JP3083397U - 自動販売機の解錠防止装置 - Google Patents

自動販売機の解錠防止装置

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JP3083397U JP2001004632U JP2001004632U JP3083397U JP 3083397 U JP3083397 U JP 3083397U JP 2001004632 U JP2001004632 U JP 2001004632U JP 2001004632 U JP2001004632 U JP 2001004632U JP 3083397 U JP3083397 U JP 3083397U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア錠に併設して、防盗性を高める。 【解決手段】 自動販売機1のドアパネル2に設けられ
たドア錠4の周囲に固定されて、ドア錠4の周囲を包囲
する包囲カバー12と、包囲カバー12に取り付けられ
て、ドア錠4の鍵穴4Aを開閉可能に閉塞する閉塞カバ
ー13と、鍵穴4A及び第1のロック部材14に対する
閉塞カバー13の閉塞状態を固定するロック部材14と
を備え、ドアパネルの二重ロック効果と、ドア錠4の鍵
穴4Aに鍵やピッキングツールを差し込むことができな
いようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動販売機のドアパネルに設けられた施錠装置等の防盗性を高める ために、自動販売機の表面に取り付ける自動販売機の解錠防止装置(ピッキング キラー)に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機のドアパネルに設けられた施錠装置は、管理人の所有する正規の鍵 で施錠・解錠することができ、他人が勝手にドアパネルを開けて商品や金銭を盗 むことを防止している。しかし、人通りの途絶えた夜間などを利用して、ピッキ ングツールを使用して不正解錠したり、あるいはドリルで施錠装置を穿孔,破壊 してドアパネルを強引に開ける悪質な盗難事故が発生することがある。
【0003】 そこで、不正解錠あるいは施錠装置の破壊による盗難事故を防止するために種 々の方法が工夫され、施錠装置をピッキングされ難い構造とした方法や、ドアパ ネルの開扉を阻止する機構を別に脱着可能に設ける二重施錠方式などがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような二重施錠方式では、従来のハンドルの部分に設けら れている施錠装置とは別の位置に施錠装置が取り付けられており、自動販売機側 のハンドルによる施錠を施した後に、別の場所に用意された解錠防止装置を施錠 操作する手間が必要となるので、施錠並びに解錠の手間が多く、煩わしくなる問 題がある。
【0005】 そこで本考案は、このような従来の問題を解決し、その目的は施錠の手間が煩 わしくなく、また防盗性の高い自動販売機の解錠防止装置を提供するものである 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、自動販売 機のドアパネルに設けられたドア錠の周囲に固定されて前記ドア錠の周囲を包囲 するとともに、前記ドアパネルと反対側の面に、中央にロック穴を有する第1の 鍵止め部材を略直角に突出させて設けている包囲カバーと、前記ドアパネルと反 対側の面で前記ドア錠の鍵穴を覆って前記包囲カバーに重ね合わせて取り付けら れるとともに、重ね合わせされたときに前記第1の鍵止め部材を貫通させて逃が す開口と中央にロック穴を有して前記第1の鍵止め部材の前記ロック穴にロック 穴を対応させて平行に並置される第2の鍵止め部材とを設けてなる開閉カバーと 、前記第1の鍵止め部材と前記第2の鍵止め部材の前記ロック穴に跨って解錠可 能に取り付けられて、前記鍵穴に対する前記閉塞カバーの閉塞状態を固定するロ ック部材とを備えている。
【0007】 この構成により、閉塞カバーが閉状態に閉じられている場合には、閉塞カバー がドア錠の鍵穴を覆っているので、ドア錠の鍵穴に鍵やピッキングツールを差し 込もうとしても差し込むことはできない。これにより、ドア錠の不正な解錠を防 止することができる。また、ドアパネルに常に固定されて取り付けられているの で、着脱操作も不要で、常設の状態で簡単に使用することができる。そして、ド リルなどでドア錠を穿孔,破壊してドアパネルを強引に開けようとしても、その 前に閉塞カバーあるいはロック部材は破壊あるいは解錠しなければならないので 、簡単には開けることはできない。したがって、防盗性を高めることができるこ ととなる。
【0008】 また、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、前記ドア錠が前記ドアパネルに 装着された飛び出し型ハンドルと、そのハンドルに設けられた前記鍵穴とを有し 、前記ドア錠を解錠すると、前記ハンドルが前面に突出して回動操作が可能にな り、前記ハンドルを解錠方向に回すと前記ドアパネルを開くことができる。 この構成により、閉塞カバーを開けて鍵穴に正規の鍵を挿入すると解錠でき、 またハンドルが飛び出して来て、そのハンドルを操作することによりドアパネル を開放することができる。
【0009】 また、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、前記包囲カバーが少なくとも前 記ドア錠の前記ハンドル及び前記鍵穴を表出する開口を有し、前記ドア錠の周囲 に取り付け可能に形成されるとともに、前記閉塞カバーは前記開口を開閉可能な 板状に形成されて前記包囲カバーに前記ヒンジ部材を介して取り付けられ、前記 包囲カバーと前記閉塞カバーが前記ロック部材により固定される。
【0010】 この構成により、予め包囲カバーをドア錠の周囲に取り付けておき、この包囲 カバーにヒンジ部材により取り付けられた閉塞カバーを閉じて、包囲カバーと閉 塞カバーとをロック部材により固定することにより、解錠防止装置をドア錠に常 態として備え付け、ドア錠の鍵穴を容易に閉塞することができる。このようにし て、ドア錠の鍵穴に鍵やピッキングツールを差し込むことができないようにして いるので、ドア錠の不正な解錠を防止することができる。
【0011】 また、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、前記第1の鍵止め部材と前記第 2の鍵止め部材がそれぞれ左右に分かれて一対づつ形成されている。 この構成により、必要に応じてロック部材を左右に分かれて2つ設けることが でき、さらに防盗性を高めることができる。
【0012】 また、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、前記包囲カバーに設けられた開 口が、前記ハンドルの飛び出しを可能にする大きさで、横長に形成されている。 この構成により、ハンドルが横長に設置されている自動販売機に適した解錠防 止装置が得られる。
【0013】 また、本考案の自動販売機の解錠防止装置は、前記包囲カバーに設けられた開 口が、前記ハンドルの飛び出しを可能にする大きさで、横長に形成されている。 この構成により、ハンドルが縦長に設置されている自動販売機に適した解錠防 止装置が得られる。
【0014】 また、本考案の解錠防止装置は、ロック部材がチェーン型若しくはワイヤ型の 錠又は南京錠型の錠から選択され、包囲カバー及び/又は閉塞カバーに備えたロ ック穴に施錠されている。 この構成により、鍵穴を閉塞する閉塞カバーの固定を確実にするとともに、ロ ック部材の取り付け、取り外しを簡単に行うことができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図を用いて説明する。
【0016】 (実施の形態1) 図1乃至図4に本考案の第1の実施の形態における自動販売機の解錠防止装置 (ピッキングキラー)を示す。図1は解錠不能状態で示すその解錠防止装置の正 面図、図2は同じく解錠不能状態で示すその解錠防止装置の側面図、図3は解錠 可能状態で示すその解錠防止装置の正面図、図4は図1のA−A断面図である。
【0017】 図1乃至図4において、ここでの自動販売機1は、開閉可能なドアパネル2の前 面に横長の状態で設けた凹所3内にドア錠4が格納されている。そのドア錠4は 、鍵穴4Aを有するハンドル4Bを有する。ハンドル4Bは、横長の凹所3内に 、同じく左右方向に横長にして横たえて格納されている開扉不能位置と凹所3内 より前面に飛び出した開扉操作可能位置とに切り換え可能になっている。そして 、ドアパネル2が閉じられ、ハンドル4Bが開扉不能位置にあって施錠されてい る状態で、鍵穴4Aに正規の鍵が挿入されて解錠されると、開扉不能位置から開 扉可能位置まで前面側に飛び出し、さらに開扉可能位置でハンドル4Bを解錠方 向に回すと、ドアパネル2を開放することができる。反対に閉じる場合は、ドア パネル2を閉じ、さらにハンドル4Bを開扉不能位置まで凹所3内に格納すると 施錠することができる構造になっている。なお、この自動販売機1側の施錠構造 は、良く知られた構造であるが、これ以外の構造であっても差し支えないもので ある。
【0018】 一方、解錠防止装置11は、自動販売機1のドアパネル2に、凹所3を覆って 使用するものである。この解錠防止装置11は、凹所3、すなわちドア錠4の周 囲に固定されて、ドア錠4の周囲を包囲する包囲カバー12と、包囲カバー12 に取り付けられて、凹所3の前面開口を開閉可能に閉塞する閉塞カバー13と、 凹所3(ドア錠4)に対する閉塞カバー13の閉塞状態を固定するロック部材1 4(図2,図4参照)とにより構成される。
【0019】 包囲カバー12は全体がステンレス材により板状に形成され、中央に凹所3に 対応する横長の開口15を有し、その開口15で凹所3の開口を逃がした状態に して、凹所3(ドア錠4)の周囲に取り付けできるようになっており、自動販売 機1のドアパネル2側に設けられている取付ねじ用のねじ穴(不図示)に対応し て、開口15の周囲に挿通穴16が穿たれている。そして、包囲カバー12は挿 通穴16をねじ穴に対応させて配置され、その後から挿通穴16を通ってねじ穴 にねじ止めされるねじ(不図示)により、ドアパネル2に取り付けられる。さら に、包囲カバー12の一面(ドアパネル2と反対側の面)には、その一側に第1 の鍵止め部材17が左右に分かれて一対設けられている。各第1の鍵止め部材1 7は、包囲カバー12から前方に向かって直角に突出されており、中央にはロッ ク部材14のためのロック穴18が各々形成されている。また、第1の鍵止め部 材17と反対側の一側にはヒンジ部材19が取り付けられている。
【0020】 閉塞カバー13はステンレス材により板状に形成され、包囲カバー12の開口 15を開閉可能な板状に形成されており、包囲カバー12にヒンジ部材19を介 して取り付けられている。この閉塞カバー13は包囲カバー12の上を覆って密 に重ね合わせ配置されるもので、第1の鍵止め部材17と対応する位置には、重 ね合わされたときに、第1の鍵止め部材17を貫通させて逃がすための逃がし開 口20が形成されている。したがって、閉塞カバー13が包囲カバー12上に密 に重ね合わされたときには、第1の鍵止め部材17は逃がし開口20を貫通して 閉塞カバー13の外側に大きく突出し、閉塞カバー13の外側でロック穴18に ロック部材14を掛止めすることができるようになっている。また、閉塞カバー 13の外面(包囲カバーと反対側の面)には、開口15にそれぞれ隣接させて左 右に分かれてなる一対の第2の鍵止め部材21が設けられている。各第2の鍵止 め部材21は、閉塞カバー13から前方に向かって直角に突出されており、中央 にはロック部材14のためのロック穴22が各々形成されている。そして、各第 2の鍵止め部材21は、包囲カバー12上に閉塞カバー13が重ね合わされた状 態になると、開口20を貫通して閉塞カバー13の一面側に突出している第1の 鍵止め部材17とロック穴18及びロック穴22を対応させて互いに平行に並置 された状態になる。そして、この状態で閉塞カバー13の一面側においてロック 穴18及びロック穴22にロック部材14を共通に取り付けると、包囲カバー1 2に対して閉塞カバー13を固定することができる。なお、この閉塞カバー13 の外面には、ヒンジ部材19と接続されている部分を除いて、その周縁に沿って ステンレス製の丸棒材からなる補強材23が固着されている。
【0021】 なお、ロック部材14は、別途用意される錠であり、各種錠を選択的に適用す ることができ、ここでは例えばチェーン型又はワイヤ型の錠が用いられている。 この種の錠は一般に自転車などに利用されているものである。自転車用の錠では 、チェーン又はワイヤをタイヤの内外に通し、輪状にしてロックしている。この ロック部材14においても、このような構造の錠になっている。また、ここでは 錠の解錠方式はダイヤルを合わせて行うものが好ましい。このロック部材14は 、閉塞カバー13が包囲カバー12に重ね合わされている状態において、包囲カ バー12のロック穴18と閉塞カバー13のロック穴22に通してロックされ、 包囲カバー12と閉塞カバー13間が施錠される。なお、ロック部材14にチェ ーン型又はワイヤ型に代えて、南京錠型の錠を用いることもできる。この場合も 、ダイヤルを合わせて解錠を行う方式が望ましい。その他各種錠をロック部材と して選択的に適用する。
【0022】 次に、この解錠防止装置11の使用方法について説明する。まず、予め包囲カ バー12を自動販売機1におけるドアパネル2の凹所3(ドア錠4)の周囲に取 り付けておく。この場合、包囲カバー12の取付ねじ用の挿通穴16に取付ねじ を通してドアパネル2に締め付け、包囲カバー12をドアパネル2に直接固定す る。そして、ドアパネル2が閉じられ、ドア錠4が施錠されて、ハンドル4Bが 凹所3内に格納された状態において、閉塞カバー13を包囲カバー12の上に重 ね合わせて開口15に表出するドア錠4の鍵穴4Aを閉塞し、さらに包囲カバー 12と閉塞カバー13との間を、ロック穴18,22を通して取り付けられるロ ック部材14により固定(ロック)して、ドア錠4の鍵穴4aを塞ぐ閉塞カバー 31を固定する。
【0023】 このようにして解錠防止装置11を凹所3(ドア錠4)の周囲に取り付けてお くと、その閉塞カバー13によりドア錠4の鍵穴4Aが塞がれるので、このドア 錠4の鍵を不正に取得しても鍵を鍵穴4Aに差し通すことができない。同様にピ ッキングツールなども鍵穴4Aに差し通すことができない。したがって、この解 錠防止装置11の閉塞カバー13を開く必要があるが、閉塞カバー13を開くに はロック部材14を解除するか、破壊するしかないが、これには時間がかかり、 結果的に防盗性が高められる。
【0024】 一方、正規にドアパネル2を開放する場合は、ロック部材14によるロックを 解いて、第1及び第2の鍵止め部材17,21からロック部材14を外すと、閉 塞カバー13を開いて凹所3を表出させることができる。続いて、ドア錠4の鍵 穴4Aに正規の鍵を挿入して解錠されると、ハンドル4Bが開扉不能位置から開 扉可能位置まで前面側に飛び出して位置が切り換えられる。このとき、ハンドル 4Bは包囲カバー12の開口15を通って包囲カバー12の外側に突出した状態 になる。次いで、その開扉可能位置でハンドル4Bを解錠方向に回すと、ドアパ ネル2を開放することができる。反対に閉じる場合は、ドアパネル2を閉じ、さ らにハンドル4Bを開扉不能位置まで凹所3内に格納すると施錠することができ る。続いて、閉塞カバー13を包囲カバー12上に重ねるようにして閉じ、ロッ ク部材14を第1及び第2の鍵止め部材17,21に取り付けてロックすると、 解錠防止が完了する。
【0025】 このように第1の実施の形態によれば、自動販売機1におけるドアパネル2に 設けられた凹所3(ドア錠4の鍵穴4a)の周囲に包囲カバー12を固定し、こ の包囲カバー12に取り付けられた閉塞カバー13でドア錠4の鍵穴4aを開閉 可能に閉塞し、解錠防止装置11を取り外したり、あるいはドア錠4の鍵穴45 Aに鍵やピッキングツールを差し込むことができないようにしているので、ドア 錠4の不正な解錠を防止することができ、防盗性を高めることができるという作 用効果を奏することができる。
【0026】 また、この解錠防止装置11の場合、予め板状の包囲カバー12をドア錠4の 周囲に取り付けておき、この包囲カバー12にヒンジ部材19により取り付けら れた閉塞カバー13を閉じて、包囲カバー12と閉塞カバー13とをロック部材 14により固定するので、解錠防止装置11をドア錠4に常態として備え付け、 ドア錠4の鍵穴4aを容易に閉塞することができる。
【0027】 (実施の形態2) 図5乃至図7は本考案の第2の実施の形態における自動販売機における解錠防 止装置(ピッキングキラー)を示す。図5は解錠不能状態で示すその解錠防止装 置の正面図、図6は図5のB−B断面図、図7は解錠可能状態で示すその解錠防 止装置の正面図である。なお、本実施の形態2における解錠防止装置は、実施の 形態1のハンドルが左右方向に横たわった状態で設けられている自動販売機に適 用されるものであるのに対して、ハンドルが上下方向に横たわった状態で設けら れている自動販売機に適用されるものであり、基本的な構成は図1乃至図4と同 じなので、対応する部材には同じ符号を付して説明する。
【0028】 図5乃至図7において、ここでの自動販売機1は、開閉可能なドアパネル2の 前面に縦長の状態で設けた凹所3内にドア錠4が格納されている。そのドア錠4 は、鍵穴4Aを有するハンドル4Bを有する。ハンドル4Bは、上下方向に延ば された状態で凹所3内に横たて格納されている開扉不能位置と凹所3内より前面 に飛び出した開扉操作可能位置とに切り換え可能になっている。そして、ドアパ ネル2が閉じられ、ハンドル4Bが開扉不能位置にあって施錠されている状態で 、鍵穴4Aに正規の鍵が挿入されて解錠されると、開扉不能位置から開扉可能位 置まで前面側に飛び出し、さらに開扉可能位置でハンドル4Bを解錠方向に回す と、ドアパネル2を開放することができる。反対に閉じる場合は、ドアパネル2 を閉じ、さらにハンドル4Bを開扉不能位置まで凹所3内に格納すると施錠する ことができる構造になっている。なお、この自動販売機1側の施錠構造は、良く 知られた構造であるが、これ以外の構造であっても差し支えないものである。
【0029】 一方、解錠防止装置11は、自動販売機1のドアパネル2に、凹所3を覆って 使用するものである。この解錠防止装置11は、凹所3、すなわちドア錠4の周 囲に固定されて、ドア錠4の周囲を包囲する包囲カバー12と、包囲カバー12 に取り付けられて、凹所3の前面開口を開閉可能に閉塞する閉塞カバー13と、 凹所3(ドア錠4)に対する閉塞カバー13の閉塞状態を固定するロック部材1 4(図2,図4参照)とにより構成される。
【0030】 包囲カバー12は全体がステンレス材により板状に形成され、中央に凹所3に 対応する縦長の開口15を有し、開口15で凹所3の開口を逃がした状態にして 、凹所3(ドア錠4)の周囲に取り付けできるようになっており、また自動販売 機1のドアパネル2側に設けられている取付ねじ用のねじ穴(不図示)に対応し て、開口15の周囲に挿通穴16が穿たれている。そして、包囲カバー12は挿 通穴16をねじ穴に対応させて配置され、その後から挿通穴16を通ってねじ穴 にねじ止めされるねじ(不図示)により、ドアパネル2に取り付けられる。さら に、包囲カバー12の一面(ドアパネル2と反対側の面)には、その一側に第1 の鍵止め部材17が左右に分かれて一対設けられている。各第1の鍵止め部材1 7は、包囲カバー12から前方に向かって直角に突出されており、中央にはロッ ク部材14のためのロック穴18が各々形成されている。また、第1の鍵止め部 材17と反対側の一側にはヒンジ部材19が取り付けられている。
【0031】 閉塞カバー13はステンレス材により板状に形成され、包囲カバー12の開口 15を開閉可能な板状に形成されており、包囲カバー12にヒンジ部材19を介 して取り付けられている。この閉塞カバー13は包囲カバー12の上を覆って密 に重ね合わせ配置されるもので、第1の鍵止め部材17と対応する位置には、重 ね合わされたときに、第1の鍵止め部材17を貫通させて逃がすための逃がし開 口20が形成されている。したがって、閉塞カバー13が包囲カバー12上に密 に重ね合わされたときには、第1の鍵止め部材17は逃がし開口20を貫通して 閉塞カバー13の外側に大きく突出し、閉塞カバー13の外側でロック穴18に ロック部材14を掛止めすることができるようになっている。また、閉塞カバー 13の外面(包囲カバーと反対側の面)には、開口15にそれぞれ隣接させて左 右に分かれてなる一対の第2の鍵止め部材21が設けられている。各第2の鍵止 め部材21は、閉塞カバー13から前方に向かって直角に突出されており、中央 にはロック部材14のためのロック穴22が各々形成されている。そして、各第 2の鍵止め部材21は、包囲カバー12上に閉塞カバー13が重ね合わされた状 態になると、開口20を貫通して閉塞カバー13の一面側に突出している第1の 鍵止め部材17とロック穴18及びロック穴22を対応させて互いに平行に並置 された状態になる。そして、この状態で閉塞カバー13の一面側においてロック 穴18及びロック穴22にロック部材14を共通に取り付けると、包囲カバー1 2に対して閉塞カバー13を固定することができる。なお、この閉塞カバー13 の外面には、ヒンジ部材19と接続されている部分を除いて、その周縁に沿って ステンレス製の丸棒材からなる補強材23が固着されている。
【0032】 なお、ロック部材14は、別途用意される錠であり、各種錠を選択的に適用す ることができ、ここでは例えばチェーン型又はワイヤ型の錠が用いられている。 この種の錠は一般に自転車などに利用されているものである。自転車用の錠では 、チェーン又はワイヤをタイヤの内外に通し、輪状にしてロックしている。この ロック部材14においても、このような構造の錠になっている。また、ここでは 錠の解錠方式はダイヤルを合わせて行うものが好ましい。このロック部材14は 、閉塞カバー13が包囲カバー12に重ね合わされている状態において、包囲カ バー12のロック穴18と閉塞カバー13のロック穴22に通してロックされ、 包囲カバー12と閉塞カバー13間が施錠される。なお、ロック部材14にチェ ーン型又はワイヤ型に代えて、南京錠型の錠を用いることもできる。この場合も 、ダイヤルを合わせて解錠を行う方式が望ましい。その他各種錠をロック部材と して選択的に適用する。
【0033】 次に、この解錠防止装置11の使用方法について説明する。まず、予め包囲カ バー12を自動販売機1におけるドアパネル2の凹所3(ドア錠4)の周囲に取 り付けておく。この場合、包囲カバー12の取付ねじ用の挿通穴16に取付ねじ を通してドアパネル2に締め付け、包囲カバー12をドアパネル2に直接固定す る。そして、ドアパネル2が閉じられ、ドア錠4が施錠されて、ハンドル4Bが 凹所3内に格納された状態において、閉塞カバー13を包囲カバー12の上に重 ね合わせて開口15に表出するドア錠4の鍵穴4Aを閉塞し、さらに包囲カバー 12と閉塞カバー13との間を、ロック穴18,22を通して取り付けられるロ ック部材14により固定(ロック)して、ドア錠4の鍵穴4aを塞ぐ閉塞カバー 31を固定する。
【0034】 このようにして解錠防止装置11を凹所3(ドア錠4)の周囲に取り付けてお くと、その閉塞カバー13によりドア錠4の鍵穴4Aが塞がれるので、このドア 錠4の鍵を不正に取得しても鍵を鍵穴4Aに差し通すことができない。同様にピ ッキングツールなども鍵穴4Aに差し通すことができない。したがって、この解 錠防止装置11の閉塞カバー13を開く必要があるが、閉塞カバー13を開くに はロック部材14を解除するか、破壊するしかないが、これには時間がかかり、 結果的に防盗性が高められる。
【0035】 一方、正規にドアパネル2を開放する場合は、ロック部材14によるロックを 解いて、第1及び第2の鍵止め部材17,21からロック部材14を外すと、閉 塞カバー13を開いて凹所3を表出させることができる。続いて、ドア錠4の鍵 穴4Aに正規の鍵を挿入して解錠されると、ハンドル4Bが開扉不能位置から開 扉可能位置まで前面側に飛び出して位置が切り換えられる。このとき、ハンドル 4Bは包囲カバー12の開口15を通って包囲カバー12の外側に突出した状態 になる。次いで、その開扉可能位置でハンドル4Bを解錠方向に回すと、ドアパ ネル2を開放することができる。反対に閉じる場合は、ドアパネル2を閉じ、さ らにハンドル4Bを開扉不能位置まで凹所3内に格納すると施錠することができ る。続いて、閉塞カバー13を包囲カバー12上に重ねるようにして閉じ、ロッ ク部材14を第1及び第2の鍵止め部材17,21に取り付けてロックすると、 解錠防止が完了する。
【0036】 このように第2の実施の形態によれば、自動販売機1におけるドアパネル2に 設けられた凹所3(ドア錠4の鍵穴4a)の周囲に包囲カバー12を固定し、こ の包囲カバー12に取り付けられた閉塞カバー13でドア錠4の鍵穴4aを開閉 可能に閉塞し、解錠防止装置11を取り外したり、あるいはドア錠4の鍵穴45 Aに鍵やピッキングツールを差し込むことができないようにしているので、ドア 錠4の不正な解錠を防止することができ、防盗性を高めることができるという作 用効果を奏することができる。
【0037】 また、この解錠防止装置11の場合、予め板状の包囲カバー12をドア錠4の 周囲に取り付けておき、この包囲カバー12にヒンジ部材19により取り付けら れた閉塞カバー13を閉じて、包囲カバー12と閉塞カバー13とをロック部材 14により固定するので、解錠防止装置11をドア錠4に常態として備え付け、 ドア錠4の鍵穴4aを容易に閉塞することができる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の解錠防止装置は、自動販売機に設けられたドア 錠の鍵穴の周囲に包囲カバーを固定し、この包囲カバーに取り付けられた閉塞カ バーでドア錠の鍵穴を開閉可能に閉塞して、ドア錠の鍵穴に鍵やピッキングツー ルを差し込むことができないようにしているので、ドア錠の不正な解錠を防止し て、防盗性を高めることができ、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態における自動販売機
の解錠防止装置の正面図
【図2】本実施の形態1における解錠防止装置の側面図
【図3】本実施の形態1における解錠防止装置を解錠可
能状態で示す正面図
【図4】図1のA−A断面図
【図5】本考案の第2の実施の形態における解錠防止装
置の正面図
【図6】図5のB−B断面図
【図7】本実施の形態2における解錠防止装置を解錠可
能状態で示す正面図
【符号の説明】
1 自動販売機 2 ドアパネル 3 凹所 4 ドア錠 4A 鍵穴 4B ハンドル 11 施錠装置 12 包囲カバー 13 閉塞カバー 14 ロック部材 15 開口 16 挿通穴 17 第1の鍵止め部材 18 ロック穴 19 ヒンジ部材 20 開口 21 第2の鍵止め部材 22 ロック穴 23 補強材

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機のドアパネルに設けられたド
    ア錠の周囲に固定されて前記ドア錠の周囲を包囲すると
    ともに、前記ドアパネルと反対側の面に、中央にロック
    穴を有する第1の鍵止め部材を略直角に突出させて設け
    ている包囲カバーと、 前記ドアパネルと反対側の面で前記ドア錠の鍵穴を覆っ
    て前記包囲カバーに重ね合わせて取り付けられるととも
    に、重ね合わせされたときに前記第1の鍵止め部材を貫
    通させて逃がす開口と中央にロック穴を有して前記第1
    の鍵止め部材の前記ロック穴にロック穴を対応させて平
    行に並置される第2の鍵止め部材とを設けてなる開閉カ
    バーと、 前記第1の鍵止め部材と前記第2の鍵止め部材の前記ロ
    ック穴に跨って解錠可能に取り付けられて、前記鍵穴に
    対する前記閉塞カバーの閉塞状態を固定するロック部材
    と、 を備えたことを特徴とする自動販売機の解錠防止装置。
  2. 【請求項2】 前記ドア錠は前記ドアパネルに装着され
    た飛び出し型ハンドルと、そのハンドルに設けられた前
    記鍵穴とを有し、前記ドア錠を解錠すると、前記ハンド
    ルが前面に突出して回動操作が可能になり、前記ハンド
    ルを解錠方向に回すと前記ドアパネルを開くことができ
    る請求項1記載の自動販売機の解錠防止装置。
  3. 【請求項3】 前記包囲カバーは少なくとも前記ドア錠
    の前記ハンドル及び前記鍵穴を表出する開口を有し、前
    記ドア錠の周囲に取り付け可能に形成されるとともに、
    前記閉塞カバーは前記開口を開閉可能な板状に形成され
    て前記包囲カバーにヒンジ部材を介して取り付けられ、
    前記包囲カバーと前記閉塞カバーが前記ロック部材によ
    り固定される請求項1または2記載の自動販売機の解錠
    防止装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の鍵止め部材と前記第2の鍵止
    め部材がそれぞれ左右に分かれて一対づつ形成されてい
    る請求項1から3にいずれかに記載の自動販売機の解錠
    防止装置。
  5. 【請求項5】 前記包囲カバーに設けられた開口が、前
    記ハンドルの飛び出しを可能にする大きさで、横長に形
    成されている請求項1から4のいずれかに記載の自動販
    売機の解錠防止装置。
  6. 【請求項6】 前記包囲カバーに設けられた開口が、前
    記ハンドルの飛び出しを可能にする大きさで、縦長に形
    成されている請求項1から4のいずれかに記載の自動販
    売機の解錠防止装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック部材はチェーン型若しくはワ
    イヤ型の錠又は南京錠型の錠から選択され、包囲カバー
    及び/又は閉塞カバーに備えたロック穴に施錠される請
    求項1乃至6のいずれかに記載の解錠防止装置。
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