JP3083248U - 蒟蒻入り炊飯無菌パック - Google Patents

蒟蒻入り炊飯無菌パック

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匡男 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】飯粒と蒟蒻粒とが均一に混ざり合い食感を低下
させることなく、電子レンジで加熱するだけで食するこ
とができるダイエットに好適な低カロリー簡易食品であ
り、長期保存性を有する、蒟蒻入り炊飯無菌パック。 【解決手段】トレイに蒟蒻入り炊飯を詰めて蓋フィルム
を被せてフィルム周縁をトレイのフランジ部にヒートシ
ールしてなり、蒟蒻入り炊飯は、蒸気釜で炊き上げた二
層に分離している飯粒と該炊き上げにより膨潤した飯粒
の大きさに近似して細粒成形された蒟蒻粒とを炊飯攪拌
機で十分に攪拌して飯粒と蒟蒻粒とを均一に混ざり合わ
せてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯であり、かつ、
パック内の空隙を制菌ガスが占めている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願考案は、飯粒と蒟蒻粒とが均一に混ざり合い殆ど見分けが付かず食感を低 下させることなく、満腹感が得られる量を食しても米の摂取量が少なくて電子レ ンジで加熱するだけで食することができるダイエットに好適な低カロリー簡易食 品であり、長期保存性を有する、蒟蒻入り炊飯無菌パックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蒟蒻入り炊飯パックの製造方法に関する技術としては、以下のものがあ る。 特開平06-292524の複数の発明の中、電子レンジで加熱するだけで食すること ができるこんにゃく入り米飯の簡易食品は、こんにゃく粒と炊飯処理された米飯 それぞれをバラ状で凍結処理して配合し、袋や容器に収納したものであり、冷凍 庫に保管して販売するものである。 特開平06-315358の缶詰弁当は、缶容器の一区画にこんにゃく粒を配合して炊 飯処理された米飯を収納して蓋に密着させてレトルト処理してから封缶してなる 二度加熱食品であり、好ましくは冷蔵庫に保管して販売するものである。 特開平06-217721のこんにゃく入り米飯の調理済食品は、肉類等と組合せて加 熱処理して味付けした粒子状のこんにゃく粒を米に配合して炊飯処理後、所定量 を容器内に収容しその上に、味付けを施した加熱調理済材料を載置し蓋で密閉後 冷凍保存するもので、製造から短期間内に食する調理済食品である。 特開平06-189702のこんにゃく入り米飯の成形食品は、予め味付けした粒子状 のこんにゃく粒を米に配合して炊飯処理後、三角形、円形、球形、円柱状、棒状 、塊状の何れかに成形したものであり、冷凍保存するもので、製造から短期間内 に食する調理済食品である。 その他、こんにゃく粒を配合しおにぎりに成形するようにした特開平03-53857 の発明がある。
【0003】 他方、従来の炊飯無菌パックとしては、特開平05-199857の米飯の無菌包装方 法がある。 特開平05-199857の米飯の無菌包装方法は、炊飯後の米飯をよくシャリ切りし 、同米飯をクリーンルーム内(クラス1,000以下)で所定量を計量すると共に、 深絞り包装機で成形されたフレキシブルパック内にできるだけ高温(60〜100℃ )で充填し、かつシール前に同パック内を十分脱気し、さらに又はその他の不活 性ガスを封入し、加圧状態でシールするものであり、同特許公報の図1に米飯の 無菌包装装置が示されている。この発明は、量産に適していないので、量産に極 めて適している特開平08-332037の無菌パック米飯の製造法に取って替わられて いる。 特開平08-332037の無菌パック米飯の製造法は、炊飯に耐え得る材料を使用し て成形した保形性を有する開口部を設けた炊飯容器に浸漬水切米と必要に応じて 炊飯に適応する量の水とを収納し、この炊飯容器を多数個コンベアで移送して多 数個同時に炊飯できる炊飯機若しくは加圧炊飯機に導入して炊飯を行い、炊飯状 態のままで炊飯機若しくは加圧炊飯機から取り出し、炊き上った米を炊飯容器か ら販売容器に移し変えずにそのままクリーンルーム内の密封包装部に移送し、窒 素ガスや炭酸ガス若しくはその混合ガスのような制菌ガスを炊飯容器に導入して 炊飯容器中の空気を可及的に制菌ガスと置換し、炊飯容器に制菌ガスを導入した 状態で炊飯容器の開口部を密封包装するものであり、電子レンジで数分,熱湯で 十数分加熱して直ちに食べることのできるものである。 なお、この他に従来の炊飯無菌パックとしては、以下のものがある。 特開平09-187238の無菌化包装米飯製造方法は、洗米後の米を水切りして最終 包装用容器に所定量入れて蒸煮槽で高温で蒸煮殺菌調理した後、別に無菌化処理 した水を所定量加えて密封シールし、レトルト殺菌処理装置で低温殺菌して無菌 包装米飯製品を製造するものであり、酸味料、脱酸素剤の添加を不要とし、美味 で安全性が高く長期保存が可能なレトルト米飯を経済的かつ効率良く製造するも のである。 特開平09-037725の包装米飯の殺菌方法は、洗米・炊飯工程と包装・殺菌工程 等からなる無菌包装米飯の製造において、炊飯米を計量して包装袋に充填し該包 装袋の開口部を仮シールしてなる包装米飯を加熱殺菌(レトルト)処理した後に 、包装袋の開口部を完全シールするものであり、無菌設備等の大がかりな設備を 必要とせず、加熱殺菌で保健衛生上の安全性を十分確保でき、炊飯時の食感を低 下させない長期保存可能な無菌包装米飯を製造するものである。 特開平07-155121の無菌化米飯の炊飯方法は、無菌化処理を施した洗米と炊飯 用水を、深絞り容器成形機により連続的に成形される厚さ150μm程度の一次容 器に充填し、数個の蒸気排出口を有するフィルムでシールした後、順次炊飯・蒸 らし機に装入して炊飯を行ない、炊飯を終わった一次容器は順次無菌状態のクリ ーンルーム内に取り出し、該クリーンルーム内において、深絞り容器成形機によ り酸素バリア性を有する材料で前記一次容器を収容し得る大きさに成形される厚 さ150μm程度の二次容器に、炊飯を終わった一次容器をそのまま収納し、真空 脱気した後不活性ガスを充填して密封し、冷却して仕上げるものであり、米飯の 空気や機械接触による二次汚染を防ぐと共に、容器コストの低減を図れるもので ある。 さらに、多数の小孔を有する袋や容器に研ぎ米を収容し、熱湯で煮沸するだけ で食することが出来るレトルト食品として、特開平01−171442の発明、特公平03 -2506の発明、特公昭64-7740の発明がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案者は、特開平08-332037の無菌パック米飯の製造法を応用して蒟蒻入 り炊飯パックの製造を追試してみるため、蒸し炊き上げることにより膨潤した米 の大きさと略同等の細粒成形された蒟蒻粒を米に所要割合で配合して炊飯容器に 収容して加圧炊飯したところ、飯粒が下層に、蒟蒻粒が上層にきて二層に完全分 離した蒟蒻入り炊飯が得られたので、商品になり得ないことが分かった。又、飯 粒の層はブロック化してふっくら感が得られないものであった。 特開平05-199857の米飯の無菌包装方法は、炊飯後の米飯をよくシャリ切りす るのでふっくら感が得られることは利点であるが、攪拌を行なうので米飯を冷却 することになるのに殺菌効果を上げるためにフレキシブルパックに高温で充填し それでいてシールの完全化のためシール前に米飯を冷却するということが行なわ れる矛盾があり、又、シール前にフレキシブルパック内を十分脱気して制菌ガス を封入するというものの攪拌した米飯を充填するものであるので制菌ガスの封入 が十分に行なわれるとは言い難く無菌包装に対する信頼性が低くなる難点がある 。
【0005】 本願考案は、上述した点に鑑み案出したもので、飯粒と蒟蒻粒とが均一に混ざ り合い殆ど見分けが付かず食感を低下させることなく、満腹感が得られる量を食 しても米の摂取量が少なくて電子レンジで加熱するだけで食することができるダ イエットに好適な低カロリー簡易食品であり、長期保存性を有する、蒟蒻入り炊 飯無菌パックを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、トレイに蒟蒻入り炊飯を詰めて蓋フィルムを被せてフィルム周縁 をトレイのフランジ部にヒートシールしてなり、蒟蒻入り炊飯は、蒸気釜で炊き 上げた二層に分離している飯粒と該炊き上げにより膨潤した飯粒の大きさに近似 して細粒成形された蒟蒻粒とを炊飯攪拌機で十分に攪拌して飯粒と蒟蒻粒とを均 一に混ざり合わせてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯であり、かつ、パック内 の空隙を制菌ガスが占めていることを特徴とする蒟蒻入り炊飯無菌パックを提供 するものである。
【0007】
【考案の実施の態様】
本願考案の蒟蒻入り炊飯無菌パックの製造方法を図面を参照して説明する。 この蒟蒻入り炊飯無菌パックの製造方法は、クラス1,000以下のクリーンルー ム1内において行なわれる。 クリーンルーム1内には次亜塩素酸ソーダ水溶液で空気清浄化処理した清浄空 気を天井壁から吹き出してルーム内の制菌が行なわれるようになっており、そし て、ルーム内空気がルーム壁下部より排気されるようになっている。
【0008】 クリーンルーム1には、乾燥した洗米を貯留する蓋付きの洗米貯留タンク2と 、炊き上げにより膨潤した飯粒の大きさに近似して細粒成形され無臭化処理され た白色の蒟蒻粒を無菌水とともに貯留する蓋付きの蒟蒻粒貯留タンク3と、洗米 貯留タンク2の下部出口と接続されクリーンルーム1内に入り込んでいる洗米送 給管4と、蒟蒻粒貯留タンク3の下部出口と接続されクリーンルーム1内に入り 込んでいる蒟蒻粒送給管5と、洗米送給管4の途中に設けられた洗米計量送出し 装置6と、蒟蒻粒送給管5の途中に設けられた蒟蒻粒計量送出し装置7を備えて いる。これらの設備は、クリーンルーム1の外において定期的に分解して殺菌洗 浄できるようになっている。 詳細を図示していないが、洗米貯留タンク2は下部出口に仕切り弁があり、洗 米計量送出し装置6と連繋して開閉を行う。洗米計量送出し装置6の上側の洗米 送給管4内の洗米が高いレベルに嵩張るとこれをセンサーで検知して洗米貯留タ ンク2の下部出口の仕切り弁が閉じて、低いレベルになるまで同仕切り弁を開か ないようになっている。洗米計量送出し装置6は、チャンバボックスと、チャン バボックスの上部入口を開閉する入口側仕切り弁と、チャンバボックスの下部出 口を開閉する出口側仕切り弁とを有してなり、出口側仕切り弁を閉じてかつ入口 側仕切り弁を開いて洗米貯留タンク2に貯留された洗米をチャンバボックスに受 け入れて入口側仕切り弁を閉じてかつ出口側仕切り弁を開くと、チャンバボック スの容積分の洗米を重力落下作用で送出できるようになっている。 又、詳細を図示していないが、蒟蒻粒貯留タンク3は下部出口に仕切り弁があ り、蒟蒻粒計量送出し装置7と連繋して開閉を行う。蒟蒻粒計量送出し装置7の 上側の蒟蒻粒送給管5内の蒟蒻粒の分散水が高いレベルに嵩張るとこれをセンサ ーで検知して蒟蒻粒貯留タンク3の下部出口の仕切り弁が閉じて、低いレベルに なるまで同仕切り弁を開かないようになっている。蒟蒻粒計量送出し装置7は、 一側面下部がステンレス製メッシュで閉じられた水切り用排水口を有するチャン バボックスと、チャンバボックスの上部入口を開閉する入口側仕切り弁と、チャ ンバボックスの下部出口を開閉する出口側仕切り弁と水切り用排水口を開閉する 水切り用仕切り弁と排水口に接続された配水管を有してなり、出口側仕切り弁を 閉じてかつ入口側仕切り弁を開いて蒟蒻粒貯留タンク3に貯留された蒟蒻粒をチ ャンバボックスに受け入れて入口側仕切り弁を閉じてから水切り用仕切り弁を開 くことによりチャンバボックス内の蒟蒻粒を水切りして、その後、水切り用仕切 り弁を閉じて出口側仕切り弁を開くと、チャンバボックス内の蒟蒻粒を重力落下 作用で送出できるようになっている。 本願考案では、コンピュータ制御により、洗米計量送出し装置6による洗米の 送出し回数と蒟蒻粒計量送出し装置7による蒟蒻粒の送出し回数と任意の組み合 わせて制御できるようになっていて、もって、洗米と蒟蒻粒の配合割合を例えば 60〜65容積%と40〜35容積%に設定できるようになっている。
【0009】 クリーンルーム1には、透明パネルを組み合わせて密閉されかつ分解・取外し 容易なチャンバ8a,8bを備えている。チャンバ8aとチャンバ8bは自動シャッ ター8cで連通・遮断される。
【0010】 蒸気炊飯装置9の蒸気釜9aは自動シャッター8cを介してチャンバ8a内とチ ャンバ8b内を移動する。チャンバ8b内には、炊飯攪拌機10と、平坦化機能・ 送出し量計量機能を有する炊飯詰め込み装置11と、パック成形装置12と、蓋 フィルムのシール装置13を備えている。
【0011】 蒸気炊飯装置9は、チャンバ8a内において、蒸気釜9aが傾倒していない状態 で洗米送給管4と蒟蒻粒送給管5からそれぞれ計量された洗米と蒟蒻粒が所定割 合で供給され又無菌水供給管14から所定量の無菌水を供給されるようになって おり、その後に、チャンバ8b内に移動されて蒸気釜9aの上部開口に、高熱蒸気 供給装置の蒸気送給口15が自動接続されて、高熱蒸気を蒸気釜内に連続供給し て蒸気釜内の洗米と蒟蒻粒を炊飯するようになっており、上層に蒟蒻粒、下層に 米飯が二層分離して炊上がることになり、炊上がった後は、高熱蒸気供給装置の 蒸気送給口15が自動的に離れてから、蒸気釜9aが一方の側に転倒し、下方に 備える掻き出しレーキ21の掻き出し動作の助けを借りて蒟蒻入り炊飯を攪拌器 10aに移し替え、引き続き、チャンバ8aに移動されて蒸気釜9aが水平移動し た位置で下方に備えるノズル先端を球面運動できる洗浄水噴射ノズル23により 殺菌処理された洗浄水を高圧噴射して蒸気釜9aの内面を洗浄できるようになっ ており、洗浄完了後は、元位置の傾倒しない状態に復帰するようになっている。 なお、蒸気炊飯装置9に変えて電気釜にすると、生産性が頗る低下し、自動転倒 機能を有する構造、洗浄・殺菌機能を有する構造にはなしにくい。
【0012】 炊飯攪拌機10は、底部出口を有する攪拌器10a内に攪拌レーキ10bを備え かつ底部出口に仕切り弁10cを有してなり、攪拌器内10aに、蒸気炊飯装置9 で蒟蒻粒と米飯に二層分離して炊上がった蒟蒻入り炊飯を受け入れて、攪拌レー キ10bにより攪拌してシャリ切りによるふっくら感を出すとともに蒟蒻粒を米 飯中に均一に分布させて食感を良好なものにする。攪拌は、チャンバ8b内を流 通する窒素ガス、炭酸ガス、又は不活性ガスのいずれかの制菌ガスに触れるよう に行なわれる結果、ふっくら感が生じた蒟蒻入り炊飯の空隙を制菌ガスが占めて 行なわれる。 炊飯攪拌機10は、所要時間攪拌を行なった後、仕切り弁10cを開いて底部 出口よりふっくら感が生じた蒟蒻入り炊飯を攪拌レーキ10bが送出すようにな っている。
【0013】 平坦化機能・送出し量計量機能を有する炊飯詰め込み装置11は、例えば、コ ンベア装置11aの搬送面上に平坦化用回転レーキ11bを備えさらに下流端に詰 め込みガイド筒11cと詰め込みガイド筒内に備えられた詰め込み用回転レーキ 11dを備えてなり、炊飯攪拌機10から送出されるふっくら感が生じた蒟蒻入 り炊飯をコンベア装置11aで受けて平坦化用回転レーキ11bが搬送中に平坦化 し、コンベア装置の搬送速度から送出し量を計量できるようになっていて、詰め 込み用回転レーキ11dを微小時間停止することにより一の詰め込みと次ぎの詰 め込みの微小時間を確保できる。
【0014】 パック成形装置12は、電子レンジで加熱処理が可能であり深絞り成形され得 るフレキシブルな樹脂シートの原反ロールR1から樹脂シートF1を繰り出して成 形プレス12aで深絞り成形してトレイTを成形し、ホットエア吹き付け装置2 2によりホットエアを当てて滅菌し、コンベア16が炊飯詰め込み装置11の詰 め込みガイド筒11cの下にトレイTを移送するようになっている。 従って、トレイTにふっくら感が生じた蒟蒻入り炊飯が詰め込まれる。
【0015】 蓋フィルムのシール装置13は、電子レンジで加熱処理が可能であるフィルム の原反ロールR2から樹脂シートF2を繰り出して蒟蒻入り炊飯が詰められたトレ イTの上面に密着させてヒートシーラによりヒートシールを施すようになってい る。 このヒートシールは、特公平8−25583号(特許第2127080号)の 発明を適用する。この考案は、 「剥離可能なヒートシール帯を有する密閉容器であって、該ヒートシール帯の 少なくとも一カ所が容器の内側方向に突出するように形成されているとともに、 該突部に対応するヒートシール帯の外縁であって最も容器の内側方向に位置する 部分が、ヒートシール帯の内縁にある該突部形成開始端を結んだ線よりも容器の 内側方向に形成されていることを特徴とする,加熱調理用密封袋。」 であることにより、加熱時に内圧の上昇によって突出箇所より剥離が開始して ヒートシールの外縁側に確実に到達して高圧蒸気を容器外へ逃がすことができて 、容器の破裂、変形及び容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止でき、予め パックに蒸気抜き用の穴を明けて加熱する必要がないため米飯の美味しさの1つ である水分が減少(約3%)するという問題が解消できて、パック内での蒸らし 効果も生じ、炊飯直後と同様な美味しい蒟蒻入り炊飯を食することが出来る。
【0016】 コンベア17は、無菌包装された蒟蒻入り炊飯パックを搬送してクリーンルー ム1の外側に設備されるブランキング装置18に移送し、さらに、クリーンルー ム1の外側に設備されるダンボールケーサ19まで搬送する。 ブランキング装置18が蒟蒻入り炊飯パックが一個ずつになるようにブランキ ングする。ダンボールケーサ19は蒟蒻入り炊飯パックをダンボール箱20に詰 め込む。 クリーンルーム1の外側で蒟蒻入り炊飯パックをダンボール箱20に詰め込む 前に、搬送中に視覚によるチェックが行なわれる。
【0017】 上記の説明から分かるように、本願考案は、クリーンルーム1内に制菌ガスを 通流させるチャンバ8bを備え、該チャンバ8b内に、自動転倒可能な蒸気炊飯装 置9と炊飯攪拌機10と平坦化機能・送出し量計量機能を有する炊飯詰め込み装 置11とパック成形装置12と蓋フィルムのシール装置13を備え、蒸気炊飯装 置9で米と炊き上げにより膨潤した飯粒の大きさに近似して細粒成形された蒟蒻 粒とを所定割合に収容して炊き上げ、その後、蒸気炊飯装置を自動転倒して蒟蒻 入り炊飯を炊飯攪拌機10に収容して十分に攪拌して炊きあがった時点では飯粒 と蒟蒻粒とが二層に分離している蒟蒻入り炊飯を飯粒と蒟蒻粒とを均一に混ざり 合わせてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯とし、次いで、炊飯攪拌機10の炊 飯出口を開いてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯を炊飯詰め込み装置11に移 して高さを平坦にして一定量をトレイTに所定量の蒟蒻入り炊飯Gを詰め込んで 蓋フィルムF1を被せてフィルム周縁をトレイTのフランジ部にヒートシールす るものである。
【0018】 以上により、トレイTに蒟蒻入り炊飯Gを詰めて蓋フィルムF1を被せてフィ ルム周縁をトレイTのフランジ部にヒートシールしてなり、蒟蒻入り炊飯Gは、 蒸気釜で炊き上げた二層に分離している飯粒と該炊き上げにより膨潤した飯粒の 大きさに近似して細粒成形された蒟蒻粒とを炊飯攪拌機で十分に攪拌して飯粒と 蒟蒻粒とを均一に混ざり合わせてふっくら感を持たせてから制菌ガス中で詰め込 まれパック内の空隙を制菌ガスが占めている蒟蒻入り炊飯である蒟蒻入り炊飯無 菌パックを得ることが出来る。
【0019】 本願考案で用いるこんにゃく粒は、炊飯後の膨潤した米飯の粒子径に相当する 粒状のものを用い、色も白色であると、通常の米飯だけで作ったものと何らの違 和感なしに電子レンジで数分間加熱するだけで簡単に食することが出来る。そし て、蒟蒻はノンカロリー食品であり、整腸作用や腸内でのカルシウム吸収率を良 くし、コレステロールを下げる効果もあるので、健康的にダイエットが出来る。
【0020】
【考案の効果】
本願考案は、蒸気釜で炊き上げた蒟蒻入り炊飯を攪拌して飯粒と蒟蒻粒とが均 一に混ざり合わせるものであり飯粒と蒟蒻粒とが殆ど見分けが付かず食感を低下 させることなく、満腹感が得られる量を食しても米の摂取量が少なくて電子レン ジで加熱するだけで食することができるダイエットに好適な低カロリー簡易食品 である蒟蒻入り炊飯パックを提供できる。 本願考案は、クリーンルーム内に設けるチャンバに制菌ガスを通流させて二重 に殺菌・制菌を図って、蒸気釜で炊き上げた蒟蒻粒と飯粒に上下二層分離した蒟 蒻入り炊飯を均一に攪拌するときに菌の混入を完全回避できかつ冷却が行なわれ てトレイへの詰め込みの際にはトレイと蓋フィルムとの良好なヒートシールを行 なうことができて長期保存性に高い信頼性を有する。 本願考案は、トレイへの詰め込みを行なった包装した後に再び加熱することは しないので、食感が劣ることがなく、ふっくら感が確保できる。
【提出日】平成13年6月27日(2001.6.27)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、トレイに蒟蒻入り炊飯を詰めて蓋フィルムを被せてフィルム周縁 をトレイのフランジ部にヒートシールしてなり、蒟蒻入り炊飯は、釜炊きした炊 き釜内に二層に分離している飯粒と細粒成形された炊き上げにより膨潤した飯粒 の大きさに膨潤した蒟蒻粒とを 炊飯攪拌機で十分に攪拌して飯粒と蒟蒻粒とを均 一に混ざり合わせてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯であり、かつ、パック内 の空隙を制菌ガスが占めていることを特徴とする蒟蒻入り炊飯無菌パックを提供 するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の蒟蒻入り炊飯無菌パックの製造方法
を実施するための好ましい装置の全体正面図。
【符号の説明】
1・・・クリーンルーム、2・・・洗米貯留タンク、3
・・・蒟蒻粒貯留タンク、4・・・洗米送給管、5・・
・蒟蒻粒送給管、6・・・洗米計量送出し装置、7・・
・蒟蒻粒計量送出し装置、8a,8b・・・チャンバ、8c
・・・自動シャッター、9・・・蒸気釜、10・・・炊
飯攪拌機、11・・・炊飯詰め込み装置、12・・・パ
ック成形装置、13・・・蓋フィルムのシール装置、1
4・・・コンベア、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月27日(2001.6.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレイに蒟蒻入り炊飯を詰めて蓋フィルム
    を被せてフィルム周縁をトレイのフランジ部にヒートシ
    ールしてなり、蒟蒻入り炊飯は、蒸気釜で炊き上げた二
    層に分離している飯粒と該炊き上げにより膨潤した飯粒
    の大きさに近似して細粒成形された蒟蒻粒とを炊飯攪拌
    機で十分に攪拌して飯粒と蒟蒻粒とを均一に混ざり合わ
    せてふっくら感を持たせた蒟蒻入り炊飯であり、かつ、
    パック内の空隙を制菌ガスが占めていることを特徴とす
    る蒟蒻入り炊飯無菌パック。
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