JP3083055U - ロープ掛け渡し用の吊金具 - Google Patents

ロープ掛け渡し用の吊金具

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JP3083055U JP2001004293U JP2001004293U JP3083055U JP 3083055 U JP3083055 U JP 3083055U JP 2001004293 U JP2001004293 U JP 2001004293U JP 2001004293 U JP2001004293 U JP 2001004293U JP 3083055 U JP3083055 U JP 3083055U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊りロープの結い付け作業を必要とせずに、
煙草の生葉等の被乾燥物を容易に吊り下げることができ
ると共に、吊りロープの掛け渡し長さを容易に調整する
ことが可能なロープ掛け渡し用の吊金具を得ることにあ
る。 【解決手段】 本願では1本のバネ線材を折り曲げて上
端掛止部2と下端環状部5を形成すると共に、その下端
環状部5によって略V字状の間隙部7を形成し、この間
隙部7に繊維質の吊りロープRを挟み込むように構成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば煙草の生葉を吊り下げ乾燥させる際に、その生葉の吊りロ ープを吊手部材間に掛け渡すために用いるロープ掛け渡し用の吊金具に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、煙草の生葉を吊り下げ乾燥させる場合、その生葉の茎を繊維質の吊りロ ープに編み込み、その吊りロープを、パイプハウスや乾燥室内等の高所に配置さ れた左右の吊手パイプ(吊手部材)間に掛け渡すが、この場合、前記吊りロープ の両端部を前記吊手パイプに順次結い付けているのが実状である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような煙草の生葉吊り下げ手段では、生葉の茎を編み込んだ吊りロープ の両端部を高所の吊手パイプに結い付けなければならず、その結い付け作業は非 常に面倒で作業性が悪く、しかも前記生葉は重量が相当に嵩み、かつ上述のよう に高所で吊りロープの結い付け作業を行わなければならないため、大きな危険性 が伴うという課題があった。また、左右の吊手パイプに一旦結い付けた吊りロー プの掛け渡し長さを調整する場合には、吊りロープの結い付けを解かなければな らず、このため、吊りロープの長さ調整も非常に面倒で且つ危険性が伴うという 課題があった。
【0004】 この考案は上記のような課題を解決するためになされたもので、吊りロープの 結い付け作業を必要とせずに、煙草の生葉等の被乾燥物を容易に吊り下げること ができると共に、吊りロープの掛け渡し長さを容易に調整することが可能なロー プ掛け渡し用の吊金具を得ることを目的とする。
【0005】 また、この考案は、被乾燥物の吊りロープを吊手部材間に安定性よく確実堅固 に掛け渡すことができるロープ掛け渡し用の吊金具を得ることを目的とする。
【0006】 さらに、この考案は、1本のバネ線材を曲げ加工するだけで簡単に形成できて 廉価に提供できる吊金具を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る吊金具は、1本のバネ線材を折り曲げて形成され、吊り横手部 材に嵌め込み保持させる上端掛止部と、この上端掛止部から下方に延びる脚部と 、この脚部のバネ線材下端部に巻き回し形成された下端環状部と、この下端環状 部と前記脚部のバネ線材との間に形成された略V字状の間隙部とからなり、前記 間隙部に繊維質の吊りロープを挟み込むように構成したものである。
【0008】 この考案に係る吊金具は、1本のバネ線材を折り曲げて形成され、吊り横手部 材に嵌め込み保持させる略逆U字状の上端掛止部と、この上端掛止部の両側から 下方に延びる一対の脚部と、その一方の脚部のバネ線材下端部に巻き回し形成さ れた下端環状部と、この下端環状部と前記一方の脚部のバネ線材との間に形成さ れた略V字状の間隙部と、前記他方の脚部のバネ線材下端部に折り曲げ形成され た略U字状のガイド部とからなり、繊維質のロープを前記間隙部に挟み込んで前 記ガイド部に嵌め込むように構成したものである。
【0009】 この考案に係る吊金具は、脚部の下端環状部と前記脚部との間に形成されて吊 りロープを挟み込む略V字状の間隙部を略15゜の角度に設定したものである。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の一形態を説明する。 実施の形態1. 図1(a)はこの考案の実施の形態1による吊金具の正面図、図1(b)は図 1(a)の左側面図、図1(c)は図1(a)の右側面図、図1(d)は図1( a)の平面図である。 図において、1はピアノ線等のバネ線材を折り曲げて形成された正面二股状の 吊金具であり、この吊金具1は煙草の生葉などの被乾燥物を吊り下げる吊りロー プを吊り横手部材間に掛け渡し保持させるためのもので、前記バネ線材を正面略 逆U字状に折り曲げて形成された上端掛止部2と、この上端掛止部2の両側から 下方に延びる左右一対の脚部3,4と、その一方の脚部3のバネ線材下端部を正 面環状に巻き回して形成された下端環状部5と、前記他方の脚部4のバネ線材下 端部を側面略U字状に折り曲げて形成されたガイド部6とからなっている。
【0011】 さらに詳述すると、前記吊金具1において、下端部にガイド部6を有する片方 の脚部4は直線垂下状に形成され、下端環状部5を有する脚部3は、前記片方の 脚部4に対する開脚方向に傾斜・形成されている。そして、前記下端環状部5は 、前記一方の脚部3の下端部から他方の脚部4に向かう方向へ環状に巻き回し形 成されている。ここで、一方の脚部3において、その下端環状部5に隣接する付 近の線材部位3aと前記下端環状部5との間には側面略V字状の間隙部7が形成 され、その間隙部7のV字状の角度θは略15゜に設定されている。また、前記 ガイド部6は、そのU字状の空間部が前記V字状の隙間7に対向するように形成 されている。
【0012】 図2は上記実施の形態1による吊金具1の使用状態を示す正面図、図3は図2 のA−A線に沿った拡大断面矢視図である。 図2において、P1,P2はパイプハウスや室内乾燥室等の高所に横架配置さ れた左右の丸パイプ(吊り横手部材)であり、これらの丸パイプP1,P2に吊 金具1,1の上端掛止部2,2が嵌め込み保持されている。Rはそれらの吊金具 1,1間に掛け渡し保持された麻ロープなどの繊維質の吊りロープであり、この 吊りロープRには、被乾燥物として煙草の生葉Tの茎部が編み込み保持されてい る。
【0013】 ここで、前記吊金具1について更に詳述すると、その上端掛止部2は、吊り横 手部材としての丸パイプP1,P2の半径と略同一半径の円弧状に形成され、下 端環状部5は作業者の人差し指や中指等の指を挿入可能な程度の径に形成されて いる。また、下端にガイド部6を有する片方の脚部4は、そのガイド部6下端ま での長さが、他方の脚部3の下端環状部5下端までの長さよりも長く形成されて いる。
【0014】 さらに、前記吊金具1における一方脚部3の下端環状部5は、図3に示すよう に、左右の両脚部3,4間を結ぶ中心線Lから当該脚部3,4のそれぞれの線径 以上に離れる方向に向って少なくとも1.5回以上に巻き回しされ、かつ、前記 下端環状部5の最もガイド部6側に位置する環状線材部位5aが、他方脚部4の 下端部に折り曲げ形成された略U字状のガイド部6の幅H内に位置するように形 成されている。
【0015】 次に動作について説明する。 まず、吊り横手部材である丸パイプP1,P2に吊金具1を取り付ける場合、 一方の脚部3の下端環状部5に指を差し込み、この状態で丸パイプP1,P2に 上方から他方脚部4の下端側(ガイド部6)を引っ掛けて両方の脚部3,4間を 開きながら吊金具1を引き下ろすことにより、その上端掛止部2を前記丸パイプ P1,P2に順次嵌め込み保持させる。
【0016】 次いで、予め煙草の生葉Tの茎部を編み込んだ吊りロープRの両端側を、前記 丸パイプP1,P2上の吊金具1,1のガイド部6,6に嵌め込むと共に、下端 環状部5を有する脚部3に沿って前記吊りロープRを引き下ろすことにより、当 該吊りロープRの両端側を前記脚部3下部のV字状の間隙部7に挟み込む。この ようにしてV字状の間隙部7に挟み込まれた繊維質の吊りロープRは、図3に示 すように、前記間隙部7で扁平状に圧潰された状態となる。すなわち、V字状の 間隙部7に対する吊りロープRの挟み込む部位は、前記間隙部7両側のバネ線材 (一方脚部3の下端側バネ線材部位と、これとの間でV字状の間隙部7を形成す る下端環状部5のバネ線材部位)にそれぞれ食い込み係合した状態となる。
【0017】 また、前記V字状の間隙部7から他方脚部4のガイド部6に向って延びる吊り ロープRは、一方脚部3の下端環状部5における前記ガイド部6側の環状線材部 位5aに圧接係合した状態となる。すなわち、一方脚部3の下端環状部5におい て、他方脚部4のガイド部6側に位置する環状線材部位5aは前記ガイド部6の 幅寸法H内に位置しているので、前記ガイド部6に嵌め込まれてV字状の間隙部 5に挟み込まれた吊りロープRは、図3に示すように前記環状線材部位5aで屈 曲して当該屈曲部が前記環状線材部位5aに圧接係合した状態となる。
【0018】 従って、前記ガイド部6に嵌め込んでV字状の間隙部5に挟み込んだ吊りロー プRは、一方脚部3の下部線材部位3aと、その一方脚部3の下端環状部5にお ける前記下部線材部位3a側の線材部位5b(図3参照)と、前記下端環状部5 における前記ガイド部6側の線材部位5aとによって三点支持されると共に、他 方脚部4の前記ガイド部6によって安定性よく保持される。
【0019】 以上説明した実施の形態1によれば、正面略逆U字状に形成された吊金具1の 一方脚部3の下端側を巻き回して指挿入用の下端環状部5を形成したので、その 下端環状部5に指を差し込んで他方脚部4の下端側を丸パイプ(吊り横手部材) P1,P2に引っ掛けて吊金具1を引き下ろすだけで、その吊金具1の上端掛止 部2を前記丸パイプP1,P2に対して簡単に嵌合保持させることができるとい う効果がある。また、前記吊金具1の一方脚部3よりも他方脚部4を長く形成し たので、一方脚部3の下端環状部5に指を差し込んだ状態で他方脚部4の下端側 を丸パイプP1,P2に引っ掛け易くなり、このため、その丸パイプP1,P2 に対する吊金具1の嵌合操作をスムーズに手際よく行うことができるという効果 がある。
【0020】 特に、上記実施の形態1によれば、一方脚部3の下部線材部位と下端環状部5 との間にV字状の間隙部7を形成すると共に、他方脚部4の下端には略U字状の ガイド部6を折り曲げ形成するように構成したので、前記ガイド部6に繊維質の 吊りロープRを嵌め込み、かつ、その吊りロープRを前記V字状の間隙部7に上 方から挟み込むだけで、その間隙部7に前記吊りロープRを食い込み圧接係合さ せることができる。このため、煙草の生葉Tの茎が編み込まれて相当大きな生葉 荷重が作用した状態の前記吊りロープRを高所の丸パイプP1,P2に結い付け る必要がなく、その丸パイプP1,P2に対する吊りロープRの掛け渡し作業を 簡単に手際よく且つ安全に行うことができるという効果がある。
【0021】 しかも、上述のように、V字状の間隙部7に挟み込まれた吊りロープRに作用 する生葉Tの吊り荷重が大きくなればなる程、前記V字状の間隙部7に対する吊 りロープRの圧接係合力が増大し、その状態の吊りロープRがガイド部6で安定 性よく保持されるため、前記吊りロープRが吊金具1から外れるような危惧がな いという効果がある。また、前記吊金具1は1本のバネ線材を曲げ加工するだけ で容易に形成でき、このため、廉価に提供できるという効果がある。
【0022】 また、生葉Tの乾燥後に吊りロープRを外す場合には、吊金具1のV字状の間 隙部7からガイド部6とは反対方向に延びる吊りロープRのエンド側を片手で握 り、その握り手の例えば人差し指または親指等で前記下端環状部5の上部を押さ えて前記吊りロープRのエンド側を持ち上げるだけで、その吊りロープRを吊金 具1から簡単に取り外すことができるという効果がある。
【0023】 実施の形態2. 図4(a)はこの考案の実施の形態2による吊金具の正面図、図4(b)は図 4(a)の側面図である。 この実施の形態2による図4の吊金具1は、上記実施の形態1の場合と同様に 1本のバネ線材を折り曲げて形成されたものであるが、そのバネ線材の上端部に フック部2Aを折り曲げ形成すると共に、前記バネ線材の下端部を前記フック部 2Aの折り曲げ方向とは逆方向に向って環状に巻き回し加工することで、上記実 施の形態1の場合と同様の下端環状部5を形成したものである。
【0024】 従って、この実施の形態2による吊金具1の下部には、その下端環状部5によ って上記実施の形態1の場合と同じくV字状の間隙部7が形成され、その間隙部 7のV字状の角度θは略15゜に設定されているものである。
【0025】 以上説明した実施の形態2によれば、吊金具1の全体形状がさらにシンプル化 する。従って、1本のバネ線材で吊金具1をいっそう容易に形成でき、そのコス ト低減を図ることができる。また、上記実施の形態1の場合と同様に、吊金具1 の下端環状部5に指(例えば人差し指)を差し込んで上端のフック部2Aを高所 の丸パイプP1,P2(図2参照)に引っ掛けるだけで吊金具1を容易に取り付 けることができると共に、その吊金具1の下部に形成されたV字状の間隙部7に 上方から吊りロープRを挟み込むだけで、その吊りロープRがV字状の間隙部7 に食い込み係合するので、従来のように吊りロープRを高所の丸パイプP1,P 2に結い付けることなく、高所での吊りロープRの掛け渡し作業を簡単に手際よ く且つ安全に行うことができるという効果がある。
【0026】 実施の形態3. 図5(a)はこの考案の実施の形態3による吊金具の正面図、図5(b)は図 5(a)の側面図である。 上記実施の形態2による吊金具1では、吊り横手部材(丸パイプP1,P2) に対する上端掛止部としてフック部2Aを折り曲げ形成したが、この実施の形態 3では、そのフック部2Aに代えて吊金具1の上端部に環状の掛止部2Bを巻き 回し形成し、その上端掛止部2Bを下端環状部5の上方に位置させるように構成 したものである。なお、この実施の形態3による吊金具1の他の構成は上記実施 の形態2(図4)の場合と同一であるので、その同一部分には同一符号を付して 説明を省略する。
【0027】 以上説明した実施の形態3では、吊金具1の上端に形成した環状の掛止部2B を吊り横手部材(図5では角パイプP)に嵌め込み支持させるので、吊金具1の 下端環状部5で形成されたV字状の間隙部7に対する吊りロープRの挟み込み時 に前記吊金具1が外れたり位置ずれするようなことがなくなって、吊りロープR の挟み込み操作を容易に手際よく且つ安全に行うことができるという効果がある 。
【0028】 実施の形態4. 図6(a)はこの考案の実施の形態4による吊金具の応用例を示す正面図、図 6(b)は図6(a)の側面図である。 図6において、11は例えば煙草の生葉や乾燥後の煙草の葉を束ねてロープ掛 けする際に使用するロープ掛け用の金具であって、上記各実施の形態による吊金 具1の場合と同様に1本のバネ線材を折り曲げ加工して形成されたものである。 すなわち、この実施の形態4による金具11は、一端部に正面略三角枠形状の ロープ掛止部12を折り曲げ形成すると共に、他端部には前記ロープ掛止部12 の近傍で環状部15を巻き回し形成し、この環状部15によって、上記各実施の 形態による吊金具1の場合と同じV字状の間隙部17を形成したものである。
【0029】 次に、この実施の形態4による金具11の使用例について説明する。 煙草の生葉や乾燥後の煙草の葉などを束ねる繊維質のロープを前記金具11の ロープ掛止部12に挿通し、そのロープの一端部を玉結びして当該玉結び部を前 記ロープ掛止部12に掛止させておく。この状態のロープで煙草の生葉や乾燥葉 などを束ね、そのロープの他端側を前記金具11のV字状間隙部17に挟み込む だけで、煙草の生葉や乾燥葉などを簡単に束ね結わえることができる。
【0030】 なお、この実施の形態4による金具11は、上述のようなロープ掛け用に特定 されるものではなく、上記実施の形態1から実施の形態3による吊金具1の場合 と同様の吊金具として適用することも可能であり、この場合、上記ロープ掛止部 12を吊り横手部材に嵌め込み支持させればよい。
【0031】 以上説明した各実施の形態では、煙草の葉を対象とした吊金具1および金具1 1について説明したが、これらの吊金具1および金具11は、煙草の葉以外の吊 持手段やロープ掛け手段としても適用可能である。
【0032】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、バネ線材からなる吊金具の上端掛止部を吊 り横手部材に嵌め込み保持させた状態で前記吊金具の下部に形成された略V字状 の間隙部に繊維質の吊りロープを挟み込むだけで、その吊りロープが前記V字状 の間隙部に圧接係合するため、例えば煙草の生葉など大きな吊持荷重が作用した 状態の吊りロープを吊り横手部材に結い付ける必要がなく、従って、高所での吊 りロープ掛け渡し作業を簡単に手際よく且つ安全に行うことができるという効果 がある。また、上述のように吊金具の略V字状の間隙部に挟み込んだ吊りロープ のエンド側を片手で握り、その握り手の例えば人差し指または親指等で前記下端 環状部の上部を押さえて前記吊りロープのエンド側を持ち上げれば、その吊りロ ープを吊金具から簡単に取り外すことができ、このため、吊りロープの掛け渡し 長さを容易に調整することも可能であるという効果がある。
【0033】 この考案によれば、1本のバネ線材を折り曲げて吊り横手部材に嵌め込み保持 させる略逆U字状の上端掛止部を形成すると共に、その上端掛止部の両側から延 びる一対の脚部の一方脚部には下端環状部を巻き回し形成し、この下端環状部に よって略V字状の間隙部を形成するように構成したので、吊金具を吊り横手部材 に取り付ける際には、例えば人差し指を前記下端環状部に差し込んで吊金具を吊 り横手部材への嵌め込み方向に引き下ろすだけで、高所での吊金具取付作業を簡 単に手際よく行うことができるという効果がある。また、吊金具の他方脚部の下 端部には略U字状のガイド部を折り曲げ形成したので、そのガイド部に吊りロー プを嵌め込んで仮保持させた安定状態で吊りロープをV字状の間隙部に挟み込む ことができ、その挟み込み作業を高所でスムーズに行うことができると共に、前 記V字状の間隙部とガイド部とによって吊りロープを安定性よく確実に保持させ ることができるという効果がある。
【0034】 この考案によれば、前記間隙部のV字状の角度を略15゜に設定したことによ り、その間隙部に繊維質の吊りロープを強固に挟み込み圧接係合させることがで きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの考案の実施の形態1による吊
金具の正面図、図1(b)は図1(a)の左側面図、図
1(c)は図1(a)の右側面図、図1(d)は図1
(a)の平面図である。
【図2】この考案の実施の形態1による吊金具1の使用
状態を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った拡大断面矢視図であ
る。
【図4】図4(a)はこの考案の実施の形態2による吊
金具の正面図、図4(b)は図4(a)の側面図であ
る。
【図5】図5(a)はこの考案の実施の形態3による吊
金具の正面図、図5(b)は図5(a)の側面図であ
る。
【図6】図6(a)はこの考案の実施の形態4による吊
金具の応用例を示す正面図、図6(b)は図6(a)の
側面図である。
【符号の説明】
1 吊金具 2 上端掛止部 2A フック部 2B 掛止部 3,4 脚部 3a 一方脚部の下部線材部位 5 下端環状部 5a,5b 線材部位、 6 ガイド部 7 間隙部 11 金具 12 ロープ掛止部 15 環状部 17 間隙部 P 角パイプ(吊り横手部材) P1,P2 丸パイプ(吊り横手部材)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のバネ線材を折り曲げて形成された
    ロープ掛け渡し用の吊金具であって、吊り横手部材に嵌
    め込み保持させる上端掛止部と、この上端掛止部から下
    方に延びる脚部と、この脚部のバネ線材下端部に巻き回
    し形成された下端環状部と、この下端環状部と前記脚部
    のバネ線材との間に形成された略V字状の間隙部とから
    なり、前記間隙部に繊維質の吊りロープを挟み込むよう
    に構成したことを特徴とするロープ掛け渡し用の吊金
    具。
  2. 【請求項2】 1本のバネ線材を折り曲げて形成された
    ロープ掛け渡し用の吊金具であって、吊り横手部材に嵌
    め込み保持させる略逆U字状の上端掛止部と、この上端
    掛止部の両側から下方に延びる一対の脚部と、その一方
    の脚部のバネ線材下端部に巻き回し形成された下端環状
    部と、この下端環状部と前記一方の脚部のバネ線材との
    間に形成された略V字状の間隙部と、前記他方の脚部の
    バネ線材下端部に折り曲げ形成された略U字状のガイド
    部とからなり、繊維質のロープを前記間隙部に挟み込ん
    で前記ガイド部に嵌め込むように構成したことを特徴と
    するロープ掛け渡し用の吊金具。
  3. 【請求項3】 略V字状の間隙部は略15゜の角度に設
    定されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の吊金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07163267A (ja) * 1994-11-24 1995-06-27 Keisuke Ueno 活魚を集合させる方法

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