JP3082015B2 - 容器の製造方法 - Google Patents

容器の製造方法

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JP3082015B2
JP3082015B2 JP06106830A JP10683094A JP3082015B2 JP 3082015 B2 JP3082015 B2 JP 3082015B2 JP 06106830 A JP06106830 A JP 06106830A JP 10683094 A JP10683094 A JP 10683094A JP 3082015 B2 JP3082015 B2 JP 3082015B2
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synthetic resin
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宏朗 清水
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株式会社スズパック
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固形状ないし液状の
食品や、その他適宜の小物を入れるための容器の製造方
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエチレンを、加熱及び加圧し
ながらボール紙に積層成形することにより、ポリエチレ
ンとボール紙が一体化した包装材を作製し、この包装材
を所定形状に打ち抜き、容器の角部となる部分に折り目
を付け、そしてつなぎ部を貼り合せることにより完成さ
れる容器が、例えば食品入れ、特に牛乳用パック等とし
て使用されていた。
【0003】この従来の容器は、熱や衝撃を受けても割
れたりせず、通常の燃えるゴミと同様に廃棄することが
できる等、他の合成樹脂製、ガラス製、金属製等の容器
に比べ、取り扱いが便利であった。
【0004】しかし、前記積層成形による方式では、ポ
リエチレンの層を厚くすることには限界がある。従っ
て、この従来の容器は、ポリエチレンの層が薄いため、
防水性、防湿性、ガスバリア性を十分に得ることができ
なかった。
【0005】しかも、この従来の容器を完成させるため
には、つなぎ部の貼り合せ等の複雑な作業を必要とし、
工程数が多くなるため、製造コストが高くついていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
熱や衝撃を受けても割れたりせず、通常の燃えるゴミと
同様に廃棄することができる等、取り扱いが便利な上
に、防水性、防湿性、ガスバリア性に優れた容器を、安
価に製造することのできる容器の製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。
【0008】この発明に係る容器の製造方法は、熱可塑
性合成樹脂のシートをボール紙に被着した包装材を、前
記シートを加熱すると共にボール紙を加湿することによ
り軟化させる軟化工程、前記軟化工程を経た包装材を容
器状に成形する成形工程、前記成形工程を経た包装材を
冷却する冷却工程、及び前記冷却工程を経た包装材の適
宜箇所を切断して前記包装材から容器を分離する切断工
程から成る
【0009】
【0010】
【作用】上述の手段を採用した結果、この発明は次のよ
うな作用を有する。
【0011】この発明に係る製造方法により製造された
容器は、熱可塑性合成樹脂が、シートとして、比較的一
様に厚みのある状態で被着されており、水分や気体の透
過が十分に遮断されるため、防水性、防湿性、ガスバリ
ア性に優れている。しかも、前記シートはボール紙に被
着されているため、熱や衝撃を受けても割れたりせず、
また、通常の燃えるゴミと同様に廃棄することができ
る。
【0012】また、この発明に係る容器の製造方法は、
まず、熱可塑性合成樹脂のシートが熱により、ボール紙
が水分により、それぞれ柔らかくなる性質を利用して包
装材を軟化させて成形し易い状態にし、そしてこの包装
材を容器状に成形し、冷却により前記シートが硬化して
から、適宜箇所を切断して容器を分離することにより容
器を完成させるので、つなぎ部の貼り合せ等の複雑な作
業が不要で、比較的工程数が少なくて済む。
【0013】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面を参照して説明する。
【0014】図1は、この発明に係る容器1の製造に使
用される包装材2を示す図である。この包装材2は、厚
さ0.1〜0.2mm程度の熱可塑性合成樹脂のシート
2aを、接着剤による貼り付けや加熱溶着等の手段によ
り、厚さ1〜2mm程度のボール紙2bに被着したもので
ある。前記熱可塑性合成樹脂としては、例えば、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等を
使用することができる。
【0015】図2は、この包装材2を成形して完成させ
た容器1を示す図である。容器1の製造方法については
後述する。この容器1は、主にスーパーマーケットやコ
ンビニエンスストア等の店舗で販売される、惣菜やご
飯、にぎり飯、菓子等、各種の食品を入れるための容器
や弁当箱等として使用することができる。
【0016】この容器1では、内面が熱可塑性合成樹脂
のシート2a、外面がボール紙2bとなっており、側面3及
び底面4が形成され、側面3の上部周縁にはフランジ5
が形成されている。容器1の各側面3、底面4との間に
おいては、前記シート2aとボール紙2bはそれぞれ連続し
ており、つなぎ部は存在しない。
【0017】この容器1においては、前記熱可塑性合成
樹脂が、シート2aとして、一様の厚みを有して側面3及
び底面4を覆っている。従ってこのシート2aが水分や気
体の透過を十分に遮断するため、防水性、防湿性、ガス
バリア性が極めて優れている。よって、食品の液状成分
が容器1の外にしみ出したりせず、また、開口面をラッ
ピング等により十分に密封すれば、容器1内の食品が湿
ったり、乾燥したり、あるいは酸化したりして品質が劣
化したり、食品の匂いが外にもれたりといった弊害を防
止することができる。
【0018】ボール紙は印刷適性に優れているため、容
器1のボール紙2bには精彩な印刷を施すことが可能であ
る。しかも、熱や衝撃を受けても割れたりしない。さら
に、前記ボール紙2bは厚みがあるので、容器1は、比較
的高い硬度を有しており丈夫である。
【0019】また、この容器1は、使用後、極めて容易
に廃棄することが可能である。即ち、この容器1の大部
分は紙であるので、通常の燃えるゴミと同様に焼却処理
することができる。
【0020】なお、この発明に係る容器1は、従来の牛
乳用パックの様な形状に成形して牛乳、ジュース等の液
体用容器として使用したり、食品入れ以外にも、例えば
文具等の小物入れとして使用することも可能である。
【0021】次に、この容器1の製造方法について説明
する。図3は、この容器1を製造するための装置6の概
略を示す図である。この装置6では、図中の左から右の
方へ、長尺に作製された包装材2を送り出しながら、こ
の包装材2が以下の様な工程を順次経るようにされてい
る。
【0022】最初、包装材2は、ロール状に巻かれてセ
ットされている。なお、包装材2の表面に印刷等を施す
場合には、ロール状にする前に済ませておくことが望ま
しい。この装置6は、セットされたロール状の包装材2
を回転させながら、適宜の速度で包装材2を送り出して
いく。この実施例では、包装材2は、上側が熱可塑性合
成樹脂のシート2a、下側がボール紙2bとなるようにされ
ている。
【0023】まず、包装材2は、軟化工程を経る。この
軟化工程は、熱可塑性合成樹脂のシート2aの側である包
装材2の上方に設けられたヒーター部7と、ボール紙2b
の側である包装材2の下方に設けられた加湿部8により
行なわれる。熱可塑性合成樹脂のシート2aは、ヒーター
部7で加熱される。加熱温度は、180〜250℃程度
が適当である。一方、ボール紙2bは、加湿部8で加湿さ
れる。熱可塑性合成樹脂は熱により、紙は水分によりそ
れぞれ軟化する性質を有するため、熱可塑性合成樹脂の
シート2aとボール紙2bは共に軟化し、その結果、包装材
2は、極めて成形しやすい状態となる。
【0024】軟化工程は、上記の方法以外に、包装材2
を熱湯に浸すことによって行うことも可能である。
【0025】次に包装材2は、成形部9における成形工
程を経る。この成形工程は、プレス成型装置により行な
われる。軟化した包装材2は、この成型装置の金型によ
り容器状に成形され、容器1の側面3及び底面4となる
部分が形成される。なお、プレス成型以外にも、真空成
型や圧空成型により成形してもよい。成形装置の作動中
は、包装材2の送り出しを停止させることが望ましい。
【0026】成形工程を経た包装材2は、冷却部10に送
られ、この冷却部10での冷却工程により、前の工程で加
えられた熱で軟化している熱可塑性合成樹脂が冷却さ
れ、硬化する。この冷却工程での冷却は、冷気を送り込
むことにより行うことができるが、単に常温で冷めるの
を待つこととしてもよい。
【0027】そして、次の切断部11における切断工程に
より、冷却工程を経た包装材2から次々に個々の容器1
が分離される。この切断工程では、自動パンチャーが使
用されており、順次送り込まれる包装材2の、容器1を
構成する必要部分と容器1を構成しない不必要部分の境
目を切断し、容器1が次々に完成されベルトコンベア12
で搬送されていくようになっている。
【0028】なお、包装材2に不必要部分を作らないよ
うにすれば、包装材2の前後の容器となる部分の境目を
切断するだけで、容器1を迅速に次々と完成させること
ができる。
【0029】
【発明の効果】この発明に係る製造方法により製造され
容器は、上述のような構成を有するため、防水性、防
湿性、ガスバリア性に優れており、容器内の物の液状成
分が外にしみ出したり、容器内の物が湿ったり、乾燥し
たり、あるいは酸化したりして品質が劣化したり、匂い
がもれたり等しにくい。しかも、熱や衝撃を受けても割
れたりせず、また、通常の燃えるゴミと同様に廃棄する
ことができる等、取り扱いが便利である。
【0030】また、この発明に係る容器の製造方法は、
つなぎ部の貼り合せ等の複雑な作業が不要なため、比較
的工程数が少なくて済み、安価に容器を製造することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の容器の製造に使用する包
装材の斜視図。
【図2】 この発明の実施例の容器の斜視図。
【図3】 前記容器を製造するための装置の正面図。
【符号の説明】
1 容器 2 包装材 2a 熱可塑性合成樹脂のシート 2b ボール紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−42928(JP,A) 特開 平6−134898(JP,A) 特開 平3−75124(JP,A) 実願 昭63−108064号(実開 平2− 28409号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭55−63823号(実開 昭56− 165626号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂のシートをボール紙に
    被着した包装材を、前記シートを加熱すると共にボール
    紙を加湿することにより軟化させる軟化工程、前記軟化
    工程を経た包装材を容器状に成形する成形工程、前記成
    形工程を経た包装材を冷却する冷却工程、及び前記冷却
    工程を経た包装材の適宜箇所を切断して前記包装材から
    容器を分離する切断工程から成ることを特徴とする容器
    の製造方法。
JP06106830A 1994-05-20 1994-05-20 容器の製造方法 Expired - Lifetime JP3082015B2 (ja)

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JPH07315356A JPH07315356A (ja) 1995-12-05
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