JP2002204963A - 洗米・浸漬方法とその装置および炊飯方法 - Google Patents

洗米・浸漬方法とその装置および炊飯方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の米を一度に炊飯する際、美味しく炊け
るようにする。 【解決手段】 閉水路Sの途中に配設した洗浄タンク3
に米Rを投入し、前記閉水路S内に加圧ポンプ1で水を
循環させ、その途中、加圧タンク2内で、エアコンプレ
ッサ2cから導かれた空気と強制的に混合させて空気溶
解加圧水とし、それが前記洗浄タンク3に流入する手前
で大気開放させる。米Rは、その循環流の流れ作用によ
って洗浄されるとともに、前記空気溶解加圧水が大気開
放された際に発生する微細気泡が研ぎ汁成分や異物に付
着して、これらをタンク3内の水面の方へ導いて分離さ
せる。分離した浮遊物の塊Fは排出口5を経て、排出パ
イプ5pからタンク3外へ排出される。さらに、洗浄タ
ンク3内での洗米、浸漬の少なくとも一の行程中に、洗
浄タンク3内の米に、噴射パイプ4より間欠的に圧縮空
気を噴射させてそれを攪拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、米飯加
工会社や、給食、弁当工場等において、大量の米を一度
に炊飯する場合の洗米、浸漬および炊飯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】御飯を美味しく炊くには先ず、洗米の過
程で、御飯の臭みや、食味の低下の元となる研ぎ汁成分
を十分に除去することが必要であり、浸漬過程では水を
均一に浸漬させる必要がある。
【0003】上記のうち、特に、洗米の過程について
は、一般家庭における米の洗浄の場合、使用する米の量
が少ないので、手作業で丁寧に洗米でき、研ぎ汁成分を
十分に除去することが可能である。
【0004】他方、前記した米飯加工会社や、給食、弁
当工場等では、大量の米を一度に炊飯するので、当然の
ことながら洗米機を使って米を洗浄する。
【0005】その洗米機の従来例として、例えば、米と
洗浄水を共に流す水路の中に洗浄用のスクリュー・プロ
ペラを設けて、そのスクリュー・プロペラで米と水を浸
漬タンク側に移送しながら、その途中で、そのプロペラ
の回転によって起こる回転流の作用と、プロペラとの衝
突によって米を洗浄するものがある。洗浄水は、その流
れ方向において止まることなく供給され、かつ、外部に
排出されるので、洗浄時に発生した研ぎ汁成分や米粒表
面の異物もこれと同時に排出され、米は常に新しい水で
洗浄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の洗米機には、プロペラとの衝突で破砕され
る米粒が多量に発生し、洗浄効率が悪いという問題があ
る。破砕された米は、炊飯すると糊状になるので、御飯
がうまく炊けず、釜の内面にこびりついて、無駄な御飯
が多量に発生する。
【0007】また、洗浄によって生じた研ぎ汁成分や異
物に対して、これらを水流によって除去して洗浄水を常
に新しい状態に保っておくために、水路の入口から供給
した水は、前記スクリュー・プロペラの配設領域を過ぎ
ると、そのまま出口から外部に排出してしまうので、大
量の水が必要となる。
【0008】また、浸漬行程では、洗米機のいかんに係
わらず、米が大量であると各米粒に均一に水が浸透しに
くく、炊飯行程で炊き具合にムラがでてくるという問題
がある。
【0009】外食産業が隆盛の昨今、上記のような現場
において、一度に大量の米を炊く際の上記問題点の改善
が強く要望されている。
【0010】そこで、この発明の課題は、大量の米を一
度に洗浄する場合に、米粒の破砕を抑制し、かつ、研ぎ
汁成分や異物が十分に除去できるような洗浄効率の良い
洗米が行えるようにし、併せて、浸漬過程において、各
米粒に水を均一に浸漬できるようにし、総じて、米が美
味しく炊けるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、閉水路の途中に設けた洗浄タンクに米
を投入し、前記閉水路内に空気溶解加圧水を循環させ
て、その空気溶解加圧水を、それが洗浄タンク内に流入
する手前で大気開放させる形で所定時間、その洗浄タン
ク内で米を洗浄し、その後、所定時間、前記洗浄タンク
内で浸漬を行い、その浸漬と前記洗米の少なくとも一の
行程中に、前記洗浄タンク内の米に間欠的に流体を噴射
してそれを攪拌するようにしたのである。
【0012】このようにすると、米は、基本的には循環
流の流れ作用によって洗浄されるが、その洗浄水は空気
溶解加圧水を大気圧開放したものであり、このものは通
常の水のままだけの洗浄水とは異なり、大気圧開放され
る際に発生する微細気泡を含んでおり、その微細気泡
が、前記循環流の流れ作用によって米から分離した研ぎ
汁成分や異物に付着してこれらを水面に浮遊させるの
で、基本の洗浄作用がゆるやかな循環水の流れだけであ
っても十分な洗浄効果を奏し、前記従来例のスクリュー
・プロペラを用いた装置の場合のような、プロペラとの
激しい衝突によって米が破砕されるということがない。
【0013】そして、洗浄水は、上記微細気泡の分離作
用によって、常に研ぎ汁成分や異物等の不純物の少ない
状態に保たれているので、これを循環させて使用しても
洗浄効率が極端に落ちることがない。従って、従来のよ
うに、水を一方向に流して一度の洗浄だけで終えてしま
うような無駄な使い方をする必要がなく、水の使用量が
格段に抑制される。
【0014】次に、洗米や浸漬の行程中、洗浄タンク内
の米に間欠的に流体を噴射してそれを攪拌するので、米
粒同士の重なりが強制的に崩され、洗米行程において
は、前記した研ぎ汁成分や異物との分離がさらに促進さ
れ、浸漬行程においても、各米粒の表面が水と接する状
態が格段に増すので、各米粒に均一に水が浸透し、ま
た、その速度も速い。
【0015】その装置として、加圧ポンプと圧力タンク
と調整弁と上記洗浄タンクがこの順で循環水路の途中に
配設され、前記洗浄タンクに、そのタンク内に流体を噴
射する流体の噴射手段が接続されている構成のものとす
ることができる。
【0016】この装置では、上記のような方法を行うの
に、洗浄タンクと浸漬タンクを兼用して行うので、装置
全体の小型化が図れる。
【0017】その際、洗浄タンクに設定された洗浄水の
上限水位の位置に、米の洗浄時に水面に浮遊してきた前
記研ぎ汁成分や異物の塊を洗浄水とともにタンク外に導
く分岐路を設けるようにすれば、その浮遊物の塊は循環
流の流れ作用によってその分岐路を通じて自然にタンク
外に排出され、洗浄水はそのような研ぎ汁成分や異物が
除去された洗浄効果の高い状態に保たれる。その研ぎ汁
成分や異物の除去のためにタンク外へ排出される洗浄水
は、研ぎ汁成分や異物の分離が前記微細気泡の分離作用
によって効果的に行われているので僅かで済む。その不
足分として補給する洗浄水も循環路に入るので、再び、
前記加圧ポンプと圧力タンクと調整弁とによって微細気
泡が形成可能な空気溶解加圧水となる。
【0018】その上限水位の位置の前記分岐路に対向す
る位置に、前記研ぎ汁成分や異物の塊を前記分岐路の側
に強制的に追いやる押圧手段を設けるようにすれば、そ
の研ぎ汁成分や異物の排出がスムーズに行われる。この
押圧手段としては、例えば、ノズルからのエアや水の噴
射、あるいは、流体シリンダのロッドの先端に押圧板を
取り付けたもの等によって機械的に押圧するような形態
が挙げられる。
【0019】また、前記方法で洗米して浸漬した米に空
気溶解加圧水を加水して炊くようにすれば、米粒には気
泡を含んだ水が浸透しているので、加熱した際に、米粒
内の気泡が膨張して表面に出ようとする際に強力な米粒
の流動作用が働いて米粒同士が分離されるので、熱が各
米粒に均一に行き渡り、均一な炊き具合となる。また、
その時間も速い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。図1はこの発明の洗米、浸漬方法を実施する装
置の模式図である。先ず、この装置構成について説明す
る。
【0021】この装置は、図に示すように、主たる要素
機器として、自給式の加圧ポンプ1と圧力タンク2と洗
浄タンク3とを有し、これらが、図のような矢印で示さ
れる経路を辿る閉水路(管路)Sの途中に配置されてい
る。
【0022】説明の便宜上、前記加圧ポンプ1を始点に
した形で、この閉水路Sを図の矢印の向きに辿ってゆく
と、先ず、その加圧ポンプ1の隣に前記圧力タンク2が
配置されており、この圧力タンク2にはコンプレッサ2
cが接続されている。
【0023】圧力タンク2の出口から出た管路Sをさら
に矢印の向きに進むと、前記洗浄タンク3に開口し、そ
の管路Sが洗浄タンク3に開口する手前には大気圧開放
用の圧力調整弁3vが配設されている。
【0024】この洗浄タンク3内には、その下半分の領
域に、エアの噴射パイプ4が内設されている。この噴射
パイプ4は、図1(b)に示すように、長手筒状の閉パ
イプが十字形に組まれたもので、十字の各辺に、パイプ
4内部に導かれた圧縮空気をパイプ4外に噴射するため
の噴射孔4aが設けられている。このような形状の対の
ものが、それぞれの十字の面を上下に対向させて配設さ
れている。その噴射パイプ4に圧縮空気を導くのが、タ
ンク3外に設置されたブロワポンプ4bであり、このブ
ロワポンプ4bが中継パイプ4pを介して、前記噴射パ
イプ4の十字形状の中心に接続されている。その中継パ
イプ4pの途中に開閉弁4vが設けてあり、この開閉弁
4vをオン・オフすることにより、ブロワポンプ4bか
ら噴射パイプ4に供給される圧縮空気が前記噴射孔4a
から噴射されるようになっている。
【0025】また、洗浄タンク3側面の洗浄水の上限水
位の位置には洗浄行程で発生した研ぎ汁成分や異物が水
面に浮遊してきた塊となったもの(以下、浮遊物の塊F
という)の排出口5が設けられており、その排出口5に
排出パイプ5pが接続されている。洗浄水の水面が前記
上限水位の位置にあるときには自然とその排出口5から
排出パイプ5pに流れていくので、浮遊物の塊Fは、そ
れとともにその排出パイプ5pに導かれてタンク3外に
排出されるが、この実施形態ではその排出をスムーズに
行うため、タンク3の側面の、その上限水位の高さの前
記排出口5に対向する位置に水の噴射ノズル6を設け
て、そのノズル6から浮遊物の塊Fに水を噴射してそれ
らを強制的に排出口5に追いやっている。その排出パイ
プ5pの下端にはフィルタ5fを備えた排水ピット5a
が配設されている。
【0026】また、洗浄タンク3の底部寄りには、この
装置が稼働する前の給水と、稼働途中、後述するよう
に、浮遊物の塊Fの排出のために前記タンク3外に排出
した洗浄水の補給のための給水を行う給水パイプP1
2 が接続されている。
【0027】さらに、洗浄タンク3の底面には米計量ボ
ックス7が連結されており、洗浄タンク3内で洗浄と浸
漬を終えた米Rは、その吐出バルブ7vを開いて計量ボ
ックス7に投入されるようになっている。
【0028】この閉水路Sはこの洗浄タンク3を経た
後、図の矢印に示すように、その終端が前記加圧ポンプ
1に至って水路を閉じている。以上がこの装置の全構成
である。次に、この装置の操作手順と作用を説明する。
【0029】この装置の操作手順として、先ず、装置の
稼働前に、前記閉水路Sに給水して水路内を完全に水で
満たす。給水は洗浄タンク3に接続された給水パイプP
1 から行う。
【0030】次に、加圧ポンプ1を稼働させて、閉水路
S内の水を前記矢印の向きに循環させる。加圧ポンプ1
を出た水は、先ず隣の圧力タンク2に入り、その圧力タ
ンク2内で回転させられ、同時にコンプレッサ2cから
送られたエアと強制的に混合させられる。
【0031】そのエアと水が強制混合された空気溶解加
圧水が洗浄タンク3内に入り込んでくる直前に、その圧
力を大気開放圧力調整弁3vで調整して、大気圧下で洗
浄タンク3内に開放する。そうすると、洗浄タンク3内
に微細気泡が吐出されるので、その状態で所定の時間、
空気溶解加圧水を循環させて、閉水路S内が均一に空気
溶解加圧水で満たされるようにする。そのようになった
後、洗浄タンク3内に米Rを投入し、空気溶解加圧水の
循環は続けて行う。
【0032】そうすると、循環する空気溶解加圧水の水
流で洗浄タンク3内の米Rが洗浄されるとともに、洗浄
タンク3内にはその空気溶解加圧水を大気圧開放した際
に発生した微細気泡が存在しているので、その微細気泡
が、洗浄の際に発生した研ぎ汁成分や米R表面から離脱
した異物に付着して、それらを洗浄タンク3の水面にま
で浮遊させてくる。これが、この実施形態の米の洗浄行
程の形態である。この実施形態では、その洗浄行程を8
0分間行う。
【0033】さらに、この洗浄行程中に、前記ブロワポ
ンプ4bから洗浄タンク3内の前記エア噴射パイプ4に
至る中継パイプ4pの途中の開閉弁4vを間欠的にオン
・オフさせて、洗浄タンク3内の米Rに圧縮空気を噴射
する。これは、米Rは、前記したように、循環水の流れ
作用によって洗浄されるが、その流れ作用だけでは米粒
同士が完全に分離しないので、この圧縮空気の噴射によ
って米Rを攪拌して、米粒同士を完全に分離するのであ
る。この圧縮空気の噴射は従来例の洗米機のプロペラの
ように、米粒を破砕する程のものではなく、米粒同士の
分離を促進するだけの作用を成す。この実施形態では、
前記80分間の洗浄行程中に、この圧縮空気の噴射を2
0分おきに3回乃至4回行った。また、この圧縮空気の
噴射によって、米粒同士の分離が図られるだけでなく、
循環水の流れ作用だけでは分離されなかった米粒表面の
異物等の分離も促進される。このことがさらに、米粒表
面の水と接する面積を増大させ、洗浄効果をさらに増大
させる。
【0034】この洗浄行程中に水面に浮遊してきた研ぎ
汁成分や浮遊物の塊Fは、その水面で固まって被膜を形
成し、それらは、循環流の流れ作用によって、その水面
の位置にある前記排出口5から自然に排出パイプ5pに
流れてタンク3外に排出されるが、この実施形態では、
その浮遊物の排出をスムーズに行うため、その排出口の
対向位置に設けられた前記水の噴射ノズル6で水を噴射
して浮遊物を強制的に排出口5の方に追いやっている。
【0035】洗浄タンク3外に排出された浮遊物は、そ
の排出パイプ5pを通って、その下端に設けられた排水
ピット5aのフィルタ5fで濾し取られる。濾し取られ
た残滓の廃棄は人手で行っても良いし、図示はしない
が、センサなどを設けておいて、フィルタ5f内の残滓
が一定量になると、自動的に廃棄するような機構を設け
ておくと良い。
【0036】以上のような洗浄行程を終えると、次に、
洗浄水(空気溶解加圧水)の循環を止めて、10分乃至
40分の浸漬行程に入る。この実施形態ではこの浸漬行
程を洗浄水の流れを止めたこの洗浄タンク3の中で、そ
の洗浄水(空気溶解加圧水)をそのまま浸漬用の水とし
て行う。このように、この実施形態では、米Rの浸漬を
洗浄タンク3内で行うので、洗浄と浸漬を別々のタンク
(容器)で行う装置の場合のように、洗浄タンク3から
浸漬タンクへ移行させる必要がなく、作業行程の簡略化
が図れ、装置全体の小型化にも寄与する。
【0037】そして、この浸漬行程においても、前記ブ
ロワポンプ4bから噴射パイプ4に供給される圧縮空気
をタンク3内の米Rに間欠的に噴射する。この実施形態
では、各回10秒ずつの圧縮空気の噴射を3回乃至4回
行った。従って、米粒同士の重なりが崩されて各米粒に
均一に水が浸透するようになる。
【0038】なお、この浸漬行程では、前記洗浄行程中
に浮遊物の塊Fがタンク3外に排出される際に一緒にタ
ンク3外に出ていった洗浄水を補給するため、補給用の
給水パイプP2 からタンク3内に水を補給している。
【0039】以上のようにして、一連の洗米・浸漬行程
が終了すると、洗浄タンク3底面の吐出バルブ7vを開
いて計量ボックス7内に米Rを投入し、水切りと同時に
計量を行った後、釜8に投入して炊き行程に入る。
【0040】この実施形態の炊き行程では、その加水と
して、前記洗米・浸漬行程で使用した空気溶解加圧水を
使用している。これは、そのようにすると、米粒には気
泡を含んだ水が浸透しているので、それを加熱した際、
米粒内の気泡が膨張して表面に出ようとする際に強力な
米粒の流動作用が働いて米粒同士が分離されるので、熱
が各米粒に均一に行き渡り、均一な炊き具合を得ること
ができるからである。また、その時間も速い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、空気
溶解加圧水を循環させ、その循環水路内の途中に設けた
洗浄タンク内で大気圧開放させて、その時に発生する微
細気泡で研ぎ汁成分や異物の分離を促進して米を洗浄す
るようにしたので、ゆるやかな循環流の下でも米が効果
的に洗浄され、例えば、スクリュー・プロペラを用いた
洗米機で洗浄する場合のように、多くの破砕米を出して
しまうといったことがない。
【0042】洗浄が前記微細気泡によって研ぎ汁成分や
異物の少ない状態に保たれた循環流で行われるので、水
の消費が格段に抑制される。
【0043】洗米・浸漬行程中に洗浄タンク内の米に間
欠的に流体を噴射させて米を攪拌するので、米粒同士の
重なりが崩され、洗浄時には米表面の異物の分離が促進
され、浸漬行程では各米粒の水と接する面積が増して水
が均一に浸透して御飯が美味しく炊けるという効果があ
る。
【0044】また、上記方法を行うこの発明の装置で
は、洗浄タンクと浸漬タンクを兼用しているので、装置
全体の小型化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態の装置構成を(a)に模式図で示
し、(b)に噴出パイプの詳細を示したものである。
【符号の説明】
1 加圧ポンプ 2 圧力タンク 2c コンプレッサ 3 洗浄タンク 3v 圧力調整弁 4 噴射パイプ 4v 開閉弁 5 排出口 6 噴射ノズル F 浮遊物の塊 P1 給水パイプ P2 (補給用の)給水パイプ S 閉水路 R 米

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉水路の途中に配設した洗浄タンクに米
    を投入し、前記閉水路内に空気溶解加圧水を循環させ、
    かつ、その空気溶解加圧水を、それが前記洗浄タンクに
    流入する手前で大気開放させ、その循環流の流れ作用に
    よって所定時間、前記洗浄タンク内で米を洗浄し、その
    後、所定時間、その洗浄タンク内で浸漬を行い、その浸
    漬と前記洗米の少なくとも一の行程中に、前記洗浄タン
    ク内の米に間欠的に流体を噴射させてそれを攪拌するよ
    うにした洗米・浸漬方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の洗米・浸漬方法を行う
    装置であって、 加圧ポンプと圧力タンクと調整弁と上記洗浄タンクがこ
    の順で循環水路の途中に配設され、前記洗浄タンクに、
    そのタンク内に流体を噴射する流体の噴射手段が接続さ
    れていることを特徴とする洗米・浸漬装置。
  3. 【請求項3】 上記洗浄タンクに設定された洗浄水の上
    限水位の位置に、米の洗浄時に水面に浮遊してきた研ぎ
    汁成分や異物の塊を洗浄水とともにタンク外に導く分岐
    路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    洗米・浸漬装置。
  4. 【請求項4】 上記洗浄水の上限水位の位置の上記分岐
    路に対向する位置に、上記研ぎ汁成分や異物の塊を前記
    分岐路の側に強制的に追いやる押圧手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の洗米・浸漬装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法で洗米・浸漬した
    米に空気溶解加圧水を加水して炊きあげるようにしたこ
    とを特徴とする炊飯方法。
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