JP3083620U - ワーク昇降装置 - Google Patents

ワーク昇降装置

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JP3083620U JP2001004841U JP2001004841U JP3083620U JP 3083620 U JP3083620 U JP 3083620U JP 2001004841 U JP2001004841 U JP 2001004841U JP 2001004841 U JP2001004841 U JP 2001004841U JP 3083620 U JP3083620 U JP 3083620U
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昭人 藤田
英紀 岩本
弘二 新海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを任意の高さ位置に止めることを容易
に可能とした製作コストの低い低価格のワーク昇降装置
を提供する。 【解決手段】 ブレーキ付きのエアシリンダ12を用い
たワークの昇降装置であって、ワーク持ち上げ側のシリ
ンダ室Bに接続のエアラインR2に、加圧エアの供給ポ
ートcとエア放出ポートdとライン閉止用の中立ポート
eとを備えたシリンダ制御用のバルブ17を設け、ブレ
ーキ室Aに接続のエアラインR1に、加圧エアの供給ポ
ートaとエア放出ポートbとを備えたブレーキ制御用の
バルブ16を設け、かつ、ブレーキ制御用バルブ16の
エア供給ポートaへの切り換え開始後または開始と同時
に、シリンダ制御用バルブ17をエア供給ポートc又は
エア放出ポートdに切り換えるバルブ操作手段を備えて
成ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブレーキ室への加圧エアの供給によってブレーキのロックが解除さ れるブレーキ付きのエアシリンダを用いたワークの昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアシリンダを用いたワーク昇降装置の一例として、上下方向に揺動可能なワ ーク保持部材とベースとにわたってエアシリンダを連結し、かつ、ワーク保持部 材に、ワークの負荷重量に比例したエア圧を発生する荷重センサーを備えて、こ の荷重センサーにワーク保持具を設ける一方、荷重センサーから発せられる比例 圧をパイロット圧にして、このパイロット圧に応じてワーク持ち上げ側のシリン ダ室に対する加圧エアのエア圧を調整するエアパイロット式の減圧弁を備えて、 ワークを所定の高さ位置に保持するように構成したものがある。
【0003】 具体的には、上記のエアパイロット式減圧弁は、パイロット圧に応じたエア圧 (以下、設定圧と言う。)を保持して、この設定圧の加圧エアをエアシリンダの ワーク持ち上げ側のシリンダ室(以下、単にシリンダ室と言う。)に供給する機 能を有し、具体的には、ワーク保持部材の持ち上げに伴ってシリンダ室が減圧さ れた際に、シリンダ室を設定圧に戻すようにシリンダ室に加圧エアを供給し、ワ ーク保持部材の押し下げに伴ってシリンダ室が加圧された際には、シリンダ室を 設定圧に戻すようにシリンダ室から加圧エアを放出する。
【0004】 従って、ワーク保持部材を人為的に持ち上げ又は押し下げ操作することで、ワ ークを任意の高さ位置に位置変更することができると共に、人為的な操作を停止 することで、ワークを所定の高さ位置に止めることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、荷重センサーやエアパイロット式の減圧弁を用いてエア圧を調整す ることは、熟練者でなければ非常に難しく、また、部品点数が多い上に、荷重セ ンサーや減圧弁が非常に高価であることから、ワーク昇降装置が製作コストの高 い高価な装置となっていた。
【0006】 本考案は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、エア圧の 調整を要しない簡単なエア回路によって、ワークを任意の高さ位置に止めること を容易に可能とした製作コストの低い低価格のワーク昇降装置を提供する点にあ る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案によるワークの昇降装置は、ブレーキ室への加圧エアの供給によ ってブレーキのロックが解除されるように構成されたブレーキ付きのエアシリン ダを用いるものであって、ブレーキ室とワーク持ち上げ側のシリンダ室とにそれ ぞれ加圧エアの供給ラインを接続し、シリンダ室に接続のエアラインに、シリン ダ室への加圧エアの供給ポートとシリンダ室からのエアの放出ポートとライン閉 止用の中立ポートとを備えたシリンダ制御用のバルブを設ける一方、ブレーキ室 に接続のエアラインに、ブレーキ室への加圧エアの供給ポートとブレーキ室から のエアの放出ポートとを備えたブレーキ制御用のバルブを設け、かつ、ブレーキ 制御用バルブのエア供給ポートへの切り換え開始後または開始と同時に、シリン ダ制御用バルブをエア供給ポート又はエア放出ポートに切り換えるバルブ操作手 段を備えて成る点に特徴がある(請求項1)。
【0008】 上記の構成によるワーク昇降装置において、ブレーキ制御用バルブのポート切 り換えの開始後に、シリンダ制御用バルブのポート切り換えを行わせる場合は、 先ずはブレーキ制御用バルブのエア供給ポートを通して、ブレーキ室に加圧エア が供給されて、ブレーキのロックが解除される。
【0009】 この一方、シリンダ制御用バルブのエア供給ポートを通してシリンダ室に加圧 エアが供給されることで、又は、エア放出ポートを通して主としてワークの自重 に基づいてシリンダ室からエアが放出されることで、ワークが上昇または下降さ れるのである。
【0010】 ワークを任意の中間位置で停止させる場合は、上記とは逆のバルブ動作によっ て、先ずはシリンダ制御用バルブが中立ポートに切り換わり、シリンダ室に接続 のラインが閉止されて、ワークの昇降動作が停止される。
【0011】 この一方、ブレーキ制御用バルブがエア放出ポートに切り換わって、ブレーキ 室からはエアが放出され、これによってエアシリンダのブレーキがロックされる のであって、これによってワークは任意の高さ位置に保持されることになる。
【0012】 シリンダ制御用バルブのポート切り換えを、ブレーキ制御用バルブのポート切 り換えと同時に行わせる場合は、ブレーキのロック解除とワークの昇降動作の開 始とがほゞ同時的に行われるのであり、ワークの昇降動作の停止とエアシリンダ のブレーキロックについても、これがほゞ同時的に行われるのである。
【0013】 即ち、本考案は、シリンダ制御用のバルブとブレーキ制御用のバルブとを備え る簡単な構成のエア回路と、両バルブに対する操作手段とによって、ワークを任 意の高さ位置に止めることを容易に可能としたワーク昇降装置を構成したのであ って、装置全体の構成が簡単であることに加えて、高価な荷重センサーやエアパ イロット式の減圧弁などを用いないことから、本考案によれば、製作コストの大 幅ダウンが達成されるのであって、ワーク昇降装置を低価格のものにして提供す ることが可能となる。
【0014】 ここで、ブレーキ制御用バルブのポート切り換えの前に、シリンダ制御用バル ブのポート切り換えを行わせると、エアシリンダによるワーク昇降の駆動待機の 状態で、ブレーキのロックが解除されることから、例えばワークを上昇させる際 には、ブレーキのロックを解除させた際に、ワークが瞬時にして持ち上げられて 、ワークが跳ね上がる危険性があり、このことを考慮して、本考案では、ブレー キ制御用バルブのポート切り換えの開始後または開始と同時に、シリンダ制御用 バルブのポート切り換えを行わせるようにしているのである。
【0015】 シリンダロッドの飛び出しを防止するために、好適には、シリンダ制御用バル ブの下流側にスピードコントローラーを備えて、吊り荷重に応じてワークの昇降 速度を調整可能に構成することである(請求項2)。
【0016】 また、ブレーキを短時間でロックさせる上で、ブレーキ制御用バルブの下流側 にクイックエキゾーストバルブを備えて、ブレーキ室からのエアの急速排気を行 わせることが望ましく(請求項3)、この際、クイックエキゾーストバルブにス ピードコントローラーを備えて、急速排気の速度調整を可能にすることも望まし い(請求項4)。
【0017】 ワーク昇降装置の具体的な構造の一例として、エアシリンダによって上下方向 に揺動可能なアームにワーク吊り下げ部材を連設すると共に、このワーク吊り下 げ部材にブレーキ制御用バルブを固着し、かつ、シリンダ制御用バルブを、この バルブの弁箱を初期位置に復帰させるスプリングを介して、ワーク吊り下げ部材 に昇降可能に備える一方、バルブ操作手段を、シリンダ制御用バルブの弁箱を昇 降させる操作レバーと、このレバーによる弁箱の上げ動作に伴ってシリンダ制御 用バルブをエア供給ポートに切り換えるワーク上げ側の操作部材と、レバーによ る弁箱の下げ動作に伴ってシリンダ制御用バルブをエア放出ポートに切り換える ワーク下げ側の操作部材と、操作レバーに連設されて、このレバーによるシリン ダ制御用バルブのエア供給ポート又はエア放出ポートへの切り換えに連動してブ レーキ制御用バルブをエア供給ポートに切り換える連動部材とから構成すること ができる(請求項5)。
【0018】 上記の構成によれば、ブレーキ制御用バルブとシリンダ制御用バルブを順次的 に又は同時に切り換えて、ワークを任意の高さ位置に保持させる操作、即ち、ブ レーキのロック解除の操作とワーク昇降の操作、及び、これとは逆の任意の中間 位置でのワーク昇降の停止操作とブレーキのロック操作を、1本のレバー操作に よって楽に行うことができる。
【0019】 或いは、スプリングを用いてシリンダ制御用バルブの弁箱を初期位置に復帰さ せるように構成した上で、この弁箱に操作レバーを備えさせていることから、ワ ーク昇降の動作途中において、操作レバーから手を放せば、弁箱が初期位置に自 己復帰して、シリンダ制御用バルブが中立ポートに且つブレーキ制御用バルブが エア放出ポートに切り換えられて、ワークの昇降停止とブレーキのロックとが自 動的に行われるのであり、即ち、単なるレバーの手放し操作によってワークを任 意の高さ位置に保持させることもできるのである。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はワーク昇降装置 の全体を示し、図2〜図5は要部の詳細を示している。そして、図6は加圧エア の給排気ラインを示しており、これらの図において、図中の1は、ベース2に立 設されたポスト、3,4は、ワーク昇降用のアームで、上下方向に揺動可能なよ うにポスト1の上部側に枢着されている。
【0021】 5は、アーム3,4の先端側にわたって枢着されたロッド部材で、アーム3, 4の上下揺動に伴って、このロッド部材5を平行移動させるように、上記のポス ト1とアーム3,4とロッド部材5によって平行四連リンクを構成している。
【0022】 6は、ワークWの吊り下げ部材で、ロッド部材5に垂下連設されたパイプ製の 吊り下げロッド7と、このロッド7の下端に連設のボックス部材8、及び、この ボックス部材8に連設されたワーク吊り下げ用のフック部材9とからなり、かつ 、ボックス部材8には、バルブ装着用の板状部材10が連設されている。
【0023】 11は、ポスト1に連設されたブラケットで、このブラケット11と下部側ア ーム4とにわたって、アーム3,4を上下方向に揺動ひいてはワークWを昇降さ せるためのエアシリンダ12が枢着されている。
【0024】 このエアシリンダ12は、シリンダロッド13を固定するためのブレーキ14 を備えており、かつ、ブレーキ14は、ブレーキ室Aへの加圧エアの供給によっ てロックが解除されるように構成されている。
【0025】 15は、ブレーキ室Aとワーク持ち上げ側のシリンダ室Bとに対する加圧エア の給排気手段であって、ブレーキ室Aに接続のエアラインR1には、ブレーキ室 Aへの加圧エアの供給ポートaとブレーキ室Aからのエアの放出ポートbとを備 えたブレーキ制御用のバルブ16が設けられている。
【0026】 シリンダ室Bに接続のエアラインR2には、シリンダ室Bへの加圧エアの供給 ポートcとシリンダ室Bからのエアの放出ポートdとライン閉止用の中立ポート eとを備えたシリンダ制御用のバルブ17が設けられており、かつ、バルブ17 からの排気ラインR3にはサイレンサーSが設けられている。
【0027】 また、シリンダ制御用バルブ17の下流側には、シリンダロッド13のスピー ド調整用ひいてはワークWの昇降速度の調整用のスピードコントローラー18が 設けられ、ブレーキ制御用バルブ16の下流側には、ブレーキ室Aからのエアの 急速排気を行わせるためのクイックエキゾーストバルブ19と、このバルブ19 の急速排気の速度調整用のスピードコントローラー20とが設けられている。
【0028】 ブレーキ制御用のバルブ16は、ポート切り換え用のスプール21を下方に向 けて、ワーク吊り下げ部材6の板状部材10に固着されており、シリンダ制御用 のバルブ17は、ポート切り換え用のスプール22を上下方向に向けて、かつ、 弁箱23を初期位置に復帰させるスプリング24,24を介して、ワーク吊り下 げ部材6のボックス部材8に昇降可能に保持されている。
【0029】 具体的には、シリンダ制御用バルブ17の左右の面部に、座ぐり孔fを形成し たスライド部材25を、ソケットボルトhを用いて装着する一方、ボックス部材 8の左右の板状部材26に上下方向の長孔iを形成して、一方の板状部材26の 長孔iにガイドピンjと頭付きガイドピンmを挿通し、他方の板状部材26の長 孔iにはガイドピンjを挿通し、かつ、このピンj,mをスライド部材25に螺 着して、ボックス部材8に対してシリンダ制御用バルブ17を昇降可能としてい る。
【0030】 そして、シリンダ制御用バルブ17の弁箱23の上下部に板状部材27,28 を備えて、この板状部材27,28とボックス部材8の上下の板状部材29,3 0との間に、シリンダ制御用バルブ17の弁箱23を初期位置に復帰させるため のスプリング24,24を設けているのである。
【0031】 次に、図中の31は、バルブ16,17に対する操作手段であって、ボックス 部材8の左右の板状部材26に、それぞれブラケット32を連設すると共に、こ のブラケット32,32にわたって、ボックス部材8を挟み込む形状の平面視で コの字状のアーム33を、ボルト34とナット35とを介して上下方向に揺動可 能に枢着し、かつ、このコの字状アーム33に操作レバー36を連設し、更に、 コの字状アーム33にガイドピンj,jの挿通孔n,nを備えて、ボルト34ま わりでの操作レバー36の上下方向への揺動操作によって、シリンダ制御用バル ブ17の弁箱23をスプリング24,24の付勢力に抗して昇降させるように構 成している。
【0032】 そして、このレバー36による弁箱23の上げ動作に伴って相対的に、シリン ダ制御用バルブ17のスプール22をエア供給ポートcに切り換えるワーク上げ 側の操作部材37を、ボックス部材8の上部側の板状部材29に設ける一方、レ バー36による弁箱23の下げ動作に伴って相対的に、シリンダ制御用バルブ1 7のスプール22をエア放出ポートdに切り換えるワーク下げ側の操作部材38 を、ボックス部材8の下部側の板状部材30に設けている。
【0033】 更に、ブレーキ制御用バルブ16のスプール21に下方から係止するV字状の 凹部39を連動部材40に形成して、この連動部材40を溶接などの手段によっ て操作レバー36に一体化させて、操作レバー36によるシリンダ制御用バルブ 17の中立ポートeからのエア供給ポートc又はエア放出ポートdへの切り換え に連動して、ブレーキ制御用バルブ16をエア放出ポートbからエア供給ポート aに切り換えさせるようにしている。
【0034】 即ち、1本の操作レバー36によって、ブレーキ制御用とシリンダ制御用のバ ルブ16,17のポート切り換えを互いに連動させて行わせるように、バルブ操 作手段31を構成しているのであり、この実施の形態では、ブレーキ制御用バル ブ16のエア供給ポートaへの切り換え開始後に、シリンダ制御用バルブ17を エア供給ポートc又はエア放出ポートdに切り換えさせる連動形態をとっている のである。
【0035】 このように構成されたバルブ操作手段31によれば、ワークWの持ち上げに際 して、操作レバー36を上方に揺動させると、先ずは、このレバー36に一体化 された連動部材40のV字状凹部39が、その揺動によってブレーキ制御用バル ブ16のスプール21を押圧して、ブレーキ制御用バルブ16のポートをエア放 出ポートbからエア供給ポートaに切り換えるのであって、このエア供給ポート aを通してブレーキ室Aに加圧エアが供給されることで、ブレーキ14のロック が解除されることになる。
【0036】 この一方、操作レバー36の上方への揺動によって、シリンダ制御用バルブ1 7の弁箱23が持ち上げられて、この弁箱23の上げ動作に伴って相対的に、シ リンダ制御用バルブ17のスプール22がワーク上げ側の操作部材37によって 押圧されて、シリンダ制御用バルブ17のポートが中立ポートeからエア供給ポ ートcに切り換えられるのであって、このエア供給ポートeを通してシリンダ室 Bに加圧エアが供給されることで、ワークWが持ち上げられることになる。
【0037】 ここで、吊り下げ対象のワークWとして、それまでとは異なる軽いワークWを 吊り下げる形態に変更した場合、負荷が小さくなることから、極端な場合には、 シリンダロッド13の飛び出しが懸念されるが、シリンダ制御用バルブ17の下 流側に備えたスピードコントローラー18を用いて、吊り荷重に応じてワークW の昇降速度を調整することで、シリンダロッド13の飛び出しを防止することが できる。
【0038】 ワークWを下げる際には、操作レバー36を下方に揺動させるのであって、こ の際にも、先ずは連動部材40のV字状凹部39がスプール21を押圧して、ブ レーキ制御用バルブ16をエア供給ポートaに切り換えることで、ブレーキ14 のロックが解除されるのである。
【0039】 一方、レバー操作による弁箱23の下げ動作に伴って相対的に、ワーク下げ側 の操作部材38がシリンダ制御用バルブ17をエア放出ポートdに切り換えて、 このエア放出ポートdを通して主としてワークWの自重に基づいてシリンダ室B からエアが放出されることで、ワークWは下げられることになるのである。
【0040】 ここで、ブレーキ14を短時間でロックさせるために、ブレーキ制御用バルブ 16の下流側にクイックエキゾーストバルブ19を備えているのであり、このク イックエキゾーストバルブ19による急速排気の速度調整を可能にするために、 クイックエキゾーストバルブ19にスピードコントローラー20を備えているの である。
【0041】 ワークWの上昇または下降の動作途中において、ワークWを任意の中間位置で 停止させる場合は、操作レバー36を初期位置に戻すレバー操作を行うのであっ て、これによって先ずは、シリンダ制御用バルブ17が中立ポートeに切り換え られて、シリンダ室Bに接続のラインR2が閉止されることで、ワークWの昇降 動作が停止されることになる。
【0042】 この一方、ブレーキ制御用バルブ16がエア放出ポートbに切り換わって、ブ レーキ室Aからエアが放出されることで、エアシリンダ12のブレーキ14がロ ックされるのであって、これによってワークWは、任意の高さ位置に保持される ことになるのである。
【0043】 或いは、スプリング24,24を用いてシリンダ制御用バルブ17の弁箱23 を初期位置に復帰させるように構成して、この弁箱23に操作レバー36を備え させていることから、ワーク昇降の動作途中において、操作レバー36から手を 放せば、弁箱23が初期位置に自己復帰して、シリンダ制御用バルブ17が中立 ポートeに且つブレーキ制御用バルブ16がエア放出ポートbに切り換えられる ことになる。
【0044】 即ち、ワークWの昇降停止とブレーキ14のロックとが自動的に行われるので あって、単なるレバー36の手放し操作によっても、ワークWを任意の高さ位置 に保持させることもできるのである。
【0045】 要約すると、上記構成のバルブ操作手段31によれば、ブレーキ制御用バルブ 16とシリンダ制御用バルブ17を順次的に又は同時に切り換えて、ワークWを 任意の高さ位置に保持させる操作、即ち、ブレーキ14のロック解除とワーク昇 降の操作、及び、これとは逆の任意の中間位置でのワーク昇降の停止操作とブレ ーキ14のロック操作を、1本のレバー操作によって楽に行うことができるので ある。
【0046】 尚、上記の実施の形態では、ブレーキ制御用バルブ16のエア供給ポートaへ の切り換え開始後に、シリンダ制御用バルブ17のポート切り換えを行わせる連 動形態をとっているが、シリンダ制御用バルブ17のポート切り換えを、ブレー キ制御用バルブ16のポート切り換えと同時に行わせるように、バルブ操作手段 31を構成してもよいのである。
【0047】 この場合は、ブレーキ14のロック解除とワークWの昇降動作の開始とがほゞ 同時的に行われるのであり、また、ワークWの昇降動作の停止とエアシリンダ1 2のブレーキロックについても、これがほゞ同時的に行われるのである。
【0048】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ワークを任意の高さ位置に止めること が容易に可能な製作コストの低い低価格のワーク昇降装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク昇降装置の全体図である。
【図2】ワーク吊り下げ部材の要部の正面図である。
【図3】ワーク吊り下げ部材の要部の側面図である。
【図4】ワーク吊り下げ部材の要部の平面図である。
【図5】ボックス部材に対するシリンダ制御用バルブの
組み付け説明図である。
【図6】加圧エアの給排気ラインの系統図である。
【符号の説明】
3,4…アーム、6…ワーク吊り下げ部材、12…エア
シリンダ、14…ブレーキ、16…ブレーキ制御用バル
ブ、17…シリンダ制御用バルブ、18,20…スピー
ドコントローラー、19…クイックエキゾーストバル
ブ、23…弁箱、24…スプリング、31…バルブ操作
手段、36…操作レバー、37…ワーク上げ側の操作部
材、38…ワーク下げ側の操作部材、40…連動部材、
a,c…エア供給ポート、b,d…エア放出ポート、e
…中立ポート、A…ブレーキ室、B…シリンダ室、R
1,R2…エアライン。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ室への加圧エアの供給によって
    ブレーキのロックが解除されるブレーキ付きのエアシリ
    ンダを用いたワークの昇降装置であって、ブレーキ室と
    ワーク持ち上げ側のシリンダ室とにそれぞれ加圧エアの
    供給ラインを接続し、シリンダ室に接続のエアライン
    に、シリンダ室への加圧エアの供給ポートとシリンダ室
    からのエアの放出ポートとライン閉止用の中立ポートと
    を備えたシリンダ制御用のバルブを設ける一方、ブレー
    キ室に接続のエアラインに、ブレーキ室への加圧エアの
    供給ポートとブレーキ室からのエアの放出ポートとを備
    えたブレーキ制御用のバルブを設け、かつ、ブレーキ制
    御用バルブのエア供給ポートへの切り換え開始後または
    開始と同時に、シリンダ制御用バルブをエア供給ポート
    又はエア放出ポートに切り換えるバルブ操作手段を備え
    て成ることを特徴とするワーク昇降装置。
  2. 【請求項2】 シリンダ制御用バルブの下流側に、ワー
    クの昇降速度を調整するためのスピードコントローラー
    を備えて成る請求項1に記載されたワーク昇降装置。
  3. 【請求項3】 ブレーキ制御用バルブの下流側に、ブレ
    ーキ室からのエアの急速排気を行わせるためのクイック
    エキゾーストバルブを備えて成る請求項1または2に記
    載されたワーク昇降装置。
  4. 【請求項4】 急速排気の速度調整用のスピードコント
    ローラーを備えて成る請求項3に記載されたワーク昇降
    装置。
  5. 【請求項5】 エアシリンダによって上下方向に揺動可
    能なアームにワーク吊り下げ部材を連設すると共に、こ
    のワーク吊り下げ部材にブレーキ制御用バルブを固着
    し、かつ、シリンダ制御用バルブを、このバルブの弁箱
    を初期位置に復帰させるスプリングを介して、ワーク吊
    り下げ部材に昇降可能に備える一方、バルブ操作手段
    を、シリンダ制御用バルブの弁箱を昇降させる操作レバ
    ーと、このレバーによる弁箱の上げ動作に伴ってシリン
    ダ制御用バルブをエア供給ポートに切り換えるワーク上
    げ側の操作部材と、レバーによる弁箱の下げ動作に伴っ
    てシリンダ制御用バルブをエア放出ポートに切り換える
    ワーク下げ側の操作部材と、操作レバーに連設されて、
    このレバーによるシリンダ制御用バルブのエア供給ポー
    ト又はエア放出ポートへの切り換えに連動してブレーキ
    制御用バルブをエア供給ポートに切り換える連動部材と
    から構成してなる請求項1〜4のいずれかに記載された
    ワーク昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009155018A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Toyo Koken Kk 荷役機械

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