JP3082734B2 - メディアデータ通信方式 - Google Patents

メディアデータ通信方式

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JP3082734B2
JP3082734B2 JP1295398A JP1295398A JP3082734B2 JP 3082734 B2 JP3082734 B2 JP 3082734B2 JP 1295398 A JP1295398 A JP 1295398A JP 1295398 A JP1295398 A JP 1295398A JP 3082734 B2 JP3082734 B2 JP 3082734B2
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淳 真野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線等を使用
して構築されるFAXネットワーク等のメディアネット
ワークとコンピュータネットワークとを統合するための
CTI技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンピ
ュータネットワークの普及に伴い、従来から企業及び家
庭に浸透しているFAXネットワーク等とコンピュータ
ネットワークとを統合することに対する要請が高まって
いる。
【0003】このような要請に対して、従来、CTI
(Computer Telephony Integration)と総称される技術
が知られている。図51は、第1の従来システムである
CTIシステムの基本構成図である。CTIシステムで
は、CTIサーバ装置5101と呼ばれるコンピュータ
システムが、構内交換機5102に接続してそれを直接
制御する。この結果、構内交換機5102に接続される
FAX装置5103が送受信するFAXデータメディア
と、CTIサーバ装置5101がアクセス可能なコンピ
ュータネットワーク5104において認識されるマルチ
メディア電子メール等のメディアとの間で、情報を相互
に変換して処理することが可能となって、FAXネット
ワーク(公衆電話網等)5105とコンピュータネット
ワーク5104との統合が実現される。なお、CTIサ
ーバ装置5101が構内交換機5102の機能を包含す
るビジネスコミュニケーションプラットホームと呼ばれ
るCTIシステムも知られているが、その基本的な機能
は図51に示されるCTIシステムの機能と同様であ
る。
【0004】このように、CTI技術は、確かに、FA
Xネットワーク5105とコンピュータネットワーク5
104とを統合するための理想的な技術である。ここ
で、CTIシステムにおいては、CTIサーバ装置51
01が構内交換機5102を直接制御する機構が必要と
され、その機構を実現するアーキテクチャとして、SC
SA(Signal Computing System Architecture)と呼ば
れる標準アーキテクチャが提唱されている。しかし、こ
のアーキテクチャを実現するインタフェース機構はかな
り複雑であり、CTIサーバ装置5101及び構内交換
機5102内に実装される上記インタフェース機構に対
応するハードウエアとして特殊なものが必要となり、そ
のハードウエアを制御するためのCTIサーバ装置51
01内のソフトウエアもそのハードウエア専用のものが
必要となる。このため、CTIシステムのための製造/
販売コストはかなり高く、CTIシステムの販売価格
は、数百万円〜数千万円に達する。
【0005】従って、従来は、CTIシステムは、中堅
/大企業等のみが導入することができ、個人や中小企業
等にとって導入することは困難であるという問題点を有
していた。
【0006】一方、個人や中小企業等も容易に使用する
ことができる第2の従来システムとして、図52に示さ
れるように、FAX装置5201と回線5203(電話
回線、ISDN回線等)の間にモデム装置5202が接
続され、FAX装置5201から入力されたFAXデー
タがモデム装置5202のFAX端子F及び回線端子L
を経由して回線5203に出力される第1のモードと、
FAX装置5201から入力されたFAXデータがモデ
ム装置5202のFAX端子F及びシリアルデータ端子
Sを経由してコンピュータ5204に入力される第2の
モードとを選択することができるシステムが知られてい
る。
【0007】図52に示される第2の従来システムで
は、モデム装置5202と、コンピュータ5204は、
一般消費者市場において大量に販売されているものであ
り、現在、モデム装置5202は1万円〜数万円程度で
購入することができ、コンピュータ5204は10万円
〜50万円程度で購入することができる。
【0008】しかし、図52に示される第2の従来シス
テムにおいては、コンピュータ5204がモデム装置5
202を経由してFAX装置5201からFAXデータ
を入力することが可能な第2のモードを設定するために
は、コンピュータ5204がモデム装置5202に対し
て所定のコマンドを発行しなければならない。このた
め、第2の従来システムにおいては、ユーザは、FAX
装置5201に対する通常の操作のように単にプッシュ
ボタンを押してスタートボタンを押すだけでは、コンピ
ュータ5204に対してFAXデータの登録動作を行う
ことはできず、コンピュータ上での操作も要求されるた
め、円滑な業務を遂行できないという問題点を有してい
る。
【0009】また、図52に示される第2の従来システ
ムでは、FAX装置5201から入力された紙のFAX
データをコンピュータ5204に蓄積することが可能な
だけで、そのFAXデータをコンピュータ5204に蓄
積しながら回線5203を経由して宛先のFAX装置等
にも送信するという制御は実現できなかった。
【0010】一方、図1に示されるCTIサーバ装置5
101等の従来のCTIサーバ装置が有する機能とし
て、インターネットやLAN(ローカルエリアネットワ
ーク)又はWAN(ワイドエリアネットワーク)等のコ
ンピュータネットワークを介して、CTIサーバ装置同
士が相互に通信することにより、コンピュータネットワ
ーク上をFAXデータを中継させる技術が知られてい
る。このような技術によって、遠隔地間でのFAXデー
タの通信を、従来の電話回線経由で行う方式に比べて遙
かに低い通信コストで実現することが可能となる。
【0011】しかし、FAXデータの中継には、送達の
確認等を含む複雑な手順が必要となるため、FAX中継
ソフトウエアの開発には膨大な開発コストがかかり、C
TIシステムの製造/販売コストを押し上げる原因にも
なっている。
【0012】また、上述のようにFAX中継手順が複雑
であることから、従来のFAX中継を行うCTIサーバ
装置は、相互に直接通信することが可能な、専用線を使
用したコンピュータネットワーク上に設置される必要が
あった。このため、FAX中継が可能なCTIシステム
を社内のLAN上に設置するためには、従来は、そのL
ANとインターネット等とをディジタル専用回線で接続
する必要があった。ディジタル専用回線を使用するため
には、日本等においては高額な月額コストを支払わねば
ならず、中小企業や個人事務所等がインターネット等を
介して遠隔地間でFAXデータ通信を行うためのCTI
システムを導入することは、非常に困難であった。
【0013】以上示した種々の問題点は、FAXデータ
の通信システムに限られるものではなく、音声データや
映像データ等の各種メディア信号の通信システムにおい
ても同様に存在する。
【0014】本発明の課題は、個人や中小企業等にも容
易に購入でき、FAXネットワーク等のメディアネット
ワークとコンピュータネットワークとを統合することが
可能であって、かつコンピュータネットワークを使用し
た遠隔地間のメディアデータの通信を低コストで実現可
能なメディアデータ通信システムを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
メディア信号のための通信アダプタ装置を前提とする。
【0016】まず、回線スイッチ回路(304)は、外
線回線を接続することのできる外線端子(第1回線端子
L1)と、端末装置(内部FAX装置301)を接続す
ることのできる第1の内線端子(第1内線端子E1)
と、第2の内線端子(第2内線端子E2)とを少なくと
も備え、外線端子から第1の外線番号が指定された場合
に外線端子を第2の内線端子に接続し、第1の内線端子
から第2の内線番号が指定された場合に第1の内線端子
を第2の内線端子に接続し、第2の内線端子から第1の
内線番号が指定された場合に第2の内線端子を第1の内
線端子に接続する機能を含む。
【0017】DTMF信号受信回路(DTMF送受信回
路305)は、第2の内線端子に接続され、第2の内線
端子への呼の着信に応答してDTMF信号を受信し、そ
れに対応する受信情報を、メディア信号(FAXデー
タ)を処理するメディアサーバ装置(CTIサーバ装置
303)に伝送する機能を含む。
【0018】メディア信号受信モデム回路(第1FAX
モデム回路306)は、第2の内線端子に接続され、D
TMF信号の受信終了後に、その受信時の回線接続状態
を維持したまま、第2の内線端子からメディア信号を受
信し、それをメディアサーバ装置に伝送する。
【0019】メディア信号送信モデム回路(第1FAX
モデム回路306)は、第2の内線端子に接続され、メ
ディアサーバ装置からの発呼指示に従って第2の内線端
子に発呼信号を出力し、それによる呼の確立後にメディ
アサーバ装置から送信されるメディア信号を第2の内線
端子に送信する機能を含む。
【0020】上述の本発明の第1の態様の構成におい
て、以下のような構成を更に含むように構成することが
できる。まず、回線スイッチ回路は、第3の内線端子
(第3内線端子E3)を更に備え、外線端子から第2の
外線番号が指定された場合に外線端子を第3の内線端子
に接続し、第3の内線端子から任意の外線番号が指定さ
れた場合に第3の内線端子を外線端子に接続する機能を
更に含む。
【0021】第2のメディア信号送信モデム回路(第2
FAXモデム回路307)は、第3の内線端子に接続さ
れ、メディアサーバ装置からの発呼指示に従って第3の
内線端子に発呼信号を出力し、それによる呼の確立後に
メディアサーバ装置から送信されるメディア信号を第3
の内線端子に送信する機能を含む。
【0022】第2のメディア信号受信モデム回路(第2
FAXモデム回路307)は、第3の内線端子に接続さ
れ、第3の内線端子への呼の着信に応答して、外線端子
から第3の内線端子を介してメディア信号を受信し、そ
れをメディアサーバ装置に伝送する。
【0023】この本発明の第1の態様の付加的構成にお
いて、更に以下のような構成を含むように構成すること
ができる。方路スイッチ回路(スイッチ回路309)
は、第2のメディア信号送信モデム回路及び第2のメデ
ィア信号受信モデム回路の接続を、第3の内線端子に対
する接続から外線回線とは異なる第2の外線回線を接続
することのできる第2の外線端子(第2回線端子L2)
に対する接続に切り換える。
【0024】そして、方路スイッチ回路によって第2の
メディア信号送信モデム回路及び第2のメディア信号受
信モデム回路の接続が第2の外線端子に対する接続に切
り換えられたときに、第2のメディア信号送信モデム回
路は、メディアサーバ装置からの発呼指示に従い第2の
外線端子に発呼信号を出力し、それによる呼の確立後に
メディアサーバ装置から送信されるメディア信号を第2
の外線端子に送信し、第2のメディア信号受信モデム回
路は、第2の外線端子への呼の着信に応答して、その第
2の外線端子を介してメディア信号を受信し、それをメ
ディアサーバ装置に伝送する。
【0025】本発明の第2の態様は、メディア信号を中
継するメディアサーバ装置(CTIサーバ装置303)
を前提とする。1つ以上の中継サーバモジュール(CP
U401とそれによって実行される、SndGateway、SndA
ckServer、RelayGateway、RelayAckServer、RcvGateway
の各サーバモジュール)は、自モジュールの起動時に引
き渡された電子メールに格納されているメディア信号
(FAXデータ)の中継データに基づいてメディア信号
のための中継処理を実行すると共に、その中継処理によ
って送信されるメディア信号の中継データを、その宛先
となるメディアサーバ装置内の中継サーバモジュールに
対応するメールアドレスを宛先アドレスとする電子メー
ルに格納し、その電子メールをその宛先のメディアサー
バ装置に到達可能なネットワーク(インターネット/社
内専用線網507)に送出する。
【0026】メール転送エージェントモジュール(CP
U401とそれによって実行されるMailTrnsAgent モジ
ュール)は、ネットワークから電子メールを受信し、そ
の電子メールに指定されている宛先アドレスに対応する
中継サーバモジュールを起動し、その中継サーバモジュ
ールにその電子メールを引き渡す。
【0027】本発明の第3の態様は、メディア信号を中
継するメディアサーバ装置(CTIサーバ装置303)
を前提とする。1つ以上の中継サーバモジュールは、引
き渡された電子メールに格納されているメディア信号の
中継データに基づいてメディア信号のための中継処理を
実行すると共に、その中継処理によって送信されるメデ
ィア信号の中継データを、その宛先となるメディアサー
バ装置内の中継サーバモジュールに対応するメールアド
レスを宛先アドレスとする電子メールに格納し、その電
子メールをその宛先のメディアサーバ装置に到達可能な
ネットワークに送出する。
【0028】メール転送エージェントモジュールは、ネ
ットワークから電子メールを受信し、その電子メールに
指定されている宛先アドレスに対応する中継サーバモジ
ュールにその電子メールを引き渡す。
【0029】なお、本発明は、コンピュータにより使用
されたときに、上述の本発明の第2又は第3の態様の構
成によって実現される機能と同様の機能をコンピュータ
に行わせるためのコンピュータ読出し可能記録媒体とし
て構成することもできる。
【0030】
【発明の実施の形態】<本発明の前提となる発明の実施
の形態>まず、本発明に直接対応する実施の形態につい
て説明する前に、本発明の困難性を立証するために、公
知な従来システムではないが、本発明の前提として実現
可能な発明(以下、前提発明という)の実施の形態とそ
の問題点について説明する。なお、本出願人は、以下に
説明する2つの前提発明については、それらに対応する
特許は請求しない。
【0031】まず、図52に示される第2の従来システ
ムに基づいて発明することが可能な第1の拡張システム
として、図1に示されるように、コンピュータ101が
蓄積したFAXデータが、モデム装置5202とは別の
モデム装置102から回線103を介して宛先のFAX
装置等に送信されるシステムを考えることができる。な
お、図1において、図52と同じ番号が付された部分
は、図52の場合と同じ機能を有する。
【0032】第1の拡張システムによれば、FAXデー
タをコンピュータに蓄積しながら回線を経由して宛先の
FAX装置等に送信することができないという第2の従
来システムにおける問題点を解決することができる。
【0033】しかし、図1に示される第1の拡張システ
ムにおいては、モデム装置5202が接続される回線5
203のほかにモデム装置102が接続される回線10
3が必要になるため、回線敷設のためのコストが増大し
てしまうという問題点を有している。
【0034】また、図1に示される第1の拡張システム
では、図52に示される第2の従来システムの場合と同
様に、コンピュータ101がモデム装置5202を経由
してFAX装置5201からFAXデータを入力するこ
とが可能な第2のモードを設定するためには、コンピュ
ータ101がモデム装置5202に対して所定のコマン
ドを発行しなければならない。特に、第1の拡張システ
ムでは、宛先のFAX装置等のFAX番号も、コンピュ
ータを操作して入力しなければならない。ここで、プッ
シュトーン信号であるDTMF信号を受信することが可
能な機能を有するモデム装置は知られているが、この機
能は、回線端子に接続された電話回線からのDTMF信
号のみを受信する機能であり、上述のようにFAX端子
等に接続された内部のFAX装置等からDTMF信号を
受信する機能ではない。このため、この機能を有するモ
デム装置を利用して、FAX装置に併設されている電話
機のプッシュボタンを用いて宛先のFAX装置等のFA
X番号を入力することはできない。このように第1の拡
張システムでは、FAXデータの送信のために、コンピ
ュータ上での操作が要求されるため、円滑な業務を遂行
することができないという問題点を依然として有してい
る。
【0035】次に、図52に示される第2の従来システ
ムに基づいて発明することが可能な第2の拡張システム
として、図2に示されるように、FAX装置5201と
モデム装置5202とモデム装置202と回線5203
とがカスケードに接続されたシステムも考えられる。
【0036】図2に示される第2の拡張システムにおい
て、コンピュータ201からの所定のコマンドの発行の
後、FAX装置5201から送信されたFAXデータは
モデム装置5202を経由してコンピュータ201によ
って受信される。コンピュータ201は、伝送されてき
たFAXデータを蓄積しながら、それをモデム装置20
2から回線5203を経由して、宛先のFAX装置等に
向けて送信する。
【0037】第2の拡張システムによれば、第1の拡張
システムの場合と同様に、FAXデータをコンピュータ
に蓄積しながら回線を経由して宛先のFAX装置等に送
信することができないという第2の従来システムにおけ
る問題点を解決することができる。
【0038】また、第2の拡張システムは、回線敷設の
ためのコストが増大してしまうという問題点は有してお
らず、従来のFAX回線をそのまま回線5203に流用
することができる。しかし、第2の拡張システムでは、
図1に示される第1の拡張システムの場合と同様に、F
AXデータのコンピュータ201への取込みと宛先のF
AX装置等への送信のために、コンピュータ上での操作
が要求されるため、円滑な業務を遂行することができな
いという問題点を依然として有している。
【0039】また、図2に示される第2の拡張システム
においては、例えば社外から回線5203を経由して図
2に示されるシステムを保有する企業にFAXデータが
送信される場合には、コンピュータ201は、モデム装
置202を自動着信モードに設定することにより、回線
5203からモデム装置202を経由して上述のFAX
データを受信する。そして、コンピュータ201は、受
信したFAXデータを蓄積しながら、必要に応じてそれ
をシリアルインタフェースを経由してモデム装置520
2からFAX装置5201に出力することができる。
【0040】ここで例えば、図2に示されるシステムを
保有する企業の社員が、社外から回線を経由して、FA
Xデータを、コンピュータ201に登録しながら更に社
外の宛先のFAX装置等にも送信したいというような場
合を考える。この場合には、モデム装置202が上述の
ように自動着信モードに設定されているため、上述のF
AXデータは、モデム装置202で受信されることにな
る。
【0041】しかし、この場合には、コンピュータ20
1は、モデム装置202を経由して受信したFAXデー
タが、他社の社員が図2に示されるシステムを保有する
企業に向けて送信したものなのか、図2に示されるシス
テムを保有する企業の社員がコンピュータ201への登
録及び宛先のFAX装置への送信を意図して送信したも
のなのかを区別することができない。このため、上述の
機能を実現するためには、上記FAXデータの取込み/
送信装置とは別の装置と新たな回線が必要になってしま
うという問題点を有している。
【0042】また、この場合には、社外にいる図2に示
されるシステムを保有する企業の社員は、FAXデータ
の登録/送信操作のために、社外から何らかの方法でコ
ンピュータ201にアクセスしてそれを遠隔操作する必
要があるという問題点も有している。
【0043】上述したように、図1に示される第1の拡
張システム及び図2に示される第2の拡張システムとし
て実現される前提発明は、FAXデータをコンピュータ
に蓄積しながら回線を経由して宛先のFAX装置等に送
信することができないという第2の従来システムにおけ
る問題点を解決することはできるが、FAXデータのコ
ンピュータへの取込みと宛先のFAX装置等への送信の
ためにコンピュータ上での操作を必要とするため円滑な
業務を遂行することができないという問題点を依然とし
て解決することができない。
【0044】以下、図面を参照しながら、上述の全ての
問題点を解決することのできる本発明の実施の形態につ
いて、詳細に説明する。 <本発明の実施の形態におけるFAX配信制御装置の構
成>図3は、本発明の実施の形態を構成するFAX配信
制御装置302の構成図である。
【0045】まず、回線スイッチ回路304は、アナロ
グ電話回線等の外線である回線308を接続することの
できる第1回線端子L1と、内部FAX装置301を接
続することのできる第1内線端子E1と、第2内線端子
E2と、第3内線端子E3とを備える。
【0046】この回線スイッチ回路304は、周知の回
線交換スイッチ回路であって、以下の回線スイッチ機能
を有する。 1.第1回線端子L1の側から第1の外線番号が指定さ
れた場合。
【0047】−>第1回線端子L1を第2内線端子E2
に接続。 2.第1内線端子E1の側から第2の内線番号が指定さ
れた場合。 −>第1内線端子E1を第2内線端子E2に接続。
【0048】3.第2内線端子E2の側から第1の内線
番号が指定された場合。 −>第2内線端子E2を第1内線端子E1に接続。 4.第1回線端子L1から第2の外線番号が指定された
場合。
【0049】−>第1回線端子L1を第3内線端子E3
に接続。 5.第3内線端子E3から任意の外線番号が指定された
場合。 −>第3内線端子E3を第1回線端子L1に接続。 なお、各接続は、相互に競合しない限り、独立に実行す
ることができる。
【0050】回線スイッチ回路304の第1内線端子E
1には、FAX端子Fを介して、内部FAX装置301
を接続することができる。この内部FAX装置301
は、プッシュトーン(DTMF信号)の送出機能を有す
る受話器付きの一般的な家庭用又は業務用ファクシミリ
装置である。
【0051】回線スイッチ回路304の第2内線端子E
2には、第1FAXモデム回路306が接続され、更
に、その後段に、DTMF送受信回路305が接続され
る。DTMF送受信回路305は、例えばRS232Cインタ
フェース規格を有する第1シリアル端子S1及びシリア
ルデータ回線310(#1)を介して、CTIサーバ装置3
03に接続される。第1FAXモデム回路306は、同
じく例えばRS232Cインタフェース規格を有する第2シリ
アル端子S2及びシリアルデータ回線310(#2)を介し
て、CTIサーバ装置303に接続される。
【0052】第1FAXモデム回路306の自動着信機
能はオフにされ、DTMF送受信回路305の自動着信
機能はオンにされる。この結果、内部FAX装置301
から第1内線端子E1を介して回線スイッチ回路304
に対して第2の内線番号が指定されることにより、又は
特には図示しない外部FAX装置から公衆電話網及び第
1回線端子L1を介して回線スイッチ回路304に対し
て第1の外線番号が指定されることにより、第2内線端
子E2に呼が着信すると、DTMF送受信回路305が
オフフックする。そして、このDTMF送受信回路30
5が、上記内部FAX装置301の併設電話機から第1
内線端子E1、回線スイッチ回路304、及び第2内線
端子E2を介して、又は上記外部FAX装置の併設電話
機から第1回線端子L1、回線スイッチ回路304、及
び第2内線端子E2を介して、DTMF信号を受信し、
それに対応する受信情報を、第1シリアル端子S1及び
シリアルデータ回線310(#1)を介して、CTIサーバ
装置303に伝送する。
【0053】CTIサーバ装置303が、DTMF送受
信回路305を介してDTMF信号を受信した後に、C
TIサーバ装置303は、シリアルデータ回線310(#
2)を介して第1FAXモデム回路306に、着信リクエ
ストを送出する。これに合わせて、ユーザによって、内
部FAX装置301又は外部FAX装置のFAXスター
トボタンが押される。
【0054】第1FAXモデム回路306は、DTMF
送受信回路305の前段で第2内線端子E2に接続され
ているため、DTMF送受信回路305が着信状態にあ
るときに第1FAXモデム回路306が着信状態になる
と、第1FAXモデム回路306がDTMF送受信回路
305の通話状態を奪い取った状態になる。
【0055】この結果、第1FAXモデム回路306
は、DTMF信号の受信時の回線接続状態(オフフック
状態)を維持したまま、内部FAX装置301から第1
内線端子E1、回線スイッチ回路304、及び第2内線
端子E2を介して、又は外部FAX装置から公衆電話
網、第1回線端子L1、回線スイッチ回路304、及び
第2内線端子E2を介して、FAXデータを受信するこ
とが可能となり、そのFAXデータを第2シリアル端子
S2及びシリアルデータ回線310(#2)を介してCTI
サーバ装置303に伝送する。
【0056】このように本発明の実施の形態では、DT
MF送受信回路305又は第1FAXモデム回路306
と内部FAX装置301との内線通信を可能とするため
の回線スイッチ回路304が設けられると共に、回線ス
イッチ回路304の第2内線端子E2に、第1FAXモ
デム回路306とDTMF送受信回路305が、DTM
F送受信回路305によるDTMF信号の受信終了後に
第1FAXモデム回路306がDTMF送受信回路30
5の通話状態を奪い取れるような形態で接続される。こ
れによって、内部FAX装置301の併設電話機等から
CTIサーバ装置303に対してまずDTMF信号によ
る各種情報を通知し、それに続いて内部FAX装置30
1からCTIサーバ装置303に対してFAXデータを
送信することが可能となる。この結果、FAXデータの
コンピュータへの取込みと宛先のFAX装置等への送信
のためにコンピュータ上での操作が必要であるという従
来の問題点を解決することが可能となる。これが本発明
に関連する大きな特徴である。
【0057】また、CTIサーバ装置303は、FAX
データを内部FAX装置301に着信させる必要がある
ときには、シリアルデータ回線310(#2)及び第2シリ
アル端子S2を介して第1FAXモデム回路306に、
第1の内線番号を指定したFAXデータの発呼指示を行
う。これを受けて、第1FAXモデム回路306は、第
2内線端子E2を介して回線スイッチ回路304に、第
1の内線番号を指定した発呼信号を出力する。この結
果、第2内線端子E2が第1内線端子E1に接続され、
上述の呼は、FAX端子Fに接続されている内部FAX
装置301に着信する。内部FAX装置301が応答す
ると、第1FAXモデム回路306は、CTIサーバ装
置303からシリアルデータ回線310(#2)及び第2シ
リアル端子S2を介して送信されるFAXデータを、第
2内線端子E2、回線スイッチ回路304、第1内線端
子E1、及びFAX端子Fを介して内部FAX装置30
1に送信する。
【0058】このように本発明の実施の形態では、CT
Iサーバ装置303から内部FAX装置301へのFA
Xデータの出力を、特別な通信インタフェースを必要と
せずに、第1FAXモデム回路306に対する第1の内
線番号を指定した通常のFAX送信指示によって行うこ
とができる。これも、従来解決できなかった本発明の特
徴である。
【0059】一方、CTIサーバ装置303は、FAX
データを特には図示しない外部FAX装置に送信する必
要があるときは、シリアルデータ回線310(#3)及び第
3シリアル端子S3を介して第2FAXモデム回路30
7に、所望の外線番号を指定したFAXデータの発呼指
示を行う。これを受けて、第2FAXモデム回路307
は、スイッチ回路309及び第3内線端子E3を介して
回線スイッチ回路304に、上記外線番号を指定した発
呼信号を出力する。この結果、第3内線端子E3が第1
回線端子L1に接続され、上述の呼は、第1回線端子L
1から公衆電話網を介して外部FAX装置に着信する。
外部FAX装置が応答すると、第2FAXモデム回路3
07は、CTIサーバ装置303からシリアルデータ回
線310(#3)及び第3シリアル端子S3を介して送信さ
れるFAXデータを、スイッチ回路309、第3内線端
子E3、回線スイッチ回路304、及び第1回線端子L
1を介して外部FAX装置に送信する。
【0060】また、外部FAX装置から公衆電話網及び
第1回線端子L1を介して回線スイッチ回路304に対
して第2の外線番号が指定されることにより、第3内線
端子E3に呼が着信すると、スイッチ回路309を介し
て第2FAXモデム回路307がオフフックする。そし
て、この第2FAXモデム回路307が、外部FAX装
置から公衆電話網、第1回線端子L1、回線スイッチ回
路304、第3内線端子E3、及びスイッチ回路309
を介して、FAXデータを受信し、それに対応する受信
情報を、第3シリアル端子S3及びシリアルデータ回線
310(#3)を介して、CTIサーバ装置303に伝送す
る。
【0061】このように本発明の実施の形態では、回線
スイッチ回路304において、第2内線端子E2にDT
MF送受信回路305と第1FAXモデム回路306が
接続され、スイッチ回路309を介して第3内線端子E
3に第2FAXモデム回路307を接続することができ
る。これによって、外部FAX装置から公衆電話網及び
回線308を経由した通常のFAX受信は、第3内線端
子E3に割り当てられている第2の外線番号を指定する
ことによって行い、外部FAX装置から公衆電話網及び
上記と同一の回線308を経由した特別なFAX送信指
示は、第2内線端子E2に割り当てられている第1の外
線番号を指定することにより行うことが可能となる。こ
の結果、同一の回線に収容されるシステムにおいて、通
常のFAX受信処理と特別なFAX送信指示とを区別す
ることができないという従来の問題点を解決することが
できる。これも本発明に関連する大きな特徴である。
【0062】なお、ISDN(統合サービスディジタル
網)回線のように、回線308のほかにアナログ電話線
をもう1回線確保することのできる通信環境において
は、第2FAXモデム回路307は、スイッチ回路30
9を介して、回線スイッチ回路304の第3内線端子E
3にではなく、上記第2回線が接続される第2回線端子
L2に接続される。この結果、第2FAXモデム回路3
07におけるFAXデータの送受信は、回線スイッチ回
路304を介さずに、第2回線端子L2及び上記第2回
線を介して実行させることができる。 <本発明の実施の形態におけるCTIサーバ装置の構成
>次に、図4は、図3のCTIサーバ装置303の構成
図である。
【0063】このCTIサーバ装置303は、FAXデ
ータの中継・蓄積制御を実行するコンピュータであり、
例えばBSDオペレーティングシステムを実行する小規
模のPCサーバコンピュータによって実現することがで
きる。
【0064】CPU401は、ハードディスク装置40
3からメインメモリ装置402に、後述する各種サーバ
/ゲートウエイ/エージェントプログラムを読み出して
実行する。
【0065】次に、中継又は蓄積されるFAXデータ
は、ハードディスク装置403に記憶される。シリアル
データ回線インタフェース装置404は、図3の#1〜#3
の各シリアルデータ回線310を終端する。
【0066】また、イーサネットインタフェース装置4
05は、イーサネットLANを終端する。可搬型記録媒
体読取り装置406は、例えばフロッピィディスク、C
D−ROMディスク、光ディスク、リムーバブルハード
ディスク等の可搬型記録媒体に記憶されている本発明の
機能を実現する後述する各種サーバ/ゲートウエイ/エ
ージェントプログラムを読み出して、ハードディスク装
置403に記憶する。 <本発明の実施の形態におけるFAX通信システムの構
成>図5は、本発明の実施の形態において、図3に示さ
れるFAX配信制御装置302及び図4に示されるCT
Iサーバ装置303を用いて実現されるFAX通信シス
テムの一構成例を示す図である。
【0067】本実施の形態では、サイト504(#1)とサ
イト504(#2)の間で、インターネット/社内専用線網
507を経由して、FAXデータを中継させることが可
能である。サイト504(#1)とサイト504(#2)は、例
えば、同一社内の異なる事業所・事務所、又は異なる会
社の事業所・事務所に設置される。勿論、FAX通信を
行うサイト504の数は2つである必要はなく、複数で
あってもよい。
【0068】各サイト504において、前述したよう
に、FAX配信制御装置302には、内部FAX装置3
01、CTIサーバ装置303、及び公衆電話網505
に接続されている回線308が接続される。
【0069】CTIサーバ装置303は、図4のイーサ
ネットインタフェース装置405を介してLANケーブ
ルによってハブ装置501に接続され、このハブ装置5
01には、FAXデータを電子メールとして受信するこ
とのできる内部メールクライアント装置503と、イン
ターネット/社内専用線網507内のルータ装置508
と回線509を介して接続されるルータ装置502と
が、それぞれLANケーブルによって接続される。回線
509は、必ずしもディジタル専用線である必要はな
く、例えばISDN回線等であってもよい。この場合
に、ルータ装置502は、送信パケットを検出すること
によりルータ装置508に対して自動的にダイヤルアッ
プし、送信パケットが検出されなくなってから規定時間
後に接続呼を切断する周知の自動ダイヤルアップ制御機
能を有する。
【0070】公衆電話網505には、任意の外部FAX
装置506が接続されている。この外部FAX装置50
6は、サイト504が属する会社とは異なる会社に属す
るものであってよい。 <本発明の実施の形態におけるFAX通信システムの機
能概要>図3〜図5に示される構成を有するFAX通信
システムによって実現される機能の概要について、以下
に説明する。 **機能1** 例えばサイト504(#1)において、ユーザは、従来から
設置されている内部FAX装置301(#1)と公衆電話網
505(#1)に接続される回線308(#1)をそのまま利用
して、公衆電話網505(#1)に接続される取引会社等の
外部FAX装置506(#1)宛ての送信FAX原稿を、C
TIサーバ装置303(#1)によって例えば自分のメール
ボックスに電子メールとして配送させながら、内部FA
X装置301(#1)から送信することができる。
【0071】この場合、ユーザはまず、内部FAX装置
301(#1)の併設電話機から第2の内線番号をダイヤル
する。この結果、前述のようにして、サイト504(#1)
に属するFAX配信制御装置302(#1)内のDTMF送
受信回路305(図3)が応答する。
【0072】この応答の後、ユーザは、内部FAX装置
301(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID
番号と、パスワード番号と、宛先の外部FAX装置50
6(#1)の外線番号を入力し、入力終了コードを(例えば
“*”ボタンを3回続けて)入力する。
【0073】そして、ユーザは、内部FAX装置301
(#1)に送信FAX原稿がセットされていることを確認し
た後、FAXスタートボタンを押す。この結果、内部F
AX装置301(#1)から送信されたFAXデータは、F
AX配信制御装置302(#1)において、前述したように
して、FAX端子F−>第1内線端子E1−>回線スイ
ッチ回路304−>第2内線端子E2−>第1FAXモ
デム回路306−>第2シリアル端子S2−>シリアル
データ回線310(#2)という経路で、CTIサーバ装置
303(#1)まで伝送される。
【0074】CTIサーバ装置303(#1)は、内部FA
X装置301(#1)から指定されたユーザID番号に対応
する宛先アドレスをユーザデータベースから検索し、上
記FAXデータをその宛先アドレスが指定された電子メ
ールに格納し、その電子メールを送信する。
【0075】これと同時に、CTIサーバ装置303(#
1)は、内部FAX装置301(#1)から指定された外線番
号に対する上記FAXデータの送信を、FAX配信制御
装置302(#1)内の第2FAXモデム回路307に対し
て指示する。この結果、CTIサーバ装置303(#1)か
ら送信された上記FAXデータは、FAX配信制御装置
302(#1)において、シリアルデータ回線310(#3)−
>第3シリアル端子S3−>第2FAXモデム回路30
7−>スイッチ回路309−>第3内線端子E3−>回
線スイッチ回路304−>第1回線端子L1という経路
で、回線308(#1)に送出され、更に、公衆電話網50
5(#1)を経由して、外部FAX装置506(#1)まで伝送
される。
【0076】このようにしてユーザは、通常のFAX装
置を操作するのとほとんど変わらない内部FAX装置3
01(#1)に対する操作で、FAX原稿を外部FAX装置
506(#1)宛てに送信できると共に、自分のメールボッ
クス宛てに配送された上記送信FAX原稿を含む電子メ
ールを、内部メールクライアント装置503(#1)を操作
することによって管理することができる。この内部メー
ルクライアント装置503(#1)は、通常のパーソナルコ
ンピュータで実現できる。 **機能2** 上述の機能1の場合と同様にして、ユーザは、公衆電話
網505(#1)に接続される取引会社等の外部FAX装置
506(#1)宛ての送信FAX原稿を、サイト504(#1)
内のCTIサーバ装置303(#1)によって例えば自分の
メールボックスに電子メールとして配送させながら、内
部FAX装置301(#1)からではなく公衆電話網505
に接続される第2の外部FAX装置506(#1)から送信
することができる。
【0077】この場合には、ユーザは、第2の外部FA
X装置506(#1)から、サイト504(#1)に属するFA
X配信制御装置302(#1)内の第2内線端子E2に割り
当てられている第1の外線番号をダイヤルする。
【0078】この結果、前述のようにして、サイト50
4(#1)に属するFAX配信制御装置302(#1)内の第2
内線端子E2に接続されているDTMF送受信回路30
5(図3)が応答する。
【0079】これ以降、ユーザは、上述の機能1の場合
と同様にして、第2の外部FAX装置506(#1)の併設
電話機から、例えば自分のユーザID番号と、パスワー
ド番号と、送信先の外部FAX装置506の外線番号を
入力し、入力終了コードを入力した後、FAXスタート
ボタンを押す。
【0080】以後のサイト504(#1)内のFAX配信制
御装置302(#1)及びCTIサーバ装置303(#1)によ
る制御動作は、機能1の場合と同様である。但し、CT
Iサーバ装置303(#1)は、上記第2の外部FAX装置
506(#1)からのFAXデータの受信が終了してから、
FAX配信制御装置302(#1)内の第2FAXモデム回
路307に対して、送信先の外部FAX装置506への
FAXデータの送信を指示する。
【0081】なお、FAX配信制御装置302(#1)の第
2回線端子L2(図3)に第2の回線を接続できる場合
には、上記第2の外部FAX装置506(#1)からのFA
Xデータの受信終了を待たずに、FAX配信制御装置3
02(#1)内の第2FAXモデム回路307に対して、送
信先の外部FAX装置506(#1)へのFAXデータの送
信を指示することができる。
【0082】このように、社外の外部FAX装置506
(#1)からも、簡単な操作で、FAX原稿を取引先等の外
部FAX装置506(#1)宛てに送信できると共に、自分
のメールボックス宛てに上記送信FAX原稿を含む電子
メールを配送させることができる。 **機能3** 機能1又は機能2の操作において、ユーザは、通信開始
時に、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置5
06(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID番
号とパスワード番号に続いて、予め決められている電子
メール配送識別用先頭コードと予め登録されている他ユ
ーザ番号を入力し、入力終了コードを入力した後に、F
AXスタートボタンを押すと、内部FAX装置301(#
1)又は外部FAX装置506(#1)から、取引先等の外部
FAX装置506(#1)宛てではなく、取引先等のユーザ
のメールボックス宛て(及び自分のメールボックス宛
て)に、FAX原稿を含む電子メールを配送させること
ができる。
【0083】このようにしてユーザは、内部FAX装置
301(#1)又は外部FAX装置506(#1)から、簡単な
操作で、FAX原稿を特定のユーザに電子メールとして
配送することができる。 **機能4** 機能1又は機能2の操作において、ユーザは、通信開始
時に、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置5
06(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID番
号とパスワード番号に続き、予め決められている同報配
送識別用先頭コードと予め登録されている同報番号を入
力し、入力終了コードを入力した後に、FAXスタート
ボタンを押すと、内部FAX装置301(#1)又は外部F
AX装置506(#1)から、取引先等の外部FAX装置5
06(#1)宛て又は取引先等のユーザのメールボックス宛
て(及び自分のメールボックス宛て)に、FAX原稿を
同報配送させることができる。
【0084】このようにしてユーザは、内部FAX装置
301(#1)又は外部FAX装置506(#1)から、簡単な
操作で、FAX原稿を複数の特定のユーザに同報配送す
ることができる。 **機能5** 機能1又は機能2の操作において、ユーザは、通信開始
時に、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置5
06(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID番
号とパスワード番号のみを入力して宛先番号は入力せず
に入力終了コードを入力して、FAXスタートボタンを
押すと、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置
506(#1)から自分のメールボックス宛てのみに、FA
X原稿を含む電子メールを配送させることができる。そ
して、このFAX原稿は、自分のメールボックスにアク
セスできる任意のコンピュータ等(例えば内部メールク
ライアント装置503(#1))から管理できる。
【0085】このようにしてユーザは、社内であっても
外出先であっても、内部FAX装置301(#1)又は外部
FAX装置506(#1)から種々の紙原稿を自分のメール
ボックスにアップロードすることができ、ペーパーレス
オフィスを実現できる。 **機能6** 例えばサイト504(#1)において、ユーザは、従来から
設置されている内部FAX装置301(#1)と公衆電話網
505(#1)に接続される回線308(#1)をそのまま利用
して、公衆電話網505(#1)に接続される取引会社等の
外部FAX装置506(#1)からの受信FAX原稿を、C
TIサーバ装置303(#1)によって例えばFAX受信用
メールボックスに電子メールとして配送させながら、必
要に応じて、内部FAX装置301(#1)に出力すること
ができる。
【0086】この場合に、外部FAX装置506(#1)の
ユーザには、サイト504(#1)に属するFAX配信制御
装置302(#1)内の第3内線端子E3又は第2回線端子
L2(図3)に割り当てられている第2の外線番号をダ
イヤルしてもらってFAX原稿を送信してもらう。即
ち、相手ユーザは、従来と全く同様のFAX送信操作を
行えばよい。
【0087】外部FAX装置506(#1)からの第2の外
線番号を指定したFAX送信操作によって、サイト50
4(#1)に属するFAX配信制御装置302(#1)におい
て、前述したようにして、スイッチ回路309を介して
第3内線端子E3又は第2回線端子L2に接続されてい
る第2FAXモデム回路307が応答し、その第2FA
Xモデム回路307が、上記外部FAX装置506(#1)
からのFAXデータを受信し、そのFAXデータを第3
シリアル端子S3及びシリアルデータ回線310(#3)を
介してCTIサーバ装置303(#1)に伝送する。
【0088】CTIサーバ装置303(#1)は、上記FA
Xデータを、予め登録されているFAX受信用メールボ
ックスに対応する宛先アドレスが指定された電子メール
に格納して、その電子メールを送信する。
【0089】また、設定に応じて、CTIサーバ装置3
03(#1)は、第1の内線番号に対する上記FAXデータ
の送信を、FAX配信制御装置302(#1)内の第1FA
Xモデム回路306に対して指示する。この結果、CT
Iサーバ装置303(#1)から送信された上記FAXデー
タは、FAX配信制御装置302(#1)において、シリア
ルデータ回線310(#2)−>第2シリアル端子S2−>
第1FAXモデム回路306−>第2内線端子E2−>
スイッチ回路309−>第1内線端子E1−>FAX端
子Fという経路で、内部FAX装置301(#1)まで伝送
され、そこから紙出力される。なお、この紙出力は、ペ
ーパーレスオフィスを実現する目的においては、必ずし
も必要ない。
【0090】このようにしてユーザは、FAX受信用メ
ールボックスに電子メールとして配送された取引先等か
らのFAX原稿を、内部メールクライアント装置503
(#1)等を操作することによって管理することができ、ペ
ーパーレスオフィス等の実現が容易に可能となる。 **機能7** 機能1又は機能2の操作において、ユーザは、通信開始
時に、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置5
06(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID番
号とパスワード番号に続いて、特定の遠隔地(海外又は
国内の遠隔地方等)のエリア番号(国番号又は市外局
番)から始まる遠隔地の外部FAX装置506(#2)の外
線番号を入力し、入力終了コードを入力した後に、FA
Xスタートボタンを押すと、送信FAX原稿を、CTI
サーバ装置303(#1)によって例えば自分のメールボッ
クスに電子メールとして配送させながら、サイト504
(#1)からインターネット/社内専用線網507及び遠隔
地のサイト504(#2)を経由させて、遠隔地の公衆電話
網505(#2)に接続される外部FAX装置506(#2)に
出力させることができる。
【0091】この場合、機能1又は機能2の場合と同様
に、ユーザはまず、内部FAX装置301(#1)又は公衆
電話網505(#1)に接続される外部FAX装置506(#
1)の併設電話機から第2の内線番号をダイヤルする。
【0092】この結果、前述のようにして、サイト50
4(#1)に属するFAX配信制御装置302(#1)内のDT
MF送受信回路305(図3)が応答する。続いて、ユ
ーザは、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置
506(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID
番号と、パスワード番号と、遠隔地のエリア番号(国番
号又は市外局番)に続いて遠隔地の外部FAX装置50
6(#2)の外線番号を入力し、入力終了コードを入力す
る。
【0093】そして、ユーザは、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)に送信FAX原稿が
セットされていることを確認した後、FAXスタートボ
タンを押す。
【0094】この結果、内部FAX装置301(#1)又は
外部FAX装置506(#1)から送信されたFAXデータ
は、FAX配信制御装置302(#1)において、前述した
ようにして、FAX端子F−>第1内線端子E1−>回
線スイッチ回路304−>第2内線端子E2−>第1F
AXモデム回路306−>第2シリアル端子S2−>シ
リアルデータ回線310(#2)という経路で、CTIサー
バ装置303(#1)まで伝送される。
【0095】CTIサーバ装置303(#1)は、内部FA
X装置301(#1)又は外部FAX装置506(#1)から指
定されたユーザID番号に対応する宛先アドレスをユー
ザデータベースから検索し、上記FAXデータをその宛
先アドレスが指定された電子メールに格納し、その電子
メールを送信する。
【0096】これと同時に、CTIサーバ装置303(#
1)は、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置5
06(#1)から指定されたエリア番号に対応するサイト5
04(#2)のCTIサーバ装置303(#2)のサーバアドレ
スを宛先サーバアドレステーブルから検索し、上記FA
Xデータと上記エリア番号+外線番号と今回の通信識別
番号を、上記検索されたサーバアドレスが宛先アドレス
として指定された電子メールに格納し、その電子メール
を送信する。この場合、CTIサーバ装置303(#1)
は、この電子メールによって特定されるFAX送信要求
に関する情報を、上記通信識別番号と共にFAX送信要
求情報ファイルとして保持する。
【0097】この結果、上述の電子メールは、サイト5
04(#1)内のCTIサーバ装置303(#1)からハブ装置
501(#1)及びルータ装置502(#1)を介して、インタ
ーネット/社内専用線網507に送出され、サイト50
4(#2)内のルータ装置502(#2)及びハブ装置501(#
2)を介してCTIサーバ装置303(#2)まで伝送され
る。
【0098】ここで、上記電子メールに指定されている
宛先サーバアドレスは、CTIサーバ装置303(#2)に
おいてFAXデータの中継処理を実行するプログラム
(後述するRcvGatewayプログラム)に一意に割り当てら
れたアドレスとなっており、CTIサーバ装置303(#
2)は、上記宛先サーバアドレスが指定された電子メール
を受信すると、上記中継処理プログラムを起動し、その
プログラムに上記電子メールを引き渡す。
【0099】この結果、CTIサーバ装置303(#2)
は、上記電子メールから、FAXデータとエリア番号+
外線番号と通信識別番号を取り出し、そのエリア番号+
外線番号に対する上記FAXデータの送信を、FAX配
信制御装置302(#2)内の第2FAXモデム回路307
に対して指示する。この結果、CTIサーバ装置303
(#2)から送信された上記FAXデータは、FAX配信制
御装置302(#2)において、シリアルデータ回線310
(#3)−>第3シリアル端子S3−>第2FAXモデム回
路307−>スイッチ回路309−>第3内線端子E3
−>回線スイッチ回路304−>第1回線端子L1とい
う経路で、回線308(#2)に送出され、更に、公衆電話
網505(#2)を経由して、外部FAX装置506(#2)ま
で伝送される。
【0100】CTIサーバ装置303(#2)は、FAXデ
ータの送信を完了すると、その送信完了通知と上述の受
信した電子メールに格納されていた通信識別番号を、上
述の受信した電子メールに指定されていた返送先アドレ
スが宛先アドレスとして指定された電子メールに格納
し、その電子メールを送信する。
【0101】この結果、上述の電子メールは、サイト5
04(#2)内のCTIサーバ装置303(#2)からハブ装置
501(#2)及びルータ装置502(#2)を介して、インタ
ーネット/社内専用線網507に送出され、サイト50
4(#1)内のルータ装置502(#1)及びハブ装置501(#
1)を介してCTIサーバ装置303(#1)まで返送され
る。
【0102】ここで、上記電子メールに指定されている
宛先サーバアドレスは、CTIサーバ装置303(#1)に
おいてFAX通信の完了処理を実行する送信応答サーバ
プログラム(後述するSndAckServerプログラム)に一意
に割り当てられたアドレスとなっており、CTIサーバ
装置303(#1)は、上記宛先サーバアドレスが指定され
た電子メールを受信すると、上記送信応答サーバプログ
ラムを起動して、そのプログラムに上記電子メールを引
き渡す。
【0103】この結果、CTIサーバ装置303(#1)
は、上記電子メールから、送信完了通知と通信識別番号
を取り出し、その通信識別番号に対応するFAX送信要
求情報ファイルを検索し、そのファイルに格納されてい
る発信元ユーザの宛先アドレス宛てに、送信完了通知が
格納された電子メールを送信する。
【0104】また設定に応じて、CTIサーバ装置30
3(#1)は、上記送信FAX制御ファイに格納されている
発信元FAX番号が内部FAX装置301(#1)に対応す
る第1の内線番号である場合には、その第1の内線番号
に対する送信完了通知の送信を、FAX配信制御装置3
02(#1)内の第1FAXモデム回路306に対して指示
する。この結果、CTIサーバ装置303(#1)から送信
された上記送信完了通知のFAXデータは、FAX配信
制御装置302(#1)において、シリアルデータ回線31
0(#2)−>第2シリアル端子S2−>第1FAXモデム
回路306−>第2内線端子E2−>回線スイッチ回路
304−>第1内線端子E1−>FAX端子Fという経
路で、発信元の内部FAX装置301(#1)まで伝送され
る。
【0105】一方、上記送信FAX制御ファイに格納さ
れている発信元FAX番号が外部FAX装置506(#1)
に対応する外線番号である場合には、その外線番号に対
する送信完了通知の送信を、FAX配信制御装置302
(#1)内の第1FAXモデム回路306に対して指示す
る。この結果、CTIサーバ装置303(#1)から送信さ
れた上記送信完了通知のFAXデータは、FAX配信制
御装置302(#1)において、シリアルデータ回線310
(#2)−>第2シリアル端子S2−>第1FAXモデム回
路306−>第2内線端子E2−>回線スイッチ回路3
04−>第1回線端子L1という経路で、回線308(#
1)に送出され、更に公衆電話網505(#1)を経由して、
発信元の外部FAX装置506(#1)まで伝送される。
【0106】このようにしてユーザは、通常のFAX装
置を操作するのとほとんど変わらない内部FAX装置3
01(#1)又は外部FAX装置506(#1)に対する操作
で、FAX原稿を遠隔地の外部FAX装置506(#2)宛
てに送信できると共に、自分のメールボックス宛てに配
送された上記送信FAX原稿を含む電子メールを、内部
メールクライアント装置503(#1)を操作することによ
って管理することができる。
【0107】この場合に、上記FAX原稿に対応するF
AXデータは、途中、インターネット/社内専用線網5
07を中継されるため、通信コストを大幅に低減するこ
とができる。
【0108】なお、勿論、CTIサーバ装置303(#2)
が送信元でCTIサーバ装置303(#1)が宛先サーバ装
置であっても、動作は全く同様である。 **機能8** 機能7の操作において、ユーザは、通信開始時に、内部
FAX装置301(#1)又は外部FAX装置506(#1)の
併設電話機から、例えば自分のユーザID番号とパスワ
ード番号に続いて、サイト504(#2)が属する遠隔地の
エリア番号から始まるサイト504(#2)内の内部FAX
装置301(#2)に対応する第1の内線番号を入力する
と、送信FAX原稿を、CTIサーバ装置303(#1)に
よって例えば自分のメールボックスに電子メールとして
配送させながら、サイト504(#1)からインターネット
/社内専用線網507を経由させて、サイト504(#2)
内の内部FAX装置301(#2)及びそれに対応するFA
X受信用メールボックスに配送することができる。
【0109】この場合、サイト504(#1)内のCTIサ
ーバ装置303(#1)の動作は、機能7の場合と同様であ
る。一方、サイト504(#2)内のCTIサーバ装置30
3(#2)は、CTIサーバ装置303(#1)から電子メール
を受信し、それからFAXデータとエリア番号+第1の
内線番号と通信識別番号を取り出した後、上記FAXデ
ータを、予め登録されているFAX受信用メールボック
スに対応する宛先アドレスが指定された電子メールに格
納して、その電子メールを送信する。
【0110】また、設定に応じて、CTIサーバ装置3
03(#2)は、上記第1の内線番号に対する上記FAXデ
ータの送信を、FAX配信制御装置302(#2)内の第1
FAXモデム回路306に対して指示する。この結果、
CTIサーバ装置303(#2)から送信された上記FAX
データは、FAX配信制御装置302(#2)において、シ
リアルデータ回線310(#2)−>第2シリアル端子S2
−>第1FAXモデム回路306−>第2内線端子E2
−>スイッチ回路309−>第1内線端子E1−>FA
X端子Fという経路で、内部FAX装置301(#2)まで
伝送され、そこから紙出力される。なお、この紙出力
は、ペーパーレスオフィスを実現する目的においては、
必ずしも必要ない。
【0111】この後、サイト504(#2)に属するCTI
サーバ装置303(#2)は、機能7の場合と同様にして、
サイト504(#1)に属するCTIサーバ装置303(#1)
に対して、電子メールによって送信完了通知を返送す
る。
【0112】この場合、上記FAX原稿に対応するFA
Xデータは、インターネット/社内専用線網507のみ
を中継されるため、サイト504(#1)のユーザとサイト
504(#2)のユーザは、内線感覚でFAX原稿を通信す
ることができる。 **その他の機能** 上述の本発明に特に関連する特徴的な機能1〜8の他に
も、例えばCTIサーバ装置303(#1)を利用する必要
がないときには、内部FAX装置301(#1)から例えば
0番号発信に続いて直接外線番号をダイヤルすれば、F
AX配信制御装置302(#1)において、FAX端子F−
>第1内線端子E1−>回線スイッチ回路304−>第
1回線端子L1−>回線308(#1)−>公衆電話網50
5(#1)という経路で、内部FAX装置301(#1)から外
部FAX装置506(#1)にFAX原稿を送信することが
できる。
【0113】また、FAX配信制御装置302(#1)にお
いて、第1内線端子E1に、第3の外線番号をダイヤル
イン契約し、外部FAX装置506(#1)からその第3の
外線番号をダイヤルすることにより、CTIサーバ装置
303(#1)を経由させずに、外部FAX装置506(#1)
から内部FAX装置301(#1)にFAX原稿を受信ささ
せることもできる。
【0114】更に、内部FAX装置301(#1)の併設電
話機から第2の内線番号をダイヤルした後、その併設電
話機から予め定められた番号群を入力することにより、
CTIサーバ装置303(#1)に対して、様々な機能を実
行させることができる。
【0115】例えば、FAXデータの送信に対して文字
認識処理を実行させたり、音声合成装置を介して音声発
信をさせたりできる。以上のように、本実施の形態によ
るFAX配信制御装置302及びCTIサーバ装置30
3を利用することにより、高度なメディア通信機能を低
コストで実現することが可能となる。 <本発明の実施の形態で使用されるサーバプログラムと
メールアカウント>図3〜図5に示される構成を有する
FAX通信システムによって実現される上記各機能の詳
細動作について、以下に説明する。
【0116】図6〜図11は、前述の各機能に対応する
動作シーケンス図である。図6〜図11で、IntFaxUnit
は内部FAX装置301に対応し、ExtFaxUnitは外部F
AX装置506に対応する。
【0117】次に、CTIサーバ装置303は、図6〜
図11に示されるように、下記各種サーバプログラム群
を実行する。 DtmfRcvServer ・・・DTMF送受信回路305(図
3)を制御 FaxComServer(#1)・・・第1FAXモデム回路306を
制御 FaxComServer(#2)・・・第2FAXモデム回路307を
制御 SndGateway・・・FAX送信要求を制御 SndAckServer・・・FAX送信要求に対する応答制御 RcvGateway・・・FAX受信処理を制御 RelayGateway・・・FAX中継・送信処理を制御 RelayAckServer・・・FAX中継・送信処理に対する応
答制御 MailTrnsAgent ・・・電子メールの配送と各サーバの起
動制御 MailDwnldAgent・・・ネットワークからの電子メールの
取得制御 また、CTIサーバ装置303は、図6〜図11には示
されていないが、下記の2つのサーバプログラムを実行
する。 AlarmServer1・・・サーバ間での電子メール配送失敗時
のエラー制御 AlarmServer2・・・タイムアウトしたサーバ間通信のエ
ラー制御 上記各サーバプログラムの動作は、後述する図12〜図
26の各動作フローチャートによって示されている。
【0118】更に、CTIサーバ装置303は、図6〜
図11に示されるように、下記各種システムメールアカ
ウントを有する。なお、この明細書の記載上の制限か
ら、これ以降の説明において使用される全角文字の
“_”は全て、実際には半角文字である。 rcvack_local ・・・FaxComServer(#1)又はFaxComServ
er(#2)からの受信完了通知メールRcvComplete が配送さ
れ、SndGateway又はRcvGatewayの起動契機となる。
【0119】relayack_local ・・・FaxComServer(#2)
からの送信完了通知メールであるSndComplete が配送さ
れ、RelayAckServerの起動契機となる。
【0120】relayreq_local ・・・SndGatewayからの
FAX送信要求メールSndFaxが配送され、RelayGateway
の起動契機となる。 sndack_local ・・・RelayAckServerからの送信完了通
知メールであるSndComplete が配送され、SndAckServer
の起動契機となる。 DtmfRcvServer 、FaxComServer(#1)、FaxComServer(#
2)、MailTrnsAgent 、及びMailDwnldAgentは、CTIサ
ーバ装置303において、常時動作しているが、SndGat
eway、SndAckServer、RcvGateway、RelayGateway、Rela
yAckServer、及びAlarmServer1の各サーバプログラム
は、rcvack_local 、sndack_local 、relayreq_loca
l 、及びrelayack_local の各メールアドレス宛ての電
子メールの受信を契機として、MailTrnsAgent によって
起動される。また、AlarmServer1は、メールアドレスsn
dack_local 宛てのエラー返送メールの受信を契機とし
て、上記MailTrnsAgent によって起動される。更に、Al
armServer2は、MailDwnldAgentによって一定時間毎に起
動される。
【0121】次にCTIサーバ装置303は、図6〜図
11に示されるように、外部FAX装置506又は他サ
イト504から受信されたFAXデータが格納されたF
AXデータメールFaxMail が配送されるFAX受信用メ
ールボックスrcvfax_localと、各ユーザが送信したF
AXデータが格納されたFAXデータメールFaxMailと
それに対応する送信完了通知メールSndComplete が配送
されるユーザメールアカウントusername_local を有す
る。
【0122】なお、上述の各種メールアカウントは、C
TIサーバ装置303にではなく、他の通常のメールサ
ーバ装置等に存在してもよい。更に図5のサイト504
(#1)及びサイト504(#2)とは異なるインターネット/
社内専用線網507内の特には図示しないリモートサイ
ト(ホストアドレスはserver_k.providerdomain)上
に、図5のサイト504(#1)に属する各メールアドレス
relayreq_local 及びsndack_local 宛ての各電子メー
ルを中継するためのメールアカウントrelayreq_remot
e.company_a 及びsndack_remote.company_a と、同
様に、図5のサイト504(#2)に属する各メールアドレ
スrelayreq_local 及びsndack_local 宛ての各電子メ
ールを中継するためのメールアカウントrelayreq_remo
te.company_b 及びsndack_remote.company_b を有す
る。これらのリモートメールアカウントは、図5のサイ
ト504(#1)/(#2)とインターネット/社内専用線網5
07との間の回線509(#1)/(#2)の接続形態が、イン
ターネット/社内専用線網507側からサイト504(#
1)/(#2)側へ電子メールを直接配信することができない
形態である場合に用意される。
【0123】このように本発明の実施の形態では、FA
Xデータの中継のための通信が電子メールを用いて行わ
れ、更に各メールアドレス宛ての電子メールの受信を契
機として各メールアドレスに対応する中継サーバモジュ
ールが起動される。これにより、中継サーバモジュール
間及びCTIサーバ装置303間の通信制御が大幅に簡
素化されると共に、ディジタル専用線等によって直接接
続されていないCTIサーバ装置303間においてもリ
モートサイトからローカルサイトへの一定時間毎の電子
メールのダウンロードに基づくFAX中継通信が可能と
なり、中小事業所へのFAX通信システムの導入が容易
となる。これが本発明に関連する大きな特徴である。 <機能1に対応する詳細動作>前述したように、機能1
では、例えばサイト504(#1)において、ユーザは、従
来から設置されている内部FAX装置301(#1)と公衆
電話網505(#1)に接続される回線308(#1)をそのま
ま利用して、公衆電話網505(#1)に接続される取引会
社等の外部FAX装置506(#1)宛ての送信FAX原稿
を、CTIサーバ装置303(#1)によって例えば自分の
メールボックスに電子メールとして配送させながら、内
部FAX装置301(#1)から送信することができる。
【0124】図6の動作シーケンス図と図12〜図21
の動作フローチャートに基づいて、前述の機能1に対応
する、図5の内部FAX装置301(#1)から外部FAX
装置506(#1)へのFAX送信時の動作の詳細について
以下に説明する。
【0125】ユーザはまず、図5に示される内部FAX
装置301(#1)の併設電話機から第2の内線番号をダイ
ヤルする(図6のs1)。この結果前述のようにして、
サイト504(#1)に属するFAX配信制御装置302(#
1)内のDTMF送受信回路305(図3)が応答する
(図6のs2)。
【0126】この応答の後、ユーザは、内部FAX装置
301(#1)の併設電話機から、例えば自分のユーザID
番号と、パスワード番号と、宛先情報(宛先の外部FA
X装置506(#1)の外線番号)を入力し、入力終了コー
ドを(例えば“*”ボタンを3回続けて)入力する(図
6のs3)。
【0127】以上の入力情報は、図3に示されるDTM
F送受信回路305から第1シリアル端子S1及びシリ
アルデータ回線310(#1)を介してCTIサーバ装置3
03によって受信される。
【0128】この受信動作は、CTIサーバ装置303
(#1)内の図4に示されるCPU401がメインメモリ装
置402上にロードされているDtmfRcvServer プログラ
ムを実行することにより実現される。このDtmfRcvServe
r プログラムの動作は、図12の動作フローチャートに
よって示される。
【0129】図12において、まず、図3に示されるF
AX配信制御装置302(#1)内のDTMF送受信回路3
05から第1シリアル端子S1及びシリアルデータ回線
310(#1)を介して、DTMF信号の検出が通知された
か否かが判定される(ステップ1201の判定の繰返
し)。
【0130】DTMF送受信回路305からDTMF信
号の検出が通知されステップ1201の判定がYESと
なると、DTMF送受信回路305から伝送されてきた
DTMF信号が受信される(ステップ1202)。
【0131】次に、上述のDTMF信号が正常な受信状
態を示しているか否かが判定される(ステップ120
3)。上述のDTMF信号が正常な受信状態を示してお
らずステップ1203の判定がNGの場合は、DTMF
送受信回路305に対するリセット処理等のエラー処理
が実行され(ステップ1212)、呼が切断された後
(ステップ1213)、ステップ1201のDTMF信
号検出通知の判定処理に戻る。
【0132】上述のDTMF信号が正常な受信状態を示
しておりステップ1203の判定がYESの場合には、
ステップ1202でDTMF送受信回路305から受信
されたDTMF信号の内容が解析される(ステップ12
04)。内部FAX装置301を操作するユーザは、例
えば図27に示される入力フォーマットで、自分のユー
ザID番号とパスワード番号と宛先情報の番号(宛先の
外部FAX装置506(#1)の外線番号)と入力終了コー
ドとからなる入力情報を入力する。ステップ1204で
は、図27に示される区切りコードと入力終了コードが
判別されることによって、上述の入力されたユーザID
番号とパスワード番号と宛先情報が切り出される。
【0133】続いて、ステップ1204で切り出された
ユーザID番号をキーとして、ユーザデータベースが検
索される。このユーザデータベースは、図28に示され
るように、ユーザID番号、パスワード番号、及びユー
ザメールアカウントusername_local の電子メールアド
レスからなるエントリが複数エントリ登録されたもので
ある。上記検索の結果、上記ユーザID番号と同じユー
ザID番号を有するエントリが抽出された後に、そのエ
ントリからパスワード番号が抽出され、ステップ120
4で切り出されたパスワード番号と比較されることによ
って、ユーザ認証が行われて(ステップ1205)、認
証結果がOKであるか否かが判定される(ステップ12
06)。
【0134】上記2つのパスワード番号が一致せずステ
ップ1206の判定がNGである場合には、DTMF送
受信回路305に対するリセット処理及び必要に応じて
DTMF送受信回路305から内部FAX装置301(#
1)へ向けてのDTMF信号によるビープ音の発生等のエ
ラー処理が実行され(ステップ1212)、呼が切断さ
れた後(ステップ1213)、ステップ1201のDT
MF信号検出通知の判定処理に戻る。
【0135】上記2つのパスワード番号が一致しステッ
プ1206の判定がOKである場合には、ステップ12
04で切り出された宛先情報(宛先の外部FAX装置5
06(#1)の外線番号)の解析処理が実行される(ステッ
プ1207)。
【0136】この宛先情報の解析処理は、図13及び図
14の動作フローチャートによって示される。図13
で、まず、ステップ1205で抽出されたユーザデータ
ベースのエントリからユーザメールアカウントusername
_local の電子メールアドレスが抽出され、後述する発
信情報ファイル内の宛先アドレスフィールドであるTO:
フィールドに設定されるべき文字列を保持するTO: フィ
ールド変数にその電子メールアドレスがセットされる
(ステップ1301)。このアドレスは、これから受信
されるFAXデータをそのユーザのメールボックスにF
AXデータメールFaxMail として配送させるための宛先
アドレスである。
【0137】次に、図12のステップ1204で切り出
された宛先情報から先頭の4桁の番号の切出しが試みら
れる(ステップ1302)。機能1では、宛先の外部F
AX装置506(#1)は、サイト504(#1)と同一のエリ
ア番号が“03”であるエリアに存在するため、例えば
図27に示されるように、宛先情報の先頭の4桁は“0
001”でも“0002”でもない。なお、宛先情報
は、市外局番等のエリア番号を含めて指定されるものと
する。
【0138】このため、図13のステップ1303の判
定がYES、ステップ1304の判定がNO、ステップ
1306の判定がNOとなった後、図12のステップ1
204で切り出された宛先情報から先頭の4桁の番号を
キーとして宛先サーバアドレステーブルが検索され(図
14のステップ1311)、エントリがヒットしたか否
かが判定される(ステップ1312)。宛先サーバアド
レステーブルは、図29に示されるように、国内の市外
局番や国番号等のエリア番号と、それに対応するサーバ
アドレスとからなるエントリが、複数登録されたデータ
構成を有する。なお、このテーブルには、例えば国内の
宛先番号の指定において対応するエリア番号が存在しな
い場合に検索されるデフォルトエントリとして、エリア
番号が0であるエントリも登録される。このデフォルト
エントリが選択された場合は、自分自身であるCTIサ
ーバ装置303(#1)で実行されるRelayGatewayプログラ
ムに対応するサーバアドレスrelayreq_local@server_
i.company _a.domain_xがヒットする。
【0139】何れかのエントリがヒットしステップ13
12の判定がYESとなった場合には、後述するステッ
プ1319〜1321の処理が実行される。どのエント
リもヒットせずステップ1312の判定がNOとなった
場合には、図12のステップ1204で切り出された宛
先情報から先頭の3桁の番号をキーとして、宛先サーバ
アドレステーブルが検索され(ステップ1313)、エ
ントリがヒットしたか否かが判定される(ステップ13
14)。
【0140】何れかのエントリがヒットしステップ13
14の判定がYESとなった場合には、後述するステッ
プ1319〜1321の処理が実行される。どのエント
リもヒットせずステップ1314の判定がNOとなった
場合には、図12のステップ1204で切り出された宛
先情報から先頭の2桁の番号をキーとして、宛先サーバ
アドレステーブルが検索され(ステップ1315)、エ
ントリがヒットしたか否かが判定される(ステップ13
16)。
【0141】何れかのエントリがヒットしステップ13
16の判定がYESとなった場合には、後述するステッ
プ1319〜1321の処理が実行される。どのエント
リもヒットせずステップ1316の判定がNOとなった
場合には、図12のステップ1204で切り出された宛
先情報から先頭の1桁の番号をキーとして、宛先サーバ
アドレステーブルが検索され(ステップ1317)、エ
ントリがヒットしたか否かが判定される(ステップ13
18)。
【0142】何れかのエントリがヒットしステップ13
18の判定がYESとなった場合には、後述するステッ
プ1319〜1321の処理が実行される。どのエント
リもヒットせずステップ1318の判定がNOとなった
場合には、宛先サーバアドレステーブルの検索に失敗し
たことを示す終了コードNGが所定の変数にセットされ
て(ステップ1322)、図12のステップ1207の
宛先情報の解析処理を終了する。
【0143】上述のステップ1312、1314、又は
1316において何れかのエントリがヒットした場合
は、そのエントリからサーバアドレスが抽出され、後述
する発信情報ファイル内の宛先アドレスフィールドであ
るTO: フィールドに設定されるべき文字列を保持するT
O: フィールド変数にそのサーバアドレスがセットされ
る(ステップ1319)。このアドレスは、これから受
信されるFAXデータをFAX送信要求メールSndFaxと
して宛先のCTIサーバ装置303内で実行されるRela
yGatewayプログラムに引き渡すための宛先のメールアド
レスである。
【0144】機能1では、宛先の外部FAX装置506
(#1)は、サイト504(#1)と同一のエリア番号が“0
3”であるエリアに存在するため、図29に示される宛
先サーバアドレステーブル上で例えば図27に示される
宛先情報の先頭の2桁“03”がヒットし(ステップ1
316の判定がYES)、TO: フィールド変数には、図
13のステップ1301でセットされたアドレスに加
え、自分自身であるCTIサーバ装置303(#1)で実行
されるRelayGatewayプログラムに対応するサーバアドレ
スrelayreq_local@server_i.company _a.domain_x
がセットされる。
【0145】次に、後述の発信情報ファイル内の宛先番
号フィールドであるDist-Number:フィールドに設定され
るべき文字列を保持するDist-Number 変数に、図12の
ステップ1204で切り出された宛先情報の全桁の番号
がセットされる(ステップ1320)。
【0146】そして、終了コードOKが所定の変数にセ
ットされて(ステップ1321)、図12のステップ1
207の宛先情報の解析処理を終了する。上述のように
して、図12のステップ1207の宛先情報の解析処理
が終了した後、所定の変数にセットされている終了コー
ドがOKを示しているか否かが判定される(ステップ1
208)。
【0147】ステップ1207の宛先情報の解析処理に
おいて宛先情報の検索に失敗し(図14のステップ13
18−>1322)、ステップ1208の判定がNGの
場合は、DTMF送受信回路305に対するリセット処
理及び必要に応じてDTMF送受信回路305から内部
FAX装置301(#1)へ向けてのDTMF信号によるビ
ープ音の発生等のエラー処理が実行され(ステップ12
12)、呼が切断された後(ステップ1213)、ステ
ップ1201のDTMF信号検出通知の判定処理に戻
る。
【0148】ステップ1207の宛先情報の解析処理で
宛先情報の検索に成功し(図14のステップ1319〜
1321)、ステップ1208の判定がOKの場合は、
図13のステップ1301と図14のステップ1319
でセットされたTO: フィールド変数の内容がTO: フィー
ルドとして格納され、図14のステップ1320でセッ
トされたDist-Number 変数の内容がDist-Number:フィー
ルドとして設定され、更に、現在日時が処理開始日時フ
ィールドStart-Time: に設定され、図30に示されるデ
ータ構成を有する発信情報ファイルが、ハードディスク
装置403(図4)のファイルシステム内の所定の発信
情報ファイル保存ディレクトリに作成される(ステップ
1209)。
【0149】その後、シリアルデータ回線310(#1)及
び第1シリアル端子S1を介してFAX配信制御装置3
02(#1)内のDTMF送受信回路305に対して、FA
Xデータの受信を許可することを示すビープ音の発生が
指示される(ステップ1210)。この結果、DTMF
送受信回路305から、第2内線端子E2、回線スイッ
チ回路304、第1内線端子E1、及びFAX端子Fを
介して、内部FAX装置301(#1)に対して、ビープ音
が送信される(図6のs4)。
【0150】最後に、自分自身であるCTIサーバ装置
303(#1)において実行されているFaxComServer(#1)プ
ログラムに、着信及び受信開始を指示するfaxanswer リ
クエストが発行される(ステップ1211、図6のs
5)。この結果、FAX配信制御装置302(#1)内の第
1FAXモデム回路306が、FAX受信可能状態にな
る。
【0151】ユーザは、内部FAX装置301(#1)の併
設電話機でビープ音を聞いた後、FAXスタートボタン
を押してFAX送信を開始し、これに応答してFAX配
信制御装置302(#1)内の第1FAXモデム回路306
がFAX受信を開始する(図6のs6)。
【0152】第1FAXモデム回路306によるFAX
通信の制御動作は、CTIサーバ装置303(#1)内の図
4に示されるCPU401がメインメモリ装置402上
にロードされているFaxComServer(#1)プログラムを実行
することにより実現される。このFaxComServer(#1)プロ
グラムの動作は、図15の動作フローチャートによって
示される。
【0153】図15でまず、CTIサーバ装置303(#
1)内の何れかのサーバプログラム又はFAX配信制御装
置302(#1)より、FAX送信又はFAX受信のリクエ
ストが発生したか否かが監視される(ステップ1501
の繰返し)。
【0154】図12のステップ1211又は図6のs5
で示されるように、SndGatewayプログラムからfaxanswe
r リクエストが発行されると、図15のステップ150
1の判定がYESとなり、続いてステップ1502の判
定もYESとなる。
【0155】この結果、CTIサーバ装置303(#1)か
らシリアルデータ回線310(#2)及び第2シリアル端子
S2を介してFAX配信制御装置302(#1)内の第1F
AXモデム回路306に対して、着信及び受信開始指示
が発行される(図15のステップ1503)。
【0156】この結果、第1FAXモデム回路306
は、DTMF送受信回路305の通話状態を奪い取り、
ユーザのFAXスタートボタンの操作に基づいて内部F
AX装置301(#1)から送信開始されたFAXデータ
を、FAX端子F、第1内線端子E1、回線スイッチ回
路304、及び第2内線端子E2を介して受信する(ス
テップ1503)。
【0157】この受信FAXデータは、第1FAXモデ
ム回路306から、第2シリアル端子S2及びシリアル
データ回線310(#2)を介してCTIサーバ装置303
(#1)に伝送され、FaxComServer(#1)によって、ハードデ
ィスク装置403(図4)のファイルシステム内の特定
のディレクトリに保存される(ステップ1503、図6
のs6)。
【0158】全てのFAXデータの受信が完了し、内部
FAX装置301(#1)が切断処理を実行すると(図6の
s7)、受信完了通知メールRcvComplete が作成され
(図15のステップ1504)、送信される(図15の
ステップ1505、図6のステップs8)。この受信完
了通知メールRcvComplete は、図31に示されるデータ
構成を有する。その後、図15のステップ1501のリ
クエスト監視処理に、制御が戻る。
【0159】図31において、メールヘッダ部は、以下
の構成を有する。 TO: フィールドには、このメールの宛先アドレスが設定
され、上述の例の場合は、ローカルホスト(localhost
)であるCTIサーバ装置303(#1)が有するrcvack
_local アカウントに対応するアドレス“rcvack_loca
l@localhost ”が設定される。このアドレスへの上記メ
ールの送信は、後述するようにSndGatewayプログラムの
起動契機となる。
【0160】From: フィールドには、このメールの送信
元アドレスが格納され、上述の例の場合は、“FaxComSe
rver(#1) <fax1> ”が設定される。 Subject:フィールドの題名“facsimile received”は、
このメールが受信完了通知であることを示す。
【0161】次に、図31において、メールボディ部
は、以下の構成を有する。 ファイル情報フィールドrecvq/fax00007.tif: は、受信
FAXデータが保存されたハードディスク装置403
(図4)のファイルシステム内のディレクトリ名(recv
q )とファイル名(fax00007.tif)を示す。
【0162】Sender: フィールドには、送信元FAX番
号が設定される。機能1の場合、このフィールドには、
内部FAX装置301(#1)のFAX番号が設定される。 Pages:フィールドには、受信FAXデータのページ数が
設定される。
【0163】Quality:フィールドには、受信FAXデー
タの解像度情報(Normal又はFine)が設定される。 Page: フィールドには、受信FAXデータのページサイ
ズ(ISO A4、ISO B4、North American Letter 等)が設
定される。
【0164】Received: フィールドには、受信開始日時
が設定される。 TimeToRecv: フィールドには、受信所要時間が設定され
る。 なお、全てのFAXデータの受信が完了しないうちに、
何らかのエラーによって内部FAX装置301(#1)と第
1FAXモデム回路306との間のFAX通信が切断さ
れた場合にも、図15のステップ1504において、受
信完了通知メールRcvComplete が作成される。この場
合、図32に示されるように、メールボディ部の末尾
に、エラー原因が表示される。
【0165】以上のようにして、CTIサーバ装置30
3(#1)が実行するFaxComServer(#1)から送信された、rc
vack_local@localhost アドレス宛ての受信完了通知メ
ールRcvComplete は、CTIサーバ装置303(#1)内の
MailTrnsAgent プログラムによって受信される(図6の
s8)。このプログラムは、その動作が図16及び図1
7の動作フローチャートによって示され、本発明の特徴
である、各宛先アドレスに対応する中継サーバプログラ
ムを起動する機能を有する。
【0166】まず、電子メールが受信されたか否かが監
視される(図16のステップ1601の繰返し)。電子
メールの受信が検出されステップ1601の判定がYE
Sとなると、図16のステップ1602、1607、図
17のステップ1610、及び1613において、その
電子メールのTO: フィールドに設定されている宛先アド
レスが判定され、宛先アドレス毎のサーバプログラムが
起動される。図6のs8で示されるように、rcvack_lo
cal アカウント宛ての電子メールが受信されると、図1
6のステップ1602の判定がYESとなる。
【0167】続く図16のステップ1603と1605
においては、受信された電子メールのFrom: フィールド
に設定されている送信元アドレスが判定されることによ
り、電子メールの送信元アドレスがFaxComServer(#1)で
あるかFaxComServer(#2)であるかが判定される。図6の
s8で示されるように、FaxComServer(#1)から送信され
た電子メールが受信されると、図16のステップ160
3の判定がYESとなる。
【0168】この結果、SndGatewayプログラムが起動さ
れ(図16のステップ1604、図6のs8)、図16
のステップ1601の監視処理に制御が戻る。図18
は、上述のMailTrnsAgent プログラムから起動されるSn
dGatewayプログラムの動作を示す動作フローチャートで
ある。
【0169】まず、図31又は図32に示される受信完
了通知メールRcvComplete の内容が解析されて、メール
ボディ部のファイル情報フィールドrecvq/fax00007.ti
f: 、Sender: フィールド、Pages:フィールド、Qualit
y:フィールド、Page: フィールド、Received: フィール
ド、TimeToRecv: フィールド、及び存在する場合には末
尾の受信エラー表示の各内容が抽出される(ステップ1
801)。
【0170】次に、受信完了通知メールRcvComplete の
データフォーマット(図31又は図32)に従って、各
フィールドが正常に受信されたか否かが判定されること
により、受信完了通知メールRcvComplete の受信結果が
OKであったか否かが判定される(ステップ180
2)。
【0171】上記受信結果がNGであった場合には、上
記受信完了通知メールRcvCompleteに基づくFAXデー
タの中継処理は実行されず、上記メールは破棄されて、
そのままSndGatewayプログラムが終了する。
【0172】上記受信結果がOKであった場合は、図1
2のステップ1209によりハードディスク装置403
(図4)内の発信情報ファイル保存ディレクトリに保存
されている上記受信完了通知メールRcvComplete (図3
1)に対応する発信情報ファイル(図30)が取得さ
れ、その内容が解析される(ステップ1803)。具体
的には、取得された発信情報ファイルから、TO: フィー
ルドと、Dist-Number:フィールドと、Start-Time: フィ
ールドの各内容が抽出される。
【0173】通常は、上記発信情報ファイル保存ディレ
クトリには、ただ1つの発信情報ファイルのみが保存さ
れているが、次のような場合には、上記発信情報ファイ
ル保存ディレクトリに複数の発信情報ファイルが保存さ
れている可能性がある。その第1の場合は、発信情報フ
ァイルが作成された後に、前述したFaxComServer(#1)が
FAX受信を開始したにもかかわらず、内部FAX装置
301(#1)がFAX送信を開始せずタイムアウトするこ
とにより、FaxComServer(#1)が受信完了通知メールRcvC
omplete を送信せず、発信情報ファイルのみが残ってし
まった場合である。第2の場合は、受信完了通知メール
RcvComplete は送信されたが、受信内容にエラーがあっ
たためにステップ1801の判定結果がNGとなって、
発信情報ファイルが残ってしまった場合である。
【0174】ここで、図12のステップ1209で発信
情報ファイルが作成されてから、図12のステップ12
11でFaxComServer(#1)プログラムにfaxanswer リクエ
ストが発行され同プログラムがFAX受信を開始するま
での所要時間は、所定時間以内(例えば30秒以内)で
ある。従って、受信完了通知メールRcvComplete に対応
する発信情報ファイル内のStart-Time: フィールドに設
定されている処理開始日時は、上記受信完了通知メール
RcvComplete のReceived: フィールドに設定されている
受信開始日時に対して、上記所要時間だけ前より以前で
はないはずである。
【0175】そこで、ステップ1803の発信情報ファ
イルの取得処理において、発信情報ファイル保存ディレ
クトリ内に複数の発信情報ファイルが存在した場合に
は、上記時間条件を満たす発信情報ファイルのみが取得
される。
【0176】なお、残ってしまった発信情報ファイル
は、後述するAlarmServer2プログラムにより抽出され、
その内容に基づいてFAX送信元にエラー通知がなされ
る。次に、ステップ1801でファイル情報フィールド
が抽出されており、FAXデータを送信可能であるか否
かが判定される(ステップ1804)。
【0177】ステップ1801でファイル情報フィール
ドが抽出されずステップ1804の判定がNOの場合に
は、上記受信完了通知メールRcvComplete に基づくFA
Xデータの中継処理は実行されず、上記メールは破棄さ
れて、そのままSndGatewayプログラムが終了する。
【0178】一方、ステップ1801でファイル情報フ
ィールドが抽出されておりステップ1804の判定がY
ESの場合には、以下のステップ1805〜1809
で、FAXデータの中継のための制御処理が実行され
る。
【0179】なお、ステップ1801で受信完了通知メ
ールRcvComplete において受信エラーが表示されている
ことが抽出されても、ファイル情報フィールドが抽出さ
れている限り、受信することができた分のFAXデータ
については中継処理が実行される。
【0180】まず、FAXデータメールFaxMail が作成
される(ステップ1805)。このメールは、図33に
示されるデータ構成を有する。メールヘッダ部におい
て、まず、TO: フィールドには、発信情報ファイルから
抽出されたTO: フィールドに設定されている送信元ユー
ザメールアドレス(図13のステップ1301参照)が
設定される。
【0181】From: フィールドには、送信元のサーバプ
ログラム名“SndGateway”が設定される。 Subject:フィールドには、FAX送信を示す題名“facs
imile transmitted ”が設定される。
【0182】メールヘッダ部における残りのMime-Versi
on: フィールド、Content-Type: フィールド、及びCont
ent-Transfer-Encoding:フィールドは、バイナリデータ
であるFAXデータの添付を可能とするために、このF
AXデータメールFaxMail を周知のMIME(Multipurpose
Internet Mail Extensions )形式のメールとして送信
するために付加されるヘッダフィールド群である。
【0183】次に、メールボディ部は、図33に示され
るように、2つ又は3つのMIMEパートから構成される。
まず、MIMEパート1には、MIME制御行に続いて、発信情
報ファイルと受信完了通知メールRcvComplete から抽出
された各フィールド内容に対応するフィールド内容が設
定される。Dist-Number:フィールド及びStart-Time: フ
ィールドは、発信情報ファイルから抽出されたものであ
る。次に、Quality:フィールド、Page:フィールド、Rec
eived: フィールド、TimeToRecv: フィールド、及びPag
es:フィールドは、受信完了通知メールRcvComplete か
ら抽出されたものである。また、Id: フィールドには、
現在のFAX送信要求を識別するための一意な番号が設
定され、例えば、CTIサーバ装置303(#1)での現在
のSndGatewayプログラムの実行プロセス番号が設定され
る。更に、Source-Number:フィールドには、受信完了通
知メールRcvComplete から抽出されたSender: フィール
ドに設定されていた送信元FAX番号が設定される。
【0184】次にMIMEパート2には、MIME制御行に続
き、受信完了通知メールRcvCompleteから抽出されたフ
ァイル情報フィールドに設定されているファイル情報に
よって特定されるハードディスク装置403(図4)の
ファイルシステム内のFAXデータファイル(例えば図
31のrecvq/fax00007.tif)を、例えばMIMEにおいて規
定されるBase64エンコーディング形式で7ビットデータ
にエンコーディングして得られるデータが設定される。
【0185】最後に、MIMEパート3は、オプションパー
トであり、MIME制御行に続いて、受信完了通知メールRc
vComplete の末尾から受信エラー表示が検出された場合
に、その表示データが設定される。
【0186】続いて、上述のステップ1805で作成さ
れたFAXデータメールFaxMail が送信される(ステッ
プ1806、図6のs9)。次に、受信FAXデータの
中継要求が指定されているか否か、具体的には、発信情
報ファイルから抽出されたTO: フィールドに、送信元ユ
ーザメールアドレス及びその他のユーザメールアドレス
以外の宛先サーバアドレスが設定されているか否かが判
定される(ステップ1807)。
【0187】機能1の場合には、受信FAXデータの送
信要求が指定されており、上記TO:フィールドに上記宛
先サーバアドレスが設定されているため、ステップ18
07の判定はYESとなる。
【0188】この場合には、まず、FAX送信要求情報
ファイルが作成される(ステップ1808)。このファ
イルは、図34に示されるデータ構成を有する。図34
で、Fax-Data-File:フィールドには、受信完了通知メー
ルRcvCompleteから抽出されたファイル情報フィールド
に設定されているファイル情報(例えば図31のrecvq/
fax00007.tif)が設定される。
【0189】Dist-Server-Address:フィールドには、発
信情報ファイルから抽出されたTO:フィールドに設定さ
れているメールアドレスのうち、宛先サーバのメールア
ドレスrelayreq_local@server_i.company _a.domain
_x が設定される。
【0190】Source-Mail-Address:フィールドには、発
信情報ファイルから抽出されたTO:フィールドの先頭に
設定されている送信元ユーザメールアドレス(図13の
ステップ1301参照)が設定される。
【0191】Dist-Number:フィールド、Source-Number:
フィールド、Quality:フィールド、Page: フィールド、
Pages:フィールド、Start-Time: フィールド、Receive
d: フィールド、及びTimeToRecv: フィールドは、ステ
ップ1805で作成されたFAXデータメールFaxMail
のメールボディ部のMIMEパート1に設定されるもの(図
33参照)と同じである。
【0192】また、末尾の受信エラー表示は、受信完了
通知メールRcvComplete の末尾から受信エラー表示が検
出された場合に、その表示データが設定される。図34
のフォーマットで作成されたFAX送信要求情報ファイ
ルは、ハードディスク装置403(図4)のファイルシ
ステム内の所定のFAX送信要求情報ファイル保存ディ
レクトリにセーブされる(ステップ1808)。この内
容は、後述する送信完了通知メールSndComplete の返送
時に、後述するSndAckServerプログラムが送信応答処理
を実行するために参照される。この場合に、現在のFA
X送信要求を識別するための一意な識別番号が決定され
て、その識別番号と同じファイル名が付与される。識別
番号としては、例えば現在のSndGatewayプログラムの実
行プロセス番号が使用される。この識別番号は、ステッ
プ1805で作成されたFAXデータメールFaxMail の
Id: フィールドに設定される識別番号(図33参照)と
同じである。
【0193】次に、FAX送信要求メールSndFaxが作成
される(ステップ1809)。このメールは、図35に
示されるデータ構成を有する。メールヘッダ部におい
て、まず、TO: フィールドには、ステップ1808で作
成されたFAX送信要求情報ファイルのDist-Server-Ad
dress:フィールドに設定された宛先サーバアドレスが設
定される。
【0194】Subject:フィールドには、FAX送信要求
を示す、“facsimile transmissionrequest”が設定さ
れる。その他の、From: 、Reply-To: 、Mime-Version:
、Content-Type: 、Content-Transfer-Encoding:の各
フィールドは、ステップ1805で作成されたFAXデ
ータメールFaxMail のメールヘッダ部に設定されるもの
と同じである。
【0195】次に、メールボディ部は、図35に示され
るように、2つのMIMEパートから構成される。まず、MI
MEパート1には、MIME制御行に続いて、ステップ180
8で作成されたFAX送信要求情報ファイルのDist-Num
ber:、Quality:、及びPage: の各フィールドが設定され
る。また、Id: フィールドには、現在のFAX送信要求
を識別するための、ステップ1808において決定され
た識別番号が設定される。このフィールドは、後述する
SndAckServerプログラムが、後述する送信完了通知メー
ルSndComplete に基づいて送信応答処理を実行する際
に、それに対応するFAX送信要求情報ファイル保存デ
ィレクトリ中のFAX送信要求情報ファイルを即座に抽
出可能とするために添付される。
【0196】次にMIMEパート2には、MIME制御行に続
き、ステップ1805で作成されたFAXデータメール
FaxMail のメールボディ部のMIMEパート2に格納された
のと同じ、エンコーディングされたFAXデータが設定
される。
【0197】続いて、上述のステップ1809で作成さ
れたFAX送信要求メールSndFaxが送信されて(ステッ
プ1810、図6のs10)、SndGatewayプログラムが
終了する。
【0198】以上のようにして、CTIサーバ装置30
3(#1)が実行するSndGatewayプログラムから送信された
FAX送信要求メールSndFaxとFAXデータメールFaxM
ailは、CTIサーバ装置303(#1)内の前述した図1
6及び図17の動作フローチャートによってその動作が
示されるMailTrnsAgent プログラムによって受信される
(図6のs9、s10)。
【0199】図16及び図17において、FAXデータ
メールFaxMail の受信が検出されステップ1601の判
定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フィー
ルドに設定されている送信元ユーザメールアドレス(図
33参照)が識別されることによって、続く図16のス
テップ1602、1607、図17のステップ161
0、及び1613の全ての判定がNOとなり、図17の
ステップ1618において、上記送信元ユーザメールア
ドレスに対応するユーザメールアカウントのメールボッ
クス(図6のusername_local )に、上記FAXデータ
メールFaxMail が配送され、その後、図16のステップ
1601の監視処理に制御が戻る。
【0200】このようにして、機能1では、内部FAX
装置301(#1)からFAX送信を行ったユーザは、自分
のメールボックス宛てに配送された送信FAX原稿を含
むFAXデータメールFaxMail を、内部メールクライア
ント装置503(#1)(図5)を操作することによって管
理することができる。
【0201】次に、図16及び図17で、FAX送信要
求メールSndFaxの受信が検出されステップ1601の判
定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フィー
ルドに設定されている宛先サーバアドレスrelayreq_lo
cal@server_i.company _a.domain_x が識別されるこ
とにより(図35参照)、図16のステップ1602の
判定がNO、ステップ1607の判定がYESとなる。
【0202】続く図16のステップ1608では、受信
された電子メールのFrom: フィールドに設定されている
送信元アドレスが判定されることにより、電子メールの
送信元アドレスがSndGatewayであるか否かが判定され
る。
【0203】電子メールの送信元アドレスがSndGateway
ではない場合には、その電子メールは期待された電子メ
ールではないため、ステップ1608の判定がNOとな
り、MailTrnsAgent プログラムはどのサーバプログラム
も起動せずにステップ1601の監視処理に制御が戻
る。
【0204】SndGatewayプログラムから送信されたFA
X送信要求メールSndFaxが受信された場合には、ステッ
プ1608の判定がYESとなり、RelayGatewayプログ
ラムが起動され(図16のステップ1609、図6のs
10)、図16のステップ1601の監視処理に制御が
戻る。
【0205】図19は、上述のMailTrnsAgent プログラ
ムから起動されるRelayGatewayプログラムの動作を示す
動作フローチャートである。まず、受信されたFAX送
信要求メールSndFax(以後、中継FAX送信要求メール
SndFaxと呼ぶ)の内容が解析され(ステップ190
1)、各フィールドが正常に受信されたか否かが判定さ
れることにより、FAX送信要求メールSndFaxの受信結
果がOKであったか否かが判定される(ステップ190
2)。
【0206】上記受信結果がNGであった場合には、上
記中継FAX送信要求メールSndFaxに基づくFAXデー
タの中継処理は実行されず、上記メールは破棄されて、
そのままRelayGatewayプログラムが終了する。
【0207】上記受信結果がOKである場合には、上記
中継FAX送信要求メールSndFaxから、メールヘッダ部
内のReply-To: フィールドとメールボディ部のMIMEパー
ト1内のId: フィールドが取り出され、それらが格納さ
れた特には図示しない中継FAX送信要求情報ファイル
が作成されて、それがCTIサーバ装置303(#1)内の
ハードディスク装置403(図4)のファイルシステム
内の中継FAX送信要求情報ファイル保存ディレクトリ
にセーブされる(ステップ1903)。この場合に、現
在の中継FAX送信要求を識別するための一意な識別番
号が決定され、その識別番号と同じファイル名が付与さ
れる。識別番号としては、例えば現在のRelayGatewayプ
ログラムの実行プロセス番号が使用される。なお、この
識別番号は、中継FAX送信要求メールSndFax内のId:
フィールドに設定されているものとは関係がない。
【0208】次に、中継FAX送信要求メールSndFaxの
メールボディ部のMIMEパート2の内容がデコードされる
ことによって中継FAXデータが復元され、それがCT
Iサーバ装置303(#1)内のハードディスク装置403
(図4)のファイルシステム上に中継FAXデータ一時
ファイルとして保存される(ステップ1904)。この
場合、ステップ1903で決定された識別番号を一部に
含むファイル名(例えば文字列“fax ”に上記識別番号
を付加したもの)が付与される。
【0209】続いて、上記中継FAX送信要求メールSn
dFaxのメールボディ部のMIMEパート1からDist-Number:
フィールドの内容が取り出され、そこに設定されている
宛先番号が特には図示しない内線番号テーブルに設定さ
れている宛先番号と比較されることにより、その宛先番
号が、CTIサーバ装置303(#1)内の内部FAX装置
301(#1)のものであるか、CTIサーバ装置303(#
1)からアクセス可能な公衆電話網505(#1)に接続され
る外部FAX装置506(#1)のものであるかが判定され
る(ステップ1905)。
【0210】機能1においては、この宛先番号は外部F
AX装置506(#1)のものである。この場合には、自分
自身であるCTIサーバ装置303(#1)において実行さ
れているFaxComServer(#2)プログラムに、FAX送信要
求コマンドが発行される(ステップ1906、図6のs
11)。この送信要求コマンドは、例えば、図36に示
されるフォーマットを有する。図36において、“send
fax ”はコマンド名である。“-f”スイッチは、FaxCom
Server(#2)プログラムから返送される送信完了通知メー
ルSndComplete の返送先アドレス“relayack_local@lo
calhost ”を指定する。“-i”スイッチは、この中継F
AX送信要求を識別するための識別番号を指定し、前述
したステップ1903で決定された番号が指定される。
“-q”スイッチは、FAX送信の解像度(Normal/Fin
e)を指定し、FAX送信要求メールSndFaxのメールボ
ディ部のMIMEパート1内のQuality:フィールドの設定内
容が指定される。“-s”スイッチは、FAX送信のペー
ジサイズ(ISO A4、ISO B4、North American Letter
等)を指定し、FAX送信要求メールSndFaxのメールボ
ディ部のMIMEパート1内のPage: フィールドの設定内容
が指定される。“-d”スイッチは、FAX送信の宛先番
号を指定し、中継FAX送信要求メールSndFaxのメール
ボディ部のMIMEパート1内のDist-Number:フィールドに
設定されている宛先番号が指定される。最後の“fax194
73”は、ステップ1904で、中継FAX送信要求メー
ルSndFaxのメールボディ部のMIMEパート2から復元され
ハードディスク装置403(図4)のファイルシステム
上に中継FAXデータ一時ファイルとして保存されてい
る中継FAXデータのファイル名である。
【0211】上記FAX送信要求コマンドの発行後に、
ハードディスク装置403のファイルシステム上の上記
中継FAXデータ一時ファイルが削除され(ステップ1
907)、RelayGatewayプログラムが終了する。
【0212】上述のFAX送信要求コマンドsendfax の
発行先のFaxComServer(#2)プログラムの動作は、前述し
た図15の動作フローチャートによって示される。図1
5でまず、CTIサーバ装置303(#1)内の何れかのサ
ーバプログラムより、FAX送信又はFAX受信のリク
エストが発生したか否かが監視される(ステップ150
1の繰返し)。
【0213】図19のステップ1905又は図6のs1
1で示されるように、RelayGatewayプログラムからFA
X送信要求コマンドsendfax が発行されると、図15の
ステップ1501の判定がYESとなり、続いてステッ
プ1502の判定がNOとなる。
【0214】この結果、上記FAX送信要求コマンドse
ndfax に基づくファックス送信処理が実行される(ステ
ップ1506)。即ち、CTIサーバ装置303(#1)
は、上記FAX送信要求コマンドの“-d”スイッチによ
り指定された外線番号(宛先番号)に対する同じく上記
FAX送信要求コマンドの末尾によって指定された送信
FAXデータファイルの送信を、FAX配信制御装置3
02(#1)内の第2FAXモデム回路307に対して指示
する。この結果、CTIサーバ装置303(#1)から送信
された上記FAXデータは、FAX配信制御装置302
(#1)(図3)において、シリアルデータ回線310(#3)
−>第3シリアル端子S3−>第2FAXモデム回路3
07−>スイッチ回路309−>第3内線端子E3−>
回線スイッチ回路304−>第1回線端子L1という経
路で、回線308(#1)に送出され、更に、公衆電話網5
05(#1)を経由して、外部FAX装置506(#1)まで伝
送される(図6のs12、s13、s14)。
【0215】このようにしてユーザは、通常のFAX装
置を操作するのとほとんど変わらない内部FAX装置3
01(#1)に対する操作で、FAX原稿を外部FAX装置
506(#1)宛てに送信できる。
【0216】全てのFAXデータの送信が完了し、外部
FAX装置506(#1)が切断処理を実行すると(図6の
s15)、送信完了通知メールSndComplete が作成され
(図15のステップ1507)、送信される(図15の
ステップ1508、図6のステップs16)。このメー
ルは、図37に示されるデータ構成を有する。その後
に、図15のステップ1501のリクエスト監視処理
に、制御が戻る。
【0217】図37において、メールヘッダ部は、以下
の構成を有する。 TO: フィールドには、現在のFaxComServer(#2)にリクエ
ストを発行したFAX送信要求コマンドの“-f”スイッ
チで指定されている返送先アドレス“relayack_local@
localhost ”(図36参照)が設定される。このアドレ
スへのメールの送信は、後述するようにRelayAckServer
プログラムの起動契機となる。
【0218】From: フィールドには、このメールの送信
元アドレスが格納され、上述の例の場合は、“FaxComSe
rver(#2) <fax2> ”が設定される。 Subject:フィールドの題名“19473 to 0337881436 comp
leted ”は、このメールが識別番号が“19473 ”で宛先
番号が“0337881436”であるFAX送信要求に対する送
信完了通知であることを示す。
【0219】メールボディ部に格納される送信結果表示
“Total transmission time was 1:29. ”は、送信時間
を示している。なお、何らかのエラーによって外部FA
X装置506(#1)と第2FAXモデム回路307との間
のFAX通信が失敗した場合には、特には図示しないが
CTIサーバ装置303(#1)内のFaxComServer(#2)は、
所定時間後に図15のステップ1506のFAXデータ
の送信処理をリトライする。そして、所定回数のリトラ
イによっても送信が完了しなかった場合には、図15の
ステップ1507において、送信失敗を示す送信完了通
知メールSndComplete が作成される。この場合、図38
に示されるように、メールボディ部に、エラー原因を示
す送信結果表示が表示される。
【0220】以上のようにして、CTIサーバ装置30
3(#1)が実行するFaxComServer(#2)から送信された、re
layack_local@localhost アドレス宛ての送信完了通知
メールSndComplete は、前述した図16及び図17の動
作フローチャートによってその動作が示されるCTIサ
ーバ装置303(#1)内のMailTrnsAgent プログラムによ
って受信される(図6のs16)。
【0221】図16及び図17において、送信完了通知
メールSndComplete の受信が検出されステップ1601
の判定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フ
ィールドに設定されている宛先サーバアドレスrelayack
_local@server_i.company_a.domain_x が識別され
ることにより(図37参照)、図16のステップ160
2及び1607の判定がNO、図17のステップ161
0の判定がYESとなる。
【0222】続く図16のステップ1611では、受信
された電子メールのFrom: フィールドに設定されている
送信元アドレスが判定されることにより、電子メールの
送信元アドレスがFaxComServer(#2)であるか否かが判定
される。
【0223】FaxComServer(#2)から送信された送信完了
通知メールSndComplete が受信された場合には、ステッ
プ1611の判定がYESとなって、RelayAckServerプ
ログラムが起動され(図16のステップ1612、図6
のs16)、図16のステップ1601の監視処理に制
御が戻る。
【0224】図20は、上述のMailTrnsAgent プログラ
ムから起動されるRelayAckServerプログラムの動作を示
す動作フローチャートである。まず、受信された送信完
了通知メールSndComplete の内容が解析され(ステップ
2001)、各フィールドが正常に受信されたか否かが
判定されることによって、送信完了通知メールSndCompl
ete の受信結果がOKであったか否かが判定される(ス
テップ2002)。
【0225】上記受信結果がNGであった場合には、上
記送信完了通知メールSndCompleteに基づく送信応答中
継処理は実行されずに、上記メールは破棄されて、その
ままRelayAckServerプログラムが終了する。
【0226】上記受信結果がOKである場合には、上記
送信完了通知メールSndComplete のSubject:フィールド
の題名(例えば図37の“19473 to 0337881436 comple
ted”)から識別番号(例えば図37の“19473 ”)が
抽出され、CTIサーバ装置303(#1)のハードディス
ク装置403(図4)のファイルシステム内の中継FA
X送信要求情報ファイル保存ディレクトリから、上記識
別番号と同じファイル名を有する中継FAX送信要求情
報ファイルが取得され、そのファイルが解析されてRepl
y-To: フィールドとId: フィールドが取り出され、その
後、上記ファイルが削除される(ステップ2003)。
【0227】そして、送信元サーバ宛ての送信完了通知
メールSndComplete が作成され(ステップ2004)、
送信されて(ステップ2005、図6のステップs1
7)、RelayAckServerプログラムが終了する。このメー
ルは、図39に示されるデータ構成を有する。
【0228】図39において、メールヘッダ部は、以下
の構成を有する。まず、TO: フィールドには、ステップ
2003で中継FAX送信要求情報ファイルから取り出
されたReply-To: フィールドに設定されている返送先メ
ールアドレスsndack_local@server_i.company _a.do
main_x が設定される。このアドレスへのメールの送信
は、後述するようにSndAckServerプログラムの起動契機
となる。
【0229】From: フィールドには、送信完了通知メー
ルSndComplete の送信元のサーバプログラム名“RelayG
ateway”が設定される。 Subject:フィールドには、送信完了通知を示す記述“fa
csimile transmissionresult”が設定される。
【0230】次に、メールボディ部には、ステップ20
03でFAX送信要求情報ファイルから取り出されたI
d: フィールドと、ステップ2001で受信された送信
完了通知メールSndComplete のメールボディ部に設定さ
れている送信結果表示(図37又は図38参照)が設定
される。
【0231】以上のようにして、CTIサーバ装置30
3(#1)が実行するRelayAckServerから送信された、snda
ck_local@server_i.company _a.domain_x 宛ての送
信完了通知メールSndComplete は、前述した図16及び
図17の動作フローチャートによってその動作が示され
るCTIサーバ装置303(#1)内のMailTrnsAgent プロ
グラムによって受信される(図6のs17)。
【0232】図16及び図17において、送信完了通知
メールSndComplete の受信が検出されステップ1601
の判定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フ
ィールドに設定されている宛先サーバアドレスsndack_
local@server_i.company _a.domain_x が識別される
ことにより(図39参照)、図16のステップ160
2、1607、及び図17のステップ1610の判定が
NO、ステップ1613の判定がYESとなる。
【0233】続く図16のステップ1614では、受信
された電子メールのFrom: フィールドに設定されている
送信元アドレスが判定されることにより、電子メールの
送信元アドレスがRelayAckServerであるか否かが判定さ
れる。
【0234】RelayAckServerから送信された送信完了通
知メールSndComplete が受信された場合には、ステップ
1614の判定がYESとなって、SndAckServerプログ
ラムが起動され(図16のステップ1615、図6のs
17)、図16のステップ1601の監視処理に制御が
戻る。
【0235】図21は、上述のMailTrnsAgent プログラ
ムから起動されるSndAckServerプログラムの動作を示す
動作フローチャートである。まず、受信された送信完了
通知メールSndComplete の内容が解析され(ステップ2
101)、各フィールドが正常に受信されたか否かが判
定されることによって、送信完了通知メールSndComplet
e の受信結果がOKであったか否かが判定される(ステ
ップ2102)。
【0236】上記受信結果がNGであった場合には、上
記送信完了通知メールSndCompleteに基づく送信応答中
継処理は実行されずに、上記メールは破棄されて、その
ままSndAckServerプログラムが終了する。
【0237】上記受信結果がOKである場合には、上記
送信完了通知メールSndComplete からId: フィールド
(図39参照)が取り出され、CTIサーバ装置303
(#1)のハードディスク装置403(図4)のファイルシ
ステム内のFAX送信要求情報ファイル保存ディレクト
リから、上記Id: フィールドに設定されている識別番号
と同じファイル名を有するFAX送信要求情報ファイル
が取得される。そして、そのファイル内容が解析されて
各フィールド内容(図34参照)が取り出され、その
後、上記ファイルが削除される(ステップ2103)。
【0238】次に、送信元ユーザ宛ての送信完了通知メ
ールSndComplete が作成される(ステップ2104)。
このメールは、図40に示されるデータ構成を有する。
メールヘッダ部において、TO: フィールドには、ステッ
プ2103でFAX送信要求情報ファイルから取得され
たSource-Mail-Address:フィールドの内容が設定され
る。
【0239】From: フィールドには、送信元のサーバプ
ログラム名“SndAckServer”が設定される。 Subject:フィールドには、送信完了通知を示す題名“fa
csimile transmissionresult”が設定される。
【0240】他のMime-Version: 、Content-Type: 、Co
ntent-Transfer-Encoding:の各フィールドは、MIME制御
用のフィールドである。次に、メールボディ部は、図4
0に示されるように、3つ又は4つのMIMEパートから構
成される。
【0241】MIMEパート1には、MIME制御行に続いて、
まず、Dist-Server-Address:、Dist-Number:、Source-N
umber:、Quality:、Page: 、Pages:、Start-Time: 、並
びにTimeToRecv: の各フィールドが格納される。これら
の各フィールドは、ステップ2103でFAX送信要求
情報ファイルから取得されたものである。また、現在の
処理日時が取得され、それがFinish-Time:フィールドに
設定される。
【0242】次にMIMEパート2には、MIME制御行に続
き、ステップ2103でFAX送信要求情報ファイルか
ら取得されたFax-Data-File:フィールドに設定されてい
るファイル情報によって特定されるハードディスク装置
403(図4)のファイルシステム内の原受信FAXデ
ータファイル(例えば図31のrecvq/fax00007.tif)の
第1頁を、例えばMIMEにおいて規定されるBase64エンコ
ーディング形式で7ビットデータにエンコーディングし
て得られるデータが設定される。
【0243】続いて、MIMEパート3は、オプションパー
トであり、MIME制御行に続いて、ステップ2103でF
AX送信要求情報ファイルから受信エラー表示が抽出さ
れた場合に、その表示データが設定される。
【0244】最後に、MIMEパート4には、MIME制御行に
続いて、受信された送信完了通知メールSndComplete に
格納されている送信結果表示のデータが格納される。上
述のようにして送信完了通知メールSndComplete が作成
された後、それが送信される(ステップ2105、図6
のステップs18)。このメールは、前述した図18の
ステップ1806のFAXデータメールFaxMail の送信
時と同様にして、CTIサーバ装置303(#1)内の前述
した図16及び図17の動作フローチャートによってそ
の動作が示されるMailTrnsAgent プログラムにより、送
信完了通知メールSndComplete のTO: フィールドに設定
されている送信元ユーザメールアドレスに対応するユー
ザメールアカウントのメールボックス(図6のusername
_local )に配送される(図16のステップ1601の
判定がYES−>ステップ1602、1607、図17
のステップ1610、及び1613の全ての判定がNO
−>図17のステップ1618)。
【0245】このようにして、機能1において、内部F
AX装置301(#1)からFAX送信を行ったユーザは、
自分のメールボックスで送信完了通知メールSndComplet
e を受け取ることができる。
【0246】続いて、ステップ2106と2107は、
オプションであり、これらのステップに対応する機能が
実装された場合、上記送信完了通知メールSndComplete
と同じ内容のFAXデータを、送信元であるCTIサー
バ装置303(#1)内の内部FAX装置301(#1)に出力
させることができる。
【0247】まず、送信元FAX装置宛ての送信完了通
知である1頁のSndComplete FAXデータが作成される
(ステップ2106)。このFAXデータは、ステップ
2104で作成された送信完了通知メールSndComplete
(図40)のうち、メールヘッダ部内のMIME制御行を除
く各フィールド内容と、メールボディ部のMIMEパート1
内のMIME制御行を除く各フィールド内容と、MIMEパート
3内のMIME制御行を除く受信エラー表示データの内容と
(存在する場合)、MIMEパート4内のMIME制御行を除く
送信結果表示データの内容とを含む。また、上記FAX
データは、ステップ2103でFAX送信要求情報ファ
イルから取得されたFax-Data-File:フィールドに設定さ
れているファイル情報によって特定されるハードディス
ク装置403(図4)のファイルシステム内の原受信F
AXデータファイル(例えば図31のrecvq/fax00007.t
if)の第1頁を縮小したものを含む。
【0248】続いて、自分自身であるCTIサーバ装置
303(#1)において実行されているFaxComServer(#1)プ
ログラムに、FAX送信要求コマンドが発行される(ス
テップ2107、図6のs19)。この送信要求コマン
ドは、例えば図41に示されるフォーマットを有する。
図41において、“sendfax ”はコマンド名である。
“-q”スイッチは、FAX送信の解像度“Normal”を指
定する。“-s”スイッチは、FAX送信のページサイズ
“ISO A4”を指定する。“-d”スイッチは、内部FAX
装置301(#1)の内線番号を指定する。最後の“ack#fa
x00007.ps ”は、ステップ2106で作成されたSndCom
plete FAXデータのハードディスク装置403(図
4)のファイルシステム上での一時ファイル名である。
なお、この一時ファイルは、上記コマンドの発行後に削
除される。
【0249】上述のFAX送信要求コマンドsendfax の
発行先のFaxComServer(#1)プログラムの動作は、前述し
た図15の動作フローチャートによって示される。図1
5でまず、CTIサーバ装置303(#1)内の何れかのサ
ーバプログラムより、FAX送信又はFAX受信のリク
エストが発生したか否かが監視される(ステップ150
1の繰返し)。
【0250】図21のステップ2107又は図6のs1
9で示されるように、SndAckServerプログラムからFA
X送信要求コマンドsendfax が発行されると、図15の
ステップ1501の判定がYESとなり、続いてステッ
プ1502の判定がNOとなる。
【0251】この結果、上記FAX送信要求コマンドse
ndfax に基づくファックス送信処理が実行される(ステ
ップ1506)。即ち、CTIサーバ装置303(#1)
は、上記FAX送信要求コマンドの“-d”スイッチで指
定された内線番号に対する同じく上記FAX送信要求コ
マンドの末尾で指定されたSndComplete FAXデータフ
ァイルの送信を、FAX配信制御装置302(#1)内の第
1FAXモデム回路306に対して指示する。この結
果、CTIサーバ装置303(#1)から送信された上記Sn
dComplete FAXデータは、FAX配信制御装置302
(#1)(図3)において、シリアルデータ回線310(#2)
−>第2シリアル端子S2−>第1FAXモデム回路3
06−>第2内線端子E2−>回線スイッチ回路304
−>第1内線端子E1−>FAX端子Fという経路で、
内部FAX装置301(#1)まで伝送される(図6のs2
0〜s23)。
【0252】このようにして、機能1において、内部F
AX装置301(#1)からFAX送信を行ったユーザは、
その内部FAX装置301(#1)で送信完了通知を受け取
ることができる。
【0253】最後に、ステップ2103でFAX送信要
求情報ファイルから取得されたFax-Data-File:フィール
ドに設定されているファイル情報によって特定されるハ
ードディスク装置403(図4)のファイルシステム内
の原受信FAXデータファイル(例えば図31のrecvq/
fax00007.tif)が削除されて(ステップ2108)、Sn
dAckServerプログラムが終了する。 <機能2に対応する詳細動作>前述したように、機能2
では、内部FAX装置301(#1)からではなく外部FA
X装置506(#1)からのFAX送信が可能となる。この
機能2に対応する動作は、FAXデータの送信元が内部
FAX装置301(#1)から外部FAX装置506(#1)に
変わるだけで、CTIサーバ装置303(#1)の詳細動作
は、機能1の場合と同様である。
【0254】この場合に、FaxComServer(#1)プログラム
により図15のステップ1504で作成される受信完了
通知メールRcvComplete のSender: フィールド(図3
1、図32)と、SndGatewayプログラムにより図18の
ステップ1805で作成されるFAXデータメールFaxM
ail とステップ1808で作成されるFAX送信要求情
報ファイル、及びSndAckServerプログラムにより図21
のステップ2104で作成される送信完了通知メールSn
dComplete の各Source-Number:フィールド(図33、図
34)と、SndAckServerプログラムにより図21のステ
ップ2107で発行されるFAX送信要求コマンドの
“-d”スイッチによる宛先番号は、それぞれ外部FAX
装置506(#1)に対応するものとなる。
【0255】以上の動作により、社外の外部FAX装置
506(#1)からも、簡単な操作で、FAX原稿を取引先
等の外部FAX装置506(#1)宛てに送信できると共
に、自分のメールボックス宛てに上記送信FAX原稿を
含む電子メールを配送させることができる。 <機能3に対応する詳細動作>前述したように、機能3
では、ユーザは、通信開始時に、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)の併設電話機から、
例えば自分のユーザID番号とパスワード番号に続い
て、予め決められている電子メール配送識別用先頭コー
ド“0001”と予め登録されている他ユーザ番号(例
えば、そのユーザの電話番号)を入力し、入力終了コー
ドを入力した後に、FAXスタートボタンを押すと、内
部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置506(#1)
から、取引先等の外部FAX装置506(#1)宛てではな
く、取引先等のユーザのメールボックス宛て(及び自分
のメールボックス宛て)に、FAX原稿を含む電子メー
ルを配送させることができる。
【0256】この場合、<機能1に対応する詳細動作>
で前述したCTIサーバ装置303(#1)内で実行される
DtmfRcvServer プログラムによる図12のステップ12
07の宛先情報の解析処理に対応する図13の動作フロ
ーチャートにおいて、まず、ステップ1302で宛先情
報から上記先頭の4桁の番号“0001”が切り出され
た後、ステップ1303及びステップ1304の判定が
YESとなる。
【0257】この結果、ステップ1305で、図12の
ステップ1204で切り出されている宛先情報の先頭4
桁の“0001”以外の下位桁をキーとして、図42に
示されるデータ構成を有する電子メールアドレステーブ
ルが検索され、ステップ1309で、上記検索の結果抽
出された他ユーザの電子メールアドレスが、TO: フィー
ルド変数にセットされる。なお、このTO: フィールド変
数の先頭には、送信元ユーザメールアドレスも設定され
ている(図13のステップ1301)。
【0258】そして、終了コードOKが所定の変数にセ
ットされて(ステップ1310)、図12のステップ1
207の宛先情報の解析処理を終了し、図12のステッ
プ1209で、上記他ユーザの電子メールアドレスを含
むTO: フィールド変数の内容が、発信情報ファイルのT
O: フィールド(図30)として保存される。
【0259】次に、<機能1に対応する詳細動作>で前
述したCTIサーバ装置303(#1)内で実行されるSndG
atewayプログラムによる図18の動作フローチャートに
おいて、ステップ1805でFAXデータメールFaxMai
l が作成される際に、メールヘッダ部のTO: フィールド
に、上記発信情報ファイルから抽出された、送信元ユー
ザメールアドレスと他ユーザの電子メールアドレスとを
含むTO: フィールドの内容が設定される。TO: フィール
ド以外のFAXデータメールFaxMail の作成内容(図3
3)は、前述した機能1の場合と同様である。
【0260】そして、ステップ1806において、その
FAXデータメールFaxMail が送信される。機能3にお
いては、図14のステップ1311以降の処理は実行さ
れていないため発信情報ファイルのDist-Number:フィー
ルドには宛先番号はセットされておらず、ステップ18
07の判定がNOとなる。この結果、ステップ1808
以降のFAX送信要求処理は実行されず、ステップ18
11で、受信完了通知メールRcvComplete から抽出され
たファイル情報フィールドに設定されているファイル情
報によって特定されるハードディスク装置403(図
4)のファイルシステム内のFAXデータファイル(例
えば図31のrecvq/fax00007.tif)が削除され、SndGat
ewayプログラムが終了する。
【0261】このようにして、CTIサーバ装置303
(#1)が実行するSndGatewayプログラムから送信されたF
AXデータメールFaxMail は、CTIサーバ装置303
(#1)内の前述した図16及び図17の動作フローチャー
トによってその動作が示されるMailTrnsAgent プログラ
ムによって受信される(図6のs9)。
【0262】図16及び図17において、FAXデータ
メールFaxMail の受信が検出されステップ1601の判
定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フィー
ルドに設定されている送信元ユーザメールアドレスと他
ユーザの電子メールアドレスとが識別されることによっ
て、続く図16のステップ1602、1607、図17
のステップ1610、及び1613の全ての判定がNO
となって、図17のステップ1618において、上記送
信元ユーザメールアドレス及び他ユーザの電子メールア
ドレスに対応する各ユーザメールアカウントのメールボ
ックス(図6のusername_local 及びfoo@somedomain)
に、上記FAXデータメールFaxMail が配送される。
【0263】このようにして、機能3では、ユーザは、
内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置506(#
1)から、簡単な操作で、FAX原稿を特定のユーザに電
子メールとして配送することができる。 <機能4に対応する詳細動作>前述したように、機能4
では、ユーザは、通信開始時に、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)の併設電話機から、
例えば自分のユーザID番号とパスワード番号に続き、
予め決められている同報配送識別用先頭コード“000
2”と予め登録されている同報番号を入力し、入力終了
コードを入力した後に、FAXスタートボタンを押す
と、内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装置50
6(#1)から、取引先等の外部FAX装置506(#1)宛て
又は取引先等のユーザのメールボックス宛て(及び自分
のメールボックス宛て)に、FAX原稿を同報配送させ
ることができる。
【0264】この場合、<機能1に対応する詳細動作>
で前述したCTIサーバ装置303(#1)内で実行される
DtmfRcvServer プログラムによる図12のステップ12
07の宛先情報の解析処理に対応する図13の動作フロ
ーチャートにおいて、まず、ステップ1302で宛先情
報から上記先頭の4桁の番号“0002”が切り出され
た後、ステップ1303の判定がYES、ステップ13
04の判定がNO、ステップ1306の判定がYESと
なる。
【0265】この結果、ステップ1307で、図12の
ステップ1204で切り出されている宛先情報の先頭4
桁の“0002”以外の下位桁をキーとして、図43に
示されるデータ構成を有する同報テーブルが検索され
る。
【0266】続くステップ1308では、同報テーブル
から抽出されたアドレス群が、電子メールアドレスであ
るか否かが判定される。同報テーブルから抽出されたア
ドレス群が電子メールアドレスである場合は、上記抽出
された複数の電子メールアドレスが、TO: フィールド変
数にセットされる。なお、このTO: フィールド変数の先
頭には、送信元ユーザメールアドレスも設定されている
(図13のステップ1301)。これ以降の動作は、前
述した機能3の場合と同様である。
【0267】一方、同報テーブルから抽出されたアドレ
ス群が電子メールアドレスではなくFAX番号である場
合は、上記抽出された複数の宛先番号のそれぞれについ
て、図14のステップ1311〜ステップ1322の一
連の処理が実行される。これ以降の動作は、前述した機
能1の場合又は機能2の場合、或いは、後述する機能7
の場合又は機能8の場合と同様である。なおこの場合
は、発信情報ファイルのDist-Number:フィールド(図3
0)に、複数の宛先番号が登録される。そして、SndGat
ewayプログラムによる図18の動作フローチャートにお
いて、ステップ1808で上記複数の宛先番号に対応す
る複数のFAX送信要求情報ファイルが作成され、ステ
ップ1809及び1810でこれら複数のFAX送信要
求に対応する複数のFAX送信要求メールSndFaxが作成
されて送信される。
【0268】このようにしてユーザは、内部FAX装置
301(#1)又は外部FAX装置506(#1)から、簡単な
操作で、FAX原稿を複数の特定のユーザに同報配送す
ることができる。 <機能5に対応する詳細動作>前述したように、機能5
では、ユーザは、通信開始時に、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)の併設電話機から、
例えば自分のユーザID番号とパスワード番号のみを入
力して宛先番号は入力せずに入力終了コードを入力し、
FAXスタートボタンを押すと、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)から自分のメールボ
ックス宛てのみに、FAX原稿を含む電子メールを配送
させることができる。
【0269】この場合、<機能1に対応する詳細動作>
で前述したCTIサーバ装置303(#1)内で実行される
DtmfRcvServer プログラムによる図12のステップ12
07の宛先情報の解析処理に対応する図13の動作フロ
ーチャートにおいて、ステップ1302で宛先情報から
先頭の4桁の番号の切出しが試みられた結果、先頭4桁
の番号が切り出されないため、ステップ1303の判定
がNOとなる。
【0270】この結果、終了コードOKが所定の変数に
セットされ(ステップ1310)、図12のステップ1
207の宛先情報の解析処理を即座に終了し、図12の
ステップ1209で、送信元ユーザメールアドレスのみ
を含むTO: フィールド変数の内容が、発信情報ファイル
のTO: フィールド(図30)として保存される。
【0271】次に、<機能1に対応する詳細動作>で前
述したCTIサーバ装置303(#1)内で実行されるSndG
atewayプログラムによる図18の動作フローチャートに
おいて、ステップ1805でFAXデータメールFaxMai
l が作成される際に、メールヘッダ部のTO: フィールド
に、上記発信情報ファイルから抽出された、送信元ユー
ザメールアドレスのみを含むTO: フィールドの内容が設
定される。TO: フィールド以外のFAXデータメールFa
xMail の作成内容(図33)は、前述した機能1の場合
と同様である。
【0272】そして、ステップ1806において、その
FAXデータメールFaxMail が送信される。機能5にお
いては、図14のステップ1311以降の処理は実行さ
れていないため発信情報ファイルのDist-Number:フィー
ルドには宛先番号はセットされておらず、ステップ18
07の判定がNOとなる。この結果、ステップ1808
以降のFAX送信要求処理は実行されず、ステップ18
11で、受信完了通知メールRcvComplete から抽出され
たファイル情報フィールドに設定されているファイル情
報によって特定されるハードディスク装置403(図
4)のファイルシステム内のFAXデータファイル(例
えば図31のrecvq/fax00007.tif)が削除され、SndGat
ewayプログラムが終了する。
【0273】このようにしてユーザは、社内であっても
外出先であっても、内部FAX装置301(#1)又は外部
FAX装置506(#1)から種々の紙原稿を自分のメール
ボックスにアップロードすることができ、このFAX原
稿は、自分のメールボックスにアクセスできる任意のコ
ンピュータ等(例えば内部メールクライアント装置50
3(#1))から管理でき、ペーパーレスオフィスを実現で
きる。 <機能6に対応する詳細動作>前述したように、機能6
では、例えばサイト504(#1)において、ユーザは、従
来から設置されている内部FAX装置301(#1)と公衆
電話網505(#1)に接続される回線308(#1)をそのま
ま利用して、公衆電話網505(#1)に接続される取引会
社等の外部FAX装置506(#1)からの受信FAX原稿
を、CTIサーバ装置303(#1)により例えばFAX受
信用メールボックスに電子メールとして配送させなが
ら、必要に応じて、内部FAX装置301(#1)に出力す
ることができる。
【0274】前述の機能6に対応するFAX受信時の動
作の詳細について、図7の動作シーケンス図と、図15
及び図22の動作フローチャートに基づいて、以下に説
明する。
【0275】まず外部FAX装置506(#1)のユーザに
は、サイト504(#1)に属するFAX配信制御装置30
2(#1)内の第3内線端子E3又は第2回線端子L2(図
3)に割り当てられている第2の外線番号をダイヤルし
てもらってFAX原稿を送信してもらう。即ち、相手ユ
ーザは、従来のと全く同様のFAX送信操作を行えばよ
い。
【0276】この結果、外部FAX装置506(#1)から
の第2の外線番号を指定したFAX送信操作によって、
サイト504(#1)に属するFAX配信制御装置302(#
1)において、前述のようにして、スイッチ回路309を
介して第3内線端子E3に接続されている又は第2回線
端子L2に接続されている第2FAXモデム回路307
が自動応答する(図7のs1、s2)。
【0277】これに対して、CTIサーバ装置303(#
1)では、FaxComServer(#2)プログラムが実行されてい
る。このプログラムの動作は、前述した図15の動作フ
ローチャートによって示される。
【0278】図15でまず、CTIサーバ装置303(#
1)内の何れかのサーバプログラム又はFAX配信制御装
置302(#1)より、FAX送信又はFAX受信のリクエ
ストが発生したか否かが監視される(ステップ1501
の繰返し)。
【0279】上述のように、第2FAXモデム回路30
7が自動応答すると、図15のステップ1501の判定
がYESとなり、続いてステップ1502の判定もYE
Sとなる。
【0280】この結果、CTIサーバ装置303(#1)か
らシリアルデータ回線310(#3)及び第3シリアル端子
S3を介してFAX配信制御装置302(#1)内の第2F
AXモデム回路307に対して、着信及び受信開始指示
が発行される(図15のステップ1503)。
【0281】この結果、第2FAXモデム回路307
は、外部FAX装置506(#1)からのFAXデータを受
信し、そのFAXデータを第3シリアル端子S3及びシ
リアルデータ回線310(#3)を介してCTIサーバ装置
303(#1)に伝送する(ステップ1503)。
【0282】この受信FAXデータは、FaxComServer(#
2)によって、ハードディスク装置403(図4)のファ
イルシステム内の特定のディレクトリに保存される(ス
テップ1503、図7のs3)。
【0283】全てのFAXデータの受信が完了し、外部
FAX装置506(#1)が切断処理を実行すると(図7の
s4)、受信完了通知メールRcvComplete が作成され
(図15のステップ1504)、送信される(図15の
ステップ1505、図7のステップs5)。この受信完
了通知メールRcvComplete は、前述した図31又は図3
2に示されるデータ構成を有する。但し、From: フィー
ルドの内容は、“FaxComServer(#2) <fax2> ”である。
その後に、図15のステップ1501のリクエスト監視
処理に、制御が戻る。
【0284】上述のようにして、CTIサーバ装置30
3(#1)が実行するFaxComServer(#2)から送信された、rc
vack_local@localhost アドレス宛ての受信完了通知メ
ールRcvComplete は、CTIサーバ装置303(#1)内の
前述した図16及び図17の動作フローチャートによっ
てその動作が示されるMailTrnsAgent プログラムによっ
て受信される(図7のステップs5)。
【0285】受信完了通知メールRcvComplete の受信が
検出されステップ1601の判定がYESとなると、続
く図16のステップ1602の判定がYESとなり、ス
テップ1603の判定がNO、ステップ1605の判定
がYESとなる。
【0286】この結果、RcvGatewayプログラムが起動さ
れ(図16のステップ1606、図7のs5)、図16
のステップ1601の監視処理に制御が戻る。図22
は、上述のMailTrnsAgent プログラムから起動されるRc
vGatewayプログラムの動作を示す動作フローチャートで
ある。
【0287】まず、図31又は図32に示される受信完
了通知メールRcvComplete の内容が解析されて、メール
ボディ部のファイル情報フィールドrecvq/fax00007.ti
f: 、Sender: フィールド、Pages:フィールド、Qualit
y:フィールド、Page: フィールド、Received: フィール
ド、TimeToRecv: フィールド、及び存在する場合には末
尾の受信エラー表示の各内容が抽出される(ステップ2
201)。
【0288】次に、受信完了通知メールRcvComplete の
データフォーマット(図31又は図32)に従って、各
フィールドが正常に受信されたか否かが判定されること
により、受信完了通知メールRcvComplete の受信結果が
OKであったか否かが判定される(ステップ220
2)。
【0289】上記受信結果がNGであった場合には、上
記受信完了通知メールRcvCompleteに基づくFAXデー
タの受信処理は実行されず、上記メールは破棄されて、
そのままRcvGatewayプログラムが終了する。
【0290】上記受信結果がOKであった場合は、ステ
ップ2201でファイル情報フィールドが抽出されてお
り、FAXデータを受信可能であるか否かが判定される
(ステップ2203)。
【0291】ステップ2201でファイル情報フィール
ドが抽出されずステップ2203の判定がNOの場合に
は、上記受信完了通知メールRcvComplete に基づくFA
Xデータの受信処理は実行されず、上記メールは破棄さ
れて、そのままRcvGatewayプログラムが終了する。
【0292】一方、ステップ2201でファイル情報フ
ィールドが抽出されておりステップ2203の判定がY
ESの場合には、以下のステップ2204〜2207
で、FAXデータの受信処理が実行される。
【0293】まず、FAXデータメールFaxMail が作成
される(ステップ2204)。このメールは、図44に
示されるデータ構成を有する。メールヘッダ部におい
て、まず、TO: フィールドには、予め登録されているF
AX受信用メールボックスrcvfax_local に対応する電
子メールアドレスrcvfax_local@localhost が設定され
る。
【0294】From: フィールドには、このFAXデータ
メールFaxMail の送信元のサーバプログラム名“RcvGat
eway”が設定される。 Subject:フィールドには、FAX受信を示す題名“facs
imile received”が設定される。
【0295】メールヘッダ部における残りのMime-Versi
on: フィールド、Content-Type: フィールド、Content-
Transfer-Encoding:フィールドは、バイナリデータであ
るFAXデータの添付を可能とするために、このFAX
データメールFaxMail をMIME形式のメールとして送信す
るために付加されるヘッダフィールド群である。
【0296】次に、メールボディ部は、図44に示され
るように、2つ又は3つのMIMEパートから構成される。
MIMEパート1には、MIME制御行に続いて、受信完了通知
メールRcvComplete から抽出された各フィールド内容に
対応するフィールド内容が設定される。まず、Source-N
umber:フィールドには、受信完了通知メールRcvComplet
e から抽出されたSender: フィールドに設定されていた
送信元FAX番号が設定される。次に、Quality:フィー
ルド、Page: フィールド、及びPages:フィールドは、受
信完了通知メールRcvComplete からそのままコピーされ
たものである。Start-Time: フィールドは、受信完了通
知メールRcvComplete から抽出されたReceived: フィー
ルドに設定されていた受信開始日時が設定される。Time
ToRecv: フィールドは、受信完了通知メールRcvComplet
e からそのままコピーされたものである。最後の、Fini
sh-Time:フィールドには、現在の処理日時が設定され
る。
【0297】次にMIMEパート2には、MIME制御行に続
き、受信完了通知メールRcvCompleteから抽出されたフ
ァイル情報フィールドに設定されているファイル情報に
よって特定されるハードディスク装置403(図4)の
ファイルシステム内のFAXデータファイル(例えば図
31のrecvq/fax00007.tif)を、例えばMIMEにおいて規
定されるBase64エンコーディング形式で7ビットデータ
にエンコーディングして得られるデータが設定される。
【0298】最後に、MIMEパート3は、オプションパー
トであり、MIME制御行に続いて、受信完了通知メールRc
vComplete の末尾から受信エラー表示が検出された場合
に、その表示データが設定される。
【0299】続いて、上述のステップ2204で作成さ
れたFAXデータメールFaxMail が送信される(ステッ
プ2205、図7のs6)。このようにして、CTIサ
ーバ装置303(#1)が実行するRcvGatewayプログラムか
ら送信されたFAXデータメールFaxMail は、CTIサ
ーバ装置303(#1)内の前述した図16及び図17の動
作フローチャートによってその動作が示されるMailTrns
Agent プログラムによって受信される(図7のs6)。
【0300】図16及び図17において、FAXデータ
メールFaxMail の受信が検出されステップ1601の判
定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フィー
ルドに設定されているFAX受信用メールアドレスrcvf
ax_local@localhost が(図44参照)が識別されるこ
とによって、続く図16のステップ1602、160
7、図17のステップ1610、及び1613の全ての
判定がNOとなり、図17のステップ1618におい
て、上記FAX受信用メールアドレスに対応するFAX
受信用メールボックス(図7のrcvfax_local )に、上
記FAXデータメールFaxMail が配送され、その後、図
16のステップ1601の監視処理に制御が戻る。
【0301】このようにして特定のユーザは、FAX受
信用メールボックスに電子メールとして配送された取引
先等からのFAX原稿を、内部メールクライアント装置
503(#1)等を操作することによって管理することがで
き、ペーパーレスオフィス等の実現が容易に可能とな
る。
【0302】続いて、ステップ2206は、オプション
であり、このステップに対応する機能が実装された場
合、受信されたFAXデータを、CTIサーバ装置30
3(#1)内の内部FAX装置301(#1)に出力させること
ができる。
【0303】ステップ2206では、自分自身であるC
TIサーバ装置303(#1)において実行されているFaxC
omServer(#1)プログラムに、FAX送信要求コマンドが
発行される(図7のs7)。この送信要求コマンドは、
例えば前述の図41に示されるフォーマットを有する。
図41で、“sendfax ”はコマンド名である。“-q”ス
イッチは、FAX送信の解像度(Normal/Fine)を指定
し、受信完了通知メールRcvComplete のQuality:フィー
ルドの設定内容が指定される。“-s”スイッチは、FA
X送信のページサイズ(ISO A4、ISO B4、North Americ
an Letter 等)を指定し、受信完了通知メールRcvCompl
ete のPage: フィールドの設定内容が指定される。ま
た、“-d”スイッチは、内部FAX装置301(#1)の内
線番号を指定する。更に、末尾には、図41に示される
“ack#fax00007.ps ”ではなく、受信完了通知メールRc
vComplete から抽出されたファイル情報フィールドに設
定されているファイル情報によって特定されるハードデ
ィスク装置403(図4)のファイルシステム内のFA
Xデータファイル名(例えば図31のrecvq/fax00007.t
if)が設定される。
【0304】上述のFAX送信要求コマンドsendfax の
発行先のFaxComServer(#1)プログラムの動作は、前述し
た図15の動作フローチャートによって示される。図1
5でまず、CTIサーバ装置303(#1)内の何れかのサ
ーバプログラムより、FAX送信又はFAX受信のリク
エストが発生したか否かが監視される(ステップ150
1の繰返し)。
【0305】図22のステップ2206で示されるよう
に、RcvGatewayプログラムからFAX送信要求コマンド
sendfax が発行されると、図15のステップ1501の
判定がYESとなり、続いてステップ1502の判定が
NOとなる。
【0306】この結果、上記FAX送信要求コマンドse
ndfax に基づくファックス送信処理が実行される(ステ
ップ1506)。即ち、CTIサーバ装置303(#1)
は、上記FAX送信要求コマンドの“-d”スイッチで指
定された内線番号に対する同じく上記FAX送信要求コ
マンドの末尾で指定されたFAXデータファイルの送信
を、FAX配信制御装置302(#1)内の第1FAXモデ
ム回路306に対して指示する。この結果、CTIサー
バ装置303(#1)から送信された上記受信FAXデータ
は、FAX配信制御装置302(#1)(図3)において、
シリアルデータ回線310(#2)−>第2シリアル端子S
2−>第1FAXモデム回路306−>第2内線端子E
2−>回線スイッチ回路304−>第1内線端子E1−
>FAX端子Fという経路で、内部FAX装置301(#
1)まで伝送される(図7のs8〜s11)。
【0307】このようにして、機能6において、取引先
等の外部FAX装置506(#1)からの受信FAX原稿
を、内部FAX装置301(#1)に出力させることができ
る。最後に、ステップ2207で、受信完了通知メール
RcvComplete から抽出されたファイル情報フィールドに
設定されているファイル情報によって特定されるハード
ディスク装置403(図4)のファイルシステム内のF
AXデータファイル(例えば図31のrecvq/fax00007.t
if)が削除されて、RcvGatewayプログラムが終了する。 <機能7に対応する詳細動作>前述したように、機能7
では、ユーザは、通信開始時に、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)の併設電話機から、
例えば自分のユーザID番号とパスワード番号に続い
て、特定の遠隔地(海外又は国内の遠隔地方等)のエリ
ア番号(国番号又は市外局番)から始まる遠隔地の外部
FAX装置506(#2)の外線番号を入力し、入力終了コ
ードを入力した後に、FAXスタートボタンを押すと、
送信FAX原稿を、CTIサーバ装置303(#1)によっ
て例えば自分のメールボックスに電子メールとして配送
させながら、サイト504(#1)からインターネット/社
内専用線網507及び遠隔地のサイト504(#2)を経由
させて、遠隔地の公衆電話網505(#2)に接続される外
部FAX装置506(#2)に出力させることができる。
【0308】前述の機能7に対応する、図5の内部FA
X装置301(#1)から外部FAX装置506(#2)へのF
AX送信時の動作の詳細につき、図8〜図10の動作シ
ーケンス図と図12〜図24の動作フローチャートに基
づいて、以下に説明する。
【0309】まず、機能1の場合と同様にして、ユーザ
から宛先情報が入力されると(図8のs1〜s3)、<
機能1に対応する詳細動作>で前述したCTIサーバ装
置303(#1)内で図12の動作フローチャートで示され
るDtmfRcvServer プログラムが起動される。
【0310】そして、図12のステップ1207の宛先
情報の解析処理に対応する図13の動作フローチャート
において、宛先の外部FAX装置506(#2)は、サイト
504(#1)とは異なる遠隔地のサイト504(#2)のエリ
アに存在するため、宛先情報の先頭の4桁は“000
1”でも“0002”でもなく、かつ先頭は“0”以外
の番号から開始される。
【0311】このため、図13のステップ1303の判
定がYES、ステップ1304の判定がNO、ステップ
1306の判定がNOとなり、機能1の場合と同様の図
14のステップ1311〜1322の処理が実行され
る。この結果、テーブル検索に成功すると、TO: フィー
ルド変数に検索されたエントリのサーバアドレスがセッ
トされる(図14のステップ1319)。このアドレス
は、これから受信されるFAXデータをFAX送信要求
メールSndFaxとして宛先のCTIサーバ装置303内で
実行されるRelayGatewayプログラムに引き渡すための宛
先のメールアドレスである。
【0312】機能7においては、宛先の外部FAX装置
506(#2)は、サイト504(#1)とは異なるサイト50
4(#2)のエリア内に存在するため、図29に示される宛
先サーバアドレステーブル上において例えば先頭の1桁
“1”がヒットし(図14のステップ1318の判定が
YES)、TO: フィールド変数には、CTIサーバ装置
303(#2)において実行されるRelayGatewayプログラム
に対応するサーバアドレスがセットされる。
【0313】ここで、図5のサイト504(#2)が専用線
ではないダイヤルアップ回線509(#2)によってインタ
ーネット/社内専用線網507と接続されている場合
は、CTIサーバ装置303(#2)内のメールアカウント
に直接電子メールを配送することはできないため、イン
ターネット/社内専用線網507内の特には図示しない
中継サイトであるリモートサイトに登録されている対応
サーバアドレスrelayreq_remote.company_b@server_
k.providerdomainがセットされる。
【0314】リモートサイトserver_k.providerdomain
のrelayreq_remote.company_b アカウントのメールボ
ックスに配送された電子メールは、後述するCTIサー
バ装置303(#2)が一定時間毎に実行するMailDwnldAge
ntプログラムによって、CTIサーバ装置303(#2)内
のメールアカウントrelayreq_local に転送され、この
転送を契機としてCTIサーバ装置303(#2)内でRela
yGatewayプログラムが起動される。
【0315】以上のTO: フィールド変数の内容は、機能
1の場合と同様にして、図12のステップ1209で発
信情報ファイルのTO: フィールドとして保存される。そ
の後、CTIサーバ装置303(#1)で実行されているFa
xComServer(#1)プログラムによってFAXデータが受信
され(図8のs4〜s7)、その結果生成される受信完
了通知メールRcvComplete に基づいてCTIサーバ装置
303(#1)で図18の動作フローチャートで示されるSn
dGatewayプログラムが起動され(図8のs8)、発信情
報ファイルの内容に基づいてFAX送信要求メールSndF
axとFAXデータメールFaxMail が作成され送信される
(図8のs9、s10)。
【0316】この場合に、図45に示されるようにFA
X送信要求メールSndFaxのTO: フィールドには、リモー
トサイト上のメールアドレスrelayreq_remote.company
_b@server_k.providerdomainがセットされる。このた
め、CTIサーバ装置303(#1)で実行されているMail
TrnsAgent プログラムにおいて、図16のステップ16
01の判定がYESとなった後、続く図16のステップ
1602、1607、図17のステップ1610、及び
1613の全ての判定がNOとなり、図17のステップ
1618において、上記リモートサイトのメールアドレ
スに、FAX送信要求メールSndFaxが配送されることに
なる(図9のs9)。
【0317】なお、上記relayreq_remote.company_b@
server_k.providerdomainアドレスは、CTIサーバ装
置303(#1)で保持されるFAX送信要求情報ファイル
(図34)のDist-Server-Address:フィールドにもセッ
トされる。
【0318】また、図45に示されるように、機能7で
は、FAX送信要求メールSndFaxのFrom: フィールドに
は、リモートサイト上の返送先アドレスSndGateway <sn
dack_remote.company_a@server_k.providerdomain>
がセットされ、Reply-To: フィールドにも、上述のsnda
ck_remote.company_a@server_k.providerdomainアド
レスがセットされる。
【0319】CTIサーバ装置303(#1)から送信され
た上記メールは、サイト504(#1)内のハブ装置501
(#1)及びルータ装置502(#1)に転送される。ルータ装
置502(#1)は、上記メールのパケットを検出すると、
回線509(#1)からインターネット/社内専用線網50
7内のルータ装置508(#1)に自動的にダイヤルアップ
し、上記メールをインターネット/社内専用線網507
内の特には図示しないリモートサイトに向けて送信す
る。なお、上記メールの送信完了後、ルータ装置502
(#1)は、一定時間通信パケットを処理しないことによ
り、自動的にルータ装置508(#1)との接続を切断す
る。リモートサイトでは、上記FAX送信要求メールSn
dFaxは、そのサイトで運用されている通常のMailTrnsAg
ent プログラムによって、上記relayreq_remote.compa
ny_b@server_k.providerdomainアカウントのメールボ
ックスに配送される(図9のs9)。
【0320】一方、CTIサーバ装置303(#2)におい
ては、図23の動作フローチャートで示される動作を実
行するインターバル処理プログラムが、ステップ230
1において、一定時間毎に発生するタイマ割込みを監視
している。
【0321】そして、割込みが発生すると、ステップ2
302でMailDwnldAgentプログラムが起動され、ステッ
プ2303でAlarmServer2プログラムが起動されて、ス
テップ2301に戻る。AlarmServer2プログラムについ
ては後述する。なお、ステップ2302とステップ23
03は、別々の割込みに基づいて個別の時間間隔で起動
されるように構成してもよい。
【0322】図24は、上記MailDwnldAgentプログラム
の動作を示す動作フローチャートである。まず、予め登
録されているリモートサイトのメールボックスrelayreq
_remote.company_b@server_k.providerdomainから、
そこに保存されている全てのFAX送信要求メールSndF
axが、CTIサーバ装置303(#2)にダウンロードされ
る(ステップ2401、図9及び図10のs11)。
【0323】この場合、CTIサーバ装置303(#2)か
らの上記ダウンロードのための要求メッセージパケット
は、サイト504(#2)内のハブ装置501(#2)及びルー
タ装置502(#2)に転送される。ルータ装置502(#2)
は、上記パケットを検出すると、回線509(#2)からイ
ンターネット/社内専用線網507内のルータ装置50
8(#2)に自動的にダイヤルアップし、上記パケットをイ
ンターネット/社内専用線網507内の特には図示しな
いリモートサイトに向けて送信する。ルータ装置502
(#2)は、一定時間通信パケットを処理しないことによ
り、自動的にルータ装置508(#2)との接続を切断す
る。
【0324】次に、そのダウンロードされたFAX送信
要求メールSndFaxが、CTIサーバ装置303(#2)内の
メールアカウントrelayreq_local に転送される(ステ
ップ2402、図10のs12)。
【0325】続くステップ2403と2404の動作に
ついては、後述する。このようにして、CTIサーバ装
置303(#2)で、MailDwnldAgentプログラムによって、
relayreq_local メールアカウントにFAX送信要求メ
ールSndFaxが転送された後の動作は、前述した機能1に
おけるCTIサーバ装置303(#1)での動作と全く同様
である。
【0326】即ち、CTIサーバ装置303(#2)におい
て、FAX送信要求メールSndFaxがrelayreq_local メ
ールアカウントに到着すると、MailTrnsAgent プログラ
ムにより図19の動作フローチャートで示されるRelayG
atewayプログラムが起動されて、そのプログラムにFA
X送信要求メールSndFaxが引き渡される(図16のステ
ップ1601の判定がYES−>1602の判定がNO
−>1607の判定がYES−>1608の判定がYE
S−>1609)。
【0327】RelayGatewayプログラムでは、FAX送信
要求メールSndFax(中継FAX送信要求メールSndFax)
の受信結果がチェックされた後(ステップ1902)、
中継FAX送信要求メールSndFaxの内容に基づいて中継
FAX送信要求情報ファイルと中継FAXデータが得ら
れる(ステップ1903、1904)。この場合、機能
7では、中継FAX送信要求情報ファイルのReply-To:
フィールドには、FAX送信要求メールSndFaxのReply-
To: フィールドに設定されているリモートサイト上の返
送先アドレスsndack_remote.company_a@server_k.pr
oviderdomainアドレスがセットされる。
【0328】続いて、宛先番号がCTIサーバ装置30
3(#2)からアクセス可能な公衆電話網505(#2)に接続
される外部FAX装置506(#2)のものであることが判
定された後(ステップ1905)、FaxComServer(#2)プ
ログラムに、FAX送信要求コマンド(図36)が発行
される(ステップ1906、図10のs13)。
【0329】この結果、CTIサーバ装置303(#2)で
実行されているFaxComServer(#2)プログラムによる制御
に基づいて(図15のステップ1501−>1502−
>1506)、CTIサーバ装置303(#2)から送信さ
れた上記FAXデータは、FAX配信制御装置302(#
2)(図3)において、シリアルデータ回線310(#3)−
>第3シリアル端子S3−>第2FAXモデム回路30
7−>スイッチ回路309−>第3内線端子E3−>回
線スイッチ回路304−>第1回線端子L1という経路
で、図5に示される回線308(#2)に送出され、更に、
公衆電話網505(#2)を経由して、外部FAX装置50
6(#2)まで伝送される(図10のs14〜s16)。
【0330】このようにしてユーザは、通常のFAX装
置を操作するのとほとんど変わらない内部FAX装置3
01(#1)又は外部FAX装置506(#1)に対する操作
で、FAX原稿をインターネット/社内専用線網507
を経由させて遠隔地の外部FAX装置506(#2)宛てに
送信できると共に、自分のメールボックス宛てに配送さ
れた上記送信FAX原稿を含む電子メールを、内部メー
ルクライアント装置503(#1)を操作することによって
管理することができる。
【0331】全てのFAXデータの送信が完了して、外
部FAX装置506(#1)が切断処理を実行すると(図1
0のs17)、送信完了通知メールSndComplete (図3
7)が作成され(図15のステップ1507)、送信さ
れる(図15のステップ1508、図10のステップs
18)。
【0332】上記送信完了通知メールSndComplete がre
layack_local メールアカウントに到着すると、MailTr
nsAgent プログラムによってRelayAckServerプログラム
が起動され、そのプログラムに上記送信完了通知メール
SndComplete が引き渡される(図16のステップ160
1の判定がYES−>1602の判定がNO−>160
7の判定がNO−>1610の判定がYES−>161
1の判定がYES−>1612)。
【0333】RelayAckServerプログラムでは、送信完了
通知メールSndComplete の内容が解析されてその受信結
果がチェックされた後(ステップ2001、200
2)、中継FAX送信要求情報ファイルが取得され(ス
テップ2003)、送信元サーバ宛ての送信完了通知メ
ールSndComplete が作成され送信される(ステップ20
04、2005、図10のステップs19)。
【0334】機能7における上記送信完了通知メールSn
dComplete は、図46に示されるデータ構成を有する。
この構成が、機能1における図39に示される送信完了
通知メールSndComplete のデータ構成と異なる点は、機
能7においては、中継FAX送信要求情報ファイルのRe
ply-To: フィールドには、リモートサイト上の返送先ア
ドレスsndack_remote.company_a@server_k.provider
domainがセットされているため、TO: フィールドにはこ
のアドレスがセットされる点である。
【0335】上記送信完了通知メールSndComplete が送
信されると、CTIサーバ装置303(#2)で実行されて
いるMailTrnsAgent プログラムにおいて、図16のステ
ップ1601の判定がYESとなった後、図16のステ
ップ1602、1607、図17のステップ1610、
及び1613の全ての判定がNOとなり、図17のステ
ップ1618で、リモートサイトの上記メールアドレス
に、送信完了通知メールSndComplete が配送されること
になる(図10及び図9のs19)。
【0336】CTIサーバ装置303(#2)から送信され
た上記メールは、サイト504(#2)内のハブ装置501
(#2)、自動ダイヤルアップルータ装置502(#2)、回線
509(#2)、インターネット/社内専用線網507内の
ルータ装置508(#2)を経由して、特には図示しないリ
モートサイトまで伝送される。リモートサイトでは、上
記送信完了通知メールSndComplete は、そのサイトにて
運用されている通常のMailTrnsAgent プログラムによ
り、上記sndack_remote.company_a@server_k.provid
erdomainアカウントのメールボックスに配送される(図
9のs19)。
【0337】一方、CTIサーバ装置303(#1)におい
ては、CTIサーバ装置303(#2)の場合と同様の前述
した図23の動作フローチャートで示される動作を実行
するインターバル処理プログラムが、ステップ2301
において、一定時間毎に発生するタイマ割込みを監視し
ている。
【0338】割込みが発生すると、ステップ2302
で、前述した図24の動作フローチャートで示されるMa
ilDwnldAgentプログラムが起動される。前述のステップ
2401と2402の処理の後、予め登録されているリ
モートサイトのメールボックスsndack_remote.company
_a@server_k.providerdomainから、そこに保存されて
いる全ての送信完了通知メールSndComplete が、CTI
サーバ装置303(#1)にダウンロードされる(ステップ
2403、図9及び図8のs20)。
【0339】この場合、CTIサーバ装置303(#2)か
らの上記ダウンロードのための要求メッセージパケット
に応答して、サイト504(#1)内のルータ装置502(#
1)が回線509(#1)からインターネット/社内専用線網
507内のルータ装置508(#1)に自動的にダイヤルア
ップする。
【0340】次に、上述のダウンロードされた送信完了
通知メールSndComplete が、CTIサーバ装置303(#
1)内のメールアカウントsndack_local に転送される
(ステップ2404、図8のs21)。
【0341】このようにして、CTIサーバ装置303
(#1)で、MailDwnldAgentプログラムによって、sndack_
local メールアカウントに送信完了通知メールSndCompl
eteが転送された後の動作は、前述した機能1における
CTIサーバ装置303(#1)での動作と全く同様であ
る。
【0342】この場合、図8のs22〜s27の動作
は、前述した機能1における図6のs18〜s23の動
作に完全に対応する。 <機能8に対応する詳細動作>前述したように、機能8
では、ユーザは、通信開始時に、内部FAX装置301
(#1)又は外部FAX装置506(#1)の併設電話機から、
例えば自分のユーザID番号とパスワード番号に続き、
サイト504(#2)が属する遠隔地のエリア番号から始ま
るサイト504(#2)内の内部FAX装置301(#2)に対
応する第1の内線番号を入力すると、送信FAX原稿
を、CTIサーバ装置303(#1)によって例えば自分の
メールボックスに電子メールとして配送させながら、サ
イト504(#1)からインターネット/社内専用線網50
7を経由させて、サイト504(#2)内の内部FAX装置
301(#2)及びそれに対応するFAX受信用メールボッ
クスに配送することができる。
【0343】この場合、サイト504(#1)内のCTIサ
ーバ装置303(#1)及びインターネット/社内専用線網
507内のリモートサイトでの各動作は、機能7の場合
と全く同じであり、それらの動作シーケンスは前述した
図8及び図9によって示される。
【0344】一方、サイト504(#2)においてCTIサ
ーバ装置303(#2)が実行するMailDwnldAgentによるリ
モートサイト内のrelayreq_remote.company_b@server
_k.providerdomainメールボックスからCTIサーバ装
置303(#2)内のrelayreq_local アカウントへのFA
X送信要求メールSndFaxのダウンロード動作(図11の
s11、s12)は、機能7の場合(図10のs11、
s12)と全く同じである。
【0345】続いて、CTIサーバ装置303(#2)にお
いて、FAX送信要求メールSndFaxがrelayreq_local
メールアカウントに到着すると、MailTrnsAgent プログ
ラムにより図19の動作フローチャートで示されるRela
yGatewayプログラムが起動されて、そのプログラムにF
AX送信要求メールSndFaxが引き渡される(図16のス
テップ1601の判定がYES−>1602の判定がN
O−>1607の判定がYES−>1608の判定がY
ES−>1609)。
【0346】RelayGatewayプログラムでは、まず、機能
1の場合と同様にして、FAX送信要求メールSndFax
(中継FAX送信要求メールSndFax)の受信結果がチェ
ックされた後(図19のステップ1902)、中継FA
X送信要求メールSndFaxの内容に基づいて中継FAX送
信要求情報ファイルと中継FAXデータが得られる(ス
テップ1903、1904)。この場合、機能8では、
機能7の場合と同様に、中継FAX送信要求情報ファイ
ルのReply-To: フィールドには、中継FAX送信要求メ
ールSndFaxのReply-To: フィールドに設定されているリ
モートサイト上の返送先アドレスsndack_remote.compa
ny_a@server_k.providerdomainアドレスがセットされ
る。
【0347】続いて、上記中継FAX送信要求メールSn
dFaxのメールボディ部のMIMEパート1からDist-Number:
フィールドの内容が取り出され、そこに設定されている
宛先番号が特には図示しない内線番号テーブルに設定さ
れている宛先番号と比較されることにより、その宛先番
号が、CTIサーバ装置303(#2)内の内部FAX装置
301(#2)のものであるか、CTIサーバ装置303(#
2)からアクセス可能な公衆電話網505(#2)に接続され
る外部FAX装置506(#2)のものであるかが判定され
る(ステップ1905)。
【0348】機能8においては、この宛先番号は、内部
FAX装置301(#1)のものであって、サイト504(#
2)が属するエリアのエリア番号と第1の内線番号とから
構成される。そして、この場合には、ステップ1908
〜1913の一連の処理が実行される。
【0349】まず、FAXデータメールFaxMail が作成
される(ステップ1908)。このメールは、図47に
示されるデータ構成を有する。メールヘッダ部におい
て、まず、TO: フィールドには、予め登録されているF
AX受信用メールボックスrcvfax_local に対応する電
子メールアドレスrcvfax_local@localhost が設定され
る。
【0350】From: フィールドには、このFAXデータ
メールFaxMail の送信元のサーバプログラム名“RelayG
ateway”が設定される。 Subject:フィールドには、FAXの受信を示す題名“fa
csimile received vianetwork”が設定される。
【0351】メールヘッダ部における残りのMime-Versi
on: フィールド、Content-Type: フィールド、Content-
Transfer-Encoding:フィールドは、バイナリデータであ
るFAXデータの添付を可能とするために、このFAX
データメールFaxMail をMIME形式のメールとして送信す
るために付加されるヘッダフィールド群である。
【0352】次に、メールボディ部は、図44に示され
るように、1つ又は2つのMIMEパートから構成される。
MIMEパート1には、MIME制御行に続き、中継FAX送信
要求メールSndFax(図45)のメールボディ部のMIMEパ
ート2の内容がコピーされる。
【0353】MIMEパート2は、オプションパートであ
り、MIME制御行に続いて、中継FAX送信要求メールSn
dFaxのメールボディ部のMIMEパート3が存在する場合
に、その内容がコピーされる。
【0354】続いて、上述のステップ2204で作成さ
れたFAXデータメールFaxMail が送信される(ステッ
プ1909、図11のs13’)。このようにしてCT
Iサーバ装置303(#1)が実行するRelayGatewayプログ
ラムから送信されたFAXデータメールFaxMail は、C
TIサーバ装置303(#2)内の前述した図16及び図1
7の動作フローチャートによってその動作が示されるMa
ilTrnsAgent プログラムによって受信される(図11の
s13’)。
【0355】図16及び図17において、FAXデータ
メールFaxMail の受信が検出されステップ1601の判
定がYESとなると、そのメールヘッダ部のTO: フィー
ルドに設定されているFAX受信用メールアドレスrcvf
ax_local@localhost が(図47参照)が識別されるこ
とによって、図16のステップ1602、1607、図
17のステップ1610、及び1613の全ての判定が
NOとなり、図17のステップ1618において、上記
FAX受信用メールアドレスに対応するFAX受信用メ
ールボックス(図11のrcvfax_local )に、上記FA
XデータメールFaxMail が配送され、その後、図16の
ステップ1601の監視処理に制御が戻る。
【0356】続いて、ステップ1910は、オプション
であり、このステップに対応する機能が実装された場
合、受信されたFAXデータを、CTIサーバ装置30
3(#2)内の内部FAX装置301(#2)に出力させること
ができる。
【0357】ステップ1910では、自分自身であるC
TIサーバ装置303(#2)において実行されているFaxC
omServer(#1)プログラムに、FAX送信要求コマンドが
発行される(図11のs14’)。この送信要求コマン
ドは、例えば前述の図41に示されるフォーマットを有
する。図41で、“sendfax ”はコマンド名である。
“-q”スイッチは、FAX送信の解像度(Normal/Fin
e)を指定し、中継FAX送信要求メールSndFaxのQuali
ty:フィールドの設定内容が指定される。“-s”スイッ
チはFAX送信のページサイズ(ISO A4、ISO B4、Nort
h American Letter等)を指定し、中継FAX送信要求
メールSndFaxのPage: フィールドの設定内容が指定され
る。“-d”スイッチは、内部FAX装置301(#2)の内
線番号を指定し、中継FAX送信要求メールSndFaxのDi
st-Number:フィールドの設定内容が指定される。更に、
末尾には、図41に示される“ack#fax00007.ps ”では
なく、ステップ1904で、中継FAX送信要求メール
SndFaxのメールボディ部のMIMEパート2から復元されハ
ードディスク装置403(図4)のファイルシステム上
に中継FAXデータ一時ファイルとして保存されている
中継FAXデータのファイル名が設定される。
【0358】上述のFAX送信要求コマンドsendfax の
発行先のFaxComServer(#1)プログラムの動作は、前述し
た図15の動作フローチャートによって示される。図1
5でまず、CTIサーバ装置303(#2)内の何れかのサ
ーバプログラムより、FAX送信又はFAX受信のリク
エストが発生したか否かが監視される(ステップ150
1の繰返し)。
【0359】図19のステップ1910で示されるよう
に、RelayGatewayプログラムからFAX送信要求コマン
ドsendfax が発行されると、図15のステップ1501
の判定がYESとなり、続いてステップ1502の判定
がNOとなる。
【0360】この結果、上記FAX送信要求コマンドse
ndfax に基づくファックス送信処理が実行される(ステ
ップ1506)。即ち、CTIサーバ装置303(#2)
は、上記FAX送信要求コマンドの“-d”スイッチで指
定された内線番号に対する同じく上記FAX送信要求コ
マンドの末尾で指定されたFAXデータファイルの送信
を、FAX配信制御装置302(#2)内の第1FAXモデ
ム回路306に対し指示する。この結果、CTIサーバ
装置303(#2)から送信された上記受信FAXデータ
は、FAX配信制御装置302(#2)(図3)において、
シリアルデータ回線310(#2)−>第2シリアル端子S
2−>第1FAXモデム回路306−>第2内線端子E
2−>回線スイッチ回路304−>第1内線端子E1−
>FAX端子Fという経路で、内部FAX装置301(#
2)まで伝送される(図11のs15’〜s18’)。
【0361】次に、ステップ1911で、CTIサーバ
装置303(#1)のハードディスク装置403(図4)の
ファイルシステム内の中継FAX送信要求情報ファイル
保存ディレクトリから、ステップ1903で作成された
中継FAX送信要求情報ファイルが取得され、そのファ
イルが解析されてReply-To: フィールドとId: フィール
ドが取り出され、その後、上記ファイルが削除される。
【0362】続いて、送信元サーバ宛ての送信完了通知
メールSndComplete が作成され(ステップ1912)、
それが送信される(ステップ1913、図11のステッ
プs19)。
【0363】最後に、ステップ1904で作成されたハ
ードディスク装置403のファイルシステム上の中継F
AXデータ一時ファイルが削除され(ステップ190
7)、RelayGatewayプログラムが終了する。
【0364】機能8における上記送信完了通知メールSn
dComplete は、機能7の場合と全く同じであり、図46
に示されるデータ構成を有する。このようにして、CT
Iサーバ装置303(#2)から送信元サーバ宛ての送信完
了通知メールSndComplete が送信された後の動作は、前
述した機能7における動作と全く同様であり、図9のs
19、図9及び図8のs20、図8のs21〜s27の
動作シーケンスによって示される。
【0365】このようにして、サイト504(#1)のユー
ザとサイト504(#2)のユーザは、インターネット/社
内専用線網507を経由して、内線感覚でFAX原稿を
通信することができる。 <回線509が専用回線等である場合の構成>上述の機
能7又は機能8において、宛先サイトが例えばサイト5
04(#2)である場合に、サイト504(#2)内のルータ装
置502(#2)とインターネット/社内専用線網507内
のルータ装置508(#2)とを接続する回線509(#2)が
専用ディジタル回線等のダイヤルアップを必要としない
回線である場合、又はルータ装置508(#2)側からルー
タ装置502(#2)側への自動ダイヤルアップが可能であ
る場合は、サイト504(#2)内のCTIサーバ装置30
3(#2)で、図23の動作フローチャートで示されるイン
ターバル処理プログラムから、MailDwnldAgentプログラ
ムを起動する必要はなく、ステップ2302は不要とな
る。
【0366】この場合、送信元のCTIサーバ装置30
3(#1)が実行するSndGatewayプログラムから宛先のCT
Iサーバ装置303(#2)に向け送信されるFAX送信要
求メールSndFaxのTO: フィールドには、リモートサイト
上のメールアドレスrelayreq_remote.company_b@serv
er_k.providerdomainではなく、CTIサーバ装置30
3(#2)内のメールアカウントrelayreq_local@server_
j.company _b.domain_y を直接指定することができ
る。この指定は、図29に示される宛先サーバアドレス
テーブルの内容を変更することにより実現することがで
きる。
【0367】また送信元サイトが例えばサイト504(#
1)である場合に、サイト504(#1)内のルータ装置50
2(#1)とインターネット/社内専用線網507内のルー
タ装置508(#1)とを接続する回線509(#1)が専用デ
ィジタル回線等のダイヤルアップを必要としない回線で
ある場合、又はルータ装置508(#1)側からルータ装置
502(#1)側へのダイヤルアップが可能である場合は、
サイト504(#1)内のCTIサーバ装置303(#1)にお
いて、図23の動作フローチャートで示されるインター
バル処理プログラムから、MailDwnldAgentプログラムを
起動する必要はなく、ステップ2302は不要となる。
【0368】この場合、宛先のCTIサーバ装置303
(#2)が実行するRelayAckServerプログラム又はRelayGat
ewayプログラムから送信元のCTIサーバ装置303(#
1)に向け返送される送信完了通知メールSndComplete の
TO: フィールドには、リモートサイト上のメールアカウ
ントsndack_remote.company_a@server_k.providerdo
mainではなくて、CTIサーバ装置303(#1)内のメー
ルアカウントsndack_local@server_i.company _a.do
main_x を直接指定することができる。この指定は、C
TIサーバ装置303(#1)が実行するSndGatewayプログ
ラムがCTIサーバ装置303(#2)に向けてFAX送信
要求メールSndFaxを送信する際に、そのReply-To: フィ
ールドにメールアドレスsndack_local@server_i.comp
any _a.domain_x を指定することにより実現すること
ができる。 <AlarmServer1プログラムの詳細動作>例えばCTIサ
ーバ装置303(#1)が実行するSndGatewayプログラムか
ら、FAX送信要求メールSndFaxが他のCTIサーバ装
置303(#2)等に向けて送信された場合に、何らかの障
害により、そのFAX送信要求メールSndFaxを配送先の
サイト(リモートサイト又はサイト504(#2))に配送
できない場合が発生し得る。このような場合には、その
旨を検出して、送信者に通知する必要がある。
【0369】この場合、上記FAX送信要求メールSndF
axは、そのReply-To: フィールドに指定されたメールア
ドレスsndack_local@server_i.company _a.domain_
x 又はsndack_remote.company_a@server_k.provider
domainに対応するメールアカウントに、エラー返送メー
ルとして戻ってくる。このエラー返送メールがsndack_
remote.company_a@server_k.providerdomainに返送さ
れた場合は、そのメールは、更に、CTIサーバ装置3
03(#1)において一定時間毎に起動されるMailDwnldAge
ntプログラムによって、CTIサーバ装置303(#1)内
のメールアカウントsndack_local@server_i.company
_a.domain_x に転送される。
【0370】そして、エラー返送メールのSubject:フィ
ールドには、“Returned mail ”という文字が挿入され
る。そこで、CTIサーバ装置303(#1)で実行される
MailTrnsAgent プログラムにおいて、受信されたエラー
返送メールのメールヘッダ部のTO: フィールドに設定さ
れている宛先サーバアドレスsndack_local@server_i.
company _a.domain_x が識別されることにより図17
のステップ1613の判定がYESとなり、また、上記
エラー返送メールのFrom: フィールドの内容が識別され
ることによりステップ1614の判定がNOとなり、更
に、上記エラー返送メールのSubject:フィールドの内容
が識別されることによりステップ1616の判定がYE
Sとなって、ステップ1617においてAlarmServer1が
起動される。このプログラムの動作は、図25の動作フ
ローチャートによって示される。
【0371】まず、受信されたエラー返送メールに添付
されている元のFAX送信要求メールSndFaxの内容が解
析される(ステップ2501)。次に、上記FAX送信
要求メールSndFaxからId: フィールド(図35参照)が
取り出され、CTIサーバ装置303(#1)のハードディ
スク装置403(図4)のファイルシステム内のFAX
送信要求情報ファイル保存ディレクトリから、上記Id:
フィールドに設定されている識別番号と同じファイル名
を有するFAX送信要求情報ファイルが取得される。そ
して、そのファイル内容が解析されて各フィールド内容
(図34参照)が取り出される(ステップ2502)。
なお、このFAX送信要求情報ファイルは、エラー復帰
を可能とするために、削除はされない。
【0372】次に、送信元ユーザ及び管理者宛ての障害
通知メールAlarm が作成される(ステップ2503)。
このメールは、図48に示されるデータ構成を有する。
メールヘッダ部において、TO: フィールドには、ステッ
プ2103でFAX送信要求情報ファイルから取得され
たSource-Mail-Address:フィールドに設定されている送
信元ユーザメールアドレスと、管理者メールアドレス例
えばfaxmaster@providerdomainが設定される。
【0373】From: フィールドには、送信元のサーバプ
ログラム名“AlarmServer1”が設定される。 Subject:フィールドには、中継のエラーを示す題名“fa
csimile transmissionfailed”が設定される。
【0374】他のMime-Version: 、Content-Type: 、Co
ntent-Transfer-Encoding:の各フィールドは、MIME制御
用のフィールドである。次に、メールボディ部は、図4
8に示されるように、3つ又は4つのMIMEパートから構
成される。
【0375】MIMEパート1には、MIME制御行に続いて、
まず、Dist-Server-Address:、Dist-Number:、Source-N
umber:、Quality:、Page: 、Pages:、Start-Time: 、並
びにTimeToRecv: の各フィールドが格納される。これら
の各フィールドは、ステップ2502でFAX送信要求
情報ファイルから取得されたものである。また、現在の
処理日時が取得され、それがFinish-Time:フィールドに
設定される。
【0376】次にMIMEパート2には、MIME制御行に続
き、ステップ2502でFAX送信要求情報ファイルか
ら取得されたFax-Data-File:フィールドに設定されてい
るファイル情報により特定されるハードディスク装置4
03(図4)のファイルシステム内の原受信FAXデー
タファイル(例えば図31のrecvq/fax00007.tif)を、
例えばMIMEにおいて規定されるBase64エンコーディング
形式で7ビットデータにエンコーディングして得られる
データが設定される。
【0377】続いて、MIMEパート3は、オプションパー
トであり、MIME制御行に続いて、ステップ2502でF
AX送信要求情報ファイルから受信エラー表示が抽出さ
れた場合に、その表示データが設定される。
【0378】最後に、MIMEパート4には、MIME制御行に
続いて、受信されたエラー返送メールに格納されている
エラー内容のデータが格納される。上述のようにして障
害通知メールAlarm が作成された後に、それが送信され
る(ステップ2504)。このメールは、前述した図1
8のステップ1806のFAXデータメールFaxMail の
送信時と同様にして、CTIサーバ装置303(#1)内の
前述した図16及び図17の動作フローチャートによっ
てその動作が示されるMailTrnsAgent プログラムによ
り、送信完了通知メールSndComplete のTO: フィールド
に設定されている送信元ユーザメールアドレス及び管理
者アドレスに対応するメールアカウントのメールボック
スに配送される(図16のステップ1601の判定がY
ES−>ステップ1602、1607、図17のステッ
プ1610、及び1613の全ての判定がNO−>図1
7のステップ1618)。
【0379】続いて、ステップ2505と2506は、
オプションであり、これらのステップに対応する機能が
実装された場合、上記障害通知メールAlarm と同じ内容
のFAXデータを、送信元であるCTIサーバ装置30
3(#1)内の内部FAX装置301(#1)又は外部FAX装
置506(#1)に出力させることができる。
【0380】まず、送信元FAX装置宛ての障害通知で
ある1頁のAlarm FAXデータが作成される(ステップ
2505)。このFAXデータは、ステップ2503で
作成された障害通知メールAlarm (図48)のうち、メ
ールヘッダ部内のMIME制御行を除く各フィールド内容
と、メールボディ部のMIMEパート1内のMIME制御行を除
く各フィールド内容と、MIMEパート3内のMIME制御行を
除く受信エラー表示データの内容と(存在する場合)、
MIMEパート4内のMIME制御行を除く中継エラー結果表示
データの内容とを含む。また、上記FAXデータは、ス
テップ2502でFAX送信要求情報ファイルから取得
されたFax-Data-File:フィールドに設定されているファ
イル情報によって特定されるハードディスク装置403
(図4)のファイルシステム内の原受信FAXデータフ
ァイル(例えば図31のrecvq/fax00007.tif)の全頁を
含む。
【0381】続いて、自分自身であるCTIサーバ装置
303(#1)において実行されているFaxComServer(#1)プ
ログラムに、FAX送信要求コマンドが発行されて(ス
テップ2506)、AlarmServer1プログラムが終了す
る。
【0382】上記送信要求コマンドは、例えば前述の図
41に示されるフォーマットを有する。図41で、“se
ndfax ”はコマンド名である。“-q”スイッチは、FA
X送信の解像度(Normal/Fine)を指定し、ステップ2
502でFAX送信要求情報ファイルから取得されたQu
ality:フィールドの設定内容が指定される。“-s”スイ
ッチは、FAX送信のページサイズを指定し、同じくF
AX送信要求情報ファイルから取得されたPage: フィー
ルドの設定内容が指定される。また、“-d”スイッチ
は、内部FAX装置301(#1)の内線番号を指定する。
更に、末尾には、図41に示される“ack#fax00007.ps
”ではなく、ステップ2505で作成されたAlarm F
AXデータのハードディスク装置403(図4)のファ
イルシステム上での一時ファイル名が設定される。な
お、この一時ファイルは、上記コマンドの発行後に削除
される。
【0383】上述のFAX送信要求コマンドsendfax の
発行先のFaxComServer(#1)プログラムの動作は、前述し
た図15の動作フローチャートによって示される。図1
5でまず、CTIサーバ装置303(#1)内の何れかのサ
ーバプログラムより、FAX送信又はFAX受信のリク
エストが発生したか否かが監視される(ステップ150
1の繰返し)。
【0384】上述のようにAlarmServer1プログラムから
FAX送信要求コマンドsendfax が発行されると、図1
5のステップ1501の判定がYESとなり、続いてス
テップ1502の判定がNOとなる。
【0385】この結果、上記FAX送信要求コマンドse
ndfax に基づくファックス送信処理が実行される(ステ
ップ1506)。即ち、CTIサーバ装置303(#1)
は、上記FAX送信要求コマンドの“-d”スイッチで指
定された内線番号に対する同じく上記FAX送信要求コ
マンドの末尾で指定されたAlarm FAXデータファイル
の送信を、FAX配信制御装置302(#1)内の第1FA
Xモデム回路306に対して指示する。この結果、CT
Iサーバ装置303(#1)から送信された上記FAXデー
タは、FAX配信制御装置302(#1)(図3)におい
て、シリアルデータ回線310(#2)−>第2シリアル端
子S2−>第1FAXモデム回路306−>第2内線端
子E2−>回線スイッチ回路304−>第1内線端子E
1−>FAX端子Fという経路で、内部FAX装置30
1(#1)まで伝送される。 <AlarmServer2プログラムの詳細動作>前述したよう
に、次のような場合には、上記発信情報ファイル保存デ
ィレクトリに複数の発信情報ファイルが保存されている
可能性がある。即ちその第1の場合として、発信情報フ
ァイルが作成された後に、前述したFaxComServer(#1)が
FAX受信を開始したにもかかわらず、内部FAX装置
301(#1)がFAX送信を開始せずタイムアウトするこ
とにより、FaxComServer(#1)が受信完了通知メールRcvC
omplete を送信せず、発信情報ファイルのみが残ってし
まった場合である。また第2の場合として、受信完了通
知メールRcvComplete は送信されたが、受信内容にエラ
ーがあったためにステップ1801の判定結果がNGと
なって、発信情報ファイルが残ってしまった場合であ
る。
【0386】このような場合には、その旨を検出して、
送信者に通知する必要がある。また、SndGatewayプログ
ラムからFAX送信要求メールSndFaxが送信され、宛先
サーバ装置に配送されたが、何らかの原因によって上記
FAX送信要求メールSndFaxに対応する送信完了通知メ
ールSndComplete が返送されなかった場合は、FAX送
信要求情報ファイルが残ってしまう。この場合には、F
AX中継に障害が発生したと考えられるため、この場合
にもやはり、その旨を検出して、送信者に通知する必要
がある。
【0387】これらの検出処理は、前述した図23の動
作フローチャートで示されるインターバル処理プログラ
ムから一定時間毎に起動されるAlarmServer2プログラム
によって実行される。
【0388】即ち、図23の動作フローチャートで示さ
れる動作を実行するインターバル処理プログラムが、ス
テップ2301において、一定時間毎に発生するタイマ
割込みを監視している。
【0389】そして、割込みが発生すると、ステップ2
302でMailDwnldAgentプログラムが起動された後、ス
テップ2303でAlarmServer2プログラムが起動され
る。このプログラムの動作は、図26の動作フローチャ
ートによって示される。
【0390】まず、タイムアウトした発信情報ファイル
とFAX送信要求情報ファイルが取得され、その内容が
解析される(ステップ2601)。発信情報ファイルに
ついては、ハードディスク装置403(図4)のファイ
ルシステム内の発信情報ファイル保存ディレクトリに存
在する各発信情報ファイルについて、そのファイル内の
Start-Time: フィールドに設定されている日時から現在
日時までの経過時間が計算されて、その経過時間が所定
閾値を越えている発信情報ファイルが検出される。FA
X送信要求情報ファイルについては、ハードディスク装
置403のファイルシステム内のFAX送信要求情報フ
ァイル保存ディレクトリに存在する各FAX送信要求情
報ファイルについて、そのファイル内のStart-Time: フ
ィールドに設定されている日時より、そのファイル内の
TimeToRecv: フィールドに設定されている時間を2倍し
て得られる時間だけ経過した日時から、現在日時までの
経過時間が計算されて、その経過時間が所定閾値を越え
ているFAX送信要求情報ファイルが検出される。Time
ToRecv: フィールドの2倍の時間を考慮するのは、送信
元のCTIサーバ装置303におけるFAXデータの受
信に要する時間と、宛先のCTIサーバ装置303にお
けるFAXデータの送信に要する時間とを考慮するため
である。
【0391】続いて、該当するファイルが検出されたか
否かが判定される(ステップ2602)。該当するファ
イルが検出されずステップ2602の判定がNOなら、
そのままAlarmServer2プログラムが終了する。
【0392】該当するファイルが検出されてステップ2
602の判定がYESならば、送信元ユーザ及び管理者
宛ての障害通知メールAlarm が作成される(ステップ2
603)。
【0393】まず、検出されたファイルが発信情報ファ
イルであった場合には、図49に示されるデータ構成を
有する障害通知メールAlarm が作成される。図49にお
いて、TO: フィールドには、検出された発信情報ファイ
ルのTO: フィールドの先頭に設定されている送信元ユー
ザメールアドレス(図30)と、管理者メールアドレス
例えばfaxmaster@providerdomainが設定される。
【0394】From: フィールドには、送信元のサーバプ
ログラム名“AlarmServer2”が設定される。 Subject:フィールドには、中継のエラーを示す題名“fa
csimile transmissionfailed”が設定される。
【0395】上記メールヘッダ部に続くメールボディ部
に、検出された発信情報ファイルに格納されているDist
-Number:フィールドの内容とStart-Time: フィールドの
内容が格納される。
【0396】一方、検出されたファイルがFAX送信要
求情報ファイルであった場合には、図50に示されるデ
ータ構成を有する障害通知メールAlarm が作成される。
このメールのデータ構成は、前述したAlarmServer1プロ
グラムによって作成される図48に示される障害通知メ
ールAlarm とほとんど同じであるが、メールヘッダ部の
From: フィールドに送信元のサーバプログラム名“Alar
mServer2”が設定される点と、メールボディ部のMIMEパ
ート4に宛先サーバが無応答である旨を示すエラー表示
のデータが格納される点が異なる。
【0397】なお、検出された発信情報ファイル又はF
AX送信要求情報ファイルは、エラー復帰を可能とする
ために、削除はされない。上述のようにして障害通知メ
ールAlarm が作成された後に、それが送信される(ステ
ップ2604)。送信後のMailTrnsAgent プログラムに
よる配送制御処理は、前述したAlarmServer1プログラム
による障害通知メールAlarm の送信時と同様である。
【0398】続いて、ステップ2605と2606は、
オプションであり、これらのステップに対応する機能が
実装された場合は、図49又は図50に示される障害通
知メールAlarm と同じ内容のFAXデータを、送信元で
あるCTIサーバ装置303(#1)内の内部FAX装置3
01(#1)又は外部FAX装置506(#1)に出力させるこ
とができる。
【0399】まず、送信元FAX装置宛ての障害通知で
ある1頁のAlarm FAXデータが作成される(ステップ
2605)。このFAXデータは、ステップ2603で
図49に示される障害通知メールAlarm が作成されてい
る場合には、その障害通知メールAlarm の内容全体を含
む。一方、ステップ2603で図50に示される障害通
知メールAlarm が作成されている場合には、上記FAX
データは、図50に示される障害通知メールAlarm のう
ち、メールヘッダ部内のMIME制御行を除く各フィールド
内容と、メールボディ部のMIMEパート1内のMIME制御行
を除く各フィールド内容と、MIMEパート3内のMIME制御
行を除く受信エラー表示データの内容と(存在する場
合)、MIMEパート4内のMIME制御行を除く無応答エラー
表示データの内容とを含む。また、後者の場合、上記F
AXデータは、ステップ2601で検索されたFAX送
信要求情報ファイルのFax-Data-File:フィールドに設定
されているファイル情報によって特定されるハードディ
スク装置403(図4)のファイルシステム内の原受信
FAXデータファイル(例えば図31のrecvq/fax0000
7.tif)の全頁を含む。
【0400】続いて、自分自身であるCTIサーバ装置
303(#1)において実行されているFaxComServer(#1)プ
ログラムに、FAX送信要求コマンドが発行されて(ス
テップ2606)、AlarmServer2プログラムが終了す
る。このコマンドに対する送信制御処理は、前述したAl
armServer1プログラムによるFAX送信要求コマンドの
発行時の処理と同じである。 <本発明の他の実施の形態の態様>上述の実施の形態
は、本発明をFAX通信システムに適用したものである
が、本発明はこれに限られるものではなく、各種メディ
ア信号の通信システムに適用することができる。
【0401】また、上述の実施の形態では、電子メール
の着信に基づいてMailTrnsAgent プログラムが各サーバ
プログラムモジュールを起動するように構成されている
が、本発明はこれに限られるものではなく、各サーバプ
ログラムモジュールが予め起動されていて、MailTrnsAg
ent プログラムは、それら各サーバプログラムモジュー
ルに着信した電子メールを引き渡すように構成されても
よい。
【0402】更に、電子メールに格納されるFAXデー
タは、予め暗号化されてから格納されるように構成する
こともできる。なお、本発明による通信アダプタ装置と
本発明によるメディアサーバ装置の両方の機能を兼ね備
えたシステム装置も、本発明に含まれることは勿論であ
る。
【0403】
【発明の効果】本発明によれば、DTMF信号受信回
路、メディア信号送信モデム回路、又はメディア信号受
信モデム回路と内部FAX装置等の内部端末装置との内
線通信を可能とするための回線スイッチ回路が設けられ
ると共に、回線スイッチ回路の第2の内線端子に、メデ
ィア信号送信モデム回路、メディア信号受信モデム回
路、及びDTMF信号受信回路が、DTMF信号受信回
路によるDTMF信号の受信終了後にメディア信号受信
モデム回路がDTMF信号受信回路の通話状態を奪い取
れるような形態で接続される。これによって、第1の内
線端子に接続された内部端末装置の併設電話機等からメ
ディアサーバ装置に対してまずDTMF信号による各種
情報を通知し、それに続いてFAXデータ等のメディア
信号をメディア信号受信回路を介してメディアサーバ装
置に送信することが可能となる。この結果、例えばFA
Xデータのコンピュータへの取込みと宛先のFAX装置
への送信のためにコンピュータ上での操作が必要である
という従来の問題点を解決することが可能となる。
【0404】また、本発明によれば、メディアサーバ装
置から内部FAX装置等の内部端末装置へのFAXデー
タ等のメディア信号の出力を、特別な通信インタフェー
スを必要とせずに、メディア信号送信モデム回路に対す
る第1の内線番号を指定した通常のFAX送信指示によ
って行うことができる。これも、従来解決できなかった
本発明の特徴である。
【0405】また、本発明によれば、回線スイッチ回路
において、第2の内線端子にDTMF送受信回路とメデ
ィア信号送信モデム回路及びメディア信号受信モデム回
路が接続され、第3の内線端子に第2のメディア信号送
信モデム回路及びメディア信号受信モデム回路が接続さ
れる。これによって、外部FAX装置等の外部端末装置
から公衆電話網及び所定の回線を経由したメディア信号
の通常の受信は、第3の内線端子に割り当てられている
第2の外線番号を指定することによって行い、外部端末
装置から公衆電話網及び上記と同一の回線を経由したメ
ディア信号の特別な送信指示は、第2の内線端子に割り
当てられている第1の外線番号を指定することによって
行うことが可能となる。この結果、同一の回線に収容さ
れるシステムにおいて、FAXデータの通常の受信処理
とFAXデータの特別な送信指示とを区別することがで
きないという従来の問題点を解決することができる。こ
れも本発明に関連する大きな特徴である。
【0406】更に、本発明によれば、ISDN回線のよ
うに、外線回線をもう1本確保することのできる通信環
境においては、方路スイッチ回路によって、第2のメデ
ィア信号送信モデム回路及び第2のメディア信号受信モ
デム回路の接続を上記他の外線回線に対する接続に切り
換えることができ、通信システムの柔軟な構成変更が可
能となる。
【0407】加えて、本発明によれば、FAXデータ等
のメディア信号の中継のための通信が電子メールを用い
て行われ、更に各メールアドレス宛ての電子メールの受
信を契機として各メールアドレスに対応する中継サーバ
モジュールが起動される。これにより、中継サーバモジ
ュール間及びメディアサーバ装置間の通信制御が大幅に
簡素化され、開発・販売コストの削減が可能となる。ま
た、ディジタル専用線等によって直接接続されていない
メディアサーバ装置間においてもメディア信号の中継通
信が可能となり、中小事業所へのFAX通信システム等
の導入が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の前提技術の構成図である。
【図2】第2の前提技術の構成図である。
【図3】FAX配信制御装置の構成図である。
【図4】CTIサーバ装置の構成図である。
【図5】本実施の形態によるFAX通信システムの全体
構成図である。
【図6】内部FAX装置301(#1)から外部FAX装置
506(#1)へのFAX送信時の動作シーケンス図であ
る。
【図7】外部FAX装置506(#1)からサイト504(#
1)へのFAX受信時の動作シーケンス図である。
【図8】内部FAX装置301(#1)から外部FAX装置
506(#2)へのFAX送信時の動作シーケンス図(サイ
ト504(#1)側)である。
【図9】内部FAX装置301(#1)から外部FAX装置
506(#2)へのFAX送信時の動作シーケンス図(リモ
ートサイト側)である。
【図10】内部FAX装置301(#1)から外部FAX装
置506(#2)へのFAX送信時の動作シーケンス図(サ
イト504(#2)側)である。
【図11】内部FAX装置301(#1)からサイト504
(#2)へのFAX送信時の動作シーケンス図(サイト50
4(#2)側)である。
【図12】DtmfRcvServer プログラムの動作フローチャ
ートである。
【図13】宛先情報の解析処理の動作フローチャート
(その1)である。
【図14】宛先情報の解析処理の動作フローチャート
(その2)である。
【図15】FaxComServer(#1)/(#2)プログラムの動作フ
ローチャートである。
【図16】MailTrnsAgent プログラムの動作フローチャ
ート(その1)である。
【図17】MailTrnsAgent プログラムの動作フローチャ
ート(その2)である。
【図18】SndGatewayプログラムの動作フローチャート
である。
【図19】RelayGatewayプログラムの動作フローチャー
トである。
【図20】RelayAckServerプログラムの動作フローチャ
ートである。
【図21】SndAckServerプログラムの動作フローチャー
トである。
【図22】RcvGatewayプログラムの動作フローチャート
である。
【図23】インターバル処理プログラムの動作フローチ
ャートである。
【図24】MailDwnldAgentプログラムの動作フローチャ
ートである。
【図25】AlarmServer1プログラムの動作フローチャー
トである。
【図26】AlarmServer2プログラムの動作フローチャー
トである。
【図27】機能1及び2における宛先情報の入力フォー
マットを示す図である。
【図28】ユーザデータベースのデータ構成図である。
【図29】宛先サーバアドレステーブルの構成図であ
る。
【図30】発信情報ファイルの構成図である。
【図31】RcvComplete メールのデータ構成図(その
1)である。
【図32】RcvComplete メールのデータ構成図(その
2)である。
【図33】FaxMail メールのデータ構成図(その1)で
ある。
【図34】FAX送信要求情報ファイルのデータ構成図
である。
【図35】SndFaxメールのデータ構成図(その1)であ
る。
【図36】FAX送信要求コマンドのフォーマット図
(その1)である。
【図37】SndComplete メールのデータ構成図(その
1)である。
【図38】SndComplete メールのデータ構成図(その
2)である。
【図39】SndComplete メールのデータ構成図(その
3)である。
【図40】SndComplete メールのデータ構成図(その
4)である。
【図41】FAX送信要求コマンドのフォーマット図
(その2)である。
【図42】電子メールアドレステーブルのデータ構成図
である。
【図43】同報テーブルのデータ構成図である。
【図44】FaxMail メールのデータ構成図(その2)で
ある。
【図45】SndFaxメールのデータ構成図(その2)であ
る。
【図46】SndComplete メールのデータ構成図(その
5)である。
【図47】FaxMail メールのデータ構成図(その3)で
ある。
【図48】Alarm メールのデータ構成図(その1)であ
る。
【図49】Alarm メールのデータ構成図(その2)であ
る。
【図50】Alarm メールのデータ構成図(その3)であ
る。
【図51】第1の従来技術の構成図である。
【図52】第2の従来技術の構成図である。
【符号の説明】
101 コンピュータ 102 モデム装置 103 回線 201 コンピュータ 202 モデム装置 301 内部FAX装置 302 FAX配信制御装置 303 CTIサーバ装置 304 回線スイッチ回路 305 DTMF送受信回路 306 第1FAXモデム回路 307 第2FAXモデム回路 308 回線 309 スイッチ回路 310 シリアルデータ回線 401 CPU 402 メインメモリ装置 403 ハードディスク装置 404 シリアルデータ回線インタフェース装置 405 イーサネットインタフェース装置 406 可搬型記録媒体読取り装置 501 ハブ装置 502 ルータ装置 503 内部メールクライアント装置 504 サイト 505 公衆電話網 506 外部FAX装置 507 インターネット/社内専用線網 508 ルータ装置 509 回線 E1 第1内線端子 E2 第2内線端子 E3 第3内線端子 F FAX端子 L1 第1回線端子 L2 第2回線端子 S1 第1シリアル端子 S2 第2シリアル端子 S3 第3シリアル端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/00 107 (56)参考文献 特開 平8−256235(JP,A) 特開 平9−102798(JP,A) 特開 平10−126551(JP,A) 特開 平11−88418(JP,A) 特開 平9−270920(JP,A) 特開 平10−334007(JP,A) 特開 平10−200571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/00 - 11/10 G06F 13/00 351 - 357 H04L 12/00 - 12/66 H04M 3/00 H04N 1/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メディア信号のための通信アダプタ装置
    であって、 外線回線を接続することのできる外線端子と、端末装置
    を接続することのできる第1の内線端子と、第2の内線
    端子とを少なくとも備え、前記外線端子から第1の外線
    番号が指定された場合に前記外線端子を第2の内線端子
    に接続し、第1の内線端子から第2の内線番号が指定さ
    れた場合に第1の内線端子を第2の内線端子に接続し、
    第2の内線端子から第1の内線番号が指定された場合に
    第2の内線端子を第1の内線端子に接続する機能を含む
    回線スイッチ回路と、 第2の内線端子に接続され、第2の内線端子への呼の着
    信に応答してDTMF信号を受信し、それに対応する受
    信情報を、メディア信号を処理するメディアサーバ装置
    に伝送する機能を含むDTMF信号受信回路と、 第2の内線端子に接続され、前記DTMF信号の受信終
    了後に、その受信時の回線接続状態を維持したまま、第
    2の内線端子から前記メディア信号を受信し、それを前
    記メディアサーバ装置に伝送するメディア信号受信モデ
    ム回路と、 第2の内線端子に接続され、前記メディアサーバ装置か
    らの発呼指示に従って第2の内線端子に発呼信号を出力
    し、それによる呼の確立後に前記メディアサーバ装置か
    ら送信されるメディア信号を第2の内線端子に送信する
    機能を含むメディア信号送信モデム回路と、 を含むことを特徴とする通信アダプタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置であって、 前記回線スイッチ回路は、第3の内線端子を更に備え、
    前記外線端子から第2の外線番号が指定された場合に前
    記外線端子を第3の内線端子に接続し、第3の内線端子
    から任意の外線番号が指定された場合に第3の内線端子
    を前記外線端子に接続する機能を更に含み、 第3の内線端子に接続され、前記メディアサーバ装置か
    らの発呼指示に従って第3の内線端子に発呼信号を出力
    し、それによる呼の確立後に前記メディアサーバ装置か
    ら送信されるメディア信号を第3の内線端子に送信する
    機能を含む第2のメディア信号送信モデム回路と、 第3の内線端子に接続され、第3の内線端子への呼の着
    信に応答して、前記外線端子から第3の内線端子を介し
    て前記メディア信号を受信し、それを前記メディアサー
    バ装置に伝送する第2のメディア信号受信モデム回路
    と、 を更に含むことを特徴とする通信アダプタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置であって、 第2のメディア信号送信モデム回路及び第2のメディア
    信号受信モデム回路の接続を、第3の内線端子に対する
    接続から前記外線回線とは異なる第2の外線回線を接続
    することのできる第2の外線端子に対する接続に切り換
    える方路スイッチ回路を更に含み、 該方路スイッチ回路によって第2のメディア信号送信モ
    デム回路及び第2のメディア信号受信モデム回路の接続
    が第2の外線端子に対する接続に切り換えられたとき
    に、 第2のメディア信号送信モデム回路は、前記メディアサ
    ーバ装置からの発呼指示に従い第2の外線端子に発呼信
    号を出力し、それによる呼の確立後に前記メディアサー
    バ装置から送信されるメディア信号を第2の外線端子に
    送信し、 第2のメディア信号受信モデム回路は、第2の外線端子
    への呼の着信に応答して、その第2の外線端子を介して
    前記メディア信号を受信し、それを前記メディアサーバ
    装置に伝送する、 ことを特徴とする通信アダプタ装置。
  4. 【請求項4】 メディア信号を中継するメディアサーバ
    装置であって、 自モジュールの起動時に引き渡された電子メールについ
    て、自モジュールが処理可能なデータフォーマットで
    信されたか否かを判定し、該データフォーマットで受信
    されたと判定された場合に、該電子メールに格納されて
    いるメディア信号の中継データに基づいて前記メディア
    信号のための中継処理を実行すると共に、その中継処理
    によって送信されるメディア信号の中継データを、その
    宛先となるメディアサーバ装置内の中継サーバモジュー
    ルに対応するメールアドレスを宛先アドレスとしその宛
    先の中継サーバモジュールに対応するデータフォーマッ
    トを有する電子メールに格納し、その電子メールをその
    宛先のメディアサーバ装置に到達可能なネットワークに
    送出することにより前記メディア信号の中継接続を行う
    1つ以上の中継サーバモジュールと、 前記ネットワークから電子メールを受信し、その電子メ
    ールに指定されている宛先アドレスに対応する中継サー
    バモジュールを起動し、その中継サーバモジュールにそ
    の電子メールを引き渡すメール転送エージェントモジュ
    ールと、 を含むことを特徴とするメディアサーバ装置。
  5. 【請求項5】 メディア信号を中継するメディアサーバ
    装置であって、 引き渡された電子メールについて、自モジュールが処理
    可能なデータフォーマットで受信されたか否かを判定
    し、該データフォーマットで受信されたと判定された場
    合に、該電子メールに格納されているメディア信号の中
    継データに基づいて前記メディア信号のための中継処理
    を実行すると共に、その中継処理によって送信されるメ
    ディア信号の中継データを、その宛先となるメディアサ
    ーバ装置内の中継サーバモジュールに対応するメールア
    ドレスを宛先アドレスとしその宛先の中継サーバモジュ
    ールに対応するデータフォーマットを有する電子メール
    に格納し、その電子メールをその宛先のメディアサーバ
    装置に到達可能なネットワークに送出することにより前
    記メディア信号の中継接続を行う1つ以上の中継サーバ
    モジュールと、 前記ネットワークから電子メールを受信し、その電子メ
    ールに指定されている宛先アドレスに対応する中継サー
    バモジュールにその電子メールを引き渡すメール転送エ
    ージェントモジュールと、 を含むことを特徴とするメディアサーバ装置。
  6. 【請求項6】 メディア信号を中継するコンピュータに
    より使用されたときにそれによって読み出されるプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 自モジュールの起動時に引き渡された電子メールについ
    て、自モジュールが処理可能なデータフォーマットで
    信されたか否かを判定し、該データフォーマットで受信
    されたと判定された場合に、該電子メールに格納されて
    いるメディア信号の中継データに基づいて前記メディア
    信号のための中継処理を実行すると共に、その中継処理
    によって送信されるメディア信号の中継データを、その
    宛先となるメディアサーバ装置内の中継サーバモジュー
    ルに対応するメールアドレスを宛先アドレスとしその宛
    先の中継サーバモジュールに対応するデータフォーマッ
    トを有する電子メールに格納し、その電子メールをその
    宛先のメディアサーバ装置に到達可能なネットワークに
    送出することにより前記メディア信号の中継接続を行う
    1つ以上の中継サーバ機能と、 前記ネットワークから電子メールを受信し、その電子メ
    ールに指定されている宛先アドレスに対応する中継サー
    バモジュールを起動し、その中継サーバモジュールにそ
    の電子メールを引き渡すメール転送エージェント機能
    と、 を前記コンピュータに行わせるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読出し可能記録媒体。
  7. 【請求項7】 メディア信号を中継するコンピュータに
    より使用されたときにそれによって読み出されるプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 引き渡された電子メールについて、自モジュールが処理
    可能なデータフォーマットで受信されたか否かを判定
    し、該データフォーマットで受信されたと判定された場
    合に、該電子メールに格納されているメディア信号の中
    継データに基づいて前記メディア信号のための中継処理
    を実行すると共に、その中継処理によって送信されるメ
    ディア信号の中継データを、その宛先となるメディアサ
    ーバ装置内の中継サーバモジュールに対応するメールア
    ドレスを宛先アドレスとしその宛先の中継サーバモジュ
    ールに対応するデータフォーマットを有する電子メール
    に格納し、その電子メールをその宛先のメディアサーバ
    装置に到達可能なネットワークに送出することにより前
    記メディア信号の中継接続を行う1つ以上の中継サーバ
    機能と、 前記ネットワークから電子メールを受信し、その電子メ
    ールに指定されている宛先アドレスに対応する中継サー
    バモジュールにその電子メールを引き渡すメール転送エ
    ージェント機能と、 を前記コンピュータに行わせるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読出し可能記録媒体。
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