JP3083566B2 - 炭素含有吸着剤を処理するための方法及び装置 - Google Patents
炭素含有吸着剤を処理するための方法及び装置Info
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- B01D2258/0283—Flue gases
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、煙道ガス浄化装置の反応器を通過する炭素
含有吸着剤を処理する方法及び装置に関し、その際、脱
着処理を実施し、かつその際生じる脱着ガスを重金属分
離させる。
含有吸着剤を処理する方法及び装置に関し、その際、脱
着処理を実施し、かつその際生じる脱着ガスを重金属分
離させる。
このような方法はドイツ特許（DE−PS）第4026071号
明細書から公知である。その場合、反応器から出た吸着
剤の全てを脱着する。脱着処理には加熱が必要であるの
で、相応してこの方法は経費がかかる。更に、高い処理
量を保証するための装置的前提が問題となるざるを得な
い。
明細書から公知である。その場合、反応器から出た吸着
剤の全てを脱着する。脱着処理には加熱が必要であるの
で、相応してこの方法は経費がかかる。更に、高い処理
量を保証するための装置的前提が問題となるざるを得な
い。
従って、本発明の課題はこの処理を、処理の質を損な
うことなく、経済的及び装置的に更に簡単にすることで
ある。
うことなく、経済的及び装置的に更に簡単にすることで
ある。
この課題を解決するために、本発明の方法は、 − 炭素含有吸着剤を流入側の層及び排出側の少なくと
も１つの層で、反応器に導通させ、 − 流入側の層の吸着剤を別に、反応器から取り出し、
かつ単独に脱着処理を行い、かつ − 流入側の層の吸着剤を脱着処理の後に、残りの吸着
剤に加え、かつこれと一緒に煙道ガス浄化装置の前に接
続された炉で燃やす ことを特徴とする。
も１つの層で、反応器に導通させ、 − 流入側の層の吸着剤を別に、反応器から取り出し、
かつ単独に脱着処理を行い、かつ − 流入側の層の吸着剤を脱着処理の後に、残りの吸着
剤に加え、かつこれと一緒に煙道ガス浄化装置の前に接
続された炉で燃やす ことを特徴とする。
本発明は、重金属は高い反応速度の故に実際には主に
吸着剤の流入側の層に沈積し、その際、この層を別に取
り出すという自体公知（国際公開WO−A92/06770号明細
書）の知識をベースとしている。この公知の方法では引
き続き、重金属含有吸着剤の廃棄処理を特殊廃棄物とし
て行う。
吸着剤の流入側の層に沈積し、その際、この層を別に取
り出すという自体公知（国際公開WO−A92/06770号明細
書）の知識をベースとしている。この公知の方法では引
き続き、重金属含有吸着剤の廃棄処理を特殊廃棄物とし
て行う。
これに対して本発明では、流入側の層の吸着剤を、つ
まり吸着剤のこの部分のみを脱着処理する。これを、全
吸着剤の一部だけに適用する。相応して、加熱のための
エネルギー経費はより少ない。処理装置の大きさもかな
り縮小される。これは、用地経費の低減及び施設経費の
低下をもたらす。
まり吸着剤のこの部分のみを脱着処理する。これを、全
吸着剤の一部だけに適用する。相応して、加熱のための
エネルギー経費はより少ない。処理装置の大きさもかな
り縮小される。これは、用地経費の低減及び施設経費の
低下をもたらす。
脱着処理の後に、脱着された吸着剤を残りの吸着剤と
一緒に供給して、煙道ガス浄化装置の前に接続されてい
る炉で燃焼させる。脱着された吸着剤は失われずに脱着
を必要としない残りの吸着剤と一緒に、エネルギーに使
用される。この使用は、煙道ガスを処理する炉中で行う
ので、総じて相応して高い作用率で処理することができ
る。
一緒に供給して、煙道ガス浄化装置の前に接続されてい
る炉で燃焼させる。脱着された吸着剤は失われずに脱着
を必要としない残りの吸着剤と一緒に、エネルギーに使
用される。この使用は、煙道ガスを処理する炉中で行う
ので、総じて相応して高い作用率で処理することができ
る。
炭素含有吸着剤として、平炉用コークスを使用するの
が有利である。
が有利である。
脱着ガスを吸着剤と一緒に燃焼させるのが有利であ
る。
る。
本発明は更に、本発明の方法を実施するための装置に
関しており、その際、この装置には、煙道ガス浄化反応
器、反応器用の吸着剤−取り出し装置、取り出し装置の
後に接続された、脱着ガス出口及び吸着剤出口を有する
脱着装置及び脱着ガス出口に接続された重金属分離器が
含まれる。この装置は、本発明の課題を解決するため
に、 − 反応器が、流入側吸着剤層を分離するための少なく
とも１つの隔壁を有し、 − 排出装置が、主室及び流入側の吸着剤層にあてられ
た副室を有し、その際、副室のみが脱着装置に接続して
おり、かつ − 脱着装置の吸着剤出口は、取り出し装置の主室の出
口と接続しており、かつそれと一緒に、煙道ガス浄化反
応器の前に接続している燃焼装置につながっている ことを特徴とする。
関しており、その際、この装置には、煙道ガス浄化反応
器、反応器用の吸着剤−取り出し装置、取り出し装置の
後に接続された、脱着ガス出口及び吸着剤出口を有する
脱着装置及び脱着ガス出口に接続された重金属分離器が
含まれる。この装置は、本発明の課題を解決するため
に、 − 反応器が、流入側吸着剤層を分離するための少なく
とも１つの隔壁を有し、 − 排出装置が、主室及び流入側の吸着剤層にあてられ
た副室を有し、その際、副室のみが脱着装置に接続して
おり、かつ − 脱着装置の吸着剤出口は、取り出し装置の主室の出
口と接続しており、かつそれと一緒に、煙道ガス浄化反
応器の前に接続している燃焼装置につながっている ことを特徴とする。
その際、脱着装置のガス出口も、燃焼装置に接続して
いるのが有利である。
いるのが有利である。
確かに、煙道ガス浄化反応器中の隔壁は、付加的に取
り付けられた壁ではあるが、これはそれ以上に、脱着装
置に関して生ずる単純化により相殺される以上のもので
ある。これは、小さく、かつそれに相応して経費的に有
利であり、かつ低効率の加熱で足りる。
り付けられた壁ではあるが、これはそれ以上に、脱着装
置に関して生ずる単純化により相殺される以上のもので
ある。これは、小さく、かつそれに相応して経費的に有
利であり、かつ低効率の加熱で足りる。
本発明では本質的に勿論、このようなコンビネーショ
ン及び従属請求項からはずれる次的コンビネーション
（Unterkombination）も該当する。
ン及び従属請求項からはずれる次的コンビネーション
（Unterkombination）も該当する。
本発明を次で、有利な実施例に基づき、添付の図面と
関連させて詳述する。いくつかの図面は、本発明の方法
を実施するための装置のフローチャートである。
関連させて詳述する。いくつかの図面は、本発明の方法
を実施するための装置のフローチャートである。
この装置は、煙道ガス浄化のために備えられた反応器
１を有する。このため、その反応器は、固定床又は流動
床が該当する炭素含有吸着剤２からなる床を有する。吸
着剤を、取り出し装置３を介して反応器１から取り出
す。
１を有する。このため、その反応器は、固定床又は流動
床が該当する炭素含有吸着剤２からなる床を有する。吸
着剤を、取り出し装置３を介して反応器１から取り出
す。
流入側で、反応器１の内側に、流入側の層５を吸着剤
２から隔てる隔壁４を設置する。この層５には、取り出
し装置３の副室６が添えられている。残りの吸着剤２は
反応器１から、取り出し装置３の主室を通って出る。
２から隔てる隔壁４を設置する。この層５には、取り出
し装置３の副室６が添えられている。残りの吸着剤２は
反応器１から、取り出し装置３の主室を通って出る。
取り出し装置３の副室６は脱着装置８に接続してい
る。ここで、反応器１中で吸着された有害物質の脱着を
行う。有害物質の主な割合は、吸着剤２の流入側の層５
に堆積し、かつ満足な浄化結果を得るためにこの物質を
脱着処理８すれば充分であることが判明した。従って、
脱着装置８は僅かな割合の吸着剤２を処理すればよく、
かつそれに相応して小さい寸法であってよい。更に、僅
かな熱効率のみを必要とする。
る。ここで、反応器１中で吸着された有害物質の脱着を
行う。有害物質の主な割合は、吸着剤２の流入側の層５
に堆積し、かつ満足な浄化結果を得るためにこの物質を
脱着処理８すれば充分であることが判明した。従って、
脱着装置８は僅かな割合の吸着剤２を処理すればよく、
かつそれに相応して小さい寸法であってよい。更に、僅
かな熱効率のみを必要とする。
脱着装置８は、脱着ガス出口９を有し、それには、重
金属分離器10が接続されている。実質的に、重金属不純
物の全てが、吸着剤２の流入側の層５にあるので、この
ことに関連して、重金属分離器10中で、実際に完全な浄
化が行われる。
金属分離器10が接続されている。実質的に、重金属不純
物の全てが、吸着剤２の流入側の層５にあるので、この
ことに関連して、重金属分離器10中で、実際に完全な浄
化が行われる。
脱着装置８は更に、吸着剤出口11を有し、これは、取
り出し装置３の主室７とつながっており、かつそれと一
緒に、記されていない燃焼装置に接続している。平炉用
コークスが該当する炭素含有吸着剤２を、脱着ガスと一
緒に完全に燃焼させる。それというのも、重金属分離器
10も同様に、燃焼装置に接続しているためである。
り出し装置３の主室７とつながっており、かつそれと一
緒に、記されていない燃焼装置に接続している。平炉用
コークスが該当する炭素含有吸着剤２を、脱着ガスと一
緒に完全に燃焼させる。それというのも、重金属分離器
10も同様に、燃焼装置に接続しているためである。
本発明の範囲には、変更の可能性が充分にある。従っ
て、本発明の実施例の反応器１は、吸着剤２の全部で３
つの層を含有する。場合により、２つの層で充分であ
る。しかし、多数の層もこれに該当する。それぞれの層
は、排出装置３の個別の室を使用することができる。流
入側の層５は比較的狭い。これは必要に応じて、より厚
く又はより狭くてよい。実施例の場合には、全ての層に
比較的安価な平炉用コークスを装填し、その際、新たに
使用するための再生はほとんど無駄である。それとは別
に、その他の吸着剤も使用可能である。殊に、個々の層
に種々異なる吸着剤を装填することができ、その際、場
合により一部を再生処理に導くことができる。勿論、安
価な平炉用コークスを、引き続く共通の燃焼を伴う流入
側層及びその後の層で使用するのが有利である。
て、本発明の実施例の反応器１は、吸着剤２の全部で３
つの層を含有する。場合により、２つの層で充分であ
る。しかし、多数の層もこれに該当する。それぞれの層
は、排出装置３の個別の室を使用することができる。流
入側の層５は比較的狭い。これは必要に応じて、より厚
く又はより狭くてよい。実施例の場合には、全ての層に
比較的安価な平炉用コークスを装填し、その際、新たに
使用するための再生はほとんど無駄である。それとは別
に、その他の吸着剤も使用可能である。殊に、個々の層
に種々異なる吸着剤を装填することができ、その際、場
合により一部を再生処理に導くことができる。勿論、安
価な平炉用コークスを、引き続く共通の燃焼を伴う流入
側層及びその後の層で使用するのが有利である。
燃焼装置として、その煙道ガスを処理する炉を使用す
るのが有利である。その際、発電所、ごみ焼却施設等が
該当しうる。本発明な概ね、重金属不純物を分離する必
要のある場合に使用可能である。
るのが有利である。その際、発電所、ごみ焼却施設等が
該当しうる。本発明な概ね、重金属不純物を分離する必
要のある場合に使用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−24026（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−126428（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−245827（ＪＰ，Ａ) 特公 昭46−14806（ＪＰ，Ｂ１) 米国特許5356462（ＵＳ，Ａ) 米国特許5405812（ＵＳ，Ａ) 国際公開96／4065（ＷＯ，Ａ１) 国際公開96／14918（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 53/14 B01D 53/08 B01D 53/81 - 53/83
Claims (2)
- 【請求項１】煙道ガス浄化装置の反応器を通過する炭素
含有吸着剤の処理法において、脱着処理を実施し、その
際生じる脱着ガスを重金属分離させる場合に、 − 炭素含有吸着剤を、流入側の層及び少なくとも１つ
の流出側の層で反応器に導通させ、 − 流入側の層の吸着剤を別に、反応器から取り出し、
単独で脱着処理を行い、かつ − 流入側の層の吸着剤を脱着処理の後に、残りの吸着
剤に加え、かつこれと脱着ガスと一緒に、煙道ガス浄化
装置の前に接続された炉中で燃焼させる ことを特徴とする、煙道ガス浄化装置の反応器を通過す
る炭素含有吸着剤の処理法。 - 【請求項２】請求項１に記載の方法を実施するための装
置において、その装置が、煙道ガス浄化反応器（１）、
反応器用の吸着剤−取り出し装置（３）、脱着ガス出口
（９）及び脱着剤出口（11）を有する、取り出し装置の
後に接続された脱着装置（８）及び脱着ガス出口（９）
に接続された重金属分離器（10）を有する場合に、 − 反応器（１）が流入側の吸着剤層（５）を分けるた
めの隔壁（４）を少なくとも１つ有し、 − 取り出し装置（３）が、主室（７）及び流入側吸着
剤層（５）にあてられた副室（６）を有し、その際、副
室（６）のみが、脱着装置（８）に接続しており、かつ − 脱着装置（８）の吸着剤出口（11）が、取り出し装
置（３）の主室（７）の出口と接続しており、かつそれ
と一緒に、煙道ガス浄化反応器（１）の前に接続してい
る燃焼装置に接続していて、しかも、重金属分離器（1
0）が燃焼装置に接続されている ことを特徴とする請求項１に記載の方法を実施するため
の装置。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19518447.5 | 1995-05-19 | ||
| DE19518447A DE19518447A1 (de) | 1994-11-18 | 1995-05-19 | Verfahren und Anordnung zum Behandeln von kohlenstoffhaltigem Adsorptionsmittel |
| PCT/EP1995/004436 WO1996036420A1 (de) | 1995-05-19 | 1995-11-11 | Verfahren und anordnung zum behandeln von kohlenstoffhaltigem adsorptionsmittel |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10506574A JPH10506574A (ja) | 1998-06-30 |
| JP3083566B2 true JP3083566B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=7762374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08534478A Expired - Fee Related JP3083566B2 (ja) | 1995-05-19 | 1995-11-11 | 炭素含有吸着剤を処理するための方法及び装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| CA (1) | CA2215471C (ja) |
| DE (1) | DE19518447A1 (ja) |
| TW (1) | TW299246B (ja) |
| WO (1) | WO1996036420A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106669359B (zh) * | 2017-02-27 | 2022-08-02 | 国电科学技术研究院有限公司 | 一种组合式移动床吸附装置 |
| NL2024499B1 (en) * | 2019-12-18 | 2021-09-08 | Wim En Wim B V | Gas treatment device, combination of the gas treatment and a non-gas-fired incinerator, and method for treating gas contaminated with at least one contaminant |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3844422A1 (de) * | 1988-12-30 | 1990-07-05 | Steag Ag | Verfahren und vorrichtung zum abtrennen unerwuenschter bestandteile aus einem abgas |
| DE3925399A1 (de) * | 1989-08-01 | 1991-02-07 | Rheinische Braunkohlenw Ag | Verfahren zum aufarbeiten von mit schwermetall beladenen aktivkohlen |
| DE4026071C2 (de) * | 1990-08-17 | 1994-04-14 | Steag Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Regenerieren von kohlenstoffhaltigem Adsorptionsmittel |
| DE4126146C2 (de) * | 1990-10-16 | 1993-09-30 | Steag Ag | Adsorptionsmittel-, insbesondere Wanderbettreaktor |
-
1995
- 1995-05-19 DE DE19518447A patent/DE19518447A1/de not_active Withdrawn
- 1995-11-11 JP JP08534478A patent/JP3083566B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-11 WO PCT/EP1995/004436 patent/WO1996036420A1/de active Application Filing
- 1995-11-11 CA CA002215471A patent/CA2215471C/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-24 TW TW084112532A patent/TW299246B/zh active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO1996036420A1 (de) | 1996-11-21 |
| CA2215471A1 (en) | 1996-11-21 |
| CA2215471C (en) | 2001-02-06 |
| DE19518447A1 (de) | 1996-05-23 |
| TW299246B (ja) | 1997-03-01 |
| JPH10506574A (ja) | 1998-06-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |