JP3083205U - 脱穀部の藁押え装置 - Google Patents

脱穀部の藁押え装置

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JP3083205U JP2001005346U JP2001005346U JP3083205U JP 3083205 U JP3083205 U JP 3083205U JP 2001005346 U JP2001005346 U JP 2001005346U JP 2001005346 U JP2001005346 U JP 2001005346U JP 3083205 U JP3083205 U JP 3083205U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 藁押え装置を軽量且つ安価となす。 【解決手段】 藁押え台部10の下方に断面逆U字形と
なされた複数の藁押え棒部材11を配列してこれら藁押
え棒部材11の対向した端部a、b同士を第一横向き軸
部12を介して揺動自在に結合し、これら藁押え棒部材
11を支持案内手段13を介して藁押え台部10に上下
変位可能に支持させるほかスプリング手段14を介して
下方へ押圧したものとした脱穀部の藁押え装置であっ
て、前記支持案内手段13は、前記藁押え台部10の特
定箇所の左右側部に縦長案内透孔cを有する一対の下向
き張出部10bを形成すると共に、前記藁押え棒部材1
1の特定箇所の左右側部に第二横向き軸部15を有する
一対の上向き張出部b1を形成し、この第二横向き軸部
15を前記縦向き案内透孔cに内挿して上下方向へ案内
させた構成となす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フィードチェーンに対向するように装着される脱穀部の藁押え装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9に示すように、藁押え台部10の下方に複数の藁押え棒部材11 を前後向きの一線状に配列し、これら藁押え棒部材11の端部a、b同士をこれ ら端部a、bの全巾に及ぶ長さの横向き軸12aを介してこの横向き軸12a回 りの揺動自在に結合すると共に、最前部と最後部のそれぞれの藁押え棒部材11 の長さ方向特定箇所にも横向き軸12aを装着し、各横向き軸12aに揺動部材 12bを外嵌してこの揺動部材12bから支持軸12cを上向きに延出させ、各 支持軸12cを藁押え台10の長手方向の適当間隔位置に固着された縦向き案内 筒部材12dに内挿させて藁押え棒部材11を藁押え台10に対し一定範囲内の 上下変位可能となし、各揺動部材12bと藁押え台10との間で各支持軸12c を取り巻く箇所に圧縮状のスプリング18を配設したものとなされた脱穀部の藁 押え装置は存在している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した藁押え装置では藁押え棒部材11が横向き軸12a、揺動部材12b 、上向きの支持棒12c及び縦向き案内筒部材12dを介して藁押え台部10に 支持される構造であるため比較的重厚な構造となって製造コストが嵩むという問 題があるのであり、本考案は斯かる問題点を解消することのできる脱穀部の藁押 え装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、請求項1に記載したように、断面逆U字 形となされた前後向きの藁押え台部の下方に断面逆U字形となされた複数の藁押 え棒部材を前後向きの一線状に配列してこれら藁押え棒部材の対向した端部同士 を第一横向き軸部を介してこの横向き軸部回りの揺動自在に結合し、これら藁押 え棒部材を支持案内手段を介して藁押え台部に上下変位可能に支持させるほかス プリング手段を介して下方へ押圧したものとした脱穀部の藁押え装置であって、 前記支持案内手段が、前記藁押え台部の長手方向上の特定箇所の左右側部に縦長 案内透孔を有する一対の下向き張出部を形成すると共に、前記藁押え棒部材の長 手方向上の特定箇所の左右側部に第二横向き軸部を有する一対の上向き張出部を 形成し、この第二横向き軸部を前記縦向き案内透孔に内挿して上下方向へ案内さ せた構成となされたものとなす。
【0005】 この考案によれば、藁押え棒部材が下方から上方へ押圧されると、左右一対の 上向き張出部の第二横向き軸部が縦長の案内透孔に案内されつつスプリングの弾 力に抗して上方へ変位するのであり、この変位に関連して藁押え棒部材が藁押え 台部に対して相対変位するものとなり、また複数の藁押え棒部材の変位量が互い に異なるときは、この変位量に関連した複数の藁押え棒部材は第二横向き軸回り へ揺動変位するものとなる。ここで、左右一対の上向き張出部の第二横向き軸部 が縦長案内透孔に案内されることは、従来の支持棒や縦向き案内筒部材を不要と なすと共に藁押え台部に対する藁押え棒部材の支持案内手段を比較的軽量構造と なすのである。
【0006】 上記考案は具体的には次のようになす。 即ち、請求項2に記載したように、一方の端部の左右各側部に第一横向き軸部 が形成され且つ他方の端部の左右各側部にこの横向き軸部の内挿される軸挿入孔 部が形成されている構成となす。このようにすれば、第一横向き軸は藁押え棒部 材の端部の全左右巾に渡る長さを有しないもので足りるものとなる。
【0007】 また請求項3に記載したように、スプリング手段が、藁押え台部の一対の下向 き張出部間に上側のスプリング係止部を形成すると共に、藁押え棒部材の一対の 上向き張出部間に下側のスプリング係止部を形成し、これら上側及び下側のスプ リング係止部間に圧縮状のスプリングを係着したものである構成となす。このよ うにすれば、スプリングの装着が容易に行えるものとなる。
【0008】 この際、請求項4に記載したように、下側のスプリング係止部のスプリング受 け面を側面視山形となしてこれの上面にスプリングの下端を受け止めるためのス プリング座板を配置した構成となす。このようにすれば、山形のスプリング受け 面とスプリング座金とが藁押え棒部材に対するスプリングの前後傾斜変位を容易 となし、このことが藁押え台部に対する藁押え棒部材の前後向き縦面に沿った傾 斜変位の抵抗を小さくなす。
【0009】 さらに請求項5に記載したように、藁押え台部材、一対の下向き張出部、及び 、上側のスプリング係止部が一枚の板材で形成されており、且つ、藁押え棒部材 、一対の上向き張出部、第一及び第二横向き軸部、及び、下側のスプリング係止 部が一枚の板材で形成されている構成となす。このようにすれば、全体構造が大 幅に軽量化され、また製作容易なものとなる。
【0010】
【考案の実施の形態】
先ず、本考案に係る藁押え装置の装着されたコンバインについて説明する。 図1は上記コンバインを示す側面図である。
【0011】 この図において、1は走行部で、2は走行部1に支持された機台であり、この 機台2上には脱穀部3と排藁処理部4が形成されており、また機台2の前部には 刈取部5が装設してある。
【0012】 脱穀部3は図示しない扱胴を内包した扱室6を備え、この扱室6の下側の側部 に前後向きのフィードチェーン7を、そしてこのフィードチェン7の上面に沿っ た上方箇所に藁押え装置8を設けたものとなされている。
【0013】 藁押え装置8は扱室6の上面カバー6aの下側に固定されており、藁押え装置 8の外側にはこれを覆うための側部カバー9が配置され、このカバー9は上面カ バー6aの左側面部に固定されている。
【0014】 上記コンバインの作動は次のように行われるのであって、即ち、走行部1の作 動により機体が圃場を走行し、この走行中に、刈取部5が植立穀稈を順次に刈り 取ってフィードチェン7の搬送始端に搬送し、次に藁押え装置8とフィードチェ ン7はこの刈り取った穀稈の株元部を挟持して、穀稈の穂先側が扱室6内を通過 するように後上方へ向けて移動させるのであり、このように移動される穀稈は扱 室6内で図示しない扱胴と接触して脱穀され、扱室6内から後外方へ出た後は、 排藁処理部4により適宜に処理され、圃場に放出される。
【0015】 次に本考案に係る藁押え装置8の詳細について説明する。 図2は藁押え装置8の側面図、図3は藁押え装置8の要部を示す側面図、図4 は図3のx−x部を示す一部省略断面図、図5は藁押え装置8を分解した状態を 示す図、図6及び図7は藁押え装置8の一部を示す図である。
【0016】 断面逆U字形となされた前後向きの藁押え台部10を備えており、この藁押え 台部10の下方には断面逆U字形となされた複数の藁押え棒部材11を前後向き の一線状に配列してこれら藁押え棒部材11の対向した端部a、b同士を第一横 向き軸部12を介して揺動自在に結合している。
【0017】 複数の藁押え棒部材11の一方の端部aは、左右の側部に段部a1を形成して この端部aの各側部1aを他方の端部bの板厚分だけ内側へ寄せた状態となし、 各側部11aの先端縁に、最奥部を軸挿入孔部a2となされた前後向きの切欠溝 a3を形成すると共に、各段部a1に切込み線a4を形成してこの切込み線a4 の内側部位を藁押え棒部材11の長さ中央部の側部11cと同一面上に位置させ てこれを他方の端部bの各側部11bの案内片a5となした構成としている。
【0018】 一方、複数の藁押え棒部材11の他方の端部bは、左右の各側部11b、11 bの内面箇所で前記軸挿入孔部a2に対応した箇所に第一横向き軸部12を形成 したものとなされている。
【0019】 これら端部a、b同士を結合する際は、例えば一方の端部aの各側部11a、 11aの切欠溝a3の巾を拡げるべく、図6に示すように切欠溝a3の下側部位 a6を僅かに下方へ屈曲させ、次に各側部11b、11bを他方の端部aの各側 部11a、11aの内側に嵌入させ、この嵌入により各第一横向き軸部12がそ の対応する軸挿入孔部a2内に位置したとき、前記下側部位a6を元状態に戻し て各第一横向き軸部12が軸挿入孔部a2内から前方へ抜け出すのを規制すると 共に各第一横向き軸部12がその対応する軸挿入孔部a2の中心回りに揺動し得 る状態となす。
【0020】 この結合状態において、各案内片a5は前記他方の端部bでこの案内片a5の 対応する側部11bの外面側に位置してこの側部11bが外方へ逃げるのを規制 するように作用する。
【0021】 このように結合された複数の藁押え棒部材11は支持案内手段13を介して藁 押え台部10に上下変位可能に支持させ且つスプリング手段14の弾力で下方へ 押圧した状態となされている。支持案内手段13は藁押え台部10の長手方向上 の特定箇所に形成するのであって、図示例では藁押え棒部材11の端部a、b同 士の結合箇所のほか、最前部の藁押え棒部材11の前寄り箇所と、最後部の藁押 え棒部材11の後寄り箇所に形成されている。
【0022】 藁押え棒部材11の前記結合箇所に形成された支持案内手段13は次のように なされるのであって、即ち、図5に示すように、前記藁押え台部10の特定箇所 の左右側部10aに縦長の案内透孔cを有する一対の下向き張出部10b、10 bを形成すると共に、前記藁押え棒部材11の端部aの左右側部11a、11a に第二横向き軸部15を有する一対の上向き張出部b1、b1を形成し、前記第 二横向き軸部15をその対応する側の前記案内透孔cに内挿し上下方向へ案内さ せた構成となしている。
【0023】 一方、最前部と最後部の支持案内手段13は次のようになされるのであって、 即ち、前記藁押え台部10の特定箇所の左右側部10a、10aに先と同様に縦 長の案内透孔cを有する一対の下向き張出部10b、10bを形成すると共に、 図7に示すように前記藁押え棒部材11の長さ途中の左右側部11c、11cに 第二横向き軸部15を有する一対の上向き張出部b1、b1を形成し、この第二 横向き軸部15をその対応する側の前記案内透孔cに内挿し上下方向へ案内させ た構成となしている。
【0024】 なお、各支持案内手段13において、下向き張出部10bに前記第二横向き軸 部15を形成し、上向き張出部b1に前記案内透孔cを形成するようになすこと も差し支えない。また最前部と最後部の支持案内手段13は他の任意な構造とな すことも差し支えない。
【0025】 上記スプリング手段14は藁押え台部10と藁押え棒部材11との間で各支持 案内手段13箇所に設けてある。各スプリング手段14は次のようなものとなす のであって、即ち、図3及び図4などに示すように、藁押え台部10の特定箇所 の左右側部10a、10a間に上側のスプリング係止部16を形成すると共に、 藁押え棒部材11の一対の上向き張出部b1、b1間に下側のスプリング係止部 17を形成し、これら上側及び下側のスプリング係止部16、17間に圧縮状の スプリング18を係着した構成となされている。
【0026】 この際、上側のスプリング係止部16は藁押え台部10の水平状の結合面部1 0c箇所に図5に示すように前後一対の切込み線c1、c1を形成し、この切込 み線c1の内側部位を下方へ屈曲して起立状係止部c2を形成し、これら起立状 係止部c2、c2の間箇所をスプリング受け面c3として使用するものとなされ ている。
【0027】 一方、複数の藁押え棒部材11の結合箇所におけるスプリング手段14の下側 のスプリング係止部17は、一対の端部a、bの結合箇所の一方の端部aの水平 状の結合面部11dの各側部に沿って前後向きの切込み線a7を形成し、これら 切込み線a7、a7間部位の先端部を折り曲げて起立状係止部a8を形成し、ま たこの部位a8の元側に切込み線a9を形成し、この切込み線a9の内側部位を 上方へ折り曲げて前記起立状係止部a8と対の関係となる起立状係止部a10を 形成し、これら一対の起立状係止部a8、a10の間箇所を側面視山形に屈曲し てスプリング受け面a11とした構成となされている。
【0028】 そして最前部と最後部のスプリング手段14の下側のスプリング係止部17は 、藁押え棒部材11の長さ途中の水平状の結合面部11dで上向き張出部b1、 b1の間箇所の前後箇所に切込み線d1、d1を形成し、この切込み線d1の内 側部位を上方へ折り曲げて一対の起立状係止部d2、d2を形成し、これら起立 状係止部d2、d2の間箇所を側面視山形に屈曲してスプリング受け面d3とし た構成となしてある。
【0029】 上記スプリング18は上端を藁押え台部10の結合面部10cの下面箇所で上 側のスプリング係止部16の一対の起立状係止部c2、c2間箇所に位置され、 下端を藁押え棒部材11の結合面部11dの上面箇所で下側のスプリング係止部 17の一対の起立状係止部a8とa10或いはd1とd1の間箇所に載置された 図3及び図4に示す円盤状のスプリング座板19の上面に位置された状態となさ れている。
【0030】 図2中、20は藁押え台部10に固着されたブラケットで、前記扱室6の上面 カバー6aにボルト固定されるものであり、21は藁押え台部10の前端に固着 された支持片で図1に示す供給ガイド22を上下揺動可能に軸着されるものであ り、また23は最後部の藁押え棒部材11に固着された延長棒部材でフィードチ ェン7の略巾中央の真上に位置されるものである。
【0031】 次に上記した藁押え装置8の好ましい製造手順例を説明する。 藁押え台部10、縦長の案内透孔c、下向き張出部10b及び、上側のスプリ ング係止部16の全体と、藁押え棒部材11、第一及び第二横向き軸部12、1 5、上向き張出部b1、及び下側スプリング係止部17の全体とは、適宜な外形 となされ且つ適宜な切込み線の形成された一枚の平板を変形させることにより形 成する。
【0032】 次に下向き張出部10bの縦長の案内透孔cに第二横向き軸部15を嵌挿し、 この軸部15の外方端部を拡径変形させ、この軸部15が案内透孔cから抜け出 ないようになすと共に案内透孔c内での第二横向き軸部15の上下移動の許容さ れた状態となす。 この後、下向き張出部10bと上向き張出部b1との内方にスプリング18と スプリング座板19とを位置させる。
【0033】 次に藁押え棒部材11の端部aの切欠溝a3の下側部位a6を下方へ変形させ るなどして第一横向き軸部12を切欠溝a3内に嵌挿し、その後、前記下側部位 a6を元形状に復帰させる。これにより第一横向き軸部12が軸挿入孔部a2内 からの抜け出しを規制されると共に軸挿入孔部a2の中心回りに揺動し得る状態 となる。この時点でスプリング18は上下のスプリング係止部16、17でその 装着位置を保持された状態となる。
【0034】 そして、最後に第一横向き軸部12の外方端部を拡径変形させて、この軸部1 2が軸挿入孔部a2内での揺動を許容された状態で軸挿入孔部a2から左右方向 へ抜け出ない状態となすのであり、さらにブラケット20や支持片21などの付 加部材を固着する。
【0035】 このようなものとなされた藁押え装置8が脱穀部3に装着された状態ではその 藁押え棒部材11はフィードチェン7に対して図4に示すように位置されるので あり、次にこのように装着された藁押え装置8の作動について説明する。
【0036】 刈取部5から搬送された穀稈の株元部は先ずフィードチェン7の搬送開始点に 載せられるのであり、フィードチェン7はこの載せられた穀稈をその搬送力によ り後上方へ移動させる。これにより、穀稈の株元部は供給ガイド22の下方に達 し、ここで供給ガイド22とフィードチェン7とに挟み付けられた状態となされ フィードチェン7の搬送力で後方へ搬送される。
【0037】 このように搬送される穀稈は徐々に強い圧力を受けて扁平化され、やがて藁押 え装置8の藁押え棒部材11の下方へ円滑に移動される。各藁押え棒部材11は こうして移動された穀稈をフィードチェン7との間に強く挟み付けるものとなり 、この挟み付け力の反力で上方へ押されてスプリング18の弾力に抗しつつ挟み 付けた穀稈の量に応じた距離だけ上方へ変位する。
【0038】 そして各藁押え棒部材11の下方に達する穀稈の多少に拘わらず、この穀稈は 各藁押え棒部材11とフィードチェン7とにより確実に挟持された状態となり、 この状態のままフィードチェン7の搬送力を受けフィードチェン7に沿って後上 方へ挟持搬送されるものとなる。
【0039】 ところで、刈取部5の刈取量は時間の経過に伴って大小に変化するのが実情で あるが、こうして穀稈の刈取量が時間と共に変化すると、藁押え装置8に達する 穀稈の量も時事刻々に変化するのであり、従って複数の藁押え棒部材11の下方 を移動する穀稈は藁押え棒部材11の長さ方向の位置変化に伴って種々に異なっ たものとなり、これに関連して各藁押え棒部材11の上方変位や傾斜角度も種々 に変化して、各スプリング18の圧縮量がそれぞれ異なったものとなるのであり 、これにより複数の藁押え棒部材11の下方に存在した穀稈は前後方向の位置変 化に伴ってその量が変化する場合にも、各藁押え棒部材11とフィードチェン7 との間に比較的均等な圧力で挟持されたまま的確に搬送されるものとなる。
【0040】 この際、複数の藁押え棒部材11の対向した端部a、b同士の結合箇所にスプ リング18を配設したことは複数の藁押え棒部材11の下方の穀稈を均等な力で 挟持する上で寄与する。
【0041】 また各支持案内手段13において、各藁押え棒部材11が藁押え台部10側に 形成された下向きの張出部10bと藁押え棒部材11側に形成された上向き張出 部b1とに案内され且つ、左右一対の縦長の案内透孔c、cとこれに挿通された 左右一対の第二横向き軸部15、15とにより上下方向へ案内されることは、各 支持案内手段13を比較的軽量な構造になすと共に各藁押え棒部材11の上下方 向の変位を安定的となす上で寄与する。 なお、延長棒部材23は藁押え装置8の藁押え棒部材11による挟持搬送作用 を後方へ延長するものとなる。
【0042】
【考案の効果】
上記した本考案によれば、次のような効果が得られる。 即ち、請求項1に記載した考案によれば、特に支持案内手段が藁押え棒部材を 軽量な構造によって上下方向へ安定的に案内するものとなり、これにより藁押え 装置を軽量且つ安価となし得るのである。
【0043】 請求項2に記載したものによれば、前後の藁押え棒部材の対向した端部同士を 揺動可能に結合する際、第一横向き軸が藁押え棒部材の端部の左右巾に渡る長さ を有しないでも済むものとなり、構造の軽量化を促進する上で寄与するものとな る。
【0044】 請求項3に記載したものによれば、スプリングの装着が容易に行えて、組立の 容易化が図れるものである。
【0045】 請求項4に記載したものによれば、山形のスプリング受け面とスプリング座板 とにより、藁押え台部に対する各藁押え棒部材の、前後向き縦面に沿った傾斜変 位に伴う抵抗が小さくなるため、藁押え装置の下方となる範囲内のフィードチェ ン部分に載った穀稈の株元部を複数の藁押え棒部材により均等な力で安定的に押 圧することができ、藁押え装置による挟持搬送を一層的確となすことができる。
【0046】 請求項5に記載したものによれば、大幅な軽量化が図れると共に、製造の手間 を大きく軽減できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る藁押え装置を装着されたコンバイ
ンを示す側面図である。
【図2】前記藁押え装置の側面図である。
【図3】前記藁押え装置8の要部を示す側面図である。
【図4】図3のx−x部を示す一部省略断面図である。
【図5】前記藁押え装置を分解した状態を示す図であ
る。
【図6】前記藁押え装置8の一部を示す図である。
【図7】前記藁押え装置8の他の一部を示す図である。
【図8】従来の藁押え装置を示す側面図である。
【図9】図8のx1−x1部を示す一部省略断面図であ
る。
【符号の説明】
3 脱穀部 8 藁押え装置 10 藁押え台部 10b 下向き張出部 11 藁押え棒部材 11a 一方の端部aの側部 11b 他方の端部bの側部 12 第一横向き軸部 13 支持案内手段 14 スプリング手段 15 第二横向き軸部 16 上側のスプリング係止部 17 下側のスプリング係止部 18 スプリング 19 スプリング座板 a 端部 a2 軸挿入孔部 a11 下側のスプリング係止部17のスプリング受け
面 b 端部 b1 上向き張出部 c 案内透孔 d3 下側のスプリング係止部17のスプリング受け面

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面逆U字形となされた前後向きの藁押
    え台部の下方に断面逆U字形となされた複数の藁押え棒
    部材を前後向きの一線状に配列してこれら藁押え棒部材
    の対向した端部同士を第一横向き軸部を介してこの横向
    き軸部回りの揺動自在に結合し、これら藁押え棒部材を
    支持案内手段を介して藁押え台部に上下変位可能に支持
    させるほかスプリング手段を介して下方へ押圧したもの
    とした脱穀部の藁押え装置であって、前記支持案内手段
    が、前記藁押え台部の長手方向上の特定箇所の左右側部
    に縦長案内透孔を有する一対の下向き張出部を形成する
    と共に、前記藁押え棒部材の長手方向上の特定箇所の左
    右側部に第二横向き軸部を有する一対の上向き張出部を
    形成し、この第二横向き軸部を前記縦向き案内透孔に内
    挿して上下方向へ案内させた構成となされていることを
    特徴とする脱穀部の藁押え装置。
  2. 【請求項2】 一方の端部の左右各側部に第一横向き軸
    部が形成され且つ他方の端部の左右各側部にこの横向き
    軸部の内挿される軸挿入孔部が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の脱穀部の藁押え装置。
  3. 【請求項3】 スプリング手段が、藁押え台部の一対の
    下向き張出部間に上側のスプリング係止部を形成すると
    共に、藁押え棒部材の一対の上向き張出部間に下側のス
    プリング係止部を形成し、これら上側及び下側のスプリ
    ング係止部間に圧縮状のスプリングを係着した構成であ
    ることを特徴とする請求項1記載のコバインの藁押え装
    置。
  4. 【請求項4】 下側のスプリング係止部のスプリング受
    け面を側面視山形となしてこれの上面にスプリングの下
    端を受け止めるためのスプリング座板を配置したことを
    特徴とする請求項3記載のコバインの藁押え装置。
  5. 【請求項5】 藁押え台部材、一対の下向き張出部、及
    び、上側のスプリング係止部が一枚の板材で形成されて
    おり、且つ、藁押え棒部材、一対の上向き張出部、第一
    及び第二横向き軸部、及び、下側のスプリング係止部が
    一枚の板材で形成されていることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の脱穀部の藁押え装置。
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