JP3314355B2 - 表面形状認識用センサ回路 - Google Patents

表面形状認識用センサ回路

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JP3314355B2
JP3314355B2 JP19345598A JP19345598A JP3314355B2 JP 3314355 B2 JP3314355 B2 JP 3314355B2 JP 19345598 A JP19345598 A JP 19345598A JP 19345598 A JP19345598 A JP 19345598A JP 3314355 B2 JP3314355 B2 JP 3314355B2
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智志 重松
克之 町田
明彦 枚田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の指紋や動物
の鼻紋等の微細な凹凸を有する表面形状を認識する表面
形状認識用センサ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】表面形状を認識するセンサとして、特に
指紋検出をターゲットとしたものが報告されている。ま
た、指紋のパターンを検出する技術として、LSI製造
技術を用いた容量検出形のセンサが提案されている。こ
れは例えば、’ISSCC DIGEST OF TE
CHNICAL PAPERS’ FEBRUARY1
998 pp.284〜285に記載されている。容量
検出形のセンサは、LSIチップ上に2次元に配列され
た小さなセンスユニットの電極と絶縁膜を介して触れた
指の皮膚との間に形成される静電容量を検出して、指紋
の凹凸パターンを感知するものである。指紋の凹凸によ
り形成される容量の値が異なるため、この容量差を検出
することで指紋の凹凸を感知することができる。
【0003】図20は、この原理を用いた従来の表面形
状認識用センサ回路の基本構成を示すブロック図であ
る。すなわち、従来の表面形状認識用センサ回路は、電
極と絶縁膜を介して触れた指の皮膚との間に形成される
静電容量からなる検出素子110と、検出素子110の
静電容量の値に応じた電圧信号を発生する信号発生回路
120と、信号発生回路120による電圧信号を変換し
て出力する出力回路140とにより構成されている。
【0004】図21は、従来の表面形状認識用センサ回
路の配置図である。この表面形状認識用センサ回路は、
上記検出素子110、信号発生回路120及び出力回路
140をそれぞれ複数個づつ有している。このうち、検
出素子110及び信号発生回路120各1個づつで一組
のセンスユニット101が構成され、各センスユニット
101はLSIチップ上に2次元配列されてセンサアレ
イ102を形成している。また、各出力回路140はセ
ンサアレイ102の周辺に配置されて、出力部104を
形成している。
【0005】検出素子110の静電容量の値はセンスユ
ニット101の電極と指の皮膚との距離によって決まる
ため、指紋の凹凸によって検出素子110の静電容量の
値は異なる。したがって、指をセンサアレイ102上に
押下すると、各センスユニット101から指紋の凹凸に
応じた電圧信号が出力される。この電圧信号は出力部1
04で指紋の凹凸を反映した所望の信号に変換され、指
紋パターンが検出される。
【0006】引き続き、図20に示した表面形状認識用
センサ回路の構成及び動作について更に詳しく説明す
る。図22は、この表面形状認識用センサ回路の回路図
である。図22において、Cfはセンスユニット101
の電極と絶縁膜を介して触れた指の皮膚との間に形成さ
れる静電容量である。センスユニット101の電極は、
NchMOSトランジスタQ3を介して、電流Iの電流源
121の入力側に接続されている。また、電極とトラン
ジスタQ3との節点N1には、出力回路140の入力側
が接続されている。また、節点N1にはPchMOSトラ
ンジスタQ1を介して、電源電圧VDDが印加される。こ
の節点N1は寄生容量Cp1を有している。さらに、ト
ランジスタQ1,Q3のゲート端子にはそれぞれ信号P
RE(バー),REが印加される。容量Cfにより検出
素子110が構成され、電流源121とトランジスタQ
3とにより信号発生回路120が構成される。
【0007】図23は、図22に示した表面形状認識用
センサ回路の動作を説明するためのタイミングチャート
である。最初、トランジスタQ1のゲート端子にはHi
ghレベル(VDD)の信号PRE(バー)が与えられ、
トランジスタQ3のゲート端子にはLowレベル(GN
D)の信号REが与えられている。したがって、このと
きトランジスタQ1,Q3はともに導通していない。こ
の状態で信号PRE(バー)がHighレベルからLo
wレベルに変化すると、トランジスタQ1が導通状態に
なる。このときトランジスタQ3は非導通状態のままで
あるから、節点N1の電位がVDDにプリチャージされ
る。
【0008】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると同時に信号RE
がHighレベルに変化する。これによりトランジスタ
Q1が非導通状態に、トランジスタQ2が導通状態にな
り、電流源121により節点N1に充電された電荷が引
き抜かれる。この結果、節点N1の電位が低下する。信
号REをHighレベルにする期間をΔtとすると、Δ
t経過後の節点N1の電位低下ΔVはIΔt/(Cf+
Cp1)になる。
【0009】電流I、期間Δt及び寄生容量Cp1はそ
れぞれ一定であるから、電位低下ΔVは容量Cfによっ
て決定される。センスユニット101はセンサの電極と
指の皮膚との距離によって決まるので、指紋の凹凸によ
って容量Cfの値は異なる。このことから、指紋の凹凸
を反映して低下電位ΔVの大きさが変化する。この電位
低下ΔVが入力信号として出力回路140に供給される
ので、出力回路1でΔVの大小が識別され、指紋の凹凸
を反映した信号が出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面形状認識用センサ回路の場合、節点N1の寄生容量
Cp1が大きいと電位低下ΔVが小さくなってしまう。
実際に図22に示した回路をLSI製造技術を用いて実
現すると、容量Cfよりも大きな寄生容量Cp1が形成
されてしまう。電流源121の電流I又は信号REをH
ighレベルにする期間Δtを大きくすることで、電位
低下ΔVを大きくすることも可能である。しかし、電流
Iが大きいと製造ばらつきをもつ各センスユニット10
1の制御が困難となるので、検出精度を高めるには電流
Iはむしろ小さいほうが望ましい。また、検出時間の関
係から期間Δtもあまり大きくすることはできない。
【0011】この結果、出力回路140に入力される信
号としてのΔVが減少し、ノイズマージンや製造ばらつ
き等により出力結果が変動して、表面形状の検出精度が
低下してしまう。したがって、上記したように、製造過
程で形成される寄生容量Cp1ような寄生素子の影響に
より、指紋の凹凸を反映した信号変化が減少し、表面形
状認識用センサ回路の検出精度が低下してしまうという
問題があった。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、表面形状認識用セン
サ回路の検出精度を向上させることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表面形状認識用センサ回路は、二次元的に
配置されかつ認識対象の接触により電気量が変化する複
数の検出手段と、検出手段の電気量に応じた信号を発生
する第1の信号発生手段と、第1の信号発生手段による
信号を変換して出力する出力手段とを備え、出力手段の
出力信号に基づき認識対象の表面形状が認識される表面
形状認識用センサ回路において、基準信号を発生する基
準信号発生手段と、出力手段の入力側に接続されかつ第
1の信号発生手段による信号のレベルを増幅して出力手
段に出力するとともにその増幅度を第1の信号発生手段
による信号のレベルと基準信号のレベルの大小に基づき
変化させる増幅手段とを備え、基準信号発生手段は、所
定電気量をもつ基準手段と、基準手段の所定電気量に対
応した基準信号を発生する第2の信号発生手段とを備
え、増幅手段は、1個の入力端子と2個の出力端子とを
有しかつ入力端子と一方の出力端子との電位差の絶対値
がしきい値の絶対値より大きい場合に2個の出力端子の
間が導通状態となる第1及び第2の素子と、第1の素子
は、一方の出力端子が検出手段に接続されるとともに入
力端子が第2の素子の他方の出力端子に接続され、第2
の素子は、一方の出力端子が基準手段に接続されるとと
もに入力端子が第1の素子の他方の出力端子に接続さ
れ、第1及び第2の素子それぞれの他方の出力端子に接
続されかつ第1及び第2の信号発生手段の停止時に第1
及び第2の素子それぞれの入力端子及び一方の出力端子
の電位差の絶対値がしきい値の絶対値以下になるように
各他方の出力端子に電圧を印加して第1及び第2の信号
発生手段の動作時に電圧の印加を停止する第1のスイッ
チ手段とを備え、第1及び第2の素子それぞれの他方の
出力端子の少なくとも一方に出力手段が接続されている
ことを特徴とする。また、本発明の表面形状認識用セン
サ回路は、二次元的に配置されかつ認識対象の接触によ
り電気量が変化する複数の検出手段と、検出手段の電気
量に応じた信号を発生する第1の信号発生手段と、第1
の信号発生手段による信号を変換して出力する出力手段
とを備え、出力手段の出力信号に基づき認識対象の表面
形状が認識される表面形状認識用センサ回路において、
基準信号を発生する基準信号 発生手段と、出力手段の入
力側に接続されかつ第1の信号発生手段による信号のレ
ベルを増幅して出力手段に出力するとともに、増幅度を
第1の信号発生手段による信号のレベルと基準信号のレ
ベルの大小に基づき変化させる増幅手段とを備え、基準
信号発生手段は、所定電気量をもつ基準手段と、基準手
段の所定電気量に対応した基準信号を発生する第2の信
号発生手段とを有し、増幅手段は、1個の入力端子と2
個の出力端子とを有しかつ入力端子と一方の出力端子と
の電位差の絶対値がしきい値の絶対値より大きい場合に
2個の出力端子の間が導通状態となる第1及び第2の素
子と、第1の素子は、一方の出力端子が検出手段に接続
されるとともに入力端子が第2の素子の他方の出力端子
に接続され、第2の素子は、一方の出力端子が基準手段
に接続されるとともに入力端子が第1の素子の他方の出
力端子に接続され、第1及び第2の素子それぞれの他方
の出力端子に接続されかつ第1及び第2の信号発生手段
の停止時に第1及び第2の素子それぞれの入力端子及び
一方の出力端子の電位差の絶対値がしきい値の絶対値以
下になるように各他方の出力端子に電圧を印加して第1
及び第2の信号発生手段の動作時に電圧の印加を停止す
る第1のスイッチ手段とを備え、出力手段は、第1及び
第2の素子それぞれの他方の出力端子の両方に接続され
た差動形の出力手段であることを特徴とする。また、
述した表面形状認識用センサ回路において、増幅手段
は、さらに、第1及び第2の素子それぞれの他方の出力
端子間に接続されかつ第1及び第2の信号発生手段の
停止時に前記他方の出力端子間を短絡するとともに第
1及び第2の信号発生手段の動作時に前記他方の出力端
間を開放する第のスイッチ手段を備えていてもよ
ここで、基準信号発生手段は、対応する増幅手段の
近傍に配置されていてもよい。また、基準信号発生手段
は、互いに近接する複数の増幅手段により共用されてい
てもよいし、増幅手段毎に設けられていてもよい。ま
た、上述した表面形状認識用センサ回路において、検出
手段は、容量であり、増幅手段の入力側が検出手段
1の信号発生手段の節点に接続されている構成として
もよい。また、検出手段は、認識対象の接触により抵抗
値が変化する可変抵抗素子であり、第1の信号発生手
段、検出手段及び増幅手段がこの順に直列接続されてい
構成としてもよい。また、検出手段は、マイクロマシ
ン技術により形成されかつ認識対象の接触に基づき回路
を開閉するスイッチ素子であり、第1の信号発生手段、
検出手段及び増幅手段がこの順に直列接続されている
成としてもよい
【0014】検出手段の電気量に応じた信号のレベルを
増幅手段で増幅してから出力手段に供給することによ
り、出力手段の入力信号の減衰を抑制することができ
る。また、基準信号発生手段を設け、検出手段の電気量
に応じた信号と基準信号それぞれの信号レベルの大小に
基づき、増幅手段の増幅度を変化させることにより、検
出手段の電気量に応じた信号のレベルの大小を増長させ
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の参考例) 図1は、本発明による表面形状認識用センサ回路に関連
する第1の参考例の全体を示す斜視図である。この表面
形状認識用センサ回路はセンスユニット1を構成単位と
している。各センスユニット1はLSIチップ上に互い
に離間して格子状に配置され、センサアレイ2を形成し
ている。
【0016】図2は、図1に示したセンスユニット1の
構成を示すブロック図である。すなわちセンスユニット
1は、人間の指3などの認識対象の接触により電気量が
変化する検出素子10と、この検出素子10の電気量に
応じた信号を発生する第1の信号発生回路20と、この
信号発生回路20による信号のレベルを増幅して出力す
る信号増幅回路30と、この信号増幅回路30の出力信
号を所望の信号に変換して出力する出力回路40とによ
って構成されている。図2は、後述するセンスユニット
1のセンサ電極と指3の皮膚との間に形成される静電容
量からなる検出素子10を用いた表面形状認識用センサ
回路を示しており、この場合、検出素子10と信号発生
回路20との節点に信号増幅回路30の入力側が接続さ
れ、この信号増幅回路30の出力側に出力回路40が接
続される。
【0017】図3は、図2における検出素子10の構成
を示す断面図である。すなわち、LSI等の形成された
半導体基板11上に下層絶縁膜12が形成され、この下
層絶縁膜12上に配線13が形成されている。さらに配
線13及び下層絶縁膜12上に層間絶縁膜14が形成さ
れており、この層間絶縁膜14上に例えば平面形状が矩
形のセンサ電極16が形成されている。このセンサ電極
16は、層間絶縁膜14に形成されたスルーホール内の
プラグ15を介して、配線13に接続されている。そし
て、層間絶縁膜14上にパシベーション膜17がセンサ
電極16を覆うように形成されている。なお、図示しな
いが、配線13には図2における信号発生回路20及び
信号増幅回路30が接続されている。
【0018】このような構成において、指紋検出対象の
指3がセンサアレイ2に押下されてパシベーション膜1
7に接触すると、センサ電極16上ではパシベーション
膜17に触れた指3の皮膚が電極として機能して、セン
サ電極16との間に静電容量が形成される。指先の指紋
は、皮膚の凹凸により形成されている。このため、指3
をパシベーション膜17に接触させた場合、電極として
の皮膚とセンサ電極16との距離は、指紋を形成してい
る凹部と凸部とで異なることになる。そして、この距離
の違いは、容量の違いとしてあらわれる。
【0019】各センスユニット1では、検出素子10の
容量に応じた信号が信号発生装置20から出力される。
この信号は、信号増幅回路30でレベル増幅された後、
出力回路40で所望の信号に変換されて、各センスユニ
ット1から出力される。各センスユニット1から出力さ
れた信号は指紋の凹凸を反映した信号である。したがっ
て、これらの信号を基に指紋パターンを検出することが
できる。
【0020】図1に示した表面形状認識用センサ回路
は、照合のための指紋データが格納された記憶部と、記
憶部に用意されている指紋データと表面形状認識用セン
サ回路によって検出された指紋とを比較照合する認識処
理部とが集積されたLSIチップ上に搭載されてもよ
い。このように、1つのLSIチップ上に構成すること
で、データ転送時における情報の改竄などが困難にな
り、機密保持性能を向上させることができる。
【0021】次に、図2に示したセンスユニット1につ
いて更に詳しく説明する。図4は、このセンスユニット
1の回路図である。図4において、Cfは図3における
センサ電極16と指3の皮膚との間に形成される静電容
量である。容量Cfを形成するセンサ電極16はNchM
OSトランジスタQ3aのドレイン端子に接続されてお
り、このトランジスタQ3aのソース端子は電流Iの電
流源21aの入力側に接続されている。また、センサ電
極16とトランジスタQ3aとの節点N1aには、Nch
MOSトランジスタ(第1の素子)Q2aのソース端子
が接続されている。このトランジスタQ2aのドレイン
端子には、ソース端子に電源電圧VDDが印加されたPch
MOSトランジスタQ1aのドレイン端子と、ドレイン
端子に電源電圧VDDが印加されソース端子が抵抗Raを
介して接地に接続されたNchMOSトランジスタQ4a
のゲート端子とが接続されている。このトランジスタQ
4aのソース端子にインバータゲート41が接続されて
いる。
【0022】各トランジスタQ1a,Q3aのゲート端
子にはそれぞれ信号PRE(バー),REが印加され
る。また、トランジスタQ2aのゲート端子には定電圧
源からバイアス電圧VGが印加される。ここで、トラン
ジスタQ2aが非導通状態になるゲート−ソース間のし
きい値電圧をVthとすると、VDD>VG−Vthとなるよ
うに電圧VDD,VGが設定される。また、節点N1a,
N2aはそれぞれ寄生容量Cp1a,Cp2aを有して
いる。
【0023】容量Cfにより検出素子10が構成され、
電流源21aとトランジスタQ3aとにより信号発生回
路20が構成され、トランジスタQ1a,Q2aにより
信号増幅回路30が構成され、トランジスタQ4aと抵
抗Raとインバータゲート41とにより出力回路40が
構成される。図4に示した表面形状認識用センサ回路
は、節点N1a,N2a間にトランジスタQ2aが付加
されている点で、図22に示した従来の表面形状認識用
センサ回路と異なる。
【0024】図5は、図4に示したセンスユニット1の
動作を説明するためのタイミングチャートであり、図5
(a)はトランジスタQ1aを制御する信号PRE(バ
ー)の電位変化を示し、図5(b)はトランジスタQ3
aを制御する信号REの電位変化を示し、図5(c)は
節点N1a,N2aそれぞれの電位変化を示している。
最初、トランジスタQ1aのゲート端子にはHighレ
ベル(VDD)の信号PRE(バー)が与えられ、トラン
ジスタQ3aのゲート端子にはLowレベル(GND)
の信号REが与えられている。したがって、このときト
ランジスタQ1a,Q3aはともに導通していない。
【0025】この状態で信号PRE(バー)がHigh
レベルからLowレベルに変化すると、トランジスタQ
1aが導通状態になる。このときトランジスタQ3aは
非導通状態のままであり、信号発生回路20は停止状態
にあるから、節点N2aの電位がVDDにプリチャージさ
れる。また、トランジスタQ2aのゲート−ソース間電
圧がしきい値電圧Vthに達してトランジスタQ2aが非
導通状態になるまで、節点N1aが充電される。これに
より、節点N1aの電位がVG−Vthにプリチャージさ
れる。
【0026】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると、トランジスタ
Q1aが非導通状態になる。これと同時に信号REがH
ighレベルに変化すると、トランジスタQ3aが導通
状態になり、信号発生回路20が動作状態に変化する。
そして、電流源21aにより節点N1aに充電された電
荷が引き抜かれ、節点N1aの電位がわずかに低下する
と、トランジスタQ2aのゲート−ソース間電圧がしき
い値電圧Vthより大きくなり、トランジスタQ2aが導
通状態に変化する。これにより節点N2aの電荷も引き
抜かれ、節点N2aの電位低下が開始する。
【0027】ところで、寄生容量Cp2aはトランジス
タQ1a,Q2aそれぞれのドレイン端子の寄生容量と
トランジスタQ4aのゲート端子の寄生容量とが主であ
る。この寄生容量Cp2aについては、実際のレイアウ
トにより、図22に示した従来の表面形状認識用センサ
回路における寄生容量Cp1に比べてかなり小さくする
ことができる。このため、上述したように節点N2aで
電位低下が開始すると、節点N2aの電位は急激に低下
する。そして、節点N2aの電位が節点N1aの電位と
同電位になると、その後節点N2aの電位低下は緩やか
になる。
【0028】信号REをHighレベルにする期間をΔ
tとすると、Δt経過後の節点N1aの電位低下ΔVは
VDD−(VG−Vth)+IΔt/(Cf+Cp1a)に
なる。ここで、寄生容量Cp2aは寄生容量Cp1aに
対して十分小さいとしている。したがって、図4に示し
た表面形状認識用センサ回路では、従来の表面形状認識
用センサ回路に比べて電位低下ΔVの大きさをVDD−
(VG−Vth)だけ大きくすることができる。これによ
り、節点N1aの寄生容量Cp1aが大きくても、電位
低下ΔVが大きくなる。
【0029】出力回路40では、入力信号としての電位
低下ΔVに応じて、トランジスタQ4aのソース−ドレ
イン間に流れる電流が変化する。この電流変化は抵抗R
aにより電圧変化に変換される。インバータゲート41
は、所定の論理しきい値により信号をデジタル信号に変
換するものである。すなわち、インバータゲート41の
入力電圧がしきい値よりも小さければ、センスユニット
1に凹部が接触したことを意味する信号がインバータゲ
ート41から出力される。逆に、インバータゲート41
の入力電圧がしきい値よりも大きければ、センスユニッ
ト1に凸部が接触したことを意味する信号が出力され
る。
【0030】節点N2aの電位低下ΔVがVDD−(VG
−Vth)だけ大きくなれば、インバータゲート41のし
きい値を設定できる幅が広がる。これにより、インバー
タゲート41がノイズにより誤動作しないようにしきい
値を設定することができるので、表面形状認識用センサ
回路の検出精度を向上させることができる。
【0031】さらに、図4に示したセンスユニット1で
は、検出素子10と信号発生回路20と信号増幅回路3
0と出力回路40によってセンスユニット1が形成され
ている。すなわち、信号発生回路20と信号増幅回路3
0とが、対応する検出素子10の近傍に配置されている
ので、検出素子10に接続する寄生容量Cp1a等の寄
生素子が小さくなる。また、出力回路40が、対応する
信号増幅回路30の近傍に配置されているので、信号増
幅回路30,出力回路40間の寄生容量Cp2aが小さ
くなる。したがって、製造過程で形成され信号減衰に寄
与する寄生素子を抑制することができるので、出力回路
40の入力信号(ΔV)を更に大きくすることができ
る。
【0032】なお、必要に応じてインバータゲート41
の代わりに他の素子を使用してもよい。例えば、出力回
路40から検出素子10の電気量に応じたアナログ信号
を出力する場合には、アナログ増幅回路が適用される。
また、検出素子10の電気量に応じた信号をデジタル多
値に変換する場合には、A/D変換器が用いられる。ま
た、クロック信号により制御されるラッチ回路等によっ
てデータをサンプリングすることで、信号量を時間軸に
対応させることもできる。また、絶縁膜を介して対向配
置された一対のセンサ電極を有し、指紋の凹凸に応じて
上部電極が上下に変位することにより値が変化する容量
Cfを検出素子10として用いてもよい。
【0033】また、電流源21aを用いて構成された信
号発生回路20に代えて、図6に示すように容量Csを
用いて構成された第1の信号発生回路22を使用するこ
ともできる。この信号発生回路22では、スイッチSW
1の一方の固定端子が検出素子10に接続され、他方の
固定端子が接地に接続され、可動端子が容量Csに接続
されている。信号発生回路22では、図4におけるトラ
ンジスタQ1aの導通時にスイッチSW1が容量Csを
接地に接続して、事前に容量Csの電荷を放電してお
く。そして、トランジスタQ1aの非導通時にスイッチ
SW1が容量Csを検出素子10に接続して、一定の電
荷を容量Csに充電させることで、検出素子10の電気
量に応じた信号を発生させることができる。
【0034】(第の実施の形態) 図7は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の構成を示すブロック
図である。図7において、図2と同一部分は同一符号を
もって示し、その説明を適宜省略する。図7に示したセ
ンスユニット1は、基準信号を発生する基準信号発生回
路50を備えるとともに、信号増幅回路31が信号発生
回路20による信号のレベルと基準信号のレベルの大小
に基づき増幅度を変化させる手段を含んでおり、この点
で図2に示したセンスユニット1と異なる。
【0035】図8は、図7に示したセンスユニット1の
回路図である。図8において、図4と同一部分は同一符
号をもって示し、その説明を適宜省略する。図8に示し
たセンスユニット1は、図4に示したセンスユニット1
に、基準素子51と、第2の信号発生回路52と、Nch
MOSトランジスタ(第2の素子)Q2bと、PchMO
SトランジスタQ1bとを付加して形成される。基準素
子51は検出素子10を模擬する素子である。図8に示
したセンスユニット1の場合、検出素子10が容量Cf
により構成されるので、基準素子51は容量Crで構成
される。
【0036】容量Crは、センスユニット1に指紋の凸
部が触れたか凹部が触れたかを区別するしきい値として
利用される。この容量Crの値は、指紋の凸部が触れた
ときに形成される容量Cfと、凹部が触れたときに形成
される容量Cfとの間の値に設定される。なお、指紋の
凹部が触れたときに形成される容量Cfの値に容量Cr
の値が設定されても、上記しきい値として有効に機能す
る。容量Crは配線を用いて形成される素子又は半導体
素子により形成される。したがって例えば、MIM(me
tal-insulator-metal )容量及びPIP(polysilicon-
insulator-polysilicon )容量などのように配線間に絶
縁膜が挿入されて形成された容量や、MOS容量により
容量Crを実現することができる。
【0037】信号発生回路52は容量Crに対応した基
準信号を発生するものであり、信号発生回路20と同じ
回路構成をしている。すなわち、信号発生回路52は電
流源21bとNchMOSトランジスタQ3bとによって
構成されており、これらはそれぞれ信号発生回路20を
構成する電流源21a,NchMOSトランジスタQ3a
と同じ特性を有している。基準信号発生回路50は上記
基準素子51と信号発生回路52とによって構成されて
いる。よって、この基準信号発生回路50が発生する基
準信号は、検出素子10が上記しきい値として設定され
た容量を有している場合に信号発生回路20より発生す
る信号と同じレベルの信号となる。
【0038】基準素子51と信号発生回路52との節点
N1bには、NchMOSトランジスタQ2bのソース端
子が接続されている。このトランジスタQ2bのドレイ
ン端子には、ソース端子に電源電圧VDDが印加されたP
chMOSトランジスタQ1bのドレイン端子が接続され
ている。図4に示したセンスユニット1では、トランジ
スタQ2aのゲート端子は定電圧源に接続されていた
が、図8に示したセンスユニット1ではトランジスタQ
2aのゲート端子はトランジスタQ2bのドレイン端子
に接続されている。また、トランジスタQ2bのゲート
端子はトランジスタQ2aのドレイン端子に接続されて
いる。なお、トランジスタQ1b,Q2bはそれぞれト
ランジスタQ1a,Q2aと同じ特性を有している。
【0039】各トランジスタQ1b,Q3bのゲート端
子にはそれぞれ信号PRE(バー),REが印加され
る。また、節点N1b,N2bはそれぞれ寄生容量Cp
1b,Cp2bを有している。トランジスタQ1a,Q
1bにより第のスイッチ手段が構成され、この第
スイッチ手段とトランジスタQ2a,Q2bにより信号
増幅回路31が構成される。
【0040】図9は、図8に示したセンスユニット1の
動作を説明するためのタイミングチャートであり、図8
(a)はトランジスタQ1a,Q1bを制御する信号P
RE(バー)の電位変化を示し、図8(b)はトランジ
スタQ3a,Q3bを制御する信号REの電位変化を示
し、図8(c)は節点N2aの電位変化を示している。
最初、トランジスタQ1a,Q1bのゲート端子にはH
ighレベル(VDD)の信号PRE(バー)が与えら
れ、トランジスタQ3a,Q3bのゲート端子にはLo
wレベル(GND)の信号REが与えられている。した
がって、このときトランジスタQ1a,Q1b,Q3
a,Q3bのいずれも導通していない。
【0041】この状態で信号PRE(バー)がHigh
レベルからLowレベルに変化すると、トランジスタQ
1a,Q1bが導通状態になる。このときトランジスタ
Q3a,Q3bは非導通状態のままであり、信号発生回
路20,52は停止状態にあるから、節点N2a,N2
bの電位がVDDにプリチャージされる。また、トランジ
スタQ2a,Q2bのゲート−ソース間電圧がしきい値
電圧Vthに達してトランジスタQ2a,Q2bが非導通
状態になるまで、節点N1a,Q1bが充電される。こ
のときトランジスタQ2a,Q2bのゲート端子には電
圧VDDが印加されているので、節点N1a,N1bの電
位がVDD−Vthにプリチャージされる。
【0042】プリチャージが終了した後、信号PRE
(バー)がHighレベルに変化すると、トランジスタ
Q1a,Q1bが非導通状態になる。これと同時に信号
REがHighレベルに変化すると、トランジスタQ3
a,Q3bが導通状態になり、信号発生回路20,52
が動作状態に変化する。そして、電流源21a,21b
により節点N1a,N1bに充電された電荷が引き抜か
れ、節点N1a,N1bの電位がわずかに低下すると、
トランジスタQ2a,Q2bのゲート−ソース間電圧が
しきい値電圧Vthより大きくなり、トランジスタQ2
a,Q2bが導通状態に変化する。これにより節点N2
a,N2bの電荷も引き抜かれ、節点N2a,N2bの
電位低下が開始する。
【0043】ここで、容量Cf>容量Crの場合、節点
N1bの電位の方がN1aの電位よりも低くなる。これ
により、トランジスタQ2bの導通抵抗がトランジスタ
Q2aの導通抵抗よりも小さくなるので、節点N2bの
電位が節点N2aよりも早く低下する。この節点N2b
の電位低下はNchMOSトランジスタQ2aのゲート端
子に入力されるので、トランジスタQ2aの導通抵抗が
大きくなる。このため、節点N2aの電位低下ΔVが小
さく抑えられる。
【0044】一方、この節点N2aの電位はNchMOS
トランジスタQ2bのゲート端子に入力されるので、ト
ランジスタQ2bの導通抵抗の変化は小さい。この結
果、節点N2bの電位は更に低下するので、トランジス
タQ2aの導通抵抗が更に大きくなる。このように、ト
ランジスタQ2a,Q2bが交差接続されていることに
より、これらの動作は増長され、結果としてN2aの電
位低下ΔVは小さく抑えられる。
【0045】逆に、容量Cf<容量Crの場合は、各節
点N2a,N2bの電位変化が反対になる。すなわち、
節点N2bの電位はプリチャージされた当初の電位VDD
からあまり変化しない。このため、節点N2aの電位
は、図4に示したセンスユニット1の場合と同様に、大
きく低下する。したがって、容量Crの値を上述したよ
うに設定することにより、この値を境にして信号増幅回
路31の増幅度を変化させることができる。これによ
り、指紋の凸部が触れたときにはレベルの大きい信号
(ΔV)が出力回路40に入力され、指紋の凹部が触れ
たときにはレベルの小さい信号(ΔV)が入力されるの
で、出力回路40が指紋の凹凸を明確に判定することが
できる。
【0046】さらに、図8に示したセンスユニット1
は、節点N2aのリーク電流によって電荷が引き抜かれ
ることによる電位低下を、節点N2bのリーク電流によ
る電位変化によって相殺することができるので、リーク
電流による誤動作を防ぐという効果も有している。な
お、図8に示したセンスユニット1では、出力回路40
が節点N2aに接続されているが、この出力回路40は
節点N2bに接続されてもよい。この場合、出力回路4
0の出力の極性が反転するだけであり、出力回路40が
節点N2aに接続されている場合と同じ効果が得られ
る。
【0047】(第の実施の形態) 図10は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の回路図である。図
10において、図8と同一部分は同一符号をもって示
し、その説明を適宜省略する。図10に示したセンスユ
ニット1は、出力回路40の代わりに、節点N2a,N
2bにおける電位低下ΔVが相補信号として入力される
出力回路42を用いる点で、図8に示したセンスユニッ
ト1と異なる。
【0048】出力回路42は差動形の電圧増幅回路を用
いることで実現できる。図10における出力回路42
は、NchMOSトランジスタQ4a及び抵抗Raと、こ
れらと同じ特性を有するNchMOSトランジスタQ4b
及び抵抗Rbと、カレントミラー形増幅回路を構成する
PchMOSトランジスタQ4,Q5及びNchMOSトラ
ンジスタQ7,Q8とによって構成されている。図10
に示したセンスユニット1の動作は、基本的に図8に示
したセンスユニット1と同じである。しかし、出力回路
42に相補信号を入力することにより、電源変動等に対
するノイズマージンを大きくすることができる。
【0049】(第の実施の形態) 図11は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の回路図である。図
11において、図8と同一部分は同一符号をもって示
し、その説明を適宜省略する。図11に示したセンスユ
ニット1は、信号増幅回路31に代えて、各節点N2
a,N2b間に接続された第のスイッチ手段を備えた
信号増幅回路32を用いる点で、図8に示したセンスユ
ニット1と異なる。第のスイッチ手段は、ソース端子
及びドレイン端子が各節点N2a,N2b間に接続さ
れ、ゲート端子に信号PRE(バー)が印加されるPch
MOSトランジスタQ9によって構成される。
【0050】図8に示したセンスユニット1の場合、ト
ランジスタQ1a,Q1bに特性のばらつきがあると、
節点N2a,N2bを電源電位VDDにプリチャージする
際に、節点N2a,N2b間に電位差が発生する可能性
がある。節点N2a,N2bがともに同電位にプリチャ
ージされていないと、節点N2a,N2bそれぞれの電
位降下速度が変化してしまう。
【0051】図11に示したセンスユニット1の動作
は、基本的に図8に示したセンスユニット1と同じであ
る。しかし、図11に示したセンスユニット1の場合、
信号発生回路20,52の停止時に、トランジスタQ9
で節点N2a,N2b間を短絡することにより、節点N
2a,N2bを同電位にプリチャージすることができ
る。また、信号検出時すなわち信号発生回路20,52
の動作時には、トランジスタQ9は節点N2a,N2b
間を開放する。これにより、節点N2a,N2bそれぞ
れの電位降下速度の変化を抑えることができるので、表
面形状の検出精度の低下を防止することができる。
【0052】なお、図11に示したセンスユニット1で
は、出力回路40が節点N2aに接続されているが、こ
の出力回路40は節点N2bに接続されてもよい。この
場合、出力回路40の出力の極性が反転するだけであ
り、出力回路40が節点N2aに接続されている場合と
同じ効果が得られる。
【0053】(第の実施の形態) 図12は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の回路図である。図
12において、図10及び図11と同一部分は同一符号
をもって示し、その説明を適宜省略する。図12に示し
たセンスユニット1は、図10に示したセンスユニット
1に対して、信号増幅回路31に代えて、図11におけ
る信号増幅回路32を用いたものである。
【0054】図12に示したセンスユニット1は、節点
N2a,N2bを電源電位VDDにプリチャージする際
に、トランジスタQ1a及びQ1bの特性のばらつきに
よる各節点N2a,N2b間の電位差を無くすことがで
きる。このため、図10に示したセンスユニット1に比
べて、この電位差によって差動形増幅回路の相補入力に
オフセット電圧が生じてしまうことや、節点N2a,N
2bそれぞれの電位降下速度が変化してしまうことによ
る検出精度の低下を防止することができる。
【0055】(第の実施の形態) 図13は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の回路図である。図
13において、図4と同一部分は同一符号をもって示
し、その説明を適宜省略する。図13に示したセンスユ
ニット1は、図4におけるトランジスタQ1a〜Q4a
と異なる極性をもつトランジスタQ1c,Q2c,Q3
c,Q4cを用いて構成したものである。図13におい
て、Q1cはNchMOSトランジスタ、Q2c〜Q4c
はPchMOSトランジスタである。また、トランジスタ
Q1c,Q3cにはそれぞれ、信号PRE(バー),R
Eの極性が反転した信号PRE,RE(バー)が印加さ
れる。また、電流源21aの入力側に電源電圧VDDが印
加され、トランジスタQ1cのソース端子が接地に接続
されている。N1c,N2cは寄生容量である。
【0056】図14は、図13に示したセンスユニット
1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
このセンスユニット1の動作は図4に示したセンスユニ
ット1と同じで、信号の極性が反転し、信号(ΔV)の
変化の方向が逆向きになっているだけであり、図4に示
したセンスユニット1と同じ効果が得られる。なお、Δ
t経過後の節点N2cの電位上昇ΔVは、VG+Vth+
IΔt/(Cf+Cp1c)となる。なお、図8、図1
0〜図12のそれぞれに示したセンスユニット1につい
ても同様に、トランジスタQ1b〜Q4b,Q9と異な
る極性をもつトランジスタを用いて、同じ効果を得るこ
とができる。
【0057】(第2の参考例) 図15は、本発明による表面形状認識用センサ回路に関
連する第2の参考例の構成を示すブロック図である。図
15において、図2と同一部分は同一符号をもって示
し、その説明を適宜省略する。図2に示した表面形状認
識用センサ回路では、検出素子10毎に信号発生回路2
0、信号増幅回路30及び出力回路40を設け、これら
を1組のセンスユニット1とし、複数のセンスユニット
1を2次元配列してセンサアレイ2を形成する。この場
合、検出動作を並列に処理できるので、検出処理を高速
化できる。
【0058】これに対して、信号発生回路20、信号増
幅回路30及び出力回路40のうちの少なくとも1つ
を、複数の検出素子10により共用することもできる。
信号発生回路20を共用する場合には、図15(a)に
示すように、複数の検出素子10にスイッチSW2で1
個の信号発生回路20を選択的に接続する。また、信号
増幅回路30を共用する場合には、図15(b)に示す
ように、複数の信号発生回路20及び出力回路40間に
1個の信号増幅回路30をスイッチSW3,SW4で選
択的に接続する。このとき、各スイッチSW3,SW4
は連動して動作する。また、出力回路40を共用する場
合には、図15(c)に示すように、複数の信号増幅回
路30にスイッチSW5で1個の出力回路40を選択的
に接続する。
【0059】このように信号発生回路20、信号増幅回
路30及び出力回路40のうちの少なくとも1つを、複
数の検出素子10で共用することにより、回路規模や動
作電力の低減をはかることができる。なお、互いに近接
配置された複数の検出素子10で信号発生回路20、信
号増幅回路30及び出力回路40を共用すれば、製造の
過程で形成される寄生素子による影響は小さい。また、
図8、図10〜図12のそれぞれに示したセンスユニッ
ト1でも、複数の検出素子10で、信号発生回路20、
信号増幅回路31,32及び出力回路40,42のうち
の少なくとも1つを共用することができる。
【0060】(第の実施の形態) 図16は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態の構成を示すブロック図である。図16
において、図7と同一部分は同一符号をもって示し、そ
の説明を適宜省略する。図7における基準信号発生回路
50を複数の信号増幅回路31により共用することもで
きる。この場合、図16に示すように、複数の信号増幅
回路31にスイッチSW6,SW7で1個の信号増幅回
路31を選択的に接続する。これにより、回路規模や動
作電力の低減をはかることができる。また、図10〜図
12のそれぞれに示したセンスユニット1でも、基準信
号発生回路50を複数の信号増幅回路31,32で共用
することができる。
【0061】(第の実施の形態) 図17は、本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニット1の構成を示すブロッ
ク図である。図17において、図4と同一部分は同一符
号をもって示し、その説明を適宜省略する。図4に示し
たセンスユニット1では、センサ電極16と指3の皮膚
との間に形成された静電容量Cfからなる検出素子10
を用いていたが、これに代えて、弾性特性をもつ可変抵
抗素子VRからなる検出素子18を用いてセンスユニッ
ト1を構成することができる。
【0062】この場合、図17(a)に示すように、第
1の信号発生回路22と検出素子18と信号増幅回路3
0と出力回路40とがこの順に直列接続されて、センス
ユニット1が構成される。ここで、信号発生回路22は
図6における容量Csによって構成された信号発生回路
22である。また、信号増幅回路30は図4における電
荷転送形の信号増幅回路30である。可変抵抗素子VR
は、指3などの認識対象が接触したときの変形に応じ
て、抵抗値が変化する素子である。この可変抵抗素子V
Rの抵抗値の変化に応じて、プリチャージされた電荷が
容量Csにより引き抜かれる速度が変化する。この変化
を電圧信号として捉えることにより、指紋の凹凸を検出
することができる。この他の動作は、基本的に図4に示
したセンスユニット1と同様である。
【0063】なお、図17(b)に示すように、信号発
生回路22に代えて、電圧源24とスイッチSW8とに
よって構成された第1の信号発生回路23を用いてもよ
い。スイッチSW8は、可変抵抗素子VRと電圧源24
との間に接続されている。ただし、電圧源24の電圧V
は、電流が信号増幅回路30から信号発生回路23の方
向に流れるように、正から負までの任意の値に設定され
る。
【0064】図18は、図17に示したセンスユニット
1の他の構成を示すブロック図である。図18(a)に
示すように、検出素子19として、マイクロマシン技術
を用いて形成されたスイッチ素子SWを用いることもで
きる。この場合、信号発生回路23と検出素子19と信
号増幅回路30と出力回路40とがこの順に直列接続さ
れて、センスユニット1が構成される。
【0065】スイッチ素子SWは、指3などの認識対象
の接触に基づき回路を開閉する。すなわち、スイッチ素
子SWが指紋の凸部により押下されると、信号発生回路
23と信号増幅回路30との間を接続するので、プリチ
ャージされた電荷が電圧源24により引き抜かれる。こ
れにより、出力回路40の入力側の電位が低下する。逆
に、スイッチ素子SWが指紋の凹部により押下されて
も、信号発生回路23と信号増幅回路30との間は開放
されたままであるから、出力回路40の入力側の電位は
低下しない。この電位低下を基に、指紋の凹凸を検出す
ることができる。この他の動作は、基本的に図4に示し
たセンスユニット1と同様である。また、図18
(b),(c)に示すように、信号発生回路23に代え
て、電流源21aを含む信号発生回路20又は容量Cs
を含む信号発生回路22を用いるもよい。
【0066】なお、図8、図10〜図13のそれぞれに
示したセンスユニット1に、図17及び図18における
検出素子18,19を、対応する信号発生回路20,2
2,23とともに適用することもできる。ただし、図1
3に示したセンスユニット1の場合、信号発生回路2
0,22,23から信号増幅回路30の方向に電流が流
れるように、信号発生回路20,22,23を設定する
必要がある。
【0067】(第3の参考例) 図19は、図2における信号増幅回路30の他の実現例
を示す回路図である。信号増幅回路30は、図19
(a)に示すように、電圧信号を増幅する反転増幅器3
3を用いて実現することができる。Gは電圧増幅度であ
る。また、信号増幅回路30は、図19(b)に示すよ
うに、電流信号を増幅するカレントミラー回路34を用
いて実現することもできる。nは電流増幅度である。図
19(b)では、PchMOSトランジスタQ10,Q1
1のゲート幅Wを用いて電流増幅するカレントミラー回
路34を示したが、これに限定するものではない。ま
た、図7における差動型の信号増幅回路31も、カレン
トミラー回路を用いて実現することができる。なお、本
発明による表面形状認識用センサ回路は、人間の指紋に
限らず、例えば動物の鼻紋等の微細な凹凸を有する表面
形状の認識に適用される。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、検出手
段の電気量に応じた信号のレベルを増幅手段で増幅して
から出力手段に供給することにより、出力手段の入力信
号の減衰を抑制することができる。これにより、ノイズ
マージンや製造ばらつき等の影響を抑制することができ
るので、表面形状の検出精度を向上させることができ
る。したがって、LSI製造技術を用いた指紋センサに
本発明による表面形状認識用センサ回路を適用すれば、
指紋の凹凸を反映した微小な信号変化を検出できるの
で、指紋の凹凸パターンの認識を高精度化できる効果が
ある。特に、指紋の凹凸パターンを高解像度化するため
に、2次元配列した検出手段を小型化する場合に効果大
である。
【0069】
【0070】
【0071】また、発明では、基準信号発生手段を設
け、検出手段の電気量に応じた信号と基準信号それぞれ
の信号レベルの大小に基づき、増幅手段の増幅度を変化
させる。例えば、前者が後者より小さい場合には増幅度
を小さくし、前者が後者より大きい場合には増幅度を大
きくする。これにより、検出手段の電気量に応じた信号
のレベルの大小を増長させることができる。例えば指紋
センサでは、指紋の凹凸を反映した微小な信号が検出対
象になる。しかし、この発明によれば、表面形状の凹部
と凸部の区別が明確になるので、表面形状の検出精度を
向上させることができる。
【0072】また、第1及び第2の素子を交差接続して
増幅手段を構成することにより、リーク電流による信号
変化を相殺できるので、リーク電流による誤動作を防止
できるという利点もある。また、差動形の出力手段を用
いることにより、電源変動等に対するノイズマージンを
大きくすることができる。また、第1及び第2の素子そ
れぞれの他方の出力端子間を接断する第のスイッチ手
段を用いることにより、第のスイッチ手段を構成する
素子の特性のばらつきに基づく表面形状の検出精度の低
下を抑制することができる。
【0073】また、基準信号発生手段を増幅手段に近接
配置することにより、寄生容量等の寄生素子を小さくす
ることができるので、表面形状の検出精度を向上させる
ことができる。また、基準信号発生手段を複数の増幅手
段で共用することにより、回路規模及び動作電力の低減
をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による表面形状認識用センサ回路に関
連する第1の参考例の全体を示す斜視図である。
【図2】 図1に示したセンスユニットの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 図2に示した検出素子の構成を示す断面図で
ある。
【図4】 図2に示したセンスユニットの回路図であ
る。
【図5】 図4に示したセンスユニットの動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図6】 図2に示したセンスユニットの他の構成を示
す回路図である。
【図7】 本発明による表面形状認識用センサ回路の第
の実施の形態のセンスユニットの構成を示すブロック
図である。
【図8】 図7に示したセンスユニットの回路図であ
る。
【図9】 図8に示したセンスユニットの動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図10】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態のセンスユニットの回路図である。
【図11】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態のセンスユニットの回路図である。
【図12】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態のセンスユニットの回路図である。
【図13】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態のセンスユニットの回路図である。
【図14】 図13に示したセンスユニットの動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図15】 本発明による表面形状認識用センサ回路
関連する第2の参考例の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明による表面形状認識用センサ回路の
の実施の形態のセンスユニットの構成を示すブロッ
ク図である。
【図18】 図17に示したセンスユニットの他の構成
を示すブロック図である。
【図19】 図2における信号増幅回路の他の実現例を
示す回路図である。
【図20】 従来の表面形状認識用センサ回路の1ユニ
ットの構成を示すブロック図である。
【図21】 図20に示した表面形状認識用センサ回路
の配置図である。
【図22】 図20に示した表面形状認識用センサ回路
の回路図である。
【図23】 図22に示した表面形状認識用センサ回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…センスユニット、2…センサアレイ、3…指、1
0,18,19…検出素子、11…半導体基板、12,
14…絶縁膜、13…配線、15…プラグ、16…セン
サ電極、17…パシベーション膜、20,22,23,
52…信号発生回路、21a…電流源、24…電圧源、
30〜32…信号増幅回路、33…電圧増幅器、34…
カレントミラー回路、40,42…出力回路、41…イ
ンバータゲート、50…基準信号発生回路、51…基準
素子、Cf,Cr,Cs,…容量、Cp1a,Cp2
a,Cp1b,Cp2b,Cp1c,Cp2c…寄生容
量、N1a,N2a,N1b,N2b,N1c,N2c
…節点、PRE,RE…信号、Ra,Rb…抵抗、Q1
a〜Q4a,Q1b〜Q4b,Q1c〜Q4c,Q5〜
Q11…MOSトランジスタ、SW…スイッチ素子、S
W1〜SW9…スイッチ、VDD,VG…電圧、VR…可
変抵抗素子、Vth…しきい値電圧、Δt…期間、ΔV…
電位低下。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枚田 明彦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−61965(JP,A) 特開 平11−118415(JP,A) 特開 平11−261015(JP,A) 特開 昭52−97646(JP,A) 特開 昭53−31181(JP,A) 特開 平11−204002(JP,A) 特開2000−5151(JP,A) 特開 平4−231803(JP,A) 特表2000−513839(JP,A) 米国特許5778089(US,A) 米国特許3781855(US,A) 国際公開97/40744(WO,A1) 英国特許出願公開2312514(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/28 G06T 1/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元的に配置されかつ認識対象の接触
    により電気量が変化する複数の検出手段と、 前記検出手段の電気量に応じた信号を発生する第1の信
    号発生手段と、 前記第1の信号発生手段による信号を変換して出力する
    出力手段とを備え、 前記出力手段の出力信号に基づき前記認識対象の表面形
    状が認識される表面形状認識用センサ回路において、基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記出力手段の入力側に接続されかつ前記第1の信号発
    生手段による信号のレベルを増幅して前記出力手段に出
    力するとともに、その増幅度を前記第1の信号発生手段
    による信号のレベルと前記基準信号のレベルの大小に基
    づき変化させる増幅手段とを備え 前記基準信号発生手段は、 所定電気量をもつ基準手段と、 前記基準手段の前記所定電気量に対応した前記基準信号
    を発生する第2の信号発生手段とを備え、 前記増幅手段は、 1個の入力端子と2個の出力端子とを有しかつ前記入力
    端子と一方の出力端子との電位差の絶対値がしきい値の
    絶対値より大きい場合に前記2個の出力端子の間が導通
    状態となる第1及び第2の素子と、 前記第1の素子は、前記一方の出力端子が前記検出手段
    に接続されるとともに前記入力端子が前記第2の素子の
    他方の出力端子に接続され、 前記第2の素子は、前記一方の出力端子が前記基準手段
    に接続されるとともに前記入力端子が前記第1の素子の
    他方の出力端子に接続され、 前記第1及び第2の素子それぞれの前記他方の出力端子
    に接続されかつ前記第1及び第2の信号発生手段の停止
    時に前記第1及び第2の素子それぞれの前記入力端子及
    び前記一方の出力端子の電位差の絶対値が前記しきい値
    の絶対値以下になるように前記各他方の出力端子に電圧
    を印加して前記第1及び第2の信号発生手段の動作時に
    前記電圧の印加を停止する第1のスイッチ手段とを備
    え、 前記第1及び第2の素子それぞれの前記他方の出力端子
    の少なくとも一方に前記出力手段が接続されている こと
    を特徴とする表面形状認識用センサ回路。
  2. 【請求項2】 二次元的に配置されかつ認識対象の接触
    により電気量が変化する複数の検出手段と、 前記検出手段の電気量に応じた信号を発生する第1の信
    号発生手段と、 前記第1の信号発生手段による信号を変換して出力する
    出力手段とを備え、 前記出力手段の出力信号に基づき前記認識対象の表面形
    状が認識される表面形状認識用センサ回路において、 基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記出力手段の入力側に接続されかつ前記第1の信号発
    生手段による信号のレベルを増幅して前記出力手段に出
    力するとともに、増幅度を前記第1の信号発生手段によ
    る信号のレベルと前記基準信号のレベルの大小に基づき
    変化させる増幅手段とを備え、 前記基準信号発生手段は、 所定電気量をもつ基準手段と、 前記基準手段の前記所定電気量に対応した前記基準信号
    を発生する第2の信号発生手段とを有し、 前記増幅手段は、 1個の入力端子と2個の出力端子とを有しかつ前記入力
    端子と一方の出力端子との電位差の絶対値がしきい値の
    絶対値より大きい場合に前記2個の出力端子の間が導通
    状態となる第1及び第2の素子と、 前記第1の素子は、前記一方の出力端子が前記検出手段
    に接続されるとともに前記入力端子が前記第2の素子の
    他方の出力端子に接続され、 前記第2の素子は、前記一方の出力端子が前記基準手段
    に接続されるとともに前記入力端子が前記第1の素子の
    他方の出力端子に接続され、 前記第1及び第2の素子それぞれの前記他方の出力端子
    に接続されかつ前記第1及び第2の信号発生手段の停止
    時に前記第1及び第2の素子それぞれの前記入力端子及
    び前記一方の出力端子の電位差の絶対値が前記しきい値
    の絶対値以下になるように前記各他方の出力端子に電圧
    を印加して前記第1及び第2の信号発生 手段の動作時に
    前記電圧の印加を停止する第1のスイッチ手段とを備
    え、 前記出力手段は、前記第1及び第2の素子それぞれの前
    記他方の出力端子の両方に接続された差動形の出力手段
    である ことを特徴とする表面形状認識用センサ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記増幅手段は、さらに、前記第1及び第2の素子それ
    ぞれの前記他方の出力端子の間に接続されかつ前記第1
    及び第2の信号発生手段の停止時に前記他方の出力端子
    の間を短絡するとともに前記第1及び第2の信号発生手
    段の動作時に前記他方の出力端子の間を開放する第2の
    スイッチ手段を備えた ことを特徴とする表面形状認識用
    センサ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項において、前記基準信号発生手段は、対応する増幅手段の近傍に配
    置されている ことを特徴とする表面形状認識用センサ回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜何れか1項において、前記基準信号発生手段は、互いに近接する複数の増幅手
    段により共用される ことを特徴とする表面形状認識用セ
    ンサ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜何れか1項において、前記基準信号発生手段は、前記増幅手段毎に設けられて
    いる ことを特徴とする表面形状認識用センサ回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜何れか1項において、前記検出手段は、容量であり、 前記増幅手段の入力側が前記検出手段と前記第1の信号
    発生手段との節点に接続されている ことを特徴とする表
    面形状認識用センサ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜何れか1項において、前記検出手段は、認識対象の接触により抵抗値が変化す
    る可変抵抗素子であり、 前記第1の信号発生手段、前記検出手段及び前記増幅手
    段がこの順に直列接続されている ことを特徴とする表面
    形状認識用センサ回路。
  9. 【請求項9】 請求項1〜何れか1項において、前記検出手段は、マイクロマシン技術により形成されか
    つ認識対象の接触に基づき回路を開閉するスイッチ素子
    であり、 前記第1の信号発生手段、前記検出手段及び前記増幅手
    段がこの順に直列接続されている ことを特徴とする表面
    形状認識用センサ回路。
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