JP3083317B2 - ポリアミド系繊維製品の染色方法 - Google Patents

ポリアミド系繊維製品の染色方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリアミド系繊維製品の染色方法に関する
ものである。
従来技術 ポリアミド系繊維の染色は、反応染料、酸性染料又は
含金酸性染料を用いて行われるが、このような染色方法
では、染料をより多く吸着させることが第一であるとさ
れており、そのためには染色初期に染料の吸着が最も多
く行われ易いpHに、染色浴を調整するのが一般的であ
る。
しかし、染料の吸着を第一の目的とした染色浴pHで
は、染色工程の途中においても、染料の吸着が大きく、
そのため、最終染色物が不均染に仕上がることが多い。
その防止方法として、昇温速度を非常に遅くする方法
が行われているが、これによっても、十分に高品位の染
色物を得ることは困難であり、しかも、この方法は、近
年の省エネルギー化、省力化傾向に対しては逆行するも
のとなる。
発明の解決しようとする課題 本発明は、ポリアミド系繊維製品を、非常に効率よ
く、均質に、染色しうる方法を提供することを課題とす
る。
課題を解決するための手段 本発明は、ポリアミド系繊維製品を、初期のpHが5〜
13である染色浴を用いて、60℃以上の温度で染色する方
法において、上記染色浴に、メタン、エタン、プロパン
スルホン酸又はパラトルエンスルホン酸のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルアルコールエステル、又はエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール又はグリセリンとのモノ又はジエステルからな
る群から選ばれるスルホン酸エステル系化合物の少なく
とも一種を含有させることにより、上記染色浴のpHを染
色工程中に自然降下させることにより、上記課題を非常
に効果的に解決するものである。
ここにポリアミド系繊維製品とは、ポリアミド系繊維
を含むものであればよく、ポリアミド系繊維単独又はそ
れと他の繊維(セルロース繊維、半合成セルロース繊
維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等)との混紡、交
換又は交編品であってもよく、トップ状、糸状、織物、
編物、不織布いずれであってもよい。
ポリアミド系繊維は、前述した如く、反応染料、酸性
染料、含金酸性染料等を用いて染色されるのが一般的で
あるが、この際、染料の吸着量及び各種堅牢度の面から
比較的、pHの低い酸性浴で染色される。染色浴のpHと染
料の吸着量との関係は、最終段階の吸着量を左右するば
かりでなく、染色工程の全領域において、染浴pHが低い
ほど染着量も大きく、このような方法では、染色初期か
ら染料吸着量が大きいため、均一な染色を実施すること
は困難であった。
しかし、本発明の方法では、染色浴の初期pHを中性又
は塩基性に調整し、昇温して実施するため、染色工程の
初期〜中期までの段階では、染色浴のpHが塩基性〜中性
であり、被染物への染料の吸着が急激に起こるのを抑制
し、平均的速度で吸着されるように制御できるため、不
均一染色の防止が可能となる。このような適度の緩染力
を付与する染色方法では、染色速度(染足)の異なる染
料配合での染色に対しても、各染料間の染色速度を均一
化し、色割れ現象の防止法としても有効である。
続いて、本発明の染色工程の終期段階では、染色浴に
含まれるスルホン酸エステル系化合物が徐々に分解し、
連続的に遊離スルホン酸を発生するため、染色浴のpH
は、染着性を高めるのに適した中性〜酸性に変化する。
本発明では、このように染色工程の各温度段階で好ま
しいpHに染色浴を自然に調整できるため、染料残が少な
く、かつ均染性に優れた染色を可能とする。
このような本発明の方法では、通常より昇温速度を早
めた染色条件に対しても、高度の均染性を得ることがで
きるため、省エネルギー化、省力化対策としても非常に
有効である。
更に、本発明では、染色浴のpHを、その昇温によって
自然に変化できるため、ポリアミド系繊維製品の一浴精
練染色をも非常に効率よく実施できる。
ポリアミド系繊維と他の繊維との混紡、交織又は交編
品は、トップ状、糸状、織物状、編物状と形態の違いに
より、紡績油剤、編立油剤、糊剤、ワックスなど、付着
物の種類は異なるが、染色に対しての汚れ物質を付着す
るので、染色前工程で、これらの除去するのが一般的で
ある。
これら油剤及び糊剤の除去は中性〜塩基性浴で行う。
即ち、一浴精練染色同浴加工に際しては、処理浴の初期
pHを塩基性にし、染色の比較的早い時期に、吸着さるべ
き染料の一部を被染物上に吸着させながら、洗浄を終了
し、その後、加工工程の終期においては、投入した染料
の大部分又は全量を被染物に吸着される必要がある。
本発明に従って、スルホン酸エステル系化合物を、精
練剤−アルカリ剤と非イオン又は陰イオン界面活性剤等
−と共に染色浴に添加すると、このような一浴精練染色
加工が可能となり、このことは省エネルギー化、省力化
対策として非常に有効である。
また、本発明は、ポリアミド系繊維とセルロース系繊
維の混紡、交織又は交編物の一浴染色方法にも、非常に
効果的に使用できる。
ポリアミド系繊維は比較的酸性浴での染料の吸着が大
きいのに反し、セルロース系繊維は中性〜塩基性浴での
染料の吸収が大きい。これらの適性染色浴pHの異なる繊
維を同一浴で効果的に染色を行うには、染色工程のある
時間を中性〜塩基性浴に調整し、続いて、他のある時期
を酸性浴に変換する必要がある。
従って、通常の方法では、ポリアミド系繊維とセルロ
ース系繊維の混紡品等の一浴染色は困難であったが、本
発明では、スルホン酸エステル系化合物をアルカリ剤と
共に染色浴に存在させることにより、このような一浴染
色方法をも可能とする。
このような応用例において、染色(処理)浴のpH降下
速度及び染色(処理)浴のpHを一定に保つ精度は、使用
するスルホン酸エステル系化合物の種類、その使用濃
度、染色(処理)浴の温度、昇温速度、更に、併用する
アルカリ剤の種類及びその使用量等によって決定され
る。
なお、本発明で使用するスルホン酸エステル系化合物
は、メタン、エタン、プロパンスルホン酸又はパラトル
エンスルホン酸のメチル、エステル、プロピル、ブチル
アルコールエステル、又はエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール又はグリセリ
ンのモノ又はジエステルからなる群から選ばれるもので
あるが、更に、このようなスルホン酸エステル系化合物
は、特公平1−22393号公報に記載のジクロルプロパノ
ール、エピクロルヒドリン等と併用しても非常に効果的
に使用できる。
次に、染色浴の初期pHを調整するためのアルカリ剤と
しては、水酸化ナトリウム又はカリウムのようなアルカ
リ金属の水酸化物、炭酸ナトリウム又はカリウムのよう
なアルカリ金属の炭酸塩、ホウ砂のようなアルカリ金属
のホウ酸塩、燐酸第三ナトリウム又はカリウム、トリポ
リ燐酸ナトリウム又はカリウム、ピロ燐酸ナトリウム又
はカリウム、メタ燐酸ナトリウム又はカリウムのような
アルカリ金属の燐酸塩、メタ珪酸ナトリウム又はカリウ
ムのようなアルカリ金属の珪酸塩、蟻酸ナトリウム又は
カリウム、酢酸ナトリウム又はカリウムのようなアルカ
リ金属の低級カルボン酸塩等が使用でき、これらは単独
で使用されても二種以上併用されてもよい。
また、アルカリ剤と併用されるpH緩衝剤としては、硫
安、酢安、燐酸アンモン、酢酸ナトリウム等がある。
更に、処理液に使用する水が、硫酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を
多く含む硬水である場合には、エチレンジアミン四酢酸
四ナトリウム塩等のキレート剤を併用してもよい。
最後に一浴精練染色同浴加工への応用に対し、併用す
る非イオン界面活性剤又は陰イオン界面活性剤として
は、ラウリン酸、リシノレン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、デシル
アルコール、イソデシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、オレイルアルコール、オクチルフェノール、ジノニ
ルフェノール、ベンジル化フェノール、スチレン化フェ
ノール等の高級脂肪酸、高級アルコール、フェノール誘
導体等のアルキレンオキシド付加物又はこれらのスルホ
ン化物、及びポリアクリル酸ソーダ、ポリマレイン酸ソ
ーダ等がある。
なお、本発明を実施するにあたっての各薬剤の使用
量、染色条件等に関しては次の通りである。
スルホン酸エステル系化合物及びアルカリ剤の使用量
は、染色液の種類、染色される繊維の種類及び目的によ
り染色浴の初期pHが異なるため、予め、その目的に対し
て有効なアルカリ剤の種類及び量を決定し、これら調整
された初期の染色浴pHを染色の中期〜終期において目的
とする好ましい染色浴pHに導くに必要な量のスルホン酸
エステル系化合物量を決定するが、一般には、スルホン
酸エステル系化合物は0.1〜100g/程度の割合で使用で
き、0.1〜10g/程度であるのが好ましい。
アルカリ剤量としても、0.1〜50g/程度で使用で
き、0.1〜10g/程度であるのが好ましい。
次に、染色条件としては、染色される繊維の種類によ
って異なるが、一般に1:5〜1:100の浴比で、60℃〜130
℃で、30分〜5時間程度の処理をする。なお、被染物を
常温近くの染色浴に浸漬し、所定の浴温まで、徐々に昇
温してもよいことは常法通りである。
スルホン酸エステル系化合物の添加は、染色初期〜終
期近くのどの時期に実施してもよいが、一般に初期〜中
期に実施するのが好ましい。
次に、本発明の実施例を示すが、本発明の方法はこれ
らによって限定されるものではない。
実施例1 予め精練されたナイロンジャージ10gを、ミニカラー1
2型染色試験機(テクサム技研社製)にて、浴比1:15、1
00℃×45分(昇温速度2℃/分)で染色した。なお、染
料としては、下記の2種の配合を使用し、またpH調整剤
としては表1に示すA〜F6種を使用した。
染料 (1)レベリングタイプ配合 Sumitonol Fast Navy Blue R 0.5%(o.w.f.) Sumitonol Fast Yellow Rconc 0.5%(o.w.f.) (2)ミリングタイプ配合 Nylosan Blue N−BLN 0.4%(o.w.f.) Nylosan Red F−BRN 0.4%(o.w.f.) Nylosan Yellow N−4RN 0.4%(o.w.f.) 染料の配合及びpH調整剤の種類を変化させて、染色試
験をした結果を表2に示す。
実施例2 予め防縮加工されたウール糸10gを、ミニカラー16型
染色試験機(テクサム技研社製)にて、浴比1:15、100
℃×45分(昇温速度2℃/分)で染色した。なお、染料
としては、下記の配合を使用し、またpH調整剤としては
表3に示すG〜Kの5種を使用した。pH調整剤の種類を
変化させて染色試験をした結果を、表3に示す。
染料 Lanaset Red 2B 0.3%(o.w.f.) Lanaset Blue 2R 0.6%(o.w.f.) Lanaset Yellow 4G 0.5%(o.w.f.) 発明の効果 本発明では、染色浴のpHを、染色の進行に伴って、自
然に降下させることができるため、ポリアミド系繊維製
品に対して、常に、非常に効率よく、高品位の染色を可
能とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−17183(JP,A) 特開 昭62−28483(JP,A) 特開 昭63−196783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 3/24 D06P 1/62 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド系繊維製品を、初期のpHが5〜
    13である染色浴を用いて、60℃以上の温度で染色するも
    のであって、上記染色浴に、メタン、エタン、プロパン
    スルホン酸又はパラトルエンスルホン酸のメチル、エチ
    ル、プロピル、ブチルアルコールエステル、又はエチレ
    ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
    リコール又はグリセリンとのモノ又はジエステルからな
    る群から選ばれるスルホン酸エステル系化合物の少なく
    とも一種を含有させることにより、上記染色浴のpHを染
    色工程中に自然降下させることを特徴とするポリアミド
    系繊維製品の染色方法。
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