JPH1169375A - 時間軸補正装置 - Google Patents
時間軸補正装置Info
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- JPH1169375A JPH1169375A JP9229218A JP22921897A JPH1169375A JP H1169375 A JPH1169375 A JP H1169375A JP 9229218 A JP9229218 A JP 9229218A JP 22921897 A JP22921897 A JP 22921897A JP H1169375 A JPH1169375 A JP H1169375A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- circuit
- video signal
- generation circuit
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一般的なTBCでは、メモリーの書き込み制
御信号をPLLによって映像信号の同期信号から逓倍し
て発生させる構成であり、それゆえPLLの引き込み時
間の間はクロック周波数が安定せず動作が不安定とな
る。PLLの設定として時定数を垂直周波数に応答する
よう選択するため、引き込み時間というのが1秒から数
秒に達する。 【解決手段】 デジタル映像信号中から同期信号成分を
分離抽出し、これに基づいてクロック信号ではなく映像
信号を演算合成によってクロック信号に位相同期せしめ
る。また、メモリー114の読み出し制御を映像信号の
垂直同期信号で制御することによって画像のフレーム不
連続性を回避することが可能となる。
御信号をPLLによって映像信号の同期信号から逓倍し
て発生させる構成であり、それゆえPLLの引き込み時
間の間はクロック周波数が安定せず動作が不安定とな
る。PLLの設定として時定数を垂直周波数に応答する
よう選択するため、引き込み時間というのが1秒から数
秒に達する。 【解決手段】 デジタル映像信号中から同期信号成分を
分離抽出し、これに基づいてクロック信号ではなく映像
信号を演算合成によってクロック信号に位相同期せしめ
る。また、メモリー114の読み出し制御を映像信号の
垂直同期信号で制御することによって画像のフレーム不
連続性を回避することが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される映像信
号が持っている時間軸変動成分を補正し、時間軸のゆら
ぎを有しない映像信号を出力する時間軸補正装置に関す
るものである。
号が持っている時間軸変動成分を補正し、時間軸のゆら
ぎを有しない映像信号を出力する時間軸補正装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】映像の多彩な活用が広まっている現在、
映像信号の時間軸変動は、画像の見苦しいゆらぎ、ゆが
みの原因となるためこれを抑える必要がある。このた
め、この映像信号の時間軸変動を補正する時間軸補正装
置が注目され、種々提案されてきている。
映像信号の時間軸変動は、画像の見苦しいゆらぎ、ゆが
みの原因となるためこれを抑える必要がある。このた
め、この映像信号の時間軸変動を補正する時間軸補正装
置が注目され、種々提案されてきている。
【0003】以下に、従来の時間軸補正装置の構成を図
6に基づいて説明する。図6において、601は映像信
号の入力端子で、602は同期信号分離回路を示し、入
力端子601から入力される映像信号中から水平および
垂直同期信号成分を分離抽出する。603はPLL制御
回路であって、同期信号分離回路602で分離された同
期信号に基づいて、同期信号と位相同期したクロック信
号を発生する。604はメモリー605の書き込み制御
信号となる第1のクロック信号を発生させる電圧制御発
振回路(以降、VCOと称する)で、PLL制御回路6
03は同期信号分離回路602から入力される水平およ
び垂直同期信号とVCO604の出力信号とを位相比較
し、その比較結果によってVCO604の発振周波数を
制御する構成とすることによって、同期信号と位相同期
したクロック信号を発生させるPLLを構成する。60
5は記憶手段であるメモリーで、一般的には映像信号の
1垂直期間相当の容量を用いることが多い(サンプリン
グ周波数を例えば13.5MHzとした場合、輝度信号
と色信号とで3.6Mbit程度の容量が必要とな
る)。606は発振回路で、メモリー605の読み出し
制御信号となる第2のクロック信号を発生する。607
は映像信号の出力端子である。
6に基づいて説明する。図6において、601は映像信
号の入力端子で、602は同期信号分離回路を示し、入
力端子601から入力される映像信号中から水平および
垂直同期信号成分を分離抽出する。603はPLL制御
回路であって、同期信号分離回路602で分離された同
期信号に基づいて、同期信号と位相同期したクロック信
号を発生する。604はメモリー605の書き込み制御
信号となる第1のクロック信号を発生させる電圧制御発
振回路(以降、VCOと称する)で、PLL制御回路6
03は同期信号分離回路602から入力される水平およ
び垂直同期信号とVCO604の出力信号とを位相比較
し、その比較結果によってVCO604の発振周波数を
制御する構成とすることによって、同期信号と位相同期
したクロック信号を発生させるPLLを構成する。60
5は記憶手段であるメモリーで、一般的には映像信号の
1垂直期間相当の容量を用いることが多い(サンプリン
グ周波数を例えば13.5MHzとした場合、輝度信号
と色信号とで3.6Mbit程度の容量が必要とな
る)。606は発振回路で、メモリー605の読み出し
制御信号となる第2のクロック信号を発生する。607
は映像信号の出力端子である。
【0004】図6の構成では、入力端子601から入力
された映像信号が、その映像信号自体から分離された同
期信号と位相同期した第1のクロック信号によってメモ
リー605に書き込まれる。更に、メモリー605から
の読み出し制御は独立した第2のクロック信号によって
行われる。これによって、たとえ、映像信号が時間軸の
ゆらぎを持っていたとしても、メモリー605への書き
込み/読み出しを通じて、補正され出力端子607から
出力されるというものである。
された映像信号が、その映像信号自体から分離された同
期信号と位相同期した第1のクロック信号によってメモ
リー605に書き込まれる。更に、メモリー605から
の読み出し制御は独立した第2のクロック信号によって
行われる。これによって、たとえ、映像信号が時間軸の
ゆらぎを持っていたとしても、メモリー605への書き
込み/読み出しを通じて、補正され出力端子607から
出力されるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した従来の時間軸補正装置の場合、第1の課題とし
て、メモリー605の書き込み制御信号をPLLによっ
て映像信号の同期信号から逓倍して発生させる構成であ
り、それゆえPLLの引き込み時間の間はクロック周波
数が安定せず動作が不安定となる。PLLの設定として
時定数を垂直周波数に応答するよう選択するため、引き
込み時間が1秒から数秒に達してしまう。
示した従来の時間軸補正装置の場合、第1の課題とし
て、メモリー605の書き込み制御信号をPLLによっ
て映像信号の同期信号から逓倍して発生させる構成であ
り、それゆえPLLの引き込み時間の間はクロック周波
数が安定せず動作が不安定となる。PLLの設定として
時定数を垂直周波数に応答するよう選択するため、引き
込み時間が1秒から数秒に達してしまう。
【0006】次に、第2の課題として、メモリー605
を制御するクロック周波数が第1のクロック信号と第2
のクロック信号との2つの異なるクロック周波数を用い
ているが、一般的にシステムをLSI化する場合には単
一クロックで設計するのが一般的であり、異なる2つの
クロック周波数を用いた場合、LSI全体システムの設
計を困難にしコスト増の要因となる。
を制御するクロック周波数が第1のクロック信号と第2
のクロック信号との2つの異なるクロック周波数を用い
ているが、一般的にシステムをLSI化する場合には単
一クロックで設計するのが一般的であり、異なる2つの
クロック周波数を用いた場合、LSI全体システムの設
計を困難にしコスト増の要因となる。
【0007】第3の課題として、メモリー605の読み
出し制御を第2の発振回路606による固定周波数のク
ロック信号を用いているため、このクロック信号と入力
される映像信号との位相差が蓄積され、メモリー605
の最大容量をオーバーした場合に出力端子607から出
力される映像信号に不連続が発生する。この場合、図7
に示すように、同一の画面(フレーム)を2回読み出し
をおこなったり、反対に一画面を出力せずにスキップし
たりして、蓄積された時間差を吸収している。この時、
フレーム(画面)単位の編集を実施しようとしたとき、
フレーム番号の連続性が崩れてしまっているため編集が
単純にはできず複雑になるという大きな問題が発生す
る。
出し制御を第2の発振回路606による固定周波数のク
ロック信号を用いているため、このクロック信号と入力
される映像信号との位相差が蓄積され、メモリー605
の最大容量をオーバーした場合に出力端子607から出
力される映像信号に不連続が発生する。この場合、図7
に示すように、同一の画面(フレーム)を2回読み出し
をおこなったり、反対に一画面を出力せずにスキップし
たりして、蓄積された時間差を吸収している。この時、
フレーム(画面)単位の編集を実施しようとしたとき、
フレーム番号の連続性が崩れてしまっているため編集が
単純にはできず複雑になるという大きな問題が発生す
る。
【0008】本発明は上述した従来の時間軸補正装置の
有する課題を解決するもので、デジタル映像信号中から
同期信号成分を分離抽出し、映像信号を演算合成によっ
て位相同期せしめる時間軸補正装置を提供することを目
的とする。
有する課題を解決するもので、デジタル映像信号中から
同期信号成分を分離抽出し、映像信号を演算合成によっ
て位相同期せしめる時間軸補正装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明では、デジタル映像信号中に混合された同
期信号を分離抽出する手段と、連続したデジタル映像信
号データを演算合成する回路と、少なくとも1水平期間
相当のデジタル映像信号データを記録可能な記憶手段
と、水平および垂直の同期信号発生回路を有し、同期信
号発生回路がデジタル映像信号の垂直同期信号によって
のみ制御される構成であり、記憶手段の信号書き込み制
御がデジタル映像信号の水平同期信号によって制御さ
れ、信号読み出し制御が同期信号発生回路によって制御
されるよう構成するものである。
めに、本発明では、デジタル映像信号中に混合された同
期信号を分離抽出する手段と、連続したデジタル映像信
号データを演算合成する回路と、少なくとも1水平期間
相当のデジタル映像信号データを記録可能な記憶手段
と、水平および垂直の同期信号発生回路を有し、同期信
号発生回路がデジタル映像信号の垂直同期信号によって
のみ制御される構成であり、記憶手段の信号書き込み制
御がデジタル映像信号の水平同期信号によって制御さ
れ、信号読み出し制御が同期信号発生回路によって制御
されるよう構成するものである。
【0010】これによって、映像信号に同期したクロッ
ク信号を用いるのではなく、デジタル映像信号中から同
期信号成分を分離抽出し、これに基づいてクロック信号
ではなく映像信号を演算合成によってクロック信号に位
相同期せしめる。また、記憶手段の読み出し制御を映像
信号の垂直同期信号で制御することによって画像のフレ
ーム不連続性を回避することが可能となる。
ク信号を用いるのではなく、デジタル映像信号中から同
期信号成分を分離抽出し、これに基づいてクロック信号
ではなく映像信号を演算合成によってクロック信号に位
相同期せしめる。また、記憶手段の読み出し制御を映像
信号の垂直同期信号で制御することによって画像のフレ
ーム不連続性を回避することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、デジタル信号化された映像信号の入力端子と、デジ
タル信号中に混合された同期信号を分離抽出する手段
と、連続したデジタル映像信号データを演算合成する回
路と、少なくとも1水平期間相当のデジタル映像信号デ
ータを記録可能な記憶手段と、水平および垂直の同期信
号発生回路とを有し、前記同期信号発生回路が前記デジ
タル映像信号より分離抽出された垂直同期信号によって
のみ制御される構成であり、前記記憶手段の信号書き込
み制御が前記デジタル映像信号の水平同期信号によって
制御され、信号読み出し制御が前記同期信号発生回路に
よって制御されるよう構成することを特徴とするもの
で、映像信号に同期したクロック信号を用いるのではな
く、デジタル映像信号中から同期信号成分を分離抽出
し、これに基づいてクロック信号ではなく映像信号を演
算合成によってクロック信号に位相同期せしめる。ま
た、記憶手段の読み出し制御を映像信号の垂直同期信号
で制御することによって画像のフレーム不連続性を回避
することが可能となるものである。
は、デジタル信号化された映像信号の入力端子と、デジ
タル信号中に混合された同期信号を分離抽出する手段
と、連続したデジタル映像信号データを演算合成する回
路と、少なくとも1水平期間相当のデジタル映像信号デ
ータを記録可能な記憶手段と、水平および垂直の同期信
号発生回路とを有し、前記同期信号発生回路が前記デジ
タル映像信号より分離抽出された垂直同期信号によって
のみ制御される構成であり、前記記憶手段の信号書き込
み制御が前記デジタル映像信号の水平同期信号によって
制御され、信号読み出し制御が前記同期信号発生回路に
よって制御されるよう構成することを特徴とするもの
で、映像信号に同期したクロック信号を用いるのではな
く、デジタル映像信号中から同期信号成分を分離抽出
し、これに基づいてクロック信号ではなく映像信号を演
算合成によってクロック信号に位相同期せしめる。ま
た、記憶手段の読み出し制御を映像信号の垂直同期信号
で制御することによって画像のフレーム不連続性を回避
することが可能となるものである。
【0012】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明していく。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の時間
軸補正装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、101は映像信号の入力端子、102は映像信号の
うちおおよそブランキング期間(帰線消去期間)のデー
タのみを選択出力するゲート回路で、後述するタイミン
グ発生回路113によって制御される。103は低域濾
波器(以降、LPFと称する)、104はLPF103
の出力を保持するラッチ回路、105はスケーリング回
路、106は1−X演算回路、107は第1の乗算回
路、108は第2の乗算回路、109は1クロック相当
の遅延回路、110は加算回路、111は定数発生回
路、112は比較回路、113はタイミング発生回路、
114は記憶手段であるメモリー、115は第1のアド
レス発生回路、116は第2のアドレス発生回路、11
7は同期信号発生回路、118は第1の出力端子、11
9は同期信号を出力する第2の出力端子である。
参照して説明していく。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の時間
軸補正装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、101は映像信号の入力端子、102は映像信号の
うちおおよそブランキング期間(帰線消去期間)のデー
タのみを選択出力するゲート回路で、後述するタイミン
グ発生回路113によって制御される。103は低域濾
波器(以降、LPFと称する)、104はLPF103
の出力を保持するラッチ回路、105はスケーリング回
路、106は1−X演算回路、107は第1の乗算回
路、108は第2の乗算回路、109は1クロック相当
の遅延回路、110は加算回路、111は定数発生回
路、112は比較回路、113はタイミング発生回路、
114は記憶手段であるメモリー、115は第1のアド
レス発生回路、116は第2のアドレス発生回路、11
7は同期信号発生回路、118は第1の出力端子、11
9は同期信号を出力する第2の出力端子である。
【0013】入力端子101から入力された映像信号
は、ゲート回路102に入力されブランキング期間すな
わち水平および垂直の同期信号に関するデータのみ選択
される。ゲート回路102の出力はLPF103に入力
され結果出力の下位データをラッチ回路104に出力す
る。LPF103の下位データは水平同期信号の時間軸
誤差量を表わしている。そこで、ラッチ回路104で時
間軸の誤差データを取り込み後段のスケーリング回路1
05で1クロック相当の時間軸誤差が1となるようにデ
ータを正規化する。正規化されたデータを基に後段の1
−X演算回路106、第1、第2の乗算回路107、1
08、遅延回路109、加算回路110からなる補正ブ
ロック120にて、映像信号データの時間軸補正が施さ
れる。スケーリング回路105の出力信号をdata、
第1の乗算回路107に入力される映像信号データをs
ig、第2の乗算回路108に入力される映像信号デー
タをsig(−)、とすると加算回路110で演算され
た結果は、 (sig(−)*data) + (sig*(1−d
ata)) と表わされる。
は、ゲート回路102に入力されブランキング期間すな
わち水平および垂直の同期信号に関するデータのみ選択
される。ゲート回路102の出力はLPF103に入力
され結果出力の下位データをラッチ回路104に出力す
る。LPF103の下位データは水平同期信号の時間軸
誤差量を表わしている。そこで、ラッチ回路104で時
間軸の誤差データを取り込み後段のスケーリング回路1
05で1クロック相当の時間軸誤差が1となるようにデ
ータを正規化する。正規化されたデータを基に後段の1
−X演算回路106、第1、第2の乗算回路107、1
08、遅延回路109、加算回路110からなる補正ブ
ロック120にて、映像信号データの時間軸補正が施さ
れる。スケーリング回路105の出力信号をdata、
第1の乗算回路107に入力される映像信号データをs
ig、第2の乗算回路108に入力される映像信号デー
タをsig(−)、とすると加算回路110で演算され
た結果は、 (sig(−)*data) + (sig*(1−d
ata)) と表わされる。
【0014】これによって、1クロック以下の微少な時
間軸誤差に対して演算回路を用いて補正をおこなうこと
ができる。クロック単位の時間軸誤差の処置について
は、次段のメモリーを用いて補正をおこなう。次にタイ
ミング発生回路113の動作について説明する。比較回
路112は映像信号データと定数発生回路111の出力
データを比較することによって簡易的に同期信号を分離
することができる。この際、同期信号分離の閾値である
定数発生回路111は、通常映像信号の同期先端から同
期信号部分30〜60%の値に設定されるのが一般的で
ある。比較回路112によって分離された同期信号は回
路がクロックで動作しているため、1クロック以下の微
少な時間軸に対しては情報が欠落している。この同期信
号を基にタイミング発生回路113でメモリー114の
アドレス制御を行なう第1のアドレス発生回路115を
制御するHパルス、ゲート回路102を制御するブラン
キングパルス、および同期信号発生回路117を制御す
るVパルスを発生する。次にメモリー114は、1−X
演算回路106、第1、第2の乗算回路107、10
8、遅延回路109、加算回路110からなる補正ブロ
ック120の出力信号を第1のアドレス発生回路115
の制御に基づいてメモリーへの書き込みを行なう。第1
のアドレス発生回路115はタイミング発生回路113
から出力されるHパルスによって制御される。この作用
の結果、1クロック周期以内の微少な時間軸誤差成分
は、上記演算回路によって補正され、複数クロック周期
にまたがる時間軸誤差成分はメモリー114への書き込
みを通じて補正される。メモリー114の読み出し制御
は、第2のアドレス発生回路11の制御に基づいて行わ
れる。第2のアドレス発生回路116は第1のアドレス
発生回路と共通のクロックで駆動する構成となっている
が、タイミング発生回路113から出力される映像信号
から分離された垂直同期信号(Vパルス)によって初期
化される構成を取っているため、従来例で前述した、時
間軸補正後の時間不連続性を各垂直周期毎に補正するこ
とが可能である。
間軸誤差に対して演算回路を用いて補正をおこなうこと
ができる。クロック単位の時間軸誤差の処置について
は、次段のメモリーを用いて補正をおこなう。次にタイ
ミング発生回路113の動作について説明する。比較回
路112は映像信号データと定数発生回路111の出力
データを比較することによって簡易的に同期信号を分離
することができる。この際、同期信号分離の閾値である
定数発生回路111は、通常映像信号の同期先端から同
期信号部分30〜60%の値に設定されるのが一般的で
ある。比較回路112によって分離された同期信号は回
路がクロックで動作しているため、1クロック以下の微
少な時間軸に対しては情報が欠落している。この同期信
号を基にタイミング発生回路113でメモリー114の
アドレス制御を行なう第1のアドレス発生回路115を
制御するHパルス、ゲート回路102を制御するブラン
キングパルス、および同期信号発生回路117を制御す
るVパルスを発生する。次にメモリー114は、1−X
演算回路106、第1、第2の乗算回路107、10
8、遅延回路109、加算回路110からなる補正ブロ
ック120の出力信号を第1のアドレス発生回路115
の制御に基づいてメモリーへの書き込みを行なう。第1
のアドレス発生回路115はタイミング発生回路113
から出力されるHパルスによって制御される。この作用
の結果、1クロック周期以内の微少な時間軸誤差成分
は、上記演算回路によって補正され、複数クロック周期
にまたがる時間軸誤差成分はメモリー114への書き込
みを通じて補正される。メモリー114の読み出し制御
は、第2のアドレス発生回路11の制御に基づいて行わ
れる。第2のアドレス発生回路116は第1のアドレス
発生回路と共通のクロックで駆動する構成となっている
が、タイミング発生回路113から出力される映像信号
から分離された垂直同期信号(Vパルス)によって初期
化される構成を取っているため、従来例で前述した、時
間軸補正後の時間不連続性を各垂直周期毎に補正するこ
とが可能である。
【0015】回路の動作をタイミングチャート図2、図
3を用いて詳細に説明する。図2において、縦軸が基準
時間とのズレ量でプラスで遅れ、マイナスで進みを示
す。横軸は時間軸で白丸が垂直のブランキング位置で図
中「V」表記は、垂直周期(NTSCで33msec)
である。一般的に時間軸ズレ量は、一定量ずつ直流的に
ズレが累積される成分と、ランダムに発生するノイズ成
分と、垂直ブランキング期間に発生するスキュー成分と
に分類される。直流的に累積される時間ずれ成分は、映
像信号の送出側と受信側の基準周波数信号の周波数ズレ
によるもので図中破線で示されるものである。垂直ブラ
ンキング期間に発生するスキュー成分は一般的にヘリカ
ルスキャンタイプのVTRで発生するもので、磁気テー
プの伸びや歪みによって累積された時間ズレ成分が回転
ヘッドの切り替え時に放出されることによるもので、図
中「skew」と表記したものである。ちなみにヘッド
切り替え点は垂直同期信号の数H手前に設定されてい
る。
3を用いて詳細に説明する。図2において、縦軸が基準
時間とのズレ量でプラスで遅れ、マイナスで進みを示
す。横軸は時間軸で白丸が垂直のブランキング位置で図
中「V」表記は、垂直周期(NTSCで33msec)
である。一般的に時間軸ズレ量は、一定量ずつ直流的に
ズレが累積される成分と、ランダムに発生するノイズ成
分と、垂直ブランキング期間に発生するスキュー成分と
に分類される。直流的に累積される時間ずれ成分は、映
像信号の送出側と受信側の基準周波数信号の周波数ズレ
によるもので図中破線で示されるものである。垂直ブラ
ンキング期間に発生するスキュー成分は一般的にヘリカ
ルスキャンタイプのVTRで発生するもので、磁気テー
プの伸びや歪みによって累積された時間ズレ成分が回転
ヘッドの切り替え時に放出されることによるもので、図
中「skew」と表記したものである。ちなみにヘッド
切り替え点は垂直同期信号の数H手前に設定されてい
る。
【0016】図3にメモリー114での補正動作を示
す。図中「V」が垂直期間である、直流の累積時間ずれ
のために、映像信号の垂直期間が正規の垂直期間よりも
長くなっている。図中実線が時間軸補正前の映像信号デ
ータで、破線が補正後の映像信号データである。スキュ
ーによって垂直期間が短くなっているV期間では、長く
なるよう補正し、逆に垂直期間が長くなっている期間で
は短くなるよう補正する。ただし、しかしながら有限の
メモリー容量で累積される時間誤差を完全に補正するこ
とは不可能であり、実施例では垂直同期信号に基づいて
第2のアドレス発生回路116を初期化するので、時間
誤差が累積されないかわりに、図中「△V」に示すよう
にV周期に不連続が発生する。これは、テレビ画面上で
言えばブランキング(垂直帰線消去)期間に発生するも
ので、テレビ同期信号処理系のAFC機能で吸収されて
しまい、視覚上一切の悪影響を及ぼすことはない。
す。図中「V」が垂直期間である、直流の累積時間ずれ
のために、映像信号の垂直期間が正規の垂直期間よりも
長くなっている。図中実線が時間軸補正前の映像信号デ
ータで、破線が補正後の映像信号データである。スキュ
ーによって垂直期間が短くなっているV期間では、長く
なるよう補正し、逆に垂直期間が長くなっている期間で
は短くなるよう補正する。ただし、しかしながら有限の
メモリー容量で累積される時間誤差を完全に補正するこ
とは不可能であり、実施例では垂直同期信号に基づいて
第2のアドレス発生回路116を初期化するので、時間
誤差が累積されないかわりに、図中「△V」に示すよう
にV周期に不連続が発生する。これは、テレビ画面上で
言えばブランキング(垂直帰線消去)期間に発生するも
ので、テレビ同期信号処理系のAFC機能で吸収されて
しまい、視覚上一切の悪影響を及ぼすことはない。
【0017】従って、1−X演算回路106、第1、第
2の乗算回路107、108、遅延回路109、加算回
路110からなる補正ブロック120から出力される映
像信号は、1クロック以下の微少な時間軸誤差に対して
は既に補正を施されているため、メモリー114に書き
込まれた映像信号データを、第2のアドレス発生回路の
制御に基づいて一定の周期で連続的に読み出すことによ
って時間軸誤差の有していない安定な映像信号を出力す
ることができる。
2の乗算回路107、108、遅延回路109、加算回
路110からなる補正ブロック120から出力される映
像信号は、1クロック以下の微少な時間軸誤差に対して
は既に補正を施されているため、メモリー114に書き
込まれた映像信号データを、第2のアドレス発生回路の
制御に基づいて一定の周期で連続的に読み出すことによ
って時間軸誤差の有していない安定な映像信号を出力す
ることができる。
【0018】以上は、直流の累積時間誤差がプラスの場
合について説明したが、これがマイナスの場合も図4、
図5のタイミングチャートに示すように同様である。
合について説明したが、これがマイナスの場合も図4、
図5のタイミングチャートに示すように同様である。
【0019】なお、低域濾波器103の数値の切り捨て
の仕方により補正ブロック120の構成を変えることも
できる。例えば (sig*data) + (sig(−)*(1−d
ata)) の式で表されるように変えることもできる。
の仕方により補正ブロック120の構成を変えることも
できる。例えば (sig*data) + (sig(−)*(1−d
ata)) の式で表されるように変えることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル映像信号中か
ら同期信号成分を分離抽出し、これに基づいて映像信号
を演算合成によってクロック信号に位相同期せしめる。
また、メモリーの読み出し制御を映像信号の垂直同期信
号で制御することによって画像のフレーム不連続性を回
避することが可能となる。
ら同期信号成分を分離抽出し、これに基づいて映像信号
を演算合成によってクロック信号に位相同期せしめる。
また、メモリーの読み出し制御を映像信号の垂直同期信
号で制御することによって画像のフレーム不連続性を回
避することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態1の時間軸補正装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図2】同、動作を説明するタイミングチャート
【図3】同、動作を説明するタイミングチャート
【図4】同、動作を説明するタイミングチャート
【図5】同、動作を説明するタイミングチャート
【図6】従来の時間軸補正装置の構成を示すブロック図
【図7】同、動作を説明するタイミングチャート
101 入力端子 102 ゲート回路 103 低域濾波器 104 ラッチ回路 105 スケーリング回路 106 1−X演算回路 107 第1の乗算回路 108 第2の乗算回路 109 遅延回路 110 加算回路 111 定数発生回路 112 比較回路 113 タイミング発生回路 114 メモリー 115 第1のアドレス発生回路 116 第2のアドレス発生回路 117 同期信号発生回路 118 出力端子 119 出力端子 120 補正ブロック
Claims (1)
- 【請求項1】 デジタル信号化された映像信号の入力端
子と、デジタル信号中に混合された同期信号を分離抽出
する手段と、連続したデジタル映像信号データを演算合
成する回路と、少なくとも1水平期間相当のデジタル映
像信号データを記録可能な記憶手段と、水平および垂直
の同期信号発生回路とを有し、前記同期信号発生回路が
前記デジタル映像信号より分離抽出された垂直同期信号
によってのみ制御される構成であり、前記記憶手段の信
号書き込み制御が前記デジタル映像信号の水平同期信号
によって制御され、信号読み出し制御が前記同期信号発
生回路によって制御されるよう構成することを特徴とす
る時間軸補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9229218A JPH1169375A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 時間軸補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9229218A JPH1169375A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 時間軸補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1169375A true JPH1169375A (ja) | 1999-03-09 |
Family
ID=16888685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9229218A Pending JPH1169375A (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 時間軸補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1169375A (ja) |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP9229218A patent/JPH1169375A/ja active Pending
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