JP3082141B1 - 表面形状認識用センサ回路 - Google Patents

表面形状認識用センサ回路

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JP3082141B1
JP3082141B1 JP11157755A JP15775599A JP3082141B1 JP 3082141 B1 JP3082141 B1 JP 3082141B1 JP 11157755 A JP11157755 A JP 11157755A JP 15775599 A JP15775599 A JP 15775599A JP 3082141 B1 JP3082141 B1 JP 3082141B1
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浩季 森村
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Abstract

【要約】 【課題】 微細な凹凸を有する指紋などの検出対象物の
表面形状を認識するセンサ回路の出力ダイナミックレン
ジを大きくする。 【解決手段】 表面形状に応じて電気量が変化する検出
素子10、検出素子に接続され前記電気量に応じた信号
を発生させる信号発生回路20、検出素子と信号発生回
路との接続部に接続され接続部に発生した信号を増幅す
る信号増幅回路30からなるセンサ回路の出力部に、電
圧・時間変換回路41を設け、回路41により電圧信号
を時間方向の信号に変換し、センサ回路の出力ダイナミ
ックレンジを大きくする。また、出力部にバイアス調節
回路60を設け、出力部のバイアス状態を調整すること
で、指紋の凹凸のコントラストを強調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の指紋や動物
の鼻紋等の微細な凹凸を有する検出対象物の表面形状を
認識する表面形状認識用センサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】表面形状を認識するセンサとしては、特
に指紋検出をターゲットとしたものが報告されている。
また、指紋のパターンを検出する技術としては、LSI
製造技術を用いた容量検出形の指紋センサが本出願人の
別途出願である、例えば特願平10−193455号に
提案されている。
【0003】この容量検出形のセンサは、図19に示す
ように各センスユニット1がLSIチップ上に2次元配
列されてセンサアレイ2を形成する。そして、各センス
ユニット1の電極と絶縁膜を介して触れた指3の皮膚と
の間に形成される静電容量を検出して、指紋の凹凸パタ
ーンを感知するものである。指紋の凹凸により形成され
る容量の値が異なるため、この容量差を検出することで
指紋の凹凸を感知することができる。
【0004】図17は、上記特願平10−193455
号に提案された表面形状認識用センサ回路の基本構成を
示すブロック図である。すなわち、この表面形状認識用
センサ回路は、センサ電極と絶縁膜を介して触れた指の
皮膚との聞に形成される静電容量からなる検出素子11
0と、検出素子110の静電容量の値に応じた電圧信号
を発生する信号発生回路120と、信号発生回路120
による信号のレベルを増幅して出力する信号増幅回路1
30と、信号増幅回路130の出力信号を所望の信号に
変換して出力する出力回路140により構成される。
【0005】さらに、上記検出素子110、信号発生回
路120、信号増幅回路130、出力回路140により
一組のセンスユニット1が構成される。図18は図17
の表面形状認識用センサ回路の回路図の一例である。図
18において、Cfはセンサ電極と指の皮膚との間に形
成される検出素子110の静電容量である。容量Cfに
接続されるセンサ電極は信号発生回路120内のNchM
OSトランジスタQ3aのドレイン端子に接続されてお
り、トランジスタQ3aのソース端子は電流Iの電流源
21aの入力側に接続される。
【0006】また、センサ電極とトランジスタQ3aと
の節点N1aには、信号増幅回路130内のNchMOS
トランジスタQ2aのソース端子が接続されている。ト
ランジスタQ2aのドレイン端子には、ソース端子に電
源電圧VDDが印加されたPchMOSトランジスタQ1a
のドレイン端子と、ドレイン端子に電源電圧VDDが印加
されソース端子が抵抗Raを介して接地に接続された出
力回路140内のNchMOSトランジスタQ4aのゲー
ト端子とが接続されている。このトランジスタQ4aの
ソース端子にインバータゲート141が接続される。
【0007】各トランジスタQ1a,Q3aのゲート端
子にはそれぞれ信号PRE(バー),REが印加され
る。また、トランジスタQ2aのゲート端子には定電圧
源からバイアス電圧VGが印加される。ここで、トラン
ジスタQ2aが非導通状態になるゲート−ソース間のし
きい値電圧をVthとすると、VDD≧VG−Vthとなるよ
うに電圧VDD,VGが設定される。また、節点N1a,
N2aはそれぞれ寄生容量Cp1a,Cp2aを有して
いる。
【0008】さて以上のように構成されたセンサ回路の
動作を説明する。図21では、節点N1a,N2aの電
位は、予め図示しないリセット回路によりリセットさ
れ、初期状態ではLowレベル(GND)となってい
る。このような状態において、はじめに、トランジスタ
Q1aのゲート端子にHighレベル(VDD)の信号P
RE(バー)が与えられ、トランジスタQ3aのゲート
端子にはLowレベル(GND)の信号REが与えられ
る。したがって、このときトランジスタQ1a,Q3a
はともに導通していない。
【0009】この状態で信号PRE(バー)がHigh
レベルからLowレベルに変化すると、トランジスタQ
1aが導通状態になる。このときトランジスタQ3aは
非導通状態のままであり、したがって信号発生回路12
0は停止状態にあるため、節点N2aの電位がVDDにプ
リチャージされる。また、トランジスタQ2aのゲート
−ソース間電圧がしきい値電圧Vthに達してトランジス
タQ2aが非導通状態になるまで、節点N1aが充電さ
れる。これにより、節点N1aの電位がVG−Vthにプ
リチャージされる。
【0010】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると、トランジスタ
Q1aが非導通状態になる。これと同時に信号REがH
ighレベルに変化して、信号発生回路120のトラン
ジスタQ3aが導通状態になり、信号発生回路120が
動作状態に変化する。そして、信号発生回路120の電
流源21aにより節点N1aの充電電荷がトランジスタ
Q3aを介してグランド側に引き抜かれ、節点N1aの
電位がわずかに低下する。ここで、トランジスタQ2a
のゲート−ソース間電圧がしきい値電圧Vthより大きく
なると、トランジスタQ2aが導通状態に変化する。こ
れにより節点N2aの電荷も信号発生回路120の電流
源21aにより引き抜かれ、節点N2aの電位低下が開
始する。
【0011】即ち、信号発生回路120が動作状態にな
ると、この信号発生回路120により検出素子110内
の容量Cfに対応した電圧信号ΔViが節点N1aに発
生する。そして、その電圧信号ΔViは信号増幅回路1
30によりΔVoに増幅される。ここで出力回路140
は、出力信号としてさらに大きなダイナミックレンジを
得るために−GΔVoまで増幅する。ここでGは出力回
路140の電圧増幅率である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の表面形状認識用
センサ回路は、出力信号が電圧値により表されるため、
出力ダイナミックレンジは電源電圧以下となり、実際に
は出力のアナログアンプの線形領域に制約されてしま
い、電源電圧の半分程度になってしまう。そのため、従
来のセンサ回路を用いて高精度なデジタル指紋画像を得
ようとした場合、電圧分解能の高いA/D変換器が必要
になる。ここで、A/D変換器の電圧分解能を高めると
回路規模が大になるとともに動作速度を高速にしなけれ
ばならず高分解能化には限界がある。特に低電力化を図
るために低電圧化した場合には、この出力ダイナミック
レンジがさらに小さくなるため、高精度な指紋画像を得
るのが困難になるという問題があった。
【0013】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、微細な凹凸を有する
指紋などの検出対象物の表面形状を認識する表面形状認
識用センサ回路の出力ダイナミックレンジを大きくする
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、接触した検出対象物の表面の形状に
応じて静電容量値が変化する検出素子と、検出素子に接
続され前記静電容量値に応じた信号を発生させる信号発
生回路と、検出素子と信号発生回路との接続部に接続さ
れその接続部に発生した信号を増幅して電圧信号として
出力する信号増幅回路とからなるセンサ回路において、
信号増幅回路により増幅された電圧信号を入力して時間
信号に変換する電圧・時間変換回路を設けるようにした
ことにより特徴づけられる。 したがって、電圧・時間
変換回路により電圧信号が時間方向の信号に変換される
ため、センサ回路の出力ダイナミックレンジが大きくな
る。また、本願発明は、信号増幅回路により増幅された
電圧信号を入力して出力する出力回路のバイアス状態を
調整するバイアス調節回路を設けたものである。このバ
イアス調節回路により出力回路のバイアス状態が調整で
きるため、指紋の凹凸などを検出する場合に指紋の凹凸
のコントラストを強調できる。
【0015】また、本願発明は電圧・時間変換回路のバ
イアス状態を調整するバイアス調節回路を設けたもので
ある。これにより、本願発明は、広ダイナミックレンジ
化とコントラスト強調機能が可能になり、分解能の低い
A/D変換器でも高精度な指紋画像を得ることができ、
特に低電圧動作時に高精度な指紋画像を得ることができ
る。さらに、本願発明は、電圧・時間変換回路を、入力
電圧に応じて出力電流量が変化する可変電流源と、可変
電流源の出力電流量に応じて充電または放電が行われる
容量素子と、入力側が可変電流源の出力と容量素子との
接続部に接続され、前記接続部の電圧がしきい値電圧を
超えたか否かに応じて出力信号が変化する閾値回路とに
より構成したものである。また、バイアス調節回路を、
しきい値を調整する閾値調節回路から構成するともに、
出力回路に、閾値調節回路によりしきい値が調整される
可変閾値回路を設けたものである。また、電圧・時間変
換回路に、閾値調節回路によりしきい値が調整される可
変閾値回路を設けたものである。また、上記閾値回路及
び可変閾値回路をシュミットトリガ回路により構成した
ものである。また、信号増幅回路の入力側に基準信号を
発生する基準信号発生回路を設け、信号増幅回路は、
準信号発生回路から発生する基準信号を用いて検出素子
と信号発生回路との接続部の電圧を増幅するものであ
る。また、検出素子は指紋の凹凸を検出するものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に係る表面形状認
識用センサ回路の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。本センサ回路は、人間の指などの認識対象の接触
により電気量が変化する検出素子10と、この検出素子
10の電気量に応じた信号を発生する信号発生回路20
と、信号発生回路20による信号のレベルを増幅して出
力する信号増幅回路30と、信号増幅回路30の電圧信
号を時間信号に変換する電圧−時間変換回路41とによ
って構成される。このような、検出素子10、信号発生
回路20、信号増幅回路30、及び電圧−時間変換回路
41により一組のセンスユニット1が構成され、各セン
スユニット1が図19に示したようにLSIチップ上に
2次元配列されてセンサアレイ2を形成する。
【0017】次に、図1に示すセンサ回路について更に
詳しく説明する。図2は、図1に示すセンサ回路の回路
図である。図2において、検出素子10を構成するCf
はセンサ電極と指の皮膚との間に形成される静電容量で
ある。容量Cfに接続されるセンサ電極は、信号発生回
路20内のNchMOSトランジスタQ3aのドレイン端
子に接続され、トランジスタQ3aのソース端子は電流
Iの電流源21aの入力側に接続される。また、容量C
fのセンサ電極とトランジスタQ3aとの節点N1aに
は、信号増幅回路30内のNchMOSトランジスタQ2
aのソース端子が接続される。トランジスタQ2aのド
レイン端子には、ソース端子に電源電圧VDDが印加され
たPchMOSトランジスタQ1aのドレイン端子と、電
圧−時間変換回路41の入力側が接続される。
【0018】図2において、トランジスタQ1aが導通
して、節点N1aの電位がプリチャージされた後、トラ
ンジスタQ1aが非導通となり、同時に信号発生回路2
0内のトランジスタQ3aが導通して信号発生回路20
が動作状態になる。すると、信号発生回路20により、
検出素子10の容量Cfに対応する電圧信号ΔViが節
点N1aに発生する。そして、その電圧信号ΔViは信
号増幅回路130によりΔVoに増幅され節点N2aに
出力される。電圧−時間変換回路41は、この増幅信号
ΔVoを時間信号に変換する。
【0019】ここで、電圧−時間変換回路41は、図2
に示すように入力信号(増幅信号)ΔVoを電流信号に
変換する可変電流源43と、可変電流源43の電流が充
電される負荷容量CLと、節点N3aの電位を入力して
或るしきい値電圧を境に異なる信号を出力する閾値回路
42と、節点N3aの電位をリセットするリセット回路
44とから構成される。
【0020】図3はこのセンサ回路の動作を示すタイム
チャートである。図2の回路図及び図3のタイムチャー
トを参照して本センサ回路の要部動作を説明する。図3
において、スタンバイ状態では、図2のトランジスタQ
1aのゲート端子にHighレベル(VDD)の信号PR
E(バー)が与えられ(図3(a))、トランジスタQ
3aのゲート端子にはLowレベル(GND)の信号R
Eが与えられる(図3(c))。したがって、このとき
トランジスタQ1a,Q3aはともに非導通である。
【0021】ここで、図3の時点で信号PRE(バ
ー)がHighレベルからLowレベルに変化すると、
トランジスタQ1aが導通状態になる。このときトラン
ジスタQ3aは非導通状態のままであり、したがって信
号発生回路20は停止状態にあるため、節点N2aの電
位がVDDにプリチャージされる(図3(e))。また、
トランジスタQ2aのゲート−ソース間電圧がしきい値
電圧Vthに達してトランジスタQ2aが非導通状態にな
るまで、節点N1aが充電される(図3(d))。
【0022】こうしてプリチャージ動作が行われた後、
図3の時点で信号PRE(バー)がLowレベルから
HighレベルにしてトランジスタQ1aを非導通状態
にする(図3(a))。同時に、信号REをLowレベ
ルからHighレベルにしてトランジスタQ3aを導通
させる(図3(c))。これにより信号発生回路20が
動作状態になり、信号発生回路20の電流源21aによ
り節点N1aの充電電荷が引き抜かれ、節点N1aの電
位がΔViだけ低下する(図3(d))。そして、この
電圧信号ΔViは信号増幅回路30によりΔVoに増幅
され節点N2aに出力される(図3(e))。
【0023】この増幅電圧ΔVoにより、電圧−時間変
換回路41の可変電流源43が制御され、可変電流源4
3から、増幅電圧ΔVoに対応した電流が流れ出し、負
荷容量CLを充電する。これにより節点N3aの電位が
上昇を開始する(図3(f))。ここで、節点N3aの
電位が閾値回路42のしきい値電圧Vtを超えると、出
力端子OUTの出力電圧が変化する。ここで示した信号
の極性は一例であり、信号の極性について制約するもの
ではない。
【0024】この場合、増幅電圧ΔVoの大きさにより
可変電流源43の電流量が変化するため、節点N3aの
電位の上昇の仕方が異なる。そのため、出力端子OUT
から出力される出力信号が変化するまでの時間Tsとす
ると、 Ts=CL・Vt/gmΔVo となる。なお、gmは可変電流源43の相互コンダクタ
ンスである。
【0025】ここで、容量Cfが100fF程度以下の
場合、ΔVoはCfの大きさに比例すると近似でき、そ
のため時間Tsは検出素子10の電極と指表面との距離
dに比例する。したがって、指表面との距離dに対応し
た信号を時間量で表すことができ、電源電圧やアナログ
アンプの線形領域に制約されることなく、センサ回路の
出力ダイナミックレンジを拡大することができる。な
お、上記可変電流源43はPchMOSトランジスタ等
で実現することができる。
【0026】また、閾値回路42はインバータ回路、ま
たはシュミットトリガ回路のようなしきい値にヒステリ
シスを持つ回路を用いて実現できる。シュミットトリガ
回路のようなしきい値にヒステリシスを持つ回路を用い
れば、節点N3aの電位の変化が緩やかでも、ノイズ等
による電圧変動により閾値回路42の出力信号が変化す
るのを防ぐことができるメリットがある。また、信号や
電源の極性を反対にした場合は、MOSトランジスタの
極性を反対にすればよく、容易に想像できるので図示省
略するが、例えば可変電流源43としてNchMOSト
ランジスタ用いることで実現できる。
【0027】(第2の実施の形態)図4は 本発明の表
面形状認識用センサ回路の第2の実施の形態を示すブロ
ック図である。このセンサ回路は、センサ電極と絶縁膜
を介して触れた指の皮膚との間に形成される静電容量か
らなる検出素子10と、検出素子10の静電容量の値に
応じた電圧信号を発生する信号発生回路20と、信号発
生回路20による信号のレベルを増幅して出力する信号
増幅回路30と、信号増幅回路30の電圧信号を所望の
信号に変換して出力する出力回路40と、出力回路40
のバイアスを調整するバイアス調整回路60とにより構
成される。
【0028】図5は、図4の表面形状認識用センサ回路
の回路図である。検出素子10,信号発生回路20及び
信号増幅回路30の構成は、図2に示すセンサ回路と同
じである。即ち、図5のセンサ回路は、出力回路40の
内部に可変閾値回路45を設け、この可変閾値回路45
のしきい値電圧を閾値調節回路61により調節できると
ころが図2のセンサ回路と相違する。なお、閾値調節回
路61は図4のバイアス調整回路60の1つの具体例で
ある。
【0029】可変閾値回路45は、例えば図6のような
シュミットトリガ回路により実現できる。この可変閾値
回路については後述する。このようなシュミットトリガ
回路を可変閾値回路として用いた場合、各センスユニッ
トの可変閾値回路間で節点N4を接続することで、後述
するように互いのセンスユニットが閾値調節回路として
機能する。
【0030】このようにすることで、各センスユニット
間の出力信号の状態により出力回路40内部の可変閾値
回路45のしきい値電圧が変化する。例えば指紋の凹部
の出力回路の電圧信号が凸部の出力回路の電圧信号より
大きいとすると、凹部の出力回路の信号により凸部の出
力回路の信号を小さくするように、可変閾値回路のしき
い電圧を調節すれば、指紋の凹凸のコントラストを強調
することができる。本構成と同じ回路構成で、可変閾値
回路45をアナログアンプとすれば、閾値調整回路61
をアナログアンプのバイアス調整回路として動作させる
ことができる。したがって、各センスユニットの出力信
号の状態によりアナログアンプのバイアスを調整するこ
とで上記と同様にコントラストの強調をすることができ
る。一般にビットマップのような2値の指紋画像を良好
に得るためには指紋の凹凸のコントラストを強くする必
要があるが、本発明の第2の実施の形態により、指紋の
凹凸のような表面形状のコントラストを強調する機能を
実現できる。
【0031】(第3の実施の形態)図7は本発明の第3
の実施の形態を示すブロック図である。この第3の実施
の形態のセンサ回路は、図1の第1の実施の形態に示す
センサ回路の電圧−時間変換回路41に、この電圧−時
間変換回路41のバイアスを調整するバイアス調整回路
60を設けたものである。図8は、図7のセンサ回路の
回路図の実現例である。このセンサ回路は、図2のセン
サ回路の電圧−時間変換回路41内の閾値回路42の代
わりに、可変閾値回路45を用い、この可変閾値回路4
5のしきい値電圧を閾値調節回路61により調整可能に
したものである。閾値調節回路61はバイアス調整回路
60の1つの具体例である。
【0032】可変閾値回路45は、例えば図6のような
シュミットトリガ回路により実現できる。この回路につ
いては後述する。このような回路を可変閾値回路として
用いた場合、各センスユニット間で節点N4を接続する
ことで、後述するように互いのセンスユニットが閾値調
節回路として機能する。このようにすることで、各セン
スユニットの出力信号の状態により電圧−時間変換回路
41内部の可変閾値回路45のしきい値電圧が変化す
る。例えば、指紋の凹部の電圧−時間変換回路の出力信
号Tsが凸部の電圧−時間変換回路の出力信号Tsより
大きいとすると、凸部の電圧−時間変換回路の信号によ
り凹部の電圧−時間変換回路の信号を大きくするよう
に、すなわちしきい値電圧が高くなるようにこの可変閾
値回路のしきい値電圧を調節すれば、指紋の凹凸のコン
トラストを強調することができる。したがって、本発明
の第3の実施の形態により、出力ダイナミックレンジを
拡大し、さらに表面形状のコントラストを強調する機能
も実現できる。
【0033】(第4の実施の形態)図9は、本発明の第
4の実施の形態を示すブロック図である。この第4の実
施の形態のセンサ回路は、図1の第1の実施の形態に示
すセンサ回路の信号増幅回路に基準信号発生回路50を
付加したものである。図10は図9に示すセンサ回路の
回路図である。この第4の実施の形態のセンサ回路は、
図2のセンサ回路の信号増幅回路30を信号増幅回路3
1とし、この信号増幅回路31に基準素子51及び基準
信号発生部52からなる基準信号発生回路50を付加し
たものである。ここで、信号増幅回路31は図2の信号
増幅回路30に、NchMOSトランジスタQ2bと、P
chMOSトランジスタQ1bとを付加して構成される。
また、基準素子51は検出素子10を模擬する素子であ
り、検出素子10が容量Cfにより構成されるので、基
準素子51は容量Crで構成される。
【0034】容量Crは、センスユニット1に指紋の凸
部が触れたか凹部が触れたかを区別するしきい値として
利用される。この容量Crの値は、指紋の凸部が触れた
ときに形成される容量Cfと、凹部が触れたときに形成
される容量Cfとの間の値に設定される。なお、指紋の
凹部が触れたときに形成される容量Cfの値に容量Cr
の値が設定されても、上記しきい値として有効に機能す
る。基準信号発生部52は容量Crに対応した基準信号
を発生するものであり、信号発生回路20と同じ回路構
成となる。即ち、基準信号発生部52は電流源21bと
NchMOSトランジスタQ3bとによって構成されてお
り、これらはそれぞれ信号発生回路20を構成する電流
源21a,NchMOSトランジスタQ3aと同じ特性を
有している。
【0035】ここで、基準信号発生回路50は、上述し
たように基準素子51と基準信号発生部52とによって
構成されているため、基準信号発生回路50が発生する
基準信号は、検出素子10が上記しきい値として設定さ
れた容量を有している場合に信号発生回路20より発生
する信号と同じレベルの信号となる。
【0036】次に、信号増幅回路31について説明す
る。基準素子51と基準信号発生部52との節点N1b
には、NchMOSトランジスタQ2bのソース端子が接
続され、このトランジスタQ2bのドレイン端子には、
ソース端子に電源電圧VDDが印加されたPchMOSトラ
ンジスタQ1bのドレイン端子が接続される。
【0037】図2の信号増幅回路30では、トランジス
タQ2aのゲート端子は定電圧源に接続されていたが、
この信号増幅回路31ではトランジスタQ2aのゲート
端子はトランジスタQ2bのドレイン端子に接続され、
トランジスタQ2bのゲート端子はトランジスタQ2a
のドレイン端子に接続される。なお、トランジスタQ1
b,Q2bはそれぞれトランジスタQ1a,Q2aと同
じ特性を有している。ここで、各トランジスタQ1b,
Q3bのゲート端子にはそれぞれ信号PRE(バー),
REが印加される。なお、節点N1b,N2bはそれぞ
れ寄生容量Cp1b,Cp2bを有している。
【0038】次に図10のセンサ回路のうち特に信号増
幅回路31の回路動作について説明する。はじめに、ト
ランジスタQ1a,Q1bのゲート端子にはHighレ
ベル(VDD)の信号PRE(バー)が与えられ、トラン
ジスタQ3a,Q3bのゲート端子にはLowレベル
(GND)の信号REが与えられている。したがって、
このときトランジスタQ1a,Q1b,Q3a,Q3b
のいずれも導通していない。
【0039】この状態で信号PRE(バー)がHigh
レベルからLowレベルに変化すると、トランジスタQ
1a,Q1bが導通状態になる。このときトランジスタ
Q3a,Q3bは非導通状態のままであり、信号発生回
路20及び基準信号発生部52は動作停止状態にあるか
ら、節点N2a,N2bの電位がVDDにプリチャージさ
れる。また、トランジスタQ2a,Q2bのゲート−ソ
ース間電圧がしきい値電圧Vthに達してトランジスタQ
2a,Q2bが非導通状態になるまで、節点N1a,Q
1bが充電される。このときトランジスタQ2a,Q2
bのゲート端子には電圧VDDが印加されているので、節
点N1a,N1bの電位はVDD−Vthにプリチャージさ
れる。
【0040】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると、トランジスタ
Q1a,Q1bが非導通状態になる。これと同時に信号
REがHighレベルに変化すると、トランジスタQ3
a,Q3bが導通状態になり、したがって信号発生回路
20及び基準信号発生部52が動作状態に変化する。そ
して、電流源21a,21bにより節点N1a,N1b
の充電電荷が引き抜かれ、節点N1a,N1bの電位が
わずかに低下すると、トランジスタQ2a,Q2bのゲ
ート−ソース間電圧がしきい値電圧Vthより大きくな
り、トランジスタQ2a,Q2bが導通状態に変化す
る。これにより節点N2a,N2bの電荷も引き抜か
れ、節点N2a,N2bの電位低下が開始する。
【0041】ここで、容量Cf>容量Crの場合、節点
N1bの電位の方がN1aの電位よりも低くなる。これ
により、トランジスタQ2bの導通抵抗がトランジスタ
Q2aの導通抵抗よりも小さくなるので、節点N2bの
電位が節点N2aよりも速く低下する。この節点N2b
の電位低下はNchMOSトランジスタQ2aのゲート端
子に入力されるので、トランジスタQ2aの導通抵抗が
大きくなる。このため、節点N2aの電位低下ΔVが小
さく抑えられる。
【0042】一方、この節点N2aの電位はNchMOS
トランジスタQ2bのゲート端子に入力されるので、ト
ランジスタQ2bの導通抵抗の変化は小さい。この結
果、節点N2bの電位は更に低下するので、トランジス
タQ2aの導通抵抗が更に大きくなる。このように、ト
ランジスタQ2a,Q2bが交差接続されていることに
より、これらの動作は増長され、その結果、節点N2a
の電位低下ΔVは小さく抑えられる。
【0043】逆に、容量Cf<容量Crの場合は、各節
点N2a,N2bの電位変化が反対になる。すなわち、
節点N2bの電位はプリチャージされた当初の電位VDD
からあまり変化しない。このため、節点N2aの電位
は、図2の信号増幅回路30と同様に、大きく低下す
る。したがって、容量Crの値を上述したように設定す
ることにより、この値を境にして信号増幅回路31の増
幅度を変化させることができる。これにより、指紋の凸
部が触れたときにはレベルの小さい信号(ΔV)が電圧
−時間変換回路41に入力され、指紋の凹部が触れたと
きにはレベルの大きい信号(ΔV)が入力されるので、
電圧−時間変換回路41では指紋の凹凸を明確に判定す
ることができる。図10に示すセンサ回路は、図1の第
1の実施の形態に示すセンサ回路と同様の効果を奏す
る。
【0044】(第5の実施の形態)図11は、本発明の
第5の実施の形態を示すブロック図である。図11のセ
ンサ回路は、図9に示すセンサ回路の電圧−時間変換回
路41の代わりに、図4のような出力回路40とバイア
ス調節回路60とを設け、出力回路40のバイアス電圧
をバイアス調節回路60により調節可能にしたものであ
る。図11のセンサ回路は図4の第2の実施の形態に示
すセンサ回路と同様の効果を奏する。
【0045】(第6の実施の形態)図12は、本発明の
第6の実施の形態を示すブロック図である。図12のセ
ンサ回路は、図9に示すセンサ回路の電圧−時間変換回
路41に、この電圧−時間変換回路41のバイアス電圧
を調整するバイアス調節回路60を設けたものである。
図12のセンサ回路は図7の第3の実施の形態に示すセ
ンサ回路と同様の効果を奏する。
【0046】(第7の実施の形態)図13は、本発明の
第7の実施の形態を示す図であり、図6に一例として示
した可変閾値回路の回路図である。図13の可変閾値回
路45aは、製造後に論理しきい値の調節または制御が
可能になるものである。なお、後述する各可変閾値回路
は、何れもシュミットトリガ回路により構成される。
【0047】図13において、Q11はPchMOSトラ
ンジスタ、Q12およびQ13はNchMOSトランジス
タである。また、46はインバータゲート、VDDは電源
電位、N4およびN5は節点である。また、47は矢印
の信号Aのレベルによって導電性が変化する能動素子で
ある。能動素子47は、出力信号OUTがHighにな
ったときに遮断状態になる。
【0048】本可変閾値回路45aでは、出力信号OU
Tにより能動素子47の導電性が制御される。以上の要
素により可変閾値回路45aが構成される。従来回路と
は、能動素子47を接続する節点N4の電位を可変閾値
回路45aの外部から印加できるところが異なり、この
節点N4の電位が図5に示す閾値調節回路61により調
整される。図13において、節点N4の電位を上下させ
ると、節点N5の電位もそれに伴って上下する。このた
め、節点N4の電位を制御することで入力信号INがL
owからHighに変化する場合の論理しきい値を調節
できる。
【0049】また、図14に示すように複数の可変閾値
回路45a1 〜45an の各節点N4を接続し、かつ節
点N4と電源電位VDDの間に負荷素子48を接続するこ
とで、入力波形により論理しきい値を動的に変化させる
ことができる。図14ではn個の可変閾値回路45a1
〜45an を接続しており、入力信号IN1,IN2,
INn、及び出力信号OUT1,OUT2,OUTnは
それぞれの可変閾値回路45a1 ,45a2 ,45an
に対応する入出力信号である。
【0050】ここで、図14において、それぞれの入力
信号の電位変化のスロープが異なる場合を考える。説明
を簡単にするために入力信号IN1がもっとも急峻なス
ロープをもち、入力信号IN2は入力信号IN1よりも
緩やかなスロープをもち、入力信号INnがもっとも緩
やかなスロープをもっているとする。このような入力波
形を同時に図14のように構成された回路に入力した場
合、全ての入力信号がLowのときには全ての可変閾値
回路45a1 〜45an の論理しきい値は例えばVta
になっているものとする。ここで、入力信号が変化し始
めると、入力信号IN1の電位がもっとも速く論理しき
い値Vtaに達するため、最初に可変閾値回路45a1
から出力される出力信号OUT1がHighに変化す
る。この結果、出力信号OUT1により制御される可変
閾値回路45a1内の能動素子47が遮断状態になるた
め、図13に示す節点N4の電位は少し高くなる。これ
により、全ての可変閾値回路45a1 〜45an の論理
しきい値はVtaよりも僅かに高くなる。
【0051】次に入力信号IN2がこの変化した論理し
きい値を超えると、上記と同様の動作がさらに起こる。
最終的には入力信号INnが論理しきい値を超えるとき
には論理しきい値は電位Vtaより高い電位Vtbとな
る。したがって、従来の出力信号に比べ出力信号OUT
nの出力のタイミングを遅くすることができる。
【0052】このように可変閾値回路45aでは、他の
可変閾値回路の動作によって論理しきい値が動的に変化
していることがわかる。このような効果は、スロープは
同一であるが入力タイミンクが異なる入力波形に対して
も同様に得ることができる。したがって、本可変閾値回
路45aを用いることにより入力波形に応じて論理しき
い値を変更することができる。また、各センスユニット
の各可変閾値回路45a1 〜45an の各節点N4を互
いに接続すれば、互いのセンスユニットが閾値調節回路
として機能し、例えば指紋の凹部の出力回路の電圧値が
凸部の出力回路の電圧値より大きいとすると、凹部の出
力回路の電圧信号により凸部の出力回路の電圧信号が小
さくなるようにしきい値電圧が変化するため、指紋の凹
凸の高コントラスト化が可能になる。
【0053】(第8の実施の形態)図15は本発明の第
8の実施形態を示す図である。基本的な構成は第7の実
施の形態と同じであるが、本可変閾値回路45bは節点
N4と電源電位VDDの間に負荷素子49を可変閾値回路
45bの内部で接続したところが異なる。このようにす
ることで、節点N4の電位の初期値を負荷素子49と能
動素子47およびトランジスタQ13の導通抵抗の比に
より設定することができる。そしてその後、節点N4の
電位を変化させることで可変閾値回路45bの論理しき
い値を第7の実施の形態と同様に調節する。また、図1
6に示すように、複数の可変閾値回路45b1 〜45b
n の節点N4を接続することで、入力波形により論理し
きい値を動的に変化させることができる。動作原理およ
び効果は、図14に示した第7の実施の形態の場合と同
じである。
【0054】このように、第7、第8の各実施の形態に
示す可変閾値回路では論理しきい値を回路の製造後に変
更することができる。そのため、回路の製造ばらつきな
どにより入力レベルが設計値からずれた場合に論理しき
い値を変更して対処することで調整可能になる。また、
第7、第8の各実施の形態に示す可変閾値回路の節点N
4を各センスユニット間で互いに接続すれば、互いのセ
ンスユニットが閾値調節回路として機能し、例えば指紋
の凹部の出力回路の電圧値が凸部の出力回路の電圧値よ
り大きいとすると、凹部の出力回路の電圧信号により凸
部の出力回路の電圧信号が小さくなるようにしきい値電
圧が変化するため、指紋の凹凸の高コントラスト化が可
能になる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力回路として電圧・時間変換回路を設け、出力信号を時
間方向の信号に変換するようにしたので、センサ回路の
出力ダイナミックレンジを大きくすることができる。ま
た、出力回路の内部回路のバイアスを調節するようにし
たので、例えば指紋の凹凸を検出する場合に指紋の凹部
と凸部のコントラストを強調することができる。また、
電圧・時間変換回路による電圧信号の時間方向への変換
と、電圧・時間変換回路のバイアス調整とにより、広ダ
イナミックレンジ化と高コントラストを同時に実現でき
る。したがって、LSI製造技術を用いた指紋センサに
本センサ回路を適用すれば、広ダイナミックレンジ化と
コントラスト強調機能とにより分解能の低いA/D変換
器を用いても高精度な指紋画像を得ることができる。特
に、低電圧動作時に本センサ回路を適用すれば、本セン
サ回路は低電圧でも高精度の指紋画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表面形状認識用センサ回路の第
1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 図1のセンサ回路の回路図である。
【図3】 図2のセンサ回路の各部の動作状況を示すタ
イムチャートである。
【図4】 上記センサ回路の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図5】 図5のセンサ回路の回路図である。
【図6】 図5のセンサ回路に用いられる可変閾値回路
の回路図である。
【図7】 上記センサ回路の第3の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図8】 図7のセンサ回路の回路図である。
【図9】 上記センサ回路の第4の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図10】 図9のセンサ回路の回路図である。
【図11】 上記センサ回路の第5の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図12】 上記センサ回路の第6の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図13】 本発明の第7の実施の形態を示すセンサ回
路内の可変閾値回路の回路図である。
【図14】 図13の可変閾値回路を複数接続した例を
示す図である。
【図15】 本発明の第8の実施の形態を示すセンサ回
路内の可変閾値回路
【図16】 図13の可変閾値回路を複数接続した例を
示す図である。の回路図である。
【図17】 従来の表面形状認識用センサ回路のブロッ
ク図である。
【図18】 図17のセンサ回路の回路図である。
【図19】 センスユニットが格子状に形成されたセン
サアレイを示す図である。
【符号の説明】
1…センスユニット、2…センサアレイ、3…指、10
…検出素子、20…信号発生回路、21a,43…電流
源、30,31…信号増幅回路、40…出力回路、41
…電圧−時間変換回路、42…閾値回路、45,45
a,45b…可変閾値回路、47,47a…能動素子、
48,49…負荷素子、50…基準信号発生回路、51
…基準素子、52…基準信号発生部、60…バイアス調
節回路、61…閾値調節回路、Cf,Cr…容量、C
p,Cp1a,Cp2a,Cp1b,Cp2b,Cp1
c,Cp2c…寄生容量、Q1a〜Q4a,Q1b〜Q
4b,Q1c〜Q4c,Q11〜Q19…MOSトラン
ジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−63210(JP,A) 特開 平10−269868(JP,A) 特開 平10−103907(JP,A) 特開 平11−118415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/28 G06T 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触した検出対象物の表面の形状に応じ
    静電容量値が変化する検出素子と、前記検出素子に接
    続され前記静電容量値に応じた信号を発生させる信号発
    生回路と、前記検出素子と信号発生回路との接続部に接
    続され前記接続部に発生した信号を増幅して電圧信号と
    して出力する信号増幅回路とからなる表面形状認識用セ
    ンサ回路において、 前記信号増幅回路により増幅された電圧信号を入力して
    時間信号に変換する電圧・時間変換回路を備えたことを
    特徴とする表面形状認識用センサ回路。
  2. 【請求項2】 接触した検出対象物の表面の形状に応じ
    静電容量値が変化する検出素子と、前記検出素子に接
    続され前記静電容量値に応じた信号を発生させる信号発
    生回路と、前記検出素子と信号発生回路との接続部に接
    続され前記接続部に発生した信号を増幅して電圧信号と
    して出力する信号増幅回路と、前記信号増幅回路により
    増幅された電圧信号を入力して出力する出力回路とから
    なる表面形状認識用センサ回路において、 前記出力回路のバイアス状態を調整するバイアス調節回
    路を備えたことを特徴とする表面形状認識用センサ回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記電圧・時間変換回路のバイアス状態を調整するバイ
    アス調節回路を備えたことを特徴とする表面形状認識用
    センサ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記電圧・時間変換回路は、 入力電圧に応じて出力電流量が変化する可変電流源と、
    前記可変電流源の出力電流量に応じて充電または放電が
    行われる容量素子と、入力側が前記可変電流源の出力と
    容量素子との接続部に接続され、前記接続部の電圧がし
    きい値電圧を超えたか否かに応じて出力信号が変化する
    閾値回路とを備えたことを特徴とする表面形状認識用セ
    ンサ回路。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記閾値回路はシュミットトリガ回路からなることを特
    徴とする表面形状認識用センサ回路。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記バイアス調節回路はしきい値を調整する閾値調節回
    路から構成されるとともに、前記出力回路は前記閾値調
    節回路によりしきい値が調整される可変閾値回路を備え
    たことを特徴とする表面形状認識用センサ回路。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記バイアス調節回路はしきい値を調整する閾値調節回
    路から構成されるとともに、前記電圧・時間変換回路は
    前記閾値調節回路によりしきい値が調整される可変閾値
    回路を備えたことを特徴とする表面形状認識用センサ回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、 前記可変閾値回路はしきい値が可変なシュミットトリガ
    回路からなることを特徴とする表面形状認識用センサ回
    路。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかの請
    求項において、 前記信号増幅回路の入力側に基準信号を発生する基準信
    号発生回路を備え、前記信号増幅回路は、前記基準信号
    発生回路から発生する基準信号を用いて検出素子と信号
    発生回路との接続部の電圧を増幅することを特徴とする
    表面形状認識用センサ回路。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2において、 前記検出素子は指紋の凹凸を検出することを特徴とする
    表面形状認識用センサ回路。
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