JP3083211B2 - カラー映像信号処理回路 - Google Patents

カラー映像信号処理回路

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JP3083211B2
JP3083211B2 JP04307312A JP30731292A JP3083211B2 JP 3083211 B2 JP3083211 B2 JP 3083211B2 JP 04307312 A JP04307312 A JP 04307312A JP 30731292 A JP30731292 A JP 30731292A JP 3083211 B2 JP3083211 B2 JP 3083211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録時と異なるテ−プ
速度で再生する特殊再生モードが可能なヘリカルスキャ
ン型磁気記録再生装置のカラー映像信号処理回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、PAL方式のVHS規格VTR
では、画質を重視した標準記録モ−ドと、テ−プ速度を
標準記録モードでの半分にして長時間記録を目的とした
長時間記録モ−ド(以下、LPモ−ドという)ある。
【0003】LPモ−ドでは、「順方向早送り再生(こ
れを、以下、キュ−という)」や「逆方向早送り再生
(これを、以下、レビューという)を行なうと、再生輝
度信号や再生カラー信号の周期が本来の周期よりも0.
25H(但し、Hは1水平同期周期の期間)あるいは
0.5Hずれる現象が発生する。これを、以下、スキュ
−という。
【0004】以下、図15及び図16を用い、スキュー
について説明する。図15はPAL方式のVHS規格V
TRのLPモ−ドでの磁気テ−プ上のトラックパタ−ン
を示す図であって、200は磁気テ−プ、201〜20
4は記録トラックである。
【0005】同図において、隣接するトラック間での水
平同期信号の位置ずれ量をαHとすると、この場合に
は、0.75Hである。このテープフォ−マットでは、
傾斜アジマス記録方式が採用されており、図中1つおき
のトラック201,203は同一アジマスであり、他の
1つおきのトラック202,204も同一アジマスであ
るが、トラック201,203とアジマスが異なってい
る。ここで、トラック201,203中の横線は水平同
期信号の位置を示し、トラック202,204中に斜線
を示すのは、これらがトラック201,203とアジマ
ス角が異なっていることを示している。
【0006】サ−チ再生などの特殊再生モードでは、磁
気ヘッドがトラック間を横切って再生が行われるが、磁
気ヘッドはこれと同じアジマス角のトラックからしか信
号を再生することができない。そこで、1つの磁気ヘッ
ドがトラック201からトラック203までを横切って
再生走査する場合を、図16により説明する。但し、ト
ラック201,203間のトラック202は省略してい
る。
【0007】いま、磁気ヘッド(図示せず)が矢印で示
す軌跡205に沿って再生走査するものとすると、磁気
ヘッドがトラック201を再生する期間では、これによ
って再生される水平同期信号の周期は1Hである。そし
て、時刻Xから時刻Yにかけて磁気ヘッドがトラック2
01からトラック203に移動すると、トラック20
1,203間で0.75H×2=1.5Hずれているか
ら、磁気ヘッドのかかるトラック間の移動により、再生
される水平同期信号の周期が0.5Hずれることにな
る。
【0008】再生水平同期信号のかかる周期のずれがス
キューであり、かかるスキューの検出方法及び補正方法
が、例えば特開昭60−62792号公報に記載されて
いるし、また、専用LSIも市販されている。
【0009】以下、図17により、かかる従来のスキュ
ー検出補正手段について説明する。但し、同図におい
て、210は再生水平同期信号の入力端子、211は位
相検波回路、212は検波容量、213は水平同期信号
周波数の電圧制御発振器、214は発振容量、215は
中心周波数調整回路、216はフリップフロップ、21
7は0.5H遅延回路、218は切替スイッチ、219
は再生複合カラー映像信号の入力端子、221は出力端
子である。
【0010】電圧制御発振器213と位相検波回路21
1とにより、周波数が水平同期信号周波数fHのPLL
(位相ロックループ回路)が構成されている。かかるP
LLでは、発振容量212と中心周波数調整回路215
とによって電圧制御発振器213が周波数fHの基準信
号を発生し、この基準信号の位相を基準として位相検波
回路211が入力端子210からの再生水平同期信号の
位相を検波し、この検波出力で電圧制御発振器213の
発振位相を制御するようにしており、これにより、電圧
制御発振器213からの基準信号の位相を入力端子21
0からの再生水平同期信号の位相に同期するようにして
いる。
【0011】そこで、通常では、電圧制御発振器213
の基準信号と入力端子210からの再生水平同期信号の
位相とが同期しているが、上記のように磁気ヘッドがト
ラック間を移動して0.5Hのスキューが生ずると、位
相検波回路211で入力端子210からの再生水平同期
信号の位相が電圧制御発振器213の基準信号に対して
0.5Hずれていることが検出され、従って、スキュー
が検出される。なお、電圧制御発振器213はやはりこ
のときの位相検波回路211の検波出力で制御され、そ
の後、電圧制御発振器213の基準信号は入力端子21
0からの再生水平同期信号の位相に同期するようにな
る。
【0012】一方、位相検波器211が0.5Hのずれ
が検出されると、これによってフリップフロップ216
がトリガされてその出力が反転し、切替スイッチ218
が切り替わる。
【0013】また、入力端子219から入力される再生
複合カラー映像信号は、一方では、直接切替スイッチ2
18に供給され、他方では、0.5H遅延回路217で
遅延されて切替スイッチ218に供給される。そして、
上記のようにフリップフロップ216からの出力によっ
て切替スイッチ218が切り替えられる毎に、入力端子
219からの再生複合カラー映像信号から0.5H遅延
回路217からの再生複合カラー映像信号へ、また、そ
の逆に切り替えられる。この切替時点で、入力端子21
9からの再生複合カラー映像信号には0.5Hのスキュ
ーがあるが、切替スイッチ218の切替により、このス
キューがなくなって水平同期信号の周期が常に1Hの再
生複合カラー映像信号が出力端子220に得られること
になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、PLLは電圧制御発振器213と位相検波
器211とからなるアナログ回路であるため、集積化は
可能であるが、次のような問題があった。
【0015】第1に、外付け回路用の部品が数個と、多
くのピンが必要であった。即ち、電圧制御発振器213
には、発振周波数調整用に通常1ピン必要であって、発
振周波数が低い場合には、発振容量214は大きくなっ
て集積化することができず、これを外部に設けるために
さらに1ピンが必要である。また、発振周波数を高くす
ると、発振容量214を小さくできて集積化することが
できるが、電圧制御発振器213の出力信号から所定周
波数(上記のfH)の基準信号を得るために、この電圧
制御発振器213の出力信号を分周する分周回路が必要
となり、この分周回路を集積化してICピンの個数を増
やさないようにすると、ICの内部回路が増大化する。
また、位相検波器211には、検波容量212を外付け
するのため、ICピンが1個必要となる。
【0016】第2に、電圧制御発振器213の発振周波
数はバラツキが大きいため、集積回路毎にその発振周波
数を調整する必要があった。この個別調整は、著しく生
産コストの上昇を招くことになる。
【0017】このように、上記従来の技術では、特殊再
生によって発生したスキュ−を検出し、補正することが
できるものの、PLLを集積化した場合、外付けICピ
ンが数ピン必要となって集積回路の小形化の障害となっ
ており、また、生産コストが高くなるという問題点があ
った。
【0018】本発明の目的は、かかる問題を解消し、集
積化に際しての外付け回路を不要とし、かつ個別調整を
不要としたスキュ−検出及び補正機能を備えたカラー映
像信号処理回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、周波数変調輝度信号と低域変換カラー信
号とを周波数多重して磁気テ−プ上に記録し、再生時に
は、記録時と同じテ−プ速度で再生する標準再生モ−ド
と記録時とは異なるテ−プ速度で水平同期信号の記録位
置がずれた関係にあるトラック間を横切って再生する特
殊再生モ−ドとを選択可能としたヘリカルスキャン型磁
気記録再生装置のカラー映像信号処理回路において、
生された低域変換カラー信号を元のカラー信号に変換す
るための該低域変換カラー信号の副搬送波周波数もしく
は該元のカラー信号の副搬送波周波数に略等しい周波数
の第1の連続波信号を分周することにより、水平同期信
号周波数に等しく再生水平同期信号に同期した基準信号
を生成する基準信号生成回路と、該基準信号と再生映像
信号の水平同期信号とを位相比較し、特殊再生モ−ドで
上記トラック間を横切って再生するときに水平同期信号
の記録位置のずれにより発生するスキュ−を検出するス
キュ−検出回路とを備え、該スキュー検出回路の検出出
力によって該再生映像信号のスキューを補正する。
【0020】
【作用】基準信号生成回路では、再生カラー信号の周波
数変換処理のために発生される第1の連続波信号を用い
上記スキュー検出のための基準信号を生成するもので
あるから、従来の技術のような電圧制御発振器を備えた
アナログ式のPLLを用いる必要がなくなる。このため
に、スキュー検出回路とその基準信号の生成回路とを全
体として集積化が可能となり、外付け回路をなくすこと
ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明によるカラー映像信号処理回路の一実
施例を示すブロック図であって、1は磁気テ−プ、2は
磁気ヘッド、3は再生前置アンプ、4はピ−キング回
路、5は再生輝度信号処理回路、6はリミタ、7は周波
数復調回路、8はLPF(ローパスフィルタ)、9はメ
インディエンファシス回路、10はラインノイズキャン
セラ−回路、11は雑音低減回路、12は同期信号分離
回路、13はLPF、14は再生カラ−信号処理回路、
15は自動カラ−振幅制御回路(以下、ACC回路とい
う)、16は周波数変換回路、17はBPF(バンドパ
スフィルタ)、18はバ−ストディエンファシス回路、
19はくし形フィルタ、20は自動カラ−位相制御回路
(以下、APC回路という)、21は位相シフト回路、
22は再生周波数変換用キャリア生成回路、23は位相
検波器、24はバ−スト抜取り回路、25は水晶発振
器、26は電圧制御発振器、27はパルス発振器、28
はハ−フHキラ−回路、29は20分周回路、30は2
分周回路、31は非同期検出回路、32はノイズ除去回
路、33はスキュ−検出回路、34はチャタリング除去
回路、35はパルスエッジ選択回路、36は2分周回
路、37はスキュ−補正回路、38,39は0.5H遅
延回路、40、41は切替スイッチ、42はPALシ−
ケンス補正回路、43は1H遅延回路、44は切替スイ
ッチ、45は輝度/カラー加算回路、46は再生カラ−
信号の出力端子、47は複合カラー映像信号の出力端
子、48は再生輝度信号の出力端子である。
【0022】この実施例はPAL方式VHSビデオに適
用した場合であって、次に、この実施例の動作を説明す
る。
【0023】図1において、磁気ヘッド2によって磁気
テ−プ1から再生されたカラ−映像信号は、前置アンプ
3で増幅された後、ピ−キング回路4に供給されて周波
数変調輝度信号が、また、LPF13に供給されて低域
変換カラー信号が夫々抽出される。この周波数変調輝度
信号は再生輝度信号処理回路5のリミタ6、周波数復調
器7、LPF8、メインディエンファシス回路9、ライ
ンノイズキャンセラ10及び雑音低減回路11で順次処
理され、ベースバンドの再生輝度信号Y1が得られる。
また、LPF13からの再生低域変換カラ−信号は再生
カラ−信号処理回路14のACC回路15、周波数変換
回路16、BPF17、バ−ストディエンファシス回路
及びくし形フィルタ19で順次処理され、PAL方式で
の副搬送周波数の再生カラー信号C1が得られる。
【0024】さらに、再生カラ−信号処理回路14で
は、くし形フィルタ19から出力される再生カラー信号
C1がAPC回路20にも供給される。このAPC回路
20では、バ−スト抜取り回路24でこの再生カラー信
号C1からバ−スト信号が抽出され、位相検波器23に
供給されて水晶発振器25から出力される基準副搬送波
との位相差が検出される。なお、再生輝度信号処理回路
5の同期信号分離回路12で再生輝度信号から分離され
た水平同期信号は、ハーフHキラー回路28を介してゲ
ートパルス発生回路27に供給され、バーストゲート回
路24のゲートパルスが生成される。位相検波器23で
検出された位相差に応じて、電圧制御発振器26は、そ
の発振周波数が160fH(但し、fHは水平同期信号周
波数)となるように、制御される。この電圧制御発振器
26の出力信号は、位相シフト回路21で記録時の位相
シフトを復元するように位相シフトされ、40.125
fHの周波数の連続波信号となり、再生周波数変換用キ
ャリア発生回路22で水晶発振器25からの基準副搬送
波と乗算されてこれらの和の周波数の再生周波数変換用
キャリア信号が得られる。この再生周波数変換用キャリ
ア信号が再生周波数変換器16に供給され、これによ
り、この再生周波数変換器16とBPF17とによって
PAL方式での副搬送周波数の再生カラー信号C1が得
られる。
【0025】以上が、よく知られたPAL方式でのVH
S規格VTRでの再生信号処理である。
【0026】一方、20分周回路29、2分周回路30
及び非同期検出回路31はスキュー検出のための基準信
号Refの生成回路を構成している。APC回路20の
位相シフト回路21から出力される40.125fHの
連続波信号SC1は20分周回路29に供給されて20
分周され、その分周出力信号はさらに2分周回路30で
分周されて周波数fH の基準信号Refが生成される。
【0027】また、ハーフHキラー回路28からの水平
同期信号HS1は、ノイズ除去回路32でノイズが除去
された後、水平同期信号HS2として非同期検出回路3
1に供給される。この非同期検出回路31は、20分周
回路29を制御することにより、2分周回路30からの
基準信号RefがハーフHキラー回路28からの水平同
期信号HS1に位相同期するようにするものであり、図
2に示すように、アンドゲート31a及び連続性検出回
路31bから構成されている。
【0028】ここで、図2及び図3を用いてこの位相同
期化動作について説明する。但し、図3は図2の各部の
信号を示すタイミング図であって、図2に対応する部分
には同一符号をつけている。
【0029】図2において、20分周回路29では、2
fHの周波数の連続波信号SC2とともに、これに位相
同期した2fHの周波数の窓信号WDも生成されてお
り、ノイズ除去回路32からの水平同期信号HS2とと
もに非同期検出回路31のアンドゲート31aに供給さ
れる。この窓信号WDは、連続波信号SC2に位相が一
致して立ち下がり、0.5Hの期間長に比べて充分狭い
“L”(低レベル)の期間を有しており、この窓信号W
Dの“L”期間内に水平同期信号HS2があるとき、ア
ンドゲート31aを水平同期信号HS2が通過しない。
【0030】このようにして、アンドゲート31aでは
連続波信号SC2と水平同期信号HS2とが位相比較さ
れ、これらの位相が、窓信号WDの“L”期間内に水平
同期信号HS2があるという意味で、一致しているとき
には、アンドゲート31aからパルスが出力されない
が、水平同期信号HS2が窓信号WDの“L”期間から
ずれてその“H”期間にあるようになり、この水平同期
信号HS2と連続波信号SC2との位相がずれると、ア
ンドゲート31aから水平同期信号HS2がパルスAD
として出力され、連続性検出回路31bに供給される。
【0031】この連続性検出回路31bは2H期間に続
けてアンドゲート31aからパルスADが供給される
と、リセットパルスRS1を発生し、20分周回路29
をリセットする。これにより、20分周回路29は分周
動作を開始し、水平同期信号HS2が窓信号WDの
“L”期間内の中央に一致するように、連続波信号SC
2の位相を変化させる。このようにして、連続波信号S
C2、従って、2分周回路30からの基準信号Refの
位相が水平同期信号HS1の位相と同期することにな
る。
【0032】図3は以上の動作を示している。ここで
は、時点Pまでは水平同期信号HS2が窓信号WDの
“L”期間内にあり、水平同期信号HS1と基準信号R
efとが位相同期している。時点Pで水平同期信号HS
2が窓信号の“L”期間からずれたとすると、アンドゲ
ート31aからパルスADが出力され、連続性検出回路
31bに供給される。しかし、このときには、連続性検
出回路31bは、1発目のパルスADが供給されただけ
であるので、リセットパルスRS1を出力しない。
【0033】次に、時点Pよりも1H遅れた時点Qで
も、水平同期信号HS2が窓信号の“L”期間からずれ
ているとすると、アンドゲート31aからパルスADが
出力され、連続性検出回路31bに供給される。連続性
検出回路31bは、2発目のパルスADが1H間隔で供
給されたので、リセットパルスRS1を出力する。これ
により、20分周回路29がリセットされる。従って、
次の時点Rからは水平同期信号HS2が窓信号WDの
“L”期間内にあり、水平同期信号HS1と基準信号R
efとが位相同期している。
【0034】時点Sと時点Tとの時間間隔は0.5Hで
あり、ここでスキューが生じているものとしている。窓
信号WDの周期は0.5Hであり、時点Sまで水平同期
信号HS1と基準信号Refとが位相同期しているもの
とすると、時点S,Tでの水平同期信号HS2はいずれ
も窓信号WDの“L”期間内にある。時点T以降の水平
同期信号HS2は時点S以前の水平同期信号HS2の位
相に対して0.5Hずれることになるが、時点T以降で
水平同期信号HS1と基準信号Refとが0.5H位相
がずれた状態で位相同期している限り、アンドゲート3
1aからパルスADが出力されない。その後、時点Vで
再び基準信号Refと水平同期信号HS1との位相がず
れると、アンドゲート31aからパルスADが出力され
る。
【0035】このようにして、0.5Hスキュ−が発生
しても、20分周回路29から水平同期信号HS2に同
期した周波数2fHの連続波信号SC2が生成され、2
分周回路30から周波数fHで一定位相の基準信号Re
fが得られることになる。ここで、この基準信号Ref
はデューティ比が50%のパルス信号であって、0.5
Hスキューを持つ水平同期信号HS1のタイミングがこ
の基準信号Refの“H”期間、または“L”期間にあ
るように、20分周回路29や2分周回路30によって
設定されている。
【0036】以上のようにして得られた基準信号Ref
はデータ入力として、また、ハーフHキラー回路28か
らの水平同期信号HS1がクロック入力して夫々、D型
フリップフロップであるスキュー検出回路33に供給さ
れる。このD型フリップフロップ33のQ端子からは、
0.5Hスキューによって水平同期信号HS1が0.5
H位相が変化する毎にレベルが反転するスキュー補正信
号SKが出力される。このスキュー補正信号SKによ
り、切替スイッチ40,41が切替制御される。
【0037】一方、再生輝度信号処理回路5で得られた
再生輝度信号Y1は、スキュー補正回路37において、
一方では切替スイッチ41のL側に、他方では0.5H
遅延回路39で遅延されて切替スイッチ41のH側に夫
々供給される。また、再生カラー信号処理回路14で得
られた再生カラー信号C1は、スキュー補正回路37に
おいて、一方では切替スイッチ40のL側に、他方では
0.5H遅延回路38で遅延されて切替スイッチ40の
H側に夫々供給される。ここで、切替スイッチ40,4
1は、スキュー補正信号SKが“H”のときH側を、ス
キュー補正信号SKが“L”のときL側を夫々選択す
る。これにより、再生カラー信号C1と再生輝度信号Y
1とは、0.5Hスキューが生じる毎に0.5Hだけ位
相が変化されることになり、従って、スキュー補正回路
37からは、0.5Hスキューが除かれた再生カラー信
号C2,再生輝度信号Y2が得られる。この再生カラー
信号C2はPALシーケンス補正回路42に供給され
る。
【0038】PALシーケンス補正回路42はスキュー
補正によって生じたバースト信号の位相の不連続性を補
正するものである。PAL方式のカラー映像信号におけ
るバースト信号は、1H毎に位相が+135゜,−13
5゜と交互に変化し、これをもってバースト信号の位相
の連続性(PALカラーシーケンス)が保たれる。しか
し、再生カラー映像信号にスキューが生じ、これを除く
ための処理を施すと、この連続性が保たれなくなる。こ
れを補正するために、PALシーケンス補正回路42が
設けられている。
【0039】PAL方式のVHS規格VTRのLPモ−
ドにおいては、サーチ再生の場合、0.5Hのスキュー
または1.5Hのスキューが発生する。これを図4によ
り説明する。但し、図4は同一アジマス角のトラックT
1〜T4と、キュー時,レビュー時での磁気ヘッドの走
査軌跡を示すものであって、これらトラックT1〜T4
間にある異なるアジマス角のトラックは省略している。
従って、図示するトラック間のずれ量は、2トラック分
のずれ量、従って、2αH=1.5Hである。
【0040】また、各トラックT1〜T4には、1H毎
に区分し、各1H期間のバースト信号の位相を+,−の
符号でもって表わしている。但し、ここでは、符号+を
+135゜,符号−を−135゜のバースト信号の位相
としている。PAL方式のVHS規格VTRの場合、図
示する1つおきのトラックT1,T3では、バースト信
号の位相が+135゜のH期間から開始し、他の1つお
きのトラックT2,T4では、バースト信号の位相が−
135゜のH期間から開始する。従って、隣接トラック
間でバースト信号の位相が同じH期間が0.5Hずれる
ことになる。
【0041】図4において、いま、キュー時に磁気ヘッ
ドが軌跡49に沿うように再生走査するものとすると、
レビュー時では、磁気ヘッドが軌跡50に沿うように再
生走査する。ここで、図示する磁気ヘッドの軌跡49,
50によると、キュ−時では、磁気ヘッドがトラックT
2から隣のトラックT3に移る時点A,B間及びトラッ
クT3から隣のトラックT4に移る時点C,D間で1.
5Hスキューが発生する。また、レビュー時において
は、磁気ヘッドがトラックT4から隣のトラックT3に
移る時点E,F間で1.5Hスキューが発生し、トラッ
クT3から隣のトラックT2に移る時点C,D間で0.
5Hスキューが発生する。勿論、軌跡49,50のトラ
ックに対する位置によって発生するスキューが異なる
が、いずれにしても、0.5Hスキューか1.5Hスキ
ューかである。
【0042】そこで、まず、キュー時での再生カラー信
号C1のスキュー補正について図1及び図5を用いて説
明する。
【0043】キュー開始のときには、水平同期信号HS
1のタイミングが基準信号Refの“L”期間にあるよ
うに、基準信号Refの初期位相が設定される。そし
て、図4の軌跡49に沿って磁気ヘッドが再生走査する
場合、時点Aまでは水平同期信号HS1の周期は1Hで
あり、そのタイミングは基準信号Refの“L”期間に
あるものとする。従って、フリップフロップ33から出
力されるスキュー補正信号SKのレベルは“L”であ
る。しかし、磁気ヘッドの再生走査が時点Aから時点B
に移ると、1.5Hスキューが生じ、この時点でスキュ
ー補正信号SKが“H”となる。この時点A,B間で
は、再生カラー信号C1のバースト信号の位相が+13
5゜である1Hの期間に、−135゜である0.5Hの
期間が続くことになる。
【0044】そこで、スキュー補正信号SKが時点Bで
“L”から“H”に反転すると、切替スイッチ40では
再生カラー信号C1から0.5H遅延回路38からの再
生カラー信号に切り替わることになり、従って、切替ス
イッチ40から得られる再生カラー信号C2において
は、時点A,B間のバースト信号の位相が+135゜で
ある0.5H期間が1H期間に伸長されることになる。
このために、時点A,B間のスキュー補正では、PAL
カラーシーケンスも保たれる。
【0045】次に、磁気ヘッドの再生走査が時点Cから
時点Dに移ると、1.5Hスキューが生じ、この時点D
でスキュー補正信号SKが“L”となる。これらの時点
C,D間では、再生カラー信号C1のバースト信号の位
相が−135゜である1Hの期間に、+135゜である
0.5Hの期間が続くことになる。そして、1H毎にバ
ースト信号の位相が−135゜,+135゜と交互に変
化していく。
【0046】スキュー補正信号SKのレベルが時点Dで
“H”から“L”に反転すると、切替スイッチ40では
0.5H遅延回路38からの再生カラー信号から再生カ
ラー信号C1から切り替わることになり、1.5Hスキ
ューが補正された再生カラー信号C2が得られる。しか
し、この場合、時点Dでは、0.5H遅延回路38から
の再生カラー信号のバースト信号の位相が−135゜で
ある最後のH期間に再生カラー信号C1のバースト信号
の位相が−135゜である最初のH期間が繋がるよう
に、切替スイッチ40から再生カラー信号C2が得ら
れ、従って、この再生カラー信号C2にバースト信号の
位相の不連続性が生ずることになる。
【0047】ここで、スキュー補正回路37の作用は、
図4において、1つおきのトラックT1,T3を、図面
上、上方に0.5H分ずらし、磁気ヘッドが軌跡49に
沿って再生走査していく場合と等価である。このような
場合、ずらしたトラックT3についてみると、このトラ
ックT3と左隣のトラックT2との間では、対向するH
期間でバースト信号の位相が同じであるが、このトラッ
クT3と右隣のトラックT4との間では、対向するH期
間でバースト信号の位相が異なる。従って、磁気ヘッド
がトラックT2からトラックT3に移るとき、PALカ
ラーシーケンスが保持されたスキューの補正がなされる
が、磁気ヘッドがトラックT3からトラックT4に移る
ときには、PALカラーシーケンスが損なわれるのであ
る。
【0048】PALシーケンス補正回路42はかかるP
ALカラーシーケンスの不連続性を補正するものであ
り、このために、スキュー補正回路37からの再生カラ
ー信号C2を、一方では切替スイッチ44に供給すると
ともに、他方では1H遅延回路43で遅延して切替スイ
ッチ44に供給し、PALカラーシーケンスの不連続性
が生じた時点で再生カラー信号C2と1H遅延回路43
からの再生カラー信号C2’とを切替るようにする。従
って、図5に示す場合、時点Dで切替スイッチ44を切
り替えると、連続したPALカラーシーケンスの再生カ
ラー信号C3が得られることになる。
【0049】PALカラーシーケンスが不連続な時点D
は、スキュー検出回路33から出力されるスキュー補正
信号SKから検出される。
【0050】即ち、上記説明からすると、PALカラー
シーケンスが不連続となる時点は、スキュー補正信号S
Kの立下り時点である。そこで、PALシーケンス補正
回路42では、このスキュー補正信号SKを、チャタリ
ング除去回路34で不所望なチャタリングを除去した
後、パルスエッジ選択回路35に供給してそのエッジを
検出し、2分周回路36で検出されたエッジパルスの極
性からスキュー補正信号SKの立下りエッジパルスを抽
出してPALシーケンス補正制御信号PASを生成す
る。このPALシーケンス補正制御信号PASにより、
切替スイッチ44を切替制御する。
【0051】次に、レビュー時での再生カラー信号C1
のスキュー補正について図1及び図6を用いて説明す
る。
【0052】この場合には、磁気ヘッドがトラックT4
からトラックT3に移る時点Eから時点Fまでの期間
に、1.5Hスキユーが発生する。この期間では、バー
スト信号の位相が+135゜である1Hの期間にバース
ト信号の位相が+135゜である0.5Hの期間が続
き、時点Eまでは水平同期信号HS1のタイミングが基
準信号Refの“L”期間にあるものとすると、スキュ
ー補正回路33から得られるスキュー補正信号SKは時
点Fで“L”から“H”に反転する。従って、切替スイ
ッチ40はL側からH側に切り替わり、時点E,F間の
1.5Hが2Hに伸長して1.5Hスキューが除かれ
る。しかし、PALカラーシーケンスの不連続性が生ず
ることになる。
【0053】そこで、PALシーケンス補正回路42で
は、上記と同様に、この時点Fで切替スイッチ44が切
り替わり、この不連続なPALシーケンスが補正された
再生カラー信号C3が得られる。
【0054】また、磁気ヘッドがトラックT3からトラ
ックT2に移るときには、時点Gと時点Hとの間の0.
5Hの期間で0.5Hスキューが生じる。そこで、この
時点Hでスキュー補正信号SKが“H”から“L”に反
転し、切り替えスイッチ40は0.5H遅延回路38か
らの再生カラー信号から再生カラー信号C1に切り替わ
る。これにより、0.5Hスキューが補正されるが、こ
の場合、PALカラーシーケンスの不連続性は生じな
い。従って、PALシーケンス補正回路42での切替ス
イッチ44はそのままの状態を保持する。
【0055】なお、この場合の切替スイッチ44の切替
タイミングはスキュー補正信号SKの立上りタイミング
であり、キュー時とは異なる。このために、キュー時と
レビュー時とで例えば2分周回路36の動作を切り替
え、夫々で異なる極性のエッジパルスを抽出するように
する。また、切替スイッチ44は、キュー時には再生カ
ラー信号C2を選択するように、レビュー時には1H遅
延回路43からの再生カラー信号C2’を選択するよう
に初期設定される。
【0056】以上のようにして、再生映像信号のスキュ
ーが補正されるとともに、再生カラー信号のPALカラ
ーシーケンスの不連続性が補正される。
【0057】以上のように補正された再生カラー信号C
3は出力端子46から出力され、再生輝度信号Y2は出
力端子48から出力される。また、これら再生カラー信
号C3,再生輝度信号Y2は輝度/カラー加算回路45
で加算され、複合カラー映像信号Vとして出力端子47
から出力される。
【0058】以上のように、この実施例では、APC回
路20の出力信号を用いてスキューやPALシーケンス
の不連続性の補正を行なうことができ、スキュー検出の
ための基準信号の生成回路としては、かかるAPC回路
20の出力信号を分周して水平同期信号周波数の基準信
号を生成するものであるから、電圧制御発振器を備えた
PLLを用いる必要がなく、従って、スキュー検出回路
とその基準信号生成回路を全体として集積化する場合、
外付け回路が不要となってICが低減された集積回路を
実現することができる。
【0059】また、この実施例では、低域変換カラ−信
号の副搬送波周波数に応じて基準同期信号に同期した周
波数2fH の連続波信号を生成するための分周比を変え
ることにより、特殊再生で0.5Hスキュ−を発生する
全ての場合に適用できる。
【0060】図7は図1における非同期検出回路31の
他の具体例を示すブロック図であって、31cは反転入
力をもつANDゲ−トであり、前出図面に対応する部分
には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0061】また、図8は図7における各部の信号を示
すタイミング図であって、図7に対応する信号には同一
符号をつけている。
【0062】この具体例は、再生水平同期信号が長時間
にわたって欠落しても、その間再生水平同期信号に同期
し、安定した位相で基準信号Refを得ることができ、
かつこの欠落期間後、20分周回路29を安定した位相
でリセットすることができるようにしたものである。こ
のような水平同期信号の長時間の欠落は、サーチ再生な
どの特殊再生で磁気ヘッドが異なるアジマス角のトラッ
クを横切って他のトラックに移る場合に生ずる。この欠
落期間としては、テープ速度やヘッド幅などにもよる
が、数〜10数H期間にわたることがある。
【0063】図7,図8において、非同期検出回路31
はアンドゲート31cからなり、ノイズ除去回路32か
らの水平同期信号HS2が非反転入力として、また、2
0分周回路29からの窓信号WDが反転入力として夫々
供給される。窓信号WDは、図2,図3で示した窓信号
WD1と同様、0.5H周期の“L”のパルス信号であ
り、これが反転されてアンドゲート31cに供給され
る。図8では、この反転された窓信号(−WD)を示し
ている。
【0064】そこで、窓信号(−WD)の“H”期間
(従って、窓信号WDの“L”期間)内に水平同期信号
HS2があるとき、この水平同期信号HS2がリセット
パルスRS2としてアンドゲート31cから出力され、
このリセットパルスRS2によって20分周回路29が
リセットされる。このため、ノイズ除去回路32から水
平同期信号HS2が欠落なく出力される場合には、20
分周回路29から、このリセットパルスRSに同期し
て、従って、水平同期信号HS2に同期して周波数2f
Hの連続波信号SC2が得られるが、さらに、“L”期
間の中央よりもやや前寄りに水平同期信号HS2が位置
するように、“L”のパルスの窓信号WDが得られる。
【0065】また、図8に示すように、時点Iから時点
Mまで期間に水平同期信号HS1が欠落し、この欠落期
間内の時点J,K,Lにノイズがあるとすると、ノイズ
除去回路32でかかるノイズが除去され、このノイズ除
去回路32から出力される水平同期信号HS2では、時
点I,M間で全く信号が存在しなくなる。
【0066】そこで、時点Iまでは、アンドゲート31
cからリセットパルスRS2が出力され、これによって
20分周回路29がリセットされるが、水平同期信号H
S2の欠落期間になると、20分周回路29はリセット
されることがなく、自由に分周動作を行なって連続波信
号SC2と窓信号WDとを発生する。この場合、この自
由な分周動作によって発生される連続波信号SC2と窓
信号WDの周期はほぼ1Hとされる。また、この欠落期
間の終了後の時点Mの水平同期信号HS2が窓信号WD
の“L”期間内に入るように、窓信号WDのパルス幅t
が設定される。以下、この点についてより詳細に説明す
る。
【0067】図9において、いま、基準信号Refの周
期をT、従って、反転された窓信号(−WD)の周期を
T/2とし、この“H”パルスである窓信号(−WD)
のパルス幅をtとする。APC回路20(図1)から2
0分周回路29に供給される連続波信号SC1の周波数
は、ジッターなどの影響を無視すると、正確には、4
0.125fHであるから、20分周回路29がリセッ
トされなければ、連続波信号SC2の周波数は2.00
625fHである。従って、周波数fHの正規の水平同期
信号の1周期に対するこの窓信号(−WD)の2周期の
ずれ量ΔTは次の数1で表わされる。
【0068】
【数1】
【0069】PAL方式の場合、fH=15.625k
Hzであり、上記数1により、水平同期信号の1周期あ
たりのずれ量ΔTは0.2μsecになる。つまり、窓
信号(−WD)の2周期は、水平同期信号HS2の1周
期よりも0.2μsecだけ短かい。
【0070】そこで、いま、時点Iから時点Mまでの水
平同期信号HS2の上記欠落期間を15Hとすると、こ
の欠落期間での累積ずれ量は15×0.2=3μsec
になる。このため、この欠落期間の終了後時点Mで水平
同期信号が窓信号(−WD)の“H”期間に入るために
は、20分周回路29がリセットパルスRS2でリセッ
トされているときには、水平同期信号HS2が窓信号
(−WD)の立下りエッジよりも少なくとも3μsec
前でなければならない。そして、ジッタ等によるマ−ジ
ンとして1μsecを見込めば、水平同期信号HS2は
窓信号(−WD)の立下りエッジよりも少なくとも4μ
sec前でなければならず、また、窓信号(−WD)の
立上りエッジは予想される水平同期信号HS2の位置の
1μsec前でなければならないから、窓信号(−W
D)の幅tは5μsec以上となる。
【0071】このようにして、長期間再生水平同期信号
が欠落しても、その後、時点Mで安定して20分周回路
29をリセットすることができ、水平同期信号に同期し
た連続波信号SC2を生成することができる。この連続
波信号SC2を2分周して基準信号Refを生成し、ス
キュ−検出を行なう過程は図2に示した具体例と同一で
ある。
【0072】図10は本発明によるカラー映像信号処理
回路の他の実施例を示すブロック図であって、51は1
9分周回路、52は20分周回路、53は21分周回
路、54は位相検波回路、55は選択スイッチであり、
図1に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明
を省略する。
【0073】この実施例は、図7に示した非同期検出回
路31を用いた図1の実施例のように、再生水平同期信
号が長時間欠落しても、この再生水平同期信号に同期し
た基準伸号Refが得られるようにしたものである。
【0074】同図において、再生カラー信号処理回路1
4から出力される連続波信号SC1は19分周回路5
1、20分周回路52及び21分周回路53に供給さ
れ、夫々から周波数がほぼ2fHの連続波信号SC3、
SC4、SC5が生成される。これら連続波信号SC
3、SC4、SC5は位相検波回路54と選択スイッチ
55とに供給される。位相検波回路54は、これら連続
波信号SC3、SC4、SC5のうちで、再生カラー信
号処理回路14からの水平同期信号HS1に最も位相が
近いものを検出するものであって、選択回路55はこの
位相検波回路54の検出結果に応じて制御され、連続波
信号SC3、SC4、SC5のうちで、再生カラー信号
処理回路14からの水平同期信号HS1に最も位相が近
いものを選択する選択回路55で選択された連続波信号
SC2は2分周回路30で2分周され、基準信号Ref
としてスキュー検出回路33に供給される。
【0075】図11は図10での位相検波回路54と選
択回路55の一具体例を示す構成図であって、56〜5
8はD型フリップフロップ、59はアンドゲート、60
はリセットパルス発生回路、61〜63はアンドゲ−
ト、64はオア回路であり、図10に対応する部分には
同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0076】19分周回路51、20分周回路52及び
21分周回路53に供給される連続波信号SC1は、上
記のように、周波数が40.125fHである。従っ
て、連続波信号SC4の周期は、図1に示した実施例で
の連続波信号SC2の周期T/2(図9)に等しく、連
続波信号SC3の周期は連続波信号SC4の周期よりも
1/40・125fH(=1.6μsec)だけ短か
く、連続波信号SC5の周期は連続波信号SC4の周期
よりも1/40・125fHだけ長い。
【0077】位相検波回路54は、連続波信号SC3を
データ入力とし、水平同期信号HS1をクロック入力と
するD型フリップフロップ56と、連続波信号SC4を
データ入力とし、水平同期信号HS1をクロック入力と
するD型フリップフロップ57と、連続波信号SC5を
データ入力とし、水平同期信号HS1をクロック入力と
するD型フリップフロップ58と、アンドゲート59と
を有している。
【0078】また、位相検波回路54はリセットパルス
発生回路50を有しており、このリセットパルス発生回
50は、水平同期信号HS1の立下りエッジ(後エッ
ジ)もしくは水平同期信号HS1の直後でリセットパル
スRS3を生成する。このリセットパルスRS3によ
り、19分周回路51、20分周回路52及び21分周
回路53は“H”にリセットされ、再び分周動作を開始
する。これら19分周回路51、20分周回路52及び
21分周回路53は夫々上記のような周期の連続波信号
SC3,SC4,SC5を発生するが、上記のリセット
パルスRS3によってリセットされるため、水平同期信
号HS1が1H毎に得られる正常な場合には、水平同期
信号HS1のタイミングは、常に、連続波信号SC3,
SC4に対してはその“H”期間内に、また、連続波信
号SC5に対してはその“L”期間内にある。
【0079】そこで、図12において、時点t1,t2
3,t4,t5を水平同期信号HS1のタイミングと
し、時点t3まで水平同期信号HS1が正常に再生さ
れ、時点t3から時点t4までの間水平同期信号が欠落さ
れたものとすると、水平同期信号HS1のタイミング時
点t1,t2,t3は連続波信号SC3,SC4の“H”
期間内で、かつ連続波信号SC5の“L”期間内にあ
る。従って、D型フリップフロップ56の反転出力Q1
とD型フリップフロップ58の非反転出力Q3とは
“L”、D型フリップフロップ57の非反転出力Q2と
D型フリップフロップ58の反転出力Q3とは“H”と
なる。従って、D型フリップフロップ57の非反転出力
Q2とD型フリップフロップ58の反転出力Q3とを入
力とするアンドゲート59の出力Q24は“H”とな
る。
【0080】選択回路55は、連続波信号SC3とD型
フリップフロップ56の反転出力Q1とを入力とするア
ンドゲート61と、連続波信号SC4とアンドゲート5
9の出力Q24とを入力とするアンドゲート62と、連
続波信号SC5とD型フリップフロップ58の非反転出
力Q1とを入力とするアンドゲート63と、これらアン
ドゲート61,62,63の出力を入力とするオア回路
64とで構成されている。
【0081】図12の時点t3までの水平同期信号HS
1が正常に再生されている場合には、位相検波回路54
からの出力Q1,Q24,Q3が上記のレベルであるか
ら、アンドゲート62のみがオンとなり、20分周回路
52からの連続波信号SC4のみがアンドゲート62及
びオア回路64を介して2分周回路30に供給される。
即ち、この場合には、選択回路55は連続波信号SC4
を周波数が2fHに最も近い連続波信号とみて選択す
る。
【0082】図12の時点t3から時点t4までは水平同
期信号HS1の欠落期間であり、リセットパルス発生回
50からリセットパルスPS3が出力されず、従っ
て、19分周回路51、20分周回路52及び21分周
回路53はリセットされないから、夫々から上記周期の
連続波信号SC3,SC4,SC5が得られる。また、
D型フリップフロップ56,57,58もクロックであ
る水平同期信号HS1が入力されないから、選択回路5
5は連続波信号SC4を選択する状態を保持している。
連続波信号SC1の周波数は40.125fHであって
水平同期信号周波数の40倍よりも高いから、これを分
周して得られる連続波信号SC3,SC4,SC5の水
平同期信号HS1に対する位相が、水平同期信号HS1
の欠落期間の経過とともに進んでいく。
【0083】その後、水平同期信号HS1の欠落期間が
終了し、図12の時点t4で水平同期信号HS1が、連
続波信号SC3,SC4,SC5全てに対し、その
“H”期間内にあるようになったとすると、D型フリッ
プフロップ56,57からの出力Q1,Q2は夫々
“L”,“H”と変らないが、D型フリップフロップ5
8からの出力Q3,Q4が夫々“H”,“L”と反転
し、アンドゲート59の出力Q24も“H”から“L”
に反転する。従って、選択回路55は連続波信号SC5
を周波数が2fH に最も近い連続波信号とみて選択す
る。
【0084】時点t4での水平同期信号HS1によって
リセットパルス発生回路50がリセットパルスPS3を
発生し、これによって19分周回路51、20分周回路
52及び21分周回路53がリセットされて上記の元の
状態に戻る。従って、1H期間後の時点t5では、再び
D型フリップフロップ58の出力Q3,Q4が夫々
“L”,“H”になり、アンドゲート59の出力Q24
が“H”となって選択回路55は連続波信号SC4を選
択するようになる。
【0085】なお、連続波信号SC1の周波数が40.
125fHから大きく低下すると、連続波信号SC3,
SC4,SC5の周期は0.5Hよりも大きくなり、か
かる状態で水平同期信号HS1の欠落期間が生ずると、
この欠落期間でこれら連続波信号SC3,SC4,SC
5の水平同期信号HS1に対する位相が遅れていく。そ
こで、この欠落期間が終わったとき、水平同期信号HS
1のタイミングが連続波信号SC3,SC4,SC5の
“L”期間にあると、D型フリップフロップ56の出力
Q1のみが“H”であって、残りのD型フリップフロッ
プ57,58の出力Q2,Q3は“L”であり、従っ
て、選択回路55は19分周回路51からの連続波信号
SC3を選択する。
【0086】このようにして、この実施例においては、
再生水平同期信号が長期間欠落したり、周波数40.1
25fHの連続波信号SC1の周波数が変化しても、安
定して再生水平同期信号に最も位相の近い分周信号を選
択することができ、従って、再生水平同期信号に位相同
期した基準信号Refを生成することできる。
【0087】このため、この実施例においても、スキュ
−検出回路の基準信号生成回路に電圧制御発振器を用い
たPLLを設ける必要がなく、スキュ−検出回路とその
基準信号生成回路との全体を集積回路内に内蔵すること
ができるので、外付け回路が不要でICピンの個数が少
ないスキュ−検出回路とその基準信号生成回路の集積回
路を実現できる。
【0088】なお、この実施例では、説明を簡単にする
ために、19分周回路51,20分周回路52及び21
分周回路53を別個に設けるようにしたが、実際には、
1つのカウンタを用い、これから分周比の異なる出力を
得られる構成とし、これによって上記連続信号SC3,
SC4,SC5を得るようにする。従って、図1に示し
た実施例に比べ、大幅に回路規模の低減を図ることがで
きる。
【0089】図13は本発明によるカラー映像信号処理
回路のさらに他の実施例を示すブロック図であって、6
5は加算回路、66はスキュ−補正回路、67は0.5
H遅延回路、68は切替スイッチ、69は出力端子、7
0は284分周回路であり、図1に対応する部分,信号
には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0090】この実施例は、再生処理された輝度信号と
カラー信号とを加算した再生複合カラー映像信号に対し
てスキュー補正とPALカラーシーケンス補正とを行な
うとともに、スキュー補正の基準信号Refを再生カラ
ー信号処理回路におけるAPC回路の水晶発振器25の
出力から生成するものであり、この点が図1に示した実
施例と異なる。
【0091】図13において、再生輝度信号処理回路5
からの再生輝度信号Y1と再生カラー信号処理回路14
からの再生カラー信号C1とが加算回路65で加算さ
れ、再生複合カラー映像信号V1が生成されてスキュー
補正回路66に供給される。スキュー補正回路66で
は、再生複合カラー映像信号V1が、一方では直接切替
スイッチ68に、他方では0.5H遅延回路67で遅延
されて切替スイツチ68に夫々供給される。この切替ス
イッチ68はスキュー検出回路33からのスキュー補正
信号SKによって制御され、これによって再生複合カラ
ー映像信号V1のスキューが補正される。スキュー検出
回路33から出力される再生複合カラー映像信号はPA
Lシーケンス補正回路42でPALカラーシーケンスが
補正され、出力端子69から再生複合カラー映像信号V
として出力される。
【0092】一方、再生カラー信号処理回路14の図1
で示したAPC回路20で使用される水晶発振器25か
ら出力される基準副搬送波SC6は、284分周回路7
0に供給されて284分周される。PAL方式での基準
副搬送波SC6の周波数はほぼ1135fH/4である
から、この284分周回路70から水平同期信号HS2
のほぼ2倍の周波数2fHの連続波信号SC2と窓信号
WDとを生成する。この連続波信号SC2は2分周回路
30で分周されて基準信号Refが生成され、また、非
同期検出回路31で窓信号WDと水平同期信号HS2と
からリセットパルスRSが生成されて284分周回路7
0がリセットされる。
【0093】以上のように、この実施例においても、ス
キュ−検出回路の基準信号生成回路では、電圧制御発振
器を用いたPLLを設ける必要がないので、スキュ−検
出回路とその基準信号生成回路との全体を集積化ができ
るので、先の各実施例と同様に、外付け回路を不要と
し、ICピンを低減したスキュ−検出回路とその基準信
号生成回路とからなる集積回路を実現できる。
【0094】また、この実施例では、基準信号Refを
形成するために用いる基準副搬送はSC6の周波数が高
いため、図1や図10での分周回路に比べ、分周器70
の分周段が数段多く必要ではあるが、再生カラー信号中
のジッタの影響を受けやすいAPC回路内の電圧制御発
振器26からの連続波信号SC1ではなく、より安定性
の高い水晶発振器25からの連続波信号SC6を使用す
るため、しかも、リセットパルスRSによって変動する
周波数範囲がより狭いので、得られる基準信号Refは
時間や温度に対する安定度が極めて高いものとなる。
【0095】図14は本発明によるカラー映像信号処理
回路のさらに他の実施例を示すブロック図であって、7
1は280分周回路、72は284分周回路、73は2
88分周回路であり、図10及び図13に対応する部
分,信号には同一符号をつけて重複する説明を省略す
る。
【0096】この実施例は、図13に示した実施例にお
いて、基準信号Refの生成回路として、図10に示し
た実施例での生成回路を用いたものである。
【0097】図10に示した実施例では19分周回路5
1、20分周回路52、21分周回路53を用いたが、
この実施例では、図14に示すように、供給される基準
副搬送波の周波数がほぼ1135fH/4と高いため、
280分周回路71、284分周回路72、288分周
回路73が用いられ、周波数がほぼ2fHの連続波信号
が生成される。これ以外については図10,図13に示
した実施例と同様であり、2分周回路30から再生同期
信号HS1に同期した基準信号Refが得られる。
【0098】この実施例においても、先の各実施例と同
様の効果が得られる。
【0099】なお、この実施例では、3つの分周器7
1,72,73の分周比を上記のように設定したが、分
周器72の分周比を284とすれば、分周器71の分周
比を分周器72の分周比よりも小さい、また、分周回路
73の分周比を分周器72の分周比よりも大きい夫々の
範囲で自由に設定でき、所望の基準信号Refの安定度
と周波数可変範囲から設計者が任意に設定できる。
【0100】以上、本発明の実施例をPAL方式のVH
S規格VTRを中心に説明してきたが、NTSC方式や
SECAM方式等の他の方式のVTR、また、8ミリビ
デオやβなど他の規格のVTRにおけるスキュ−検出、
補正に関しても、基準信号Refの生成のための分周比
を適宜設定することにより、適用できるものである。
【0101】さらに、上記各実施例では、1.5Hスキ
ュー,0.5Hスキュ−を検出、補正するものであった
が、0.25Hあるいは0.75Hスキュ−など他のス
キューの検出、補正についても、APC回路20から出
力される連続波信号SC1,SC6の分周比や、補正の
ための遅延回路の遅延量を適宜設定することにより、同
様に可能である。例えば、図1や図13に示した実施例
において、一般に、(M/N)・Hスキューの検出、補
正をする場合、連続波信号SC1,SC6を分周して再
生水平同期信号の略N倍の周波数の連続波信号SC2及
び窓信号WDを生成し、また、連続波信号SC2をN分
周して基準信号Refを生成することになる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スキュー補正のための基準信号を再生カラ−信号処理回
路で発生する連続波を用いて形成するものであるから、
従来用いられていた電圧制御発振器によるアナログ式の
PLLが必要でなくなり、調整手段が不要となって、ス
キュー検出のための手段の回路規模が縮小できるし、か
かる手段の全体がディジタル回路として集積化に好適な
ものとなり、従来のアナログ式のPLLに必要であった
外付け回路用ピンや外部調整工程が不要となる。従っ
て、LSIパッケ−ジの小型化が可能となるし、外付け
回路も不要であるから、カラ−映像信号処理システム全
体の小形化に大きな効果があり、また、外付け回路や調
整工程を省くことができることによってシステムの低コ
スト化にも大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー映像信号処理回路の一実施
例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるスキュー補正のための基準信号の
生成回路の一具体例を示す回路図である。
【図3】図2における各部の信号を示すタイミング図で
ある。
【図4】キュー時及びレビュー時でのトラックに対する
磁気ヘッドの走査軌跡を示す図である。
【図5】図1に示す実施例のキュー時でのスキュー補正
動作及びPALカラーシーケンス補正動作を示すタイミ
ング図である。
【図6】図1に示す実施例のレビュー時でのスキュー補
正動作及びPALカラーシーケンス補正動作を示すタイ
ミング図である。
【図7】図1におけるスキュー補正のための基準信号の
生成回路の他の具体例を示す回路図である。
【図8】図7における各部の信号を示すタイミング図で
ある。
【図9】図8における窓信号の周期、パルス幅を説明す
るための図である。
【図10】本発明によるカラー映像信号処理回路の他の
実施例を示すブロック図である。
【図11】図10におけるスキュー補正のための基準信
号の生成回路を具体的に示す回路図である。
【図12】図11における各部の信号を示すタイミング
図である。
【図13】本発明によるカラー映像信号処理回路のさら
に他の実施例を示すブロック図である。
【図14】本発明によるカラー映像信号処理回路のさら
に他の実施例を示すブロック図である。
【図15】磁気テ−プ上のアジマス記録方式によるトラ
ックパタ−ンを示す図である。
【図16】図15に示したトラックパターンでの特殊再
生モードでの磁気ヘッドの走査軌跡を示す図である。
【図17】従来のスキュ−検出及び補正回路の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 磁気ヘッド 5 再生輝度信号処理回路 7 周波数復調回路 12 同期信号分離回路 13 ローパスフィルタ 14 再生カラー信号処理回路 16 周波数変換回路 20 自動カラー位相制御回路 25 水晶発振器 26 電圧制御発振器 29 20分周回路 30 2分周回路 31 非同期検出回路 31a アンドゲート 31b 連続性検出回路 31c アンドゲート 33 スキュ−検出回路 37 スキュ−補正回路 42 PALシ−ケンス補正回路 51 19分周回路 52 20分周回路 53 21分周回路 54 位相検波回路 55 選択回路 65 加算回路 66 スキュー補正回路 70 284分周回路 71 280分周回路 72 284分周回路 73 288分周回路 HS1,HS2 再生水平同期信号 SC1〜SC6 連続波信号 WD 窓信号 RS1〜RS3 リセット信号 Ref 基準信号 SK スキュ−補正信号
フロントページの続き (72)発明者 星野 正和 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 山本 師久 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 渡辺 克行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (56)参考文献 実開 平1−97673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 9/79 - 9/898

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー映像信号の輝度信号を周波数変調
    輝度信号とし、カラー信号を該周波数変調輝度信号の低
    域側に周波数変換して低域変換カラー信号とし、該周波
    数変調輝度信号と該低域変換カラー信号とを周波数多重
    して磁気テ−プ上に記録し、再生時には、記録時と同じ
    テ−プ速度で再生する標準再生モ−ドと記録時とは異な
    るテ−プ速度で水平同期信号の記録位置がずれた関係に
    あるトラック間を横切って再生する特殊再生モ−ドとを
    選択可能としたヘリカルスキャン型磁気記録再生装置の
    カラー映像信号処理回路において、 再生された該低域変換カラー信号を元の該カラー信号に
    変換するための、該低域変換カラー信号の副搬送波周波
    数に略等しい周波数の第1の連続波信号から、水平同期
    信号周波数に等しく再生水平同期信号に同期した基準信
    号を生成する基準信号生成回路と、 該基準信号と再生映像信号の水平同期信号とを位相比較
    し、特殊再生モ−ドで上記トラック間を横切って再生す
    るときに水平同期信号の記録位置のずれにより発生する
    スキュ−を検出するスキュ−検出回路とを具備し、該ス
    キュー検出回路の検出出力によって該再生映像信号のス
    キューを補正することを特徴とするカラー映像信号処理
    回路。
  2. 【請求項2】 カラー映像信号の輝度信号を周波数変調
    輝度信号とし、カラー信号を該周波数変調輝度信号の低
    域側に周波数変換して低域変換カラー信号とし、該周波
    数変調輝度信号と該低域変換カラー信号とを周波数多重
    して磁気テ−プ上に記録し、再生時には、記録時と同じ
    テ−プ速度で再生する標準再生モ−ドと記録時とは異な
    るテ−プ速度で水平同期信号の記録位置がずれた関係に
    あるトラック間を横切って再生する特殊再生モ−ドとを
    選択可能としたヘリカルスキャン型磁気記録再生装置の
    カラー映像信号処理回路において、 再生された該低域変換カラー信号を元の該カラー信号に
    変換するための、該カラー信号の副搬送波周波数に略等
    しい周波数の第2の連続波信号から、水平同期信号周波
    数に等しく再生水平同期信号に同期した基準信号を生成
    する基準信号生成回路と、 該基準信号と再生映像信号の水平同期信号とを位相比較
    し、特殊再生モ−ドで上記トラック間を横切って再生す
    るときに水平同期信号の記録位置のずれにより発生する
    スキュ−を検出するスキュ−検出回路とを具備し、該ス
    キュー検出回路の検出出力によって該再生映像信号のス
    キューを補正することを特徴とするカラー映像信号処理
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記基準信
    号生成回路は、 前記第1または第2の連続波信号を水平同期信号周波数
    の略N倍(但し、Nは1よりも大きい値)の周波数まで
    分周する第1の分周回路と、 該第1の分周回路の出力信号を分周して前記基準信号を
    生成する第2の分周回路と、 前記再生映像信号から分離された水平同期信号と該第1
    の分周回路の出力信号とを位相比較して位相誤差を検出
    し、該位相誤差が予め設定された所定値以上のとき、該
    第1の分周回路をリセットして新たに分周動作を開始さ
    せる非同期検出回路とからなることを特徴とするカラー
    映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記基準信
    号生成回路は、 前記第1の連続波信号を水平同期信号周波数の略N倍
    (但し、Nは1よりも大きい値)の周波数まで分周する
    第1の分周回路と、 該第1の分周回路の出力信号を分周して前記基準信号を
    生成する第2の分周回路と、 前記再生映像信号から分離された水平同期信号と該第1
    の分周回路の出力信号とを位相比較して位相誤差を検出
    し、該位相誤差が予め設定された所定値のとき、該第1
    の分周回路をリセットして新たに分周動作を開始させる
    非同期検出回路とを備えてなることを特徴とするカラー
    映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、前記基準信
    号生成回路は、 前記第1または第2の連続波信号をJ(但し、Jは整
    数)分周して水平同期信号周波数の略N倍(但し、Nは
    1よりも大きい値)の周波数の第2の連続波信号を生成
    する第1の分周回路と、 前記第1または第2の連続波信号を(J−1)分周して
    水平同期信号周波数の略N倍の周波数の第3の連続波信
    号を生成する第2の分周回路と、 前記第1または第2の連続波信号を(J+1)分周して
    水平同期信号周波数の略N倍の周波数の第4の連続波信
    号を生成する第3の分周回路と、 該第2,第3,第4の連続波信号のうちから、前記再生
    映像信号から分離された水平同期信号に対する位相差が
    最も小さい連続波信号を選択する選択回路と、 該選択回路で選択された該連続波信号を分周し、前記基
    準信号を生成する第2の分周回路とを備えてなることを
    特徴とするカラー映像信号処理回路。
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