JPH10300162A - 空調制御装置 - Google Patents

空調制御装置

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JPH10300162A
JPH10300162A JP9108796A JP10879697A JPH10300162A JP H10300162 A JPH10300162 A JP H10300162A JP 9108796 A JP9108796 A JP 9108796A JP 10879697 A JP10879697 A JP 10879697A JP H10300162 A JPH10300162 A JP H10300162A
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JP
Japan
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data
air
dissatisfaction rate
thermal
thermal condition
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Application number
JP9108796A
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English (en)
Inventor
Tomoko Kitamura
知子 北村
Shigeaki Matsubayashi
成彰 松林
Yasuyuki Shintani
保之 新谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はビルなどの空気調和に関するもの
で、中間申告の最適な重み付けにより潜在的な不満率を
推定可能にし、実運転時には得られない不満率の高いデ
ータを推測する手段を設けることで短期間で快適指数を
導くことを可能にし、さらに重みづけ手段を設けること
で実運転時に得られた温熱条件のデータに偏りがあって
も誤回帰しない手段を提供することを目的とする。 【解決手段】 空調機器の制御にPPD曲線を利用し、
運転中に、不満率算出手段3における中間申告の重みを
0.3〜1/3であるとして不満率を算出し、更新手段
6は不満率0%と100%のデータがない場合に推定し
て算入する0−100算入手段12と、区間毎に重みを
均一にする重みづけ手段13を含む回帰部62を有する
ことを特徴とし、最適かつ迅速にPPD曲線を回帰し
て、在室者の申告値を迅速かつ的確に反映して空調制御
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は事務所ビル等に冷房
及び暖房を行う空気調和装置における制御手段を示すも
のであって、最適無駄のない空調空間を提供する空調制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、在室者の温熱的な快適さを増すた
めにPMVなどの総合的な温熱指標に基づいて制御を行
う空気調和装置が提案されていた。PMVはISO77
30で規格されているように、出力は在室者が感じるで
あろう平均的な温冷感を予測したものであり、これに基
づいて全体空調を制御することでもっとも多くの人が快
適と感じるであろう空気温度を設定することが可能であ
る。
【0003】しかしながら、PMVを算出するためには
センシングによって得られる空気温度、放射温度、湿
度、風速ばかりでなく、着衣量、活動量といった個人毎
にセンシングしたとしても極めて不明瞭な要素を入力す
る必要がある。このために、PMV自体を正確に把握す
ることが困難であるという課題がある。
【0004】そこで、温熱条件と予測不満者率との関数
であるPPD曲線を在室者の不満申告によって更新する
ことで、確率モデルで集団としての温熱感覚を求めるこ
とにより、集団の特徴を反映した空調制御を行う手段と
して特平7−259758空調制御装置を提案した。以
下図を参照しつつ、この空調制御装置について説明す
る。
【0005】図10はこの空気調和装置のブロック図で
ある。図10において、空調空間1に在室する在室者が
「暑い」、「寒い」などの温熱感覚を入力する申告値入
力手段2と、複数の在室者によって申告値入力手段2か
ら申告された複数の申告値に基づいて温熱感覚的に不満
を感じている人の全在室者に対する割合を暑くて不満な
人の割合(以下、「暑くて不満率」)と寒くて不満な人
の割合(以下、「寒くて不満率」)とに分けて算出する
不満率算出手段3と、空調空間1の室温を空調空間1内
に設けられたセンサー11から得られた情報に基づいて算
出する室内温熱条件算出手段4と、不満率算出手段3か
ら出力された不満率と室温の設定値を格納するデータ記
憶部5とデータ記憶部5に新たにデータが格納されると
データ記憶部5の不満率と室温設定値から不満率と室温
の関係を表す関数を回帰する更新手段6と、制御の目標
値である不満率などの値を入力する環境管理部7と、更
新手段6で算出された関数と環境管理部7から入力され
た不満率の設定値から空調空間1の室温の設定値を算出
する予測温熱条件算出手段8と、予測温熱条件算出手段
8で算出された室温になるように空調空間1の空調制御
を行うコントローラ9と空気調和装置10から構成され
る。
【0006】更新手段6は、更新判断部61と回帰部6
2と関数記憶部63と初期値記憶部64とデフォルト関
数記憶部65を備えており、データ記憶部から不満率と
室温設定値の新しいデータが入力されてきたときに、ス
イッチ51が閉じて新しいデータのみ更新手段に読み込
まれ、関数記憶部63の関数を更新する必要の有無を更
新判断部61にて判断し、必要があった場合にはスイッ
チ52が閉じてデータ記憶部5から記憶データをすべて
読み出し、回帰部62にて新しい関数を求める。回帰部
62は、記憶データを基に100%を上限とするロジス
ティック関数で回帰する。このとき、データ記憶部5に
データがない場合、およびデータをリセットした場合に
は初期値記憶部64から得られるデフォルトデータを読
み出して回帰部62は回帰を行う。(数1)にロジステ
ィック回帰式を示す。
【0007】
【数1】
【0008】以上のような手段を用いることで在室者の
不満申告を集団としての温熱感覚の特徴に換算し直接空
調制御に反映するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に提
案した空気調和装置では、在室者が、空調に対する不満
と快適の間の中間であると感じて「やや暑い」、「やや
寒い」などの中間申告を申告する手段について明確な記
載がされていなかった。さらに、「やや暑い」、「やや
寒い」などの中間申告を申告しても、それを100%の
不満率である「暑い」、「寒い」という申告者に対して
どのような比率で扱うかに関しても考慮がされていなか
った。
【0010】快適空間を提供する最適な制御手段を提示
するためには、それらをどう扱うかが大きく影響する。
特にビル空調において申告者数が変化したり、申告が困
難な在室者の存在がある場合は、中間申告は、不満率の
換算において大きな意味のある申告となる。このため、
中間申告を考慮せず、さらに中間申告の重みに関して考
慮がされていないのは潜在不満者の割合を最適に考慮で
きないという第一の課題があった。
【0011】さらに、温熱環境が不快な範囲で制御を行
うことはビルシステムの空調においては事実上不可能で
あるために、得られる温熱環境に対する不満率のデータ
は在室者が快適と感じる範囲に偏る傾向にある。このよ
うなことが起こるのは、ある温度に対する不満率は、温
度を変更してもそれに対して1データ得られるだけであ
ることに起因している。特に申告データの数が少ない場
合には、本来得られるべき回帰曲線のデータよりも傾き
の小さい回帰がなされる可能性があった。デフォルトの
関数でこれを補う場合、申告によって得られた該空調空
間の特徴を表すまでには運転開始からしばらく期間がか
かるという第2の課題があった。
【0012】また、データ数が増えてくると、上記手段
により制御が快適範囲で行われるようになるため、得ら
れる不満率と温度条件のデータが快適側に偏る。この場
合データ数に応じた回帰を行うと、推測した不満率10
0%のデータや、省エネ運転などによって得られた不満
率の高いデータの重みが小さくなり、データ数の最も多
い温度条件と不満率の関数により回帰が決定されること
になる。そのためどの程度の温度でどの程度の不満を感
じるかを正確に予測することが困難になるという第3の
課題があった。
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、申告に現れない潜在的な不満を吸い上げることを第
1の目的とし、申告数が少なくても正確に回帰が行われ
ることを第2の目的とし、広範囲にわたって正確な不満
率が算出できることを第3の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する空
気調和装置の制御手段は以下の構成からなる。
【0015】在室者が室内環境に対して暑い、寒いなど
の温熱感覚を入力する申告値入力手段と、全在室者に対
する温熱感覚的な不満を感じている人の割合を不満率と
したときに、前記申告値入力手段から得られた複数の申
告値を用いて、前記不満率を暑くて不満な人の割合と寒
くて不満な人の割合とに分割して算出する不満率算出手
段と、空調空間内の室温や湿度などの温熱条件をもとに
算出する温熱環境評価指標値、または温熱条件の設定値
に対する空調空間の状態を得る室内温熱条件算出手段
と、前記不満率算出手段から出力された前記不満率と前
記室内温熱条件算出手段で算出された温熱条件とを格納
するデータ記憶部と、前記データ記憶部に新たにデータ
が格納されると、前記データ記憶部の前記不満率と前記
温熱条件から、前記不満率と前記温熱条件との関係を表
す関数を回帰する回帰部と、前記関数を記憶する関数記
憶部と、前記記憶関数が無い場合にデフォルトの関数を
保管する初期値記憶部とから構成される更新手段と、空
調管理者に該空調空間の情報を提示したり管理者が制御
情報の入力を行う環境管理部と、前記更新手段で算出さ
れた関数と前記環境管理部から入力された該空調空間に
おける不満率の設定値から温度等の空気調和装置の設定
値を算出する予測温熱条件算出手段と、前記予測温熱条
件算出手段から出力された設定値になるように空調の制
御を行うコントローラと、(1)前記申告値入力手段は
やや暑い、やや寒いなどの中間的な温熱感覚を申告する
申告手段を備えてていることを特徴とし、(2)前記不
満率算出手段において、前記やや暑い、やや寒いなどの
中間申告は、暑い、寒いに対して0.3から1/3の範
囲で重み係数がつけられていることを特徴とする。ま
た、(3)前記回帰部において不満率のデータに0%ま
たは/および100%のデータが存在しない場合、不満
率0%または/および100%のデータを、不満率0%
または/および100%に最も近いデータから推測する
0−100算入手段を備えていることを特徴とする。さ
らに、(4)前記回帰部において、データの偏りを補正
するために、前記記憶データの各温度間隔毎に回帰時の
重みを均一にする重み付け手段を備えていることを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下、本発明に係る空調制御装置を実
施の形態に基づいて説明する。
【0017】図1は実施の形態に係る空調制御装置を説
明するブロック図である。本発明の空調制御装置は、空
調空間1を制御情報にしたがって適度な温熱環境に保つ
ための装置であり、この制御を行うコントローラ9、コ
ントローラ9によって制御された空気調和装置10で空
調された環境に対して在室者が「暑い」、「寒い」など
の不満を入力する複数の申告値入力手段2、これらの不
満申告に基づいて、全在室者に対する暑くて不満を感じ
ている割合「暑くて不満率」、もしくは寒くて不満を感
じている割合「寒くて不満率」を算出する不満率算出手
段3、空調空間1の温熱条件を算出する室内温熱条件算
出手段4と、室内温熱条件算出手段4で算出された値に
基づき、ある温度設定値のときの不満率を記憶するデー
タ記憶部5と、データ記憶部5に新しいデータが入力さ
れたときスイッチ51を閉じて関数記憶部63に記憶さ
れている不満率関数であるPPD曲線の回帰式を更新す
るかしないかを判断する更新判断部61、更新すべきで
あると判断された場合、スイッチ52を閉じてデータ記
憶部5から記憶データを回帰部62に読みだし、これら
のデータに基づいて回帰を行い、算出された関数は関数
記憶部63に記憶され環境管理部7から入力された制御
情報から空調空間1の空調を決定し、コントローラ9に
よって空気調和装置10の運転を行う。
【0018】次に申告値入力手段と、その重みづけに関
する本発明の実施の形態の動作を図1のブロック図、及
び図2のフローチャートを用いて説明する。なお、以下
の処理動作の説明に付加された(S1),(S2),・
・・は処理手順を示すステップ番号で、図2に付加され
た符号と一致する。
【0019】図3は申告値入力手段2の一例でありコン
ピュータ端末上に開かれた環境申告用WINDOWを示
す。ほかにも電話やPHSによる申告や専用リモコンに
よる申告も考えられる。申告は5段階である。ここで
は、例えば「暑い」、「やや暑い」、「快適」、「やや
寒い」、「寒い」と名称を付ける。ただし、「快適」な
場合には申告がされないのが通常であり、「快適」をの
ぞいた4段階の申告でも同じである。図2のフローチャ
ートは不満者率算出手段3における処理動作を含めた全
体のアルゴリズムを示したものであり、申告が入力され
ると(S1)、現在の設定温度にしてからまたは空調装
置のスイッチがONにされてからの経過時間HCを計算
する(S2)。空気調和装置及び該空調空間(それまで
の室温等の影響を含む)に固有の立ち上がり時間である
運転を開始してから温熱的に定常状態になるまでの時間
HTとHCを比較し(S3)、定常になるのに十分な時
間が経過していると見なせた場合、すなわち、(数2)
が成立する場合、申告データが保存される(S4)。
【0020】
【数2】
【0021】申告データは申告者に対する申告値として
メモリーされ、同じ申告者による申告が複数ある場合に
は先のデータに上書きされることで、各申告者の最新の
データが一つ残る。
【0022】この申告データは温度設定値を変更する毎
にリセットされ、基本的には新データが保存されるたび
に不満率を算出する。しかし、このとき下記の手段で不
満率を算出して新しいPPD曲線により制御情報が変更
されても、一度その制御情報を変更してから10分間
は、他の申告データが入力されても制御の設定値を変え
ない遅延制御を行う。
【0023】申告データが記憶されているメモリー上の
値を読みだし、暑くて不満の度数WD及び及び寒くて不
満の度数CD、およびやや暑いが温度変更の必要はない
申告の度数sWD、やや寒いが温度変更の必要はない申
告の度数sCDを求める。それぞれの値から、「暑くて
不満率」WPD及び「寒くて不満率」CPDを(数3)
に示す式で求める(S5)。
【0024】
【数3】
【0025】ただし、noは在室者数であり、ビル管理
者が環境管理部7から入力するか、一定期間の運用を経
て申告のあった度数より決定する値である。ここで、中
間申告の重み係数は1/3としたが0.3〜1/3の範
囲で行うのが最適である。それは以下の理由による。
【0026】図4に申告と室温の関係を示す。申告値と
室温の関係を調べると、「暑い」という申告値は室温が
30℃の時に多い。「快適」という申告値は室温が2
5.0℃の時が多い。「やや暑い」が温度を変えるほど
ではないという申告値は室温が26.5℃の時に多い。
【0027】「暑い」という申告値の温度と「快適」と
いう申告値の温度との差と、「やや暑い」という申告値
の温度と、「快適」という申告値の温度との差の比率
は、(26.5−25.0)/(30.0−25.0)
=0.3である。この値を中間値の重み係数として制御
を行ったところ、例えば重み係数を0.2や0.4にし
た場合に比べて格段に不満の申告値が減少し、快適な制
御を提供することができた。そして、0.3から1/3
の範囲では結果に差がなかった。このことより、中間値
の重み係数は0.3から1/3にすれば良いことが解っ
た。
【0028】算出した不満率が非常に大きい場合は、空
調空間1が居住に適していないということであり、温度
設定値を変更する必要がある。この基準には、設定した
不満率であるsetPDを+α上回っていないかという
判断を設ける(S6)。αの値は小規模空間の場合一人
分の占める百分率を用い、大規模空間を空調する場合、
誤差の程度は少ないと考えられるため、各不満率が20
%をこえない範囲とした。20%は温熱感覚における個
体差の範囲といわれており、温熱的に快適な範囲として
一般的に認められている。したがって、小規模空間にも
適用可能と考えられ、両方の条件を満たしたときに空調
空間1の温度設定値を変更する判断を行う(S6)。こ
れらの条件を満たしたときスイッチ51を閉じる命令を
出し、過去20分間の室温データと最新のWPD及びC
PDのデータを更新判断部61に出力する(S7)。更
新判断部61では室温データが20分間定常であること
を確認する。すなわち(数4)が入力の室温データすべ
てにあてはまるかを確認する(S8)。
【0029】
【数4】
【0030】上式の≒が成り立つ範囲は空気調和装置の
制御性によるがデフォルトでは±0.5℃とし、ビル管
理者が自由に設定することも可能である。(S8)で定
常と判断された場合、現状の不満率の設定を実際の不満
率が上回っていることが考えられ、PPD曲線を更新す
る必要がある。
【0031】データ記憶部5にて設定温度、「暑くて不
満率」及び「寒くて不満率」、日時の最新データを同時
に記録する(S9)。更新手段ではスイッチ52を閉じ
て最新のデータも含めて過去すべてのデータを読みだし
(S10)、回帰部62に出力し、回帰を行い、新しい
PPD曲線すなわち温度設定値と不満率との関数を空調
空間1固有の快適指数として求め、関数記憶部63に記
録する(S11)。求められた関数で不満率の設定値に
対応する室温設定値を予測温熱条件算出手段8にて算出
し(S12)、コントローラ9の命令によって空気調和
装置10を運転し、空調空間1を適度な環境に制御する
(S13)。(S8)で定常と判断されなかった場合は
一定時間経過しても定常ではないので過度な不満である
場合と考えられるため、回帰曲線を更新せずにビル管理
者に警告を発し、チェックおよび設定温度の変更を促
す。
【0032】(S1)で申告がない場合、(S3)で一
定時間経過しておらず設定温度になっていないと予測で
きる場合、および(S6)で不満率設定値を実際の不満
率が上回らないと予測できる場合には再び(S1)にて
申告待ちの状態となるが、設定を変更する空調単位が終
了した場合にはこのループを抜け、これまでの申告デー
タからPPD曲線を更新し、空調の運転を終了する。通
常この空調単位は一日とするが、ビル管理者による変更
も可能である。
【0033】ただし、ここまでの温熱条件の設定は室温
で示し、不満率との関数も室温設定値に対する不満の割
合で示したが、温熱条件は室温の代わりにPMVやET
*のようなあらかじめ規格化された温熱環境評価指標で
も可能である。従来技術の実施の形態ではET*で制御
されている。
【0034】また、中間申告の重み付けに関しては、最
適範囲が0.3から1/3であると規定するものである
が、実際の申告状況によって中間申告の多い場合は小さ
い値で、中間申告の少ない場合には大きい値にビル管理
者の裁量で±10%の微小範囲で設定を変更することも
できる。
【0035】さらに(S3)でHC>HTを判断して設
定値通りに制御されているか確認したが、空調空間1に
設けられたセンサ11によって現在の室温を計測し、室
温の設定値と比較すことで設定値通りに制御されている
か確認することも可能である。この場合(S8)の判断
である室温の定常を(S3)で判断することにして(S
8)を省略することも出来る。さらに、(S2)及び
(S3)を省略し(S8)のみにすることも可能であ
る。
【0036】次に、0−100算入手段に関する本発明
の実施の形態の動作を図2、図5のフローチャートを用
いて説明する。
【0037】本発明は、図1の空調制御装置における0
−100算入手段12において実施されるもので、図2
のフローチャートにおける(S9)でデータの記憶を行
う際に、「暑くて不満率」0%と100%、あるいは
「寒くて不満率」0%と100%のデータが無い場合、
最適な回帰曲線を得るために図5のフローにしたがって
制御を行うものである。(S8)で室温の定常が確認さ
れると回帰をするためのデータとして記憶される。この
とき不満率の大きいデータがないと仮定した場合、(S
11)においてPPD回帰を行うと回帰曲線が極端に緩
やかなカーブとなり、本来不満が大きくなる温度条件で
過小な不満を示す曲線となる。すなわち、図6に示すよ
うなPPD曲線となる。(a)は不満率100%のデー
タを入れずに回帰を行った場合であり、図6(b)は1
00%のデータを入れて回帰を行った場合である。温度
条件が快適範囲から外れたとき、得られている回帰曲線
を本来の回帰曲線に戻すために在室者の申告値が必要と
なり、多大な時間を要するという課題がある。そこで、
「暑くて不満率」WPD=100%のデータがない場
合、それを推測して回帰に用いることができれば空調装
置の制御性の向上につながる。
【0038】以下、図5のフローチャートを用いて「暑
くて不満率」WPD=100%のデータがない場合の推
測方法を説明する。
【0039】不満者率100%のデータがないことを判
断して(S14)、温度設定値が最大となっているデー
タ(DATA(TMPmax))を検索する(S1
5)。このときDATA(TMPmax)が複数存在す
る場合は回帰する対象の不満率が高い方のデータをDA
TA(TMPmax)とする(S15)。(数5)によ
りDATA(TMPmax)を通るようにPPD曲線を
平行移動する(S16)。
【0040】
【数5】
【0041】平行移動した結果、(数6)が得られる。
【0042】
【数6】
【0043】在室者のうち一人をのぞく全員が不満を申
告したときの不満率WPD100を(数6)に代入し、
このときの温度TMP100を推測する(S17)。
(数7)に式を示す。
【0044】
【数7】
【0045】このようにして得られたTMP100を1
00%の温度設定値として(数8)のように回帰部62
に入力する。ただし、このデータは実際に得られた申告
から算出したものではないためフラグを立てる。
【0046】
【数8】
【0047】次に、0%のデータがない場合は、温度設
定値が最小の場合をDATA(TMPmin)とする。
ただし、複数ある場合は不満率が小さい方とし、以下の
式で求める。
【0048】
【数9】
【0049】(数9)で得られたTMP0を0%の温度
データとして(数10)のように回帰部62に入力す
る。
【0050】
【数10】
【0051】以上のようにして、不満率が0%と100
%のデータを設けることによりデータが快適側に偏って
いる場合でも不満率を過小に評価することを防ぎ、より
快適な空間を提供するための運転指標となり得る。
【0052】そして、同様の方法を用いて「寒くて不満
率」CPDに関しても100%のデータを算入する。0
−100算入手段12での動作を除いては実施の形態1
での動作と同じなので、ここでは省略する。
【0053】次に重みづけ手段に関する本発明の実施の
形態の動作を図1のブロック図、及び図7、8、9のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0054】本発明は、図1の空調制御装置の回帰部6
2内の重み付け手段13において実施される。重みづけ
手段13は図2のフローチャートにおける(S11)で
回帰を行う前に設定温度毎のデータ度数の偏りにかかわ
らず室温の単位区間毎に重みを一定にする手段である。
図7に回帰部62で制御される(S11)のアルゴリズ
ムを示す。以下図1のブロック図及び図7、8、9のフ
ローチャートを用いて「暑くて不満率」を示すWorm
−PPD曲線の回帰方法を説明する。
【0055】データ記憶部からデータが入力されて回帰
がスタートする。記憶データは設定温度setTEMP
に対する「暑くて不満率」WPDの関数として保存され
ており、これらを読み出す(S18)。データ数が過少
な場合正確な回帰がなされない場合があるため、PPD
曲線の平行移動によって空調空間1の特徴をPPD曲線
に反映する。「快適」であると申告したDATA
(i).WPD=0%を除き、残りのデータ数をn0と
する(S19)。n0≦3の場合平行移動を行うプロセ
スへ進む(S20)。平行移動を行うプロセスでは、デ
ータ記憶部から読み出した記憶データを温度設定値の低
いデータから高いデータへと昇順にソートする。このと
き温度設定値が同じデータが複数存在する場合には不満
率WPDが小さいデータを先にする(S21)。データ
にWPD=0のデータが含まれている場合(S22)、
平行移動不可能であるため、欠損値として扱い(S2
3)、PPD曲線の算出には用いない。また、データに
WPD=100%のデータが含まれている場合(S2
4)、100%を(数11)に示す計算を行うことによ
って、置き換える(S25)。
【0056】
【数11】
【0057】「暑くて不満率」100%のデータを(S
25)で置き換えた後、各データに対して、βwを固定
にしてαwを求める(S26)。(数12)よりすべて
のαw(i)の平均を求めることで(S27)、適当な
Worm−PPD曲線が求められる。
【0058】
【数12】
【0059】また、(S20)の分岐でデータ数が基準
をこえていた場合、すなわちn0>3の場合、処理は下
方に進み、0−100算入手段12においてWPD=1
00%のデータがなかった場合、100%のデータを算
入する(S28)。算入した100%のデータを実際に
得られたデータと区別するためDATA(i).FLG
=1とし、実際に得られたデータはDATA(i).F
LG=0とする。
【0060】データ記憶部から読み出した記憶データと
0−100算入手段12で得られたデータを合わせて温
度設定値DATA(i).TMPで温度の低い方から高
い方に昇順ソートする。ただし、同じ温度設定値のデー
タが複数ある場合WPDが小さい方を先にする(S2
9)。すべてのデータの中にWPD=0が含まれていた
場合(S30)、(数13)に示す式で0に最も近いデ
ータを用いて置き換えを行う(S31)。
【0061】
【数13】
【0062】さらに、すべてのデータの中にWPD=1
00%が含まれていた場合(S32)、(数11)の式
で100に最も近いデータを用いて置き換えを行う(S
33)。
【0063】つぎに(数14)の式ですべてのデータの
不満率WPDを対数変換する(S34)。
【0064】
【数14】
【0065】対数変換を行うことによって、αwとβw
の2変数を求める一次式で回帰が可能となる。次に重み
付けを行う。図8に重み付け方法を示したフローチャー
トを示す。
【0066】データ記憶部から読み出した記憶データ、
0−100算入手段12で求めたデータすべてを温度設
定値で昇順にソートする(S36)。データ中に0−1
00算入手段で求めたデータがある場合にはそのデータ
を除いて、順に隣り合うデータ間の温度設定値の差を求
める(S37)。そのうち最も間隔の大きい値をuni
tpとし、重み付けを行うときの1単位とする(S3
8)。すべてのデータで最も温度設定値の小さいデータ
から1unitpずつ区切ることで温度設定値によるグ
ループわけを行う。各温度範囲(グループ)を順にra
nge(1)、range(2)、・・・、range
(N−1)とし(S39)、それぞれの温度範囲に入る
データの数を求め、r(n)個とする(S40)(n=
1,2,・・・,N−1)。このときr(n)=0の温
度範囲の数をカウントしnr0とする(S41)。すべ
てのデータに関してどの温度範囲に含まれているかを参
照し、その温度範囲のデータ数を(数15)によって求
める(S42)。
【0067】
【数15】
【0068】各データに以下の式で重みをつける(S4
3)。
【0069】
【数16】
【0070】重み付けを行った全データを(数17)に
示す式に基づいて係数を求める(S44)。
【0071】
【数17】
【0072】以上のようにして暑くて不満を示すPPD
曲線を回帰する。次に寒くて不満を示すPPD曲線を回
帰する。図1のブロック図及び図8のフローチャートを
用いて「寒くて不満率」を示すPPD曲線Cold−P
PDの回帰方法を説明する。
【0073】データ記憶部からデータが入力されて回帰
がスタートする。記憶データは設定温度に対する「寒く
て不満率」CPDの関数として保存されており、これら
を読み出す(S45)。データ数が過少な場合正確な回
帰がなされない場合があるため、PPD曲線の平行移動
によって空調空間1の特徴をCold−PPD曲線に反
映する。DATA(i).CPD=0%の場合を除いた
残りのデータ数をn0とする(S46)。n0≦3の場
合平行移動を行うプロセスへ進む(S47)。データ記
憶部から読み出した記憶データを温度設定値の低いデー
タから高いデータへと昇順にソートする。このとき温度
設定値が同じデータが複数存在する場合には「寒くて不
満率」CPDが大きいデータを先にする(S48)。デ
ータにCPD=0のデータが含まれている場合(S4
9)、平行移動不可能であるため、欠損値として扱い
(S50)、PPD曲線の算出には用いない。また、デ
ータにCPD=100のデータが含まれている場合(S
51)、100%を(数18)に示す計算を行うことに
よって、置き換える(S52)。
【0074】
【数18】
【0075】「寒くて不満率」100%のデータを(S
52)で置き換えた後、各データに対して、βcを固定
にしてαcを求める(S53)。(数19)によりαc
(i)の平均を求めることで(S54)、適当なCol
d−PPD曲線が求められる。
【0076】
【数19】
【0077】データ数が基準を越えていた場合、すなわ
ちn0>3の場合(S47)、0−100算入手段12
において100%のデータがなかった場合、100%の
データを算入する(S55)。算入した100%のデー
タを実際に得られたデータと区別するためDATA
(i).FLG=1とし、実際に得られたデータはDA
TA(i).FLG=0とする。
【0078】データ記憶部から読み出した記憶データと
0−100算入手段12で得られたデータを合わせて温
度設定値DATA(i).TMPで温度の低い方から高
い方に昇順ソートする。ただし、同じ温度設定値のデー
タが複数ある場合CPDが大きい方を先にする(S5
6)。すべてのデータを検索しCPD=0が含まれてい
た場合(S57)、(数20)に示す式で0に最も近い
データを用いて置き換えを行う(S58)。
【0079】
【数20】
【0080】さらに、すべてのデータを検索しCPD=
100が含まれていた場合(S59)、(数16)の式
で100に最も近いデータを用いて置き換えを行う(S
60)。
【0081】次に、以下の式を用いてすべてのデータの
不満率CPDを対数変換する(S61)。
【0082】
【数21】
【0083】対数変換を行うことによってαcとβcの
2変数を求める一次式で回帰が可能となる。
【0084】次に重み付けを行う。図8にWarm−P
PDの重み付け方法のフローチャートを示し説明した
が、同様の方法でCold−PPDの重み付けを行う。
【0085】データ記憶部から読み出した記憶データ、
0−100算入手段12で求めたデータすべてを温度設
定値でソートする。データ中に100%算入データで求
めたデータがある場合にはそのデータを除いて、順に各
データ間の温度設定値の差を求める。そのうち最も間隔
の大きい値をunitpとし、重み付けを行うときの1
単位とする。すべてのデータで最も温度設定値の小さい
データから1温度単位ずつ区切ることで温度設定値によ
るグループわけを行う。各温度範囲(グループ)を順に
range(1)、range(2)、・・・、ran
ge(N−1)とし(S39)、それぞれの温度範囲に
入るデータの数を求め、r(n)個とする(n=1,
2,・・・,N−1)。このときr(n)=0すなわち
温度範囲内にデータが一つもない場合をカウントしnr
0とする。
【0086】全てのデータに関してどの温度範囲に含ま
れているかを参照し、その温度範囲のデータ数を(数2
2)によって求める。
【0087】
【数22】
【0088】各データに(数23)に示す式で重みをつ
ける。
【0089】
【数23】
【0090】重み付けを行った全データを(数24)に
示す式に基づいて係数を求める(S44)。
【0091】
【数24】
【0092】暑くて不満を示すWarm−PPD、寒く
て不満を示すCold−PPDの両方を申告データを用
いて回帰した結果に基づいて、実施の形態1で説明した
ように温度設定値を算出し空調の制御を行う。以上のよ
うに重みづけ手段を設けて、回帰を行うことでデータの
偏りがある場合にも最適な制御が可能となった。
【0093】以上に示した実施の形態のように、申告値
入力手段に関する発明は、中間申告の入力手段を備え、
さらに重み係数をつけたデータとして扱えるようにして
たことで制御の応答性を向上させ、さらに中間申告値の
最適な重み付けを行うことで最適な空調空間を提供する
ものである。
【0094】また、0−100算入手段に関する発明
は、回帰部において不満率のデータに0%および/また
は100%のデータが存在しない場合、不満率0%およ
び/または100%のデータを、不満率0%および/ま
たは100%に最も近いデータから推測するものであ
り、回帰曲線を空調空間の特性に近づけることで最適な
空調空間を提供するものである。
【0095】さらに、重み付け手段に関する発明は、デ
ータの偏りを補正するために前記記憶データの各温度間
隔毎に回帰時の重みを均一にするものであり、回帰時
に、データの偏りのない回帰を行うことで最適な空調空
間を提供するものである。
【0096】このように、それぞれの発明は単独で異な
った作用を有するものであるが、これらのうち任意の2
つ、あるいは3つ、あるいは全ての発明を同時に実施し
ても発明の効果を互いに妨げるものではないことは前記
実施の形態1の例から明らかである。
【0097】
【発明の効果】以上のように、空調空間の不満率を制御
の指標として用いる空調制御装置において、本発明の、
やや暑い、やや寒いなどの中間申告の入力手段は、中間
申告の考慮を可能とし、さらに、やや暑い、やや寒いな
どの中間申告の重みを規定することで潜在不満者を考慮
することを可能とし、効率よい空調制御を提供するとい
う効果がある。
【0098】また、本発明の0−100算入手段は、申
告値が少ない場合、データを予測して空調空間の特性を
申告からより短期間でより正確に得ることを可能とし、
効率よい空調制御を提供するという効果がある。
【0099】さらに、本発明の重みづけ手段は、快適側
に偏ったデータを補正して空調空間の特性を申告からよ
り短期間でより正確に得ることが可能とし、効率よい空
調制御を提供するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す空調制御装置のブ
ロック図
【図2】先の空調制御装置における制御の流れを示すフ
ローチャート
【図3】先の空調制御装置における申告値入力手段の実
施の一形態である温熱環境申告用WINDOWを示す図
【図4】先の空調制御装置において、申告と室温との関
係を示したグラフ
【図5】先の空調制御装置において、0−100算入手
段の実施の一形態のフローチャート
【図6】先の空調制御装置において、PPD曲線と0−
100算入手段の有無との関係を示した図
【図7】先の空調制御装置において、暑くて不満を示す
PPD曲線の回帰方法の実施の一形態のフローチャート
【図8】先の空調制御装置において、重み付け手段の実
施の一形態のフローチャート
【図9】先の空調制御装置において、寒くて不満を示す
PPD曲線の回帰方法の実施の一形態のフローチャート
【図10】従来例の空調制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 空調空間 2 申告値入力手段 3 不満率算出手段 4 室内温熱条件算出手段 5 データ記憶部 6 更新手段 7 環境管理部 8 予測温熱条件算出手段 9 コントローラ 10 空気調和装置 11 センサ 12 0−100算入手段 13 重み付け手段 62 更新判断部 63 回帰部 64 初期値記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】在室者が室内環境に対して暑い、寒いなど
    の温熱感覚を入力する申告値入力手段と、 全在室者に対する温熱感覚的な不満を感じている人の割
    合を不満率としたときに、前記申告値入力手段から得ら
    れた複数の申告値を用いて、前記不満率を暑くて不満な
    人の割合と寒くて不満な人の割合とに分割して算出する
    不満率算出手段と、 空調空間内の室温や湿度などの温熱条件をもとに算出す
    る温熱環境評価指標値、または温熱条件の設定値に対す
    る空調空間の状態を得る室内温熱条件算出手段と、 前記不満率算出手段から出力された前記不満率と前記室
    内温熱条件算出手段で算出された温熱条件とを格納する
    データ記憶部と、 前記データ記憶部に新たにデータが格納されると、前記
    データ記憶部の前記不満率と前記温熱条件から、前記不
    満率と前記温熱条件との関係を表す関数を回帰する回帰
    部と、前記関数を記憶する関数記憶部と、前記記憶関数
    が無い場合にデフォルトの関数を保管する初期値記憶部
    とから構成される更新手段と、 空調管理者に該空調空間の情報を提示したり管理者が制
    御情報の入力を行う環境管理部と、 前記更新手段で算出された関数と前記環境管理部から入
    力された該空調空間における不満率の設定値から温度等
    の空気調和装置の設定値を算出する予測温熱条件算出手
    段と、 前記予測温熱条件算出手段から出力された設定値になる
    ように空調の制御を行うコントローラと、 前記申告値入力手段はやや暑い、やや寒いなどの温熱感
    覚の中間申告の入力手段を備えていることを特徴とする
    空調制御装置。
  2. 【請求項2】前記不満率算出手段において、前記やや暑
    い、やや寒いなどの中間申告は、暑い、寒いに対して
    0.3から1/3の範囲の重み係数をつけられたことを
    特徴とする請求項1記載の空調制御装置。
  3. 【請求項3】在室者が室内環境に対して暑い、寒いなど
    の温熱感覚を入力する申告値入力手段と、 全在室者に対する温熱感覚的な不満を感じている人の割
    合を不満率としたときに、前記申告値入力手段から得ら
    れた複数の申告値を用いて、前記不満率を暑くて不満な
    人の割合と寒くて不満な人の割合とに分割して算出する
    不満率算出手段と、 空調空間内の室温や湿度などの温熱条件をもとに算出す
    る温熱環境評価指標値、または温熱条件の設定値に対す
    る空調空間の状態を得る室内温熱条件算出手段と、 前記不満率算出手段から出力された前記不満率と前記室
    内温熱条件算出手段で算出された温熱条件とを格納する
    データ記憶部と、 前記データ記憶部に新たにデータが格納されると、前記
    データ記憶部の前記不満率と前記温熱条件から、前記不
    満率と前記温熱条件との関係を表す関数を回帰する回帰
    部と、前記関数を記憶する関数記憶部と、前記記憶関数
    が無い場合にデフォルトの関数を保管する初期値記憶部
    とから構成される更新手段と、 空調管理者に該空調空間の情報を提示したり管理者が制
    御情報の入力を行う環境管理部と、 前記更新手段で算出された関数と前記環境管理部から入
    力された該空調空間における不満率の設定値から温度等
    の空気調和装置の設定値を算出する予測温熱条件算出手
    段と、 前記予測温熱条件算出手段から出力された設定値になる
    ように空調の制御を行うコントローラと、 前記回帰部において不満率のデータに0%または/およ
    び100%のデータが存在しない場合、不満率0%また
    は/および100%のデータを、不満率0%または/お
    よび100%に最も近いデータから推測する0−100
    算入手段を備えていることを特徴とする空調制御装置。
  4. 【請求項4】在室者が室内環境に対して暑い、寒いなど
    の温熱感覚を入力する申告値入力手段と、 全在室者に対する温熱感覚的な不満を感じている人の割
    合を不満率としたときに、前記申告値入力手段から得ら
    れた複数の申告値を用いて、前記不満率を暑くて不満な
    人の割合と寒くて不満な人の割合とに分割して算出する
    不満率算出手段と、 空調空間内の室温や湿度などの温熱条件をもとに算出す
    る温熱環境評価指標値、または温熱条件の設定値に対す
    る空調空間の状態を得る室内温熱条件算出手段と、 前記不満率算出手段から出力された前記不満率と前記室
    内温熱条件算出手段で算出された温熱条件とを格納する
    データ記憶部と、 前記データ記憶部に新たにデータが格納されると、前記
    データ記憶部の前記不満率と前記温熱条件から、前記不
    満率と前記温熱条件との関係を表す関数を回帰する回帰
    部と、前記関数を記憶する関数記憶部と、前記記憶関数
    が無い場合にデフォルトの関数を保管する初期値記憶部
    とから構成される更新手段と、 空調管理者に該空調空間の情報を提示したり管理者が制
    御情報の入力を行う環境管理部と、 前記更新手段で算出された関数と前記環境管理部から入
    力された該空調空間における不満率の設定値から温度等
    の空気調和装置の設定値を算出する予測温熱条件算出手
    段と、 前記予測温熱条件算出手段から出力された設定値になる
    ように空調の制御を行うコントローラと、 前記回帰部において、データの偏りを補正するために、
    前記記憶データの各温度間隔毎に回帰時の重みを均一に
    する重みづけ手段を備えたことを特徴とする空調制御装
    置。
JP9108796A 1997-04-25 1997-04-25 空調制御装置 Pending JPH10300162A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015137795A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 アズビル株式会社 環境パラメータ設定支援装置および方法
JP2015177685A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 アズビル株式会社 需要調整計画立案システムおよび需要調整計画立案方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015137795A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 アズビル株式会社 環境パラメータ設定支援装置および方法
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