JP4655770B2 - 洗米方法及び装置 - Google Patents

洗米方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4655770B2
JP4655770B2 JP2005173106A JP2005173106A JP4655770B2 JP 4655770 B2 JP4655770 B2 JP 4655770B2 JP 2005173106 A JP2005173106 A JP 2005173106A JP 2005173106 A JP2005173106 A JP 2005173106A JP 4655770 B2 JP4655770 B2 JP 4655770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
water
air
bubbles
rice washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005173106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006345723A (ja
Inventor
達也 山本
文彦 佐野
武 西ノ宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP2005173106A priority Critical patent/JP4655770B2/ja
Publication of JP2006345723A publication Critical patent/JP2006345723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4655770B2 publication Critical patent/JP4655770B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、洗米方法及び装置に関し、詳しくは、大量の米を一度に効率よく洗米することができる洗米方法及び装置に関する。
工業的、商業的に大量の炊飯を行う施設では、大量の米を効率よく洗米しなければならないため、従来から様々な洗米方法、洗米装置が提案されている。従来は、容器(洗米槽)内に水と米とを投入し、気泡や水流あるいは機械的手段で米を撹拌することによって洗米することが行われていたが、この方法では米粒同士が擦れ合うことで米表面が傷付いたり、米が砕けてしまうことがあり、製品米飯の品質を低下させてしまうことがある。
このため、水に加圧空気を供給することで水に空気を飽和状態に溶解させた空気溶解加圧水を洗米水として使用し、この空気溶解加圧水を容器底部から吐出させ、空気溶解加圧水から微細気泡を発生させながら米を洗浄する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3081830号公報
前述のような空気溶解加圧水を使用することにより、発生した微細気泡に米の表面の糠成分が吸着して浮上するので、米から糠成分を優しく除去することができるという利点は有しているものの、十分な洗米を行うためには長時間を要するという問題がある。また、短時間で洗米するために米を撹拌したりすると、前述のように米が傷付いたり、砕けたりするという問題が発生する。
そこで本発明は、短時間で十分な洗米を行えるとともに、洗米時に米が傷付いたり、砕けたりすることも防止できる洗米方法及び装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の洗米方法は、マイクロバブル発生手段で発生させた第1の気泡と、加圧空気を10〜500μm、好ましくは10〜300μmの孔を通して水中に噴出させることにより発生させた第2の気泡とを導入した水中で、実質的に米粒を流動化させない状態で洗米することを特徴としている。
特に、本発明の洗米方法は、前記第1の気泡の発生時の平均直径が10μm未満であり、前記第2の気泡の発生時の平均直径が10μm以上であること、前記第1の気泡は、米1kgに対して標準状態の空気量で0.001〜0.5L/分の範囲で供給し、前記第2の気泡は米1kgに対して標準状態の空気量で0.5〜10L/分の範囲で供給することを特徴としている。
また、本発明の洗米装置は、上部が開口した洗米槽と、マイクロバブル発生手段と、空気を加圧する空気加圧手段と、前記マイクロバブル発生手段で生成した空気溶解水を前記洗米槽の底部に導入する空気溶解水導入経路と、前記空気加圧手段で加圧した空気を前記洗米槽の底部に導入する加圧空気導入経路と、該加圧空気導入経路から導入された加圧空気を前記洗米槽内の水中に10〜500μm、好ましくは10〜300μmの複数の孔を通して噴出させる加圧空気噴出手段とを備え、前記洗米槽内に水と米とを投入した状態で、前記空気溶解水導入経路から洗米槽内に空気溶解水を導入することによって水中に第1の気泡を発生させるとともに、前記加圧空気導入経路から導入された加圧空気を前記加圧空気噴出手段を通して導入することにより水中に第2の気泡を発生させ、前記第1の気泡と前記第2の気泡とを含む水中で洗米を行うときの前記加圧空気溶解水の導入量及び前記加圧空気の導入量を、米粒が水中で実質的に流動化しない量に設定し、前記洗米槽の上部から水面に浮上した気泡と共に洗米後の水を排出することを特徴としている。
さらに、本発明の洗米装置は、前記洗米槽の上部に、洗米操作中に水面上に浮上した気泡を洗米槽の外部に排出するための気泡排除手段を備えていること、前記洗米槽の上部が円筒体であり、前記気泡排除手段が、洗米槽の軸線を中心として回転し、下縁が水面から僅かに離れた位置に設けられた旋回板であること、さらに、前記洗米槽の上方に、洗米操作中に浮上した気泡が飛散することを防止するための飛散防止板が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、マイクロバブル発生手段で発生させた第1の気泡、即ち超微細なマイクロバブルが米の糠成分を吸着して米から糠成分を分離し、糠成分を吸着したマイクロバブルを、10〜500μmの孔、好ましくは10〜300μmの複数の孔を通して発生させた微細な第2の気泡が同伴して水中を浮上するので、米の糠成分を効果的に除去できるとともに、糠成分を吸着したマイクロバブルも水中から速やかに排除することができる。また、米粒を実質的に流動化させないようにすることで、米同士が擦れ合って傷付いたり、砕けたりすることもない。
なお、ここで言う「実質的に流動化させない」状態とは、水の中で積層した状態で沈んでいる米同士の位置が上下左右に殆ど移動しない状態を指す。最上層部の米については、泡や水の移動に伴い水中に上昇しては、沈降する運動を繰り返す米もあるが、その量は僅かであり、水中の米の密度が低いことから、米同士の擦れ合いは生じにくい状態となっている。
図は本発明の洗米装置の一形態例を示すもので、図1は縦断面図、図2は平面図、図3は要部の拡大縦断面図である。
この洗米装置は、上部が開口した有底円筒状の洗米槽11と、水中に空気を略飽和状態で溶解させた空気溶解水を生成するマイクロバブル発生手段12と、空気を所定圧力に加圧する空気加圧手段13と、洗米槽11の上部に設けられた気泡排除手段14とを有している。洗米槽11の下部は逆円錐状に絞られており、その底部に、空気溶解水導入経路15と、加圧空気導入経路16と、洗米後の米を抜き出すための弁17とが設けられている。
前記加圧空気導入経路16が接続部した加圧空気噴出手段18は、図3に示すように、外筒19の内部に、10〜500μm、好ましくは10〜300μmの孔を有する円筒形の多孔体からなる内筒20を設けた二重管構造となっており、加圧空気導入経路16から外筒19と内筒20との間の空間に流入した加圧空気が内筒20の多孔体を通って洗米槽底部に噴出するように形成されている。
また、空気溶解水導入経路15には、洗米槽11内に水張りを行うための注水経路21が接続しており、各経路に設けた弁22,23を開閉することによって空気溶解水の導入と、水張り水の導入とを切り替えられるように形成している。なお、米抜き出し用の弁17は、従来のこの種の洗米槽に設けられているものを用いることができる。
前記気泡排除手段14は、下縁が水面から僅かに離れた位置に設けられた複数枚の旋回板24を、洗米槽11の軸線を中心としてモーター25で回転させることにより、水面上に浮上した気泡を洗米槽11の開口縁から外部に排出するように形成されている。各旋回板24は、その先端が洗米槽11の開口縁にまで達する長さを有するとともに、先端側が回転方向に対して後退した形状、例えば、緩やかに放物線を描くような曲面に形成されている。また、気泡排除手段14の上部、洗米槽11の上方中央部には、円盤状の飛散防止板26が設けられており、洗米操作中に浮上した気泡が飛散したり、水面中央部に気泡が残留して山なりになってしまうことを防止している。
マイクロバブル発生手段12は、吸気経路27からの空気と、吸水経路28からの水とを混合しながら加圧することにより、所定圧力、例えば0.6MPa程度の圧力の水中に空気を略飽和状態で溶解させた空気溶解水、例えば、水中に空気を数%(体積%)溶解させた空気溶解水を生成するものであって、該空気溶解水を洗米槽11の底部に導入して大気圧プラス水圧に相当する圧力まで減圧すると、減圧の程度に応じた量の空気が水中で発泡し、超微細な気泡、即ちマイクロバブルが発生する。このマイクロバブルは、超微細であるから浮上力が小さく、水中に長くとどまり、その際に米の表面と接触することにより、米表面の糠成分を吸着して糠成分を米表面から除去する。
マイクロバブルの直径は、マイクロバブル発生時の平均直径が10μm未満、特に、平均直径が1〜5μm程度であることが好ましい。直径が10μm以上の気泡では前述の糠成分の吸着力が弱く、洗米に長時間を要することになる。一方、平均直径1μm未満のマイクロバブルは、マイクロバブル発生手段12として特殊なものを用いなくてはならず、装置コストの上昇を招くことになる。
なお、マイクロバブル発生手段12は、平均直径が10μm未満のマイクロバブルを発生させることができれば、任意のマイクロバブル発生装置を使用することが可能であり、例えば、特開2003−117365号公報に記載されたマイクロバブル発生装置や、特開2005−882号公報に記載されたマイクロバブル発生装置、特開平8−230763号公報に記載されたマイクロバブル発生装置等を適宜選択して使用することができる。
前記空気加圧手段13には、空気を加圧する圧力や空気量に応じて適宜な構造の圧縮機やブロワーを選択することができる。また、前記内筒20を構成する10〜500μm、好ましくは10〜300μmの孔を有する多孔体には、例えば、数層のステンレス製精密金網を積層焼結し、圧延加工した金属多孔質体等が好適に用いることができる。また、多孔質体でなくとも、例えば既存のスプレー用ノズルを多数配置する方法を用いることも可能である。このような複数の孔を通して噴出することによって発生したときの気泡の平均直径は10μm以上であることが好ましい。この気泡発生時の平均直径が10μm未満になると水中での浮上力が十分に得られなくなる。
一方、気泡発生時の平均直径の上限は特に限定されないが、洗米槽11の上部に浮上したときに気泡同士が集合して数mm以上の大きさのものが多くなると、洗米槽最上層部の米粒以外の米も激しく流動させ、米粒同士の接触によって米表面が傷付いたり、米が砕けてしまうことがあるため、洗米槽最上層部以外の米粒を激しく流動させるような気泡とならないように、発生時の気泡の平均直径を調節すればよい。
次に、上記洗米装置を使用して洗米する方法を説明する。まず、洗米槽11内に所定量の米を投入するとともに、注水経路21から水を注入して洗米槽11内の略全体が水で満たされた状態となったら弁22を閉じる。この状態で、マイクロバブル発生手段12を作動させて弁23を開き、洗米槽11の底部に、前記空気溶解水導入経路15から空気溶解水を供給する。同時に空気加圧手段13及び気泡排除手段14を作動させ、洗米槽11の底部に、前記加圧空気導入経路16から加圧空気を導入すると共に、水面に浮上してきた気泡を洗米槽からオーバーフローする水と共に排除する。
空気溶解水導入経路15から洗米槽11内の水中に導入された空気溶解水は、圧力が開放されることによって水中に溶解した空気から超微細なマイクロバブル(以下、第1の気泡という)が発生し、加圧空気導入経路16から導入された加圧空気は、前記多孔体を通して水中に噴出させることにより微細な気泡(以下、第2の気泡という)が発生する。
発生した超微細な第1の気泡は、空気溶解水の上昇流に伴われて洗米槽11内をゆっくりと上昇しながら水中に浮遊した状態で米粒間に入り込み、米表面の糠成分を吸着するとともに、この第1の気泡が米粒周囲を覆うことによって米粒同士の接触による直接的な摩耗を低減し、米表面から糠成分を除去すると同時に米表面を保護する状態となる。
第1の気泡の導入量は、米の状態や洗米槽11の形状等の条件によって異なるが、米1kgに対して標準状態の空気量で0.001〜0.5L/分の範囲、特に、0.1〜0.3L/分の範囲が好ましい。第1の気泡の導入量が少なすぎると十分な洗米効果を得ることが困難となり、導入量を必要以上に多くしても洗米効果に変化はなく、空気溶解水の導入量が増加して洗米槽11内を上昇する流速が高くなり、洗米槽最上層部以外の米粒を流動化させてしまうおそれがある。
また、多孔体から発生した微細な第2気泡は、第1の気泡に比べて浮上力が大きいため、空気溶解水の上昇流よりも速い速度で洗米槽11内を上昇し、この上昇の過程で第1の気泡に接触すると、第2の気泡内に第1の気泡を抱き込んだ状態で浮上する。すなわち、糠成分を吸着した状態の第1の気泡を米粒間から速やかに排除することにより、吸着した糠成分が再び米表面に付着したり、第1の気泡が水中で消滅することによって糠成分が水中に放出されることを防止する。
この第2の気泡の導入は、第1の気泡の導入と同時に開始することもできるが、第1の気泡が洗米槽11の大部分に浮遊した状態になってから導入を開始することにより、第1の気泡による糠成分の除去効果を高めることができるとともに、予め第1の気泡で米粒周囲を覆うことによって米粒同士の接触による直接的な摩耗を低減することができる。
なお、第2の気泡自体にも、気泡の総表面積に比例して第1の気泡と同等の洗米能力はあるが、第1の気泡に比べて浮上能力が高い分、水中に浮遊している時間が短く、かつ、細かい隙間には入り込みにくいので、米を途中で移動させたり向きを変えないと糠成分が部分的に残ってしまう問題を生じる。
この第2の気泡の導入量も、第1の気泡と同様に、洗米槽11の形状等の条件によって異なるが、米1kgに対して標準状態の空気量で0.5〜10L/分の範囲、特に、1.5〜5L/分の範囲が好ましい。第2の気泡の導入量が少なすぎると第1の気泡を抱き込んで浮上する効果が十分に得られなくなり、導入量を多くし過ぎると気泡の浮上力によって米粒全体が激しく流動化するだけでなく、水面が突発的に波立ったりすることで米が洗米槽11の外部に放出されてしまうこともある。なお、この気泡の浮上によって洗米槽11内の米の最上部付近では多少の流動を生じることがあるが、米の全体量から見れば極めて少量であり、製品米飯の品質に影響を与えることはほとんどない。
このように、超微細な第1の気泡と、微細な第2の気泡とを導入した水中で洗米を行うことにより、米表面の糠成分を効率よく除去して効果的な洗米を繰り返して行うことができる。また、各気泡の導入量を制御して実質的に米粒を流動化させない状態で洗米することにより、米が傷付いたり、砕けたりすることがなく、高品質な製品米飯を得ることができる。なお、洗米に要する時間は、米の状態(品質や搗精状態)や洗米槽11の形状等によって異なるが、通常は0.5〜10分程度である。
洗米操作を行っているとき、第1の気泡を抱き込んで水面に浮上した第2の気泡からなる大量の泡は、気泡排除手段14の旋回板24を回転させることにより、洗米槽11の開口縁を超えて外部に排出することができる。また、水面中央部では、飛散防止板26によって浮上した気泡の飛散が防止されるとともに、連続して浮上する気泡によって飛散防止板26と水面との間の泡が飛散防止板26外周方向に押し出され、旋回板24による泡の排除と併せて効率よく水面上の泡を洗米槽11から排除することができる。
さらに、水面から僅かに離れた位置に設けられた旋回板24の下縁が泡立っている水面をなぞるように移動するので、水面上の泡を効率よく除去することができ、また、旋回板24が水中に大きく没することがないため、洗米槽11内の水に旋回流を発生させることがほとんどなく、これによる米粒の流動もほとんど生じない。しかも、旋回板24を、その枚数や洗米槽11の開口面積等の条件に応じて適度な回転速度で回転させることにより、水面に発生する波が共鳴して大きくなることを防ぎ、水面の波立ちを抑えることもできるので、泡の排除効果を更に向上させることができる。特に、旋回板24の先端部を回転方向後方側に曲げたことにより、中央部から周辺へ泡を効率よく移動させることができるので、泡の排除効果をより向上させることができる。
洗米を終了させる手順は、まず、マイクロバブル発生手段12及び空気加圧手段13の作動を止めて弁22を閉じる。次いで弁23を開いて槽底部から水を導入することにより、洗米槽上部に遅れて浮上してくる泡を排除する。このための水の導入時間は、洗米槽11の形状等の条件にもよるが15秒から1分程度で十分である。なお、この手順を簡略化する意味で、空気加圧手段13の作動だけを止めて、マイクロバブル発生手段12及び弁22はそのままの状態で第1の気泡を含んだ水を継続供給することで、洗米槽上部に遅れて浮上してくる泡を排除することもできる。
洗米が終了したら、弁23を閉じて水の供給を停止するとともに気泡排除手段14を停止し、米抜き出し用の弁17を適当に開閉操作して洗米槽11内の米を炊飯器等に取り出し、その後、所定の浸漬処理を行ってから炊飯を行えばよい。洗米槽11から米を取り出す際に、一部の米が壁面に付着して残った場合は、米の取り出し後に上部から壁面に散水することで槽内から取り出すことができる。
なお、洗米槽11の形状は、円筒状であることが好ましいが、角筒状にすることも可能であり、洗米槽11からの洗米後の米の取り出しは、洗米槽11を傾けて行うこともできる。また、気泡排除手段14は、前記旋回板24が泡の排除効率等の点から最適であるが、洗米槽11の形状や泡の量によっては、板を水平方向に直線移動させるものや、自動車のワイパーのような動きをするものを利用することも可能であり、エアーで泡を吹き飛ばしたり、押圧板によって泡を排除することも可能である。さらに、飛散防止板26を省略することもできる。
同一の洗米槽、同量の米を使用し、第1の気泡及び第2の気泡を併用した場合と、第1の気泡のみを使用した場合と、第2の気泡のみを使用した場合とを比較した。なお、第2の気泡のみを使用するときには、槽底部から空気溶解水に代えて同量の水を導入し、槽内に上昇流を発生させて槽上部から洗浄排水及び泡をオーバーフローさせた。
その結果、第1の気泡及び第2の気泡を併用した場合は、3分間で十分な洗米を行うことができ、洗米によって傷付いたものや砕けたものはなかった。また、炊飯後の米飯に糠臭さは無く、十分に洗米されていることが確認できた。さらに、洗米中に水面上に浮上した泡は、旋回板を回転させることによって効果的に排除することができ、飛散防止板によって泡の飛散も防止することができた。
第1の気泡のみを使用した場合は、3分間では十分な洗米を行うことができず、炊飯した米飯に糠臭が残っていた。また、この状態で米表面の糠成分を十分に除去するためには、洗米時間が約30分間以上必要であった。
第2の気泡のみを使用した場合も、3分間では十分な洗米を行うことができず、炊飯した米飯に糠臭が残っていた。また、第2の気泡の導入量を増加することによって洗米時間の短縮は図れたが、洗米中に米粒が激しく流動し、一部の米が傷付いたり、砕けたりしていた。
本発明の洗米装置の一形態例を示す縦断面図である。 同じく平面図である。 同じく要部の拡大縦断面図である。
符号の説明
11…洗米槽、12…マイクロバブル発生手段、13…空気加圧手段、14…気泡排除手段、15…空気溶解水導入経路、16…加圧空気導入経路、17…弁、18…加圧空気噴出手段、19…外筒、20…内筒、21…注水経路、22,23…弁、24…旋回板、25…モーター、26…飛散防止板、27…吸気経路、28…吸水経路

Claims (7)

  1. マイクロバブル発生手段で発生させた第1の気泡と、加圧空気を10〜500μmの孔を通して水中に噴出させることにより発生させた第2の気泡とを導入した水中で、米粒を流動化させない状態で洗米することを特徴とする洗米方法。
  2. 前記第1の気泡の発生時の平均直径が10μm未満であり、前記第2の気泡の発生時の平均直径が10μm以上であることを特徴とする請求項1記載の洗米方法。
  3. 前記第1の気泡は、米1kgに対して標準状態の空気量で0.001〜0.5L/分の範囲で供給し、前記第2の気泡は米1kgに対して標準状態の空気量で0.5〜10L/分の範囲で供給することを特徴とする請求項1又は2記載の洗米方法。
  4. 上部が開口した洗米槽と、マイクロバブル発生手段と、空気を加圧する空気加圧手段と、前記マイクロバブル発生手段で生成した空気溶解水を前記洗米槽の底部に導入する空気溶解水導入経路と、前記空気加圧手段で加圧した空気を前記洗米槽の底部に導入する加圧空気導入経路と、該加圧空気導入経路から導入された加圧空気を前記洗米槽内の水中に10〜500μmの複数の孔を通して噴出させる加圧空気噴出手段とを備え、前記洗米槽内に水と米とを投入した状態で、前記空気溶解水導入経路から洗米槽内に空気溶解水を導入することによって水中に第1の気泡を発生させるとともに、前記加圧空気導入経路から導入された加圧空気を前記加圧空気噴出手段を通して導入することにより水中に第2の気泡を発生させ、前記第1の気泡と前記第2の気泡とを含む水中で洗米を行うときの前記加圧空気溶解水の導入量及び前記加圧空気の導入量を、米粒が水中で流動化しない量に設定し、前記洗米槽の上部から水面に浮上した気泡と共に洗米後の水を排出することを特徴とする洗米装置。
  5. 前記洗米槽の上部に、洗米操作中に水面上に浮上した気泡を洗米槽の外部に排出するための気泡排除手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の洗米装置。
  6. 前記洗米槽の上部が円筒体であり、前記気泡排除手段が、洗米槽の軸線を中心として回転し、下縁が水面から僅かに離れた位置に設けられた旋回板であることを特徴とする請求項5記載の洗米装置。
  7. 前記洗米槽の上方に、洗米操作中に浮上した気泡が飛散することを防止するための飛散防止板が設けられていることを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項記載の洗米装置。
JP2005173106A 2005-06-14 2005-06-14 洗米方法及び装置 Expired - Fee Related JP4655770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173106A JP4655770B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 洗米方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173106A JP4655770B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 洗米方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006345723A JP2006345723A (ja) 2006-12-28
JP4655770B2 true JP4655770B2 (ja) 2011-03-23

Family

ID=37642222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005173106A Expired - Fee Related JP4655770B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 洗米方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4655770B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4968473B2 (ja) * 2007-11-22 2012-07-04 キユーピー株式会社 気泡入り酸性水中油型乳化食品及びその製造方法
US20190246831A1 (en) * 2016-10-20 2019-08-15 Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Limited Transfer cavity, material supplying system, and cooking appliance
CN110404608A (zh) * 2019-07-24 2019-11-05 陈子强 一种多功能谷物加工清洗设备
JP2023074742A (ja) * 2021-11-18 2023-05-30 株式会社サタケ 無洗米製造装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002204963A (ja) * 2001-01-11 2002-07-23 Hisamitsu Tsukahara 洗米・浸漬方法とその装置および炊飯方法
JP2004000951A (ja) * 2002-04-15 2004-01-08 Hisamitsu Tsukahara 穀類および豆類の洗浄方法、洗浄浸漬方法および加工方法
JP2004130252A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Shikoku Chuboki Seizo Kk 洗米装置および洗米方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002204963A (ja) * 2001-01-11 2002-07-23 Hisamitsu Tsukahara 洗米・浸漬方法とその装置および炊飯方法
JP2004000951A (ja) * 2002-04-15 2004-01-08 Hisamitsu Tsukahara 穀類および豆類の洗浄方法、洗浄浸漬方法および加工方法
JP2004130252A (ja) * 2002-10-11 2004-04-30 Shikoku Chuboki Seizo Kk 洗米装置および洗米方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006345723A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4655770B2 (ja) 洗米方法及び装置
JP5450670B2 (ja) 衝撃粗面を用いた、微細な気泡の泡層を有するコーヒー抽出液を製造する装置
WO2009087750A1 (ja) フィルタ洗浄装置及びフィルタ洗浄方法
JP4414482B1 (ja) 食品洗浄装置
JP5076170B2 (ja) 液流減速バリアを用いた、微細な気泡の泡層を有するコーヒー抽出液を製造する装置
JP5014316B2 (ja) 洗浄装置およびこの洗浄装置を用いた被洗浄物の洗浄方法
JP2022033799A (ja) マイクロバブルの供給手段
CN204931529U (zh) 一种洗脸装置
JP2010155192A (ja) 気液分離器及びそれを備えた気体溶解器
JP2005098003A (ja) 水洗便器及びその製造方法
JPWO2019026195A1 (ja) 微細気泡発生装置及び微細気泡発生方法並びに前記微細気泡発生装置を有するシャワー装置及び油水分離装置
KR101051936B1 (ko) 공기방울 분사 세척수단을 구비한 스크류프레스
CN108101190A (zh) 一种陶粒生物滤池反冲洗切割模块及其三维反冲洗技术
JP6869650B2 (ja) 洗浄装置
CN112789096A (zh) 用于清洁金属过滤器的设备和方法
JP4714613B2 (ja) ポンプ槽
JP6657906B2 (ja) 洗浄装置
JP2007144308A (ja) 洗浄装置
KR20120138457A (ko) 마이크로버블 발생장치
JPS63198942A (ja) 米等の粒状体の洗浄方法とその装置
KR102632695B1 (ko) 나노버블이 적용된 식기세척기
JP2008274615A (ja) トイレ装置
JP2009178480A (ja) 食器洗い機
KR102616399B1 (ko) 나노버블 식기세척기
KR102616395B1 (ko) 식기세척기용 나노버블장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees