JP3082017U - 印鑑ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用頻度の高い認印の保管を常時目に付きや
すいようにすること、および外出時に携帯忘れのないよ
うにするための、装飾性および携帯性に富んだ印鑑ケー
スを提供する。 【解決手段】 印鑑ケース１は、頭部２と胴部３とから
なるキャラクタ人形の胴部３を胴長方向に二つに分離可
能とし、合成樹脂の弾性を利用した嵌め込み式の着脱機
構としている。胴部３の内部を印鑑Ｈの収納部とし、こ
の収納部の頂部に朱肉５を備えており、頭部２には吊り
下げ具を係止するための係止具６を設けている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、印鑑を携帯するときに収納するための印鑑ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の印鑑ケースは、蓋開閉式の箱型ケースまたは蓋着脱式の筒型ケースが一 般的であり、印鑑を収納した状態で家庭あるいは事務所などに保管され、必要が あって印鑑を携帯するときには、印鑑を収納したケースをバッグなどに入れて持 ち歩くのが通常の使用形態である。

【０００３】 一般の人々にとって個人の印鑑は、印鑑登録した実印、預金通帳用の印鑑、各 種届出書類用の印鑑、配達物の受領印など、使用目的や重要度に応じて専用の印 鑑を使い分けたり、保管形態を変えたりしていることが多い。このような各種の 印鑑のなかで、いわゆる認印といわれるものは最も使用頻度が高く、大部分の家 庭において数本以上は保有していると思われる。

【０００４】 日常使用される認印は、比較的単価も安く、家庭での保有本数も多いので、認 印ごとにケースに入れて保管することは稀で、適当な容器や袋にまとめて数本程 度の認印を入れて保管しているのがおおかたの実状である。そして、外出先で認 印の必要があると思われる場合は、１個の認印をそのまま、または適当なケース に入れて携帯するのが普通である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、外出先で認印の必要があるのに外出時に携帯するのを忘れた場合や 予定外のことで認印が必要になった場合は、はなはだ困惑する。近年は既製品の 認印が比較的安価に販売されているので、急に認印が必要になった場合は、既製 品の認印を購入して使用することも多くなっている。これがまた認印の保有数が 増える一因となっている。

【０００６】 家庭ですでに保有の認印にしろ、外出先で購入した既製品の認印にしろ、これ らの認印は適当な容器や袋に収納されており、必要に応じてその都度取り出して 使用される。しかし、認印を収納した容器や袋は得てしてその所在が不定であり 、使用時にあわてて探し回ることが多い。

【０００７】 本考案の目的は、使用頻度の高い認印の保管を常時目に付きやすいようにする こと、および外出時に携帯忘れのないようにすることにあり、このための装飾性 および携帯性に富んだ印鑑ケースを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の印鑑ケースは、キャラクタ人形の胴部が胴長方向に分離可能であり、 前記胴部の内部を印鑑の収納部とするとともに分離したときの胴部の上下いずれ かの部分の内部に朱肉を備えたことを特徴とする。

【０００９】 印鑑ケースは、全体を合成樹脂で製作し、キャラクタ人形の頭部および胴部は 全体的に目立つように適宜な彩色を施す。キャラクタ人形は、人、動物、植物、 その他想像上の生物など、たとえばテレビドラマやアニメの主人公を象った人形 が好適である。印鑑収納部となるキャラクタ人形の胴部の分離は、キャラクタ人 形の頭部を含む上半身部分と胴下部分の二つに分離可能とし、胴下部分を上半身 部分に対して着脱可能な構造とする。着脱方式は限定するものではないが、ワン タッチで着脱できるものとしては合成樹脂の弾性を利用した嵌め込み式がよく、 不測の脱落を防止するためにはネジ式とするのがよい。キャラクタ人形の頭部に は、ストラップや鎖などの吊り下げ具を係止するための係止具を設ける。

【００１０】 このような印鑑ケースとすることにより、この印鑑ケースに印鑑を収納して室 内の目に付きやすい場所に係止しておけば、キャラクタ人形が目立つことと相ま って、印鑑が必要なときに従来のように探し回ることなく直ちに印鑑を取り出す ことができる。また、外出時に印鑑を収納した印鑑ケースを常時携帯するように すれば、印鑑の携帯忘れを防止することができる。また最近は、携帯電話あるい はバッグ類のアクセサリとしてキャラクタ人形が用いられているので、この印鑑 ケースを携帯電話あるいはバッグ類のアクセサリとして用いることもできる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の実施形態の印鑑ケースを示す正面図であり、図２は印鑑ケース の胴部の分解図である。

【００１２】 印鑑ケース１は、アニメ主人公の頭部２と胴部３とからなるキャラクタ人形の 胴部３を胴長方向に二つに分離可能とし、胴部３の内部を印鑑Ｈの収納部とした ものである。ケース全体は合成樹脂製であり、概略寸法は胴部全長３５ｍｍ、胴 部外径２０ｍｍ、収納可能な印鑑Ｈの外径１０ｍｍ、長さ２５ｍｍである。

【００１３】 胴部３は、頭部を含む上半身部分３ａと胴下部分３ｂの二つに分離可能とし、 上半身部分３ａの内面に凹溝４ａを形成し、胴下部分３ｂの外面に凸条４ｂを形 成して、胴下部分３ｂを上半身部分３ａに対して、合成樹脂の弾性を利用した嵌 め込み式の着脱機構としている。上半身部分３ａの内面頂部には朱肉５を備えて おり、頭部には吊り下げ具を係止するための係止具６を設けている。

【００１４】 印鑑Ｈは常用の印鑑より長さを短くしており、印鑑Ｈの頭部側（刻印面ｈの反 対側）を胴下部分３ｂの内部に装入して接着剤により固着させている。胴下部分 ３ｂから突出した印鑑Ｈの刻印面ｈは、胴下部分３ｂを上半身部分３ａに嵌め込 んだときに内面頂部の朱肉５に当接し、つぎに印鑑Ｈを使用するときに朱肉付き の状態で直ちに使用することができる。

【００１５】 図３は印鑑ケース１の使用形態の例を示す図である。同図の（ａ）は係止具６ にストラップ１０を取り付けた例を示す。このストラップ１０を携帯電話に取り 付ければ、印鑑ケース１が携帯電話のアクセサリとなる。同図の（ｂ）は係止具 ６に短い鎖１１を取り付けてバッグ２０の止め金具２１に係止して、マスコット 人形の代わりとした例である。

【００１６】 なお、以上の印鑑ケースは実施形態の一例を示すものであり、本考案の印鑑ケ ースはこの実施形態に限られるものではなく、キャラクタ人形は人、動物、植物 、その他想像上の生物などを象ったものとすることができ、胴部の形状や着脱機 構も種々変更を加えることができることはもちろんである。

【００１７】

【考案の効果】

キャラクタ人形の胴部が胴長方向に分離可能であり、胴部の内部を印鑑の収納 部とするとともに分離したときの胴部の上下いずれかの部分の内部に朱肉を備え た印鑑ケースとすることにより、この印鑑ケースに印鑑を収納して室内の目に付 きやすい場所に係止しておけば、必要なときに直ちに印鑑を取り出すことができ る。また、外出時に印鑑を収納した印鑑ケースを常時携帯するようにすれば、印 鑑の携帯忘れを防止することができる。さらに、この印鑑ケースを携帯電話ある いはバッグ類のアクセサリとして用いることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施形態の印鑑ケースを示す正面図
である。

【図２】 印鑑ケースの胴部の分解図である。

【図３】 印鑑ケースの使用形態の例を示す図である。

【符号の説明】

１ 印鑑ケース ２ 頭部 ３ 胴部 ３ａ 上半身部分 ３ｂ 胴下部分 ４ａ 凹溝 ４ｂ 凸条 ５ 朱肉 ６ 係止具 １０ ストラップ １１ 鎖 ２０ バッグ ２１ 止め金具 Ｈ 印鑑 ｈ 刻印面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャラクタ人形の胴部が胴長方向に分離
   可能であり、前記胴部の内部を印鑑の収納部とするとと
   もに分離したときの胴部の上下いずれかの部分の内部に
   朱肉を備えたことを特徴とする印鑑ケース。