JP3081830B2 - 洗米方法及び炊飯方法 - Google Patents

洗米方法及び炊飯方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、給食工場や
弁当工場等において、御飯を炊く際の洗米方法及び炊飯
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炊飯に伴う米の洗滌や炊飯に用いる水と
しては、水道水や地下水(ミネラルウオータ)、それに
電気分解により精製したアルカリイオン水等が一般的に
用いられている。又、炊飯に関しては、炊飯時にセラミ
ックや炭等を入れることが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り洗米や炊飯に用いられている水は、あくまでも水の性
質を改善したものであって、汚れやヌカ等の付着物(以
下、研ぎ汁成分という)を除去するという点では、この
研ぎ汁成分を単に流し出すという作用があるに過ぎず、
水の働きによって研ぎ汁成分を除去するという作用は少
ない。
【0004】ところで、おいしい御飯を炊くための条件
として、洗米から炊飯までの各工程で様々な方法が挙げ
られるが、このうち、洗米に関して言えば、御飯の臭み
や食味低下の原因となる研ぎ汁成分をきれいに除去する
ことが必要とされる。この洗米に関し、一般家庭では、
使用する米の量が少量であるため、手作業で丁寧に洗米
することが可能である。しかしながら、給食工場や弁当
工場等、一度に多量の米を炊飯する場合には、洗米につ
いても一度に多量の米を洗うことになるもので、このよ
うな多量の米を手作業で丁寧に洗米するというやり方で
は、洗米に手間がかかるだけでなく、水の使用量が多く
なるし、洗滌時間も長くなり、作業能率を向上させるこ
とができないという問題が生じる。
【0005】又、炊飯に際しては、その前工程として、
洗滌した米を水に所定時間浸漬して米に水を浸透させる
ことになるが、御飯をおいしく炊き上げるためには、こ
の水を均一に米に浸透させることが必要であり、また、
この水の浸透を短時間で効率よく行なうことが作業能率
を向上させる上で必要となる。又、炊飯時には、全体の
米をムラなく均一な状態に炊き上げることが要求され
る。尚、この炊飯に関し、炊飯時にセラミックや炭等を
入れる1つの理由は、セラミックや炭の多孔性によって
研ぎ汁成分を吸着除去するためであり、洗米によって研
ぎ汁成分を十分に除去することができれば、このような
理由でセラミックや炭を入れる必要がなくなる。
【0006】本発明は、上述のような点に鑑みなされた
もので、洗滌水の使用量を減少すると共に、御飯の臭み
や食味低下の原因となる研ぎ汁成分を短時間できれいに
除去することができる洗米方法を提供することを第1の
課題としている。
【0007】又、炊飯の前の浸漬時に米への水の浸透を
均一にさせると共に、保水性を向上させ、又、炊飯した
場合に均一した炊き上がりが得られるようにした炊飯方
法を提供することを第2の課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明(請求項1)の洗米方法は、大気開放し
た容器内に米を入れ、その容器の底部から容器内に、水
に加圧空気を供給することで水に空気を飽和状態に溶解
させた空気溶解加圧水を吐水させ、微細気泡を発生させ
ながら米を洗滌する構成とした。
【0009】空気溶解加圧水は、水に加圧空気を供給す
ることで、水に空気を飽和状態で溶解させたもので、こ
れを大気開放すると、大量の微細気泡が発生する。従っ
て、この空気溶解加圧水を洗米時の洗滌水として用い、
これを大気開放しながら米を洗滌すると、研ぎ汁成分が
微細気泡の気泡界面に吸着されて微細気泡と共に浮上
し、分離除去される。
【0010】このように、微細気泡による研ぎ汁成分の
吸着作用という空気溶解加圧水の働きによって米を洗滌
するため、研ぎ汁成分を効率よく除去することができ
る。これにより、多量の米を洗滌する場合でも、その洗
米に手間がかからず、また、洗滌水の使用量を減少させ
ることができると共に、短時間できれいに洗米すること
ができ、洗米作業の能率を大幅に向上させることでき
る。又、このようにして洗米された米を炊飯すると、臭
みや食味低下の原因となる研ぎ汁成分をきれいに除去で
きるため、これを炊飯した場合に、研ぎ汁成分の残留に
よる臭みの発生や御飯の傷みを防止でき、御飯の食味を
向上できるし、日持ち(鮮度)もよくなる。尚、微細気
泡は、浮上中に減圧されて気泡径が大きくなる段階で洗
滌水中に溶解したガス成分を脱気する作用もあり、この
ガス成分の残留による臭みや食味低下を防止することも
できる。
【0011】次に、上記第2の課題を解決するために、
本発明(請求項2)の炊飯方法は、大気開放した容器内
に米を入れ、その容器の底部から容器内に、水に加圧空
気を 供給することで水に空気を飽和状態に溶解させた空
気溶解加圧水を吐水させ、微細気泡を発生させながら
を洗滌したのち、その洗滌した米を空気溶解加圧水に所
定時間浸漬してから炊飯する構成とした。
【0012】空気溶解加圧水を洗滌水として用いると、
微細気泡によって水のクラスターを小さく変化させるこ
とができるし、上述したように、研ぎ汁成分の残留がな
いため、炊飯の前工程である米の浸漬時に米への浸透が
良好になり、効率よく均等に米に水分を浸透させること
ができる。従って、御飯をおいしく炊き上げることがで
きるし、浸漬時間の短縮によって作業能率を向上させる
ことができる。
【0013】又、炊飯時において、空気溶解加圧水に飽
和状態で含まれる空気によって熱が全体の米にムラなく
行き渡るため、全体をムラのない均一な状態に炊き上げ
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の実施の形態に係る炊飯
方法の説明図である。
【0015】図において、1は空気溶解加圧装置で、減
圧タンク2と、加圧ポンプ3と、加圧タンク4が設けら
れている。
【0016】前記減圧タンク2には真空ポンプ21が設
けられ、給水管22からの水(水道水や地下水等)が内
部に給水されると共に、真空ポンプ22によって内部が
減圧される。前記加圧ポンプ3は、減圧タンク2内で減
圧処理された水を加圧タンク4に送水するためのもの
で、送水管31の途中に設けられている。前記加圧タン
ク4にはコンプレッサ41が設けられ、このコンプレッ
サ41によって内部に加圧空気が供給されるようになっ
ている。
【0017】この空気溶解加圧装置1では、減圧タンク
2内の水は、真空ポンプ21による減圧によって水中に
溶解している気体が除去される。そして、加圧ポンプ3
によって減圧タンク2から送られた水と、コンプレッサ
41からの加圧空気を加圧タンク4内で混合することに
よって水に空気(酸素)を溶解させた空気溶解加圧水を
得ることができる。この場合、加圧タンク4に送る水を
減圧タンク2内で減圧しているため、加圧空気との混合
によって高濃度で空気を溶解させることができる。
【0018】そして、このようにして得た空気溶解加圧
水を米の洗滌水として用いるもので、加圧タンク4から
の排水管42を容器5の底部に導入し、この容器5の内
部に米を収容した状態で吐水するようになっている。
尚、図中43は開閉弁である。
【0019】従って、容器5の底部で吐水された空気溶
解加圧水は、その吐水により大気開放されて大量の微細
気泡を発生する。このように空気溶解加圧水を洗米時の
洗滌水として用い、これを大気開放しながら米を洗滌す
ると、研ぎ汁成分が微細気泡の気泡界面に吸着されて微
細気泡と共に浮上し、研ぎ汁成分の残留をなくした効率
のよい洗滌を短時間で行なうことができる。
【0020】次に、上記のようにして洗米したのち、そ
の洗滌した米を空気溶解加圧水に所定時間浸漬してから
炊飯するものである。この空気溶解加圧水を洗滌水とし
て用いると、水のクラスターを小さく変化させることが
できるし、研ぎ汁成分の残留がないため、浸漬時に米へ
の浸透が良好になり、効率よく均等に米に水分を浸透さ
せることができる。
【0021】又、炊飯時において、空気溶解加圧水に飽
和状態で含まれる空気によって熱が全体の米にムラなく
行き渡る。従って、全体をムラのない均一な状態に炊き
上げることができる。
【0022】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されるものではな
い。例えば、空気溶解加圧装置について、減圧タンクを
省略して、水を加圧タンクに直接に給水するようにして
もよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の洗米
方法(請求項1)にあっては、微細気泡による研ぎ汁成
分の吸着作用という空気溶解加圧水の働きによって米を
効率よく洗滌することができる。従って、洗米に手間が
かからず、また、洗滌水の使用量を減少させることがで
きると共に、短時間できれいに洗米することができ、洗
米作業の能率を大幅に向上させることできる。又、この
ようにして洗米された米を炊飯すると、研ぎ汁成分の残
留による臭みの発生や御飯の傷みを防止でき、御飯の食
味を向上できるし、日持ち(鮮度)もよくなる。
【0024】又、本発明の炊飯方法(請求項2)にあっ
ては、炊飯の前工程である米の浸漬時に米への浸透が良
好になり、効率よく均等に米に水分を浸透させることが
できる。従って、御飯をおいしく炊き上げることができ
るし、浸漬時間の短縮によって作業能率を向上させるこ
とができる。又、炊飯時において、空気溶解加圧水に飽
和状態で含まれる空気によって熱が全体の米にムラなく
行き渡るため、全体をムラのない均一な状態に炊き上げ
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炊飯方法の説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−323220(JP,A) 特開 平9−275917(JP,A) 特開 平4−335863(JP,A) 特開 平5−76296(JP,A) 特開 平1−254258(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 B02B 1/04 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気開放した容器内に米を入れ、その容
    器の底部から容器内に、水に加圧空気を供給することで
    水に空気を飽和状態に溶解させた空気溶解加圧水を吐水
    させ、微細気泡を発生させながら米を洗滌することを特
    徴とした洗米方法。
  2. 【請求項2】 大気開放した容器内に米を入れ、その容
    器の底部から容器内に、水に加圧空気を供給することで
    水に空気を飽和状態に溶解させた空気溶解加圧水を吐水
    させ、微細気泡を発生させながら米を洗滌したのち、そ
    の洗滌した米を空気溶解加圧水に所定時間浸漬してから
    炊飯することを特徴とした炊飯方法。
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