aの焦点Fよりも凹面鏡5a側に位置するよう に配設されている。この場合、反射像は、左右及び上下の転倒がない正立像であ る。宝石4が焦点Fに近づくほど、反射像の拡大倍率は大きくなり、逆に、宝石 4が極Oに近づくほど、反射像の拡大倍率は1倍(宝石の実寸法)に近くなる。 したがって、宝石4の反射像を拡大させ、宝石支持部6の開口部7を通して、 拡大された宝石4の反射像を見ることができるようにするためには、例えば、焦 点Fと宝石4(宝石4の位置は、例えば、ガードル部を基準とすることができる 。)の距離が、焦点Fと極Oの距離の半分(1/2)よりも小さくなるように、 宝石4の位置を定めればよい。
【0016】 宝石4の反射像は、宝石4の観察者が鏡軸(球心Cと極Oを通る直線)の方向 から宝石支持部6の開口部7を覗いたときに、開口部7の全域に亘って、宝石4 の拡大された反射像を見ることができるように形成されることが好ましい。その ためには、宝石4の反射像の拡大倍率がある一定以上の大きさになるように、宝 石4と焦点Fの距離を調整した上で、宝石4の拡大された反射像の領域の中に、 宝石支持部6の開口部7が位置するように、当該開口部7の位置を定める必要が ある。 宝石4の観察者は、宝石4のパビリオン部4bの拡大された反射像を、宝石支 持部6の開口部7を通して見ることができ、宝石4の美しさを従来とは異なる形 態、すなわち、直接目視されるクラウン部4aの周囲にパビリオン部4bの反射 像が大きく取り巻いた形態で観賞することができる。
【0017】 宝石支持部6を構成する板状の外周部6a及び板状部6bの裏面(反射部5に 対向する面)は、鏡面として形成することが望ましい。それによって、宝石支持 部6の開口部7を通して見ることのできる宝石4の反射像は、より一層の輝きを 有することになる。宝石支持部6の裏面を鏡面にするためには、宝石支持部6を 構成する外周部6a及び板状部6bを、鏡面を形成し得る白金(Pt)、銀、ス テンレス鋼等の材質で形成すればよい。なお、外周部6a及び板状部6bの表面 (宝石4のクラウン部4aが位置する側の面)に、多数の小さな孔を穿設して、 ダイヤモンド等を埋め込めば、宝飾品としての価値をさらに高めることができる 。
【0018】
【考案の効果】
本考案の宝石の支持構造によれば、宝石のクラウン部(表面側の部分)を直接 目視して観賞するのみならず、宝石のパビリオン部(裏面側の部分)についても 、拡大された反射像として観賞することができ、宝石の美しさを従来とは異なっ た形態で楽しむことができる。 特に、宝石が小さい場合でも、クラウン部の周囲に、拡大された宝石のパビリ オン部の反射像が幻想的な形で大きく取り巻いて見えるため、宝石の実寸法以上 に、宝石の美しさを際立たせることができる。 本考案の宝石の支持構造は、簡易な構造によって宝石の美しさを高めることが でき、ペンダント、ブローチ、耳飾り等の宝飾品に効果的に適用することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の宝石の支持構造の一例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す宝石の支持構造の構成部分である宝
石支持部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す宝石の支持構造の構成部分である反
射部を示す斜視図である。
【図4】図1に示す宝石の支持構造を鉛直方向に中央で
切断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 宝石の支持構造 2 小径の環体 3 大径の環体 4 宝石 4a クラウン部 4b パビリオン部 5 反射部 5a 凹面鏡 6 宝石支持部 6a 外周部 6b 板状部 7 開口部 8 孔 9 開口部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宝石と、該宝石の裏面側に該宝石から適
    宜の距離を隔てて配設され、かつ上記宝石に対向した鏡
    面を有する反射部と、上記宝石と上記反射部の間に介在
    して、上記宝石を支持するための宝石支持部とを含むこ
    とを特徴とする宝石の支持構造。
  2. 【請求項2】 上記反射部の鏡面が凹面鏡である請求項
    1に記載の宝石の支持構造。
  3. 【請求項3】 上記宝石と上記反射部の鏡面の間の距離
    は、上記宝石の反射像が上記宝石の拡大された像となる
    ように定められている請求項1又は2に記載の宝石の支
    持構造。
  4. 【請求項4】 上記宝石支持部が、上記宝石の反射像を
    観賞するための開口部を有する枠体として形成されてい
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の宝石の支持構
    造。
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