JP3083224U - 薄くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形態 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】薄くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形
態を提供することにより、肉片を包装した状態から１枚
１枚うまく取り出すことのできる、簡単な包装形態では
あるが、実用性の高い包装形態を提供することを目的と
する。 【解決手段】本考案は、以上の問題を解決するために開
発したものであって、長方形の包装材の上にスライスし
た肉片を置き該包装材を谷折りし該肉片を覆い、該包装
材を山折りし包装する。次いで次の肉片を置き該包装を
繰り返すことにより、薄くスライスした生肉片又は凍結
肉片を包装した状態から容易に１枚１枚取り出すことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、食品などの包装形態に関する。更に詳しくは、薄くスライスした生 肉片又は凍結肉片の包装形態に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、薄くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形態としては、発泡スチ ロール又はポリエチレントレーに直接重ねて並べる高級品については酸化によ る肉色の変化を防ぐため１枚１枚極薄のポリエチレンシートに包む発泡スチロ ール又はポリエチレントレーに直接重ねて並べポリエチレン又はビニールのラッ プをかける方法がとられている。

【０００３】 ところで、薄くスライスした生肉片を発泡スチロール又はポリエチレントレー に直接重ねて並べている状態では、１枚の肉片を取り出そうとすると、隣り合わ せの肉片も一緒に取り出してしまうことが多々ある。更に薄くスライスした生肉 片を凍結したものについては肉片全体が一個の肉塊状態となっているため、無理 に剥がそうとすると１枚の肉片全体が剥がれずに、途中で切れてしまい見栄えが 悪くなる。一方、この包装方法では肉片を発泡スチロール又はポリエチレントレ ーに直接重ねて並べているのみで肉片と外気が遮断されていないので空気が直接 肉片に触れる事になる。このため肉片は速やかに酸化され血色素であるミオグロ ビンのメト化が進行する。その結果、肉色が徐々に褐変し商品価値が低下する。 高級品で使用されている個別包装では、１枚１枚極薄のポリエチレンシートをめ くり肉片を取り出すため大変面倒である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、薄くスライスした生肉片又は凍結肉片を包装した状態から１枚１ 枚うまく取り出せないという問題は、これまで完全には解決されていなかった。 本考案は、薄くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形態を提供することによ り、上記課題に対し、簡単な包装形態ではあるが、実用性の高い解決を与えるこ とを主要な目的とする。

【０００５】

【考案を解決するための手段】

本考案は、以上の問題を解決するために考案したものであって、長方形の包装 材の上にスライスした肉片を置き該包装材を谷折りし該肉片を覆い、該包装材を 山折りし包装する。次いで次の肉片を置き該包装を繰り返すことを特徴とする薄 くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形態を提供するものである。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に従って本考案の実施例について説明する。

【０００７】 図１は本考案の薄くスライスした肉片の包装形態の図である。

【０００８】 長方形の包装材、例えば極薄いポリエチレンシートにスライスした肉片を置き 、該包装材を谷折りする。次いで肉片が隠れる程度に該包装材を山折りする。更 に該包装材に二枚目のスライスした肉片を置き該包装材を谷折りし肉片が隠れる 程度に該包装材を山折りする。この操作を繰り返し、適当枚数のスライスした肉 片を包装しトレーに配置した包装形態である。ここで使用できるトレーとしては 発泡スチロールトレーやポリエチレントレーが挙げられる。

【０００９】 図２から図５は、本考案の薄くスライスした肉片の包装形態の使用状態を示し たものである。図６は、図５の状態を真横から見たものである。 図７から図９は、本考案の包装形態を開封したときの状態を示したものである。 図５あるいは図６に示す包装材の長方向の両端を持ち、各々反対方向に引くこと により図７から図９に示すように、肉片の短方向の幅１枚置きに、肉片が並んで いる状態となる。

【００１０】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案の包装形態は、構成が簡単であって簡便に薄くス ライスした生肉片又は凍結肉片を包装した状態から１枚１枚うまく取り出すとい う目的を達成させ得るから、薄くスライスした生肉片又は凍結肉片の包装形態に 大きな効果を発揮する。

【００１１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案包装形態の一実施例の図。

【図２】本考案包装形態の使用状態を示した図。

【図３】同上。

【図４】同上。

【図５】同上。

【図６】図５を真横から見た図。

【図７】本考案の包装形態を開封したときの図。

【図８】図７を真上から見た図。

【図９】図８を真横から見た図。

【符号の説明】

１ 肉片 ２ 包装材 ３ トレー ４ 谷折り ５ 山折り

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】長方形の包装材の上にスライスした肉片を
   置き該包装材を谷折りし該肉片を覆い、該包装材を山折
   りし包装する。次いで次の肉片を置き該包装を繰り返す
   ことを特徴とする薄くスライスした生肉片又は凍結肉片
   の包装形態。