JP3047579B2 - クロマトグラフ用データ処理装置 - Google Patents

クロマトグラフ用データ処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、GC/MS、LC/
MSなどのクロマトグラフ質量分析装置用データ処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】GC/LC分析用のデータ処理装置で
は、クロマトグラムのピークを適切に検出する為、最適
ピーク検出感度を予め決定しておく必要がある。ここ
で、最適ピーク検出感度とは、最適なピーク開始点(図
5のT1 参照)と最適なピーク終了点(図5のT2
照)とを検出する為の基準となる信号の変化勾配をい
う。
【0003】従来は、試料を注入していない状態での信
号を一定時間毎に取り込み、この信号の隣同士の傾斜角
の絶対値を一定個数だけ平均化して平均ノイズレベルを
求め、この値に一定の係数を掛けることによって最適ピ
ーク検出感度を決定していた。なお、図4は、サンプリ
ング間隔を0.2秒としてノイズレベルを取り込む場合
のデータ取り込みタイミングを図示したものである。通
常100個のデータを平均化して最適ピーク検出感度を
求めるので、データの取り込みだけで20秒間を要する
ことになる。
【0004】質量分析装置では、信号のノイズレベルが
各質量数(m/Z)毎に大きく異なっているので、多成
分の検出を行うには、その全質量数毎に上記の処理を行
う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】選択イオン測定(SI
M)の場合には、通常は同時に10イオン程度しか測定
せず(イオン数を増すとS/N比が悪くなるため)、各
ピーク毎に測定対象質量数を切り換えてゆく。図6は、
各ピーク毎に、測定対象となる質量数が切り換わること
を図示したものであり、トータルイオンクロマトグラム
(TIC)の第1区間から第6区間で、測定対象の質量
数が次々と変化することを示している。
【0006】以上の通り、選択イオン測定(SIM)で
はピーク毎に測定対象質量数を切り換えるので、同一条
件でノイズレベルを測定する為には、例えば数10ピー
クに対して数100秒以上の長時間を要してしまうとい
う問題点がある。この発明は、この問題点に着目してな
されたものであって、全測定対象質量数に対して、最適
ピーク検出感度を短時間で適正に決定することのできる
クロマトグラフ用データ処理装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、この発明に係るクロマトグラフ用データ処理装置
は、全測定対象質量数についてノイズレベルを測定し
て、ノイズレベルまたはノイズレベル比率を予め記憶し
ておくノイズレベル記憶手段と、分析処理に先立っ
て、代表的なイオン数個のトータルイオンクロマトグラ
ム信号によって平均的なピーク検出感度を求める検出感
度測定手段と、このピーク検出感度と前記ノイズレベ
ル記憶手段の記憶内容に基づいて、今回の分析で必要と
なる全測定区間の全測定対象質量数についてのピーク検
出感度を決定する検出感度決定手段とを備えている。
【0008】
【作用】 ノイズレベル記憶手段は、全測定対象質量数について
ノイズレベルを測定して、このノイズレベルまたはノイ
ズレベル比率を予め記憶しておく。通常、各m/Z毎の
ノイズレベル比率は、分析条件を変えない限りほぼ一定
であるので、予め、全m/Zについてノイズレベル比率
を求めておくのである。
【0009】検出感度測定手段は、分析処理に先立っ
て、代表的なイオン数個のトータルイオンクロマトグラ
ム信号によって平均的なピーク検出感度を求める。具体
的には、例えば、第1区間で測定対象となる質量数につ
いてのトータルイオンクロマトグラムを使用して、その
ノイズレベル偏差の平均値に基づいてピーク検出感度S
T を求める。
【0010】検出感度決定手段は、このピーク検出感
度と前記ノイズレベル記憶手段の記憶内容に基づいて、
今回の分析で必要となる全測定区間の全測定対象質量数
についてのピーク検出感度を決定する。具体的には、例
えば、第1区間で測定対象となる質量数についてのノイ
ズレベル(または比率)N1jの和と、前記ピーク検出感
度との比率ST に、今回の分析で必要となる全測定区間
の全測定対象質量数についてのノイズレベル(または比
率)N(m/Z) を掛けて、各m/Z毎のピーク検出感度S
(m/Z) を決定する。式で示すと次の通りである。
【0011】 S(m/Z) =N(m/Z) /(N11+N12+……+N1n)×ST
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳
細に説明する。図1は、この発明の一実施例であるGC
/MS用データ処理装置のブロック図を図示したもので
ある。この装置は、ガスクロマトグラフ質量分析計(G
C/MS)1と、このガスクロマトグラフ質量分析計1
よりのデータに基づいて未知試料の分析処理等を行うコ
ンピュータ2と、ガスクロマトグラフ質量分析計1とコ
ンピュータ2とを接続するインタフェース(I/F)3
と、クロマトグラムなどを表示するディスプレイ4,プ
リンタ5と、記憶装置6とで構成されている。
【0013】図2は、図1の装置の動作手順を説明する
為のフローチャートである。以下、図2のフローチャー
トに従って動作手順を説明する。コンピュータ2は、予
め全区間の全測定対象質量数についての平均ノイズレベ
ルN(m/Z)を測定して記憶装置6に記憶する(ステ
ップST(以下、STと略す)1)。ここで、平均ノイ
ズレベルとは、ノイズレベルI(i)の偏差の平均値を
いい、全質量数について〔数1〕の計算をして求めたも
のをいう。なお、〔数1〕において、I(i)は第i番
目のサンプリング点におけるノイズレベル、Tは全区間
の測定時間である。
【0014】
【数1】
【0015】図3は、このようにして求めた記憶装置6
の内容、つまり、各質量数(m/Z)毎の平均ノイズレ
ベルN(m/Z)を図示したものである。分析処理をし
ようとする場合には、分析処理に先立って、先ず、第1
区間での測定対象質量数について平均ノイズレベルを測
定して平均的なピーク検出感度を求める(ST2)。例
えば、第1区間での測定対象イオン質量数が5個であっ
たとすれば、該当する5個のイオン質量数についてのト
ータルイオンクロマトグラムデータI’(i)より、
〔数2〕を用いて平均的なピーク検出感度ST を求め
る。
【0016】
【数2】
【0017】なお、T1mは、第1区間100個分のデー
タの測定時間である。またF1 は、平均ノイズレベルと
ピーク検出感度との比率を定める係数であり、実測によ
り予め最適値を求めておく。続いて、ST2の処理で求
めたピーク検出感度ST を補正換算して、今回の測定で
必要となる測定対象質量数ごとのピーク検出感度を求め
る(ST3)。具体的には、記憶装置6に記憶されてい
る前記5個の質量数についてのノイズレベルの和(=N
11+…+N15)と、ST2の処理で求まった第1区間で
のピーク検出感度ST との比より、〔数3〕を利用して
各イオンm/Z毎のピーク検出感度S(m/Z)を決定
する。
【0018】
【数3】
【0019】以上のST2〜ST3の処理により、今回
測定全区間の測定対象質量数について、ピーク開始点と
ピーク終了点の最良点を検出する為の最適ピーク検出感
度が求まる。つまり、最適ピーク検出感度より急激な変
化があれば、その点がピーク開始点であり、適当な時間
経過後、負の最適ピーク検出感度より緩やかな変化とな
れば、その点がピーク終了点である。そして、一連の分
析処理が終わればST2に戻り、次回の分析を行う(S
T5)。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るク
ロマトグラフ用処理装置では、予め全測定対象質量数に
ついてのノイズレベル(又はノイズレベル比)を記憶し
ておき、実際の分析処理の場合に、1回だけ数個のイオ
ンのノイズレベルを測定して、その結果に基づいて全イ
オン質量数の最適ピーク検出感度を求めている。
【0021】従って、最適ピーク検出感度の決定を大幅
に短縮して、分析処理の円滑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるGC/MS用データ
処理装置のブロック図である。
【図2】図1の装置の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図3】各イオン(m/Z)のノイズレベルを格納した
ファイルの内容を図示したものである。
【図4】一定時間毎にサンプリングされるノイズレベル
を図示したものである。
【図5】ピーク開始点とピーク終了点を図示したもので
ある。
【図6】選択イオン測定において、ピーク毎に測定m/
Zが切り換わることを模式的に示した図面である。
【符号の説明】
ST1 ノイズレベル記憶手段 ST2 検出感度測定手段 ST3 検出感度決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 30/86 G01N 30/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全測定対象質量数についてノイズレベルを
    測定して、ノイズレベルまたはノイズレベル比率を予め
    記憶しておくノイズレベル記憶手段と、 分析処理に先立って、代表的なイオン数個のトータルイ
    オンクロマトグラム信号によって平均的なピーク検出感
    度を求める検出感度測定手段と、 このピーク検出感度と前記ノイズレベル記憶手段の記憶
    内容に基づいて、今回の分析で必要となる全測定区間の
    全測定対象質量数についてのピーク検出感度を決定する
    検出感度決定手段と、 を備えることを特徴とするクロマトグラフ用データ処理
    装置。
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