JP3083062B2 - 車両内温度情報の収集記録方法及びその装置 - Google Patents

車両内温度情報の収集記録方法及びその装置

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JP3083062B2
JP3083062B2 JP07010642A JP1064295A JP3083062B2 JP 3083062 B2 JP3083062 B2 JP 3083062B2 JP 07010642 A JP07010642 A JP 07010642A JP 1064295 A JP1064295 A JP 1064295A JP 3083062 B2 JP3083062 B2 JP 3083062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保冷車等の車両内の温
度情報を収集し記録する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、生鮮食料品の配送等に用いられ
る保冷車においては、保冷室内を商品の生鮮度や品質保
持に適した最適温度に常に保つ必要があることから、運
行中の保冷室内の温度の推移をICカード等の記憶媒体
に記録し、運行の終了後にその記録を解析評価して室内
温度を管理するようにしている。
【0003】ところで、上述した保冷車等の車両におい
ては、例えば扉の開閉時等、室内温度が急激に変化する
場合があるので、室内温度の情報を記憶媒体に記録とし
て残すに当っては、急激な温度変化があってもその推移
が後から記憶媒体上の記録情報から確実に解析できるよ
うに、記憶媒体への温度情報の記録周期時間をできるだ
け短くすることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録周
期時間を短くすると、記録する情報量が多くなるのでそ
れに見合った大容量の記憶媒体を用いなければならず、
換言すれば、容量の小さい記憶媒体を用いると、温度情
報を長時間に亘って記録することができなくなってしま
う。
【0005】また、温度変化の有無やその度合い等に一
切関係なく、単純に短い記録周期時間毎に温度情報を記
憶媒体に記録すると、例えば、室内温度が最適温度付近
である場合や、室内温度の変化が殆どない場合等に、略
々同じ内容の温度情報を繰り返して記憶媒体に記録し
て、温度変化の解析、評価に殆ど必要のない無駄な温度
情報を記録するために、記憶媒体の記憶領域が浪費され
てしまう。
【0006】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、温度変化の解析、評価に殆ど必要のな
い無駄な温度情報の記録による記憶媒体の記憶領域の浪
費を防ぎ、少ない記憶容量の記憶媒体でも車両内の温度
変化の詳細な情報を長時間に亘り残すことができる車両
の温度情報収集記録方法及びその装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求
項1乃至請求項6記載の本発明は、車両内温度情報の収
集記録方法に関するものであり、請求項7乃至請求項1
2記載の本発明は、車両内温度情報の収集記録装置に関
するものである。
【0008】そして、請求項1記載の本発明は、車両の
温度調節される室内の温度を測定し、前記測定した室内
温度の情報を収集して記憶媒体に記録するに当り、前記
室内温度の情報を前記記憶媒体上に記録する記録形式
を、第1周期時間毎に記録する第1記録形式と、前記第
1周期時間よりも長い時間間隔で記録する第2記録形式
の2つの記録形式とし、前記室内の温度環境の変化の有
無に応じて、前記第1記録形式及び第2記録形式のうち
いずれか一方の記録形式を選択するようにしたことを特
徴とする。
【0009】また、請求項2記載の本発明は、前記室内
の温度環境の変化の有無を、前記室内に設けた扉の開閉
状態により決定し、前記扉が開いている時には前記室内
温度の情報を前記第1記録形式で前記記憶媒体に記録
し、前記扉が閉じている時には前記室内温度の情報を前
記第2記録形式で前記記憶媒体に記録するようにした。
さらに、請求項3記載の本発明は、前記室内の温度環境
の変化の有無を、前記測定した室内の温度の値が所定の
条件を満たすか否かに応じて決定し、該所定の条件を満
たさない時には前記室内温度の情報を前記第1記録形式
で前記記憶媒体に記録し、前記所定の条件を満たす時に
は前記室内温度の情報を前記第2記録形式で前記記憶媒
体に記録するようにした。
【0010】また、請求項4記載の本発明は、前記所定
の条件を、前記室内温度の値に対する温度範囲とし、前
記室内温度の値が前記温度範囲の外側である時に、該室
内温度が前記所定の条件を満たさないものとし、前記室
内温度の値が前記温度範囲の内側である時に、該室内温
度が前記所定の条件を満たすものとした。さらに、請求
項5記載の本発明は、前記所定の条件を、前記第1周期
時間よりも長い時間間隔の前後における前回及び今回の
2つの室内温度の温度差の値に対する基準温度差値と
し、前記温度差の値が前記基準温度差値以上の時に、前
記今回の室内温度が前記所定の条件を満たさないものと
し、前記温度差の値が前記基準温度差値を下回る時に、
前記今回の室内温度が前記所定の条件を満たすものとし
た。また、請求項6記載の本発明は、前記第1周期時間
よりも長い時間間隔の前後における前回及び今回の2つ
の室内温度のうち、前記前回の室内温度が前記所定の条
件を満たさず、該前回の室内温度の情報を前記第1記録
形式で前記記憶媒体に記録した場合、前記今回の室内温
度の値が該今回の室内温度に対する基準温度値と一致し
た時にのみ、前記記憶媒体に対する前記今回の室内温度
の情報の記録形式を前記第1記録形式から前記第2記録
形式に切り換えるようにした。
【0011】さらに、請求項7記載の本発明は、図1に
基本構成図で示すように、温度調節される車両1の室内
7と、前記室内7の温度を検出する温度検出手段77
と、前記温度検出手段77で検出した前記室内7の温度
の情報を収集する情報収集手段951と、前記情報収集
手段951で収集した前記室内7の温度の情報を記憶媒
体11に記録する情報記録手段97とを備える車両内温
度情報の収集記録装置であって、前記室内7の温度環境
の変化を検出する環境変化検出手段701と、前記環境
変化検出手段701の検出結果に基づいて、前記室内7
の温度環境の変化の有無を判定する判定手段952と、
前記情報収集手段951で収集した前記室内7の温度
を、前記情報記録手段97により第1周期時間毎に前記
記憶媒体11に記録させる第1情報記録周期制御手段9
53aと、前記情報収集手段951で収集した前記室内
7の温度を、前記情報記録手段97により、前記第1周
期時間よりも長い時間間隔で前記記憶媒体11に記録さ
せる第2情報記録周期制御手段953bと、前記室内7
の温度環境の変化があると前記判定手段952が判定し
た時に前記第1情報記録周期制御手段953aを選択
し、前記室内7の温度環境の変化がないと前記判定手段
952が判定した時に前記第2情報記録周期制御手段9
53bを選択する選択手段954とを設けたことを特徴
とする。
【0012】また、請求項8記載の本発明は、前記室内
7は扉70により開閉可能に構成され、前記環境変化検
出手段701は、前記扉70の開閉状態を検出する開閉
状態検出手段70aで構成され、前記扉70が開いてい
ることを前記開閉状態検出手段70aが検出した時に、
前記室内7の温度環境の変化があると前記判定手段95
2が判定し、且つ、前記扉70が閉じていることを前記
開閉状態検出手段70aが検出した時に、前記室内7の
温度環境の変化がないと前記判定手段952が判定する
ものとした。さらに、請求項9記載の本発明は、前記温
度検出手段77が前記環境変化検出手段701を兼ねて
おり、前記判定手段952は、前記情報収集手段951
で収集した前記室内7の温度に対応する条件を設定する
条件設定手段955aと、前記情報収集手段951で収
集した前記室内7の温度が前記条件を満たすか否かを判
定する条件判定手段956aを備えており、前記室内7
の温度が前記条件を満たさないと前記条件判定手段95
6aが判定した時に、前記室内7の温度環境の変化があ
ると前記判定手段952が判定し、且つ、前記室内7の
温度が前記条件を満たすと前記条件判定手段956aが
判定した時に、前記室内7の温度環境の変化がないと前
記判定手段952が判定するものとした。
【0013】また、請求項10記載の本発明は、前記条
件設定手段955aにより、前記室内温度の値に対する
温度範囲Yが前記条件として設定され、前記条件判定手
段956aは、前記室内温度の値が前記温度範囲Yの内
側である時に該室内温度が前記条件を満たすと判定し、
且つ、前記室内温度の値が前記温度範囲Yの外側である
時に該室内温度が前記条件を満たさないと判定するもの
とした。さらに、請求項11記載の本発明は、前記条件
設定手段955aにより、前記第1周期時間よりも長い
時間間隔の前後に前記情報収集手段951で収集した前
回及び今回の室内温度の温度差の値に対する基準温度差
値Xが前記条件として設定され、前記条件判定手段95
6aは、前記温度差の値が前記基準温度差値Xを下回る
時に前記今回の室内温度が前記条件を満たすと判定し、
且つ、前記温度差の値が前記基準温度差値X以上の時に
前記今回の室内温度が前記条件を満たさないと判定する
ものとした。
【0014】さらに、請求項12記載の本発明は、前記
第1周期時間よりも長い時間間隔の前後に前記情報収集
手段951で収集した前回及び今回の2つの室内温度の
うち、前記今回の室内温度に対応する第2条件であっ
て、前記前回の室内温度が前記条件を満たさないと前記
条件判定手段956aが判定し、該判定に応じた前記判
定手段952の判定結果に応じて、前記前回の室内温度
の情報の前記記憶媒体11への記録に当り、前記選択手
段954が前記第1情報記録周期制御手段953aを選
択した場合に適用される前記第2条件を設定する第2条
件設定手段955bと、前記今回の室内温度の値が前記
第2条件を満たすか否かを判定する第2条件判定手段9
56bとを、前記判定手段952がさらに備えており、
前記第2条件設定手段955bにより、前記今回の室内
温度の値に対する基準温度値Zが前記第2条件として設
定され、前記第2条件判定手段956bは、前記今回の
室内温度の値が前記基準温度値Zと一致した時に、該今
回の室内温度が前記第2条件を満たすと判定し、且つ、
前記今回の室内温度の値が前記基準温度値Zと一致しな
かった時に、該今回の室内温度が前記第2条件を満たさ
ないと判定すると共に、前記今回の室内温度が前記第2
条件を満たすと前記第2条件判定手段956bが判定し
た時に、前記室内7の温度環境の変化がないと前記判定
手段952が判定し、且つ、前記今回の室内温度が前記
第2条件を満たさないと前記第2条件判定手段956b
が判定した時に、前記室内7の温度環境の変化があると
前記判定手段952が判定するものとした。
【0015】
【作用】請求項1に記載した本発明の車両内温度情報の
収集記録方法によれば、室内の温度環境の変化がある時
は、温度環境の変化がない時の第2記録形式よりも、温
度情報を記憶媒体に記録する周期時間が短い第1記録形
式を用いるので、記憶媒体に記録された温度情報により
室内温度の推移を解析、評価する際、より詳細に解析、
評価する必要がある室内温度の急激な変化時における温
度情報が、それに見合った十分な情報量で記録され、一
方、それ程詳細に解析、評価する必要がない室内温度の
安定時における温度情報が、室内温度の急激な変化時に
比べて少ない情報量で記録される。従って、室内の温度
環境の変化に関係なく、室内温度の急激な変化時に必要
となる情報量に合わせた短い周期時間毎に温度情報を常
時記憶媒体に記録する場合に比べて、全体的な温度情報
の情報量が大幅に減り、これにより、温度情報の解析、
評価に支障を与えることなく、少ない記憶容量の記憶媒
体を用いた長時間に亘る温度情報の記録が可能となる。
【0016】尚、室内の温度環境の変化の有無の決定
は、請求項2に記載した本発明のように、室内を開閉す
る扉がある場合、その開閉状態を基準として間接的に決
定する方法と、請求項3に記載した本発明のように、測
定した室内の温度の値が所定の条件を満たすか否かによ
り直接的に決定する方法から任意の方法を選択すること
ができる。また、前記条件としては、室内温度の値が温
度範囲の外側であるか内側であるかという条件を用いた
り、前回及び今回の2つの室内温度の温度差の値が基準
温度差値以上であるか該基準温度差値を下回るかという
条件を用いたり、両条件を用いたりすることができる。
そして特に、請求項6に記載した本発明のように、前回
の室内温度の値が条件を満たさず、第2記録形式から第
1記録形式に記録形式が変わった場合に、今回の室内温
度の値が例えば理想的な室内温度等の基準温度値と一致
した時にのみ、前記記憶媒体に対する前記今回の室内温
度の情報の記録形式を前記第1記録形式から前記第2記
録形式に切り換えるようにすることで、室内温度が確実
に前記条件を満たすような温度に収斂した上で情報量の
少ない第2記録形式に戻すことが可能となる。尚、請求
項7乃至請求項12に記載した本発明の車両内温度情報
の収集記録装置によっても同様の作用が生じる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による車両内温度情報の収集記
録方法を装置と共に図2乃至図12を参照して説明す
る。図2は本発明が適用される保冷車の概略構成を示す
説明図で、図2中引用符号1で示す保冷車(車両に相
当)は、シャーシ3、キャビン5、及び、保冷室7(室
内に相当)等を備えている。
【0018】前記シャーシ3には、イグニッションやア
クセサリ用のバッテリ31と、ガソリン式の発電機33
と、コンプレッサ等からなり前記発電機33からの電力
を受けて前記保冷室7内を冷却する冷却装置35が設け
られている。前記キャビン5には、前記保冷室7の温度
情報収集用端末である操作ユニット9が配設されてい
る。前記保冷室7は箱形を呈しており、該保冷室7の側
部には引戸式の側扉71が設けられ、保冷室7の後部に
は、上下に分割された跳ね上げ式の煽り扉73,75が
設けられている。
【0019】次に、上述した構成の保冷車1に適用され
る本発明の第1実施例に係る温度情報収集記録装置につ
いて説明する。第1実施例の温度情報収集記録装置10
0は、図3にハードウェア構成のブロック図で示すよう
に、扉開閉検出用のスイッチ71a,73a,75a
(開閉状態検出手段に相当)と、室内温度検出用の複数
の温度センサ77(温度検出手段に相当)と、温度情報
記録条件の可変値設定用の条件設定部91と、該可変値
を除く温度情報記録条件記憶用のE2 PROM(Electr
ically Erasable Programmable Read-Only Memory )9
3を備えている。さらに、前記温度情報収集記録装置1
00は、温度情報を収集し前記冷却装置35の動作を制
御するマイコン95と、収集した温度情報をICカード
11(記憶媒体に相当)に記録し、或は、記録した温度
情報をICカード11から読み出すリーダ/ライタ(情
報記録手段に相当、以下R/Wと略記する)97と、作
動電力供給用の電源部99等を備えている。
【0020】前記スイッチ71aは、前記側扉71の開
閉状態を検出するもので、例えば、リードスイッチのよ
うな非接触式のスイッチや、リミットスイッチのような
接触式のスイッチ等からなり、該スイッチ71aは、図
2に示すように、保冷室7の側部で側扉71の近傍箇所
に配設されており、側扉71が閉じた時に内部接点が閉
じるように構成されている。前記スイッチ73a,75
aは、前記煽り扉73,75の開閉状態を検出するもの
で、保冷室7の後部で煽り扉73,75の近傍箇所に配
設されており、前記スイッチ71aと同様に、煽り扉7
3,75が閉じた時に内部接点が閉じるように構成され
ている。尚、本実施例では、これらスイッチ71a,7
3a,75aで環境変化検出手段701が構成されてい
る。
【0021】前記温度センサ77は、前記側扉71や煽
り扉73,75の近傍箇所を含む前記保冷室7内の各所
に間隔を置いて配置されている。前記温度センサ77
は、感温素子及びA/D変換器(いずれも図示せず)を
内蔵しており、前記感温素子から出力される検出温度に
応じたレベルのアナログ信号を、A/D変換器(図示せ
ず)でデジタル信号に変換して外部に出力するように構
成されている。
【0022】前記条件設定部91は、図3に示すよう
に、前記温度センサ77で検出される保冷室7内各所の
温度情報をICカード11に記録する周期時間の長さを
前記可変値として入力するもので、前記操作ユニット9
の前面パネル(図示せず)に設けられており、テンキ
ー、確定(セット)キー、取り消し(リセット)キー、
並びに、入力値表示器(いずれも図示せず)等を有して
いる。
【0023】前記E2 PROM93は、条件設定部91
から入力される周期時間により確定する温度センサ77
からの温度情報の記録条件を記憶するもので、前記操作
ユニット9の内部に設けられている。前記R/W97
は、前記操作ユニット9の内部に設けられており、該操
作ユニット9の前面パネル上には、ICカード11をR
/W97に出し入れするためのカードスロット(図示せ
ず)が設けられている。前記電源部99は、前記マイコ
ン95に作動用電力を供給するもので、前記操作ユニッ
ト9の内部に設けられている。前記電源部99は、電源
スイッチ99aを介して前記バッテリ31に接続されて
おり、前記操作ユニット9の前面パネル上に設けられた
操作ツマミ(図示せず)の操作により、前記電源スイッ
チ99aが開閉するように構成されている。
【0024】前記マイコン95は、CPU(Central Pr
ocessing Unit 、中央処理装置)95aと、各種データ
記憶用のデータエリア及び各種処理作業に用いるワーク
エリアを有するRAM(Random Access Memory)95b
と、CPU95aの制御プログラムを格納したROM
(Read-Only Memory)95cで構成されている。前記C
PU95aには、前記RAM95b、ROM95c、及
びE2 PROM93が接続されていると共に、入出力イ
ンタフェース(I/O)90を介して前記スイッチ71
a,73a,75a、温度センサ77、条件設定部9
1、及びR/W97が接続されている。
【0025】このように構成された第1実施例の温度情
報収集記録装置100では、前記側扉71や煽り扉7
3,75の開閉に応じて、前記条件設定部91により設
定される長短2種類の周期時間のうち一方を選択し、選
択した周期時間毎に、前記温度センサ77で検出された
保冷室7内各所の温度情報を前記R/W97によりIC
カード11に記録して行く。
【0026】次に、前記ROM95cに格納された制御
プログラムに従いCPU95aが行う処理について、図
4乃至図7のフローチャートを参照して説明する。前記
冷却装置35の運転を開始し、カードスロットからR/
W97にICカード11を差し込んだ後、電源スイッチ
99aの投入操作によりマイコン95が起動しプログラ
ムがスタートすると、CPU95aは、図4に示すよう
に、記録条件設定処理(ステップS1)を行い、続い
て、温度情報収集記録処理(ステップS3)を行い、以
後、電源スイッチ99bの切断操作により前記操作ユニ
ット9の電源が切れるまで、ステップS3の温度情報収
集記録処理を繰り返し行う。
【0027】前記記録条件設定処理では、図5に示すよ
うに、まず、E2 PROM93から温度情報の記録に関
する条件を読み出し(ステップS101)、RAM95
aに格納すると共に、該条件中の可変値である周期時間
値の入力を要求するメッセージを条件設定部91の入力
値表示器に表示する(ステップS103)。尚、前記入
力値表示器に入力要求メッセージが表示されるE2 PR
OM93内の温度情報の記録条件とは、本実施例の場
合、前記側扉71及び煽り扉73,75が全て閉じてい
る時に適用される温度センサ77の温度情報の第2記録
周期時間N(単位=分)と、側扉71及び煽り扉73,
75のうち少なくとも1つが開いている時に適用される
第1記録周期時間M(単位=秒)の2つである。これら
第2及び第1記録周期時間=N分、M秒の数値は、条件
設定部91のテンキーや確定キーの操作によりそれぞれ
入力される。
【0028】従って、続くステップS105では、条件
設定部91から最初に入力される数値を、前記第2記録
周期時間NとしてRAM95bに格納すると共に(ステ
ップS105)、その次に入力される数値を、前記第1
記録周期時間MとしてRAM95bに格納する(ステッ
プS107)。以上で収集条件設定処理が終了し、続い
て、図6及び図7に示す温度情報収集記録処理に移行す
る。
【0029】前記温度情報収集記録処理では、図6に示
すように、まず、前記温度センサ77からの温度情報の
収集回数を示すカウンタCをゼロリセットし(ステップ
S301)、次に、前記保冷室7の側扉71及び煽り扉
73,75が全て閉じているか否かを、前記スイッチ7
1a,73a,75aの開閉状態を基に確認し(ステッ
プS303)、扉71,73,75が1つでも開いてい
る場合は(ステップS303でN)、後述するステップ
S343にスキップし、全て閉じている場合は(ステッ
プS303でY)、次のステップS305でN分タイマ
と15秒タイマをそれぞれ起動する。
【0030】続いて、各温度センサ77から温度情報を
収集し(ステップS307)、収集した温度情報を、各
温度センサ77毎に分けてRAM95bに格納し(ステ
ップS309)、さらに、前記カウンタCを「1」イン
クリメントし(ステップS311)、側扉71及び煽り
扉73,75が全て閉じているか否かを再び確認する
(ステップS313)。扉71,73,75が1つでも
開いている場合は(ステップS313でN)、後述する
ステップS331にスキップし、全て閉じている場合は
(ステップS313でY)、N分タイマがタイムアップ
したか否かを確認する(ステップS315)。
【0031】前記N分タイマがタイムアップしていない
場合は(ステップS315でN)、前記15秒タイマが
タイムアップしたか否かを確認し(ステップS31
7)、タイムアップしていない場合は(ステップS31
7でN)ステップS313にリターンし、タイムアップ
した場合は(ステップS317でY)、前記15秒タイ
マをゼロリセットした(ステップS319)後、再起動
して(ステップS321)、ステップS307にリター
ンする。
【0032】また、前記N分タイマがタイムアップした
場合は(ステップS315でY)、ステップS309に
おいてRAM95bに格納した温度情報の各温度センサ
77毎の総和をカウンタCの値でそれぞれ除して、各温
度センサ77毎の温度情報を平均化し(ステップS32
3)、平均化した各温度センサ77毎の温度情報をR/
W97によりICカード11に記録し(ステップS32
5)、前記カウンタCをゼロリセットして(ステップS
327)、側扉71及び煽り扉73,75が全て閉じて
いるか否かを再び確認する(ステップS329)。
【0033】扉71,73,75が1つでも開いている
場合は(ステップS329でN)、後述するステップS
341にスキップし、全て閉じている場合は(ステップ
S329でY)、N分タイマをゼロリセットした(ステ
ップS331)後、再起動して(ステップS333)、
ステップS307にリターンする。
【0034】さらに、前記ステップS313において扉
71,73,75が1つでも開いている場合(ステップ
S313でN)に行われるステップS335では、ステ
ップS309においてRAM95bに格納した温度情報
の各温度センサ77毎の総和をカウンタCの値でそれぞ
れ除して、各温度センサ77毎の温度情報を平均化し、
次に、平均化した各温度センサ77毎の温度情報をR/
W97によりICカード11に記録し(ステップS33
7)、前記カウンタCをゼロリセットする(ステップS
339)。そして、N分タイマ及び15秒タイマを共に
ゼロリセットし(ステップS341)、後述するステッ
プS343に移行する。
【0035】前記ステップS303で扉71,73,7
5が1つでも開いている場合(ステップS303で
N)、前記ステップS313で扉71,73,75が1
つでも開いており(ステップS313でN)、その後、
ステップS335乃至ステップS341を実行した場
合、及び、前記ステップS329で扉71,73,75
が1つでも開いており(ステップS329でN)、その
後、ステップS341を実行した場合には、図7に示す
ように、ステップS343で、M秒タイマを起動する。
そして、各温度センサ77から温度情報を収集し(ステ
ップS345)、収集した温度情報を、各温度センサ7
7毎に分けてR/W97によりICカード11に記録し
(ステップS347)、側扉71及び煽り扉73,75
が全て閉じているか否かを再び確認する(ステップS3
49)。
【0036】扉71,73,75が1つでも開いている
場合は(ステップS349でN)、前記M秒タイマがタ
イムアップしたか否かを確認し(ステップS351)、
タイムアップしていない場合は(ステップS351で
N)ステップS349にリターンし、タイムアップした
場合は(ステップS351でY)、前記M秒タイマをゼ
ロリセットして(ステップS355)、ステップS34
3にリターンする。また、前記ステップS349で扉7
1,73,75が1つでも開いている場合(ステップS
349でN)には、前記M秒タイマをゼロリセットして
(ステップS351)、ステップS305にリターンす
る。
【0037】以上の説明からも明らかなように、本実施
例では、情報収集手段951が、図6のフローチャート
におけるステップS307と、図7のフローチャートに
おけるステップS345で構成され、判定手段952及
び選択手段954が図6のステップS303、ステップ
S313、ステップS329、及びステップS349で
構成されている。また、本実施例では、第1情報記録周
期制御手段953aが、図6のステップS305、ステ
ップS309、ステップS315、ステップS325、
ステップS331、並びにステップS333で構成さ
れ、第2情報記録周期制御手段953bが、図7のステ
ップS343、ステップS347、ステップS351、
並びにステップS353で構成されている。
【0038】このように本実施例の温度情報収集記録装
置100によれば、保冷室7内の温度を温度センサ77
により検出し、該温度センサ77から収集した温度情報
をICカード11に記録するに当り、側扉71や煽り扉
73,75の開放時には、温度情報をICカード11に
記録する周期時間を短くする第1記録形式で記録し、側
扉71及び煽り扉73,75が全て閉じている時には、
ICカード11への温度情報記録の周期時間を長くする
第2記録形式で記録するようにした。
【0039】このため、室内温度が急変しがちな側扉7
1や煽り扉73,75の開放時には、周期時間の短い詳
細な温度情報をICカード11に記録することができ、
且つ、保冷室7内の温度変化が比較的少ない側扉71及
び煽り扉73,75の全閉時には、長い周期時間で温度
情報を記録してICカード11の記録領域使用量を減ら
すことができ、従って、ICカード11の記憶容量が少
なくても、保冷室7内の温度変化の情報を詳細に残すこ
とができる。
【0040】尚、側扉71及び煽り扉73,75の全閉
時における温度情報収集の周期時間は、ICカード11
への温度情報の記録周期時間Nに一致させてもよいが、
本実施例のように、前記温度情報の記録周期時間Nより
も短い周期時間で温度センサ77からCPU95aに温
度情報を収集し、ICカード11への温度情報の記録周
期時間Nの1周期の間にCPU95aに収集した温度情
報を平均化し、この平均化温度情報をICカード11に
記録するようにすれば、以下に述べるようなさらなる効
果があり、有利である。
【0041】即ち、例えば、前記側扉71及び煽り扉7
3,75の全閉時において、前記ICカード11への温
度情報の記録周期時間Nの1周期中に一時的な温度変化
が生じ、その後、即座に元の温度に戻った場合、一時的
に温度変化が生じた時点がICカード11への温度情報
記録の時点に偶然一致しても、前記温度情報の記録周期
時間Nの1周期中の大半を占める時間帯の温度に略々一
致する温度の情報を、前記ICカード11に記録するこ
とができる。
【0042】この場合の情報収集記録方法を総括的に述
べると、室内温度の情報を記憶媒体上に記録する記録形
式を、第1周期時間毎に記録する第1記録形式と、前記
第1周期時間よりも長い時間間隔で記録する第2記録形
式の2つの記録形式とするに当り、前記第2記録形式
を、前記第1周期時間よりも長い第2周期時間毎に前記
室内温度の情報を前記記憶媒体に記録する形式とし、さ
らに、前記室内温度の情報を前記第2記録形式で前記記
憶媒体に記録する時に、前記室内温度の情報を前記第2
周期時間よりも短い第4周期時間毎に収集し、前記第2
周期時間が経過する間に収集した前記室内温度の情報を
該情報の収集回数で平均化し、この平均化した室内温度
の情報を前記第2周期時間毎に前記記憶媒体に記録する
こととなる。
【0043】また、この方法を実施する情報収集記録装
置を図1の基本構成図により説明すると、前記第2情報
記録周期制御手段953bで、前記室内7の温度を前記
第1周期時間よりも長い第2周期時間毎に前記記憶媒体
11に記録させ、前記室内7の温度変化がないと前記判
定手段952が判定した時に、前記情報収集手段951
により前記室内温度の情報を、前記第2周期時間よりも
短い第4周期時間毎に収集させる第2情報収集周期制御
手段957bと、前記第2周期時間が経過する間に前記
情報収集手段951により収集した前記室内温度の情報
を、該情報の収集回数で平均化する第2収集温度情報平
均化手段958bとをさらに設け、前記第2情報記録周
期制御手段953bで、前記第2収集温度情報平均化手
段958bにより平均化した前記室内温度の情報を前記
記憶媒体11に記録させるように構成することとなる。
尚、本実施例においては、15秒タイマによるカウント
タイムカウントである「15秒」が前記第4周期時間に
相当する。また、本実施例では、情報収集周期制御手段
957aが、図6のステップS305と、ステップS3
17乃至ステップS321で構成され、収集温度情報平
均化手段958aがステップS323で構成されてい
る。
【0044】同様に、前記側扉71や煽り扉73,75
の開放時において、ICカード11への温度情報の記録
周期時間Mよりも、各温度センサ77からの温度情報収
集の周期時間を短く設定し、ICカード11への温度情
報の記録周期時間Mの1周期の間にCPU95aに収集
した温度情報を平均化し、この平均化温度情報をICカ
ード11に記録するようにすれば、側扉71や煽り扉7
3,75の開放時においても、側扉71及び煽り扉7
3,75の全閉時と同じく、上述の効果を得ることがで
き、有利である。
【0045】この場合の情報収集記録方法を総括的に述
べると、室内温度の情報を記憶媒体上に記録する記録形
式を、第1周期時間毎に記録する第1記録形式と、前記
第1周期時間よりも長い時間間隔で記録する第2記録形
式の2つの記録形式とするに当り、前記室内温度の情報
を前記第1記録形式で前記記憶媒体11に記録する時
に、前記室内温度の情報を前記第1周期時間よりも短い
第3周期時間毎に収集し、前記第1周期時間が経過する
間に収集した前記室内温度の情報を該情報の収集回数で
平均化し、この平均化した室内温度の情報を前記第1周
期時間毎に前記記憶媒体に記録することとなる。
【0046】また、この方法を実施する情報収集記録装
置を図1の基本構成図により説明すると、前記室内7の
温度変化があると前記判定手段952が判定した時に、
前記情報収集手段951により前記室内温度の情報を、
前記第1周期時間よりも短い第3周期時間毎に収集させ
る情報収集周期制御手段957aと、前記第1周期時間
が経過する間に前記情報収集手段951により収集した
前記室内温度の情報を、該情報の収集回数で平均化する
収集温度情報平均化手段958aとをさらに設け、前記
第1情報記録周期制御手段953aは、前記収集温度情
報平均化手段958aにより平均化した前記室内温度の
情報を前記記憶媒体11に記録させるように構成するこ
ととなる。従って、本実施例の場合、前記第3周期時間
はM秒未満の時間となる。
【0047】次に、前記保冷車1に適用される本発明の
第2実施例に係る温度情報収集記録装置について説明す
る。第2実施例の温度情報収集記録装置200は、図8
にハードウェア構成のブロック図で示すように、第1実
施例の温度情報収集記録装置100と同様の複数の温度
センサ77、条件設定部91、R/W97、及び電源部
99と、前記温度情報収集記録装置100とは異なるE
2 PROM94及びマイコン96等を備えており、スイ
ッチ71a,73a,75aは省略されている。尚、本
実施例では、前記温度センサ77が環境変化検出手段7
01を兼ねている。
【0048】前記E2 PROM94は、条件設定部91
から入力される可変値により確定する温度センサ77か
らの温度情報の記録形式の選択条件を記憶するもので、
前記操作ユニット9の内部に設けられている。前記マイ
コン96は、第1実施例のマイコン95と同様に、操作
ユニット9の内部に設けられ、CPU96aと、各種デ
ータ記憶用のデータエリア及び各種処理作業に用いるワ
ークエリアを有するRAM96bと、CPU96aの制
御プログラムを格納したROM96cで構成されてい
る。前記CPU96aには、前記RAM96b、ROM
96c、及びE2 PROM94が接続されていると共
に、入出力インタフェース(I/O)90を介して前記
温度センサ77、条件設定部91、及びR/W97が接
続されている。
【0049】このように構成された第2実施例の温度情
報収集記録装置200では、前記条件設定部91により
設定される前記可変値としての温度を基準に、E2 PR
OM94内の条件に従い、前記温度センサ77で検出さ
れた保冷室7内各所の温度及びその変化の度合いに応じ
て、前回温度情報を記録したICカード11領域に今回
の温度情報を重ね書きして記録するか、前回の温度情報
の記録をICカード11上にそのまま残し、前回の温度
情報を記録したICカード11領域とは異なるICカー
ド11領域に今回の温度情報を並行して記録するかのど
ちらかを選択する。
【0050】次に、前記ROM96cに格納された制御
プログラムに従いCPU96aが行う処理について、図
9乃至図12のフローチャートを参照して説明する。前
記冷却装置35の運転を開始し、カードスロットからR
/W97にICカード11を差し込んだ後、電源スイッ
チ99aの投入操作によりマイコン96が起動しプログ
ラムがスタートすると、CPU96aは、図9に示すよ
うに、記録条件設定処理(ステップS5)を行い、続い
て、温度情報収集記録処理(ステップS7)を行い、以
後、電源スイッチ99bの切断操作により前記操作ユニ
ット9の電源が切れるまで、ステップS5の温度情報収
集記録処理を繰り返し行う。
【0051】前記記録条件設定処理では、図10に示す
ように、まず、E2 PROM94から温度情報の記録に
関する条件を読み出し(ステップS501)、RAM9
6bに格納すると共に、該条件中の可変値の入力を要求
するメッセージを条件設定部91の入力値表示器に表示
する(ステップS503)。尚、前記入力値表示器に入
力要求メッセージが表示されるE2 PROM94内の温
度情報の記録条件とは、本実施例の場合、前回の温度情
報を記録したICカード11領域に今回の温度情報を重
ね書きして記録するか、或は、前記ICカード11領域
とは異なる領域に今回の温度情報を並行して記録するか
をCPU96aが選択する際に基準とする3つの条件で
ある。
【0052】前記3つの条件を具体的に説明すると、第
1の条件は、温度センサ77の前回と今回の検出温度の
差がこの値よりも小さければ、前回温度情報を記録した
ICカード11領域に今回の温度情報を重ね書きして記
録する、という判別基準にする変化温度X(単位=°
C)である。また、第2の条件は、温度センサ77の検
出温度がこの温度よりも低ければ、前記温度情報の重ね
書き記録を行う、という判別基準にする上限温度Y(単
位=°C)である。
【0053】さらに、第3の条件は、前記温度情報の記
録形式を重ね書き記録の形式から並行記録の形式に変え
た後、温度センサ77の検出温度がこの温度に高い温度
側から近づき一致したら元の重ね書き記録の形式に戻
す、という判断基準にする基準温度Z(単位=°C)で
ある。これら各温度X,Y,Zの数値は、条件設定部9
1のテンキーや確定キーの操作によりそれぞれ入力され
る。
【0054】従って、続く前記ステップS503では、
条件設定部91から最初に入力される数値を前記変化温
度XとしてRAM96bに格納し(ステップS50
5)、その次に入力される数値を前記上限温度Yとして
RAM96bに格納し(ステップS507)、さらにそ
の次に入力される数値を前記基準温度ZとしてRAM9
6bに格納する(ステップS509)。以上で記録条件
設定処理が終了し、続いて、図11及び図12に示す温
度情報収集記録処理に移行する。
【0055】前記温度情報収集記録処理では、図11に
示すように、まず、前記温度センサ7から温度情報を収
集し(ステップS701)、収集した温度情報を各温度
センサ77毎に分けて、RAM96bに格納する(ステ
ップS703)と共に、R/W97によりICカード1
1に記録し(ステップS705)、次のステップS70
7で15秒タイマを起動する。
【0056】続いて、前記15秒タイマがタイムアップ
したか否かを確認し(ステップS709)、タイムアッ
プしていない場合は(ステップS709でN)タイムア
ップするまでステップS709をリピートし、タイムア
ップした場合は(ステップS709でY)、各温度セン
サ77から温度情報を収集する(ステップS711)。
そして、収集した温度情報を基に、各温度センサ77の
検出した温度Pが上限温度Y以上であるか否かを確認し
(ステップS713)、温度Pが上限温度Y以上である
場合は(ステップS713でY)、後述するステップS
725にスキップし、温度Pが上限温度Yを下回ってい
る場合は(ステップS713でN)、前記温度Pを、R
AM96bに格納した前回収集分の温度情報と比較し、
各温度センサ77毎の前記温度Pから前回収集分の温度
Pnを差し引いた温度Pdを算出(ステップS715)
する。
【0057】次に、前記温度Pdが前記変化温度X以上
であるか否かを確認し(ステップS717)、変化温度
X以上である場合は(ステップS717でY)、後述す
るステップS725にスキップし、変化温度Xよりも下
回っている場合は(ステップS717でY)、RAM9
6bに格納した各温度センサ77毎の収集温度情報を前
回分から今回分に更新する(ステップS719)と共
に、R/W97により、前回の収集温度情報が記録され
たICカード11領域に今回の収集温度情報を重ね書き
して記録し(ステップS721)、前記15秒タイマを
ゼロリセットして(ステップS723)、ステップS7
07にリターンする。
【0058】前記ステップS713で温度Pが上限温度
Y以上である場合(ステップS713でY)と、前記ス
テップS717で温度Pが変化温度X以上である場合
(ステップS717でY)には、図12に示すように、
ステップS725で、RAM96bに格納した各温度セ
ンサ77毎の収集温度情報を前回分から今回分に更新す
ると共に、R/W97により、前回の収集温度情報が記
録されたICカード11領域とは異なる領域に、今回の
収集温度情報を並行して記録し(ステップS727)、
15秒タイマを起動する(ステップS729)。
【0059】そして、前記15秒タイマがタイムアップ
したか否かを確認し(ステップS731)、タイムアッ
プしていない場合は(ステップS731でN)タイムア
ップするまでステップS731をリピートし、タイムア
ップした場合は(ステップS731でY)、各温度セン
サ77から温度情報を収集する(ステップS733)。
さらに、収集した温度情報を基に、各温度センサ77の
検出した温度Pが基準温度Zと一致するか否かを確認し
(ステップS735)、温度Pが基準温度Zと一致する
場合は(ステップS735でY)、後述するステップS
725にスキップし、温度Pが基準温度Zと一致しない
場合は(ステップS735でN)、ステップS727に
リターンする。
【0060】以上の説明からも明らかなように、本実施
例では、情報収集手段951が、図11のフローチャー
トにおけるステップS701及びステップS711と、
図12のフローチャートにおけるステップS733で構
成され、条件設定手段955aが、図10のフローチャ
ートにおけるステップS501乃至ステップS505で
構成され、第2条件設定手段955bがステップS50
1、ステップS503、及びステップS509で構成さ
れている。また、本実施例では、条件判定手段956a
が、図11のステップS713、ステップS715、及
びステップS717で構成され、第2条件判定手段95
6bが、図12のステップS735で構成され、以上の
条件設定手段955a、第2条件設定手段955b、条
件判定手段956a、並びに第2条件判定手段956b
で判定手段952が構成されている。さらに、本実施例
では、選択手段954が、図11のステップS713及
びステップS717と、図12のステップS735で構
成されている。
【0061】図13は、上述した構成の温度情報収集記
録装置200によるICカード11への温度情報の記録
の様子を示すグラフで、縦軸に室内温度(°C)、横軸
に時間(分、1目盛=15秒)をそれぞれ取り、破線は
室内温度の推移を示し、ここでは、前記変化温度X=3
°C、上限温度Y=−20°C、基準温度Z=−25°
Cに設定している。このグラフに示すように室内温度が
推移した場合、図中のアの時点以前は、前記変化温度X
及び上限温度Yの2つの条件を室内温度が満たしている
ので、重ね書き記録形式でICカード11に温度情報が
記録されるが、アの時点からイの時点に至る間に室内温
度が3°C以上急降下するため、イの時点では、それま
での重ね書き記録形式に代わって並行記録形式により温
度情報がICカード11に記録される。
【0062】その後、室内温度が上昇し、ウの時点で室
内温度が基準温度Zを上回り、さらに、エの時点で室内
温度が基準温度Zまで下がって一致すると、該エの時点
で、それまでの並行記録形式に代わって重ね書き記録形
式により温度情報がICカード11に記録され、これに
より、エの時点の15秒前のウの時点でICカード11
に記録した温度情報が消去される。また、カの時点で室
内温度が上限温度Y以上になると、それまでの重ね書き
記録形式に代わって並行記録形式により温度情報がIC
カード11に記録され、これにより、オの時点でICカ
ード11に記録した温度情報がそのままICカード11
に残る。
【0063】その後、室内温度が上昇から降下に転じて
上限温度Yを下回り、クの時点で室内温度が基準温度Z
まで下がって一致すると、該クの時点で、それまでの並
行記録形式に代わって重ね書き記録形式により温度情報
がICカード11に記録され、これにより、クの時点の
15秒前のキの時点でICカード11に記録した温度情
報が消去される。従って、15秒毎の温度情報が連続し
てICカード11に記録されるのは、時点アから時点ウ
の前の期間と、時点オから時点キの前の期間となり、そ
れ以外の期間では、ICカード11の最新の温度情報が
順次更新される。
【0064】このように本実施例の温度情報収集記録装
置200によれば、保冷室7内の温度を温度センサ77
により検出し、該温度センサ77から収集した温度情報
を所定の周期時間毎にICカード11に記録するに当
り、温度センサ77の前回と今回の検出温度の差が変化
温度Xよりも小さく、且つ、温度センサ77の検出温度
が上限温度Yよりも低い通常の状態では、前回収集した
温度情報を記録したICカード11領域に今回収集した
温度情報を重ね書きする第2記録形式で記録し、どちら
か1つでも外れる状態では、前回収集した温度情報をI
Cカード11中に残したまま、該ICカード11の異な
る領域に今回収集した温度情報を並行して記録する第1
記録形式で記録し、その後、温度センサ77の検出温度
が基準温度Zに一致したら、元の重ね書き記録の形式に
戻すようにした。
【0065】このため、保冷室7内温度の急変時や、冷
却不足による室温上昇時等には、各周期時間毎の詳細な
温度情報をICカード11に記録することができ、且
つ、保冷室7内の温度が比較的安定しており、温度変化
が少ない時には、その期間中の最新の温度情報のみをI
Cカード11に残し、ICカード11の記録領域使用量
を減らすことができ、従って、ICカード11の記憶容
量が少なくても、保冷室7内の温度変化の情報を詳細に
残すことができる。
【0066】尚、上述した第2実施例においては、今回
収集した温度情報のICカード11への記録形式を、前
回ICカード11に記録した温度情報に重ね書きして記
録する形式から、該前回の温度情報と並行して記録する
形式に切り換える基準として、変化温度Xと上限温度Y
の2つを用いるものとしたが、そのうち一方を省略した
り、或は、今回収集した温度情報中の温度と基準温度Z
の一致、不一致を切り換えの基準とする等、温度情報の
ICカード11への記録形式の切り換え基準は、第2実
施例で示したものに限定されず任意である。
【0067】また、温度情報のICカード11への記録
形式を並行記録形式から重ね書き記録方式に切り換える
基準についても同様で、基準温度Zではなく、変化温度
Xと上限温度Yのうち一方又は両方を基準として用いる
等、第2実施例で示したものに限定されず任意である。
さらに、第2実施例では、第2の収集条件として上限温
度Yのみを設定する場合について説明したが、これに加
えて下限温度を設定するようにしてもよく、上限温度Y
に代えて下限温度のみを設定するようにしてもよい。
【0068】また、上述した第1実施例では、側扉71
や煽り扉73,75が開いている時に行う第1記録形式
として、ICカード11への温度情報の記録をM秒周期
で行い、側扉71や煽り扉73,75が全て閉じている
時に行う第2記録形式として、ICカード11への温度
情報の記録をM秒より長いN分周期で行うようにした。
一方、第2実施例では、温度センサ77が収集した温度
の値が変化温度Xや上限温度Y、並びに基準温度Zの条
件を満たしていない時に行う第1記録形式として、IC
カード11に記録されている前回の温度情報を残したま
ま今回の温度情報を記録する並行記録を行い、温度セン
サの収集温度が前記条件を満たしている時に行う第2記
録形式として、ICカード11に記録されている前回の
温度情報を消去し、今回の温度情報を記録する重ね書き
記録を行うようにした。
【0069】しかし、第1及び第2実施例における第1
及び第2記録形式の具体的内容は、それら各実施例で説
明したものに限定されない。例えば、第1実施例の第1
記録形式をM秒周期の情報記録とし、第2記録形式を重
ね書き記録とする一方、第2実施例の第1記録形式を並
行記録とし、第2記録形式をN分周期の情報記録とした
り、第1実施例の第1及び第2記録形式と第2実施例の
第1及び第2記録形式を逆にする等、任意である。さら
に、前記重ね書き記録において、第2実施例では、IC
カード11から前回の温度情報を消去し、今回の温度情
報を記録するものとしたが、例えば、前回の温度情報を
ICカード11に記録せずにRAM96bに残し、今回
の温度情報の内容次第で、該今回の温度情報と共に前回
の温度情報を並行記録でICカードに記録するか、或
は、RAM96bの前回の温度情報を今回の温度情報に
更新する等、重ね書き記録の具体的内容は、第2実施例
で示したものに限らず任意である。
【0070】そして、第1記録形式を並行記録とし、第
2記録形式をN分周期の情報記録とする場合の情報収集
記録方法を総括的に述べると、室内温度の情報を記憶媒
体上に記録する記録形式を、第1周期時間毎に記録する
第1記録形式と、前記第1周期時間よりも長い時間間隔
で記録する第2記録形式の2つの記録形式とするに当
り、前記第2記録形式を、前記第1周期時間の前後の前
回及び今回の2つの室内温度の情報のうちいずれか一方
のみが前記記憶媒体11に残るように記録する重ね書き
記録形式とすることとなる。
【0071】また、この方法を実施する情報収集記録装
置を図1の基本構成図により説明すると、前記第1周期
時間の前後の前回及び今回の2つの室内温度の情報のう
ちいずれか一方を選択する情報選択手段959を備えて
おり、前記第2情報記録周期制御手段953bは、前記
情報選択手段959が選択した室内温度の情報が前記記
憶媒体11に残るように、前記前回又は今回の室内温度
の情報を前記記憶媒体11に記録させるように構成する
こととなる。そして、本実施例では、前記情報選択手段
959が図11のステップS721及び図12のステッ
プS727で構成されている。
【0072】さらに、前記重ね書き記録において、前回
の温度情報をICカード11に記録せずにRAM96b
に残し、今回の温度情報の内容次第で、該今回の温度情
報と共に前回の温度情報を並行記録でICカードに記録
するか、或は、RAM96bの前回の温度情報を今回の
温度情報に更新するかを選択して記録していく場合の情
報収集記録方法を総括的に述べると、前記重ね書き記録
形式を、前記記憶媒体に記録した前記前回の室内温度の
情報を該記憶媒体11から消去すると共に、前記今回の
室内温度の情報を新たに前記記憶媒体に記録することと
なる。また、この方法を実施する情報収集記録装置を図
1の基本構成図により説明すると、前記情報選択手段9
59は前記今回の室内温度の情報を選択し、前記第2情
報記録周期制御手段953bは、前記記憶媒体11に記
録した前記前回の室内温度の情報を該記憶媒体11から
消去させると共に、前記今回の室内温度の情報を新たに
前記記憶媒体11に記録させるように構成することとな
る。
【0073】さらに、上述した第1及び第2実施例で
は、各温度センサ77毎の温度情報を個別にマイコン9
5,96で管理しICカード11に記録する場合につい
て説明したが、各温度センサ77から収集される温度情
報をどのように取捨選択して管理、記録するかは、第1
及び第2実施例で示した内容に限らず任意である。例え
ば、温度変化が一番大きい温度センサ77からの温度情
報や、温度が一番低い、或は、温度が一番高い温度セン
サ77からの温度情報を、全温度センサ77の温度情報
の代表としてマイコン95,96で管理しICカード1
1に記録したり、全温度センサ77からの温度情報を平
均化した平均化温度情報を管理、記録してもよい。ま
た、第1実施例の場合には、側扉71や煽り扉73,7
5の近傍の温度センサ77からの温度情報に限って管
理、記録するようにしてもよい。
【0074】さらに、上述した第1及び第2実施例で
は、記録媒体としてICカード11を用いたが、フロッ
ピーディスクのような磁気記録媒体や、EPROMのよ
うな可搬型記憶素子を用いる等、温度情報を記録する対
象の記録媒体はICカード11に限らず任意である。ま
た、上述した第1及び第2実施例では、保冷室7が側扉
71と煽り扉73,75を有している場合について説明
したが、扉の数、位置、開閉形態等は全て任意であり、
また、第1及び第2実施例では、保冷車1の保冷室7内
の温度情報を収集、記録する方法及びその装置を例に取
って説明したが、本発明は、温度調節される車両の室内
の温度情報を収集、記録する際に広く適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た本発明の車両内温度情報の収集記録方法によれば、車
両の温度調節される室内の温度を測定し、前記測定した
室内温度の情報を収集して記憶媒体に記録するに当り、
前記室内温度の情報を前記記憶媒体上に記録する記録形
式を、第1周期時間毎に記録する第1記録形式と、前記
第1周期時間よりも長い時間間隔で記録する第2記録形
式の2つの記録形式とし、前記室内の温度環境の変化の
有無に応じて、前記第1記録形式及び第2記録形式のう
ちいずれか一方の記録形式を選択するようにした。
【0076】また、請求項7に記載した本発明の車両内
温度情報の収集記録装置によれば、温度調節される車両
の室内と、前記室内の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段で検出した前記室内の温度の情報を収
集する情報収集手段と、前記情報収集手段で収集した前
記室内の温度の情報を記憶媒体に記録する情報記録手段
とを備える車両内温度情報の収集記録装置であって、前
記室内の温度環境の変化を検出する環境変化検出手段
と、前記環境変化検出手段の検出結果に基づいて、前記
室内の温度環境の変化の有無を判定する判定手段と、前
記情報収集手段で収集した前記室内の温度を、前記情報
記録手段により第1周期時間毎に前記記憶媒体に記録さ
せる第1情報記録周期制御手段と、前記情報収集手段で
収集した前記室内の温度を、前記情報記録手段により、
前記第1周期時間よりも長い時間間隔で前記記憶媒体に
記録させる第2情報記録周期制御手段と、前記室内の温
度環境の変化があると前記判定手段が判定した時に前記
第1情報記録周期制御手段を選択し、前記室内の温度環
境の変化がないと前記判定手段が判定した時に前記第2
情報記録周期制御手段を選択する選択手段とを設ける構
成とした。
【0077】このため、記憶媒体に記録された温度情報
により室内温度の推移を解析、評価する際、より詳細に
解析、評価する必要がある室内温度の急激な変化時にお
ける温度情報が、それに見合った十分な情報量で記録さ
れ、一方、それ程詳細に解析、評価する必要がない室内
温度の安定時における温度情報が、室内温度の急激な変
化時に比べて少ない情報量で記録される。従って、室内
の温度環境の変化に関係なく、室内温度の急激な変化時
に必要となる情報量に合わせた短い周期時間毎に温度情
報を常時記憶媒体に記録する場合に比べて、全体的な温
度情報の情報量が大幅に減る。また、例えば、室内温度
が最適温度付近である場合や、室内温度の変化が殆どな
い場合等、温度情報をそれ程詳細に解析、評価する必要
がない時に、必要以上の情報量で温度情報が記憶媒体に
記録されることが防止される。よって、無駄な温度情報
により記憶媒体の記憶領域が浪費されるのを防止でき、
しかも、温度情報の解析、評価に支障を与えることな
く、少ない記憶容量の記憶媒体を用いて長時間に亘り温
度情報を記録できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両内温度情報の収集記録装置の
基本構成図である。
【図2】本発明が適用される保冷車の概略構成を示す説
明図である。
【図3】図2の保冷車に適用される本発明の第1実施例
に係る温度情報収集記録装置のハードウェア構成を示す
ブロック図である。
【図4】図3に示すマイクロコンピュータのROMに格
納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示す
フローチャートである。
【図5】図4の記録条件設定処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図6】図4の温度情報収集処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図7】図4の温度情報収集処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図8】図2の保冷車に適用される本発明の第2実施例
に係る温度情報収集記録装置のハードウェア構成を示す
ブロック図である。
【図9】図8に示すマイクロコンピュータのROMに格
納された制御プログラムに従いCPUが行う処理を示す
フローチャートである。
【図10】図9の記録条件設定処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図11】図10の温度情報収集処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図10の温度情報収集処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図8に示す第2実施例の温度情報収集記録装
置によるICカードへの温度情報の記録の様子を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 車両 7 室内 701 環境変化検出手段 71 側扉 71a,73a,75a スイッチ(開閉状態検出手
段) 73,75 煽り扉 77 温度センサ(温度検出手段) 95,96 マイクロコンピュータ 95a,96a CPU 95b,96b RAM 95c,96c ROM 951 情報収集手段 952 判定手段 953a 第1情報記録周期制御手段 953b 第2情報記録周期制御手段 954 選択手段 955a 条件設定手段 955b 第2条件設定手段 956a 条件判定手段 956b 第2条件判定手段 97 リーダ/ライタ(情報記録手段) 11 ICカード(記憶媒体) X 基準温度差値 Y 温度範囲 Z 基準温度値
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 1/00 - 19/00 G01D 9/00 B60P 3/20

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の温度調節される室内の温度を測定
    し、 前記測定した室内温度の情報を収集して記憶媒体に記録
    するに当り、 前記室内温度の情報を前記記憶媒体上に記録する記録形
    式を、第1周期時間毎に記録する第1記録形式と、前記
    第1周期時間よりも長い時間間隔で記録する第2記録形
    式の2つの記録形式とし、 前記室内の温度環境の変化の有無に応じて、前記第1記
    録形式及び第2記録形式のうちいずれか一方の記録形式
    を選択するようにした、 ことを特徴とする車両内温度情報の収集記録方法。
  2. 【請求項2】 前記室内の温度環境の変化の有無を、前
    記室内に設けた扉の開閉状態により決定し、前記扉が開
    いている時には前記室内温度の情報を前記第1記録形式
    で前記記憶媒体に記録し、前記扉が閉じている時には前
    記室内温度の情報を前記第2記録形式で前記記憶媒体に
    記録するようにした請求項1記載の車両内温度情報の収
    集記録方法。
  3. 【請求項3】 前記室内の温度環境の変化の有無を、前
    記測定した室内の温度の値が所定の条件を満たすか否か
    に応じて決定し、該所定の条件を満たさない時には前記
    室内温度の情報を前記第1記録形式で前記記憶媒体に記
    録し、前記所定の条件を満たす時には前記室内温度の情
    報を前記第2記録形式で前記記憶媒体に記録するように
    した請求項1記載の車両内温度情報の収集記録方法。
  4. 【請求項4】 前記所定の条件を、前記室内温度の値に
    対する温度範囲とし、前記室内温度の値が前記温度範囲
    の外側である時に、該室内温度が前記所定の条件を満た
    さないものとし、前記室内温度の値が前記温度範囲の内
    側である時に、該室内温度が前記所定の条件を満たすも
    のとした請求項3記載の車両内温度情報の収集記録方
    法。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件を、前記第1周期時間よ
    りも長い時間間隔の前後における前回及び今回の2つの
    室内温度の温度差の値に対する基準温度差値とし、前記
    温度差の値が前記基準温度差値以上の時に、前記今回の
    室内温度が前記所定の条件を満たさないものとし、前記
    温度差の値が前記基準温度差値を下回る時に、前記今回
    の室内温度が前記所定の条件を満たすものとした請求項
    3又は4記載の車両内温度情報の収集記録方法。
  6. 【請求項6】 前記第1周期時間よりも長い時間間隔の
    前後における前回及び今回の2つの室内温度のうち、前
    記前回の室内温度が前記所定の条件を満たさず、該前回
    の室内温度の情報を前記第1記録形式で前記記憶媒体に
    記録した場合、前記今回の室内温度の値が該今回の室内
    温度に対する基準温度値と一致した時にのみ、前記記憶
    媒体に対する前記今回の室内温度の情報の記録形式を前
    記第1記録形式から前記第2記録形式に切り換えるよう
    にした請求項3、4又は5記載の車両内温度情報の収集
    記録方法。
  7. 【請求項7】 温度調節される車両の室内と、 前記室内の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段で検出した前記室内の温度の情報を収
    集する情報収集手段と、 前記情報収集手段で収集した前記室内の温度の情報を記
    憶媒体に記録する情報記録手段と、 を備える車両内温度情報の収集記録装置であって、 前記室内の温度環境の変化を検出する環境変化検出手段
    と、 前記環境変化検出手段の検出結果に基づいて、前記室内
    の温度環境の変化の有無を判定する判定手段と、 前記情報収集手段で収集した前記室内の温度を、前記情
    報記録手段により第1周期時間毎に前記記憶媒体に記録
    させる第1情報記録周期制御手段と、 前記情報収集手段で収集した前記室内の温度を、前記情
    報記録手段により、前記第1周期時間よりも長い時間間
    隔で前記記憶媒体に記録させる第2情報記録周期制御手
    段と、 前記室内の温度環境の変化があると前記判定手段が判定
    した時に前記第1情報記録周期制御手段を選択し、前記
    室内の温度環境の変化がないと前記判定手段が判定した
    時に前記第2情報記録周期制御手段を選択する選択手段
    と、 を設けたことを特徴とする車両内温度情報の収集記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記室内は扉により開閉可能に構成さ
    れ、前記環境変化検出手段は、前記扉の開閉状態を検出
    する開閉状態検出手段で構成され、前記扉が開いている
    ことを前記開閉状態検出手段が検出した時に、前記室内
    の温度環境の変化があると前記判定手段が判定し、且
    つ、前記扉が閉じていることを前記開閉状態検出手段が
    検出した時に、前記室内の温度環境の変化がないと前記
    判定手段が判定する請求項7記載の車両内温度情報の収
    集記録装置。
  9. 【請求項9】 前記温度検出手段が前記環境変化検出手
    段を兼ねており、前記判定手段は、前記情報収集手段で
    収集した前記室内の温度に対応する条件を設定する条件
    設定手段と、前記情報収集手段で収集した前記室内の温
    度が前記条件を満たすか否かを判定する条件判定手段を
    備えており、前記室内の温度が前記条件を満たさないと
    前記条件判定手段が判定した時に、前記室内の温度環境
    の変化があると前記判定手段が判定し、且つ、前記室内
    の温度が前記条件を満たすと前記条件判定手段が判定し
    た時に、前記室内の温度環境の変化がないと前記判定手
    段が判定する請求項7記載の車両内温度情報の収集記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記条件設定手段により、前記室内温
    度の値に対する温度範囲が前記条件として設定され、前
    記条件判定手段は、前記室内温度の値が前記温度範囲の
    内側である時に該室内温度が前記条件を満たすと判定
    し、且つ、前記室内温度の値が前記温度範囲の外側であ
    る時に該室内温度が前記条件を満たさないと判定する請
    求項9記載の車両内温度情報の収集記録装置。
  11. 【請求項11】 前記条件設定手段により、前記第1周
    期時間よりも長い時間間隔の前後に前記情報収集手段で
    収集した前回及び今回の室内温度の温度差の値に対する
    基準温度差値が前記条件として設定され、前記条件判定
    手段は、前記温度差の値が前記基準温度差値を下回る時
    に前記今回の室内温度が前記条件を満たすと判定し、且
    つ、前記温度差の値が前記基準温度差値以上の時に前記
    今回の室内温度が前記条件を満たさないと判定する請求
    項9又は10記載の車両内温度情報の収集記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第1周期時間よりも長い時間間隔
    の前後に前記情報収集手段で収集した前回及び今回の2
    つの室内温度のうち、前記今回の室内温度に対応する第
    2条件であって、前記前回の室内温度が前記条件を満た
    さないと前記条件判定手段が判定し、該判定に応じた前
    記判定手段の判定結果に応じて、前記前回の室内温度の
    情報の前記記憶媒体への記録に当り、前記選択手段が前
    記第1情報記録周期制御手段を選択した場合に適用され
    る前記第2条件を設定する第2条件設定手段と、前記今
    回の室内温度の値が前記第2条件を満たすか否かを判定
    する第2条件判定手段とを、前記判定手段がさらに備え
    ており、前記第2条件設定手段により、前記今回の室内
    温度の値に対する基準温度値が前記第2条件として設定
    され、前記第2条件判定手段は、前記今回の室内温度の
    値が前記基準温度値と一致した時に、該今回の室内温度
    が前記第2条件を満たすと判定し、且つ、前記今回の室
    内温度の値が前記基準温度値と一致しなかった時に、該
    今回の室内温度が前記第2条件を満たさないと判定する
    と共に、前記今回の室内温度が前記第2条件を満たすと
    前記第2条件判定手段が判定した時に、前記室内の温度
    環境の変化がないと前記判定手段が判定し、且つ、前記
    今回の室内温度が前記第2条件を満たさないと前記第2
    条件判定手段が判定した時に、前記室内の温度環境の変
    化があると前記判定手段が判定する請求項9、10又は
    11記載の車両内温度情報の収集記録装置。
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