JP3083015U - 刃 物 - Google Patents

刃 物

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JP3083015U
JP3083015U JP2001004234U JP2001004234U JP3083015U JP 3083015 U JP3083015 U JP 3083015U JP 2001004234 U JP2001004234 U JP 2001004234U JP 2001004234 U JP2001004234 U JP 2001004234U JP 3083015 U JP3083015 U JP 3083015U
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信行 大澄
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株式会社オリオン工具製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刃物を切削機械へ何度も取り付け取外した
り、長時間切削作業を繰り返しても、刃物のID情報が
薄くなったり消滅することがないID情報付与システム
を提供する。 【構成】 ID情報を記載したチップを搭載している切
削刃物を提供する。ここでチップには必要な情報が自由
に書き込み/読み取り可能な状態で保有されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は切削刃物に関し、より詳細には当該刃物固有の情報を書き込み/読み 取り可能な手段を備えた切削刃物に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在一般的に製造されている刃物は、刃物特有の製品番号、寸法、刃先角度、 製造年月日、製造工場名、その他の刃物製造に伴なって生じる各種の情報を具備 しており、これらの情報は顧客管理、再研磨作業時の刃物管理その他の製品管理 上において大変重要な要素となっている。しかるに、今日においては、これらの 重要な情報は刃物本体にレーザーマーキングや刻印等を使用して表示しそれらの 表示に基いて管理業務を行なっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように刃物本体へ表示した情報は、刃物を切削機械へ何度 も取り付け取外したり、長時間切削作業を繰り返している間に、汚れたり、傷が 付いたり、摩滅したりして、当該表示が薄くなり又は消滅し、実際に当該情報を 使用したい時にはほとんど情報を判読出来ないということが多い。
【0004】 更にこれまでの表示方法においては、例えば刃物を再研磨することにより刃物 の角度や寸法を変更してもその当初の表示を変更することが出来ないため、次に 再再研磨するときには、再研磨前の最初の刃物角度を基礎として研磨作業を行な うことがある。そのため、これまでの再研磨作業においては、再研磨によって変 更された情報(例えば刃物角度)や、再研磨によって変わってしまった情報(例 えば刃物外形寸法)等は納品伝票や、その他の連絡票に記載したり、刃物のケー スへ記載しているのが実情である。しかしながら、このような方法では、伝票や ケースを容易に紛失することが多く、または、刃物を異なるケースへ入れ違うと いう事故も多発し、しばしばメーカー側とエンドユーザー側との間で大きな課題 となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案ではID情報を記載したチップを搭載してい る切削刃物を提供する。ここでチップには必要な情報が自由に書き込み/読み取 り可能な状態で保有されているものである。
【0006】
【作用】
上記手段により、丸鋸のID情報を常時容易に知ることが出来ので、常に当該 丸鋸の状況を的確に判断出来る。
【0007】
【実施例】
以下に本件考案の実施例について述べる。図1は本件考案のチップ10を装着 した丸鋸12を示し、図2は図1の線2−2断面を示す。チップ10は丸鋸12 の中心取付孔14と外周に配置されている刃先16との間の鋸側壁面18へ形成 した凹み部分20(図2参照)へ接着剤又はネジ等の固定手段を使用して固定さ れている。この取付位置は、丸鋸12の使用時に被加工物の被切断面が接触せず 取付ハブ(図示無し)によって覆われるかまたは該取付ハブのすぐ外側の位置へ 接近した位置が好ましい。回転時に被加工物の被切断面によってチップが引きは がされず、ハブによって覆われるか又はそのすぐ外方位置で被加工物の被切断面 が接触しない位置であり、該チップが丸鋸12から離脱することを防止出来るか らである。
【0008】 このチップ10は、図1に示すように円形又は矩形等を有する薄いマイクロチ ップからなり、このチップへは、メーカー側によって、刃物固有の各種のID情 報(製品番号、寸法、刃先角度、製造年月日、製造工場名、製造担当者名、商品 受入番号、受入伝票番号、納品番号、納品伝票番号その他の刃物製造に伴なって 生じる情報)が公知の書き込み装置により書き込まれる。当業者に明らかなよう に、もし、ルーター等のように細長い切削工具の場合には、チップは細長い形態 となるであろう(図3〜図5参照)。
【0009】 このチップ10へ記載された情報は、丸鋸12がエンドユーザー側へ納入され たときに、当該エンドユーザーによってそれ自体公知のコンピュータを利用した 読み取り装置により読み取られ且つ又記録され、商品管理情報として適切に使用 される。
【0010】 また、再研磨のために丸鋸12が再研磨業者へ送られると、再研磨業者は当該 チップの情報を読み取り、そこから得た情報によって再研磨機械を予め設定して 容易に再研磨作業を行なうことが出来る。そこで所定の再研磨作業が付与される 。再研磨後の当該丸鋸12のID情報、例えば刃物角度や刃物直径が変動したと きには、該再研磨業者において、当該チップ10へ再研磨作業履歴等の情報を必 要に応じて入力し直す。こうして、当該チップには常に丸鋸に関する最新のID 情報がインプットされることが可能である。これによって、このチップ10の情 報を読むことにより、当該丸鋸12の必要な最新情報を得ることが可能となる。 この情報はデジタル信号として入力し、パソコン等により容易に取り込むことが 可能であり、刃物の管理が容易に達成出来るのである。
【0011】 図3〜図5はルーター30へ本考案のチップ32を装着した実施例を示してい る。図3においては、ルーター30aの保持端部面の中心位置を通る部分へ溝3 4aを形成して、この溝34a内へチップ32aを接着剤その他の手段によって 保持している。図4はルーター30bの保持端部の表面部分へ軸線方向に沿って 縦溝34bを形成しここへ縦長のチップ32bを接着剤その他の手段によって保 持している。更に図5はルーター30cの保持端部の表面一側部分へ軸線方向に 伸びる縦溝34cを形成しここへ縦長のチップ32cを接着剤その他の手段によ って保持している。これらのルーター30a、30b、30cにおいても図1に 示す実施例と同様の優れた作用効果を得ることが出来るのである。
【0012】 なお、チップへの書き込み可能文字数が制限されている場合であっても、その 文字の組み合わせ方サイズその他を予め特定しておき、制限文字数の中に置いて そこに含まれる情報量を増大し又は先の情報を更新することが可能である。これ らの処理は、パソコンでの作業によって自由に処理出来る。更には、チップの書 き込みが困難な場合でも、パソコン上での所定の操作(例えば所定の因数を付加 したり、割り付けたりすること)により、パソコン上での書き換へ判読が可能で あり、こうしてチップへ対して最新の情報を書き込み又はそこから最新の情報を 読み取ることが可能である。
【0013】
【考案の効果】
本件考案によれば、刃物を切削機械へ繰り返し取り付け取外したり、長時間切 削作業を繰り返しても、汚れや、傷が付いたり、摩滅したりして、当該表示が薄 くなったり又は消滅したりするということがない。このため、実際に当該情報を 使用したい時にはいつでもその情報を明確に判読出来る。これにより、切削刃物 の商品管理が容易に出来、また製品情報が明確にかつ容易に判別出来るので、商 品情報更には再研磨履歴等の情報がエンドユーザー及び再研磨業者によって的確 に利用出来る。また、この情報を知ることにより、常に商品の流れを的確に知る ことが出来、商品の無駄が無くなり、再研磨等の時期的な判断も容易に知ること が可能となる。さらに、従来は刃物のID情報を刃物本体へ表示しており、例え ば刃物を再研磨することにより刃物の角度や寸法を変更してもその当初の表示を 変更することが出来ないため、次に再再研磨するときには、再研磨前の最初の刃 物角度を基礎として研磨作業を行なうことがあった。そのため、これまでの再研 磨作業においては、再研磨によって変更された情報(例えば刃物角度)や、再研 磨によって変わってしまった情報(例えば刃物外形寸法)等は納品伝票や、その 他の連絡票に記載したり、刃物のケースへ記載しているのが実情であった。しか しながら、本件考案によれば、伝票やケースを紛失しても、または、刃物を異な るケースへ入れ違っても、メーカー側とエンドユーザー側との間で大きな問題が 発生することは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のチップを搭載した丸鋸を示す一部破断
図である。
【図2】図1の線2−2に沿った断面図である。
【図3】本考案のチップを搭載したルーターを示す一部
破断図である。
【図4】本考案のチップを搭載した別のルーターを示す
一部破断図である。
【図5】本考案のチップを搭載した更に別のルーターを
示す一部破断図である。
【符号の説明】
10:チップ 12:丸鋸 14:中心取付孔 16:刃先 18:丸鋸側壁面 20:凹み部分 30a、30b、30c:ルーター 32a、32b、
32c:チップ 34a、34b、34c:溝

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ID情報を記載したチップを搭載してい
    る切削刃物。
  2. 【請求項2】 チップが切削工具自体に関する情報を自
    由に書き込み/読み取り可能な状態にて保持されている
    請求項1に記載の切削刃物。
  3. 【請求項3】 切削刃物が丸鋸、カッター、ルーターの
    いずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の切削刃物。
  4. 【請求項4】 切削工具自体に関する情報が、刃物特有
    の製品番号、寸法、刃先角度、製造年月日、製造工場
    名、製造担当者名、商品受入番号、受入伝票番号、納品
    番号、納品伝票番号その他の刃物製造に伴なって生じる
    各種の情報の幾つかを含んでいる請求項1〜3のいずれ
    か1に記載の切削刃物。
  5. 【請求項5】 切削工具自体に関する情報が、刃物の再
    研磨作業に際して特に有用な刃物製品番号、寸法、刃先
    角度、製造年月日、製造工場名、製造担当者名再研磨作
    業履歴、商品受入番号、受入伝票番号、納品番号、納品
    伝票番号その他の刃物再研磨に際して必要な各種の情報
    の幾つかを含んでいる請求項1〜4のいずれか1に記載
    の切削刃物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011004A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Kyocera Corp 損耗センサ付工具およびその製造方法
WO2006009155A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Amada Company, Limited 鋸刃及び鋸盤
JP2009214232A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Takeda Machinery Co Ltd 丸鋸切断機

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