JP2606506B2 - 空気質検出装置 - Google Patents

空気質検出装置

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JP2606506B2
JP2606506B2 JP3303424A JP30342491A JP2606506B2 JP 2606506 B2 JP2606506 B2 JP 2606506B2 JP 3303424 A JP3303424 A JP 3303424A JP 30342491 A JP30342491 A JP 30342491A JP 2606506 B2 JP2606506 B2 JP 2606506B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の大きさ、使用目
的に応じた空気調和機および使用台数を選定するため
に、室内空気の汚染状況を測定し検出する空気質検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の大きさ、使用目的に応じた空気調
和機および使用台数を選定するために使用される従来の
空気質検出装置は、塵埃あるいは炭酸ガスセンサにより
室内中の塵埃あるいは炭酸ガス濃度を検知し、その検知
結果を別途設置されたペンレコーダ等の記録装置により
記録することで、室内空気の汚染状況を測定し検出して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気質検出装置では、使用者が記録装置に記録された記
録データに基づいて室内の汚染状況を手作業にて分析し
なければならない。すなわち、使用者は、記録データと
予め室内の使用目的に応じた基準値とを比較することに
より、塵埃あるいは炭酸ガス濃度の最大値、最小値、平
均値および塵埃あるいは炭酸ガス濃度が基準値を越える
時間の比率(基準外率)を確認し、室内の大きさ、使用
目的に応じた空気調和機等の使用台数、空気調和能力を
判定しているのが現状である。そのため、分析作業は煩
雑なものとなっている。特に、基準外率は特殊な演算を
要するため、熟練者でないと容易に基準外率を算出でき
ない。
【0004】本発明は、上記に鑑み、室内の汚染状況を
自動的に分析し、未熟な使用者でも容易に汚染状況を確
認できる空気質検出装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、室内に応じた空気調和機の機種およびそ
の使用台数を選定するために、室内空気の汚染状況を測
定し検出するものであって、室内空気の汚染に影響を与
える因子の状態量を検知する汚染センサと、前記汚染セ
ンサからの出力信号に基づき、室内空気の汚染状況を自
動的に分析する制御回路と、塵埃濃度の経時的変化およ
び制御回路による分析結果を表示する表示部と、該表示
部の表示を、経時変化表示モードと分析結果表示モード
とに切り換えるモード切換スイッチと、室内の使用目的
に応じた基準値を設定する基準値設定スイッチとを備
え、前記制御回路は、予め室内の使用目的に応じた複数
の基準値を記憶する記憶手段と、計測回数を計数する計
測回数計数手段と、汚染センサの測定データと、前記記
憶手段に記憶されている各基準値とを比較する基準値比
較手段と、該基準値比較手段の比較結果に基づき、前記
測定データが前記各基準値を越えた回数を計数する基準
値外計数手段と、基準値設定スイッチからの設定信号に
基づき、前記各基準値のうちいずれの基準値に設定すべ
きか判別する基準値設定判別手段と、該基準値設定判別
手段からの判別信号に基づき、前記基準値外計数手段か
ら設定基準値に応じた計数値を呼出し、当該計数値と、
前記計測回数計数手段の計数値とにより、測定データが
設定基準値を越えた時間の比率を演算する基準外率演算
手段と、測定データの経時変化を表示部に出力する経時
変化出力手段と、基準外率を表示部に出力する分析結果
出力手段と、モード切換スイッチにて経時変化表示モー
ドが選択されたときには、前記経時変化出力手段を作動
させ、分析結果表示モードが選択されたときには、前記
分析結果出力手段を作動させる表示制御手段とを有する
ものである。
【0006】請求項2による課題解決手段は、請求項1
記載の汚染センサが、空気中の塵埃濃度を検知する塵埃
センサである。請求項3による課題解決手段は、請求項
1記載の汚染センサが、空気中の炭酸ガス濃度を検知す
る炭酸ガスセンサである。請求項4による課題解決手段
は、請求項2記載の空気質検出装置において、制御回路
に、塵埃センサの出力レベルが所定時間以上連続して零
にならなかったときに、零点基準値を前記所定時間内に
おける最小値に更新する零点補正手段が設けられたもの
である。
【0007】請求項5による課題解決手段は、請求項1
および2,3記載の空気質検出装置において、制御回路
に、測定データの経時変化およびその分析結果を外部装
置に出力する外部出力手段が設けられたものである。
【0008】
【作用】上記請求項1および2,3による課題解決手段
において、装置が運転を開始すると、制御回路の計測回
数計数手段が計測回数を計数する。そして、制御回路に
汚染センサの出力信号が入力されると、基準値比較手段
が汚染センサの測定データと、記憶手段に記憶されてい
る各基準値とを比較し、この比較結果に基づき、基準値
外計数手段が測定データが前記各基準値を越えた回数を
計数する。次に、基準値設定判別手段が基準値設定スイ
ッチからの設定信号に基づき、前記各基準値のうちいず
れの基準値に設定すべきか判別し、基準値設定判別手段
からの判別信号に基づき、基準外率演算手段が、基準値
外計数手段から設定基準値に応じた計数値を呼出し、当
該計数値と、計測回数計数手段の計数値とにより、測定
データが設定基準値を越えた時間の比率を演算する。し
たがって、自動的に測定データの分析を行うことができ
る。
【0009】また、表示制御手段が、モード切換スイッ
チにて経時変化表示モードが選択されたときには、経時
変化出力手段を作動して表示部に経時変化データを表示
させ、分析結果表示モードが選択されたときには、分析
結果出力手段を作動して表示部に分析結果データを表示
させる。よって、計測中であっても容易に経時変化デー
タおよび分析データを確認できる。
【0010】請求項4において、零点補正手段は、塵埃
センサの出力レベルが所定時間以上連続して零にならな
かったときに、零点基準値を上記所定時間内における最
小値に更新する。したがって、塵埃センサに比較的粒子
の大きい埃が付着して塵埃の正確な検知が不能となった
場合にも、これに対処して計測を続行でき、装置の運転
を一旦停止させて塵埃センサに付着した埃を取り除く必
要がなくなる。
【0011】請求項5において、外部出力手段が測定デ
ータの経時変化およびその分析結果を外部装置に出力す
る。よって、測定データの経時変化およびその分析結果
を記録でき、また外部装置に室内に応じた空気調和機の
機種およびその使用台数を選定するための選定因子を入
力しておけば、外部装置にて自動的に室内に応じた空気
調和機の機種およびその使用台数を選定することが可能
となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第一実施例を図1ないし図8
に基づいて詳述する。本実施例の空気質検出装置の構成
を図7,8を参照しつつ説明する。図7は空気質検出装
置の正面図、図8は空気質検出装置の内部構造を示す概
略図である。本実施例の空気質検出装置は、室内の大き
さ、使用目的に応じた空気調和機の機種およびその使用
台数を選定するために、室内空気の汚染状況を測定し検
出するものであって、図8の如く、装置本体1内に、吸
気口2から排気口3へ至る空気流を形成するファン4
と、該ファン4を駆動させるファンモータ5と、室内温
度を検知する温度センサ6と、室内湿度を検知する湿度
センサ7と、室内中の塵埃濃度を検知する塵埃センサ8
と、温度センサ6、湿度センサ7および塵埃センサ8か
らの出力信号に基づき、室内空気の汚染状況を自動的に
分析する制御回路9および電源回路10(図1参照)が
搭載される回路基板11と、バッテリー12とが内装さ
れている。なお、Pはプレフィルタである。
【0013】前記装置本体1は、箱形に形成されてお
り、該本体1の前面下部に前記吸気口2が、上面に前記
排気口3がそれぞれ配置されている。また、装置本体1
の前面上部には、塵埃濃度の経時的変化およびその分析
結果を表示する表示部(液晶表示板)13が設けられて
いる。そして、表示部13と吸気口2との間には、図7
の如く、主スイッチ14と、計測を開始、終了させる計
測入/切スイッチ15と、計測時間を切り換える計測時
間切換スイッチ16と、塵埃センサ8の感度を切り換え
る感度切換スイッチ17と、表示部13の表示を、経時
変化表示モードと分析結果表示モードとに切り換えるモ
ード切換スイッチ18と、室内の使用目的に応じた基準
値を設定する基準値設定スイッチ19とが配置されてい
る。
【0014】前記温度センサ6および湿度センサ7は、
図8の如く、前記ファン4よりも排気口2側に配置さ
れ、ファン4により装置本体1内に導入された空気に接
触するよう前記回路基板の裏面に搭載されている。な
お、温度センサ6には、例えばサーミスタ等が使用され
る。前記塵埃センサ8は、光電式のものであって、ファ
ン4により装置本体1内に導入された空気に接触するよ
う、温度センサ6および湿度センサ7よりも排気口2側
に配置されている。
【0015】次に、制御回路9の構成について図1を参
照しつつ説明する。図1は空気質検出装置の制御回路の
機能ブロック図である。前記制御回路9は、マイクロコ
ンピュータを含み、CPU、プログラムROMおよびデ
ータRAM等を有し、ROMに記憶されているプログラ
ムに従って制御を行う。そして、制御回路9は、測定デ
ータを分析する機能、測定データの経時変化およびその
分析結果の表示を制御する機能、塵埃センサ8の零点を
補正する機能および測定データの経時変化および分析結
果をパーソナルコンピュータ等の外部装置52に出力す
る機能が付与されており、この機能を発揮するため、図
1の機能ブロック図に示す制御手段を有している。な
お、図中20はACアダプターである。
【0016】上記制御回路9は、測定データ分析機能を
得るために、予め室内の使用目的に応じた第一ないし第
四の基準値および最大値、最小値を記憶する記憶手段
(EEPROM)30と、計測回数を計数する計測回数
計数手段31と、温度センサ6、湿度センサ7からの検
知データに基づき、塵埃センサ8からの塵埃濃度データ
を温度、湿度に応じて補正する測定データ補正手段32
と、測定データ補正手段32にて補正された測定データ
と、記憶手段30に記憶されている最大値とを比較し、
測定データが最大値より大きければ、記憶手段30の最
大値を当該測定データに更新して書き込む最大値更新手
段33と、測定データ補正手段32にて補正された測定
データと、記憶手段30に記憶されている最小値とを比
較し、測定データが最小値より小さければ、記憶手段3
0の最小値を当該測定データに更新して書き込む最小値
更新手段34と、測定データ補正手段32にて補正され
た測定データを積算し、計測回数計数手段31の計数値
で除して測定データの平均値を演算する平均値演算手段
35と、測定データ補正手段32にて補正された測定デ
ータと、記憶手段30に記憶されている第一基準値(例
えば、0.15mg/m3 )とを比較する第一基準値比
較手段36と、測定データ補正手段32にて補正された
測定データと、記憶手段30に記憶されている第二基準
値(例えば、0.17mg/m3 )とを比較する第二基
準値比較手段37と、測定データ補正手段32にて補正
された測定データと、記憶手段30に記憶されている第
三基準値(例えば、0.20mg/m3 )とを比較する
第三基準値比較手段38と、測定データ補正手段32に
て補正された測定データと、記憶手段30に記憶されて
いる第四基準値(例えば、0.30mg/m3 )とを比
較する第四基準値比較手段39と、第一基準値比較手段
36の比較結果に基づき、測定データが第一基準値を越
えた回数を計数する第一基準値外計数手段40と、第二
基準値比較手段37の比較結果に基づき、測定データが
第二基準値を越えた回数を計数する第二基準値外計数手
段41と、第三基準値比較手段38の比較結果に基づ
き、測定データが第三基準値を越えた回数を計数する第
三基準値外計数手段42と、第四基準値比較手段39の
比較結果に基づき、測定データが第四基準値を越えた回
数を計数する第四基準値外計数手段43と、基準値設定
スイッチ19からの設定信号に基づき、第一ないし第四
の基準値のうちいずれの基準値が選択されたか判別する
基準値設定判別手段44と、基準値設定判別手段44か
らの判別信号に基づき、第一ないし第四基準値外計数手
段40〜43から設定基準値に応じた計数値を呼出し、
当該計数値と、前記計測回数計数手段31の計数値とに
より、測定データが設定基準値を越えた時間の比率を演
算する基準外率演算手段45とが設けられている。
【0017】また、制御回路9は、表示制御機能を得る
ために、温度、湿度および塵埃の測定データの経時変化
を表示部13に出力する経時変化出力手段46と、最大
値、最小値、平均値および基準外率といった分析結果を
表示部13に出力する分析結果出力手段47と、モード
切換スイッチ18にて経時変化表示モードが選択された
ときには、前記経時変化出力手段46を作動させ、分析
結果表示モードが選択されたときには、前記分析結果出
力手段47を作動させる表示制御手段48とが設けられ
ている。
【0018】さらに、制御回路9は、零点補正機能を得
るために、塵埃センサ8の出力レベルが所定時間以上連
続して零にならなかったときに、記憶手段30に出力し
て零点基準値を上記所定時間内における最小値に更新し
て書き込む第一零点補正手段49と、塵埃センサ8の測
定データが零以下になったとき、記憶手段30に出力し
て零点基準値を1ランク下げて書き込む第二零点補正手
段50と、感度切換スイッチ19の操作に基づき、感度
切換スイッチ19がONしてから15分運転中の最小値
を零点基準値とする強制零点補正手段51とが設けられ
ている。ここで、所定時間は、通常の使用で連続して汚
れている箇所で測定される時間よりも長い時間(例え
ば、100時間)に設定されている。
【0019】さらにまた、制御回路9は、外部出力機能
を得るために、前記経時変化出力手段46から測定デー
タの経時変化を、前記分析結果出力手段47から分析結
果を呼出し、測定データの経時変化をおよびその分析結
果を外部装置52に出力する外部出力手段53が設けら
れている。なお、前記計数手段31,40,41,4
2,43および第一零点補正手段49はカウンタであ
る。
【0020】上記空気質検出装置の動作を図2ないし図
6のフローチャートに基づいて説明する。図2は同じく
そのフローチャート、図3は図2のAに示す塵埃濃度に
よる汚染状況分析に係るフローチャート、図4は図2の
Bに示す基準外率に係るフローチャト、図5は図2のC
に示す表示切換およびデータ外部出力に係るフローチャ
ート、図6は図2のDに示す零点補正に係るフローチャ
ートである。
【0021】図2において、スタート後、まずStep
1で制御回路9の記憶手段30に記憶されているデータ
を読み込み、Step2で各センサ6,7,8およびフ
ァン5をONさせた後、Step3で各センサ6,7,
8のデータを初期化する。そして、Step4で計測回
数計数手段31にて計測回数を計数する。なお、このと
きの計数値をCとする。その後、Step5で各センサ
6,7,8の出力信号を読み込み、Step6で測定デ
ータ補正手段32により、温度センサ6および湿度セン
サ8からの検知データに基づき、塵埃センサ8の塵埃デ
ータを温度、湿度に応じて演算補正して測定データとし
た後、Step7で各センサ6,7,8の信号を表示デ
ータ(デジタル信号)に変換し、図3に示すデータ分析
ステップに入る。なお、演算補正は、塵埃センサ8の塵
埃データに一定の補正率を乗じて行うが、補正率は、例
えば室温20℃で湿度50%以上である場合には1、湿
度50%以下である場合には1.1〜1.2としてい
る。
【0022】データ分析ステップに入ると、まずSte
p8で最大値更新手段33により、測定データと、記憶
手段30に記憶されている最大値とを比較する。測定デ
ータが最大値より大きければ、Step9で記憶手段3
0に記憶されている最大値を当該測定データに更新して
書き込み、測定データが最大値より小さければ、Ste
p10に移行する。Step10では、最小値更新手段
34により、測定データと、記憶手段30に記憶されて
いる最小値とを比較する。測定データが最小値より小さ
ければ、Step11で記憶手段30に記憶されている
最小値を当該測定データに更新して書き込み、測定デー
タが最小値より大きければ、Step12に移行する。
そして、Step12で平均値演算手段35により、測
定データを積算し、この積算値Bを計測回数計数手段3
1の計数値Cで除して平均値を演算する。なお、記憶手
段30は、電源投入時の初期値である0.00mg/m
3 を最大値として記憶し、前回運転時の最小値を最小値
として記憶している。
【0023】次に、Step13で第四基準値比較手段
39により、測定データと記憶手段30に記憶されてい
る第四基準値(0.30mg/m3 )とを比較する。測
定データが第四基準値よりも大きければ、Step14
で第四基準外計数手段43にて測定データが第四基準値
を越えた回数を計数し、測定データが第四基準値よりも
小さければ、Step15に移行する。Step15で
は、第三基準値比較手段38により、測定データと記憶
手段30に記憶されている第三基準値(0.20mg/
3 )とを比較する。測定データが第三基準値よりも大
きければ、Step16で第三基準外計数手段42にて
測定データが第三基準値を越えた回数を計数し、測定デ
ータが第三基準値よりも小さければ、Step17に移
行する。Step17では、第二基準値比較手段37に
より、測定データと記憶手段30に記憶されている第二
基準値(0.17mg/m3 )とを比較する。測定デー
タが第二基準値よりも大きければ、Step18で第二
基準外計数手段41にて測定データが第二基準値を越え
た回数を計数し、測定データが第二基準値よりも小さけ
れば、Step19に移行する。Step19では、第
一基準値比較手段36により、測定データと記憶手段3
0に記憶されている第一基準値(0.15mg/m3
とを比較する。測定データが第一基準値よりも大きけれ
ば、Step20で第一基準外計数手段40にて測定デ
ータが第二基準値を越えた回数を計数し、測定データが
第二基準値よりも小さければ、図4に示す基準外率演算
ステップに移行する。なお、第四基準外計数手段43の
計数値をD、第三基準外計数手段42を計数値E、第二
基準外計数手段41の計数値をF、第二基準外計数手段
40の計数値をGとする。
【0024】基準外率演算ステップに入ると、Step
21で基準値設定スイッチ19が操作されたか否か判別
される。Step21で基準値設定スイッチ19が操作
されなければ、Step30〜38に移行し、基準値設
定スイッチ19が操作されると、Step22〜29で
基準値設定判別手段44により基準値が設定される。す
なわち、Step22では、基準値設定スイッチ19に
より第一基準値に設定されたか否か判別し、第一基準値
に設定されたならば、Step23で基準値を第一基準
値に変更し、第一基準値に設定されていなければ、St
ep24に移行する。Step24では、基準値設定ス
イッチ19により第二基準値に設定されたか否か判別
し、第二基準値に設定されたならば、Step25で基
準値を第二基準値に変更し、第二基準値に設定されてい
なければ、Step26に移行する。Step26で
は、基準値設定スイッチ19により第三基準値に設定さ
れたか否か判別し、第三基準値に設定されたならば、S
tep27で基準値を第三基準値に変更し、第三基準値
に設定されていなければ、Step28に移行する。S
tep28では、基準値設定スイッチ19により第四基
準値に設定されたか否か判別し、第四基準値に設定され
たならば、Step29で基準値を第四基準値に変更
し、第四基準値に設定されていなければ、Step30
〜38に移行する。
【0025】そして、Step30〜38においては、
基準外率演算手段45により、基準値設定判別手段44
からの判別信号に基づき、第一ないし第四基準値外計数
手段40〜43から設定基準値に応じた計数値を呼出
し、当該計数値と、前記計測回数計数手段31の計数値
とにより、測定データが設定基準値を越えた時間の比率
を演算する。すなわち、Step30で現在の基準値が
第一基準値に設定されているか否か判別し、現在の基準
値が第一基準値であれば、Step31で第一基準値外
計数手段40の計数値Gを基準外率の演算因子Jとし、
現在の基準値が第一基準値でなければ、Step32に
移行する。Step32では、現在の基準値が第二基準
値に設定されているか否か判別し、現在の基準値が第二
基準値であれば、Step33で第二基準値外計数手段
41の計数値Fを基準外率の演算因子Jとし、現在の基
準値が第二基準値でなければ、Step34に移行す
る。Step34では、現在の基準値が第三基準値に設
定されているか否か判別し、現在の基準値が第三基準値
であれば、Step35で第三基準値外計数手段42の
計数値Eを基準外率の演算因子Jとし、現在の基準値が
第三基準値でなければ、Step36に移行する。St
ep36では、現在の基準値が第四基準値に設定されて
いるか否か判別し、現在の基準値が第四基準値であれ
ば、Step37で第四基準値外計数手段43の計数値
Dを基準外率の演算因子Jとし、現在の基準値が第四基
準値でなければ、Step38に移行する。そして、S
tep38にて、Step31,33,35,37で基
準外率の演算因子とされたJを、計測回数計数手段31
の計数値Cで除して基準外率が演算され、その後図5に
示す表示制御ステップおよび外部出力ステップに入る。
【0026】表示制御ステップおよび外部出力ステップ
に入ると、Step39で表示制御手段48により、モ
ード切換スイッチ18の操作により経時変化表示モード
が選択されたか否か判別し、経時変化表示モードが選択
された際には、Step40にて経時変化出力手段46
を作動させて温度、湿度および塵埃の測定データの経時
変化を表示部13に出力し、これを表示させる。一方、
Step39で分析結果表示モードが選択された際に
は、Step41にて分析結果出力手段47を作動させ
て最大値、最小値、平均値および基準外率といった分析
結果を表示部13に出力し、これを表示させる。その
後、Step42で外部出力手段53により、経時変化
出力手段46から測定データの経時変化を、分析結果出
力手段47から分析結果を呼出し、測定データの経時変
化をおよびその分析結果を外部装置52に出力し、図6
に示す零点補正ステップに入る。
【0027】零点補正ステップに入ると、Step43
で第一零点補正手段49をONし、Step44で塵埃
センサ8の出力レベルが所定時間(100時間)以上連
続して零か否か判別し、100時間以上零にならなかっ
たときにはStep45に移行し、そうでないときには
Step48に移行する。そして、Step45で最小
値が零よりも大きいか否か判別し、最小値が零よりも大
きければ、Step46で記憶手段30に出力して零点
基準値を上記100時間までの最小値に更新して書き込
みStep47に移行する。一方、Step45で最小
値が零よりも小さいことが判別されれば、そのままSt
ep47に移行する。Step47では、第一零点補正
手段49の計数をクリアし、Step48に移行する。
この制御は、塵埃センサ8に比較的大きな粒子の埃が付
着した場合に対処するためのものである。
【0028】そして、Step48では、第二零点補正
手段50により塵埃センサ8の測定データが零以下か否
か判別され、測定データが零以下になったときには、S
tep49にて記憶手段30に出力して零点基準値を1
ランク下げて書き込み、Step50に移行する。一
方、Step48で塵埃センサ8の測定データが零以下
でないと判別されると、そのままStep50に移行す
る。この制御は、第一零点補正手段49にて零点基準値
を上げ過ぎた場合に対処するためのものである。
【0029】Step50では、強制零点補正手段51
により感度切換スイッチ19が操作されたか否か判別
し、感度切換スイッチ19が操作されたときには、St
ep51で感度切換スイッチ19がONしてから15分
運転中の最小値を零点基準値とし、図2に示すStep
52に移行する。一方、Step50で感度切換スイッ
チ19が操作されていないと判別したときには、そのま
まStep52に移行する。この制御は、表示された塵
埃センサ8のデータが明らかに異常である場合に対処す
るためのものである。
【0030】その後、Step52で計測時間に達した
か否か判別され、計測時間に達していない場合には再び
Step4に戻し、計測時間に達した場合にはStep
53に移行する。そうすると、Step53では各セン
サ6,7,8およびファン4をOFFし、計測を終了す
る。このように、本実施例では、制御回路9を、基準値
比較手段36〜39が塵埃センサ8の測定データと、記
憶手段30に記憶されている各基準値とを比較し、この
比較結果に基づき、特に基準値外計数手段40〜43が
測定データが各基準値を越えた回数を計数し、基準値設
定判別手段44からの判別信号に基づき、基準外率演算
手段45が基準値外計数手段40〜43から基準値設定
スイッチ19にて設定された基準値に応じた計数値を呼
出し、当該計数値と、計測回数計数手段31の計数値と
により基準外率を演算するよう構成しているから、自動
的に測定データの分析を行うことができる。よって、未
熟な使用者でも容易に汚染状況を確認できる。
【0031】しかも、表示制御手段48が、モード切換
スイッチ18にて経時変化表示モードが選択されたとき
には、経時変化出力手段46を作動して表示部13に経
時変化データを表示させ、分析結果表示モードが選択さ
れたときには、分析結果出力手段47を作動して分析デ
ータを表示させるから、計測中であっても容易に経時変
化データおよび分析データを確認できる。
【0032】また、特に零点補正手段49が、塵埃セン
サ8の出力レベルが所定時間以上連続して零にならなか
ったときに、零点基準値をその時間までの最小値に更新
するから、塵埃センサ8に比較的粒子の大きい埃が付着
して塵埃の正確な検知が不能となった場合にも、これに
対処して計測を続行でき、装置の運転を一旦停止させて
塵埃センサ8に付着した埃を取り除く必要がなくなる。
よって、メンテナンスの回数を少なくすることができ
る。
【0033】さらに、外部出力手段53が、測定データ
の経時変化およびその分析結果を外部装置52に出力す
るから、測定データの経時変化およびその分析結果を記
録でき、また外部装置52に室内の大きさ、使用目的に
応じた空気調和機の機種およびその使用台数を選定する
ための選定因子を入力しておけば、外部装置52にて自
動的に室内の大きさ、使用目的に応じた空気調和機の機
種およびその使用台数を選定することが可能となる。す
なわち、室内の処理風量Qは下記の式にて求められるか
ら、外部装置52に、換気量Q0 (m3 /h)、空気調
和機の集塵効率q(%)、外気濃度C0 (mg/m3
および塵埃発生量g(mg/h)を入力しておけば、処
理風量Q(m3 /h)が求まり、最大値、最小値および
基準外率により補正を行えば、この処理風量Qから適合
機種および台数を求めることができる。
【0034】
【数1】
【0035】次に、本発明の第二実施例を図9ないし図
13基づいて詳述する。図9は空気質検出装置の制御回
路の機能ブロック図である。本実施例は、汚染センサと
して室内中の炭酸ガス(CO2 )濃度を検知する炭酸ガ
ス(CO2 )センサ8を用いて、室内の大きさ、使用目
的に応じた空気調和機の機種およびその使用台数を選定
するために、室内空気の汚染状況を測定し検出するもの
である。
【0036】そして、図9の如く、温度センサ6、湿度
センサ7およびCO2 センサ8からの出力信号に基づ
き、室内空気の汚染状況を自動的に分析する制御回路9
は、測定データ分析機能を得るために、予め室内の使用
目的に応じた第一ないし第四の基準値および最大値、最
小値を記憶する記憶手段(EEPROM)30と、計測
回数を計数する計測回数計数手段31と、温度センサ
6、湿度センサ7からの検知データに基づき、CO2
ンサ8からのCO2 濃度データを温度、湿度に応じて補
正する測定データ補正手段32と、測定データ補正手段
32にて補正された測定データと、記憶手段30に記憶
されている最大値とを比較し、測定データが最大値より
大きければ、記憶手段30の最大値を当該測定データに
更新して書き込む最大値更新手段33と、測定データ補
正手段32にて補正された測定データと、記憶手段30
に記憶されている最小値とを比較し、測定データが最小
値より小さければ、記憶手段30の最小値を当該測定デ
ータに更新して書き込む最小値更新手段34と、測定デ
ータ補正手段32にて補正された測定データを積算し、
計測回数計数手段31の計数値で除して測定データの平
均値を演算する平均値演算手段35と、測定データ補正
手段32にて補正された測定データと、記憶手段30に
記憶されている第一基準値(例えば、0.07%/
3 )とを比較する第一基準値比較手段36と、測定デ
ータ補正手段32にて補正された測定データと、記憶手
段30に記憶されている第二基準値(例えば、0.10
%/m3 )とを比較する第二基準値比較手段37と、測
定データ補正手段32にて補正された測定データと、記
憶手段30に記憶されている第三基準値(例えば、0.
15%/m3 )とを比較する第三基準値比較手段38
と、測定データ補正手段32にて補正された測定データ
と、記憶手段30に記憶されている第四基準値(例え
ば、0.20%/m3 )とを比較する第四基準値比較手
段39と、第一基準値比較手段36の比較結果に基づ
き、測定データが第一基準値を越えた回数を計数する第
一基準値外計数手段40と、第二基準値比較手段37の
比較結果に基づき、測定データが第二基準値を越えた回
数を計数する第二基準値外計数手段41と、第三基準値
比較手段38の比較結果に基づき、測定データが第三基
準値を越えた回数を計数する第三基準値外計数手段42
と、第四基準値比較手段39の比較結果に基づき、測定
データが第四基準値を越えた回数を計数する第四基準値
外計数手段43と、基準値設定スイッチ19からの設定
信号に基づき、第一ないし第四の基準値のうちいずれの
基準値が選択されたか判別する基準値設定判別手段44
と、基準値設定判別手段44からの判別信号に基づき、
第一ないし第四基準値外計数手段40〜43から設定基
準値に応じた計数値を呼出し、当該計数値と、前記計測
回数計数手段31の計数値とにより、測定データが設定
基準値を越えた時間の比率を演算する基準外率演算手段
45とが設けられている。
【0037】また、制御回路9は、表示制御機能を得る
ために、温度、湿度およびCO2 の測定データの経時変
化を表示部13に出力する経時変化出力手段46と、最
大値、最小値、平均値および基準外率といった分析結果
を表示部13に出力する分析結果出力手段47と、モー
ド切換スイッチ18にて経時変化表示モードが選択され
たときには、前記経時変化出力手段46を作動させ、分
析結果表示モードが選択されたときには、前記分析結果
出力手段47を作動させる表示制御手段48とが設けら
れている。
【0038】さらに、制御回路9は、第一実施例と同
様、測定データの経時変化および分析結果を外部装置5
2に出力する機能が付与されている。なお、本実施例で
は、CO2 センサ8を用いているので、制御回路9に
は、第一実施例のような零点補正手段49による零点補
正機能は付与されておらず、その他の構成は第一実施例
と同様である。
【0039】上記空気質検出装置の動作を図10ないし
図13のフローチャートに基づいて説明する。図10は
同じくそのフローチャート、図11は図10のAに示す
塵埃濃度による汚染状況分析に係るフローチャート、図
12は図10のBに示す基準外率に係るフローチャト、
図13は図10のCに示す表示切換およびデータ外部出
力に係るフローチャートである。
【0040】図10において、スタート後のStep1
〜Step5では第一実施例と同様であるので説明を省
略する。Step6で測定データ補正手段32により、
温度センサ6および湿度センサ8からの検知データに基
づき、CO2センサ8の塵埃データを温度、湿度に応じ
て演算補正して測定データとした後、Step7で各セ
ンサ6,7,8の信号を表示データ(デジタル信号)に
変換し、図11に示すデータ分析ステップに入る。な
お、演算補正は、CO2センサ8のCO2 データに一定
の補正率を乗じて行うが、補正率は、例えば室温20℃
で湿度50%以上である場合には1、湿度50%以下で
ある場合には1.1〜1.2としている。
【0041】データ分析ステップに入ると、まずSte
p8で最大値更新手段33により、測定データと、記憶
手段30に記憶されている最大値とを比較する。測定デ
ータが最大値より大きければ、Step9で記憶手段3
0に記憶されている最大値を当該測定データに更新して
書き込み、測定データが最大値より小さければ、Ste
p10に移行する。Step10では、最小値更新手段
34により、測定データと、記憶手段30に記憶されて
いる最小値とを比較する。測定データが最小値より小さ
ければ、Step11で記憶手段30に記憶されている
最小値を当該測定データに更新して書き込み、測定デー
タが最小値より大きければ、Step12に移行する。
そして、Step12で平均値演算手段35により、測
定データを積算し、この積算値Bを計測回数計数手段3
1の計数値Cで除して平均値を演算する。なお、記憶手
段30は、電源投入時の初期値である0.00%/m3
を最大値として記憶し、前回運転時の最小値を最小値と
して記憶している。
【0042】次に、Step13で第四基準値比較手段
39により、測定データと記憶手段30に記憶されてい
る第四基準値(0.20%/m3 )とを比較する。測定
データが第四基準値よりも大きければ、Step14で
第四基準外計数手段43にて測定データが第四基準値を
越えた回数を計数し、測定データが第四基準値よりも小
さければ、Step15に移行する。Step15で
は、第三基準値比較手段38により、測定データと記憶
手段30に記憶されている第三基準値(0.15%/m
3 )とを比較する。測定データが第三基準値よりも大き
ければ、Step16で第三基準外計数手段42にて測
定データが第三基準値を越えた回数を計数し、測定デー
タが第三基準値よりも小さければ、Step17に移行
する。Step17では、第二基準値比較手段37によ
り、測定データと記憶手段30に記憶されている第二基
準値(0.10%/m3 )とを比較する。測定データが
第二基準値よりも大きければ、Step18で第二基準
外計数手段41にて測定データが第二基準値を越えた回
数を計数し、測定データが第二基準値よりも小さけれ
ば、Step19に移行する。Step19では、第一
基準値比較手段36により、測定データと記憶手段30
に記憶されている第一基準値(0.07%/m3 )とを
比較する。測定データが第一基準値よりも大きければ、
Step20で第一基準外計数手段40にて測定データ
が第二基準値を越えた回数を計数し、測定データが第二
基準値よりも小さければ、図12に示す基準外率演算ス
テップに移行する。なお、第四基準外計数手段43の計
数値をD、第三基準外計数手段42を計数値E、第二基
準外計数手段41の計数値をF、第二基準外計数手段4
0の計数値をGとする。
【0043】基準外率演算ステップに入ると、Step
21で基準値設定スイッチ19が操作されたか否か判別
される。Step21で基準値設定スイッチ19が操作
されなければ、Step30〜38に移行し、基準値設
定スイッチ19が操作されると、Step22〜29で
基準値設定判別手段44により基準値が設定される。す
なわち、Step22では、基準値設定スイッチ19に
より第一基準値に設定されたか否か判別し、第一基準値
に設定されたならば、Step23で基準値を第一基準
値に変更し、第一基準値に設定されていなければ、St
ep24に移行する。Step24では、基準値設定ス
イッチ19により第二基準値に設定されたか否か判別
し、第二基準値に設定されたならば、Step25で基
準値を第二基準値に変更し、第二基準値に設定されてい
なければ、Step26に移行する。Step26で
は、基準値設定スイッチ19により第三基準値に設定さ
れたか否か判別し、第三基準値に設定されたならば、S
tep27で基準値を第三基準値に変更し、第三基準値
に設定されていなければ、Step28に移行する。S
tep28では、基準値設定スイッチ19により第四基
準値に設定されたか否か判別し、第四基準値に設定され
たならば、Step29で基準値を第四基準値に変更
し、第四基準値に設定されていなければ、Step30
〜38に移行する。
【0044】そして、Step30〜38においては、
基準外率演算手段45により、基準値設定判別手段44
からの判別信号に基づき、第一ないし第四基準値外計数
手段40〜43から設定基準値に応じた計数値を呼出
し、当該計数値と、前記計測回数計数手段31の計数値
とにより、測定データが設定基準値を越えた時間の比率
を演算する。すなわち、Step30で現在の基準値が
第一基準値に設定されているか否か判別し、現在の基準
値が第一基準値であれば、Step31で第一基準値外
計数手段40の計数値Gを基準外率の演算因子Jとし、
現在の基準値が第一基準値でなければ、Step32に
移行する。Step32では、現在の基準値が第二基準
値に設定されているか否か判別し、現在の基準値が第二
基準値であれば、Step33で第二基準値外計数手段
41の計数値Fを基準外率の演算因子Jとし、現在の基
準値が第二基準値でなければ、Step34に移行す
る。Step34では、現在の基準値が第三基準値に設
定されているか否か判別し、現在の基準値が第三基準値
であれば、Step35で第三基準値外計数手段42の
計数値Eを基準外率の演算因子Jとし、現在の基準値が
第三基準値でなければ、Step36に移行する。St
ep36では、現在の基準値が第四基準値に設定されて
いるか否か判別し、現在の基準値が第四基準値であれ
ば、Step37で第四基準値外計数手段43の計数値
Dを基準外率の演算因子Jとし、現在の基準値が第四基
準値でなければ、Step38に移行する。そして、S
tep38にて、Step31,33,35,37で基
準外率の演算因子とされたJを、計測回数計数手段31
の計数値Cで除して基準外率が演算され、その後図5に
示す表示制御ステップおよび外部出力ステップに入る。
【0045】表示制御ステップおよび外部出力ステップ
に入ると、第一実施例と同様、経時変化表示モードが選
択された際には、Step40にて経時変化出力手段4
6を作動させて温度、湿度および塵埃の測定データの経
時変化を表示部13に出力し、これを表示させる。一
方、分析結果表示モードが選択された際には、Step
41にて分析結果出力手段47を作動させて最大値、最
小値、平均値および基準外率といった分析結果を表示部
13に出力し、これを表示させる。その後、Step4
2で外部出力手段53により、経時変化出力手段46か
ら測定データの経時変化を、分析結果出力手段47から
分析結果を呼出し、測定データの経時変化をおよびその
分析結果を外部装置52に出力する。
【0046】その後、Step52で計測時間に達した
か否か判別され、計測時間に達していない場合には再び
Step4に戻し、計測時間に達した場合にはStep
53に移行する。そうすると、Step53では各セン
サ6,7,8およびファン4をOFFし、計測を終了す
る。このように、本実施例においても、第一実施例と同
様に、自動測定データ分析、経時変化・分析結果表示で
きる。
【0047】さらに、外部出力手段53が、測定データ
の経時変化およびその分析結果を外部装置52に出力す
るから、測定データの経時変化およびその分析結果を記
録でき、また外部装置52に室内の大きさ、使用目的に
応じた空気調和機の機種およびその使用台数を選定する
ための選定因子を入力しておけば、外部装置52にて自
動的に室内の大きさ、使用目的に応じた空気調和機の機
種およびその使用台数を選定することが可能となる。す
なわち、室内の必要換気量Q0(m3 /h)は下記の式
にて求められるから、外部装置52に、在室人数M
(人)、外気CO2 濃度C0 (%/m3 )および一人当
たりのCO2 発生量g(m3 /人・h)を入力しておけ
ば、必要換気量Q0 (m3 /h)が求まり、最大値、最
小値および基準外率により補正を行えば、この処理風量
Qから適合機種および台数を求めることができる。な
お、式中Ci は室内CO2 濃度(%/m3 )である。
【0048】
【数2】
【0049】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲で上記実施例に多くの修正お
よび変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記塵
埃センサと炭酸ガスセンサを両方用いて、自動的に測定
データを分析するよう構成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1および2,3によると、基準値比較手段が汚染セ
ンサの測定データと、記憶手段に記憶されている各基準
値とを比較し、この比較結果に基づき、基準値外計数手
段が測定データが各基準値を越えた回数を計数し、基準
値設定判別手段からの判別信号に基づき、基準外率演算
手段が基準値外計数手段から基準値設定スイッチにて設
定された基準値に応じた計数値を呼出し、当該計数値
と、計測回数計数手段の計数値とにより基準外率を演算
するから、自動的に測定データの分析を行うことができ
る。よって、未熟な使用者でも容易に汚染状況を確認で
きる。
【0051】しかも、表示制御手段が、モード切換スイ
ッチにて経時変化表示モードが選択されたときには、経
時変化出力手段を作動して表示部に経時変化データを表
示させ、分析結果表示モードが選択されたときには、分
析結果出力手段を作動して分析データを表示させるか
ら、計測中であっても容易に経時変化データおよび分析
データを確認できる。
【0052】請求項4によると、零点補正手段が、塵埃
センサの出力レベルが所定時間以上連続して零にならな
かったときに、零点基準値をその時間までの最小値に更
新するから、塵埃センサに比較的粒子の大きい埃が付着
して塵埃の正確な検知が不能となった場合にも、これに
対処して計測を続行でき、装置の運転を一旦停止させて
塵埃センサに付着した埃を取り除く必要がなくなる。よ
って、メンテナンスの回数を少なくすることができる。
【0053】請求項5によると、外部出力手段が、測定
データの経時変化およびその分析結果を外部装置に出力
するから、測定データの経時変化およびその分析結果を
記録でき、また外部装置に室内に応じた空気調和機の機
種およびその使用台数を選定するための選定因子を入力
しておけば、外部装置にて自動的に室内に応じた空気調
和機の機種およびそのおよび使用台数を選定することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例に係る空気質検出装置の制御
回路の機能ブロック図である。
【図2】同じくそのフローチャートである。
【図3】図2のAに示す塵埃濃度による汚染状況分析に
係るフローチャートである。
【図4】図2のBに示す基準外率に係るフローチャート
である。
【図5】図2のCに示す表示切換およびデータ外部出力
に係るフローチャートである。
【図6】図2のDに示す零点補正に係るフローチャート
である。
【図7】空気質検出装置の正面図である。
【図8】空気質検出装置の内部構造を示す概略図であ
る。
【図9】本発明第二実施例に係る空気質検出装置の制御
回路の機能ブロック図である。
【図10】同じくそのフローチャートである。
【図11】図10のAに示す塵埃濃度による汚染状況分
析に係るフローチャートである。
【図12】図10のBに示す基準外率に係るフローチャ
ートである。
【図13】図10のCに示す表示切換およびデータ外部
出力に係るフローチャートである。
【符号の説明】
8 汚染センサ 9 制御回路 13 表示部 18 モード切換スイッチ 19 基準値設定スイッチ 30 記憶手段 31 計測回数計数手段 36〜39 基準値比較手段 40〜43 基準値外計数手段 44 基準値判別手段 45 基準外率演算手段 46 経時変化出力手段 47 分析結果出力手段 48 表示制御手段 49 零点補正手段 52 外部装置 53 外部出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−279044(JP,A) 特開 昭62−289753(JP,A) 特開 平5−340597(JP,A) 特開 平5−180496(JP,A) 特開 平3−233255(JP,A) 特開 平3−160262(JP,A) 特開 平1−199147(JP,A) 特開 平1−107142(JP,A) 特開 昭64−57045(JP,A) 実開 平3−6229(JP,U) 実開 昭63−113844(JP,U) 実開 昭61−163091(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内に応じた空気調和機の機種およびその
    使用台数を選定するために、室内空気の汚染状況を測定
    し検出するものであって、室内空気の汚染に影響を与え
    る因子の状態量を検知する汚染センサ(8) と、前記汚染
    センサ(8) からの出力信号に基づき、室内空気の汚染状
    況を自動的に分析する制御回路(9) と、塵埃濃度の経時
    的変化および制御回路(9) による分析結果を表示する表
    示部(13)と、該表示部(13)の表示を、経時変化表示モー
    ドと分析結果表示モードとに切り換えるモード切換スイ
    ッチ(18)と、室内の使用目的に応じた基準値を設定する
    基準値設定スイッチ(19)とを備え、 前記制御回路(9) は、 予め室内の使用目的に応じた複数の基準値を記憶する記
    憶手段(30)と、 計測回数を計数する計測回数計数手段(31)と、 汚染センサ(8) の測定データと、前記記憶手段(30)に記
    憶されている各基準値とを比較する基準値比較手段(36)
    〜(39)と、 該基準値比較手段(36)〜(39)の比較結果に基づき、前記
    測定データが前記各基準値を越えた回数を計数する基準
    値外計数手段(40)〜(43)と、 基準値設定スイッチ(19)からの設定信号に基づき、前記
    各基準値のうちいずれの基準値に設定すべきか判別する
    基準値設定判別手段(44)と、 該基準値設定判別手段(44)からの判別信号に基づき、前
    記基準値外計数手段(40)〜(43)から設定基準値に応じた
    計数値を呼出し、当該計数値と、前記計測回数計数手段
    (31)の計数値とにより、測定データが設定基準値を越え
    た時間の比率を演算する基準外率演算手段(45)と、 測定データの経時変化を表示部に出力する経時変化出力
    手段(46)と、 基準外率を表示部に出力する分析結果出力手段(47)と、 モード切換スイッチ(18)にて経時変化表示モードが選択
    されたときには、前記経時変化出力手段(46)を作動さ
    せ、分析結果表示モードが選択されたときには、前記分
    析結果出力手段(47)を作動させる表示制御手段(48)とを
    有することを特徴とする空気質検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の汚染センサ(8) が、空気中
    の塵埃濃度を検知する塵埃センサであることを特徴とす
    る空気質検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の汚染センサ(8) が、空気中
    の炭酸ガス濃度を検知する炭酸ガスセンサであることを
    特徴とする空気質検出装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の空気質検出装置において、
    制御回路(9) に、塵埃センサ(8) の出力レベルが所定時
    間以上連続して零にならなかったときに、零点基準値を
    前記所定時間内における最小値に更新する零点補正手段
    (49)が設けられたことを特徴とする空気質検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1および2,3記載の空気質検出装
    置において、制御回路(9) に、測定データの経時変化お
    よびその分析結果を外部装置(52)に出力する外部出力手
    段(53)が設けられたことを特徴とする空気質検出装置。
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