JP3082656U - 履 物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、使用勝手が向上した履物を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】履物１は、足が当接する中底２を有する履
物１であって、表面に粉末状の活性炭が露出するように
構成された合成樹脂製の第１の部材５と、表面に粉末状
の活性炭が露出するように構成された合成樹脂製の第２
の部材６と、第１の部材５を中底２の踵が当たる部分
に、第２の部材６を中底２の指の骨の付け根の足裏が当
たる部分に、それぞれ設けるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は、履物に係り、特に、使用勝手が向上した履物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

履物、例えば、消臭作用を有する履物として、踵が当たる部分と指の骨の付 け根の足裏が当たる部分の中底にそれぞれ通気孔を設け、この通気孔とクッショ ン材との間に粉末状の活性炭を接着させた弾力性を有するウレタンフォ−ムを設 けたものがある。 この履物においては、ウレタンフォ−ムの弾力性を利用して、空気の吸入排 出を強制的に行って消臭効果を向上させている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の履物にあっては、中底の踵が当たる部分と指の骨の付 け根の足裏が当たる部分に濡れた足が当接した場合、水が通気孔を介して侵入し やすく、侵入した状態で履物を履いて足でウレタンフォ−ムを押圧すると、水が 中底とクッション材との間に更に侵入し、しかも、上述のクッション材は、紙ボ −ルの上にスポンジを貼りあわせたものであるため、水に弱くクッション材を損 傷させてしまい使用勝手が良くないという問題点が生じた。 本考案は、上記問題点を除去するようにした履物を提供することを目的とし ている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１記載の履物は、足が当接する中底を有 する履物であって、表面に粉末状の活性炭が露出するように構成された合成樹脂 製の第１の部材と、表面に粉末状の活性炭が露出するように構成された合成樹脂 製の第２の部材と、前記第１の部材を前記中底の踵が当たる部分に、前記第２の 部材を前記中底の指の骨の付け根の足裏が当たる部分に、それぞれ設けるもので ある。

【０００５】 また、請求項２記載の履物は、足が当接する中底を有する履物であって、表 面に粉末状の備長炭が露出するように構成された合成樹脂製の第１の部材と、表 面に粉末状の備長炭が露出するように構成された合成樹脂製の第２の部材と、前 記第１の部材を前記中底の踵が当たる部分に、前記第２の部材を前記中底の指の 骨の付け根の足裏が当たる部分に、それぞれ固着するものである。

【０００６】 また、請求項３記載の履物は、足が当接する中底を有する履物であって、前 記中底は、表面に粉末状の活性炭が露出するように構成された合成樹脂製であり 、少なくとも、前記中底の踵が当たる部分と前記中底の指の骨の付け根の足裏が 当たる部分に前記活性炭が露出するように構成されているものである。

【０００７】 また、請求項４記載の履物は、足が当接する中底を有する履物であって、前 記中底は、表面に粉末状の備長炭が露出するように構成された合成樹脂製であり 、少なくとも、前記中底の踵が当たる部分と前記中底の指の骨の付け根の足裏が 当たる部分に前記備長炭が露出するように構成されているものである。

【０００８】

【実施例】

本考案の一実施例の履物を図面を参照して説明する。１は履物（例えば、サ ンダル）で、履物１は、上から下に向かって、順次、中底２、クッション材３、 本底４を有する（図１乃至図５参照）。 中底２は足が当接するところで、中底２の踵が当たる部分に第１の部材５が 、中底２の指の骨の付け根の足裏が当たる部分に第２の部材６が、それぞれ設け られている。

【０００９】 第１の部材５は、図５に示すように、粉末状の活性炭Ｃ（又は、備長炭）を 内在すると共に、表面に粉末状の活性炭Ｃ（又は、備長炭）が露出するように構 成された合成樹脂製（例えば、ビニル樹脂）である。 また、第２の部材６は、第１の部材５と同様に（図５参照）、粉末状の活性 炭Ｃ（又は、備長炭）を内在すると共に、表面に粉末状の活性炭Ｃ（又は、備長 炭）が露出するように構成された合成樹脂製（例えば、ビニル樹脂）であり、図 示のように複数設けても良いし、又は、図示しないが単数でも良い。 なお、第１の部材５を中底２の踵が当たる部分に、第２の部材６を中底２の 指の骨の付け根の足裏が当たる部分に、例えば、高周波により熱溶着して固着さ れている。Ｘは、溶着部である。

【００１０】 従って、この履物１によれば、第１の部材５及び第２の部材６は、合成樹脂 製であるため、従来の履物と異なり、濡れた足が当接しても水を吸収せず、しか も、第１の部材５及び第２の部材６の活性炭Ｃ（又は、備長炭）が足の裏に近接 しているため、該近接部分に消臭効果を施すことができ、使用勝手が向上した履 物を得ることができる。 特に、第１の部材５及び第２の部材６は、合成樹脂製であると共に、中底２ に固着されているため、従来の履物と異なり、第１の部材５及び第２の部材６が 中底２から離脱しにくく、使用勝手が向上した履物を得ることができる。

【００１１】 なお、上述した実施例においては、第１の部材５及び第２の部材６を中底２ に固着させたが、本発明にあってはこれに限らず、中底２それ自身を、粉末状の 活性炭Ｃ（又は、備長炭）を内在すると共に、表面に粉末状の活性炭Ｃ（又は、 備長炭）が露出するように合成樹脂製（例えば、ビニル樹脂）としても良く、要 は、少なくとも、中底２の踵が当たる部分と中底２の指の骨の付け根の足裏が当 たる部分に活性炭Ｃ（又は、備長炭）が露出するように構成しても良い。

【００１２】 即ち、足が当接する中底２を有する履物１であって、中底２は、表面に粉末 状の活性炭Ｃ（又は、備長炭）が露出するように構成された合成樹脂製（例えば 、ビニル樹脂）とし、少なくとも、中底２の踵が当たる部分と中底２の指の骨の 付け根の足裏が当たる部分に活性炭Ｃ（又は、備長炭）が露出するように構成す る。

【００１３】

【考案の効果】

請求項１記載の履物は、第１の部材及び第２の部材は、合成樹脂製であるた め、従来の履物と異なり、濡れた足が当接しても水を吸収せず、しかも、第１の 部材及び第２の部材の活性炭が足の裏に近接しているため、該近接部分に消臭効 果を施すことができ、使用勝手が向上した履物を得ることができる。

【００１４】 また、請求項２記載の履物によれば、第１の部材及び第２の部材は、合成樹 脂製であるため、従来の履物と異なり、濡れた足が当接しても水を吸収せず、し かも、第１の部材及び第２の部材の備長炭が足の裏に近接しているため、該近接 部分に消臭効果を施すことができ、更に、第１の部材及び第２の部材が中底から 離脱しにくく、使用勝手が向上した履物を得ることができる。

【００１５】 また、請求項３記載の履物によれば、中底は、表面に粉末状の活性炭が露出 するように構成された合成樹脂製であり、少なくとも、前記中底の踵が当たる部 分と前記中底の指の骨の付け根の足裏が当たる部分に前記活性炭が露出するよう に構成されているため、従来の履物と異なり、濡れた足が当接しても水を吸収せ ず、しかも、足の裏に当接する部分に活性炭が位置しているため、該当接部分に 消臭効果を施すことができ、更に、請求項１又は２記載の第１の部材及び第２の 部材［請求項１又は２記載においては、第１の部材（第２の部材）と中底とは別 個のもの」を中底に一体的に成形されるため、使用勝手が向上した履物を得るこ とができる。

【００１６】 また、請求項４記載の履物によれば、中底は、表面に粉末状の備長炭が露出 するように構成された合成樹脂製であり、少なくとも、前記中底の踵が当たる部 分と前記中底の指の骨の付け根の足裏が当たる部分に前記備長炭が露出するよう に構成されているため、従来の履物と異なり、濡れた足が当接しても水を吸収せ ず、しかも、足の裏に当接する部分に備長炭が位置しているため、該当接部分に 消臭効果を施すことができ、更に、請求項１又は２記載の第１の部材及び第２の 部材［請求項１又は２記載においては、第１の部材（第２の部材）と中底とは別 個のもの」を中底に一体的に成形されるため、使用勝手が向上した履物を得るこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施例の履物の概略的斜視
図である。

【図２】図２は、図１の履物の使用状態の概略的平面図
である。

【図３】図３は、図１の履物の使用状態の概略的側断面
図である。

【図４】図４は、図２のＡ−Ａ線による概略的断面図で
ある。

【図５】図５は、図４の一部を拡大して示す概略的一部
拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 履物 ２ 中底 ５ 第１の部材 ６ 第２の部材 Ｃ 活性炭

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】足が当接する中底を有する履物であって、 表面に粉末状の活性炭が露出するように構成された合成
   樹脂製の第１の部材と、 表面に粉末状の活性炭が露出するように構成された合成
   樹脂製の第２の部材と、 前記第１の部材を前記中底の踵が当たる部分に、前記第
   ２の部材を前記中底の指の骨の付け根の足裏が当たる部
   分に、それぞれ設けることを特徴とする履物。
2. 【請求項２】足が当接する中底を有する履物であって、 表面に粉末状の備長炭が露出するように構成された合成
   樹脂製の第１の部材と、 表面に粉末状の備長炭が露出するように構成された合成
   樹脂製の第２の部材と、 前記第１の部材を前記中底の踵が当たる部分に、前記第
   ２の部材を前記中底の指の骨の付け根の足裏が当たる部
   分に、それぞれ固着することを特徴とする履物。
3. 【請求項３】足が当接する中底を有する履物であって、 前記中底は、表面に粉末状の活性炭が露出するように構
   成された合成樹脂製であり、 少なくとも、前記中底の踵が当たる部分と前記中底の指
   の骨の付け根の足裏が当たる部分に前記活性炭が露出す
   るように構成されていることを特徴とする履物。
4. 【請求項４】足が当接する中底を有する履物であって、 前記中底は、表面に粉末状の備長炭が露出するように構
   成された合成樹脂製であり、 少なくとも、前記中底の踵が当たる部分と前記中底の指
   の骨の付け根の足裏が当たる部分に前記備長炭が露出す
   るように構成されていることを特徴とする履物。