JP3082571B2 - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP3082571B2
JP3082571B2 JP06154732A JP15473294A JP3082571B2 JP 3082571 B2 JP3082571 B2 JP 3082571B2 JP 06154732 A JP06154732 A JP 06154732A JP 15473294 A JP15473294 A JP 15473294A JP 3082571 B2 JP3082571 B2 JP 3082571B2
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pulse
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正明 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電波源から到来する
パルス信号を分析して解析する信号処理装置に係り、特
にこのパルス信号の波形分析結果から電波源を識別する
信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えばJames Bao−
Yan Tsui著、DIGITALMICROWAV
E RECEIVERS Theory and Co
nc−epts (ARTECH HOUSE,INC.1989 年、PP4-7)に
開示された従来の信号処理装置をポストディテクション
型ディジタル受信機を例として示すブロック図である。
図において、1はアンテナ、2は受信機、3は検波器、
4はアナログデイジタル(A/D)変換器、5はバツフ
ア、6はレベル検出回路、7はパルス幅測定回路、8は
識別回路、9は識別データベース、10は識別結果であ
る。
【0003】次に動作について説明する。電波源から送
出されたパルス変調信号は、アンテナ1で受信されて受
信機2で増幅、周波数変換された後、ダイオードで形成
された検波器3で検波され、これにより図12に示すよ
うに、このパルス変調信号からビデオパルス信号S1が
復調される。アナログデイジタル変換器4は、このビデ
オパルス信号S1を所定のサンプリング周期でデイジタ
ル信号に変換し、バツフア5は、デイジタル化されたビ
デオパルス信号S1を蓄積する。
【0004】レベル検出回路6は、このバツフア5に蓄
積されたビデオパルス信号S1を読み出して順次比較結
果を得ることにより、このビデオパルス信号S1のピー
クレベルHを検出し、このピークレベルHからパルス幅
測定用の基準レベルを検出する。この種の信号処理装置
においては、この基準レベルがピークレベルHの1/2
のレベル(すなわちビデオパルス信号S1の瞬時電力が
50〔%〕(−3〔dB〕)になるレベル)に選定さ
れ、これによりパルス変調信号の信号レベルが変化した
場合でも、パルス幅測定結果が変化しないように構成さ
れる。
【0005】パルス幅測定回路7は、この基準レベルと
ビデオパルス信号S1の比較結果を得、この比較結果と
アナログデイジタル変換器4のサンプリング時刻とに基
づいて、ビデオパルス信号S1の信号レベルがこの基準
レベルから立ち上がって立ち下がるまでの期間を、ビデ
オパルス信号S1のパルス幅PWとして測定する。
【0006】識別データベース9は、予めパルス幅測定
回路7で測定した各電波源のパルス幅測定結果が、各電
波源の名称と共に登録されてており、識別回路8は、ビ
デオパルス信号S1のパルス幅PWとこの識別データベ
ース9の各パルス幅測定結果とを照合する。そして、ビ
デオパルス信号S1のパルス幅PWが、登録された電波
源のパルス幅の何れかとほぼ一致する場合、一致した電
波源の名称を識別結果10として出力するが、一致する
電波源を検出できない場合、識別不明を識別結果10と
して出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の信号処理装置は
以上のように構成され動作するので、ビデオパルス波形
の分析結果であるパルス幅と同一又は近接したパルス幅
の電波源が識別データベース中に多数存在する場合複数
個と合致してしまい、電波源の相違を識別できなくなる
という問題点がある。従って従来の装置では、このよう
な場合、さらにビデオパルス信号S1の波形をオシロス
コープ等で観測者がモニタしてパルス幅やパルス波形の
細かい特徴を分析する必要があった。
【0008】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたものであり、ビデオパルス信号を高い精度で解
析して、パルス幅が同一又は近接した電波源が複数個存
在する場合でも、簡易かつ確実に電波源を識別すること
ができる信号処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる信号処
理装置は、所定の受信機で受信したパルス信号を基準に
してパルス信号の電波源を識別する信号処理装置におい
て、パルス信号のパルス幅を測定してパルス幅測定結果
を出力するパルス幅測定手段と、パルス信号の波形形状
を分析して波形形状分析結果を出力する手段とを備え、
パルス幅測定結果及び波形形状分析結果に基づいて、電
波源を識別することを特徴とする。
【0010】また、所定の受信機で受信したパルス信号
を基準にしてパルス信号の電波源を識別する信号処理装
置において、パルス信号のピークレベルを検出し、ピー
クレベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値
の異なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手
段と、それぞれ基準レベルでパルス信号のパルス幅を測
定し、各パルス幅測定結果を出力する複数のパルス幅測
定手段と、複数のパルス幅測定結果の比を検出してパル
ス幅比測定結果を出力するパルス幅比測定手段とを備
え、このパルス幅比測定結果に基づいて電波源を識別す
ることを特徴とする。
【0011】また、所定の受信機で受信したパルス信号
を基準にしてパルス信号の電波源を識別する信号処理装
置において、パルス信号のピークレベルを検出し、ピー
クレベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値
の異なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手
段と、複数の基準レベル間を変化するパルス信号の変化
率を検出し、変化率を出力する手段とを備え、この変化
率に基づいて電波源を識別することを特徴とする。
【0012】また、所定の受信機で受信したパルス信号
を基準にしてパルス信号の電波源を識別する信号処理装
置において、パルス信号のピークレベルを検出し、ピー
クレベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値
の異なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手
段と、基準レベル間の変化に要するパルス信号の時間を
検出することにより、パルス信号の時定数を検出し、時
定数を出力するパルス時定数測定手段とを備え、時定数
に基づいて、電波源を識別することを特徴とする。
【0013】また、所定の受信機で受信したパルス信号
を基準にしてパルス信号の電波源を識別する信号処理装
置において、パルス信号のピークレベルを検出し、ピー
クレベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値
の異なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手
段と、複数の基準レベル間において、パルス信号を直線
近似し、該直線近似した直線に対するパルス信号の二乗
誤差を検出し、該直線近似結果及び二乗誤差を出力する
手段とを備え、これらの直線近似結果及び二乗誤差に基
づいて電波源を識別することを特徴とする。
【0014】さらに、パルス信号の立ち上がり又は立ち
下がりの部分を処理対象のパルス信号として選択する信
号処理対象データ選択手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明の信号処理装置においては、パルス信
号の波形形状を分析し、その波形形状分析結果とパルス
幅測定結果とに基づいて電波源を識別することとしたの
で、パルス幅が同一又は近接したパルス信号の電波源が
複数個存在する場合でも、異なる波形形状分析結果を得
ることができ、これにより確実な識別が可能となる。
【0016】また、互いに値の異なる複数の基準レベル
でパルス幅を測定し、各パルス幅測定結果からパルス幅
の比を検出し、その結果得られるパルス幅比測定結果に
基づいて電波源を識別することとしたので、パルス幅が
同一又は近接したパルス信号の電波源が複数個存在する
場合でも、異なるパルス幅比測定結果を基準にして電波
源を識別することが可能となる。
【0017】また、互いに値の異なる基準レベル間を変
化するパルス信号の変化率を検出し、この変化率に基づ
いて電波源を識別することとしたので、パルス幅が同一
又は近接したパルス信号の電波源が存在する場合でも、
異なる変化率を基準にして電波源を識別することが可能
となる。
【0018】また、パルス信号の時定数を検出し、この
時定数に基づいて電波源を識別することとしたので、パ
ルス幅が同一又は近接した電波源についても、異なる時
定数を基準にして電波源を識別することが可能となる。
【0019】また、パルス信号を直線近似し、該直線近
似した直線に対するパルス信号の二乗誤差を検出し、該
直線近似結果及び二乗誤差に基づいて電波源を識別する
ことを特徴とすることとしたので、パルス幅が同一又は
近接した電波源についても、この該直線近似結果及び二
乗誤差に基づいて電波源を識別することが可能となる。
【0020】パルス信号の立ち上がり又は立ち下がりの
部分を処理対象のパルス信号として選択する信号処理対
象データ選択手段を備えることにより、立ち下がり部分
でも上記と同様にして電波源を識別することが可能とな
る。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図面について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示すブロツク図で、
図において、図11と同一符号は同一または相当部分を
示し、11,12,13はそれぞれ第1,第2,第3の
レベル検出回路、14,15,16はそれぞれ第1,第
2,第3のパルス幅測定回路、17はパルス幅比測定回
路、18は識別回路、19は識別データベース、20は
識別結果である。
【0022】次に動作について説明する。電波源から送
出されたパルス変調信号は、従来と同様に受信機2を介
して検波器3で検波され、これによりパルス変調信号か
ら図2に示すようなビデオパルス信号S1が復調され
る。アナログデイジタル変換器4は、このビデオパルス
信号S1を所定のサンプリング周期でデイジタル信号に
変換し、バツフア5は、デイジタル化されたビデオパル
ス信号S1を蓄積する。
【0023】第1〜第3のレベル検出回路11〜12
は、バツフア5に蓄積したビデオパルス信号S1を読み
出して順次比較結果を得ることにより、このビデオパル
ス信号S1のピークレベルHを検出し、ピークレベルH
からそれぞれパルス幅測定用の基準レベルL1〜L3を
検出する。そして、第1のレベル検出回路11では、ピ
ークレベルHの約89〔%〕のレベル(すなわちピークレ
ベルHの−0.5 〔dB〕のレベル)を基準レベルL1に
選定し、第2のレベル検出回路12では、ピークレベル
Hの約50〔%〕のレベル(すなわちピークレベルHの−
3 〔dB〕のレベル)を基準レベルL2に選定し、さら
に第3のレベル検出回路13は、ピークレベルHの約28
〔%〕のレベル(すなわちピークレベルHの−5.5 〔d
B〕のレベル)を基準レベルL3に選定する。
【0024】第1〜第3のパルス幅測定回路14〜16
は、それぞれこの基準レベルL1〜L3とビデオパルス
信号S1との比較結果を得、この比較結果とアナログデ
イジタル変換器4のサンプリング時刻とに基づいて、ビ
デオパルス信号S1の信号レベルがこの基準レベルL1
〜L3から立ち上がる期間を、ビデオパルス信号S1の
パルス幅PW1〜PW3として測定する。そして第1〜
第3のレベル検出回路11〜13は、ビデオパルス信号
S1のピークレベルHを基準として、それぞれ基準レベ
ルL1〜L3を設定しているため、パルス変調信号の信
号レベルが変化した場合でも、第1〜第3のパルス幅測
定回路14〜16においては、パルス幅測定結果をそれ
ぞれ一定に保持し得、これによりパルス幅測定結果の統
一性を確保し、また識別データベース19内に登録した
データとパルス幅測定結果との統一性も確保できるよう
になる。
【0025】パルス幅比測定回路17は、第1〜第3の
パルス幅測定回路14〜16から出力されるパルス幅測
定結果に基づいて、パルス幅PW1〜PW3間の比を検
出することにより、ビデオパルス信号S1の波形分析結
果を検出する。すなわちパルス幅比測定回路17は、演
算処理により、(パルス幅PW1/パルス幅PW2):
1:(パルス幅PW3/パルス幅PW2)で表されるパ
ルス幅の比を検出する。このようにして表されるパルス
幅の比は、第1及び第3のパルス幅PW1及びPW3
を、第2のパルス幅PW2で正規化して表現したもので
あり、第2のパルス幅PW2と併せてビデオパルス信号
S1のパルス幅特性、パルス立上り及び立下り部分の特
徴を詳細に表したものになる。これによりこのパルス幅
の比を用いてビデオパルス信号S1の特徴を把握し、パ
ルス幅PW2と併せてこのパルス幅の比を用いてビデオ
パルス信号S1の識別を行う。
【0026】また、この実施例における識別データベー
ス19は、予めパルス幅比測定回路17で測定した各電
波源のパルス幅比測定結果と、第2のパルス幅PW2と
が各電波源の名称と共に登録されており、従って識別回
路18は、この識別データベース19の内容と測定結果
とを照合し、照合結果を識別結果20として出力する。
すなわち識別回路18は、第2のパルス幅測定回路15
で検出した第2のパルス幅PW2と、パルス幅比測定回
路17で測定したパルス幅比測定結果とを基準として識
別データベース19を検索し、識別データベース19に
おいて、第2のパルス幅PW2及びパルス幅比測定結果
が一致するとき、一致した電波源の名称を識別結果20
として出力する。なお、一致する電波源を検出できない
場合、識別結果20から識別不明を出力することは従来
の装置と同様である。
【0027】従つてパルス幅が同一又は近接した電波源
が複数存在する場合でも、パルス幅比測定結果において
は、これらの電波源の相違を検出でき、このような場合
でも、簡易かつ確実に電波源の相違が識別できるように
なる。
【0028】なお上記実施例1では、第2のパルス幅P
W2及びパルス幅比測定結果とを基準として電波源を識
別することとしているが、この第2のパルス幅PW2に
替えて、又はこの第2のパルス幅PW2に加えて、第1
及び又は第3のパルス幅PW1及び又はPW3を基準と
して電波源を識別し、あるいは第1又は第3のパルス幅
PW1又はPW3を基準としてパルス幅比を検出するよ
うな構成とすることもできる。
【0029】実施例2.図3は、この発明の実施例2を
示すブロツク図で、図において、図1と同一符号は同一
または相当部分を示し、21はパルス立上り勾配測定回
路である。
【0030】次に動作について説明する。パルス立上り
勾配測定回路21は、レベル検出回路11及び12で検
出した基準レベルL1及びL2間を変化するビデオパル
ス信号S1の変化率を検出し、これによりビデオパルス
信号S1の立上り勾配を検出する。すなわちパルス立上
り勾配測定回路21では、第1及び第2の基準レベルL
1及びL2とビデオパルス信号S1の比較結果を得、こ
の比較結果とアナログデイジタル変換器4のサンプリン
グ時刻とに基づいて、図4に示すように、ビデオパルス
信号S1の信号レベルが第2の基準レベルL2から立ち
上がつた後、第1の基準レベルL1に立ち上がるまでの
時間Δtを検出する。
【0031】またパルス立上り勾配測定回路21では、
これらの基準レベルL1及びL2を設定する際の基準と
なったピークレベルHに対する、第1及び第2の基準レ
ベルL1及びL2のレベル比から(すなわちぞれぞれ−
3 〔dB〕及び−0.5 〔dB〕でなる)、このレベル比
の差を検出し、このレベル比の差を時間Δtで除算して
ビデオパルス信号S1の立上り勾配θを検出する。
【0032】さらにパルス立上り勾配測定回路21で
は、この立上り勾配θに加えて、実施例1について上述
した第2のパルス幅測定回路15と同様に、第2の基準
レベルを基準としてビデオパルス信号S1のパルス幅P
W2を検出し、立上り勾配θ及びこのパルス幅PW2を
識別回路18に出力する。これによりこの実施例2で
は、上述の実施例1のパルス幅比に替えて立上り勾配θ
を測定し、パルス幅とこの立上り勾配θとでビデオパル
ス信号S1の波形を分析し、電波源を識別する。
【0033】識別データベース19は、予め収集した電
波源毎の立上り勾配θ及びこのパルス幅PW2が各電波
源の名称と共に登録されており、識別回路18は、パル
ス立上り勾配測定回路21の測定結果に基づいて、この
識別データベース19を検索して識別結果を出力する。
以上のようにこの実施例2では、ビデオパルス信号S1
の波形形状を詳細に識別できる立上り勾配θを利用し、
この立上り勾配θを基準として簡易かつ確実に電波源を
識別することができるようになる。またこの立上り勾配
θは、これらの基準レベルL1及びL2を設定する際の
基準となったピークレベルHに対する第1及び第2の基
準レベルL1及びL2のレベル比から、このレベル比の
差を検出して測定していることにより、パルス変調信号
の信号レベルが変化しても一定値を保持することがで
き、これにより正しく電波源を識別することができるよ
うになる。
【0034】実施例3.図5は、この発明の実施例3を
示すブロツク図で、図において、図1と同一符号は同一
または相当部分を示し、22はパルス立上り時定数測定
回路である。
【0035】次に実施例3の動作について説明する。パ
ルス立上り時定数測定回路22は、基準レベルL1及び
L2とビデオパルス信号S1の比較結果を得、この比較
結果とアナログデイジタル変換器4のサンプリング時刻
とに基づいて、図6に示すように、ビデオパルス信号S
1の信号レベルが第2の基準レベルL2から立ち上がつ
た後、第1の基準レベルL1に立ち上がるまでの時間τ
を検出する。
【0036】これによりこの実施例では、この時間τを
ビデオパルス信号S1の立上り時定数として検出し、上
述の実施例1のパルス幅比に替えてこの立上り時定数に
よりビデオパルス信号S1の波形を分析し、電波源を識
別する。さらにパルス立上り時定数測定回路22は、こ
の立上り時定数τに加えて、実施例1について上述した
第2のパルス幅測定回路15と同様に、第2の基準レベ
ルを基準としてビデオパルス信号S1のパルス幅PW2
を検出し、立上り時定数τ及びこのパルス幅PW2を識
別回路18に出力する。
【0037】識別データベース19には、予め収集した
電波源毎の立上り時定数τ及びこのパルス幅PW2を各
電波源の名称と共に登録しており、識別回路18ではパ
ルス立上り時定数測定回路22の測定結果に基づいて、
この識別データベース19を検索して識別結果を出力す
る。すなわちこの実施例3は、ビデオパルス信号S1の
波形形状を詳細に表している立上り時定数τを用い、こ
の立上り時定数τを基準にして簡易かつ確実に電波源を
識別することができる。またこの立上り時定数τは、ピ
ークレベルで正規化した基準レベルL1及びL2を用い
て測定していることにより、パルス変調信号の信号レベ
ルの変化に対して一定値で検出でき、これにより正しく
電波源を識別することができる。
【0038】実施例4. 図7は、この発明の実施例4を示すブロック図で、図に
おいて、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、
23は二乗誤差計算回路、24は直線近似勾配、25は
二乗誤差である。
【0039】次に実施例4の動作について説明する。二
乗誤差計算回路23は、基準レベルL1及びL2と、ビ
デオパルス信号S1の比較結果を得、この比較結果とア
ナログデイジタル変換器4のサンプリング時刻とに基づ
いて、図6に示すように、ビデオパルス信号S1の信号
レベルが第2の基準レベルL2から立ち上がつた後、第
1の基準レベルL1に立ち上がるまでの時間差を検出す
る。
【0040】次に二乗誤差計算回路23では、図8に示
すようにこの時間差から実施例2におけるパルス立上り
勾配測定回路21と同様にして、ピークレベルHに対す
る第1及び第2の基準レベルL1及びL2のレベル比か
ら、レベル比の差を検出し、このレベル比の差を時間Δ
tで除算してビデオパルス信号S1の立上り勾配を検出
し、これにより第1及び第2の基準レベルL1及びL2
間を結ぶ直線の傾きをピークレベルHで正規化して検出
する。
【0041】次に二乗誤差計算回路23では、この第1
及び第2の基準レベルL1及びL2と、ビデオパルス信
号S1がこの基準レベルL1及びL2を横切るタイミン
グを基準として直線補間の演算処理を行い、ビデオパル
ス信号S1の各サンプリング点に対応するように、この
第1及び第2の基準レベルL1及びL2間を結ぶ直線L
上の補間演算値を検出する。
【0042】次に二乗誤差計算回路23は、この補間演
算値と対応するビデオパルス信号S1のサンプリング値
との間で順次減算処理を実行し、各減算値の二乗和を検
出する。さらに二乗誤差計算回路23は、この二乗和を
ピークレベルHの二乗値で除算し、これにより第1及び
第2の基準レベルL1及びL2を結ぶ直線Lに対して、
この直線Lに対するビデオパルス信号S1の二乗誤差を
ピークレベルHで正規化して検出する。
【0043】次に二乗誤差計算回路23では、実施例1
について上述した第2のパルス幅測定回路15と同様
に、第2の基準レベルL2を基準としてビデオパルス信
号S1のパルス幅PW2を検出し、正規化した直線Lの
傾き及び二乗誤差と、このパルス幅PW2とを識別回路
18に出力する。これによりこの実施例4では、上記実
施例1のパルス幅比に替えて正規化した直線Lの傾き及
び二乗誤差でビデオパルス信号S1の波形を分析し、電
波源を識別する。
【0044】識別データベース19は、予め収集した電
波源毎のパルス幅と正規化した直線Lの傾き及び二乗誤
差とが各電波源の名称と共に登録されており、識別回路
18では、二乗誤差計算回路23の測定結果に基づい
て、この識別データベース19を検索して識別結果を出
力する。
【0045】以上のようにこの実施例4では、ビデオパ
ルス信号S1の波形形状を詳細に表している正規化した
直線Lの傾き及び二乗誤差を用い、この正規化した直線
Lの傾き及び二乗誤差を基準として簡易かつ確実に電波
源を識別することができるようになる。またこの正規化
した直線Lの傾き及び二乗誤差は、パルス変調信号の信
号レベルが変化しても一定値を保持することができ、こ
れにより正しく電波源を識別することができるようにな
る。
【0046】実施例5.図9は、この発明の実施例5を
示すブロツク図で、図において、図1と同一符号は同一
または相当部分を示し、26は信号処理対象データ選択
回路、27は信号処理回路である。
【0047】次に実施例5の動作について説明する。信
号処理対象データ選択回路26では、図10に示すよう
に、デイジタル化したビデオパルス信号S1をバツフア
5に格納する際に、順次このビデオパルス信号S1の信
号レベルを検出し、これにより予めこのビデオパルス信
号S1の立ち上がり及び立ち下がりの部分30及び31
を検出する。さらに信号処理対象データ選択回路26で
は、この信号レベル検出結果に基づいて、バツフア5か
らこのビデオパルス信号S1の立ち上がり及び立ち下が
りの部分30及び31を選択的に読み出して出力する。
【0048】信号処理回路27では、この信号処理対象
データ選択回路26から選択的に出力されるビデオパル
ス信号S1に基づいて、上述の実施例1のレベル検出回
路11〜13、パルス幅測定回路14〜16、パルス幅
比測定回路17、又は上述の実施例2のレベル検出回路
11,12、パルス立上り勾配測定回路21、又は上述
の実施例3のレベル検出回路11,12、パルス立上り
時定数測定回路22、さらには上述の実施例4のレベル
検出回路11,12、二乗誤差計算回路23の処理を実
行し、識別回路18及び識別データベース19では、信
号処理回路27の出力に対応した識別処理を行い電波源
を識別する。
【0049】この実施例5では以上のようにして、信号
処理回路27でバツフア5に格納されたビデオパルス信
号S1の一部だけを処理して波形分析結果を得ることが
でき、その分処理に要する時間を短縮することができる
ようになる。特にビデオパルス信号S1のパルス幅が大
きくなると、その分無駄なデータ処理時間を要すること
になるが、この実施例5ではこの無駄な処理時間の短縮
が図れることになる。
【0050】なお、上述の実施例2〜4においては、ビ
デオパルス信号の立ち上がりについて波形分析すること
ととしているが、パルス立ち上がり及びまたは立ち下が
りの部分を処理対象のパルス信号として選択する信号処
理対象データ選択手段(図示せず)を設け、ビデオパル
ス信号の立ち下がりについても波形分析する構成として
もよい。
【0051】また、上述の実施例では、識別データベー
ス19は、事前に収集した測定結果を登録することとし
ているが、事前の収集が困難な場合は前回の測定結果を
登録することとしてもよく、この場合は測定の都度、識
別データベース19が更新されることになり、電波源の
名称は判明しないが、今回の測定対象電波源が前回の測
定対象電波源と同一か否かの識別が行えることになる。
【0052】また上述の実施例では、それぞれピークレ
ベルHの約89〔%〕のレベル、ピークレベルHの約50
〔%〕のレベル、ピークレベルHの約28〔%〕のレベル
を第1〜第3の基準レベルL1〜L3に選定することと
しているが、この第1〜第3の基準レベルL1〜L3
は、ピークレベルHに対して互いに値の異なる一定レベ
ルの相対値であればよく、任意の値を選定できることは
言うまでもない。
【0053】また上述の実施例4では、第1及び第2の
基準レベルからビデオパルス信号を直線近似することと
しているが、これに替えて第1及び第2の基準レベル間
のビデオパルス信号S1から直接、最小二乗法により直
線近似することとしてもよい。また、直線近似法とし
て、これらに替えて種々の直線近似法を適用することが
できる。
【0054】さらに上記実施例では、それぞれパルス幅
比、パルス立上りの変化率、パルス立上りの時定数、立
ち上がりの直線近似結果に基づいて、ビデオパルス信号
を波形分析することとしているが、これに替えて種々の
波形分析手法を広く適用することができることは言うま
でもない。
【0055】
【発明の効果】この発明の信号処理装置は以上説明した
ように、パルス信号の波形形状を分析し、その波形形状
分析結果とパルス幅測定結果とに基づいて、電波源を識
別することとしたので、パルス幅が同一又は近接したパ
ルス信号の電波源が複数個存在する場合でも、簡易かつ
確実にパルス信号の電波源を識別することができる。
【0056】また、互いに値の異なる複数の基準レベル
でパルス幅を測定してパルス幅の比を検出し、その結果
得られるパルス幅比測定結果に基づいて、電波源を識別
することとしたので、パルス幅が同一又は近接したパル
ス信号の電波源が複数個存在する場合でも、確実に電波
源を識別することができる。
【0057】また、パルス信号の変化率を検出し、この
変化率に基づいて電波源を識別することとしたので、パ
ルス幅が同一又は近接したパルス信号の電波源が存在す
る場合でも、確実に電波源を識別することができる。
【0058】また、パルス信号の時定数に基づいて、電
波源を識別することとしたので、パルス幅が同一又は近
接した電波源についても、確実に識別することができ
る。
【0059】また、パルス信号を直線近似すると共に、
この近似した直線に対するパルス信号の二乗誤差を検出
し、該直線近似結果及び二乗誤差に基づいて、電波源を
識別することとしたので、パルス幅が同一又は近接した
電波源についても、確実に識別することができる。
【0060】さらに、パルス信号の立ち下がり部分で上
述の識別手段を用いて識別することとしても、上記と同
様に実施できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の構成を説明するための
ブロツク図である。
【図2】 実施例1の動作の説明するための信号波形図
である。
【図3】 この発明の実施例2の構成を説明するための
ブロツク図である。
【図4】 実施例2の動作の説明するための信号波形図
である。
【図5】 この発明の実施例3の構成を説明するための
ブロツク図である。
【図6】 実施例3の動作を説明するための信号波形図
である。
【図7】 この発明の実施例4の構成を説明するための
ブロツク図である。
【図8】 実施例4の動作を説明するための信号波形図
である。
【図9】 この発明の実施例5の構成を説明するための
ブロツク図である。
【図10】 実施例5の動作を説明するための信号波形
図である。
【図11】 従来のこの種の信号処理装置を示すブロツ
ク図である。
【図12】 従来の信号処理装置の動作を説明するため
の信号波形図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 受信機、3 検波器、4 アナログ
デイジタル変換器、5 バツフア、 6,11,12,
13 レベル検出回路、7,14,15,16 パルス
幅測定回路、8,18 識別回路、9,19 識別デー
タベース、10,20 識別結果、17 パルス幅比測
定回路、21 パルス立上り勾配測定回路、22 パル
ス立上り時定数測定回路、23 二乗誤差計算回路、2
6 信号処理対象データ選択回路、27 信号処理回
路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の受信機で受信したパルス信号を基
    準としてこのパルス信号の電波源を識別する信号処理装
    置において、 上記パルス信号のピークレベルを検出し、上記ピークレ
    ベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値の異
    なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手段
    と、 それぞれ上記基準レベルで上記パルス信号のパルス幅を
    測定し、各パルス幅測定結果を出力する複数のパルス幅
    測定手段と、 上記複数のパルス幅測定結果の比を検出してパルス幅比
    測定結果を出力するパルス幅比測定手段とを備え、 上記パルス幅比測定結果に基づいて上記電波源を識別す
    る信号処理装置。
  2. 【請求項2】 所定の受信機で受信したパルス信号を基
    準にしてこのパルス信号の電波源を識別する信号処理装
    置において、 上記パルス信号のピークレベルを検出し、上記ピークレ
    ベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値の異
    なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手段
    と、 上記複数の基準レベル間を変化する上記パルス信号の変
    化率を検出し、上記変化率を出力する手段とを備え、 上記変化率に基づいて上記電波源を識別する信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 所定の受信機で受信したパルス信号を基
    準にして上記パルス信号の電波源を識別する信号処理装
    置において、 上記パルス信号のピークレベルを検出し、上記ピークレ
    ベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値の異
    なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手段
    と、 上記基準レベル間の変化に要する上記パルス信号の時間
    を検出することにより、上記パルス信号の時定数を検出
    し、上記時定数を出力するパルス時定数測定手段とを備
    え、 上記時定数に基づいて上記電波源を識別する信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 所定の受信機で受信したパルス信号を基
    準にしてこのパルス信号の電波源を識別する信号処理装
    置において、 上記パルス信号のピークレベルを検出し、上記ピークレ
    ベルに対して一定の比率に保持され、かつ互いに値の異
    なる基準レベルを検出する複数の基準レベル設定手段
    と、 上記複数の基準レベル間において、上記パルス信号を直
    線近似し、該直線近似した直線に対する上記パルス信号
    の二乗誤差を検出し、該直線近似結果及び二乗誤差を出
    力する手段とを備え、 上記直線近似結果及び二乗誤差に基づいて上記電波源を
    識別する信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記信号処理装置は、上記パルス信号の
    立ち上がり及び又は立ち下がりの部分を処理対象のパル
    ス信号として選択する信号処理対象データ選択手段を備
    えたことを特徴とする請求項第1項〜第4項記載の信号
    処理装置。
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